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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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甲子園は震えていた。
私は、高校野球の可能性を見た。

夏の高校野球、早稲田実業対大社高校戦。
かたや甲子園常連の強豪私学、かたや第1回大会から出場皆勤の伝統の公立高校。
試合前の下馬評は、早稲田実業優勢。
しかし蓋を開けてみれば、大社は五分五分以上の戦いを展開している。
その大社高校の健闘を間違いなく後押ししているもの。
それは、アルプススタンドからの大声援。
早稲田実業の大応援団を上回っている。
人口16000の町を挙げての大応援団。
大社高校の選手たちが早稲田の大応援団に飲まれぬようにとの親心にも似た心境からくる、全島根県民の応援。
♪サウスポーから、スタンディングの掛け声は甲子園を圧倒していた。
この行け行けドンドンの風に乗った大社高校の選手たちは相手に呑み込まれることなく、自分の力をいかんなく発揮していく。
間違いなく、応援が選手たちのチカラになっている。
東京から見れば、だいたいどこでも田舎。
その田舎から、島根県民100%の県立高校、そんな彼らをひとりでは戦わせない、みんなで支えるという町の、県の、地域全体の気迫が見て取れる。
まさにオール島根、オール大社町。
これこそ、おらが町のチーム、推しのチーム

お互いに全力を尽くした好プレーの応酬に甲子園が酔いしれる。
一生懸命にプレーする選手たちに、甲子園が震える。
大社がんばれ、早稲田もガンバレ。
そこに会社の上下関係とか、お金持ちとか、男とか女とかの一切がなくなる。
みんなが観客であり、応援する同士。

コップの水の表面張力。
ほんの少しの差でいっきにこぼれ落ちる。
そのほんの少しがどちらに傾くか?
ここが勝負の分かれ目。
選手たちの実力、チームワーク、監督の采配、運などいろんな要因が働く
そして、まぎれもなく選手たちを応援する応援団のチカラもある。
その応援団のチカラ、それがこの甲子園で直に見ることができた。
何回か、甲子園には来てますがこんなにもすごい試合は見たことがなかった。
只見高校もすごかったが、大社高校のこんなにも、地域をあげた応援は見たことがない。
この試合を生で見れただけで、長駆800キロを運転した甲斐があった。
スポ少の当事者としては、死闘は何回も経験しています。しかし、これだけたくさんの観客を巻き込んでいる現場を一観客として巻き込まれる幸せは、はじめてだった。

その応援が、大社高校の選手たちを間違いなく推している。
終盤までロースコアの展開に持ち込んだ大社高校の戦略も見事。
終盤の試合の緊張感は実力差を埋めてくれます。
ぶれない、迷わないプレーが確率の低いところをバンバン引いてくる。おそらくわずか数パーセントのところを連続して引いてくる。脳内麻薬がドバドバ。
見てるだけで涙がでてしまうプレーの連続。
早稲田実業のあの内野5人シフト。
そして、そこに飛んでくる。
挙手によるバント。
金足農業のツーランスクイズを思い出しました。
あの場面でライン上にバントを決める覚悟。
お互いに全力と全力のぶつかり合いだからこその研ぎ澄まされたプレー。
魅せられずにはいられない。
応援せずにはいられない。
あの渦の中にいれたことは一生の宝ものになることでしょう。

選手たちに背中を押す大社高校の大応援団。
一気呵成のサウスポーはまさにビックウェーブ。
応援のチカラ、地域のチカラ、野球の可能性を改めてかみしめた。
スポーツにはチカラがある、野球にはみんなをまとめるチカラがある。
これを、我が町でも、会津でもやれるはず。
少しずつでも、その種を播いてきたつもりですが、まだまだたりない。
私の代でできなくても、次の世代がやってくれることでしょう。
そういう人材が育つ町、育つ地域にしていきたいと、考えを新たにして、甲子園を後に。

それにしても、野球はいい!



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