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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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中畑清杯、内容をふりかえります。
ちなみに相手の善郷スポ少さんは、四連覇で優勝されたそうです。
イーグルスは1安打?完封で0:8で惨敗でした。
終始押されまくりの展開。
常に先手をとられ、後手に回る展開。
反して善郷スポ少さんは、機動力を前面に、自分たちの持ち味を理解し、良く訓練された戦う集団。
足は全員が速いわけではない。
走るタイミングを知っている。
まさに私が理想とするスモールベースボールのチームがそこにありました。
守備からリズムをつくり、相手のミスやスキをついて、ひとりではなく、コンビネーションで次を狙う。
チームとして、確固たる目標を持ち、全員で共有し、全員で腹を決めて実行する。
こういう風にするから、こう動こう!
みんなにビジョンが共有されています。
これこそチームスポーツ。
どんなに強いチームであっても、ひるまずに挑む。
失敗しても、上手くいっても、負けても勝っても全力チャレンジ。
絶対楽しいはずです。

イーグルスもそんなチームになってほしい。

まだまだ、まだまだ足りない。
少しずつ、出来てきたこともあります。

1.ツーアウトからのショートの守備位置。
2.スコアリングポジションにされての内野、特にセカンドの前進守備。
3.キャッチャーのパスボール、ワイルドピッチのブロック。
4.盗塁の時のスローイング。これは、本当に良くなった。
善郷さんからも「キャッチャーの肩いいから気をつけろよ!」なんて言われてました。そんなこといままで言われたことがないのに。
私はこれを名付けて

「ユウキャノン」と名付けました。
※ソフトバンクの甲斐選手の甲斐キャノン(二塁送球1.71秒)からいただきました。

5.バントの確実性

その他全員が少しずつ、微々たる前進、遅々たる進化をとげていますが、それが「輪」になって繋がっていかない。各自が「点」で終わってしまっている。
それがもどかしい。
1×1×1…はやはり1でとまっている。
善郷スポ少さんのように1×1×1…が、10にも100にもなる。なり得る。
ひとりひとりが、120%をだして、それが倍、倍、倍になっていく。
この繋がりがチームプレー。チームワーク。
「小」が「大」を倒す可能性。
イーグルスにもその可能性は秘められています。
ユウキのユウキャノンのように、形として現れなくても各自は上手くなっています。
その各自のうまさを輪にして欲しい。
善郷スポ少さんのように。
願わくば、イーグルスもそうであつてほしい。
誰ひとりミスってもだめな状況で、針の穴を通すように、低い可能性が繋がっていくキセキが見たい。
見せてくれ!

全員でピンチをしのいで、全員でチャンスに活躍して、全員で勝利をもぎ取る。
そして、選手全員、保護者全員でうれし涙を流す!
これが、この終盤の秋の目標です!








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なんとくそったれな試合でしょう。
あの試合後の挨拶を見たときに、いままで俺はなにを教えてきたんだろうと思いました。
がっかりした。

惨敗で悔しいのはわかります。
それが影響して、最後の挨拶をしっかりできない。
自分たちの気持ちをコントロールできない、ややっこ。
ソフトボールは相手チームがあってからこその試合です。
エラーをするのも、いいプレーをするのも、相手があってからこそ。
お互いが、一生懸命だからこそいい試合ができます。
勝利の感動も敗北の虚無感も相手チームと一緒に作り上げていくものです。
勝っても負けても、最初と最後は、相手に敬意を払わねばならない。
「ならない」では、だめですね。
相手に自然と敬意を払える選手になってほしい。
なのに、この時の美里イーグルスは、それがみじんもできなかった。
誰ひとりきちんと挨拶ができていなかった。
それが、くそったれ。

この試合、いろんなミス、エラーがありましたが、1番だめだったのはこの最後の挨拶でした。
すべてを、むなくそ悪くした。
ただただ恥ずかしかった。みじめになった。
全てが台無しになった。

さらに、試合後のミーティング。
そこに気づいていた選手がひとりもいなかった。
いつも注意深く、観察力のあるタイセイ、ユウキでさえ気づかない。キャプテン、コウノスケも気づかない。
自浄能力がありません。
小学生に求めるには酷かもしれませんが、
自分で自分のどこが悪かったかに気づかない。
そこに進歩、向上はない。
だれひとり気づかなかったことが、また悲しい。

ただ、これはあらためて教える機会です。
こういうところで、こうあって欲しいという野球人=人としての在り方を問う。
あの時どうすればよかったのか?

この前のテレビで見ました。
星稜高校の松井秀喜選手。今は引退していますが、当時の五者連続四球を見て、過去の自分になんと言いますか?という質問がありました。

彼は、こういいました。
「怒りの感情、同情を買うようなしぐさ、そんな立ち振る舞いをしなくてよかった。」
そんなようなニュアンスを言ってました。

あーこの人はすごい。
やはり高校野球総選挙で1位に選ばれるような出来た人なんだと思いました。
作戦とはいえ、一回も打たせないという選択肢を選んだ相手に対して、バットをなげたり、悔しい表情を見せなかった。
だからといって、さじを投げたわけではなく、たんたんと打つ準備をしている。
うちに秘めた炎は誰よりも熱い。
試合後も、「あれは作戦だから仕方がない。」とたんたんとしている、ように見える。

本当は打たせてくれなくて悔しいはず。
それでも短い時間で、自分を律し、やるべきことをしようとしている。

今のイーグルスが目指すべきところはここではないでしょうか?
何回失敗しても、打てなくても、自分を見失わない強さ。
指導者や親に言われて、一時、がっかりて落ち込んでも、立ち直って、自らこころを奮い立たせて、次のプレーに集中する強さ。
大差で負けていようとも、大差で勝っていようとも、チームメイトや相手に敬意を払い、慢心しないこと。

野球に対する、ソフトボールに対する真剣な心構えがあれば、おのずと答えは見えてくる。

選手ひとりひとりに松井秀喜選手のような心構えがあって欲しいとつくづく思います。

さて、今回の教訓がいかされているかどうか?
見極めていきます。
白獅子の敗戦のあとの大会。
柳津御霊祭り大会です。

私は、仕事で後からの参戦になるので、長峰代表と小島コーチに、渡部コーチに指揮をお願いしました。

ベンチには入りましたが、指揮をとらない。
外からみるイーグルス。
さて、いつもと違って冷静に見れるでしょう。

1回戦只見スポ少戦。
只見さん、でかい。体がでかい。
動きもいい。強敵と見ました。

手元に資料がないので、詳しくは忘れましたがこの試合もエラーがらみ。
大事なところでミスが目立ちました。

ここはおさえてほしいというところで、抑えられない。
逆にここは一撃がほしいというところで一本でない。
見ていて最大限の準備をしているように見えない。
歯車がかみ合っていません。うまくまわらないからストレスがたまる。
下手にプレッシャーを受けてしまう。
そのプレッシャーを全員のちからで跳ね返すことができない。

只見スポ少さんに力負けです。

まだまだ力不足なのか?
そうなんでしょうね。
うまくいったり、いかなかったり、一進一退どころか、ゼロ歩進んで、五歩後退するときもしばしば。
前に進んでいるのか?後退しているのか?

ただ、うれしいニュースもヒロヤがふっきしました。
ここから、また打ってくれることでしょう。
少しでも前に進んでくれることを願って次に進みます。
七回表、泣いても笑ってもイーグルス最後の攻撃。

みんなで守って、なんとか拮抗を保ってきました。くずれそうなのをもちこたえてきた。
ここで逆転できないわけがない。

3:4で1点のビハインド。
ワンチャンスをつくり、いかせるかどうかにかかってます。

打順は、1番の切り込み隊長のルイ。
ここにきて最高の打順です。
出塁率、長打力、どれをとってもイーグルス最強バッター。
この打順で得点できなければ、仕方ない。
すべてを先頭の三人に賭けます。

ルイの今日の四打席目。前の三打席は全て出塁しています。
今回もやってくれるはず、長打でイーグルスの未来を切り拓いてくれる。
頼む!
打たせて!

相手エースもギア全開。
なんとか当てますが、振り遅れてヒットせず、セカンドゴロ。
先頭が倒れます。


二番目の矢は、ユウキ。
二打席目でクリーンヒットを飛ばしています。
数少ないとらえているひとり。
愛刀のブラックキャノン(ゼット製バット)を上段に構えます。
初球フルスイングでファール。
この大事な場面で、初球から全力スイングができるやつは尊敬します。
準備ができている。牙を研いでいる。
それをいかんなく最初から発揮できる。
体も反応して、心も反応できる。
ピッチャーも最初から、こんなに全力でかかってくる相手はいやなものです。
間違いが起きやすくなる危険性をはらんでいる。

ユウキもわかっている。
ボール球には手を出しません。
打てるボールを見極めている。

ツーツーからの五球目。
とらえました。完璧に。
とらえすぎて大ファール。
それがレフト後方ラインを越えて高田スポ少さんのボールをいれるバケツにヒット。
ナイスバーディー!
飛距離は文句なくホームラン。
ツースリー。
上三宮さんバッテリーもヤバイ気配を感じたのか、チカラでねじふせることよりもきわどいコースで勝負。
高めのストレート。
空を切る。ブラックキャノン沈黙。
三振。
私にはわかります。
あの振りは、全力スイングではなかった。
やや迷いと、振りに行くというよりは当てに行った分遅くなった。
ユウキにとって悔いの残るスイングになったはずです。

残る矢は、タイセイのみ。
上三宮さん、最終回二死にして、ほぼ勝利を手にした感じ。
心にもプレーにも余裕がみてとれます。
タイセイも初球フルスイング。
タイセイも自分の役割をわかっている。
イーグルスの中で、数少ない状況を判断して動くことのできるタイプ。
だからこそ、私は最初に彼をショートに置きました。
ショートは捕球技術もさることながら、状況判断の的確さが問われるポジションです。
何回も何回も失敗して、エラーしてうまくなってきた。
打撃に関してもそれは言えます。
たとえ最後のバッターになるとしても、タイセイは全力スイングでいくでしょう。
初球フルスイング。
振り抜いたがゆえにショートの奥深くにいった。
エラーを呼び込みます。悪送球も重なり、タイセイは二塁へ。
さぁ、美里イーグルス123の三本の矢、最後の最後で、スコアリングポジションの好機を作り上げました。
このしびれるようなシブトサにイーグルスの真価を見ました。
ひとりひとりは非力なれど、束になったときの強さというかシブトサ。
見てて、惹きつけられます。

あとは次のヨウスケに託すしかない。
今日はすでに三振ふたつ。
いつものイチかバチかではなく、迷いが見えるスイング。
今日のヨウスケ、怖さが影を潜めています。
イチかバチかではなく、当てにいっているスイング。
グリップも全開にもつのではなく、少し余している。
ヨウスケなりの考えなんでしょう。
そこは受け入れます。
その上で言わせてもらいますが、ヨウスケの良さを殺している。
私がヨウスケに求めるのは、戦斧のごとき破壊力。
確率は低くても、相手エースの自信やプライドをこなごなに粉砕する破壊力。
セオリーはどうあれ、それができるだけの筋力、スイングの速さをもっています。
それを自分で封印した感がある。
この先、どうするのか決めるのはヨウスケ。
彼が考えた末のことですから、とやかくいいません。
ただ今回に限っては、まだ自分の中に落とし込んでいない。
こうやるぞという覚悟が感じられない。
その中途半端さがスイングを捕られてしまいます。ツーストライクと追い込まれる。
次の一球が勝負の球。
打ち返すだけのチカラ、今のヨウスケにありませんでした。三振を狙って取りにくる高めのチカラのあるストレート。空を切る。
三振バッターアウト。試合終了です。
3:4イーグルス初戦敗退です。

いい試合でした、負けたけど。
この言葉は使いたくなかった。
勝ちたかった。
勝たせてやりたかった。
子供たちもさることながら、お父さんお母さん、じいちゃんばあちゃん、弟妹、兄ちゃん姉ちゃんみんなが支えてくれた。
みんなが、がんばってくれた。
その想いを成果として出したかった。
おそらくこれは、上三宮さんも同じ。その他全てのチームが同じでしょう。
その本気のぶつかり合い。
だからこそ、一生懸命さを賭ける価値がある。
これは中学にいっても高校にいっても、どんなスポーツをしていても同じ。
その一生懸命になれる時間。なれた時間。
結果を出してやりたかった。
もう少しで、届くところまできていた。
勝ちをつかみ取れそうだった。
だからこそ、よけい悔しい。

負けは負けです。

それでも今のイーグルスを出し切ったと思います。
いい勝負ができた。
上三宮さんにも感謝です。
直後は悔しかったですが、いまは感謝しかありません。
面白かった。

次回は必ず勝つ!
いまのままでは、だめだ。
もっともっと練習して、強くなって、上手くなって必ず倒す。
イーグルスの誰もがそう思ったでしょう。
そのために今回は泣いていい。

悔し涙がうれし涙に変わるまで、頑張る!
新たな決意が生まれました。

こまかいところ、直すところはまだまだあります。伸びしろがある。

まだまだイーグルスの真価は止まりません。














6回表、一死一二塁の好機を作り出したイーグルス。好投手を相手に、タケルもレントもよく打ちました。この終盤でのねばり。
おそらく、ここで同点にしておかないと後がないでしょう。

次の打順は8番のキャプテン、コウノスケ。
このチャンスにコウノスケが打てば試合が決まるでしょう。
ですが、ここで迷った。
迷いに迷った。

一瞬で分析します。
今日の試合の今までのコウノスケの打撃をみる。
2三振。
相手ピッチャーにまったくあっていない。
しかし、この場面はいままでのミスを取り返して、チームに貢献する絶好のチャンス。
彼が日々、努力してきたこともわかっています。
打たせてやりたいが…
逡巡。
コウノスケを打たせるか、代打を送るか、迷いました。
いままでの経験上、やらないで後悔するよりは仕掛けていったほうがいい。
迷ったら「Go!」です。
勝負にでます。
代打の中で1番キレ味のいいユリアを送ります。
高田さんとの試合でも速球に対して強い。
そして、なにより思い切りがいい。
この状況を打破できるとしたらユリア。
お前に賭けました。

ファーストフライ、初球でした。
次の9番のハルヤもショートゴロに倒れて万事休す。
ふたりとも気合いが入っていた。それでも、もう一本がでない。

ああ、ここでもいい結果を引き出せなかった。
野球の神様はこっちをむいてくれません。
ですが、仕掛けていった結果の無得点です。
なにも狙わなかったわけではありません。
リスクを承知でチャレンジしていいる。
ここが前向きだといえるでしょう。
こういうチャレンジを少しずつ、次のために、未来のために積み重ねていくしかない。
こういう失敗に無駄な失敗はありません。

最初から「負けるから」「失敗するから」といって二の足を踏むような子にはなってくれるな。
誰しも失敗やミスは怖いもの。
びびったり、ひるんだりしてもいいけど、最後には立ち向かって欲しい。
慎重にいく、がむしゃらにいく、その子によってやり方は違えど、チャレンジすることをおそれない大人になってほしい。
それをこのスポ少で学んで欲しい。
そのために全力チャレンジのうえでの失敗、ミス、エラー、何回してもいい。
そう思います。

時間がありません。
ユリアを代打におくったことで、守備変更にてまどりました。
さて、6回裏ここを長引かせてはここで終わってしまう。
ここを速攻で終わらせてもう一回のチャンスに賭けたい。
そのためには先頭バッターを討ち取らなければならない。
いつもはこのあたりでファーボールを出してしまうところ。
ですが、今日のハルヤユウキのバッテリー、特に今日はハルヤ!
冴えていた!
先頭バッターを三振にとります。

あー、こいつらわかってきたなあ。
それをこの1番大事ない場面で、できるようになったんだなあとぐっときました。
チームをいきおいづける、三振!
さりげなくやる、バッテリーがかっこよくて仕方がない!

おそらく、あと5分であとツーアウトをとらねばならない。

順当にいって七回に入ればもう一回のイーグルスのターンがきます。

あとふたり。二分でかたづけて、こっちのターンにしようと思いましたが、センター前にヒットを打たれます。

相手も本気。上三宮さん、なかなか三人で終わらせてくれない。

一死一塁で、むかえるは一打席、二打席目と抑えている6番。
この回からセカンドに置いたケンタのところに難しいゴロが。
ショートバウンド。
ナイス、ケンタ。
難しい体勢で、勢いをおさえてなんとかファーストでアウト。ツーアウト。
ですが、二塁、スコアリングポジション。
ワンヒットで1点ですが、ここは下位打線。
ここで、下位打線にしたのは、イーグルスの全員のチカラです。
これは総がかりの全員で守り抜いた結果。
最後は要のショートルイが捕って守り切りました。

砂時計はまだ止まらず。
七回に入ってくれます。
泣いても笑ってもイーグルス最後の攻撃。

私は、ここでイーグルスの真価をみました。

次回!









五回表に1点をもぎ取ったイーグルス。
3:4と追い上げムードながら、もうひと押したりません。

五回裏、上三宮さんは2番からの好打順。
さっきの回で、出塁率の高い1番を討ち取っておいたのは大きいかもしれません。

ライト前に落ちようかというあいまいな打球。
今日2三振のヨウスケですが、迷いなく猛然とダッシュ&滑り込みキャッチ。
ワンアウト。
このプレーは間違いなくチームを救いました。
いつも緩慢なプレーで、捕れるボールを簡単に前に落として、チームをピンチに陥れていました。
本人はやる気がないわけではありませんが、求めているプレーが高い分、どうしてもヨウスケに期待してしまいます。
私や渡部コーチが怒るのも「おまえならできるはず!」という期待の裏返りなんです。
それが、今日のファインプレー。
ナイスプレーでした。

というのも、次打者は最強バッター。
彼の前にはランナー置きたくない。
このプレーは大きかった。

さあ迎えます最強バッター。
どこに投げても打たれるでしょう。
きわどいコースでかわしつつ、打ち損じを待つ。
ハルヤユウキのバッテリー細心の注意を払って投げ込みます。
討ち取った当たりはセカンドへ。
今日は1番守備機会が多い。
今度こそ頼むと願いました。
落下点にも入っている。

落としました。エラーで出塁を許します。
これ以上、やると自信をなくしてしまいそうになるくらい落ち込んでしまった。

捕らせてやりたかった。コウノスケの日々の努力を見ているだけに、余計そう思います。
そして、それを自信にしてほしかった。
ところがそうはいかないのが野球という、ソフトボールというスポーツ。
厳しい現実があります。

それでも終わってしまったことは、戻せない。
キャプテンのフォローは試合が終わってから。
またセカンドにくることを考えて、交代もよぎりましたが、ここはコウノスケを信じます。みんなを信じたい。

ここを抑えましょう。
ここでの1点はイーグルスにとってトドメに等しい。
4番をサードゴロに討ち取り、とまどったランナーもタッチアウト。
結果的に三人で終わらせました。
ヤバイ打順を切り抜けたイーグルス。

残り少ないの攻撃に出ます。
6回表は、5番ケンタから。
なんとか出てほしいところですが、ピッチャーゴロでアウト。
6番タケル。
その初球を鮮やかにセンターへはじき返します。
一打席目、三振。二打席目でセンターフライ。
この二打席目でなんとなくつかんだようです。
甘く入ったところを見逃さなかった。
思い切りよくいったのが功を奏しました。

ただ、喜びに浮かれて、相手の送球がそれていたのを見逃していました。
うかれるのは試合が終わってからにして!

ですが、タケルのガッツポーズに、私もガッツリガッツポーズで返してました。
よくやった選手は心から手放しで褒める。
私のやり方です。

さて、一死ながら貴重な同点のランナー。
ここは、レントに賭けます。

レントは俊足好打、いろんなバリエーションを持った選手。
ここは、奇襲。
セーフティバント。
失敗したら強打の2段階の策でいきます。
レントは変化にも対応できる選手。
セーフティは失敗しますが、このあとの強打で結果を残します。
今回も左方向。
ヒットでチャンスをひろげます。
ナイスヒット!

私は確信しました。
レント1番いけるなと。

終盤で、強打で連打。
しかも好投手を相手に打って塁に出た。
この回しかない。

しかし、この試合で1番私を迷わせた決断を迫られます。

それは次回!


 









四回裏に一死ランナーなしで、4:2。
なおも上三宮さんの4番からの攻撃。
もう一発の危険性があります。
ですが、ハルヤユウキのバッテリーが討ち取る。二死。
このまま簡単に終わって表のイーグルスの攻撃にもちこみたいところ。
5番を迎えます。
ハルヤの球速がやや落ちてくるのをみて、内野を少し下げます。
セカンド、やや後方にフライ気味のライナー。
コウノスケ、いいところにいました。正面、グラブは十分とどきます。
が、落球。
二死からランナーを出してしまいます。
守備でリズムをつくれない。
いまいち乗り切れないのはこのあたりか。
ですが、そのミスをチームで打ち消します。
ハルヤが踏ん張る。
みんなが踏ん張る。
後続を断ち切ります。
ミスを拡大させないあたりにも成長が見えます。
コウノスケもミスをして落ち込んでいるんでしょうが、キャプテンという立場が自分を奮い立たせます。
腐らずに次のプレーに専念しようと、大声を出して、自分とチームを鼓舞します。
周りもコウノスケがひきづらないように声をかける。
少し前なら、ミスがミスを呼んで内部崩壊になってもおかしくない場面を今のイーグルスは切り抜けていきます。


さぁ時間的にみて、あと一回か二回。
打順は一回りくらい。相手は好投手で、点差は2点。
結構、やばいところです。
ですが、やれる気がしてならない。
ハルヤユウキのバッテリーを中心によく守っている。ミスを最小限にとどめている。
コウノスケを中心に声もよく出ている。
チャンスを多く作っているのはイーグルス。
厳しいけどなんとかしてやると皆が思っている。


四回の表、7番のレントからです。
ここはいい打順。先頭で出てもらいたい。
ショート、三遊間にゴロ。
このゴロの勢い、レントの足の速さでは内野安打です。
さあ、ここはどうする。
盗塁?バント?
同点もしくはリードしてるなら盗塁ですが、大事に進めるべく送りバント。
バッターは、ミスが重なっているコウノスケ。
この大事な場面で、バンドを決めて失地回復を決めてほしいという願いもありました。
本人もその思いはあったはずです、基本通りの構え。あとは、覚悟をきめてやるだけ。
低めに来ました。
バンドをやりにいっての空振り。

あー、できないな、思いました。
顔が引きつっている。
ここは打たせた方が確率は高いと判断し、ヒッティングに切り替えます。

三球三振でした。
大事に行った結果がこれ。
指揮官の迷いが、選手に移ってしまった。
最初からバントならバントでスリーバントであろうが、コウノスケを信じてやらせるべきでした。
打たせるなら、最初から打たせる。
一本気なコウノスケの性格を考えるなら、どっちつかずの途中で変更するなどという作戦をとるべきではなかった。
何年もやってればこういう場面もたくさんありました。それでも失敗してしまう。
終わってから反省するあたり、私もまだまだです。コウノスケを責めることはできません。

次はラストバッターのハルヤ。
ここも送るかと考えていたら、レント走りました。キャッチャー、矢のようなナイス送球でタッチアウト。
ハルヤもたおれ、この回ゼロ。
せっかく出した先頭ランナーを生かし切れなかった。
ここは私の迷いが生んだちぐはぐな姿勢、野球の神様が許してくれなかった。
大事にいくにしろ、積極的に責めるにしろ、迷ったら100%出し切れない。
選択肢をひとつにして、集中するほうが突破できる確率が高くなる。
欲が出て、状況に応じて手を変えていこうなどと高度な戦法を選んでしまった。
私の迷いのために貴重な反撃の芽を摘まれてしまいました。

しかし、まだ試合は終わっていません。
可能性があるかぎりチャレンジします。
相手は、789から。
次の攻撃に弾みをつけるうえで、ここは何としても三人で抑えたい。
そのみんなの想いをうけて、ハルヤは投げます。
いままでであれば、ひとりふたり、ファーボールをだしてしまうところ。
ですが、今日のハルヤはひと味違います。
バンバン追い込んでいく。
いつもより長い90分ながら、体力の落ちてきたところをみせません。
78を討ち取って二死。狙い通り三人でおさえたかったところですが、まてしてまセカンド、コウノスケエラー。
今日は地に脚がついていません。
それを自分でもよくわかっているはずです。
普通ならば泣き出してもおかしくない場面。
ぐっとこらえて、キャプテンとしての役割を徹しようとしています。
ここがコウノスケがキャプテンたるゆえん。
心が折れても、なんとか踏ん張る。
イーグルスが乗れないまでも、崩れないのはこういうところ。



四回の裏。二死一塁。
ここで先ほどホームランの1番を迎えます。
こういうピンチを迎えたくないから、三人で抑えたかった。
こうなった以上は、抑えるしかない。
ここはプラスに考えましょう。
むしろ二死で、1番を討ち取って、次の回、いい打順ではじまる反撃の芽を摘んでおくことができるかもしれない。
ハルヤ、気迫の投球でサードゴロでスリーアウト。タイセイも大事にプレーします。
ミスをみんなでカバーしていきます。
二死からのミスなので、なんとかいけていると思います。
傷を最小限にとどめている。
ベンチに戻ってきて、ほっとした顔を見せつつも誰ひとり勝ちを諦めていない。
いい顔してます。ぐっときます。


五回表、イーグルスの攻撃は1番ルイから。
終盤にきて、最高の打順。
ヒットで出てくれることが望ましい。
ですか、相手エース、制球がさだまらずファーボール。

ここで、この試合の白眉、ルイのスキをついた走塁が炸裂します。
相手キャッチャーの返球動作が遅いとみるや一目散にセカンドを狙います。
やや暴走かと思いましたが、ルイよく見てました。渡部コーチが先の塁、先の塁といってきたことが、この大事な場面できっちり発揮できる。
気持ちよくヒットを打つこともかっこいいですが、しぶとくファーボールからの盗塁。
打つ方で結果が出なくても、こういう走塁で次の打者にバトンを回すことは大事です。

さあ野球の女神がこちらを見かけている。
五回表無死二塁で、イーグルスの最強打線につながりました。
ここで打ち崩せなければしかたない。
バントで一死三塁の形も考えられましたが、ここは強攻策。
まずは2番ユウキ。
二回にヒットを放っています。
可能性があるとすれば、この男。
ルイがさらに相手のスキをついて三塁へ。
チャンスが広がります。
気合いの入ったユウキは、レフト線にあわやホームランの大ファールを飛ばして、その片鱗をみせてくれますが、高めの力のある球に三振。

一死三塁となり、3番タイセイ。
どんな場面でも当てることに関しては、絶対の信頼があります。
当てるだけではなく、ヒット、さらにはその上の長打を期待してしまいます。

ショートゴロでツーアウトの間に、ルイが生還で1点を返します。ここもノーヒットでの1点。
スキをつく走塁、ヒットにできないまでもしぶとくゴロにする打撃。
これぞイーグルスのスモールベースボール。
後は、10回に1回の長打を期待して4番ヨウスケ。
気合いは入っていますが、まだ迷いがあります。
三振。今日ふたつめ。
五回表で、3:4。
まだまだ追いつけない。
こうなると裏攻めが有利になってきます。
攻めはあと二回。


さあどうなるイーグルス。
まあ結果は見えてるんですけどね。
長くなったんで次回!







白獅子杯、初回の攻防、ミスから1:2で後手に回ったイーグルス。
90分間の長丁場なので、チャンスは後、1.2回つくれると見込みました。
そこで一気に追いついて、逆転する。
そこに賭けます。

二回表、7 8 9番からの攻撃。
怪我のよる長期離脱から復帰したばかりのレント。
イーグルスで唯一の左バッター。
意識を左方向にして、上三宮さん好投手に逆らわないバッティング。
サードごろになりましたが、足が速い。
ギリギリでアウト。
続くコウノスケ。ミスをバッティングで取り戻そうという気迫が見えますが、あえなく三振。
逆転されてから、三人で終わらせられると相手をますます調子にのせてしまいます。
ここはなんとか、塁にでてほしいところ。
9番ハルヤ、快速球をなんとか当てて、セカンドのエラーを誘います。
二死一塁。しぶとさを発揮します。
やはりハルヤは、主軸を打つよりも9番に置いて楽に打たせる方がいい。

パスボールで二塁に進みスコアリングポジョン。
バッターは、切り込み隊長のルイ。
打ってやるという闘志を秘めつつ、フルスイング。
この振りはやばいとみたのか上三宮さんのピッチャーのギヤが一段あがります。
力が入った分、力んだ。コントロールが乱れます。
ここはよく見たルイ、ファーボールを選びます。
いつものルイであれば、好投手の術中にはまり、空振り三振だったでしょう。
ですが、ここはじっくり打てるボールを選んでのファーボール。
相手のミスもあって二死一三塁になります。
バッターはユウキ。
なんでもできます。

さぁここで、お互いの監督の思惑をぶつけ合う。
イーグルス、サインなどありません。「いけ!」
上三宮さん「二塁で刺せ!。」
スタートを切るランナー。

ところが、バッター、強打にでる。
どちらの監督も「えっ!?打った?」
甘く入ったストレートをレフト前に運びます。
はからずも2:2の同点に持ち込みました。
このあたりの、空気を読んだのか、読んでないか、わからないバッティング。
ユウキにしかできないでしょう。
勝負しにいってない、気合いが入りきってない分ユウキの打ち気が勝ちました。
みんなが作ったチャンスを打つべき人が打って点をもぎ取る。
このあたりがイーグルスのスモールベースボールでしょう!
さあここから一気に押し切りたいところ。

すかさず、先の塁をもらって
二死二三塁で3番、タイセイ。
ワンヒ(ワンヒット)で2点の場面。
突き放すならここしかありません。

エースと3番打者の対決。
ここで打てば、流れはぐっとイーグルスにくる場面。
力と、力の対決は上三宮さんのピッチャーに軍配があがります。三振。
なかなか、流れはこっちにきてくれませんが、ツーアウトから1点をもぎ取った。
同点ながら、いきおいはイーグルス。
相手も7番からの打順。
きっちり抑えて、上位に回さないようにしなければなりません。
今日のハルヤはコントロールが冴えていた。
カウントを悪くしても、味方がエラーをしても自分の仕事をきっちりとこなしている。
気持ちよく投げさせているという点で、キャッチャーユウキのリードもいいんでしょう。
ここは狙い通り、789を三人で討ち取ります。

こういうところにイーグルスとしてチーム全体の成長を感じます。抑えなくてはいけない場面できっちり抑える。当たり前のことが当たり前にできる。それができてきています。
特にイーグルスのエースに成長したハルヤが今日はいい。
味方のエラーや援護がない中、崩れません。
あっぷあっぷしていません。
やるべきことに集中していました。

手応えを感じつつ、4番ヨウスケから始まる打順。
長打を期待しますが、迷いのあるスイングで三振。
今日はあきらかに迷っています。
欲がある。
いい結果をだそうという欲があります。
いつまのイチかバチかがない。
ヨウスケに安定は求めていません。
確率は低いかもしれませんが、どんな逆境でも、それを跳ね返し、チームを救う一発!
クリティカル狙いでいいんです。半端に当てにいくくらいなら、扇風機でいい。
0か100。
その空振りでさえ、チームに反撃の息吹を与えてくれるでしょう。
その潔さが影を潜めていた。半端な三振。
そうなると後続に援護もなくなります。
ケンタ、タケルも倒れて三者凡退。
悪い流れになりました。

逆にいい流れで、いい打順の上三宮さんの1番を迎えます。
初球、初めて捉えられます、センターオーバーの大飛球。
レント必死の横っ飛びながら捕れない。
中継がもたつきます。ホームラン。
中継がよければ、あるいは刺せたかもというプレー。セカンドとショートの連携がとれていませんでした。
しかし、ソロホームラン。
流れを断ち切るべく、ハルヤは2番を抑えます。
ただ、ここで飛んだセカンドゴロ、コウノスケよく捕りましたが、グラブのポケットに入っていなかった。
一抹の不安が残ります。

そして3番の最強バッター。
またしても初球。
しかし、不用意に入った作戦ではありませんでした。
アウトコースにチェンジアップで入った。
ハルヤユウキのバッテリーの選んだ策。
彼らなりに考えての入りでしたが、その上を行かれました。
体勢を崩されながらもライトオーバー。ここでも中継が乱れます。ソロホームラン。
こういうところにまだまだ修正点はあります。
エースにホームランを打たれる。
ますます勢いづかせてしまう展開。
何本か打たれるだろうなと思っていましたが、やはり打たれた。やりますねえ。
バッテリーの策を尽くした上での結果。
ここはしかたありません。

好投手を前に2点のビハインド。
完全に上三宮さんに試合のペースを握られます。

回も中盤から後半。
残りの時間も攻撃も少なくなってくる。
焦りがイーグルスに漂ってきます。
浮き足立つ展開=一気に崩れやすくなる展開。
一発攻勢の上三宮さんに対して、全員攻撃で一点一点を小刻みにとるスモールベースボール。

さて、このピンチの場面でどうするイーグルス。
まあ結果は見えてるんですけどね。
次回に持ち越します。























イーグルスの白獅子杯はかくして終わりました。

感情なしにして、冷静にあの試合を振り返ってみる。
あの試合の勝負の分水嶺はどこだったのか?
なぜ勝利の水はイーグルスには流れず、上三宮さんに流れたのか?

やはり初回の攻防、ここにかかっていました。

いつも挑戦者のイーグルス。すべてのチームが自分たちより強者だと思って戦っています。
強者に勝つためには自分たちのペースに持ち込むこと。
試合の主導権を先に握るために、いつも先攻を選ぶようにしています。

W杯の日本対ベルギーのような戦い方。
それはすなわち、先に点をとって、心に余裕を持つことです。
その時の日本は負けてしまいましたが。

この試合、その思惑通り初回に先制点を奪いました。
一番のルイが、ファースト強襲で出塁。
ここからがイーグルスのスモールベースボール。
練習してきた成果を出す時です。
総がかりで、ノーヒットで1点を狙って取りにいく。
そのために2番に何でもできるユウキを置いておく。送りバント。
いいピッチャーの低めの難しい球ですが、きっちり送ります。ワンアウト。
スコアリングポジョンにランナーを進めます。
この場面で、イーグルスで一番勝負強いバッターに成長したタイセイ。
ここで打てば、ぐっと主導権をたぐり寄せられますが、デッドボール。
さらにチャンスは広がります。
ここで4番ヨウスケ。イーグルスで1番長打力があります。
ここで長打力がでれば、いっきにイーグルスペースに持ち込めます。ですが、タイミング、コースともに合ってない。中途半端なスイング。迷いが見えます。
いつもの思い切ってふりきっている感がない。
追い込まれながらもファーボールを選びます。
選ぶというか、打てなかった。
この消極性は、この後の3三振に影響していきます。


さぁ満塁です。
みんなでつくったチャンス。
これをものにできなければ、イーグルスに明日はない。

この勝負所で、5番に置いたケンタ。
どんな場面でも物怖じしない。むしろ、そのプレッシャーを楽しむタイプです。
一死満塁、いいところで、いいバッターに回ってきました。
三振はしないだろうと思ってました。
思い切りのいいスイングですが、一塁線上にころがりピーゴロ。
ピッチャーとケンタが交錯する間に、ルイがホームイン。
待望の1点を先にもぎとりました。
なおも二三塁でしたが、後続のタケルが三振。
ここは打って欲しかった。
あと2点は欲しかった。といっても相手も本気で抑えにきている。
そのせめぎ合い。

イーグルスの初回は1点でした。
それでも、この1点はノーヒットでとったいってん。形はどうあれ、先制しました。
狙ってとりにいって、とった1点。こういう点の取り方ができるようになった。
まずは幸先よし。


あとは、きっちり抑えていくだけ。
この1点が、イーグルスに大きな翼をあたえると思いきやいきなりのセカンドコウノスケのエラーで先頭をだします。
グローブに入っていましたが、抑えきれなかった。
ここは最初のアウトをキャプテンのコウノスケが捕ってアウトにすることでチームとして波に乗りたかった。
そうすることでコウノスケ自身も自信をつけることができる。
そこに期待しましたが、うまくはいかないものですね。
しかし、私はコウノスケが好捕して、自信をつけるまで待ちます。
そこまでみんなでカバーしていく。
コウノスケの成長なくしてイーグルスの本当の意味での成長、勝利はないと思っています。
それがキャプテンというプレッシャーのかかる役割を任せた私の責任であり、コウノスケが越えるべき壁です。
それができたときに、チームもコウノスケも大きく育つでしょう。
そしてその時、野球のソフトボールの面白さが実感できる。

だがまだその時ではなかった。
上三宮さんに、すかさず盗塁を許します。
これもタッチミス。タイミングはアウトでした。

エラーはエラーを呼びます。
ショートルイのエラーで、一三塁。さらに二盗を許し、迎えるバッターは上三宮さんの最強バッター。
初回で打たせてはいけない場面。
故意四球もよぎりましたが、ここは勝負。
レフトに強烈なライナーが飛びました。
レフトタケル、いち早く落下点に入りました。
ナイスプレーでツーアウト。
さらにランナー飛び出している。
タケル二塁に送球も、ここで悪癖の横投げ。暴投。
セカンドコウノスケもベースを離れて捕球に専念せずにボールデッド。
送球のボールデッドは安全進塁権が2つで、2点を献上。

私は、このプレーが勝負の分かれ目だったと思います。
表にせっかく一点先制したのに、裏に2点やって逆に主導権を渡してしまう。

1番2番をエラーで出した守備。
いいプレーをしながら、最後の最後まで守り通せない。
ここにイーグルスの弱さがあります。
あの悪送球が悔やまれます。

ミスはつきものとしても、最後の最後で守り切る。三塁まで、行かせても点はやらない。
あそこで、タケルがセカンドにきっちり投げていれば0点に抑えることができた。

そして、そのミスもいままで散々指摘してきたタケルの横投げ。
それを直しきれなかった、監督の私の責任です。

この初回の攻防の勝者がそのまま試合の勝者になりえた。
ワンプレーの怖さがでました。

逆転されると逆に先攻の方が焦ってしまう。
さあ、ここからどうやって取り戻していこうかと思案に暮れました。

それは、次回!























白獅子杯、イーグルスの戦いは終わりました。
思いのほか早く。

お田植え祭りの獅子追い走で、がんばって神様にいのり、練習日以外にも自主練習に励み、保護者や小学校の先生の声援を受けてあの子達はがんばりました。

なのに勝負は非情ですね。
上三宮さんを相手に3:4で力及ばず負けました。
なぜ、負けたのか?
それには負けるだけの理由がありました。
ですが、試合が終わった直後の丸くなったミーティングで、あいつらの泣き顔を見たとき、
「ああ、すべてが終わったんだな。」と想いがあふれました。
一区切りついた。
われわれイーグルスが県大会の頂(いただき)をみることはなくなった。
負けた理由を反省するよりも、あーこいつらよくやったなと思えて、泣けてきました。
我慢できなかった。
確かにまだまだできることはあったし、防げたミスもエラーもあった。
まだまだ、もっとやれただろうと思う一方で、よくやったなとも思う。
負けて流したあいつらの涙はニセモノではないでしょう。
あいつらはあいつらなりに一生懸命やったと思っている。
そして力及ばす負けた。

真冬の体育館でのシャトルラン。
ハルヤとヨウスケを追い込んだこと。
真夏のくそ暑い日のインターバル。
先頭をきって走るルイ、それを追いかけるユウキ、ユリア、コウノスケ。
遅めの六年生、タケル、ヒロヤにはっぱをかける。
冬の寒い体育館にもかかわらず、大粒の汗。
倒れ込んでしばらく起き上がれない。
そんな光景が思い出されました。

あんだけがんばったのに、届かなかった。
勝たせてやれなかった。
そこにきて、あいつらの本気の涙。
ここは反省するよりも、悔しくて抑えきれない感情に流されてしまおうと思いました。
というか、既に流されていました。

今思うと、あの涙はいい涙でした。
毎年毎年ぐっとくる場面があります。
まだまだたりないかもしれませんが、みんなそれなりにがんばっている。
そして、うまくいったり、いかなかったりする。
そんな中で、いずれ最後はバットを置く、グラブを置く日がやってきます。
一生懸命やって、負けて泣く。
こんなにすがすがしい涙はないでしょう。
めそめそでもなく、じめじめでもなく、やりきった上での涙。
こういう涙はなんぼでも流していい。
こういう涙を知っている人は幸せだとおもいます。
そんな涙を美里イーグルスは流したと思います。

いまはただ泣いていい。

ですが、まだまだ大会は続きます。
泣くまで泣いたら切り替える。
この涙を歓喜の涙にかえてみせましょう。

私は歓喜涙を知っています。
まだまだ今のイーグルスは本当の涙を知りません。
今シーズンも半ばまできました。
あと反シーズン、流しましょう、本当の涙を!









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