時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
1回戦、10回に1回勝てたらいいなという強敵、桜さんを抽選で退けました。
おそらく次に対戦する時は、さらに厳しく絶望的な戦いになるでしょう。
そして、王者に勝ったイーグルス、簡単には負けられなくなりました。
最後のあいさつの時に、タイセイに声をかけてくれたそうです。
(俺らに勝ったんだから)優勝してよ!と。
こうなったら、優勝、この2文字を狙って取りにいきます。
次の対戦相手は地元喜多方の岩月さん。
今年の対戦は初めてです。
決勝まであと3戦。
60分とはいえ、選手、とくにピッチャーのやりくりを考えながら戦う必要があります。
さらに、この次の世代の育成も考える。
考えに考え抜いた上で、思い切ったシフトをしくことに決めました。
脱6年を見越してのシフト。
まずユウゴを先発、キャッチャーをケンタ、セカンドにユナ、ライトにシュンペイを配置します。
あいたポジションにテンカイとタイセイを置く。
レントとユウキは温存します。
今から6年がいなくなったとき、どんなに怖いかが想像できます。
かなりのリスクがあるポジション。
新人に試合経験を積ませることが目的。
ユウゴがちゃと投げれば大丈夫という私の中での計算でした。
ガンガン攻め込んで有利な展開にするために先攻をとります。
ところがとったのはタイセイのホームラン1発のみ。
ん?当初の予定どおりにはいかんなあ。
その裏の岩月さんの攻撃、お返しとばかりに先頭打者にホームランを打たれます。
そして、2点を献上。
雰囲気が悪くなりました。
流れは完全に岩月さん。
60分の短期決戦なので、切り替えは早くしなくてはいけません。
これは完全に私の見立てがあまかった。
この布陣では岩月さんの攻撃に耐えられない。
余裕がなくなったユウゴはピッチングも悪くなってしまいます。
まあかなり近い将来こういう場面がくるとしても、それを今経験させることはない。
ユウゴには酷なことをさせてしまいました。ごめん。俺が悪かった。
とはいえ、傾きかけたイーグルスの屋台骨を立て直さなくてはいけない。
レント、ユウキを戦列に復帰させ、ユウゴの後に本番に強いユリアをリリーフに送ります。
ユリアもケンタも準備なし、予告なしでもすぐにも投げられるリリーフです。
複数計算できるピッチャーがいるということは、安心ですね。
テンポ良く、ストライクを投げ込んでいくユリアはうってつけのリリーフになりました。
岩月さんの攻撃をシャットアウト。
ユリア、よく切ってくれた。
流れをイーグルスにもってくる準備ができました。
ここからイーグルスの猛攻が始まります。
まずはケンタがセンターオーバーするも、走力Zの足を発揮して三塁打。
レンが内野ゴロの間に1点、ソウゴのホームランでまず同点に追いつく。続くユリアのホームラン?で逆転しました。
ついにひっくりかえした。
下位打線でひっくり返してくれました。
選手たちが監督のまずい采配を帳消しにしてくれました。
ん?今日のユリア、というか最近のユリアは迷いのない思い切ったスイングができています。
ボール球に手を出さずに、ストライクゾーンに来た球をフルスイング。
これができている。
そこにきて結果が伴ってきている。
それはピッチングにもいい影響を与えています。
自信過剰なところもありますが、そんぐらいでいいんです。
そこはユリアという神輿を担いでおきましょう。
ユリアに限らず、イーグルスの選手はのせてなんぼ。
俺ってすげぇべと思わせていい。
こうなるとこのお調子者軍団、止まらなくなります。
タイセイが二打席連続ホームラン。
テンカイが全打席ヒットで猛打賞。
このテンカイ、タイセイが塁上のランナーきれいにした後に出番がやってきます。
守備陣はここは抑えようとする場面でいきなり打ってくる。センター中心のバッティング。
この打線はなかなか切れないぞ!と思わせるテンカイのシュアな打撃が活きています。
四回には、5者連続ヒットで一気に突き放した。
私の少し先を見すぎたオーダーが裏目に出たのを、選手たちが取り戻してくれました。
16:3で快勝しました。
今回はたまたま取り戻せたから良かった。
これがもっと裏目にでて、取り返せなかったらと考えるとゾッとします。
新人に経験をつませる育成も大事ですが、1発勝負のトーナメントでは、やはり勝つことを至上の目的としなければならない。
そのうえで、あまりにも多いリスクは避けるべきでした。ほんと取り返せたからよかった。
今回の岩月さんとの戦いでは、あらためてそう思いました。
勝って兜の緒を締めよ。
対戦してくださった、岩月さん、ありがとうございました。
さて、てっぺんまであと2勝です。
おそらく次に対戦する時は、さらに厳しく絶望的な戦いになるでしょう。
そして、王者に勝ったイーグルス、簡単には負けられなくなりました。
最後のあいさつの時に、タイセイに声をかけてくれたそうです。
(俺らに勝ったんだから)優勝してよ!と。
こうなったら、優勝、この2文字を狙って取りにいきます。
次の対戦相手は地元喜多方の岩月さん。
今年の対戦は初めてです。
決勝まであと3戦。
60分とはいえ、選手、とくにピッチャーのやりくりを考えながら戦う必要があります。
さらに、この次の世代の育成も考える。
考えに考え抜いた上で、思い切ったシフトをしくことに決めました。
脱6年を見越してのシフト。
まずユウゴを先発、キャッチャーをケンタ、セカンドにユナ、ライトにシュンペイを配置します。
あいたポジションにテンカイとタイセイを置く。
レントとユウキは温存します。
今から6年がいなくなったとき、どんなに怖いかが想像できます。
かなりのリスクがあるポジション。
新人に試合経験を積ませることが目的。
ユウゴがちゃと投げれば大丈夫という私の中での計算でした。
ガンガン攻め込んで有利な展開にするために先攻をとります。
ところがとったのはタイセイのホームラン1発のみ。
ん?当初の予定どおりにはいかんなあ。
その裏の岩月さんの攻撃、お返しとばかりに先頭打者にホームランを打たれます。
そして、2点を献上。
雰囲気が悪くなりました。
流れは完全に岩月さん。
60分の短期決戦なので、切り替えは早くしなくてはいけません。
これは完全に私の見立てがあまかった。
この布陣では岩月さんの攻撃に耐えられない。
余裕がなくなったユウゴはピッチングも悪くなってしまいます。
まあかなり近い将来こういう場面がくるとしても、それを今経験させることはない。
ユウゴには酷なことをさせてしまいました。ごめん。俺が悪かった。
とはいえ、傾きかけたイーグルスの屋台骨を立て直さなくてはいけない。
レント、ユウキを戦列に復帰させ、ユウゴの後に本番に強いユリアをリリーフに送ります。
ユリアもケンタも準備なし、予告なしでもすぐにも投げられるリリーフです。
複数計算できるピッチャーがいるということは、安心ですね。
テンポ良く、ストライクを投げ込んでいくユリアはうってつけのリリーフになりました。
岩月さんの攻撃をシャットアウト。
ユリア、よく切ってくれた。
流れをイーグルスにもってくる準備ができました。
ここからイーグルスの猛攻が始まります。
まずはケンタがセンターオーバーするも、走力Zの足を発揮して三塁打。
レンが内野ゴロの間に1点、ソウゴのホームランでまず同点に追いつく。続くユリアのホームラン?で逆転しました。
ついにひっくりかえした。
下位打線でひっくり返してくれました。
選手たちが監督のまずい采配を帳消しにしてくれました。
ん?今日のユリア、というか最近のユリアは迷いのない思い切ったスイングができています。
ボール球に手を出さずに、ストライクゾーンに来た球をフルスイング。
これができている。
そこにきて結果が伴ってきている。
それはピッチングにもいい影響を与えています。
自信過剰なところもありますが、そんぐらいでいいんです。
そこはユリアという神輿を担いでおきましょう。
ユリアに限らず、イーグルスの選手はのせてなんぼ。
俺ってすげぇべと思わせていい。
こうなるとこのお調子者軍団、止まらなくなります。
タイセイが二打席連続ホームラン。
テンカイが全打席ヒットで猛打賞。
このテンカイ、タイセイが塁上のランナーきれいにした後に出番がやってきます。
守備陣はここは抑えようとする場面でいきなり打ってくる。センター中心のバッティング。
この打線はなかなか切れないぞ!と思わせるテンカイのシュアな打撃が活きています。
四回には、5者連続ヒットで一気に突き放した。
私の少し先を見すぎたオーダーが裏目に出たのを、選手たちが取り戻してくれました。
16:3で快勝しました。
今回はたまたま取り戻せたから良かった。
これがもっと裏目にでて、取り返せなかったらと考えるとゾッとします。
新人に経験をつませる育成も大事ですが、1発勝負のトーナメントでは、やはり勝つことを至上の目的としなければならない。
そのうえで、あまりにも多いリスクは避けるべきでした。ほんと取り返せたからよかった。
今回の岩月さんとの戦いでは、あらためてそう思いました。
勝って兜の緒を締めよ。
対戦してくださった、岩月さん、ありがとうございました。
さて、てっぺんまであと2勝です。
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カキンという甲高い音を残してライトの空を切り裂く放物線。
見事なフォロースルー、振り切ったバットを軽やかに置きダイヤモンドを駆け抜けるタイセイ。
その打球はイーグルスのみんなに戦う勇気を与えてくれました。
今日の関柴さんの大仏杯。
1回戦は、桜さん。
白獅子県大会でフルボッコにされています。
そしてそのまま桜さんは優勝。
圧倒的な絶対的エース、破壊力抜群の打撃陣、堅い守り。
県内トップクラスのチームでは全てA級、S級のパラメータ。
対するイーグルスは、守備力がやっとAくらい。
それなりにいい試合はするでしょうが、大方の予想は桜さんが有利。イーグルスは勝てないだろう、そんな予想。
勝率で言えば、8:2で桜さんと言うくらいでしょうか。
今回も厳しい戦いになる。
それは、私も、子どもたちも、保護者もそう思っていたのではないでしょうか?
桜さん、その強さ計り知れず。
今のイーグルスの打撃力では、とって1点か?
連打は期待できない。運良くミスを絡めてやっとこさの1点が精一杯でしょう。
となると、あのソフトバンクみたいな強力打線を1点以下に抑えなければいけない。これも至難の業。そして、あわよくばスコアレスで同点に持ち込んで抽選で勝つ。
私がイメージできる勝ち方はこれしかなかった。
ところが、初回にいきなり3点をとられる。
ほんとはここでいっきに総崩れの危険性もあった。イーグルスのエース、レントの立ち上がりの不安定さにつけ込まれます。
そして、その隙を逃さないのが桜さん。
あざやかなバント、普段通りのソウゴのチャージでは刺せなかった。思い切ったシフトと判断力が今後のソウゴの課題だとわかりました。
その後のライトオーバーのホームラン。
高めに浮いたとはいえ、アウトコースの1球、2球分の出し入れを見極めてのあのあたり。
左肩を開かないで、後ろ45°の角度のもっとも腕の伸びきるところでとらえている。
私がイーグルスにやって欲しい打撃のお手本のような打ち方。ここまで、三人で3点。完璧にやられています。このままいけば、完全に桜さんのコールド勝ちのペース。
ランナーがいなくなって、さぁここから抑えていくぞといっても、この勢いは中々止められない。
またヒット、ファーボールで出してしまいます。
ですが、出したランナーをキャッチャーのユウキがことごとく刺す。
義経を守る武蔵坊弁慶のごとき働き。
打たれてますが、これ以上はやれないというところで踏みとどまります。
桜さんの初回の猛攻なんとか3点でしのいだ。
しかし、桜さんのエースの怖さを知っているイーグルスにとってこの3点は絶望的な3点です。
あのエースから3点は、とれるわけがねえ。
監督の私でさえもそう思った。
ただ桜さんのエース、ケガをしている模様、豪快な投球フォームがありません。ステップなしで手の回転だけで投げている。球速もいつもの80%くらいか?
わずかな可能性、光明が見えたとしても10%が20%になったくらい。劣勢には変わりない。
この絶望的状況にあって、最初に切りこんでいくのはいちばんに置いた主砲のタイセイ。
この場面で冒頭のその場面がやってきます。
桜さんのエースの初球、タイセイは見事に振り抜いた。
ホームラン。
イーグルスの頭上の暗雲に一振りで風穴を開けた。
打球の速さは負けますが、飛距離は桜さんの3番に勝っていた。
このホームランでイーグルスは息を吹き返しました。
ヒットではだめだった。意気消沈して、今にも心臓が止まりそうなイーグルスの心臓にぶっ刺した強力なカンフル剤。
それほど、このホームランは大きかった。
あの秘密の特訓、効果があったなと密かにガッツポーズしました。
そこにきてレント、ユウキも続く、そしてテンカイもファーボールで満塁。
こうなると来ましたよ、例のイーグルスの錯覚が。
俺たちは強い!
相手が誰であろうとやれる!
このチーム全体に広がる脳内麻薬。
勝ってな思い込みで、イーグルスのパラメータはS級になります。
1:3のビハインドも、満塁の場面でもっとも勝負強い男ケンタ。
あの県大会では三振しています。
この後は長打は期待できない下位打線。
決めるならここしかない。
みんなの思いが届いたのか?
ケンタ、センター前に運びます。
しかも前進守備の少しうしろ、つまったのがかえってよかった。
サードランナーのレントはもちろん、セカンドランナーのユウキも帰ってきます。
3:3追いついてしまった。
やはりここぞの場面ではケンタ。
小刻みに揺らした、立てたバット。
その構えからただ者ではないとわかります。
ただ、最近は振りにいくというよりは、当てにいくバッティングに走っていた。豪快な打撃が持ち味なのに、小さくまとまってしまっていた。
それがクセになって、フルスイングができなくなるという軽めのイップス?に陥っていました。
ヘッドが走るあの豪快なスイングが影を潜めていた。もったいない。
そこからなんとか脱出すべくもがき苦しんできた。
その成果がこの場面で出る。
振り切ったからこそ根っこでもセンター前に持っていけたんです。
イーグルスの打撃陣もたいしたもんです。
いくら手負いのエースとはいえ、打撃で追いついてしまった。
やはり、タイセイの先頭打者初球ホームランは、試合展開にも、イーグルスのやさぐれ精神にもいい影響を与えてくれました。
俺たちは簡単には負けねえぞ!ということをバットで示した。
こいつらはたいしたもんです。
今シーズン、このたいした場面を何回見せてもらってるでしょうか?
我々大人が想像する以上の薄いところを引いてくる。しかも、それが連続してくる。
相手が強ければ強いだけ、イーグルスも強くなってしまう。
保護者会長も言ってました。
「監督、正直、こいつらここまで強くなると思っていました?」
即答で「思っていませんでした。」と答える私。
何が、こいつらをしてそうさせたのかを考える。
そして、ここ最近の試合をしてわかってきました。
活躍が目立つ選手もそうですが、全員が自分のやるべきことをやっています。
打てなくもバントができなくても、守備はきっちりこなすセカンド、レン。
守備機会がおそらく1番多いサードソウゴ、エラーもありますが、大事なところではきっちり守る。それはユリアもユウゴも同じです。
とくにツーアウトからエラーやミスをしなくなった。ここで、やったらヤバイと言う場面でやらなくなりました。
だから、大きく崩れない。
最少失点に抑えるから、なんとかなると思える。
まだまだ打って返せる!と攻撃のモチベーションも上がる。
要所要所をしめれるようになってきた。
そこで、最高のプレーがでる。もっている以上のプレーが出てしまう。それがみんなに伝播していく。
しぶとい。
それがここ最近のイーグルスの強さだと思います。
同点に追いつき、さらに1点とって逆転してしまう。
王者相手に一歩も引かない展開どころか、一気に食おうとしている。
シビれます。
60分の短期決戦、これはもしかしたらもしかするか?なんて思っていたら、きっちり同点にされます。
そうは簡単には勝たせてくれない。
こちらは裏ですが、最後はさくらさんのエースも痛みをおしての全力投球。
ラストバッターとなったタイセイには絶対に打たせない、三振をとるという明確な意志が見えました。この球が初回からきていたらと思うとゾッとします。
4:4の同点て抽選になりました。
0:0のスコアレスの抽選はイメージできていましたが、まさかこんな展開になるとは。
抽選をやってもらっている審判さんからも、いやー、面白い試合だった、いい試合だったよとお褒めの言葉を頂きました。
スコアをみると桜さんヒット6 ファーボール2 エラー1
イーグルス、同様に6 2 3。
エラーこそイーグルスが多いですが、全くの五分。
全力は尽くしました。
この時点で、私は勝っても負けても仕方ねえと思っていました。
やるだけはやった。
こんだけいい試合をやったんだから、神様勝たせて下さいとか少しは思いましたが、やめました。
欲をはっても仕方がない。こいつらはよくやった。勝っても負けてもそれでいい。
後は、運に任せるのみ。
九人がくじを引きおわり、順々にあたり、ハズレの確認をしていく。
五番目のあたりを確認したとき、神様ありがとうございます、と感謝しました。
かってな思い込みですが、昨日練習後に校歌を歌っておいて良かった。
この抽選での勝利をひっぱってきたのは、子どもたち。
あの王者桜さんを倒した。
誰が想像したでしょうか。
サッカーでいうマイアミのキセキ。
ラグビーでいうブライトンのキセキ。
そして、今日の熱塩加納のキセキ。
まさにジャイアントキリング!大物食い。
また、彼らに教わりました。
野球は、ソフトボールはやってみなくちゃわからないということを。
あいつらは、何回、こういう場面をみせてくれてきたことか。
ここしかない、これしかないというところを全員で引いてくる。
マンガかよと突っ込みたくなりますが、現実なんです。
俺たちはやったぞ!という笑顔がまぶしいこと。
いつだったか、こいつらのミスにミスを重ねる進歩のなさについて、砂に水を撒くようなもんだと言ってきました。
その砂に苔がついて、そこから芽が出るとも言ってきました。
だからこそ、水は撒き続ける。
シーズン後半にきて、そのいたるところ、そこかしこから芽が出て、オンリーワンの花が咲いています。
私にはそれが見える。お父さんお母さんにも見えるでしょう。
我々がやってきたことは間違いではなかったことを彼らが証明してくれています。
そして、我々指導者も、保護者も、選手たちも、全員を笑顔にしてくれる。
今日の勝利のラーメン、格別にうまかったでしょう。あのほまれ食堂での味は忘れないでしょう。
あぁ、スポ少をやってきて良かったと思わせてくれます。
何回も見た熱闘甲子園、イーグルスの子ども達を重ねて、感涙にむせびながら美酒に杯を傾けます。
桜スポ少さん、対戦ありがとうございました。
関柴大仏杯、イーグルス、1回戦突破です!
見事なフォロースルー、振り切ったバットを軽やかに置きダイヤモンドを駆け抜けるタイセイ。
その打球はイーグルスのみんなに戦う勇気を与えてくれました。
今日の関柴さんの大仏杯。
1回戦は、桜さん。
白獅子県大会でフルボッコにされています。
そしてそのまま桜さんは優勝。
圧倒的な絶対的エース、破壊力抜群の打撃陣、堅い守り。
県内トップクラスのチームでは全てA級、S級のパラメータ。
対するイーグルスは、守備力がやっとAくらい。
それなりにいい試合はするでしょうが、大方の予想は桜さんが有利。イーグルスは勝てないだろう、そんな予想。
勝率で言えば、8:2で桜さんと言うくらいでしょうか。
今回も厳しい戦いになる。
それは、私も、子どもたちも、保護者もそう思っていたのではないでしょうか?
桜さん、その強さ計り知れず。
今のイーグルスの打撃力では、とって1点か?
連打は期待できない。運良くミスを絡めてやっとこさの1点が精一杯でしょう。
となると、あのソフトバンクみたいな強力打線を1点以下に抑えなければいけない。これも至難の業。そして、あわよくばスコアレスで同点に持ち込んで抽選で勝つ。
私がイメージできる勝ち方はこれしかなかった。
ところが、初回にいきなり3点をとられる。
ほんとはここでいっきに総崩れの危険性もあった。イーグルスのエース、レントの立ち上がりの不安定さにつけ込まれます。
そして、その隙を逃さないのが桜さん。
あざやかなバント、普段通りのソウゴのチャージでは刺せなかった。思い切ったシフトと判断力が今後のソウゴの課題だとわかりました。
その後のライトオーバーのホームラン。
高めに浮いたとはいえ、アウトコースの1球、2球分の出し入れを見極めてのあのあたり。
左肩を開かないで、後ろ45°の角度のもっとも腕の伸びきるところでとらえている。
私がイーグルスにやって欲しい打撃のお手本のような打ち方。ここまで、三人で3点。完璧にやられています。このままいけば、完全に桜さんのコールド勝ちのペース。
ランナーがいなくなって、さぁここから抑えていくぞといっても、この勢いは中々止められない。
またヒット、ファーボールで出してしまいます。
ですが、出したランナーをキャッチャーのユウキがことごとく刺す。
義経を守る武蔵坊弁慶のごとき働き。
打たれてますが、これ以上はやれないというところで踏みとどまります。
桜さんの初回の猛攻なんとか3点でしのいだ。
しかし、桜さんのエースの怖さを知っているイーグルスにとってこの3点は絶望的な3点です。
あのエースから3点は、とれるわけがねえ。
監督の私でさえもそう思った。
ただ桜さんのエース、ケガをしている模様、豪快な投球フォームがありません。ステップなしで手の回転だけで投げている。球速もいつもの80%くらいか?
わずかな可能性、光明が見えたとしても10%が20%になったくらい。劣勢には変わりない。
この絶望的状況にあって、最初に切りこんでいくのはいちばんに置いた主砲のタイセイ。
この場面で冒頭のその場面がやってきます。
桜さんのエースの初球、タイセイは見事に振り抜いた。
ホームラン。
イーグルスの頭上の暗雲に一振りで風穴を開けた。
打球の速さは負けますが、飛距離は桜さんの3番に勝っていた。
このホームランでイーグルスは息を吹き返しました。
ヒットではだめだった。意気消沈して、今にも心臓が止まりそうなイーグルスの心臓にぶっ刺した強力なカンフル剤。
それほど、このホームランは大きかった。
あの秘密の特訓、効果があったなと密かにガッツポーズしました。
そこにきてレント、ユウキも続く、そしてテンカイもファーボールで満塁。
こうなると来ましたよ、例のイーグルスの錯覚が。
俺たちは強い!
相手が誰であろうとやれる!
このチーム全体に広がる脳内麻薬。
勝ってな思い込みで、イーグルスのパラメータはS級になります。
1:3のビハインドも、満塁の場面でもっとも勝負強い男ケンタ。
あの県大会では三振しています。
この後は長打は期待できない下位打線。
決めるならここしかない。
みんなの思いが届いたのか?
ケンタ、センター前に運びます。
しかも前進守備の少しうしろ、つまったのがかえってよかった。
サードランナーのレントはもちろん、セカンドランナーのユウキも帰ってきます。
3:3追いついてしまった。
やはりここぞの場面ではケンタ。
小刻みに揺らした、立てたバット。
その構えからただ者ではないとわかります。
ただ、最近は振りにいくというよりは、当てにいくバッティングに走っていた。豪快な打撃が持ち味なのに、小さくまとまってしまっていた。
それがクセになって、フルスイングができなくなるという軽めのイップス?に陥っていました。
ヘッドが走るあの豪快なスイングが影を潜めていた。もったいない。
そこからなんとか脱出すべくもがき苦しんできた。
その成果がこの場面で出る。
振り切ったからこそ根っこでもセンター前に持っていけたんです。
イーグルスの打撃陣もたいしたもんです。
いくら手負いのエースとはいえ、打撃で追いついてしまった。
やはり、タイセイの先頭打者初球ホームランは、試合展開にも、イーグルスのやさぐれ精神にもいい影響を与えてくれました。
俺たちは簡単には負けねえぞ!ということをバットで示した。
こいつらはたいしたもんです。
今シーズン、このたいした場面を何回見せてもらってるでしょうか?
我々大人が想像する以上の薄いところを引いてくる。しかも、それが連続してくる。
相手が強ければ強いだけ、イーグルスも強くなってしまう。
保護者会長も言ってました。
「監督、正直、こいつらここまで強くなると思っていました?」
即答で「思っていませんでした。」と答える私。
何が、こいつらをしてそうさせたのかを考える。
そして、ここ最近の試合をしてわかってきました。
活躍が目立つ選手もそうですが、全員が自分のやるべきことをやっています。
打てなくもバントができなくても、守備はきっちりこなすセカンド、レン。
守備機会がおそらく1番多いサードソウゴ、エラーもありますが、大事なところではきっちり守る。それはユリアもユウゴも同じです。
とくにツーアウトからエラーやミスをしなくなった。ここで、やったらヤバイと言う場面でやらなくなりました。
だから、大きく崩れない。
最少失点に抑えるから、なんとかなると思える。
まだまだ打って返せる!と攻撃のモチベーションも上がる。
要所要所をしめれるようになってきた。
そこで、最高のプレーがでる。もっている以上のプレーが出てしまう。それがみんなに伝播していく。
しぶとい。
それがここ最近のイーグルスの強さだと思います。
同点に追いつき、さらに1点とって逆転してしまう。
王者相手に一歩も引かない展開どころか、一気に食おうとしている。
シビれます。
60分の短期決戦、これはもしかしたらもしかするか?なんて思っていたら、きっちり同点にされます。
そうは簡単には勝たせてくれない。
こちらは裏ですが、最後はさくらさんのエースも痛みをおしての全力投球。
ラストバッターとなったタイセイには絶対に打たせない、三振をとるという明確な意志が見えました。この球が初回からきていたらと思うとゾッとします。
4:4の同点て抽選になりました。
0:0のスコアレスの抽選はイメージできていましたが、まさかこんな展開になるとは。
抽選をやってもらっている審判さんからも、いやー、面白い試合だった、いい試合だったよとお褒めの言葉を頂きました。
スコアをみると桜さんヒット6 ファーボール2 エラー1
イーグルス、同様に6 2 3。
エラーこそイーグルスが多いですが、全くの五分。
全力は尽くしました。
この時点で、私は勝っても負けても仕方ねえと思っていました。
やるだけはやった。
こんだけいい試合をやったんだから、神様勝たせて下さいとか少しは思いましたが、やめました。
欲をはっても仕方がない。こいつらはよくやった。勝っても負けてもそれでいい。
後は、運に任せるのみ。
九人がくじを引きおわり、順々にあたり、ハズレの確認をしていく。
五番目のあたりを確認したとき、神様ありがとうございます、と感謝しました。
かってな思い込みですが、昨日練習後に校歌を歌っておいて良かった。
この抽選での勝利をひっぱってきたのは、子どもたち。
あの王者桜さんを倒した。
誰が想像したでしょうか。
サッカーでいうマイアミのキセキ。
ラグビーでいうブライトンのキセキ。
そして、今日の熱塩加納のキセキ。
まさにジャイアントキリング!大物食い。
また、彼らに教わりました。
野球は、ソフトボールはやってみなくちゃわからないということを。
あいつらは、何回、こういう場面をみせてくれてきたことか。
ここしかない、これしかないというところを全員で引いてくる。
マンガかよと突っ込みたくなりますが、現実なんです。
俺たちはやったぞ!という笑顔がまぶしいこと。
いつだったか、こいつらのミスにミスを重ねる進歩のなさについて、砂に水を撒くようなもんだと言ってきました。
その砂に苔がついて、そこから芽が出るとも言ってきました。
だからこそ、水は撒き続ける。
シーズン後半にきて、そのいたるところ、そこかしこから芽が出て、オンリーワンの花が咲いています。
私にはそれが見える。お父さんお母さんにも見えるでしょう。
我々がやってきたことは間違いではなかったことを彼らが証明してくれています。
そして、我々指導者も、保護者も、選手たちも、全員を笑顔にしてくれる。
今日の勝利のラーメン、格別にうまかったでしょう。あのほまれ食堂での味は忘れないでしょう。
あぁ、スポ少をやってきて良かったと思わせてくれます。
何回も見た熱闘甲子園、イーグルスの子ども達を重ねて、感涙にむせびながら美酒に杯を傾けます。
桜スポ少さん、対戦ありがとうございました。
関柴大仏杯、イーグルス、1回戦突破です!
大多鬼丸杯1回戦の二本松東戦。
回は大詰めの最終回五回裏、二死で一塁にユリアをおいてのこの場面。ここしかないという場面です。
さぁ、次のバッターはタイセイ。
イーグルスの誇る長距離砲です。
白獅子県大会の少し前あたりから、微妙にタイミングが合わなくなっていました。
本人もわかっていながらなかなか修正ができない。
チャンスに打てていたのに、打てなくなった。
昔はそこで、ポロポロ泣いていましたが、今はぐっとこらえて気持ちを切り替えることができるようになりました。タイセイもまた泣き虫だった。
イーグルスは、泣き虫がたくさんいますね。
たが、それでいい。
なんでもかんでも手軽に効率よくなってきてる世の中にあって、こんなにも感情を出せると言うことは、この子たちのココロにとってもいい影響だと思えます。フィクションではない、実体験なんですから。
私は泣いても放っておきます。
大丈夫!なんてフォローはかえって泣かせるだけ。わかってるんですあいつらも、自分で立ち直るしかないということを。
最近では、かえって泣くのをあおります。
そのエジキに、シュンペイあたりがなっています。
そんなくらいで泣くのか?弱っかすが!と。
必ず立ち直って、はい上がってくる、それがわかっているから、なおさら言います。
タイセイもよく泣いていました。
ですが、今はココロが強くなっている。
打てないなら、守備でチームに貢献する。
自分が打てなくてもチームの誰かが打てばそれでいい。
自分は、その時が来たら全力を尽くすだけ。
その準備はしておこう。
いいショートになった。
ベンチで、戦っているときに、どこかのチームの指導者が言ってのるが聞こえてきました。
イーグルスのショートは上手い。坂本(勇人)みたいだ、お前もあんなショートになればいいなぁ。
他のチームからこんな褒め言葉をもらうようになるとは。
タイセイも上手くなった。
打撃不調の中、フォームを変えたり、いろいろ試してきました。
ここ何試合か、1番を打たせているのは少しでも多くの打席に立たせて、実戦でその感覚を取り戻して欲しいという意図からです。
その意図が的中。
まさか、こんなにいい場面で、こいつしかいないというバッターに回ってくるとは、なんという巡り合わせでしょう。
しかし、ユリアは一塁。
ヒットではホームに帰って来れません。
ワンヒットでは1点がとれない。
ここは盗塁して、スコアリングポジションに進めておくか?
ユウキに聞きます。
ユリア、いかせるか?
いや、やめておいた方がいいとの表情。
そうか、お前もそう思うか?
俺もそう思う。
となると、タイセイに長打を期待するしかない。
なんだか、タイセイ打ちそうな気がするんだ。
二本松東さんのエース。
最後の力をふりしぼって、腕もちぎれよとばかりに気合いの入った球を投げ込んでくる。
あのアウトコース低めの力のある球が来たらタイセイでもヤバいかもしれない。
もうタイセイに任せるしかありません。
たしか、ツーツーの平行カウント。
追い込まれていますが、相手もスリーボールにはしたくないので、ここはストライクゾーンで勝負にくる。
両雄の研ぎ澄まされた集中力。
滝根の空は、大地は一瞬、無音になったと思います。
竜虎相打つ。
渾身のストレートがアウトコース高めにイーグルスの命運を断ちに来る。
タイセイ、迎撃態勢。
読んでいたというよりは、ちゃんと反応できたといったほうがいいでしょう。
フルスイング。
きちんと内側からひねり出された加速されたヘッドが芯でとらえます。
白球は、天高く舞う放物線。
イーグルスの夢を乗せてライト頭上を越えていく。
ベンチから全員飛び出す。
ユリア、打った瞬間にスタートを切っていました。
イーグルスベンチ、応援団、総立ちで、回れ回れの大合唱。
すげぇ、タイセイすげえぞ、ユリアもすげえ、お前ら全員すげぇぞ!
振り返るとトレーナーでベンチ裏で選手の体調管理をしていたタイセイのお母さんと目が合いました。歓喜!
試合を決めた息子たち。
うれしくてしようがない。
ハイタッチしようと思いましたが、まだ試合が終わってないので、ぐっとこらえて思いとどまりました。
やってくれましたねえ。
その予感があったとはいえ、やはりすごいぞタイセイ。ここで打つのがやはりタイセイ。
お父さんお母さんもうれしくて仕方ないでしょう。
こんなことってあるんですね。
キセキってあるんだなぁと、子どもたちが我々大人に思わせてくれる。
相手のエラーながら出塁してタイセイにつなげたユリア。
繫がったバトンを落とさず勝利に導いたタイセイ。
この二人につなげていったイーグルスの子どもたち全員。
おのおのの点が、線になり、イーグルスという円になっていく。
オレたちはすごいものをこの子たちに見せてもらってるんだなぁと思いました。
大人の目が潤んでいる。
うれしくて、涙腺ゆるみっぱなしですよ。
大多鬼丸の緒戦で、こんなにもいい戦いができまして。これは、相手が強かったからこそです。
強敵がイーグルスも強くしてくれる。
相手の二本松東さんに感謝です。お互いに全力を尽くしました。あれで打たれんなら仕方ねえ、そんなすがすがしささえ、二本松東さんのエースから感じました。
また次がある。そん時は負けませんよ、こちらものぞむところです!そんなゲームセットのあいさつを聞ききました。対戦、ありがとうございました。
なんとか勝った。
まだまだイーグルス、次に進めます!
次は、またまた強敵の薫橘さんです。
回は大詰めの最終回五回裏、二死で一塁にユリアをおいてのこの場面。ここしかないという場面です。
さぁ、次のバッターはタイセイ。
イーグルスの誇る長距離砲です。
白獅子県大会の少し前あたりから、微妙にタイミングが合わなくなっていました。
本人もわかっていながらなかなか修正ができない。
チャンスに打てていたのに、打てなくなった。
昔はそこで、ポロポロ泣いていましたが、今はぐっとこらえて気持ちを切り替えることができるようになりました。タイセイもまた泣き虫だった。
イーグルスは、泣き虫がたくさんいますね。
たが、それでいい。
なんでもかんでも手軽に効率よくなってきてる世の中にあって、こんなにも感情を出せると言うことは、この子たちのココロにとってもいい影響だと思えます。フィクションではない、実体験なんですから。
私は泣いても放っておきます。
大丈夫!なんてフォローはかえって泣かせるだけ。わかってるんですあいつらも、自分で立ち直るしかないということを。
最近では、かえって泣くのをあおります。
そのエジキに、シュンペイあたりがなっています。
そんなくらいで泣くのか?弱っかすが!と。
必ず立ち直って、はい上がってくる、それがわかっているから、なおさら言います。
タイセイもよく泣いていました。
ですが、今はココロが強くなっている。
打てないなら、守備でチームに貢献する。
自分が打てなくてもチームの誰かが打てばそれでいい。
自分は、その時が来たら全力を尽くすだけ。
その準備はしておこう。
いいショートになった。
ベンチで、戦っているときに、どこかのチームの指導者が言ってのるが聞こえてきました。
イーグルスのショートは上手い。坂本(勇人)みたいだ、お前もあんなショートになればいいなぁ。
他のチームからこんな褒め言葉をもらうようになるとは。
タイセイも上手くなった。
打撃不調の中、フォームを変えたり、いろいろ試してきました。
ここ何試合か、1番を打たせているのは少しでも多くの打席に立たせて、実戦でその感覚を取り戻して欲しいという意図からです。
その意図が的中。
まさか、こんなにいい場面で、こいつしかいないというバッターに回ってくるとは、なんという巡り合わせでしょう。
しかし、ユリアは一塁。
ヒットではホームに帰って来れません。
ワンヒットでは1点がとれない。
ここは盗塁して、スコアリングポジションに進めておくか?
ユウキに聞きます。
ユリア、いかせるか?
いや、やめておいた方がいいとの表情。
そうか、お前もそう思うか?
俺もそう思う。
となると、タイセイに長打を期待するしかない。
なんだか、タイセイ打ちそうな気がするんだ。
二本松東さんのエース。
最後の力をふりしぼって、腕もちぎれよとばかりに気合いの入った球を投げ込んでくる。
あのアウトコース低めの力のある球が来たらタイセイでもヤバいかもしれない。
もうタイセイに任せるしかありません。
たしか、ツーツーの平行カウント。
追い込まれていますが、相手もスリーボールにはしたくないので、ここはストライクゾーンで勝負にくる。
両雄の研ぎ澄まされた集中力。
滝根の空は、大地は一瞬、無音になったと思います。
竜虎相打つ。
渾身のストレートがアウトコース高めにイーグルスの命運を断ちに来る。
タイセイ、迎撃態勢。
読んでいたというよりは、ちゃんと反応できたといったほうがいいでしょう。
フルスイング。
きちんと内側からひねり出された加速されたヘッドが芯でとらえます。
白球は、天高く舞う放物線。
イーグルスの夢を乗せてライト頭上を越えていく。
ベンチから全員飛び出す。
ユリア、打った瞬間にスタートを切っていました。
イーグルスベンチ、応援団、総立ちで、回れ回れの大合唱。
すげぇ、タイセイすげえぞ、ユリアもすげえ、お前ら全員すげぇぞ!
振り返るとトレーナーでベンチ裏で選手の体調管理をしていたタイセイのお母さんと目が合いました。歓喜!
試合を決めた息子たち。
うれしくてしようがない。
ハイタッチしようと思いましたが、まだ試合が終わってないので、ぐっとこらえて思いとどまりました。
やってくれましたねえ。
その予感があったとはいえ、やはりすごいぞタイセイ。ここで打つのがやはりタイセイ。
お父さんお母さんもうれしくて仕方ないでしょう。
こんなことってあるんですね。
キセキってあるんだなぁと、子どもたちが我々大人に思わせてくれる。
相手のエラーながら出塁してタイセイにつなげたユリア。
繫がったバトンを落とさず勝利に導いたタイセイ。
この二人につなげていったイーグルスの子どもたち全員。
おのおのの点が、線になり、イーグルスという円になっていく。
オレたちはすごいものをこの子たちに見せてもらってるんだなぁと思いました。
大人の目が潤んでいる。
うれしくて、涙腺ゆるみっぱなしですよ。
大多鬼丸の緒戦で、こんなにもいい戦いができまして。これは、相手が強かったからこそです。
強敵がイーグルスも強くしてくれる。
相手の二本松東さんに感謝です。お互いに全力を尽くしました。あれで打たれんなら仕方ねえ、そんなすがすがしささえ、二本松東さんのエースから感じました。
また次がある。そん時は負けませんよ、こちらものぞむところです!そんなゲームセットのあいさつを聞ききました。対戦、ありがとうございました。
なんとか勝った。
まだまだイーグルス、次に進めます!
次は、またまた強敵の薫橘さんです。
連日の高校野球の熱戦、それに負けずとも劣らずのスポ少、田村市の大多鬼丸杯。
参加チーム64、矢吹町の中畑清杯と並ぶ大規模な大会です。
白獅子県大会優勝の桜さんなど強豪が抽選に外れる中、今年も抽選に当たって無事、イーグルスも参加できました。あーよかった。
駐車場が混むのがわかってるので、早めにでます。真っ暗の3:30起床、4:30集合出発はきつい。
それでもこの大多鬼丸にはいく価値がある。
会津では戦えないいろんなチームと戦えるし、交流ができます。64チームも集まる。その時点でワクワクします。
50分の短期決戦なので、守り切ればどのチームにもチャンスはある。
そんな群雄割拠の中、イーグルスはいきなり白獅子県大会同べスト4の二本松東さんと激突します。
ん?このブロック、特にイーグルスのトーナメント、県大会出場のチームしかいないぞ。強ぇとこばかり。やべえ、デストーナメント、死の組です。これも運。
二本松東さん、いわき新舞子でもお見かけしました。
ゴールドの昇華ユニフォーム、かっこいい。
春の大会でも1回戦っています。その時、私は不在ながら、同点で抽選になり、なんとか勝つことができたようです。
春の段階で五分と五分。
事前にある情報は、県大会クラスのサウスポーのエース。
この攻略がカギとなるとの小島コーチのアドバイスでした。
試合前の相手のブルペンを見る。
スパンスパンと気持ちのいい音。
やはりいいピッチャーです。
いいピッチャーと対戦するときは、ロースコアで終盤に山を持ってくること。終盤にきてこそ後攻の選択が活きてきます。
二本松東さんもすごい球がビュンビュンですが、イーグルスのエースレントもそこそこです。
お互いに長所を活かしつつ、バッターを打ち取っていく。50分の試合の中盤、3回に思わぬチャンスが……
塁にでたランナー、セカンドに進めて、さてどうするかを考えている。
ディレードスチールもできるかな?なんて思っていると、ピッチャー、セカンドに送球、ショート?セカンド?見てませんでした。
ボールはセンターに、転々。
センターカバーか?と思っていると、センターも見てない。
外野を転々とする間に、1点をもらいました。
思わぬかたちでの先制。
運があるんでしょうね。
運もありますが、常にディレードを狙う姿勢が、相手を必要以上に警戒させたと思っています。
スキがあればやっていいというのが、イーグルス。二本松東さんのエース、なにか感じとったと思います。
さて、先制した。
あと2回を守れば勝ちです。
ここで、もう1点ダメ押しできれば、なお良し。
ですが、打てません。
打ち崩せません。
点を取った直後、相手の下位打線に捕まります。
スイングを見る限り、打たせても大丈夫だとキャッチャーユウキは判断したんでしょう。
だから、ユウキは1,2塁間を埋めるようにセカンド、レンに指示をだしました。ところが、アウトコースを8番バッターに痛烈に右中間を抜かれます。三塁打。
あれは高さが間違っていました。
下位だからと言って甘く入れば持って行かれる。
バッテリーはまたもや身をもって経験したでしょう。
二本松東さん、ここは絶対取りにくる。
なんでとられたかは忘れましたが、同点にされました。まぁあの1点はもらったようなものですから、また振り出しに戻っただけです。
しかし、あの1点がなかったと考えるとぞっとします。もらった1点といえ、虎の子の1点となりました。
このピッチャーからはとってあと1点、とれるか?
同点となり、抽選も覚悟しました。
ところが、あと2分時計はあると審判団。
天が我々の決着を見たい、と言っています。
最終回、相手もイーグルスも下位から、得点は難しいところですが、何があるかわからない。
やるしかねえ、やるなら今しかねえ。
イーグルスは7番から。ここにレントをおいた意味がここで発揮されるのかあと思っていたら、三振。ヒットが欲しかったなぁ。
下位ながら一発も期待できるユウゴ。タイミングさえ合えばなんとかなるか……そうはされてくれません、ユウゴも倒れ、最後はラストバッターのユリア。
意外性というスキルがあるとすれば、1番あるバッターです。
理論、セオリー、常識が敵も味方も通用しない奴。待てのサインを出して、はいわかりました、と言っておきながら初球からフルスイング。
こういう男なんです。
メンタルが右肩上がりの時はめっぽう強い。
しかしその逆は……
だからこそ、この9番という打順が活きるのかもしれません。
ユリアに、最近当たってるから打順あげるか?と聞くと、
いや、やめてぇー監督、甘い球来なくなるから、との言。
なるほど、ユリアはあえて9番という打順の長所を利用しています。
私、9番なんで打てませんよ、安パイですよという擬態(ギタイ)。
手負いの獲物ように片足を引きずる、安心して近づくと逆に食われる。見事な擬態です。
それが功を奏してか、新鶴戦のあの起死回生の同点打から、ここ最近は恐怖の9番バッターになっています。
ユリアのいいところは、誰彼構わず、はなからフルスイング。0か100か、それができる。
そのスイングに迷いがなくなってきています。
春先の悩んで悩んでいたころが嘘のようです。
その迷いなきスイングがイーグルスにキセキを呼び込みます。
初球を打って、サードゴロ。みんな三振する中、当てたのもすごいことですが、サードゴロ。
あー、終わりだ、抽選だと誰もが、私も思いました。ところが、変な回転のゴロになる。
サード捕球エラー。最終回、二死、ギリギリのところで出塁します。
今シーズン、何度も見てきたキセキ。
その序章をユリアが作ってくれました。
さぁ次は1番のタイセイです。
この時、なんか予感がありましたね。
これは、イーグルスのベンチ、応援の保護者みんなにそれはあったと思います。
新鶴戦もあのユリアから、そして今回もユリアが出た。
となると、タイセイも打ってくれるだろう!
試合時間はとっくに過ぎていますが、まだまだ続く熱い展開に誰もが目を離せません。
次回!
参加チーム64、矢吹町の中畑清杯と並ぶ大規模な大会です。
白獅子県大会優勝の桜さんなど強豪が抽選に外れる中、今年も抽選に当たって無事、イーグルスも参加できました。あーよかった。
駐車場が混むのがわかってるので、早めにでます。真っ暗の3:30起床、4:30集合出発はきつい。
それでもこの大多鬼丸にはいく価値がある。
会津では戦えないいろんなチームと戦えるし、交流ができます。64チームも集まる。その時点でワクワクします。
50分の短期決戦なので、守り切ればどのチームにもチャンスはある。
そんな群雄割拠の中、イーグルスはいきなり白獅子県大会同べスト4の二本松東さんと激突します。
ん?このブロック、特にイーグルスのトーナメント、県大会出場のチームしかいないぞ。強ぇとこばかり。やべえ、デストーナメント、死の組です。これも運。
二本松東さん、いわき新舞子でもお見かけしました。
ゴールドの昇華ユニフォーム、かっこいい。
春の大会でも1回戦っています。その時、私は不在ながら、同点で抽選になり、なんとか勝つことができたようです。
春の段階で五分と五分。
事前にある情報は、県大会クラスのサウスポーのエース。
この攻略がカギとなるとの小島コーチのアドバイスでした。
試合前の相手のブルペンを見る。
スパンスパンと気持ちのいい音。
やはりいいピッチャーです。
いいピッチャーと対戦するときは、ロースコアで終盤に山を持ってくること。終盤にきてこそ後攻の選択が活きてきます。
二本松東さんもすごい球がビュンビュンですが、イーグルスのエースレントもそこそこです。
お互いに長所を活かしつつ、バッターを打ち取っていく。50分の試合の中盤、3回に思わぬチャンスが……
塁にでたランナー、セカンドに進めて、さてどうするかを考えている。
ディレードスチールもできるかな?なんて思っていると、ピッチャー、セカンドに送球、ショート?セカンド?見てませんでした。
ボールはセンターに、転々。
センターカバーか?と思っていると、センターも見てない。
外野を転々とする間に、1点をもらいました。
思わぬかたちでの先制。
運があるんでしょうね。
運もありますが、常にディレードを狙う姿勢が、相手を必要以上に警戒させたと思っています。
スキがあればやっていいというのが、イーグルス。二本松東さんのエース、なにか感じとったと思います。
さて、先制した。
あと2回を守れば勝ちです。
ここで、もう1点ダメ押しできれば、なお良し。
ですが、打てません。
打ち崩せません。
点を取った直後、相手の下位打線に捕まります。
スイングを見る限り、打たせても大丈夫だとキャッチャーユウキは判断したんでしょう。
だから、ユウキは1,2塁間を埋めるようにセカンド、レンに指示をだしました。ところが、アウトコースを8番バッターに痛烈に右中間を抜かれます。三塁打。
あれは高さが間違っていました。
下位だからと言って甘く入れば持って行かれる。
バッテリーはまたもや身をもって経験したでしょう。
二本松東さん、ここは絶対取りにくる。
なんでとられたかは忘れましたが、同点にされました。まぁあの1点はもらったようなものですから、また振り出しに戻っただけです。
しかし、あの1点がなかったと考えるとぞっとします。もらった1点といえ、虎の子の1点となりました。
このピッチャーからはとってあと1点、とれるか?
同点となり、抽選も覚悟しました。
ところが、あと2分時計はあると審判団。
天が我々の決着を見たい、と言っています。
最終回、相手もイーグルスも下位から、得点は難しいところですが、何があるかわからない。
やるしかねえ、やるなら今しかねえ。
イーグルスは7番から。ここにレントをおいた意味がここで発揮されるのかあと思っていたら、三振。ヒットが欲しかったなぁ。
下位ながら一発も期待できるユウゴ。タイミングさえ合えばなんとかなるか……そうはされてくれません、ユウゴも倒れ、最後はラストバッターのユリア。
意外性というスキルがあるとすれば、1番あるバッターです。
理論、セオリー、常識が敵も味方も通用しない奴。待てのサインを出して、はいわかりました、と言っておきながら初球からフルスイング。
こういう男なんです。
メンタルが右肩上がりの時はめっぽう強い。
しかしその逆は……
だからこそ、この9番という打順が活きるのかもしれません。
ユリアに、最近当たってるから打順あげるか?と聞くと、
いや、やめてぇー監督、甘い球来なくなるから、との言。
なるほど、ユリアはあえて9番という打順の長所を利用しています。
私、9番なんで打てませんよ、安パイですよという擬態(ギタイ)。
手負いの獲物ように片足を引きずる、安心して近づくと逆に食われる。見事な擬態です。
それが功を奏してか、新鶴戦のあの起死回生の同点打から、ここ最近は恐怖の9番バッターになっています。
ユリアのいいところは、誰彼構わず、はなからフルスイング。0か100か、それができる。
そのスイングに迷いがなくなってきています。
春先の悩んで悩んでいたころが嘘のようです。
その迷いなきスイングがイーグルスにキセキを呼び込みます。
初球を打って、サードゴロ。みんな三振する中、当てたのもすごいことですが、サードゴロ。
あー、終わりだ、抽選だと誰もが、私も思いました。ところが、変な回転のゴロになる。
サード捕球エラー。最終回、二死、ギリギリのところで出塁します。
今シーズン、何度も見てきたキセキ。
その序章をユリアが作ってくれました。
さぁ次は1番のタイセイです。
この時、なんか予感がありましたね。
これは、イーグルスのベンチ、応援の保護者みんなにそれはあったと思います。
新鶴戦もあのユリアから、そして今回もユリアが出た。
となると、タイセイも打ってくれるだろう!
試合時間はとっくに過ぎていますが、まだまだ続く熱い展開に誰もが目を離せません。
次回!
天栄阿武隈さんをすんでの所でかわして、なんとか勝利を納めることができました。
県大会にくるチームはやはり強い、堅い。
それでも勝ちきったイーグルス、この子たちも強くなりました。
エース、レントは暑さでバテバテです。
途中、打席に立たせられないほど消耗していました。
代打シュンペイを送ったのは、レントをなるべく休ませるためです。
会津大会の比ではない暑さと消耗。
レントに、打席に立つか?と聞いたら、どっちでもいいですといいながら、肩で息をしている。
明らかに疲れが見えます。
点差はたった1点。
ここで打たせたら、確かに打つかもしれない。
さらに得点するとこができるかもしれませんが、あえて、打たせないで体力温存策をとりました。
天栄阿武隈さん最後の攻撃は全勢力を傾けてくるでしょう。
虎の子の1点を守り切るためには、レントでなければいけない。
だからこその温存。
これが功を奏して、相手の攻撃を防ぎきりました。
あの土壇場での安定感は、やはりエースです。
レントの好投で勝利を納めることができましたが、それでもレントの消耗は激しい。
これ、次の試合大丈夫なんか?と思いました。
クーラー全開の車に押し込み、少しでも回復を待ちます。
次の対戦相手は、県中部1位の桜さん。
総体県大会で、ほおのきさんが敗れた相手です。
投手力、打力ともにイーグルスより上だとみました。
互角なのは守備力くらいか。
強敵中の強敵です。
イーグルスが勝つにはロースコアに持ち込んで、先に崩れるのを待つしかない。
ユウキ、強者に勝つために後攻を勝ちとります。
なんか、いいジンクスでもあるんですかね。
県大会は狙い通りの後攻をとってきます。
さぁ、桜さんの初回をぴしゃりと抑えて、イーグルスのリズムにもってこよう!
と言ってる間に、先頭をストライク一球も入らずファーボール。
慎重に入るのはいいんですが、慎重過ぎました。
先頭を打ち取らないと、相手のリズムになってしまう。
桜さんもピッチャーがリードオフマン、塁に出ることでピッチングに調子に乗ってきます。
ここから、上手くないプレーが連続します。
打ち取っていたのに、セカンドとピッチャーの間に落ちるポテンヒット。
瞬く間に、3点を献上。
桜さんにとっては、十分すぎるリードとなってしまいました。
先に余裕を持たせてしまった。
こうなると桜さんのエース、完璧にエンジンがかかりました。
速い、速い。
イーグルス自慢の1,2,3が完全に沈黙。
主砲のケンタ、バッターボックスで、その速さと絶妙なコントロールに笑うしかない。
顔が「監督、あんなの打てません!」と笑っています。
会津では経験できない速さ。
手足も長く、ビュンビュン伸びてきます。
そして、審判も合ってる模様。
これはとっても1点だろ、しかしすでに3点。
どうするべ?
前半にして、万策尽きた感じ。
ただ、何が起こるかわからない。
その時を待つべく、耐えるしかない。
これ以上点数を与えないこと。
これしかありません。
しかし、相手の強力打線。
調子に乗り切れないレント。
甘く入ったところを痛打されます。
とんでもなく、速い打球がレフト、テンカイを襲います。
打った瞬間にやばい打球。
あぁヤバイ、と思ったらそのビームを受け止めるテンカイ。まさに一閃。
正面のライナーをからくもアウトにします。
よく落とさなかった。
その後にも怒濤のライナー。
またもや正面…ですが、ショートバウンド、テンカイ、あまりの速さに顔がよける、正面から逃げなかったので、グラブに収まります。
テンカイの受難。
そらして長打にならなかった。
中々感情を表に出さない男ですが、あの速さのライナー2球はビビったでしょう。
ユリアあたりだったら、捕ったらほえていたでしょうね。
内心、テンカイはほっとしながらベンチに戻ってきてたんじゃないでしょうか。
その後も速い打球が、サード、ソウゴ、ショート、タイセイを襲います。
ノックでは再現できない、難しい角度とリズムで入ってくる強烈なゴロ。
この二人も相当上手い部類だと思いますが、止めるのが精一杯。
打てない悔しさに守備でも捕れない悔しさが上乗せされる。
ベンチに戻ってきたときの、うかない表情からも読み取れます。
守備でリズムを作れない。
やはり桜さんは強い。
右バッターが思いきり引っ張ってきている。
相手の打線の調子がいいこともありますが、明らかにレントのピッチングが落ちてきています。
相手を抑えられなくなってきている。
限界。
中盤、制球が定まらずファーボールを連発したところで、次世代のエース、ユウゴに変えます。
この打線を相手にどこまで戦えるかは、未知数ですが、ここはユウゴに賭けます。
7:1
すでに点差も開いてコールド負けの危機。
イーグルスは勝てないまでも最後の牙城を守り切ることに切り替えました。
負けることが見えてきた。
敗北の大合唱が聞こえてきます。
ですが、まだ目は死んでいません。
負ける。
誰もがそう思いながらも、自分がいまできることを必死にやろうとしている。
速い打球を処理できず、打席では三振の山。
ソウゴはココロが折れて、ポロポロ泣いてます。
下を向き始めた。
オレたちが通用しない↓
自分たちのふがいなさが、情けなくなってきていました。
そんな中でも、キャプテンユウキは試合を楽しんでいました。
1番悔しいのかもしれませんが、彼のキャプテンシーがそれを出すまいとしてるのかもしれません。
俺が崩れたなら本当の負け。
それにまだゲームセットのコールはされてない。
俺は最後までやり抜く!
そんな心意気なんでしょうかね。
打てないなら、ボールを見極めてファーボールでも何でも塁にでる。
強肩のキャッチャーからなんとか盗塁を決めてホームへ帰ってくる。
勝つことは、あきらめていませんが、できることに目の前の目標を設定し直している。
山が大きいならば、細かくゴールを区切って少しずつ登ることを選んでいます。
ボロクソに負けていますが、ユウキに悲愴感はありません。
むしろ楽しそう。ケンタもこの部類です。
しめりきったベンチにある、乾燥剤。
ソウゴたちの涙を渇かして、最後まで立ち向かう勇気をユウキが与えます。
負けるかもしんねえ、だけど最後まで全力を尽くす。
それでいい、それでいいんです。
私たちはその背中を全力で押しましょう。
こう決めたときに、チャンスが訪れます。
無死で満塁?だったか?
スコアリングにランナーをおいて、ケンタの場面。
ノーヒットでよくこの場面をつくりました。
この試合初めて決定機を作り出したイーグルス。
ここしかないという場面での一騎討ち。
三国志でいえば、呂布と関羽。
桜さんのエースもギアをトップにいれる。
ケンタも集中力を極限まで研ぎ澄ます。
力と力の勝負。
誰もが固唾をのむ。
桜さんのエースは、やはり呂布。
人中の呂布、馬中の赤兎。
関羽ケンタでさえも当てるのが精一杯。
三振しないのがケンタのすごいところ。
ゲッツー崩れの間に、1点をもぎ取るのが精一杯でした。
ケンタも、あんなチェンジアップなんか打てねえし、といいながらも悔しそう。
上には上がいるとこを実感しつつも、心の中ではいつか打ってやると思っているはずです。
イーグルスの反撃は2点どまり。
かろうじてユウキのファースト強襲が、ヒットになりノーヒットの試合は免れました。
やはり、桜さんは強かった。
いまのイーグルスでは歯が立ちませんでした。
初回の立ち上がりを攻め込まれで、崩れた。
相手のペースにはまってしまった。
のびのびやらせてしまった。
ここが敗因です。
あの初回をゼロにしていれば…
想像しても仕方のないことだとわかっていますが、悔やまれる。
あそこをゼロにするには、まずどうすればよかったか?を考え始めます。
そのためにはどんな練習をすれば良いかを考え始めます。
これも次に活かさなくてはならない。
ただでは起き上がらない。
何かをつかんで這い上がる!
負けた瞬間から、上手くいかなかった瞬間から、つぎはどうすればいいかを考える。
下なんぞ向いている暇はありません。
かくしてイーグルスの白獅子県大会の挑戦は、ベスト8で終わりました。
あの大舞台で、強敵と戦うことの楽しさをまた経験できました。
そしてまたイーグルスは強くなる。
猛暑の中、大会運営にご尽力頂きました全ての皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
県大会にくるチームはやはり強い、堅い。
それでも勝ちきったイーグルス、この子たちも強くなりました。
エース、レントは暑さでバテバテです。
途中、打席に立たせられないほど消耗していました。
代打シュンペイを送ったのは、レントをなるべく休ませるためです。
会津大会の比ではない暑さと消耗。
レントに、打席に立つか?と聞いたら、どっちでもいいですといいながら、肩で息をしている。
明らかに疲れが見えます。
点差はたった1点。
ここで打たせたら、確かに打つかもしれない。
さらに得点するとこができるかもしれませんが、あえて、打たせないで体力温存策をとりました。
天栄阿武隈さん最後の攻撃は全勢力を傾けてくるでしょう。
虎の子の1点を守り切るためには、レントでなければいけない。
だからこその温存。
これが功を奏して、相手の攻撃を防ぎきりました。
あの土壇場での安定感は、やはりエースです。
レントの好投で勝利を納めることができましたが、それでもレントの消耗は激しい。
これ、次の試合大丈夫なんか?と思いました。
クーラー全開の車に押し込み、少しでも回復を待ちます。
次の対戦相手は、県中部1位の桜さん。
総体県大会で、ほおのきさんが敗れた相手です。
投手力、打力ともにイーグルスより上だとみました。
互角なのは守備力くらいか。
強敵中の強敵です。
イーグルスが勝つにはロースコアに持ち込んで、先に崩れるのを待つしかない。
ユウキ、強者に勝つために後攻を勝ちとります。
なんか、いいジンクスでもあるんですかね。
県大会は狙い通りの後攻をとってきます。
さぁ、桜さんの初回をぴしゃりと抑えて、イーグルスのリズムにもってこよう!
と言ってる間に、先頭をストライク一球も入らずファーボール。
慎重に入るのはいいんですが、慎重過ぎました。
先頭を打ち取らないと、相手のリズムになってしまう。
桜さんもピッチャーがリードオフマン、塁に出ることでピッチングに調子に乗ってきます。
ここから、上手くないプレーが連続します。
打ち取っていたのに、セカンドとピッチャーの間に落ちるポテンヒット。
瞬く間に、3点を献上。
桜さんにとっては、十分すぎるリードとなってしまいました。
先に余裕を持たせてしまった。
こうなると桜さんのエース、完璧にエンジンがかかりました。
速い、速い。
イーグルス自慢の1,2,3が完全に沈黙。
主砲のケンタ、バッターボックスで、その速さと絶妙なコントロールに笑うしかない。
顔が「監督、あんなの打てません!」と笑っています。
会津では経験できない速さ。
手足も長く、ビュンビュン伸びてきます。
そして、審判も合ってる模様。
これはとっても1点だろ、しかしすでに3点。
どうするべ?
前半にして、万策尽きた感じ。
ただ、何が起こるかわからない。
その時を待つべく、耐えるしかない。
これ以上点数を与えないこと。
これしかありません。
しかし、相手の強力打線。
調子に乗り切れないレント。
甘く入ったところを痛打されます。
とんでもなく、速い打球がレフト、テンカイを襲います。
打った瞬間にやばい打球。
あぁヤバイ、と思ったらそのビームを受け止めるテンカイ。まさに一閃。
正面のライナーをからくもアウトにします。
よく落とさなかった。
その後にも怒濤のライナー。
またもや正面…ですが、ショートバウンド、テンカイ、あまりの速さに顔がよける、正面から逃げなかったので、グラブに収まります。
テンカイの受難。
そらして長打にならなかった。
中々感情を表に出さない男ですが、あの速さのライナー2球はビビったでしょう。
ユリアあたりだったら、捕ったらほえていたでしょうね。
内心、テンカイはほっとしながらベンチに戻ってきてたんじゃないでしょうか。
その後も速い打球が、サード、ソウゴ、ショート、タイセイを襲います。
ノックでは再現できない、難しい角度とリズムで入ってくる強烈なゴロ。
この二人も相当上手い部類だと思いますが、止めるのが精一杯。
打てない悔しさに守備でも捕れない悔しさが上乗せされる。
ベンチに戻ってきたときの、うかない表情からも読み取れます。
守備でリズムを作れない。
やはり桜さんは強い。
右バッターが思いきり引っ張ってきている。
相手の打線の調子がいいこともありますが、明らかにレントのピッチングが落ちてきています。
相手を抑えられなくなってきている。
限界。
中盤、制球が定まらずファーボールを連発したところで、次世代のエース、ユウゴに変えます。
この打線を相手にどこまで戦えるかは、未知数ですが、ここはユウゴに賭けます。
7:1
すでに点差も開いてコールド負けの危機。
イーグルスは勝てないまでも最後の牙城を守り切ることに切り替えました。
負けることが見えてきた。
敗北の大合唱が聞こえてきます。
ですが、まだ目は死んでいません。
負ける。
誰もがそう思いながらも、自分がいまできることを必死にやろうとしている。
速い打球を処理できず、打席では三振の山。
ソウゴはココロが折れて、ポロポロ泣いてます。
下を向き始めた。
オレたちが通用しない↓
自分たちのふがいなさが、情けなくなってきていました。
そんな中でも、キャプテンユウキは試合を楽しんでいました。
1番悔しいのかもしれませんが、彼のキャプテンシーがそれを出すまいとしてるのかもしれません。
俺が崩れたなら本当の負け。
それにまだゲームセットのコールはされてない。
俺は最後までやり抜く!
そんな心意気なんでしょうかね。
打てないなら、ボールを見極めてファーボールでも何でも塁にでる。
強肩のキャッチャーからなんとか盗塁を決めてホームへ帰ってくる。
勝つことは、あきらめていませんが、できることに目の前の目標を設定し直している。
山が大きいならば、細かくゴールを区切って少しずつ登ることを選んでいます。
ボロクソに負けていますが、ユウキに悲愴感はありません。
むしろ楽しそう。ケンタもこの部類です。
しめりきったベンチにある、乾燥剤。
ソウゴたちの涙を渇かして、最後まで立ち向かう勇気をユウキが与えます。
負けるかもしんねえ、だけど最後まで全力を尽くす。
それでいい、それでいいんです。
私たちはその背中を全力で押しましょう。
こう決めたときに、チャンスが訪れます。
無死で満塁?だったか?
スコアリングにランナーをおいて、ケンタの場面。
ノーヒットでよくこの場面をつくりました。
この試合初めて決定機を作り出したイーグルス。
ここしかないという場面での一騎討ち。
三国志でいえば、呂布と関羽。
桜さんのエースもギアをトップにいれる。
ケンタも集中力を極限まで研ぎ澄ます。
力と力の勝負。
誰もが固唾をのむ。
桜さんのエースは、やはり呂布。
人中の呂布、馬中の赤兎。
関羽ケンタでさえも当てるのが精一杯。
三振しないのがケンタのすごいところ。
ゲッツー崩れの間に、1点をもぎ取るのが精一杯でした。
ケンタも、あんなチェンジアップなんか打てねえし、といいながらも悔しそう。
上には上がいるとこを実感しつつも、心の中ではいつか打ってやると思っているはずです。
イーグルスの反撃は2点どまり。
かろうじてユウキのファースト強襲が、ヒットになりノーヒットの試合は免れました。
やはり、桜さんは強かった。
いまのイーグルスでは歯が立ちませんでした。
初回の立ち上がりを攻め込まれで、崩れた。
相手のペースにはまってしまった。
のびのびやらせてしまった。
ここが敗因です。
あの初回をゼロにしていれば…
想像しても仕方のないことだとわかっていますが、悔やまれる。
あそこをゼロにするには、まずどうすればよかったか?を考え始めます。
そのためにはどんな練習をすれば良いかを考え始めます。
これも次に活かさなくてはならない。
ただでは起き上がらない。
何かをつかんで這い上がる!
負けた瞬間から、上手くいかなかった瞬間から、つぎはどうすればいいかを考える。
下なんぞ向いている暇はありません。
かくしてイーグルスの白獅子県大会の挑戦は、ベスト8で終わりました。
あの大舞台で、強敵と戦うことの楽しさをまた経験できました。
そしてまたイーグルスは強くなる。
猛暑の中、大会運営にご尽力頂きました全ての皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
天栄阿武隈さん、リードオフマンのショートが出て、中軸が打って帰す。これが得点パターンだと見ました。
イーグルスと同じようなパターン。
このショートのリードオフマンを塁に出さないこと、これで相手のリズムを崩せます。
そこはユウキもわきまえています。
よく相手を観察しています。
しかし、出してしまう。
こうなると相手を勢いづけてしまう。
これを皮切りに、エラー絡みで失点のピンチ。
いっきに逆転される危険性もあります。
しかも、クリーンアップ。
ここは、レントユウキのバッテリーを信用するしかない。
この状況、何回も練習してきました。
最後のナイターでも高田さんと毎回、2、3塁のピンチの状況。
どう動けばいいかというシミュレーションはできています。
ただ、段階を踏む手数が多い。県大会というプレッシャー、暑さ、焦り。いろんな要素がエラーを呼び込みます。
その要素に負けない精神力、集中力を鍛え上げてきました。
何回もそこでエラーして、ミスってきた。
そのエラーが、ミスがイーグルスのこの子たちをを鍛え上げてきてくれた。
イーグルスも数々の修羅場を踏んできています。
あいつらに賭けるしかない。
サードゴロ!?
ランナーをけん制して、ファースト送球、ややズレますがここはケンタ。
なんとか捕ってアウト。
奴は捕りながらランナーのスタートを確認、投げる体勢で捕球し、サードに矢のようなリターン返球。
きっちりカバーに入ったタイセイのタッチ。俊足のランナーを刺します。ゲッツー。
見事なリターン。
イーグルスの強さはこの不動のファーストにもその要因があるでしょう。
捕って良し、投げて良し。
守備も攻撃なり。
合気道のように相手の勢いをいなす。
そして相手の勢いづくココロをたたき折る。
寸分のミスも許されない連携の連続。
こういうプレーができるようになったんですね。
それは強いわ。
そして、ユウキは相手のココロの変化をその動きから読み取っています。
アウトになったランナーがその守備位置についてから、
「監督、むこうのあのランナー、守備位置で声出てませんよ。ココロが折れたかもしれませんね。」
よく見てんなぁ。
相手のココロの変化さえも読み取る。
たいしたもんです。
それと、私がこの試合でイーグルスの強さを確信したプレーがもうひとつ。
サードランナーを背負ってのピンチの場面。
ここで、飛び出したランナーを挟む、ランダウンプレーになりました。
これも、あの三神さんとの練習試合で、その下手さを露呈したプレーです。
動きがわからない、挟んでなげるタイミングがわからない、カバーリングができていない。
このランダウンを落ち着いてできるかどうかで、チームの守備力がだいたいわかります。
きちんとやれば、きっちりアウトがとれるプレーなんです。それができるか?
キャッチボール、声、状況判断、焦らない平常心、指示、選手の動き、このランダウンにはいろんな要素が入っている。
三神さんとの練習試合て、あぁうちはランダウンを仕掛けられたら負けるなと思いました。
できてない。
できないなら、できるまで練習すればいい。
難しいプレーは、工程を分解して、できることからやればいい。
ランナーのはさみ方、はさむ方向、声の出し方、なげるタイミング。そしてカバーリング。
これも練習してきた。
それが、ここで活きます。
きちんと三塁側にランナーを封じ込めて、最後にランナーがターンして失速したタイミングでタイセイがタッチすればいい場面、なのにランナーの足が速くてタイセイの振り切られてしまいます。
タッチにいっても足が速くて追いつけない。
ユウキは、ランナーを追ってホームにいない。
あっ、ヤバイ!点を取られる!
誰もがそう思いました。
そこに、ホームにスススーっとカバーに入るファースト、ケンタ。
タイセイのバックホーム返球も高めにそれます。
みんなが焦っている。
その中で、冷静に捕球し、ホームに突っ込んでくるランナーを上からタッチ。
クロスプレー。
アウトかセーフか?
判定は、紙一重ながらアウト。
どちらもギリギリのプレーでした。
とられれば同点の場面。
よくぞ、このギリギリのプレーを制した。
チームを救ったカバーリングでした。
このプレーもひとつのミスもあってならないプレーでした。
このプレーで大事なのは、ケンタのホームへのカバーでした。
カバー、カバーとその大切さを言ってきたかいがありました。
毎回毎回カバーにいっても、必要のない場合の方が多い。
それでも、万が一のためにカバーに走り続ける。とくにライトや外野はその機会が多いことでしょう。
「なんで、カバーに行かなくちゃなんねえの!」と思った時もあったでしょう。
しかし、県大会のこういう場面で、自然と出てくるチームになれました。
そのカバーの大事さ、ひとりひとりが理解し、やろうとしているところ、このあたりが本当に強くなったなと思わせてくれます。
これは、スポ少が終わっても必ずこの先に活きてくれるはずです。
生きていくことは、カバーしたり、カバーされたりの連続、その大事さをわかっていれば大丈夫です。
後ろをしっかり守ってくれる人がいれば全力でプレーでるし、ミスをカバーしてもらうとありがたいと感謝にかわる。
チームへの献身、貢献。それを全員でやれるようになった。
しかも、1番カバーとかそういうのをめんどくさがりそうなケンタが、やってのける。
私は、この時ほど、こいつら本当に強くなったなと確信したことはありません。
全員が一丸となって死守。
天栄阿武隈さんの怒濤の攻撃をすんでのところで、防ぎます。
守備もまた攻撃なり。
得点できるチャンスで、得点できないとココロに弱さが生まれてしまいます。
それは、イーグルスとて同じです。
きっちり得点圏にランナーを進めて、クリーンアップだったのに得点できない。
しかし、イーグルスは、イーグルスのココロは、折れてはいませんでした。
ああ、打てなかったなあと落ち込みつつも守備で貢献するタイセイ。打てるときも打てないときもあります。昔であったら、泣いていたでしょう。
彼のココロも強くなった。
自分が打たなくても、他が打ったり、どんな形でも得点できればいい。
良くも悪くも今年のイーグルスは切り替えが早い。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
失敗したことは仕方がない。次にどうするか?が大事。落ち込んでいる暇もなく、キャプテン、ユウキの檄がとんできます。
最後の回、イーグルスは裏なのでこの表を守れば勝ちと言う場面です。
天栄阿武隈さんも後がない。本気でくるでしょう。
細かい展開は忘れましたが、ランナーを出してしまいます。アウトカウントは、一死。
1点をとりにくる。
送りバントは、二死になる。
向こうは足の早いあのショート。
となると選択肢は、盗塁。
必ず走ってくる。
キャッチャー、ユウキ、ピッチャー、レントのバッテリー。
言わなくてもわかっています。
送球の投げやすいコースどり。
監督、そんなに言わなくても大丈夫です!
ユウキは目で語っています。
レント投げます。
ランナー、スタート。
ユウキャノン発動!
ランナーさすがに速い、ですがユウキが上手。
レン?タイセイ?のタッチも上手い。
アウト!
天栄阿武隈さんの最後の望みを断ち切ります。
相手の動きを予測して、対策をたてて、その通りに実行する。
やりますね。
最後のバッターも打ち取り、ゲームセット。
決して楽な試合ではなかった。
イーグルスの打線を擁しても1点。
しかも打ってとった1点ではなく、走塁とエラー絡みの1点。
この1点がなかったらと考えると、ぞっとします。
ともあれ、天栄阿武隈さんの九人の少数精鋭に勝つことができました。天栄阿武隈さん、強かった。あいさつの後、彼らは我々指導者にむかって再度、いい試合ありがとうございましたと一礼をしてくれました。こちらこそ、いい試合ありがとうございました。号泣する彼をみて、少しもらいそうになりながら、彼らの本気受け取りました。
随所に成長し続けるイーグルスの良さが出ていました。スキのない走塁、堅い守備、献身的なカバーリング、ユウキャノン。打てないながらなんとか勝ちきった。
いわき新舞子の空に、イーグルス横断幕、飛翔の文字がたなびきました。
なんとか勝った。
そして、次は優勝候補の一角の、県中1位の桜さんです。
気合いをいれようとしますが、熱い。
大人も熱い。
エースもへばり気味、全員でを車に待機させて少しでも体力の回復を目指します。
大丈夫か?イーグルス。
次戦、桜スポ少さん戦です。
イーグルスと同じようなパターン。
このショートのリードオフマンを塁に出さないこと、これで相手のリズムを崩せます。
そこはユウキもわきまえています。
よく相手を観察しています。
しかし、出してしまう。
こうなると相手を勢いづけてしまう。
これを皮切りに、エラー絡みで失点のピンチ。
いっきに逆転される危険性もあります。
しかも、クリーンアップ。
ここは、レントユウキのバッテリーを信用するしかない。
この状況、何回も練習してきました。
最後のナイターでも高田さんと毎回、2、3塁のピンチの状況。
どう動けばいいかというシミュレーションはできています。
ただ、段階を踏む手数が多い。県大会というプレッシャー、暑さ、焦り。いろんな要素がエラーを呼び込みます。
その要素に負けない精神力、集中力を鍛え上げてきました。
何回もそこでエラーして、ミスってきた。
そのエラーが、ミスがイーグルスのこの子たちをを鍛え上げてきてくれた。
イーグルスも数々の修羅場を踏んできています。
あいつらに賭けるしかない。
サードゴロ!?
ランナーをけん制して、ファースト送球、ややズレますがここはケンタ。
なんとか捕ってアウト。
奴は捕りながらランナーのスタートを確認、投げる体勢で捕球し、サードに矢のようなリターン返球。
きっちりカバーに入ったタイセイのタッチ。俊足のランナーを刺します。ゲッツー。
見事なリターン。
イーグルスの強さはこの不動のファーストにもその要因があるでしょう。
捕って良し、投げて良し。
守備も攻撃なり。
合気道のように相手の勢いをいなす。
そして相手の勢いづくココロをたたき折る。
寸分のミスも許されない連携の連続。
こういうプレーができるようになったんですね。
それは強いわ。
そして、ユウキは相手のココロの変化をその動きから読み取っています。
アウトになったランナーがその守備位置についてから、
「監督、むこうのあのランナー、守備位置で声出てませんよ。ココロが折れたかもしれませんね。」
よく見てんなぁ。
相手のココロの変化さえも読み取る。
たいしたもんです。
それと、私がこの試合でイーグルスの強さを確信したプレーがもうひとつ。
サードランナーを背負ってのピンチの場面。
ここで、飛び出したランナーを挟む、ランダウンプレーになりました。
これも、あの三神さんとの練習試合で、その下手さを露呈したプレーです。
動きがわからない、挟んでなげるタイミングがわからない、カバーリングができていない。
このランダウンを落ち着いてできるかどうかで、チームの守備力がだいたいわかります。
きちんとやれば、きっちりアウトがとれるプレーなんです。それができるか?
キャッチボール、声、状況判断、焦らない平常心、指示、選手の動き、このランダウンにはいろんな要素が入っている。
三神さんとの練習試合て、あぁうちはランダウンを仕掛けられたら負けるなと思いました。
できてない。
できないなら、できるまで練習すればいい。
難しいプレーは、工程を分解して、できることからやればいい。
ランナーのはさみ方、はさむ方向、声の出し方、なげるタイミング。そしてカバーリング。
これも練習してきた。
それが、ここで活きます。
きちんと三塁側にランナーを封じ込めて、最後にランナーがターンして失速したタイミングでタイセイがタッチすればいい場面、なのにランナーの足が速くてタイセイの振り切られてしまいます。
タッチにいっても足が速くて追いつけない。
ユウキは、ランナーを追ってホームにいない。
あっ、ヤバイ!点を取られる!
誰もがそう思いました。
そこに、ホームにスススーっとカバーに入るファースト、ケンタ。
タイセイのバックホーム返球も高めにそれます。
みんなが焦っている。
その中で、冷静に捕球し、ホームに突っ込んでくるランナーを上からタッチ。
クロスプレー。
アウトかセーフか?
判定は、紙一重ながらアウト。
どちらもギリギリのプレーでした。
とられれば同点の場面。
よくぞ、このギリギリのプレーを制した。
チームを救ったカバーリングでした。
このプレーもひとつのミスもあってならないプレーでした。
このプレーで大事なのは、ケンタのホームへのカバーでした。
カバー、カバーとその大切さを言ってきたかいがありました。
毎回毎回カバーにいっても、必要のない場合の方が多い。
それでも、万が一のためにカバーに走り続ける。とくにライトや外野はその機会が多いことでしょう。
「なんで、カバーに行かなくちゃなんねえの!」と思った時もあったでしょう。
しかし、県大会のこういう場面で、自然と出てくるチームになれました。
そのカバーの大事さ、ひとりひとりが理解し、やろうとしているところ、このあたりが本当に強くなったなと思わせてくれます。
これは、スポ少が終わっても必ずこの先に活きてくれるはずです。
生きていくことは、カバーしたり、カバーされたりの連続、その大事さをわかっていれば大丈夫です。
後ろをしっかり守ってくれる人がいれば全力でプレーでるし、ミスをカバーしてもらうとありがたいと感謝にかわる。
チームへの献身、貢献。それを全員でやれるようになった。
しかも、1番カバーとかそういうのをめんどくさがりそうなケンタが、やってのける。
私は、この時ほど、こいつら本当に強くなったなと確信したことはありません。
全員が一丸となって死守。
天栄阿武隈さんの怒濤の攻撃をすんでのところで、防ぎます。
守備もまた攻撃なり。
得点できるチャンスで、得点できないとココロに弱さが生まれてしまいます。
それは、イーグルスとて同じです。
きっちり得点圏にランナーを進めて、クリーンアップだったのに得点できない。
しかし、イーグルスは、イーグルスのココロは、折れてはいませんでした。
ああ、打てなかったなあと落ち込みつつも守備で貢献するタイセイ。打てるときも打てないときもあります。昔であったら、泣いていたでしょう。
彼のココロも強くなった。
自分が打たなくても、他が打ったり、どんな形でも得点できればいい。
良くも悪くも今年のイーグルスは切り替えが早い。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
失敗したことは仕方がない。次にどうするか?が大事。落ち込んでいる暇もなく、キャプテン、ユウキの檄がとんできます。
最後の回、イーグルスは裏なのでこの表を守れば勝ちと言う場面です。
天栄阿武隈さんも後がない。本気でくるでしょう。
細かい展開は忘れましたが、ランナーを出してしまいます。アウトカウントは、一死。
1点をとりにくる。
送りバントは、二死になる。
向こうは足の早いあのショート。
となると選択肢は、盗塁。
必ず走ってくる。
キャッチャー、ユウキ、ピッチャー、レントのバッテリー。
言わなくてもわかっています。
送球の投げやすいコースどり。
監督、そんなに言わなくても大丈夫です!
ユウキは目で語っています。
レント投げます。
ランナー、スタート。
ユウキャノン発動!
ランナーさすがに速い、ですがユウキが上手。
レン?タイセイ?のタッチも上手い。
アウト!
天栄阿武隈さんの最後の望みを断ち切ります。
相手の動きを予測して、対策をたてて、その通りに実行する。
やりますね。
最後のバッターも打ち取り、ゲームセット。
決して楽な試合ではなかった。
イーグルスの打線を擁しても1点。
しかも打ってとった1点ではなく、走塁とエラー絡みの1点。
この1点がなかったらと考えると、ぞっとします。
ともあれ、天栄阿武隈さんの九人の少数精鋭に勝つことができました。天栄阿武隈さん、強かった。あいさつの後、彼らは我々指導者にむかって再度、いい試合ありがとうございましたと一礼をしてくれました。こちらこそ、いい試合ありがとうございました。号泣する彼をみて、少しもらいそうになりながら、彼らの本気受け取りました。
随所に成長し続けるイーグルスの良さが出ていました。スキのない走塁、堅い守備、献身的なカバーリング、ユウキャノン。打てないながらなんとか勝ちきった。
いわき新舞子の空に、イーグルス横断幕、飛翔の文字がたなびきました。
なんとか勝った。
そして、次は優勝候補の一角の、県中1位の桜さんです。
気合いをいれようとしますが、熱い。
大人も熱い。
エースもへばり気味、全員でを車に待機させて少しでも体力の回復を目指します。
大丈夫か?イーグルス。
次戦、桜スポ少さん戦です。
少しずつ相手への手がかりと、手応えを感じつつありました。
相手の刀の切っ先が、どのくらいの速さで、どこまでとどくのか?間合いがわかってきた。
どのタイミングで仕掛けるか?
それは相手も同じでしょう。
さて、こちらはどうでるか?
このあたりから、県大会の興奮と暑さで記憶が曖昧です。記録も途中から、試合に集中するためにやめました。
誰がでて誰がホームに帰ってきたか、そのあたりが曖昧。
おそらく、ユリアがヒットででて、盗塁?レント倒れて、ユウキにバント。
タイセイの打席で、パスボール、ワイルドピッチで1点をもぎ取った。
砂塵まみれの1点。
そんな記憶です。
派手さのない1点。それでいいんです。
イーグルスは今までそういう点の取られ方で何回も負けてきました。
連打が出なくても、得点できるところまでランナーを進める。
これができるようになった。
打って進めなければ、相手のスキをついて走る。
この走塁は、コーチ陣の鍛え方のおかげです。
そして、春先に練習試合をしていただいた三神さんのあのメガネの選手さんから教わったこと。
打って守れるのはあたりまえ、その上で、全員が常に先の塁を狙う意識。
それを思い切ってやる。
えーそこまで出るの~!とあの三神さんとの練習試合では思い知らされました。
あれは、天性ではない。きっちり鍛え上げている。
あれは、パクろう!いや、パクる!
鍛えればオレたちイーグルスでもできる!
いろんな大会、練習試合で試してきました。
それをこの県大会でイーグルスは実践しています。
おいおいそこまで、リードとるんのかい?
ふつうはビビってできない。
こういうところも県南のスポ少さんたちとの練習試合の成果です。
たまげなくなった。
さぁ、投げてこい!
俺はいくかもしんねぇぞ。
挟まれて、ランダウンにもっていっても面白いなぁ。
俺がおとりになるか。
それぞれ自分にあった走塁。リスクもありますが、イーグルスは試してなんぼ。
むしろ、そのスリルを楽しんでいる。
この楽しむということが大事でしょう。
自分なりに予測を立てて、自分の体力走力に応じてどうするかの対策たてる。そして、試す。
うまくいけば、次のステップに。
だめならどうすればいいかまた考える。
我々指導者は、ほんの少しのアドバイスとタイミングよく背中を押して、飛び込む勇気をもたせること。
ここに1点の迷いもありません。
その恐れを知らない試行錯誤。
本番でさえもチャレンジの場にしてしまう。
リミッターをかける大人など誰1人としていません。
自分たちより強い相手に立ち向かう勇気、気概。
やれ、いけ!
それでいい。
それがいま成果として表れている。
これは新チームになっても引き継いで欲しいところです。
とりあえずは、思い描いたように先制できました。
連打ではなく、エラー絡みで点を取る。
こういうところで得点できる準備をしてきたからです。
これもまた強くなった証拠でしょう。
さぁここから、たたみかけるぞぉー!
そうやって会津予選を勝ち上がってきました。
1点でもココロに余裕ができた。
アウトカウントの若いところで、スコアリングポジションに置いて、クリーンアップの打つべき人が打つ。
この流れに乗れば、勝利は目前です。
この試合も2、3塁のここぞの場面!
こういう場面で、イーグルスの打つべき人、タイセイは打ってきた。
ここで打てば、イーグルスにもタイセイ自身にも勢いがつくはず。
しかし結果は、三振。
見逃し方が良くない。
以前は自信を持って見逃していたコースがストライクにとられる。
審判とリンクしていない。
その微妙なズレが修正できていません。
なんで、あそこが入るの?
ますます迷う。
そして、いい球にも手が出なくなる。
デフレスパイラルのごとく、沼にはまっていくようです。
まだ、タイセイの空の暗雲は晴れてくれないようです。これは長いトンネルになりそうだなとも思いました。
これはなんとかしなくてはいけねぇな、荒治療で
チーム一丸となってつくったチャンスをものにできなかった。
そうなると、指の間から少しずつ砂がもれていくあの感覚。
シーソー、次のターンは天栄阿武隈さんにいくあのパターン。
この試合、最大のピンチがイーグルスを襲います。
さて、どうするイーグルス、次回。
相手の刀の切っ先が、どのくらいの速さで、どこまでとどくのか?間合いがわかってきた。
どのタイミングで仕掛けるか?
それは相手も同じでしょう。
さて、こちらはどうでるか?
このあたりから、県大会の興奮と暑さで記憶が曖昧です。記録も途中から、試合に集中するためにやめました。
誰がでて誰がホームに帰ってきたか、そのあたりが曖昧。
おそらく、ユリアがヒットででて、盗塁?レント倒れて、ユウキにバント。
タイセイの打席で、パスボール、ワイルドピッチで1点をもぎ取った。
砂塵まみれの1点。
そんな記憶です。
派手さのない1点。それでいいんです。
イーグルスは今までそういう点の取られ方で何回も負けてきました。
連打が出なくても、得点できるところまでランナーを進める。
これができるようになった。
打って進めなければ、相手のスキをついて走る。
この走塁は、コーチ陣の鍛え方のおかげです。
そして、春先に練習試合をしていただいた三神さんのあのメガネの選手さんから教わったこと。
打って守れるのはあたりまえ、その上で、全員が常に先の塁を狙う意識。
それを思い切ってやる。
えーそこまで出るの~!とあの三神さんとの練習試合では思い知らされました。
あれは、天性ではない。きっちり鍛え上げている。
あれは、パクろう!いや、パクる!
鍛えればオレたちイーグルスでもできる!
いろんな大会、練習試合で試してきました。
それをこの県大会でイーグルスは実践しています。
おいおいそこまで、リードとるんのかい?
ふつうはビビってできない。
こういうところも県南のスポ少さんたちとの練習試合の成果です。
たまげなくなった。
さぁ、投げてこい!
俺はいくかもしんねぇぞ。
挟まれて、ランダウンにもっていっても面白いなぁ。
俺がおとりになるか。
それぞれ自分にあった走塁。リスクもありますが、イーグルスは試してなんぼ。
むしろ、そのスリルを楽しんでいる。
この楽しむということが大事でしょう。
自分なりに予測を立てて、自分の体力走力に応じてどうするかの対策たてる。そして、試す。
うまくいけば、次のステップに。
だめならどうすればいいかまた考える。
我々指導者は、ほんの少しのアドバイスとタイミングよく背中を押して、飛び込む勇気をもたせること。
ここに1点の迷いもありません。
その恐れを知らない試行錯誤。
本番でさえもチャレンジの場にしてしまう。
リミッターをかける大人など誰1人としていません。
自分たちより強い相手に立ち向かう勇気、気概。
やれ、いけ!
それでいい。
それがいま成果として表れている。
これは新チームになっても引き継いで欲しいところです。
とりあえずは、思い描いたように先制できました。
連打ではなく、エラー絡みで点を取る。
こういうところで得点できる準備をしてきたからです。
これもまた強くなった証拠でしょう。
さぁここから、たたみかけるぞぉー!
そうやって会津予選を勝ち上がってきました。
1点でもココロに余裕ができた。
アウトカウントの若いところで、スコアリングポジションに置いて、クリーンアップの打つべき人が打つ。
この流れに乗れば、勝利は目前です。
この試合も2、3塁のここぞの場面!
こういう場面で、イーグルスの打つべき人、タイセイは打ってきた。
ここで打てば、イーグルスにもタイセイ自身にも勢いがつくはず。
しかし結果は、三振。
見逃し方が良くない。
以前は自信を持って見逃していたコースがストライクにとられる。
審判とリンクしていない。
その微妙なズレが修正できていません。
なんで、あそこが入るの?
ますます迷う。
そして、いい球にも手が出なくなる。
デフレスパイラルのごとく、沼にはまっていくようです。
まだ、タイセイの空の暗雲は晴れてくれないようです。これは長いトンネルになりそうだなとも思いました。
これはなんとかしなくてはいけねぇな、荒治療で
チーム一丸となってつくったチャンスをものにできなかった。
そうなると、指の間から少しずつ砂がもれていくあの感覚。
シーソー、次のターンは天栄阿武隈さんにいくあのパターン。
この試合、最大のピンチがイーグルスを襲います。
さて、どうするイーグルス、次回。
1回の攻防は、両チームとも無得点に終わった天栄阿武隈さんとイーグルスの1回戦。
静かな滑り出しです。
お互いに探り合っている状態。
だいたいここで、浮き足立つとろくなことがありません。
最近のイーグルスは、かろうじて落ち着いて立ちあがることができている。
反対にいえば、そういう展開になればいい試合ができている。
せっかく、後攻をとることができたのですから、この有利さをいかさないといけない。
相手に攻撃させた上で受け流し、相手のペースに持ち込ませない。その上で小刻みに得点を重ねていき、ここぞでしかける。
これが出来るチームは強いでしょう。
イーグルスもこれがやりたい。
まずは、何よりも先制点をとって少しでも有利に立ちたいところ。
先制することで、さらに後攻のアドバンテージが出てきてくれます。
ところが、なかなか塁にでない。塁に出てくれない。
そんな中、先頭バッターのケンタが両チームの初ヒットで塁にでる。
足が速いとは言えないスラッガー、とるべき戦略は限られてきます。
次は、テンカイ。
右方向の意識が立ち位置、構えからわかります。
よし、テンカイ、考えてるな。狙いはいい。
バントも考えましたが、右狙いのゴロならばランナーの入れ替えもありえる。
ゲッツーにはなるなよーと思いながら、テンカイに任せます。
セカンドゴロ。
狙い通り、二塁、ケンタ、フォースプレー。
一塁にテンカイが残ります。
さて、どうするか?
シートノックで相手のキャッチャーの肩、送球は見ていました。
ここは早い段階で、しかけてみる。
いけるか、テンカイ?
ラジャー!(低めの声で↓)
あいつがそんなことは言わないと思いますが、最近は自然な感じでサインが出せています。
やはり、ほおのき戦の三盗が彼に勇気を与えてくれています。
盗塁成功!
キャッチャー、投げにくそう。
コース、高さともに合ってない。
しかけて、失敗しても成功しても次に活かす。
無策ではプレッシャーさえ与えることができない。なにかやってくる得体の知れないチーム。
そう思わせないといけない。
ともかく、テンカイの盗塁成功をみて、この先も盗塁はできそうだという手応えをつかみました。
コーチ陣が提唱してきた走塁の意識づけが全員に浸透しているなあと思わせてくれます。
さて、スモールベースボールを掲げるイーグルス。
その象徴が6番に置いたレン。
彼が上位と下位をつなぐ「ハブ」の役割をしてくれれば、イーグルスはもっと強くなるでしょう。
ただ、まだまだ彼も発展途上。
バンドにバスターにエンドランになんでもやる役割に戸惑いもあるようですが、俺がやらなくちゃいけないという覚悟はあるようです。
普段からバントやエンドランの意識をもって打撃練習をやっているというのが見てとれます。
それが、この県大会の大舞台で成功すれば、さらなるレベルアップが望めます。
しかし、天栄阿武隈さん、チャージがすごい。
これはバントではやられます。
打ちに切り替えます。
ここで、プッシュバントの選択肢があればもっと面白くなる。
この次は、それもレンの選択肢にいれときましょう!
レンは凡打ながら、ゴロで進塁打。
3塁にテンカイは進みます。
二死ながら3塁。
しかもバッターはあえて下位におくソウゴ。
ここで打てばイーグルスに流れがやってきます。
それは相手もわかっています。
ゆったりのフォーム、クイックと変則的にタイミングをずらしてくる。
ソウゴたまらず三振です。
ともかく先にスコアリングポジションにランナーを進めて、王手をかけた。
少しではありますが、チーム全体に、ああいけるぞ!いう空気が流れ始めました。
ただ、あのエースは打ちづらそう。
彼をどうやって攻略していくか?
それは次回。
静かな滑り出しです。
お互いに探り合っている状態。
だいたいここで、浮き足立つとろくなことがありません。
最近のイーグルスは、かろうじて落ち着いて立ちあがることができている。
反対にいえば、そういう展開になればいい試合ができている。
せっかく、後攻をとることができたのですから、この有利さをいかさないといけない。
相手に攻撃させた上で受け流し、相手のペースに持ち込ませない。その上で小刻みに得点を重ねていき、ここぞでしかける。
これが出来るチームは強いでしょう。
イーグルスもこれがやりたい。
まずは、何よりも先制点をとって少しでも有利に立ちたいところ。
先制することで、さらに後攻のアドバンテージが出てきてくれます。
ところが、なかなか塁にでない。塁に出てくれない。
そんな中、先頭バッターのケンタが両チームの初ヒットで塁にでる。
足が速いとは言えないスラッガー、とるべき戦略は限られてきます。
次は、テンカイ。
右方向の意識が立ち位置、構えからわかります。
よし、テンカイ、考えてるな。狙いはいい。
バントも考えましたが、右狙いのゴロならばランナーの入れ替えもありえる。
ゲッツーにはなるなよーと思いながら、テンカイに任せます。
セカンドゴロ。
狙い通り、二塁、ケンタ、フォースプレー。
一塁にテンカイが残ります。
さて、どうするか?
シートノックで相手のキャッチャーの肩、送球は見ていました。
ここは早い段階で、しかけてみる。
いけるか、テンカイ?
ラジャー!(低めの声で↓)
あいつがそんなことは言わないと思いますが、最近は自然な感じでサインが出せています。
やはり、ほおのき戦の三盗が彼に勇気を与えてくれています。
盗塁成功!
キャッチャー、投げにくそう。
コース、高さともに合ってない。
しかけて、失敗しても成功しても次に活かす。
無策ではプレッシャーさえ与えることができない。なにかやってくる得体の知れないチーム。
そう思わせないといけない。
ともかく、テンカイの盗塁成功をみて、この先も盗塁はできそうだという手応えをつかみました。
コーチ陣が提唱してきた走塁の意識づけが全員に浸透しているなあと思わせてくれます。
さて、スモールベースボールを掲げるイーグルス。
その象徴が6番に置いたレン。
彼が上位と下位をつなぐ「ハブ」の役割をしてくれれば、イーグルスはもっと強くなるでしょう。
ただ、まだまだ彼も発展途上。
バンドにバスターにエンドランになんでもやる役割に戸惑いもあるようですが、俺がやらなくちゃいけないという覚悟はあるようです。
普段からバントやエンドランの意識をもって打撃練習をやっているというのが見てとれます。
それが、この県大会の大舞台で成功すれば、さらなるレベルアップが望めます。
しかし、天栄阿武隈さん、チャージがすごい。
これはバントではやられます。
打ちに切り替えます。
ここで、プッシュバントの選択肢があればもっと面白くなる。
この次は、それもレンの選択肢にいれときましょう!
レンは凡打ながら、ゴロで進塁打。
3塁にテンカイは進みます。
二死ながら3塁。
しかもバッターはあえて下位におくソウゴ。
ここで打てばイーグルスに流れがやってきます。
それは相手もわかっています。
ゆったりのフォーム、クイックと変則的にタイミングをずらしてくる。
ソウゴたまらず三振です。
ともかく先にスコアリングポジションにランナーを進めて、王手をかけた。
少しではありますが、チーム全体に、ああいけるぞ!いう空気が流れ始めました。
ただ、あのエースは打ちづらそう。
彼をどうやって攻略していくか?
それは次回。
試合前のトイレのベンチ。
暑さから逃避していると、となりに座ったおっちゃんと「いやー、熱いですね~」からの会話が始まりました。
どこのチーム?
美里イーグルスです。
んじゃ、孫が戦う相手だぁ。
ああそうですか、天栄阿武隈さんは9人の少数精鋭だそうですね。その中にひとりだけ3年生。彼はすごいですね。
あっそれ、俺の孫!
へぇーそうなんですか!
南会津の出だというんで、会津の暑さとは違いますね~。
そんな他愛もない会話。
こういう交流もいいもんです。
ソフトボールをやらないとこの出会いはなかった。いつかあの3年生とも相まみえる時が来るかもしれない。
そして、天栄阿武隈さんの保護者、そのおじいちゃんおばあちゃんも本気で応援に来ている。
ここはイーグルスと同じところ。
誰しもが、子どもたちががんはる姿を応援したい。
だからといってイーグルスも負ける気はありません。
自分たちが勝って笑顔になることで、お母さんお父さん、おじいちゃんおばあちゃんたちを笑顔にさせたい。
それができたらいいなあと思いました。
それにしても、暑い。
試合のいろんな大事なことが抜けてるような気がします。
考える余裕がなくなってきている。
それが自分でもわかります。
大人でもやばい暑さ。
まして子どもであれば、なおのこと。
その集中力不足を最低限にしないといけない。
いままでやってきた練習が彼らの自信になってくれるはずです。
どんな状況に合っても、どうすべきかを考えて動けるか?
それをチームとして、仲間たちと確認し合えるか。
ピンチの連続の天栄阿武隈さん戦。
いよいよ始まります。
次回。
暑さから逃避していると、となりに座ったおっちゃんと「いやー、熱いですね~」からの会話が始まりました。
どこのチーム?
美里イーグルスです。
んじゃ、孫が戦う相手だぁ。
ああそうですか、天栄阿武隈さんは9人の少数精鋭だそうですね。その中にひとりだけ3年生。彼はすごいですね。
あっそれ、俺の孫!
へぇーそうなんですか!
南会津の出だというんで、会津の暑さとは違いますね~。
そんな他愛もない会話。
こういう交流もいいもんです。
ソフトボールをやらないとこの出会いはなかった。いつかあの3年生とも相まみえる時が来るかもしれない。
そして、天栄阿武隈さんの保護者、そのおじいちゃんおばあちゃんも本気で応援に来ている。
ここはイーグルスと同じところ。
誰しもが、子どもたちががんはる姿を応援したい。
だからといってイーグルスも負ける気はありません。
自分たちが勝って笑顔になることで、お母さんお父さん、おじいちゃんおばあちゃんたちを笑顔にさせたい。
それができたらいいなあと思いました。
それにしても、暑い。
試合のいろんな大事なことが抜けてるような気がします。
考える余裕がなくなってきている。
それが自分でもわかります。
大人でもやばい暑さ。
まして子どもであれば、なおのこと。
その集中力不足を最低限にしないといけない。
いままでやってきた練習が彼らの自信になってくれるはずです。
どんな状況に合っても、どうすべきかを考えて動けるか?
それをチームとして、仲間たちと確認し合えるか。
ピンチの連続の天栄阿武隈さん戦。
いよいよ始まります。
次回。
いわきに、来た!
ライバルたちを、見た!
そしてイーグルスは、勝った!(1回だけだったけど)
ローマのカエサルの心境は、こんな感じだったんでしょうか?
大きな舞台、整然と整えられたソフトボール専用球場。
かすかな潮風。
なみいる強敵。
県内のベスト16チーム。
相手にとって不足はあろうはずがありません。
県大会でお会いした、東和さん、薫橘さん、桜さん。
練習試合でお世話になっている中畑さん、下郷さん。
同じ会津代表のほおのきさん。
まさに強敵と書いてライバル。
監督会議は、8:20から。
私は余裕をもって8:12ごろ行きましたが、1番最後でした。
歴戦の監督方、はやい。
それだけ、気持ちに余裕をもって来ているということでしょうか。
「あぁ、やべぇな。」と思って、座る椅子を探していたら、油井さんの監督さんが手招きしてくれました。
あぁ椅子あってよかったぁ。ありがとうございます。
今度はもっと早く来ようと思いました。
とんでもない暑さへの対策、選手の確認などで手早く監督会議が終了。
練習試合を組みながら雨でできなかった、東和の監督さんにいじられながら、お互いの健闘を約束し合いました。
会津とはちがう暑さをほおのきの監督さんと確認し合う。
旧知の監督さんに探りを入れながら、腹では「うちのチームが絶対に強い!」という自負が見え隠れします。
しかし、どの監督さんも日に焼けている。
それだけ、選手たちと一緒にお天道様の下、いろんな練習、試合をやって鍛え上げてきてここにいる。
皆さん素晴らしい指導者。
それが黒い顔に出ています。
黒さなら私も負けません。
ライバルですが、まぎれもない同志です。
同じような辛苦を経験しています。
こんな監督さんたちとこの舞台で戦える。
こんな幸せなことはありません。
徐々に私のボルテージも上がってきます。
さぁて、どう戦うか?
緒戦の天栄阿武隈さんは全く情報がない。
よって、相手を見てからオーダーを決めようと思っていました。
予選を9人ぴったしで、勝ち上がってきた。
少数精鋭。
ひとりだけ3年生、それ以外は6年生。
体型や動きを見るに、全体的なバランスがとれています。
バッテリー、ショートを中心としたどちらかというと守備のチーム。
少ない得点を守り切るタイプのチームだと見ました。
相手エースは、いいピッチャー。
セットからリリースまで、ゆったりとしたフォーム。
きちんとチカラをためる自分の動作をものにしているフォームです。
それをクイックと併用して、バッターのタイミングをずらしてくる。
打ちづらそうです。
県大会レベル。
そうなるとイーグルスは、打力のバランスよりも集中運用。
いいバッターを固めるオーダーにします。
キャプテンのユウキは、言わなくても後攻をとってくる。べつに先攻後攻どっちできても、戦う準備はできています。
ここは、ユウキに任せています。
ユウキなりに判断して、後攻有利との判断。
グランドがどうのこうのと言ってましたが、彼も彼なりのジンクスをもっている。
たとえ後攻を相手にとられたとしても、ユウキなりの対処方法はもってるはずです。
それを楽しむあたり、余裕があります。
こんなにも会津から離れて、かつてないほどの保護者、おのおばあさん、おじいさんたちの応援を受けながら、戦艦イーグルスの出港です。
ライバルたちを、見た!
そしてイーグルスは、勝った!(1回だけだったけど)
ローマのカエサルの心境は、こんな感じだったんでしょうか?
大きな舞台、整然と整えられたソフトボール専用球場。
かすかな潮風。
なみいる強敵。
県内のベスト16チーム。
相手にとって不足はあろうはずがありません。
県大会でお会いした、東和さん、薫橘さん、桜さん。
練習試合でお世話になっている中畑さん、下郷さん。
同じ会津代表のほおのきさん。
まさに強敵と書いてライバル。
監督会議は、8:20から。
私は余裕をもって8:12ごろ行きましたが、1番最後でした。
歴戦の監督方、はやい。
それだけ、気持ちに余裕をもって来ているということでしょうか。
「あぁ、やべぇな。」と思って、座る椅子を探していたら、油井さんの監督さんが手招きしてくれました。
あぁ椅子あってよかったぁ。ありがとうございます。
今度はもっと早く来ようと思いました。
とんでもない暑さへの対策、選手の確認などで手早く監督会議が終了。
練習試合を組みながら雨でできなかった、東和の監督さんにいじられながら、お互いの健闘を約束し合いました。
会津とはちがう暑さをほおのきの監督さんと確認し合う。
旧知の監督さんに探りを入れながら、腹では「うちのチームが絶対に強い!」という自負が見え隠れします。
しかし、どの監督さんも日に焼けている。
それだけ、選手たちと一緒にお天道様の下、いろんな練習、試合をやって鍛え上げてきてここにいる。
皆さん素晴らしい指導者。
それが黒い顔に出ています。
黒さなら私も負けません。
ライバルですが、まぎれもない同志です。
同じような辛苦を経験しています。
こんな監督さんたちとこの舞台で戦える。
こんな幸せなことはありません。
徐々に私のボルテージも上がってきます。
さぁて、どう戦うか?
緒戦の天栄阿武隈さんは全く情報がない。
よって、相手を見てからオーダーを決めようと思っていました。
予選を9人ぴったしで、勝ち上がってきた。
少数精鋭。
ひとりだけ3年生、それ以外は6年生。
体型や動きを見るに、全体的なバランスがとれています。
バッテリー、ショートを中心としたどちらかというと守備のチーム。
少ない得点を守り切るタイプのチームだと見ました。
相手エースは、いいピッチャー。
セットからリリースまで、ゆったりとしたフォーム。
きちんとチカラをためる自分の動作をものにしているフォームです。
それをクイックと併用して、バッターのタイミングをずらしてくる。
打ちづらそうです。
県大会レベル。
そうなるとイーグルスは、打力のバランスよりも集中運用。
いいバッターを固めるオーダーにします。
キャプテンのユウキは、言わなくても後攻をとってくる。べつに先攻後攻どっちできても、戦う準備はできています。
ここは、ユウキに任せています。
ユウキなりに判断して、後攻有利との判断。
グランドがどうのこうのと言ってましたが、彼も彼なりのジンクスをもっている。
たとえ後攻を相手にとられたとしても、ユウキなりの対処方法はもってるはずです。
それを楽しむあたり、余裕があります。
こんなにも会津から離れて、かつてないほどの保護者、おのおばあさん、おじいさんたちの応援を受けながら、戦艦イーグルスの出港です。
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