時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
鼎(かなえ)。
それは古代中国の器のひとつです。
足が三つ。
ここがみそです。
足がひとつ、もしくはふたつでは成り立たない。
みっつあってこそ、世界のバランスが成り立つ。
ここが、人がひきつけられるところでしょう。
「3」という数字の意味。
3大なんとか、三国志、三銃士、三原則。
人は「3」という数字のバランスにとても安心する。
そして、この器のシルエット。
私はすごく美しいと思います。
スポ少をしていてよく思うことがあります。
スポ少はこの「鼎(かなえ)」であると。
選手、保護者、指導者のこの3点。
3点を直線で結んだ形。
三角形。
辺の大きさ、交わる角度、形。
それがスポ少の形になる。
もっといえは、ここに地域とか他にも入ってくると思いますが、私はこの3点に注目したい。
この三角形、大きければ大きいほど有利となります。
ですが、ただ単に、大きさが上回ればいいというものではない。
鋭い角度で、自分より大きな三角形を
切り裂く。
貫く。
砕き折る。
小さい三角にもチャンスはある。
このイーグルスの三角。
どんな三角形なんでしょうね。
私のココロには、しっかりとその形があります。
イーグルストライアングル。
それは炎をまとっています。
選手の戦う炎。
指導者のチームを思う炎。
保護者の支える炎。
これまでもそうですが、
今年のイーグルスは、本当によく、保護者の皆さんに支えられています。
保護者の皆さんも熱い。
灼熱の親子鷹。
まだまだ動けるその親鷹が、時に厳しく、時にあたたかく、常に見守ってくれている。
グランドに入って、選手とともに自らプレーして、楽しんでいました。
お母さん鷹もまた、そのグランドを見守る。
最近では、お母さん鷹もグランドに入って一緒に練習をみていただいている。
まさに挙国一致の体制。バランスがとれている。
ここが、イーグルスの鼎。
それがイーグルストライアングル。
このトライアングルが、いわき新舞子の夏空にどんなドラマを描いてくれるか?
今日は白獅子県大会。
相手は天栄阿武隈さん。
絶好のソフトボール日和。
さぁて行きますか!
それは古代中国の器のひとつです。
足が三つ。
ここがみそです。
足がひとつ、もしくはふたつでは成り立たない。
みっつあってこそ、世界のバランスが成り立つ。
ここが、人がひきつけられるところでしょう。
「3」という数字の意味。
3大なんとか、三国志、三銃士、三原則。
人は「3」という数字のバランスにとても安心する。
そして、この器のシルエット。
私はすごく美しいと思います。
スポ少をしていてよく思うことがあります。
スポ少はこの「鼎(かなえ)」であると。
選手、保護者、指導者のこの3点。
3点を直線で結んだ形。
三角形。
辺の大きさ、交わる角度、形。
それがスポ少の形になる。
もっといえは、ここに地域とか他にも入ってくると思いますが、私はこの3点に注目したい。
この三角形、大きければ大きいほど有利となります。
ですが、ただ単に、大きさが上回ればいいというものではない。
鋭い角度で、自分より大きな三角形を
切り裂く。
貫く。
砕き折る。
小さい三角にもチャンスはある。
このイーグルスの三角。
どんな三角形なんでしょうね。
私のココロには、しっかりとその形があります。
イーグルストライアングル。
それは炎をまとっています。
選手の戦う炎。
指導者のチームを思う炎。
保護者の支える炎。
これまでもそうですが、
今年のイーグルスは、本当によく、保護者の皆さんに支えられています。
保護者の皆さんも熱い。
灼熱の親子鷹。
まだまだ動けるその親鷹が、時に厳しく、時にあたたかく、常に見守ってくれている。
グランドに入って、選手とともに自らプレーして、楽しんでいました。
お母さん鷹もまた、そのグランドを見守る。
最近では、お母さん鷹もグランドに入って一緒に練習をみていただいている。
まさに挙国一致の体制。バランスがとれている。
ここが、イーグルスの鼎。
それがイーグルストライアングル。
このトライアングルが、いわき新舞子の夏空にどんなドラマを描いてくれるか?
今日は白獅子県大会。
相手は天栄阿武隈さん。
絶好のソフトボール日和。
さぁて行きますか!
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今日の柳津御霊まつり大会、わが美里イーグルス、念願の初優勝!しました。
あの全国大会にいった年も、緒戦敗退。
白獅子県大会の時も関柴さんにリベンジされました。
いつも、いつも良い結果が出なかった。
それが、今年、念願の初優勝をすることができました。
これまでの、選手、保護者の悲願。
今日、ここに2019イーグルスがその神々の座に初登頂!
360°のてっぺんの大パノラマ。
その雄大な景色を、選手、保護者全員でみたことでしょう!
…、うらやましい。
…私は、高田中野球部の県大会でそっちにはいけませんでしたが。
長峰代表、小島コーチの指揮の下、白獅子会津予選の勢いそのままに快進撃!
自分たちのできることを、思い切り、存分に発揮してくれたことと思います。
遠く泉﨑に離れていても、選手全員の笑顔が思い浮かびます。
エースとして、試合をつくり、リードオフマンとしてイーグルスの矢じりになるレント。
そのレントを支えつつ、相手を的確に分析し、かつ、自陣の選手全員の調子を把握してイーグルスを率いるユウキ。
レフトに鎮座し、クリーンアップの最後にもらさずランナーを返すチームバッティングのテンカイ。
県大会を見据えて、打撃フォームを、改造してのぞむ、守備の要のショートストップのタイセイ。
その6年生の4人を中心にしてまわるイーグルス、プラネット。
この御霊まつり大会は、狙い通り上手くいったようです。
「オレたちは、こうしたい!」
だから、こう動く、そしてこうする。
そういうビジョンをみんなで共有して具現化していく。
数多くのライバルチームがイーグルスを研ぎ上げてくれている。
そして今のイーグルスは、そういうチームになってきている。
その手応えを感じます。
それは、私だけではなく、選手も、保護者もそう思っているはずです。
チームは良い状態。
それを、どういわき新舞子で昇華させるか!
どじょうがウナギに、うなぎが龍に!
たったかみたか、会津美里の昇り龍!
いくところまで、いってみましょう!
あの全国大会にいった年も、緒戦敗退。
白獅子県大会の時も関柴さんにリベンジされました。
いつも、いつも良い結果が出なかった。
それが、今年、念願の初優勝をすることができました。
これまでの、選手、保護者の悲願。
今日、ここに2019イーグルスがその神々の座に初登頂!
360°のてっぺんの大パノラマ。
その雄大な景色を、選手、保護者全員でみたことでしょう!
…、うらやましい。
…私は、高田中野球部の県大会でそっちにはいけませんでしたが。
長峰代表、小島コーチの指揮の下、白獅子会津予選の勢いそのままに快進撃!
自分たちのできることを、思い切り、存分に発揮してくれたことと思います。
遠く泉﨑に離れていても、選手全員の笑顔が思い浮かびます。
エースとして、試合をつくり、リードオフマンとしてイーグルスの矢じりになるレント。
そのレントを支えつつ、相手を的確に分析し、かつ、自陣の選手全員の調子を把握してイーグルスを率いるユウキ。
レフトに鎮座し、クリーンアップの最後にもらさずランナーを返すチームバッティングのテンカイ。
県大会を見据えて、打撃フォームを、改造してのぞむ、守備の要のショートストップのタイセイ。
その6年生の4人を中心にしてまわるイーグルス、プラネット。
この御霊まつり大会は、狙い通り上手くいったようです。
「オレたちは、こうしたい!」
だから、こう動く、そしてこうする。
そういうビジョンをみんなで共有して具現化していく。
数多くのライバルチームがイーグルスを研ぎ上げてくれている。
そして今のイーグルスは、そういうチームになってきている。
その手応えを感じます。
それは、私だけではなく、選手も、保護者もそう思っているはずです。
チームは良い状態。
それを、どういわき新舞子で昇華させるか!
どじょうがウナギに、うなぎが龍に!
たったかみたか、会津美里の昇り龍!
いくところまで、いってみましょう!
準決勝、新鶴さんとの激闘を制したイーグルス。
体力的には、相当まいっていました。
一試合でしたが、内容が濃すぎる。
最初は、ボコボコにやられて、次第に盛り返して、最後はガチンコのかぶり四つをなんとか押し切る。
精神的には相当疲労がありました。
でもなぜか、すがすがしい。やりきった。
そんな後で、総体と同じようにほおのきさんを相手に決勝をむかえます。
競走馬であれば、絶対にかかってる状態。リベンジに燃えてるのかと思いきや、妙にチカラが抜けている。
激闘を切り抜けて、あとはやるだけだという達観にも似た気持ち。
ほおのきさんの強さは既にわかっています。
強大なエース、キャッチャーが君臨するバッテリーを中心とした小田原城のような堅い守りのチーム。
猪突猛進のイーグルスは、総体でこっぴどくやられています。
同じような戦い方ではまたしても返り討ち。
しかし、イーグルスも県大会にいってその猪突ぶりに磨きをかけてきました。
男子三日会わざれば、刮目して見よ!
あの頃のイーグルスではありません。
どうすれば、ほおのきさんに勝てるか?
その作戦成功のカギは、我らか総大将のユウキが握っていました。
ユウキは、本当に相手を見ています。
そしてよく分析している。
さらにそこから、どうやればいいかという対策も立てて、自ら実行する。
「監督、いけますよ!」
という、ふてぶてしい態度、ほんと味方で良かったです。
この決勝ほおのきさんで、イーグルスが放ったヒットは2本。
そのどちらもユウキが打っています。
当たりからすれば、ヒットというヒットではありません。
まねしろといってもあの打ち方はまねできないでしょう。ただ、ただ、アウトコースの強い球に食らいつく。
そして、根性でライト線に落とす。
ユウキはこれで、イーグルスの全てのヒットをたたき出しました。
新鶴さんとの1戦で疲労困憊のボロボロのイーグルスの中にあって、キラリと光る一個の剣。
ヤツの執念が見てとれます。
今回のイーグルスは、準決勝で新鶴さんに勝って、県大会を決めてもハイタッチを封印していました。
私はやったほうがいいよ、といいましたが小島コーチがかたくなに拒む。
そして、選手たちもやろうとしない。
もしかして、保護者もそうだったかもしれません。
みんな監督の意向に背く。
いい度胸です。
しかし、今回はそれで良かった。
勝ちはしましたが、その差はわずか数ミリ。
そんな状況で、新鶴さんの目の前でハイタッチをやる気には、私もなれませんでした。
それよりかは、その体力、精神力を決勝のほおのきさんにぶつける。
ノーハイタッチでいい。
やるのはほおのきさんに勝ってから、選手たち、保護者たちはそう決めました。
そこに決意があった。
その決意があったからか、イーグルスは思わぬかたちで先取点をもぎ取ります。
どんないいピッチャーでも、ファーボールは出してしまう。
しかし、こんなにいいピッチャーの球を見極めてファーボールを選ぶのは至難の業です。
まして、私はイチかバチかでいい、三振してもいいから全て振れというガンガンいこうぜの作戦。
その中で、ボールとストライクを見極めるのは、むしろ私の作戦を無視している。
それでも、悪い気はしません。
むしろ、その成長におどろいている。
奴らは奴らで考えて行動している。
県大会の長沼戦、中山戦を戦い抜いてきたイーグルスは、「速球の見極め」というスキルを習得しつつありました。
彼らは、見えてきた。
ほおのきさんのエースの球に、手を出さないではなく、ストライクとボールを見極めて、見逃している。
そして、選んだテンカイのファーボール。
これがこの試合の天下分け目になります。
テンカイは、5番。
ここから下位の打順になります。
得点力は落ちる。
普通に打たせてもまともに打たせてもらえるピッチャーではありません。
それでもなんとか当ててくれれば進塁打にはなる。
三振ではなく、ゴロを打ってくれ。
また見極めのスキルを発動しないレン、ソウゴ、三振で倒れます。
しかし、その間にパスボールで二塁に進んだテンカイ。
二死二塁で8番のユウゴ。彼はトップを早めにとろうという姿勢、彼なりの作戦が見てとれます。速球対策を自分であみ出している。
見極めスキルも開花しつつあります。
「見えてるのか?」とバッターボックスのユウゴに声をかけると、
「見えてます!」との回答。
その言葉通り、追い込まれながらもファーボールを選ぶ。ヒットと同じかそれ以上の価値があります。
下位打線でここまでしぶとくできれば御の字でしょう。
二死二塁一塁。打順は、新鶴戦のヒーローのユリア。
しかし、その彼をもってしても打てる気がしません。
さて、どうしたものか?
ん?あれ?ノー警戒だ。
二死で9番バッター、だから安心してるバッテリー。
悪いけど今回のユリアは打てる気がしない。
ここは、仕掛けるしかない。
と思った瞬間、テンカイと目が合いました。
目が合ったというか、彼は私をみてサインを確認していました。
ここだ!
すぅーっと出すサイン。
「いけるか、テンカイ!」
「監督!いけます!」
目で会話ができるまでになりました。
拈華微笑(「ねんげみしょう」、保護者に教えてもらいました。仏教用語ですね。しかし、これはいいすぎかも)。
以前はサインも見ず、ここでなぜ、このサインが出るのかの意図もわかっていなかった。
塁上で余裕がなかった。
そのテンカイも勝負の機微がわかるようになってきました。
静かなる忍者のようにすすすーとスタートを切るテンカイ。
十分な奇襲になりました。
キャッチャー、サードへ悪送球。
ボールが転がっている間にテンカイはホームイン。
貴重な、貴重な先取点をもぎ取りました。
しかも、下位打線でもぎ取った1点。
ツーアウトから奪った1点。
イーグルス全員を勇気づける大きな1点となりました。
この1点は大きかった。
相手ピッチャーが偉大であれば偉大であるほど、先制点がどちらに入るかが重要になります。
堅牢な城壁がさらに高くなるか、低くなるかが決まってくる。
この決勝の場面でのイーグルスの先制点。
ほおのきさんの牙城にたしかなくさびを入れました。
ここしかないという場面で、きちんと私を見て、私のサインを信頼して走ったテンカイ。
たいしたやつです。
こういうたいしたやつらの積み重ねがチームに勝利を持ってきます。
失敗を恐れたら何もできない。
だったら、可能性は薄いかもしれないけれど、その可能性に賭ける。
この決勝のほおのき戦では、その薄いところを何度も引いてきます。
これは、準決勝の勢いがイーグルスの背中を押してくれました。
勢いをくれた新鶴さんが押してくれた。
いい風が吹いてくれた。
ソウゴのサード強襲ライナーを横っ飛びのファンプレー。
センター、ユリアの下がり気味な絶妙なポジショニング。
いままでの、やらかした経験を次のプレーに活かしています。
あの失敗したプレーがあったからこそ、今のファンプレーがある。
それをこの決勝戦でやるあたり、やはりこいつらはたいしたもんです。
イーグルスは2:1でほおのきさんを破り、創部以来の初優勝。
ここで、ハイタッチを解放。
歓喜の渦。
まったく喜んでいい。
長い長い列のハイタッチでした。
それほどイーグルスを応援してくれている保護者、兄弟姉妹、祖父母、ライバルチームの高田スポ少さん、たくさんの応援があったことがここでわかりました。
うれし涙。
エース、レント号泣。打たれたら負け、緊迫した場面、苦しい戦いの連続。
大事なときにケガもあった。痛い背中。
それでもレントはよく投げきりました。
肩の荷が下りたことからくる安堵感。
家族の支えもあった。
ここは泣いていい。
私は、もらい泣きしてしまいました。
レントの苦労が報われた。
レントだけでなく、ユウキ、タイセイ、テンカイの6年生をはじめ全員の苦労が報われた。
よかった。
満身創痍ながら、イーグルスはやりきった。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
身を捨てはしませんが、狙ってとりにいった優勝。
八月のいわき新舞子での県大会をたぐり寄せました。
このほおのきさんとの決勝戦もいい試合だった。
一戦一戦、間違いなく強くなっています。
やつらがどこまでいけるのか?
これは見届けなければいけない。
今シーズンも中盤にさしかかりました。
あと何回、ゾクゾクするような場面で、選手たちと目で会話ができるでしょうか?
毎晩、選手ひとりひとりのプレーを思い出しては晩酌の友としながら、美酒に杯を傾けます。
選手、保護者、ライバルチーム、審判団、大会関係者の皆様に感謝です。
ありがとうございました。
体力的には、相当まいっていました。
一試合でしたが、内容が濃すぎる。
最初は、ボコボコにやられて、次第に盛り返して、最後はガチンコのかぶり四つをなんとか押し切る。
精神的には相当疲労がありました。
でもなぜか、すがすがしい。やりきった。
そんな後で、総体と同じようにほおのきさんを相手に決勝をむかえます。
競走馬であれば、絶対にかかってる状態。リベンジに燃えてるのかと思いきや、妙にチカラが抜けている。
激闘を切り抜けて、あとはやるだけだという達観にも似た気持ち。
ほおのきさんの強さは既にわかっています。
強大なエース、キャッチャーが君臨するバッテリーを中心とした小田原城のような堅い守りのチーム。
猪突猛進のイーグルスは、総体でこっぴどくやられています。
同じような戦い方ではまたしても返り討ち。
しかし、イーグルスも県大会にいってその猪突ぶりに磨きをかけてきました。
男子三日会わざれば、刮目して見よ!
あの頃のイーグルスではありません。
どうすれば、ほおのきさんに勝てるか?
その作戦成功のカギは、我らか総大将のユウキが握っていました。
ユウキは、本当に相手を見ています。
そしてよく分析している。
さらにそこから、どうやればいいかという対策も立てて、自ら実行する。
「監督、いけますよ!」
という、ふてぶてしい態度、ほんと味方で良かったです。
この決勝ほおのきさんで、イーグルスが放ったヒットは2本。
そのどちらもユウキが打っています。
当たりからすれば、ヒットというヒットではありません。
まねしろといってもあの打ち方はまねできないでしょう。ただ、ただ、アウトコースの強い球に食らいつく。
そして、根性でライト線に落とす。
ユウキはこれで、イーグルスの全てのヒットをたたき出しました。
新鶴さんとの1戦で疲労困憊のボロボロのイーグルスの中にあって、キラリと光る一個の剣。
ヤツの執念が見てとれます。
今回のイーグルスは、準決勝で新鶴さんに勝って、県大会を決めてもハイタッチを封印していました。
私はやったほうがいいよ、といいましたが小島コーチがかたくなに拒む。
そして、選手たちもやろうとしない。
もしかして、保護者もそうだったかもしれません。
みんな監督の意向に背く。
いい度胸です。
しかし、今回はそれで良かった。
勝ちはしましたが、その差はわずか数ミリ。
そんな状況で、新鶴さんの目の前でハイタッチをやる気には、私もなれませんでした。
それよりかは、その体力、精神力を決勝のほおのきさんにぶつける。
ノーハイタッチでいい。
やるのはほおのきさんに勝ってから、選手たち、保護者たちはそう決めました。
そこに決意があった。
その決意があったからか、イーグルスは思わぬかたちで先取点をもぎ取ります。
どんないいピッチャーでも、ファーボールは出してしまう。
しかし、こんなにいいピッチャーの球を見極めてファーボールを選ぶのは至難の業です。
まして、私はイチかバチかでいい、三振してもいいから全て振れというガンガンいこうぜの作戦。
その中で、ボールとストライクを見極めるのは、むしろ私の作戦を無視している。
それでも、悪い気はしません。
むしろ、その成長におどろいている。
奴らは奴らで考えて行動している。
県大会の長沼戦、中山戦を戦い抜いてきたイーグルスは、「速球の見極め」というスキルを習得しつつありました。
彼らは、見えてきた。
ほおのきさんのエースの球に、手を出さないではなく、ストライクとボールを見極めて、見逃している。
そして、選んだテンカイのファーボール。
これがこの試合の天下分け目になります。
テンカイは、5番。
ここから下位の打順になります。
得点力は落ちる。
普通に打たせてもまともに打たせてもらえるピッチャーではありません。
それでもなんとか当ててくれれば進塁打にはなる。
三振ではなく、ゴロを打ってくれ。
また見極めのスキルを発動しないレン、ソウゴ、三振で倒れます。
しかし、その間にパスボールで二塁に進んだテンカイ。
二死二塁で8番のユウゴ。彼はトップを早めにとろうという姿勢、彼なりの作戦が見てとれます。速球対策を自分であみ出している。
見極めスキルも開花しつつあります。
「見えてるのか?」とバッターボックスのユウゴに声をかけると、
「見えてます!」との回答。
その言葉通り、追い込まれながらもファーボールを選ぶ。ヒットと同じかそれ以上の価値があります。
下位打線でここまでしぶとくできれば御の字でしょう。
二死二塁一塁。打順は、新鶴戦のヒーローのユリア。
しかし、その彼をもってしても打てる気がしません。
さて、どうしたものか?
ん?あれ?ノー警戒だ。
二死で9番バッター、だから安心してるバッテリー。
悪いけど今回のユリアは打てる気がしない。
ここは、仕掛けるしかない。
と思った瞬間、テンカイと目が合いました。
目が合ったというか、彼は私をみてサインを確認していました。
ここだ!
すぅーっと出すサイン。
「いけるか、テンカイ!」
「監督!いけます!」
目で会話ができるまでになりました。
拈華微笑(「ねんげみしょう」、保護者に教えてもらいました。仏教用語ですね。しかし、これはいいすぎかも)。
以前はサインも見ず、ここでなぜ、このサインが出るのかの意図もわかっていなかった。
塁上で余裕がなかった。
そのテンカイも勝負の機微がわかるようになってきました。
静かなる忍者のようにすすすーとスタートを切るテンカイ。
十分な奇襲になりました。
キャッチャー、サードへ悪送球。
ボールが転がっている間にテンカイはホームイン。
貴重な、貴重な先取点をもぎ取りました。
しかも、下位打線でもぎ取った1点。
ツーアウトから奪った1点。
イーグルス全員を勇気づける大きな1点となりました。
この1点は大きかった。
相手ピッチャーが偉大であれば偉大であるほど、先制点がどちらに入るかが重要になります。
堅牢な城壁がさらに高くなるか、低くなるかが決まってくる。
この決勝の場面でのイーグルスの先制点。
ほおのきさんの牙城にたしかなくさびを入れました。
ここしかないという場面で、きちんと私を見て、私のサインを信頼して走ったテンカイ。
たいしたやつです。
こういうたいしたやつらの積み重ねがチームに勝利を持ってきます。
失敗を恐れたら何もできない。
だったら、可能性は薄いかもしれないけれど、その可能性に賭ける。
この決勝のほおのき戦では、その薄いところを何度も引いてきます。
これは、準決勝の勢いがイーグルスの背中を押してくれました。
勢いをくれた新鶴さんが押してくれた。
いい風が吹いてくれた。
ソウゴのサード強襲ライナーを横っ飛びのファンプレー。
センター、ユリアの下がり気味な絶妙なポジショニング。
いままでの、やらかした経験を次のプレーに活かしています。
あの失敗したプレーがあったからこそ、今のファンプレーがある。
それをこの決勝戦でやるあたり、やはりこいつらはたいしたもんです。
イーグルスは2:1でほおのきさんを破り、創部以来の初優勝。
ここで、ハイタッチを解放。
歓喜の渦。
まったく喜んでいい。
長い長い列のハイタッチでした。
それほどイーグルスを応援してくれている保護者、兄弟姉妹、祖父母、ライバルチームの高田スポ少さん、たくさんの応援があったことがここでわかりました。
うれし涙。
エース、レント号泣。打たれたら負け、緊迫した場面、苦しい戦いの連続。
大事なときにケガもあった。痛い背中。
それでもレントはよく投げきりました。
肩の荷が下りたことからくる安堵感。
家族の支えもあった。
ここは泣いていい。
私は、もらい泣きしてしまいました。
レントの苦労が報われた。
レントだけでなく、ユウキ、タイセイ、テンカイの6年生をはじめ全員の苦労が報われた。
よかった。
満身創痍ながら、イーグルスはやりきった。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
身を捨てはしませんが、狙ってとりにいった優勝。
八月のいわき新舞子での県大会をたぐり寄せました。
このほおのきさんとの決勝戦もいい試合だった。
一戦一戦、間違いなく強くなっています。
やつらがどこまでいけるのか?
これは見届けなければいけない。
今シーズンも中盤にさしかかりました。
あと何回、ゾクゾクするような場面で、選手たちと目で会話ができるでしょうか?
毎晩、選手ひとりひとりのプレーを思い出しては晩酌の友としながら、美酒に杯を傾けます。
選手、保護者、ライバルチーム、審判団、大会関係者の皆様に感謝です。
ありがとうございました。
球児たちの夏。
それはなにも高校野球だけの特権ではありません。
それはソフトボールでも同じです。
白獅子会津予選。
真夏の柳津町で行われました。
真夏といってもそんなに暑くはない真夏。
しかし、心は煮えたぎるほど暑い。
今年のイーグルスもこの大会に賭けています。
総体の県大会にいって、つわものたちとの宴を経験してきた快感が忘れられません。
もう一度あのしのぎを削り合うゾクゾク感を味わいたい。
人はなんとも貪欲な生き物です。
しかし、のぞまなければ勝利はこない。
ただ、ただ勝ちたい!
貪欲で、強欲で、利欲でいい。
そんなチーム同士がぶつかり合うのが白獅子大会。
今日の1回戦は、磐梯スポ少さん。
好投手を擁し、バッテリーを中心とした守りのチームだとみました。
このピッチャーを打たなくてはイーグルスに道は開けない。
夏の高校野球でも強豪校が緒戦であっけなく負けています。
絶対に気を抜いてはいけない。
とうの本人たちは気を抜いている感覚はないのでしょうが、いつの間にかそうなってしまう状況。
野球の怖さだと思います。
実力を出し切れば勝てるとかいいますが、出せなければそれも実力なんです。
そうならないようなコンディションづくり、モチベーションづくりが大事になってきます。
初回を当たり前のように抑えて、まず安心する。
大事な先制点をきっちりとりにいく。
焦りをうまないような算段をとりましょう。
「大丈夫!オレたちは大丈夫!」
こうチーム全体で思えるようになれれば、しめたものです。
緒戦の磐梯スポ少戦では、イーグルスはそれができた。
ここが強さだといわれればそうなのかもしれません。
そのアタリはやはり、キャプテン、ユウキの手腕によるところが大きいです。
まず守備で安心するためには、バッテリー間が大事、そしてエース、レントのモチベーションをきちんとコントロールしている。
ピッチャーに気持ち良く投げさせることで、チームを安定させようとしている。
まさにイーグルスの精神的支柱、世界を支える大黒柱です。
これがまんまとはまった時は、間違いなく強さを発揮している。
エースが安定すれば、守備も安定する。
守備の時間も短くなり、体力的にも有利になる。
気持ちに余裕が生まれて、打撃に集中できる。
そして、打線が爆発する。
ユウキはほんとよく見ています。
今日の打順の変更だって、「監督、この白獅子の本番のタイミングで打順を替えるのはどうかと思うんですけど!」とズケズケ言ってくる。
監督に意見する選手…
いいじゃないですか!
意見を自信をもって言えると言うことは、ものすごく考えているということの裏返し。
むしろ、私はそれを待っています。
そういうスタンスでいままでやってきています。
選手がそう思うならそうなんでしょう。
でも、そういう考えもあるが、こういう考えもある。俺はこう思うから、これでいくという意図を共有することが大事だと思うんです。
ユウキの意見が正しいと思った場合はすぐにそうします。
現に過去にもそういう場面がありました。
ユウキの方がよく見ている場面もある。
だから私はユウキに全権を与えて監督兼選手としてチームを任せることができるんです。
ひとりひとりの良さを引き出す、自由かったつな雰囲気。これが今年のイーグルスの強さです。
今日の磐梯スポ少さん、本郷スポ少さんとの戦いはまさにこれです。
磐梯さんに8:0、本郷さんに16:1で勝ちました。
そして明日はいよいよ、準決勝。
相手は、先の総体でも代表枠を競い合った美里連盟の盟友の新鶴さんです。
今日のイーグルスのいけいけどんどんには簡単にはさせてくれない強いチームです。
メンバーも指導者も保護者もかって知ったる中なので、若干やりづらい。
それは新鶴さんも同じでしょうが、これは勝負の世界。
勝っても負けても恨みっこなしです。
意地と意地のぶつかり合いになるでしょう。
どっちが勝つかはやってみないとわからない。
しかし、やる以上は勝つ気でいきます。
きょうのオールスター戦をみて、ほどほどに晩酌をして早めに寝るとしましょう!
それはなにも高校野球だけの特権ではありません。
それはソフトボールでも同じです。
白獅子会津予選。
真夏の柳津町で行われました。
真夏といってもそんなに暑くはない真夏。
しかし、心は煮えたぎるほど暑い。
今年のイーグルスもこの大会に賭けています。
総体の県大会にいって、つわものたちとの宴を経験してきた快感が忘れられません。
もう一度あのしのぎを削り合うゾクゾク感を味わいたい。
人はなんとも貪欲な生き物です。
しかし、のぞまなければ勝利はこない。
ただ、ただ勝ちたい!
貪欲で、強欲で、利欲でいい。
そんなチーム同士がぶつかり合うのが白獅子大会。
今日の1回戦は、磐梯スポ少さん。
好投手を擁し、バッテリーを中心とした守りのチームだとみました。
このピッチャーを打たなくてはイーグルスに道は開けない。
夏の高校野球でも強豪校が緒戦であっけなく負けています。
絶対に気を抜いてはいけない。
とうの本人たちは気を抜いている感覚はないのでしょうが、いつの間にかそうなってしまう状況。
野球の怖さだと思います。
実力を出し切れば勝てるとかいいますが、出せなければそれも実力なんです。
そうならないようなコンディションづくり、モチベーションづくりが大事になってきます。
初回を当たり前のように抑えて、まず安心する。
大事な先制点をきっちりとりにいく。
焦りをうまないような算段をとりましょう。
「大丈夫!オレたちは大丈夫!」
こうチーム全体で思えるようになれれば、しめたものです。
緒戦の磐梯スポ少戦では、イーグルスはそれができた。
ここが強さだといわれればそうなのかもしれません。
そのアタリはやはり、キャプテン、ユウキの手腕によるところが大きいです。
まず守備で安心するためには、バッテリー間が大事、そしてエース、レントのモチベーションをきちんとコントロールしている。
ピッチャーに気持ち良く投げさせることで、チームを安定させようとしている。
まさにイーグルスの精神的支柱、世界を支える大黒柱です。
これがまんまとはまった時は、間違いなく強さを発揮している。
エースが安定すれば、守備も安定する。
守備の時間も短くなり、体力的にも有利になる。
気持ちに余裕が生まれて、打撃に集中できる。
そして、打線が爆発する。
ユウキはほんとよく見ています。
今日の打順の変更だって、「監督、この白獅子の本番のタイミングで打順を替えるのはどうかと思うんですけど!」とズケズケ言ってくる。
監督に意見する選手…
いいじゃないですか!
意見を自信をもって言えると言うことは、ものすごく考えているということの裏返し。
むしろ、私はそれを待っています。
そういうスタンスでいままでやってきています。
選手がそう思うならそうなんでしょう。
でも、そういう考えもあるが、こういう考えもある。俺はこう思うから、これでいくという意図を共有することが大事だと思うんです。
ユウキの意見が正しいと思った場合はすぐにそうします。
現に過去にもそういう場面がありました。
ユウキの方がよく見ている場面もある。
だから私はユウキに全権を与えて監督兼選手としてチームを任せることができるんです。
ひとりひとりの良さを引き出す、自由かったつな雰囲気。これが今年のイーグルスの強さです。
今日の磐梯スポ少さん、本郷スポ少さんとの戦いはまさにこれです。
磐梯さんに8:0、本郷さんに16:1で勝ちました。
そして明日はいよいよ、準決勝。
相手は、先の総体でも代表枠を競い合った美里連盟の盟友の新鶴さんです。
今日のイーグルスのいけいけどんどんには簡単にはさせてくれない強いチームです。
メンバーも指導者も保護者もかって知ったる中なので、若干やりづらい。
それは新鶴さんも同じでしょうが、これは勝負の世界。
勝っても負けても恨みっこなしです。
意地と意地のぶつかり合いになるでしょう。
どっちが勝つかはやってみないとわからない。
しかし、やる以上は勝つ気でいきます。
きょうのオールスター戦をみて、ほどほどに晩酌をして早めに寝るとしましょう!
県総体のベスト4の激突。
三神さんが中山さんと決勝でぶつかり、てっぺんをとったようです。
この2チームが、全国大会である長崎県へのきっぷを手に入れました。
春の全国大会もこの2チーム。
春夏連覇みたいなものです。
イーグルスも対戦したことがあります。
どちらも尊敬すべき強いチームです。
全国大会もがんばってほしい!
おめでとうございます!
それにしても、雨で長引いた。
緊張も長引いた。
薫橘さんも桜さんももう一歩のところでした。
ものすごく、悔しいと思います。
それだけ、このスポ少に打ちこんできた。
勝負は時の運ともいいますが、それだけではすまない何かを感じ取ったことでしょう。
それを糧にまた練習に打ち込む。
ひとまわりもふたまわりも強くなるでしょうね。
スポ少は、勝つだけが全てではない。
これも真理ですが、勝ちを目指さない子どもなんているんでしょうか?
ソフトボールが上手くなって、楽しくなってこれば、次に目指すのはチームの勝利でしょう。
楽しくなれば勝ちたくなる。
そして勝てばまた、楽しくなる。
それがわかってての勝ちを目指さないやり方。
今の世の中、いるかもしれませんがそれはスポ少の半分も堪能していないと私は思います。
競技ですから勝敗はある。
思い切り勝つことを目指していい。
勝ちを目指したがためのチャレンジ。
その結果、もう一方でこっぴどく負けたっていい。
その勝つことの究極がこの
Road to 全国大会
にあります。
あらゆる手段と方法、練習してきた成果を全身全霊をかけてぶつけ合う。
この吐きそうなくらいのミリ単位のギリギリの激突を経験してしまうとそれは、トラウマになります。
クセになる。紙一重を制す!
あれは一種の中毒です。
子ども達、保護者と指導者が人馬一体になる。
一丸となって薄氷の勝利をものにしていく。
ピンチを切り抜けての勝ち。
絶体絶命からの逆転勝ち。
勝つことの興奮、アドレナリン全開。
はたから見れば、狂気の集団でしょう。
なぜ、あんなにできるのか?
毎週毎週の遠征。
長時間の練習。
早朝のお弁当つくり、スポーツドリンク当番。
仕事を休んでの応援、などなど、
全く知らない人から見れば、無理をしてるようにしか見えないと思います。
なんでそこまでやるの?といいたくなる。
そりゃぁ敷居は、高くなる。
それでも、やるんです。
そこに身を置くと、やってしまう。
最初は、そりゃ子ども達のためだったでしょう。
でもそれがいつしか、親である自分自身のためでもあると気づく。
どれだけ、あの子たちに勇気をもらってるか?
目の前の困難に立ち向かう。
生きることの喜びをもらってるでしょうか?
いつしかみんなが同じ方向を向いている。
一糸乱れることなく。
その一体感。
いろんなことが、無理かもしれないけどやってしまう。
スポ少が勝ち進むと、子ども達も大人たちも「乗って」いってしまう。
あれは、あれで幸せな時間です。
その扉を開けることができる、できた子ども達、保護者のみなさん。
これだけは、自信を持って言えます。
「あなたたちは、間違いなく幸せ!」だと。
そんな時間を、経験できるスポ少、チームは幸せだと思います。
それはこの先のイーグルスにもあるはず。
ハイレベルであればあるほど、その興奮、アドレナリンは濃くなる。
三神さん、中山さんしかいけない、全国、夏の長崎。
もう熱闘甲子園ですよ。
どの瞬間も、子ども達の頑張りに泣けてくる。
真っ青な空に、キャーッとか、ウォーとか、ヤッターとかあの歓喜の瞬間。
福島の代表の子ども達、保護者のみなさんが躍動することを期待します!
ガンバレ!中山!
ガンバレ!三神!
三神さんが中山さんと決勝でぶつかり、てっぺんをとったようです。
この2チームが、全国大会である長崎県へのきっぷを手に入れました。
春の全国大会もこの2チーム。
春夏連覇みたいなものです。
イーグルスも対戦したことがあります。
どちらも尊敬すべき強いチームです。
全国大会もがんばってほしい!
おめでとうございます!
それにしても、雨で長引いた。
緊張も長引いた。
薫橘さんも桜さんももう一歩のところでした。
ものすごく、悔しいと思います。
それだけ、このスポ少に打ちこんできた。
勝負は時の運ともいいますが、それだけではすまない何かを感じ取ったことでしょう。
それを糧にまた練習に打ち込む。
ひとまわりもふたまわりも強くなるでしょうね。
スポ少は、勝つだけが全てではない。
これも真理ですが、勝ちを目指さない子どもなんているんでしょうか?
ソフトボールが上手くなって、楽しくなってこれば、次に目指すのはチームの勝利でしょう。
楽しくなれば勝ちたくなる。
そして勝てばまた、楽しくなる。
それがわかってての勝ちを目指さないやり方。
今の世の中、いるかもしれませんがそれはスポ少の半分も堪能していないと私は思います。
競技ですから勝敗はある。
思い切り勝つことを目指していい。
勝ちを目指したがためのチャレンジ。
その結果、もう一方でこっぴどく負けたっていい。
その勝つことの究極がこの
Road to 全国大会
にあります。
あらゆる手段と方法、練習してきた成果を全身全霊をかけてぶつけ合う。
この吐きそうなくらいのミリ単位のギリギリの激突を経験してしまうとそれは、トラウマになります。
クセになる。紙一重を制す!
あれは一種の中毒です。
子ども達、保護者と指導者が人馬一体になる。
一丸となって薄氷の勝利をものにしていく。
ピンチを切り抜けての勝ち。
絶体絶命からの逆転勝ち。
勝つことの興奮、アドレナリン全開。
はたから見れば、狂気の集団でしょう。
なぜ、あんなにできるのか?
毎週毎週の遠征。
長時間の練習。
早朝のお弁当つくり、スポーツドリンク当番。
仕事を休んでの応援、などなど、
全く知らない人から見れば、無理をしてるようにしか見えないと思います。
なんでそこまでやるの?といいたくなる。
そりゃぁ敷居は、高くなる。
それでも、やるんです。
そこに身を置くと、やってしまう。
最初は、そりゃ子ども達のためだったでしょう。
でもそれがいつしか、親である自分自身のためでもあると気づく。
どれだけ、あの子たちに勇気をもらってるか?
目の前の困難に立ち向かう。
生きることの喜びをもらってるでしょうか?
いつしかみんなが同じ方向を向いている。
一糸乱れることなく。
その一体感。
いろんなことが、無理かもしれないけどやってしまう。
スポ少が勝ち進むと、子ども達も大人たちも「乗って」いってしまう。
あれは、あれで幸せな時間です。
その扉を開けることができる、できた子ども達、保護者のみなさん。
これだけは、自信を持って言えます。
「あなたたちは、間違いなく幸せ!」だと。
そんな時間を、経験できるスポ少、チームは幸せだと思います。
それはこの先のイーグルスにもあるはず。
ハイレベルであればあるほど、その興奮、アドレナリンは濃くなる。
三神さん、中山さんしかいけない、全国、夏の長崎。
もう熱闘甲子園ですよ。
どの瞬間も、子ども達の頑張りに泣けてくる。
真っ青な空に、キャーッとか、ウォーとか、ヤッターとかあの歓喜の瞬間。
福島の代表の子ども達、保護者のみなさんが躍動することを期待します!
ガンバレ!中山!
ガンバレ!三神!
1回戦で、長沼さんも辛くも振り切ったイーグルス。次の相手は、全国大会準優勝のいわきの雄、中山スポ少さんです。
絶対的エース、バッテリーを中心としながらも、強力な打撃もあると見ました。
矛と盾。両方もっているなんて、ずるい。
まあそんなことを言っても仕方ありません。
持てる戦力で、やるしかない。
その中山スポ少さんとの天王山。
結果からいえば、2:6で負けました。完敗でした。
イーグルスの県大会は終わりました。
感想はというと、
「行って良かった!」
これは誰もがそう感じたと思います。
俺たちは通用する!
俺たちはやれる!
県内の強豪チームを相手に、確かな手応えを掴みました。
それは、錯覚でもいいんです。
まずココロが動いて、その後に実力がついてくる。やる気にさせる。やる気を植え付ける。
そうなれば、本当の実力になります。
あのエラーがなければ、あのミスがなければ、あそこで打っていれば…。
もし、全部できていれば、勝っていた、という妄想。大いにやりましょう。
そうです、そうです、それは負け惜しみなんです。
それでもいい。
ほんとに強いチームは、エラーしません、ミスしません、良いところで打ちます。
だから強いんです。
それが、今のイーグルスはできなかった。
だから、負けたんです。
中山さんとの試合の後のミーティングでいいました。
試合中はいいませんが、終わった後はいいます。
自分がやったエラーを、ミスを、打てなかったことを忘れるな!
中山戦の初回、イーグルスはエラー絡みで4点を献上しました。
実質、試合はあそこで決まっていました。
ショート後方、レフト前方のポテンヒット、その後のフォローのまずさ。
センターフライ、落球。
初回が終わってベンチに返ってきた面々は、泣きそうなくらいにココロが折れていました。
あそこで、俺が捕っていれば、俺が打っていれば、勝てたかもしれないとこの先も自問自答し続けろ。
そう言いました。
それは、この先同じような場面がきたら、全力でふたたび挑めと言う意味です。
びびって失敗しちまった前回を越えろ!また同じように悔しい思いをしないように、準備しろと。
何回失敗してもいいんです。
大事なのは、びびって逃げ出さないこと。諦めないこと。成功するまで挑み続けることです。
この気持ちがあれば、どんなところでもやっていけます。
そして、それを自分だけでなく、仲間にも温かい気持ちを持ち続ける。
一生懸命チャレンジする自分を、仲間を応援しましょう。
失敗しても、「ドンマイ」と応援し続ける。
そういうチームは、強くなります。
だからイーグルスは強くなっていると私は思います。失敗を恐れない。
イーグルスには、三振してもがっかりして戻ってくる選手はいません。泣いたとしてもそれは悔し涙。
チームメイトや指導者に謝る必要など全くありません。
チャレンジしたうえでの失敗。それは何回やってもいい。そこはいっさい責めない。そこを責めてしまっては、次の挑戦の時の足かせになります。
「失敗したら、怒られる、どうしよう?」
そんなことを思う暇があったら、次どうするかが大事です。
あいつらは、アウトになった瞬間から、「次は、どうやってやるか?」を考え始めます。
中山戦で見事なバントヒットを決めたレンは、いつも打席が終わると私に確認してきます。
「監督、あのやり方でいいですか?」
私「うん、いいんじゃねえか。ヘッドは下がってないし、角度もよかった。」
レンなりに研究しています。レンを見てると、ああこいつはほんとに野球が好きなんだなぁと思わせてくれます。
県大会前の練習試合で全打席バントなどの特訓をやってきましたが、失敗ばかりで、どうもいい結果が出なかった。バント嫌だなあと、バントに対して苦手意識がうまれていたことでしょう。
なのに、この本番で警戒されている中で、あざやかにバントヒットを決める。
警戒中のバントというスキルを習得したことでしょう。
全国の中山さんのエースから決めたあのバンドは自信になったことでしょう。
バントの苦手意識さえも消し去り、バントが得意になっていく瞬間です。
レンのたゆまぬソフトボールへの探究心の勝利です。
この県大会という大舞台でチャレンジしていくのがイーグルス。強ければ、強いほどチャレンジのしがいがある。
そして、成功したときの見返りも大きい。
中山戦の途中、正直、強すぎて、あーこりゃこのままいけば負けるなあ、であれば、この場は勝ち負け関係なしに、チャレンジの場としていいんじゃねえか?と思いました。
負けてもしょうがねえ。開き直っていこう!
「勝ち負けなんてどうでもいい。思い切りチャレンジしていこうぜ!」と私がいうと、
「いや、そんなこといっちゃだめでしょ!勝ちにいきますよ!」と小島コーチが私をたしなめます。
それでも私は、これだけ強い相手に思い切りチャレンジしていくことが面白くて仕方がなかった。
全力でぶつけても、受けきったうえで、中山さんは、まだまだ余力がある。ほんとに強い。
レントが完璧にとらえた打球も、極端なシフトをしいた、その網に、からめ取られる。よく計算されています。
どんだけ奥行きがあんだよーと、あきれるくらいのキャパシティ。
それでも、相手が強いからこそ、挑戦のしがいがありました。
そこが面白い。安心して全力で挑める。
試すことが面白くて仕方がない。
そうこうやっているうちに、イーグルスにも対応力が生まれてきます。慣れってやつですね。
初回の4点からしばらくはゼロで抑える。
こちらの攻撃も少しずつ当たりが見えてくる。
暗雲に差し込むわずかな光明。
俺たちもやれるんじゃねぇか?という自信が生まれてくる。
根拠のない自信というものは怖いですね。
思い込みのプラシーボ効果(使い方あってる?)。
それが少しずつ選手に伝染していきます。
ユウキのセンター前、ソウゴのライト前、レンのバントヒット、レントのライナー。
前の試合、長沼さんの時は勝っているのに負けてるような押され方。
それが今度は、逆になります。
確かに負けてはいますが、勝っているような雰囲気。
強者を恐れず、自分たちを信じてチャレンジしていくことが楽しくて仕方がないという雰囲気。
ノーアウト満塁のチャンスから2点をもぎ取ります。ゼロで終わらなかった。
全力チャレンジ。
イーグルスの強さは、ここにあると私は思います。
だって負けてても面白いんですもの。
相手が強いほど、チャレンジすることが面白い。
これでいいんじゃないですか!
それで、勝てればよし!
負けたら、それもよし!
これでいいでしょう。
初回は、お通夜のように全員がガッカリしていました。みんな顔面蒼白、ユリアは泣いてましたね。そのままいけば、間違いなくコールド負けの空気。
たれこめる負けの分厚い暗雲。
どうすんべなぁと思案に暮れる。
ですが、選手が全力チャレンジを繰り返していくことで、少しずつ晴れていきます。
ベンチも努めて明るく振る舞う。
保護者の応援団も切羽詰まって、浮き足立つことなく、応援してくださる。巨人に立ち向かう小さな勇者たちを、いけいけと鼓舞する悲愴感のない応援でした。
いつの間にか、一点の曇りもない快晴。
ひいき目にみていいとすれば(ひいき目に見させください)、あの中山さんとほんの少しの時間帯ですが五分っていました(そう思わせて下さい)。
それでも負けは負けです。完敗でした。
それはそれは、楽しい、幸せな時間でした。
県大会のこの舞台にこなければ、体験できないものでした。この場に来ることができて良かった。
この経験は間違いなくイーグルスにとってプラスにのなるでしょう!
たった一日、たった一日ではありますが、「精神と時の部屋」に、入った悟空のごとく、別人のように飛躍していると思います。
それをこれからの試合に活かしていく。
活かしていかなければいけない。
そうじゃないと面白くない。
それができてこそ、今年のイーグルスが本当の空に飛翔するということでしょう。
あと何回イーグルス旋風を巻き起こせるか?
俺たちはそれが見たい。
以上、イーグルス県大会見聞録でした。
絶対的エース、バッテリーを中心としながらも、強力な打撃もあると見ました。
矛と盾。両方もっているなんて、ずるい。
まあそんなことを言っても仕方ありません。
持てる戦力で、やるしかない。
その中山スポ少さんとの天王山。
結果からいえば、2:6で負けました。完敗でした。
イーグルスの県大会は終わりました。
感想はというと、
「行って良かった!」
これは誰もがそう感じたと思います。
俺たちは通用する!
俺たちはやれる!
県内の強豪チームを相手に、確かな手応えを掴みました。
それは、錯覚でもいいんです。
まずココロが動いて、その後に実力がついてくる。やる気にさせる。やる気を植え付ける。
そうなれば、本当の実力になります。
あのエラーがなければ、あのミスがなければ、あそこで打っていれば…。
もし、全部できていれば、勝っていた、という妄想。大いにやりましょう。
そうです、そうです、それは負け惜しみなんです。
それでもいい。
ほんとに強いチームは、エラーしません、ミスしません、良いところで打ちます。
だから強いんです。
それが、今のイーグルスはできなかった。
だから、負けたんです。
中山さんとの試合の後のミーティングでいいました。
試合中はいいませんが、終わった後はいいます。
自分がやったエラーを、ミスを、打てなかったことを忘れるな!
中山戦の初回、イーグルスはエラー絡みで4点を献上しました。
実質、試合はあそこで決まっていました。
ショート後方、レフト前方のポテンヒット、その後のフォローのまずさ。
センターフライ、落球。
初回が終わってベンチに返ってきた面々は、泣きそうなくらいにココロが折れていました。
あそこで、俺が捕っていれば、俺が打っていれば、勝てたかもしれないとこの先も自問自答し続けろ。
そう言いました。
それは、この先同じような場面がきたら、全力でふたたび挑めと言う意味です。
びびって失敗しちまった前回を越えろ!また同じように悔しい思いをしないように、準備しろと。
何回失敗してもいいんです。
大事なのは、びびって逃げ出さないこと。諦めないこと。成功するまで挑み続けることです。
この気持ちがあれば、どんなところでもやっていけます。
そして、それを自分だけでなく、仲間にも温かい気持ちを持ち続ける。
一生懸命チャレンジする自分を、仲間を応援しましょう。
失敗しても、「ドンマイ」と応援し続ける。
そういうチームは、強くなります。
だからイーグルスは強くなっていると私は思います。失敗を恐れない。
イーグルスには、三振してもがっかりして戻ってくる選手はいません。泣いたとしてもそれは悔し涙。
チームメイトや指導者に謝る必要など全くありません。
チャレンジしたうえでの失敗。それは何回やってもいい。そこはいっさい責めない。そこを責めてしまっては、次の挑戦の時の足かせになります。
「失敗したら、怒られる、どうしよう?」
そんなことを思う暇があったら、次どうするかが大事です。
あいつらは、アウトになった瞬間から、「次は、どうやってやるか?」を考え始めます。
中山戦で見事なバントヒットを決めたレンは、いつも打席が終わると私に確認してきます。
「監督、あのやり方でいいですか?」
私「うん、いいんじゃねえか。ヘッドは下がってないし、角度もよかった。」
レンなりに研究しています。レンを見てると、ああこいつはほんとに野球が好きなんだなぁと思わせてくれます。
県大会前の練習試合で全打席バントなどの特訓をやってきましたが、失敗ばかりで、どうもいい結果が出なかった。バント嫌だなあと、バントに対して苦手意識がうまれていたことでしょう。
なのに、この本番で警戒されている中で、あざやかにバントヒットを決める。
警戒中のバントというスキルを習得したことでしょう。
全国の中山さんのエースから決めたあのバンドは自信になったことでしょう。
バントの苦手意識さえも消し去り、バントが得意になっていく瞬間です。
レンのたゆまぬソフトボールへの探究心の勝利です。
この県大会という大舞台でチャレンジしていくのがイーグルス。強ければ、強いほどチャレンジのしがいがある。
そして、成功したときの見返りも大きい。
中山戦の途中、正直、強すぎて、あーこりゃこのままいけば負けるなあ、であれば、この場は勝ち負け関係なしに、チャレンジの場としていいんじゃねえか?と思いました。
負けてもしょうがねえ。開き直っていこう!
「勝ち負けなんてどうでもいい。思い切りチャレンジしていこうぜ!」と私がいうと、
「いや、そんなこといっちゃだめでしょ!勝ちにいきますよ!」と小島コーチが私をたしなめます。
それでも私は、これだけ強い相手に思い切りチャレンジしていくことが面白くて仕方がなかった。
全力でぶつけても、受けきったうえで、中山さんは、まだまだ余力がある。ほんとに強い。
レントが完璧にとらえた打球も、極端なシフトをしいた、その網に、からめ取られる。よく計算されています。
どんだけ奥行きがあんだよーと、あきれるくらいのキャパシティ。
それでも、相手が強いからこそ、挑戦のしがいがありました。
そこが面白い。安心して全力で挑める。
試すことが面白くて仕方がない。
そうこうやっているうちに、イーグルスにも対応力が生まれてきます。慣れってやつですね。
初回の4点からしばらくはゼロで抑える。
こちらの攻撃も少しずつ当たりが見えてくる。
暗雲に差し込むわずかな光明。
俺たちもやれるんじゃねぇか?という自信が生まれてくる。
根拠のない自信というものは怖いですね。
思い込みのプラシーボ効果(使い方あってる?)。
それが少しずつ選手に伝染していきます。
ユウキのセンター前、ソウゴのライト前、レンのバントヒット、レントのライナー。
前の試合、長沼さんの時は勝っているのに負けてるような押され方。
それが今度は、逆になります。
確かに負けてはいますが、勝っているような雰囲気。
強者を恐れず、自分たちを信じてチャレンジしていくことが楽しくて仕方がないという雰囲気。
ノーアウト満塁のチャンスから2点をもぎ取ります。ゼロで終わらなかった。
全力チャレンジ。
イーグルスの強さは、ここにあると私は思います。
だって負けてても面白いんですもの。
相手が強いほど、チャレンジすることが面白い。
これでいいんじゃないですか!
それで、勝てればよし!
負けたら、それもよし!
これでいいでしょう。
初回は、お通夜のように全員がガッカリしていました。みんな顔面蒼白、ユリアは泣いてましたね。そのままいけば、間違いなくコールド負けの空気。
たれこめる負けの分厚い暗雲。
どうすんべなぁと思案に暮れる。
ですが、選手が全力チャレンジを繰り返していくことで、少しずつ晴れていきます。
ベンチも努めて明るく振る舞う。
保護者の応援団も切羽詰まって、浮き足立つことなく、応援してくださる。巨人に立ち向かう小さな勇者たちを、いけいけと鼓舞する悲愴感のない応援でした。
いつの間にか、一点の曇りもない快晴。
ひいき目にみていいとすれば(ひいき目に見させください)、あの中山さんとほんの少しの時間帯ですが五分っていました(そう思わせて下さい)。
それでも負けは負けです。完敗でした。
それはそれは、楽しい、幸せな時間でした。
県大会のこの舞台にこなければ、体験できないものでした。この場に来ることができて良かった。
この経験は間違いなくイーグルスにとってプラスにのなるでしょう!
たった一日、たった一日ではありますが、「精神と時の部屋」に、入った悟空のごとく、別人のように飛躍していると思います。
それをこれからの試合に活かしていく。
活かしていかなければいけない。
そうじゃないと面白くない。
それができてこそ、今年のイーグルスが本当の空に飛翔するということでしょう。
あと何回イーグルス旋風を巻き起こせるか?
俺たちはそれが見たい。
以上、イーグルス県大会見聞録でした。
初回に4点をあげて勢いに乗ることができたイーグルス。
これで、なんとかなると、選手も保護者もそう思ったと思います。
私が1番心配したのは、この県大会の雰囲気にのまれること。そうなると本来の実力を発揮するどころではありません。
おれ達は通用する!
鍛えてきた打撃、昨年の渡部コーチからの走塁の意識、お父さんたちの生きた打球のノックなど、全てがここに集約されていきます。
ソウゴの走塁はまさにその成果。
この初回で主導権をとりました。
あとは、レント、ユウキのバッテリーが抑えるだけなんですが、何でしょう?
中盤から球がこない。
ボールが先行する。
それでもだましだまし、かわしてきましたが、とうとう陥落します。
長沼さんに1点、2点とにじみよられる。
勝っているのに負けているような感じ。
徐々にイーグルスに暗雲が立ちこめる。
不快な違和感を感じ取りました。
2者連続ファーボールの場面。大惨事がイメージされたので、ケンタにチェンジします。
小学生のピンチの時ほど、ピッチャー交代のタイミングが難しいものはありません。
セオリーは、回の途中からではなく、そうなる前の回の頭から交代が基本です。ピンチの場面で、出てきて、そのプレッシャーからココロの整理がつかないことが多い。
ですが、ここは背に腹はかえられません。回の途中で、ランナーを背負っての場面で、投入できるキモのすわったピッチャーはケンタしかいません。こういう場面のケンタは、頼りになります。
ですが、そのケンタもこういうピンチでこっぴどく打たれている。あのほおのきせんの逆転ホームラン、あれは忘れません。ケンタも修羅場をくぐってきている。大丈夫!ここはケンタが後続を切って、なんとか抑えます。
終盤にきて、差し切れない。圧倒できない。
6:3と勝っているのに、ヤバイ空気。それを断ち切れない。
長沼さんの執念が、イーグルスをのみ込み返している。
その悪い空気の中で、火消しのケンタを回をまたぎながら続投させます。前の回は、打者ひとり、ほんの数球、体力も握力もまだまだ大丈夫だという判断です。
ところが、その思惑がまったくハズレます。
三者連続ファーボールで無死満塁。
さて、どうする?
その前の段階から、小島コーチが
「レントを戻したほうがいいんじゃないですか?」との進言がありました。と言いながらも
「まあ、最後に決めるのは監督ですから!」
えー、それは卑怯な言い方だなあ、と思いながらも、ここは間違いなく試合の勝敗を分ける分岐点になると思いました。
ケンタの調子、立ち直る可能性、長沼さんの打順とこの後の作戦の見込みと対策、得点差、考えられる要素から答えを導き出す。
動くか、動かないのか?
私の勘ピューターの答えは、「不動」。
ケンタでいく。
その理由は、ここでレントを戻して、押し出しや打たれたとき、イーグルスの背骨とココロは間違いなく折れます。ケンタに戻すことはできません。その後を投げられる、心臓に毛の生えたピッチャーはまだ育っていません。
むしろ、こんなやばいところで出したら、そのピッチャーの今後に恐怖心を植え付けることになる。
いろんな状況を天秤にかけた答えは、ケンタで切り抜ける!
「心中」という言葉使いません。なぜなら、必ず生き残るから。
3点のリードがある。3点まではくれてもいい。
腹を決めました。
タイムという魔法も使いません。
イーグルス、長沼さんの選手も保護者も心臓バクバクの展開。
ここで一気に流れが変わる可能性があります。
逆転されるかもしれないノーアウト満塁で、長沼さんのクリーンアップを迎える。やべぇーなあと思う一方で、あーおもしろぇーなあとこの緊迫を楽しんでいる自分がいます。
その根底には、こいつらなら大丈夫!と信じる思いがあるからです。
それだけこいつらを練習で鍛え上げてきた。
その自負がある。
これで、だめなら仕方ねえ。
そん時は全部オレのせいだ。
イーグルスナインも腹をくくったようです。
レフト強襲されるも、そこにはレント。
傾いた流れが少しずつイーグルスに戻ってくる。
相変わらず、コントロールが定まりませんが、なんとか抑えるケンタ。
長沼さんもこの緊迫した場面なので、ボール球に手が出てしまう。
お互いに選手を信じるしかない。
ここにも、意地と意地とのぶつかり合い。
ただ、そういう中にも冷静に動いているやつがいます。
ショートのタイセイです。
ユウキのグローブ、配球、バッターの打力に合わせて、あらかじめ守備位置を変えています。
「インコースだな。あーもうちょっとショート、三遊間つめてほしい。」と思っていると、その通りに動いている。それは、次の中山戦でもそうでした。
守備の打球予測スキル。
これを習得している。
サードにランナーがいるときも、キャッチャーユウキとの打ち合わせ無しでのサードカバー。
相手がせっかくサードまで送ったランナーを刺します。
やつらは、アイコンタクトっていってました。
ここまで、成長してるんですね。いいショート。
他にも成長が見える人たち。
外野のテンカイ、ユリア、ユウゴも状況に応じて位置を変えています。こういう、結果に表れにくいところで、チームへの貢献ができるようになってきた。
こいつらは自分で考えて動いている。
私たち指導者が、信じるに足る選手たちです。
あとは、任せるしかない。
何が良かったかわかりません。
過分に運の要素もあったでしょう。
ノーアウト満塁のピンチをなんとか切り抜けた。
大きな山を越えました。
まさに「江夏の21球」を地で行く展開。
※「江夏の21球」を知らない人はググって下さい。
わずか数ミリの戦いを制した。
その安堵感から、「ふぅーっ」とイーグルス全員のため息が聞こえてくる。
この展開になれば、負けはしません。
勝負の砂時計は、既につきようとしています。
幸いにもイーグルスは、後攻。
ほんとに後攻でよかった。
これが先攻だったらと考えると、もしかしたら逆の展開になっていたかもしれない。
ケンタでいくという決断。
もし、打たれたり、押し出しをしていたら…んなこと考えるのはやめましょう。あのピンチをおさえたという事実、結果オーライでしょう。信じてよかった。
こういうギリギリの戦いを制した。
これはイーグルスにとって、大きな自信になる。この先もこんなピンチに比べたら大丈夫!と思える。
「俺たちは勝った!」
それは、飛躍的な成長をもたらします。
あいつらの顔がまぶしい。いい顔してます。
指導者にとっても、保護者にとってもそれが何よりのごほうび。
6:3
長沼さんの粘りに屈することなく、かくしてイーグルスは、1回戦を突破しました。
次はいよいよ、ラスボスの中山スポ少さんです。
いままでで、イーグルスが戦ったことがない強い相手。なんせ全国大会準優勝。大阪桐蔭と戦う気分です。
果たしてどこまで、通用するのか?
次回!
これで、なんとかなると、選手も保護者もそう思ったと思います。
私が1番心配したのは、この県大会の雰囲気にのまれること。そうなると本来の実力を発揮するどころではありません。
おれ達は通用する!
鍛えてきた打撃、昨年の渡部コーチからの走塁の意識、お父さんたちの生きた打球のノックなど、全てがここに集約されていきます。
ソウゴの走塁はまさにその成果。
この初回で主導権をとりました。
あとは、レント、ユウキのバッテリーが抑えるだけなんですが、何でしょう?
中盤から球がこない。
ボールが先行する。
それでもだましだまし、かわしてきましたが、とうとう陥落します。
長沼さんに1点、2点とにじみよられる。
勝っているのに負けているような感じ。
徐々にイーグルスに暗雲が立ちこめる。
不快な違和感を感じ取りました。
2者連続ファーボールの場面。大惨事がイメージされたので、ケンタにチェンジします。
小学生のピンチの時ほど、ピッチャー交代のタイミングが難しいものはありません。
セオリーは、回の途中からではなく、そうなる前の回の頭から交代が基本です。ピンチの場面で、出てきて、そのプレッシャーからココロの整理がつかないことが多い。
ですが、ここは背に腹はかえられません。回の途中で、ランナーを背負っての場面で、投入できるキモのすわったピッチャーはケンタしかいません。こういう場面のケンタは、頼りになります。
ですが、そのケンタもこういうピンチでこっぴどく打たれている。あのほおのきせんの逆転ホームラン、あれは忘れません。ケンタも修羅場をくぐってきている。大丈夫!ここはケンタが後続を切って、なんとか抑えます。
終盤にきて、差し切れない。圧倒できない。
6:3と勝っているのに、ヤバイ空気。それを断ち切れない。
長沼さんの執念が、イーグルスをのみ込み返している。
その悪い空気の中で、火消しのケンタを回をまたぎながら続投させます。前の回は、打者ひとり、ほんの数球、体力も握力もまだまだ大丈夫だという判断です。
ところが、その思惑がまったくハズレます。
三者連続ファーボールで無死満塁。
さて、どうする?
その前の段階から、小島コーチが
「レントを戻したほうがいいんじゃないですか?」との進言がありました。と言いながらも
「まあ、最後に決めるのは監督ですから!」
えー、それは卑怯な言い方だなあ、と思いながらも、ここは間違いなく試合の勝敗を分ける分岐点になると思いました。
ケンタの調子、立ち直る可能性、長沼さんの打順とこの後の作戦の見込みと対策、得点差、考えられる要素から答えを導き出す。
動くか、動かないのか?
私の勘ピューターの答えは、「不動」。
ケンタでいく。
その理由は、ここでレントを戻して、押し出しや打たれたとき、イーグルスの背骨とココロは間違いなく折れます。ケンタに戻すことはできません。その後を投げられる、心臓に毛の生えたピッチャーはまだ育っていません。
むしろ、こんなやばいところで出したら、そのピッチャーの今後に恐怖心を植え付けることになる。
いろんな状況を天秤にかけた答えは、ケンタで切り抜ける!
「心中」という言葉使いません。なぜなら、必ず生き残るから。
3点のリードがある。3点まではくれてもいい。
腹を決めました。
タイムという魔法も使いません。
イーグルス、長沼さんの選手も保護者も心臓バクバクの展開。
ここで一気に流れが変わる可能性があります。
逆転されるかもしれないノーアウト満塁で、長沼さんのクリーンアップを迎える。やべぇーなあと思う一方で、あーおもしろぇーなあとこの緊迫を楽しんでいる自分がいます。
その根底には、こいつらなら大丈夫!と信じる思いがあるからです。
それだけこいつらを練習で鍛え上げてきた。
その自負がある。
これで、だめなら仕方ねえ。
そん時は全部オレのせいだ。
イーグルスナインも腹をくくったようです。
レフト強襲されるも、そこにはレント。
傾いた流れが少しずつイーグルスに戻ってくる。
相変わらず、コントロールが定まりませんが、なんとか抑えるケンタ。
長沼さんもこの緊迫した場面なので、ボール球に手が出てしまう。
お互いに選手を信じるしかない。
ここにも、意地と意地とのぶつかり合い。
ただ、そういう中にも冷静に動いているやつがいます。
ショートのタイセイです。
ユウキのグローブ、配球、バッターの打力に合わせて、あらかじめ守備位置を変えています。
「インコースだな。あーもうちょっとショート、三遊間つめてほしい。」と思っていると、その通りに動いている。それは、次の中山戦でもそうでした。
守備の打球予測スキル。
これを習得している。
サードにランナーがいるときも、キャッチャーユウキとの打ち合わせ無しでのサードカバー。
相手がせっかくサードまで送ったランナーを刺します。
やつらは、アイコンタクトっていってました。
ここまで、成長してるんですね。いいショート。
他にも成長が見える人たち。
外野のテンカイ、ユリア、ユウゴも状況に応じて位置を変えています。こういう、結果に表れにくいところで、チームへの貢献ができるようになってきた。
こいつらは自分で考えて動いている。
私たち指導者が、信じるに足る選手たちです。
あとは、任せるしかない。
何が良かったかわかりません。
過分に運の要素もあったでしょう。
ノーアウト満塁のピンチをなんとか切り抜けた。
大きな山を越えました。
まさに「江夏の21球」を地で行く展開。
※「江夏の21球」を知らない人はググって下さい。
わずか数ミリの戦いを制した。
その安堵感から、「ふぅーっ」とイーグルス全員のため息が聞こえてくる。
この展開になれば、負けはしません。
勝負の砂時計は、既につきようとしています。
幸いにもイーグルスは、後攻。
ほんとに後攻でよかった。
これが先攻だったらと考えると、もしかしたら逆の展開になっていたかもしれない。
ケンタでいくという決断。
もし、打たれたり、押し出しをしていたら…んなこと考えるのはやめましょう。あのピンチをおさえたという事実、結果オーライでしょう。信じてよかった。
こういうギリギリの戦いを制した。
これはイーグルスにとって、大きな自信になる。この先もこんなピンチに比べたら大丈夫!と思える。
「俺たちは勝った!」
それは、飛躍的な成長をもたらします。
あいつらの顔がまぶしい。いい顔してます。
指導者にとっても、保護者にとってもそれが何よりのごほうび。
6:3
長沼さんの粘りに屈することなく、かくしてイーグルスは、1回戦を突破しました。
次はいよいよ、ラスボスの中山スポ少さんです。
いままでで、イーグルスが戦ったことがない強い相手。なんせ全国大会準優勝。大阪桐蔭と戦う気分です。
果たしてどこまで、通用するのか?
次回!
全くデータがないと言いつつ、昨年、長沼さんとは戦っています。聞くところによると、昨年は6年生なしの五年生以下のチーム編成だったそうです。
その若武者軍団を鍛え上げて、ここまできた。
ということは経験値は今年のイーグルスよりも上でしょう。であるならば、なおさら先手をとらねばならない。
先攻後攻の選択は、キャプテンユウキにまかせます。選んだのは後攻。
まずは守備で長沼さんをゼロに抑えて、リズムをつくることを選びました。
その目論見どおり、先頭バッターを三振に打ち取り、次もサードゴロ、簡単にツーアウトを取ります。そして、どのチームも1番の好打者を置く3番を迎えます。ここを打ち取れば、最初のいい波がイーグルスに来てくれるでしょう。
なおかつ、相手チームに「むむ、イーグルスもやるもんだ!」と心理的に有利に立てますが、ボール先行でファーボール。このあたり、チームを勢いづけるピッチングがもう少し足りません。
ただ、ここはキャッチャーのユウキのサイン通り、アウトコースを攻めて、今日の審判の見極めとここで長打=ホームランを警戒しての、あえてせめてのファーボールだとしたら、それはバッテリーの戦略なので責めはしません。
セオリーで考えれば、ツーアウトランナーなしなので長打でもホームランでない限り得点はない。だから、ここは思い切ってアウトを取りに行くべきでしたが結果的にファーボール。
迎えるのは、見るからに長打のある4番。
バッテリーは慎重に攻めてショートゴロに打ち取ります。
この回は80点と言うところでしょうか。
初回表をゼロ封して、その裏、ここで得点できれば主導権はやってきます。
先頭のレントがでればイーグルスの自慢の大砲に球が装填されたことになりますが、ピーゴロ。
んー、あかんかあ。そりゃ敵さんも最大限に警戒してるしなあ、まぁ仕方ない。
続くバッターは、ユウキ。この県大会で打順を上げました。というよりは、確実性のある良いバッター攻撃力を一点に集中したということです。
それと2番最強説。最強と言うよりは、何でも屋さんを2番に置いておくとなにかと使い勝手が良いんです。1番が倒れても、その時はまた1番の役割を果たす。送るときは送り、得点圏の時はスラッガーにもなれる。そのユーティリティさ、重宝します。
こういうところをわかってるのがユウキです。ラッキーもありました、打ち取られながらもライト前にポテンヒット。この県大会、イーグルスの最初のランナーです。
1番が倒れましたが、すかさず2番が塁にでる。
誰かが倒れても誰かがすぐにカバーする。
良い流れです。
ここで迎えるは、イーグルスの主砲、タイセイ。
ここはランナーユウキ、セカンドに行かせてから、打ちの体勢をとりたい。
県大会レベルのキャッチャーの肩はいい。
盗塁死のリスクもあるので、カウントが整うのを待ちます。
ただ、好球必打がイーグルスの基本。初球からガンガンいく姿勢が基本です。打ちの姿勢を取りながらヒットがでれば、それで良しの二兎を追う作戦。
ツーボール、ワンストライクとカウントが整ったところで仕掛けます。エンドラン。
塁上のユウキ、バッターのタイセイ、ベンチの私のネットワークは完璧です。こいつらならば、サインミスとかを心配する必要がない。
ファールになりましたが、仕掛けた上での結果ですから何の問題もない。
ツーストライクと追い込まれた場面、盗塁に切り替えます。
自然と常にエンドランの体制。
スタートを切るユウキ、甘く入ったインコースを見逃しません。レフト強襲の弾丸ライナー。
ただ、正面すぎる。捕られるかぁ?と思われましたが、タイセイの執念とイーグルスの選手、応援する保護者の思いが勝りました。
グローブをはじいてファールゾーンにボールは転々とします。
スタートを切っていたユウキは三塁を蹴ってホームへ。タイセイのツーベースヒット。
理想的な形で先制します。しかもまだスコアリングポジションにランナーを残している。
大砲に球がリローデッドされています。
次のバッターは、イーグルスのおかわりドスコイ、ケンタ。類い希なる打撃センスを有します。
攻めにくいでしょうね。振りも速い。もっていかれるコースがいくつもある。
きわどいコースをついてスリーボール。バッテリーミスがあってタイセイは三塁に。
待球に切り替える選択肢はケンタにはありません。好球必打。
しかし長沼さんバッテリーも甘いコースには投げてくれません。さすがです。
ファール、ファール、ファール、ファール、ファール。五球連続でファール。
後から試合を振り返ると、この試合の前半の分岐点はここでした。
お互いの意地と意地がぶつかり合う勝負所。
ここをどちらが取るかでその後の流れが変わってくる。
それがまさにこの時でした。
こういうところで、打つのがケンタ!
ねばって、ねばって、センター前に運びます。
状況に応じての大振りしない単打狙い。しかもゴロを意識しての打球。まさに1点をもぎ取る。その勝負強さ、さすがです。
タイセイが返って2点目。
1点で終わらず、初回に2点。
長沼さんバッテリーが全力で抑えに来たところを見事に迎撃したイーグルスのクリーンアップはたいしたもんです。
そして、1塁にはまだケンタが残ります。ワンアウト。1塁。
次の矢は、静かに燃える炎テンカイ。
構えがすでに右狙い、おそらくゴロ、ゴロ、ゴロとゴロも意識してると思います。
自分の役割をよくわかっている。
あわよくば抜けろと気持ちのこもったスイング、これが進塁打になります。ダムの水もいきなりはあふれない。
こういうきっちり仕事することが次に繫がります。ケンタがセカンドへ。ツーアウト。
次の矢は、ソウゴ。
会津大会では、2番を打っていましたが、この県大会では6番に置きました。
その理由は、打線の繫がりを強化するために2番に選択肢の多くなるユウキを置くことを選択しました。
スピードボールにめっぽう強いソウゴは、クリーンアップの最後に置いて残存ランナーを返す役割を課しました。
コースに逆らわずライトへ。ややフライ気味でしたが、エラーを誘います。一三塁になります。
ここで8番の長打力のあるユウゴ。
得意なコースにくれば、一発が期待できます。
早打ち好球必打の原則は変わらずです。
一三塁の走塁は、何度も訓練したので、ソウゴはスキをみてセカンドへ。
ここで、三塁コーチャーの小島コーチが相手のキャッチャーをよく見ていました。
アウトコースの低めの捕球に難がある。パスボールがあるかもしれない。
あれば、突っ込むと決めていたそうです。
その目論見どおり、パスボール。
ケンタが返ります、と同時にすぐ後ろにソウゴがいました。これは走塁のファインプレー。
相手の守備位置を見ながらかなり大きくリードをとっていたようです。
私もそこまでは気づきませんでした。
1塁コーチャーの長峰代表、三塁コーチャーの小島コーチ、ケンタ、ソウゴ、全員のファインプレーです。
私が言わなくても、こういう走塁ができるようになってきたんですね。
そりゃ強くなっているはずです。
ランナーがきれいになったところで、もう一回作りたかったですが、ここのユウゴは抑えられます。
初回の裏、一挙4点をもぎとり、試合の主導権をがっちり掴みます。
さぁ、あとは長沼さん打線を抑えるだけ。
ストライクを先行させて、いかに打ち損じを多くさせるか?レント、ユウキのバッテリー、イーグルスの守備の見せどころです。
中盤までは、エース、レントも安定していましたが、少しずつほころびが見え始めました。
抑えにいった要所要所で、チカラのある球がこない。
「ん?」と思ってしばらくは流していましたが、とうとう捕まる場面がやってきます。
襲いかかる長沼さん打線。
どうなるイーグルス!
次回!
その若武者軍団を鍛え上げて、ここまできた。
ということは経験値は今年のイーグルスよりも上でしょう。であるならば、なおさら先手をとらねばならない。
先攻後攻の選択は、キャプテンユウキにまかせます。選んだのは後攻。
まずは守備で長沼さんをゼロに抑えて、リズムをつくることを選びました。
その目論見どおり、先頭バッターを三振に打ち取り、次もサードゴロ、簡単にツーアウトを取ります。そして、どのチームも1番の好打者を置く3番を迎えます。ここを打ち取れば、最初のいい波がイーグルスに来てくれるでしょう。
なおかつ、相手チームに「むむ、イーグルスもやるもんだ!」と心理的に有利に立てますが、ボール先行でファーボール。このあたり、チームを勢いづけるピッチングがもう少し足りません。
ただ、ここはキャッチャーのユウキのサイン通り、アウトコースを攻めて、今日の審判の見極めとここで長打=ホームランを警戒しての、あえてせめてのファーボールだとしたら、それはバッテリーの戦略なので責めはしません。
セオリーで考えれば、ツーアウトランナーなしなので長打でもホームランでない限り得点はない。だから、ここは思い切ってアウトを取りに行くべきでしたが結果的にファーボール。
迎えるのは、見るからに長打のある4番。
バッテリーは慎重に攻めてショートゴロに打ち取ります。
この回は80点と言うところでしょうか。
初回表をゼロ封して、その裏、ここで得点できれば主導権はやってきます。
先頭のレントがでればイーグルスの自慢の大砲に球が装填されたことになりますが、ピーゴロ。
んー、あかんかあ。そりゃ敵さんも最大限に警戒してるしなあ、まぁ仕方ない。
続くバッターは、ユウキ。この県大会で打順を上げました。というよりは、確実性のある良いバッター攻撃力を一点に集中したということです。
それと2番最強説。最強と言うよりは、何でも屋さんを2番に置いておくとなにかと使い勝手が良いんです。1番が倒れても、その時はまた1番の役割を果たす。送るときは送り、得点圏の時はスラッガーにもなれる。そのユーティリティさ、重宝します。
こういうところをわかってるのがユウキです。ラッキーもありました、打ち取られながらもライト前にポテンヒット。この県大会、イーグルスの最初のランナーです。
1番が倒れましたが、すかさず2番が塁にでる。
誰かが倒れても誰かがすぐにカバーする。
良い流れです。
ここで迎えるは、イーグルスの主砲、タイセイ。
ここはランナーユウキ、セカンドに行かせてから、打ちの体勢をとりたい。
県大会レベルのキャッチャーの肩はいい。
盗塁死のリスクもあるので、カウントが整うのを待ちます。
ただ、好球必打がイーグルスの基本。初球からガンガンいく姿勢が基本です。打ちの姿勢を取りながらヒットがでれば、それで良しの二兎を追う作戦。
ツーボール、ワンストライクとカウントが整ったところで仕掛けます。エンドラン。
塁上のユウキ、バッターのタイセイ、ベンチの私のネットワークは完璧です。こいつらならば、サインミスとかを心配する必要がない。
ファールになりましたが、仕掛けた上での結果ですから何の問題もない。
ツーストライクと追い込まれた場面、盗塁に切り替えます。
自然と常にエンドランの体制。
スタートを切るユウキ、甘く入ったインコースを見逃しません。レフト強襲の弾丸ライナー。
ただ、正面すぎる。捕られるかぁ?と思われましたが、タイセイの執念とイーグルスの選手、応援する保護者の思いが勝りました。
グローブをはじいてファールゾーンにボールは転々とします。
スタートを切っていたユウキは三塁を蹴ってホームへ。タイセイのツーベースヒット。
理想的な形で先制します。しかもまだスコアリングポジションにランナーを残している。
大砲に球がリローデッドされています。
次のバッターは、イーグルスのおかわりドスコイ、ケンタ。類い希なる打撃センスを有します。
攻めにくいでしょうね。振りも速い。もっていかれるコースがいくつもある。
きわどいコースをついてスリーボール。バッテリーミスがあってタイセイは三塁に。
待球に切り替える選択肢はケンタにはありません。好球必打。
しかし長沼さんバッテリーも甘いコースには投げてくれません。さすがです。
ファール、ファール、ファール、ファール、ファール。五球連続でファール。
後から試合を振り返ると、この試合の前半の分岐点はここでした。
お互いの意地と意地がぶつかり合う勝負所。
ここをどちらが取るかでその後の流れが変わってくる。
それがまさにこの時でした。
こういうところで、打つのがケンタ!
ねばって、ねばって、センター前に運びます。
状況に応じての大振りしない単打狙い。しかもゴロを意識しての打球。まさに1点をもぎ取る。その勝負強さ、さすがです。
タイセイが返って2点目。
1点で終わらず、初回に2点。
長沼さんバッテリーが全力で抑えに来たところを見事に迎撃したイーグルスのクリーンアップはたいしたもんです。
そして、1塁にはまだケンタが残ります。ワンアウト。1塁。
次の矢は、静かに燃える炎テンカイ。
構えがすでに右狙い、おそらくゴロ、ゴロ、ゴロとゴロも意識してると思います。
自分の役割をよくわかっている。
あわよくば抜けろと気持ちのこもったスイング、これが進塁打になります。ダムの水もいきなりはあふれない。
こういうきっちり仕事することが次に繫がります。ケンタがセカンドへ。ツーアウト。
次の矢は、ソウゴ。
会津大会では、2番を打っていましたが、この県大会では6番に置きました。
その理由は、打線の繫がりを強化するために2番に選択肢の多くなるユウキを置くことを選択しました。
スピードボールにめっぽう強いソウゴは、クリーンアップの最後に置いて残存ランナーを返す役割を課しました。
コースに逆らわずライトへ。ややフライ気味でしたが、エラーを誘います。一三塁になります。
ここで8番の長打力のあるユウゴ。
得意なコースにくれば、一発が期待できます。
早打ち好球必打の原則は変わらずです。
一三塁の走塁は、何度も訓練したので、ソウゴはスキをみてセカンドへ。
ここで、三塁コーチャーの小島コーチが相手のキャッチャーをよく見ていました。
アウトコースの低めの捕球に難がある。パスボールがあるかもしれない。
あれば、突っ込むと決めていたそうです。
その目論見どおり、パスボール。
ケンタが返ります、と同時にすぐ後ろにソウゴがいました。これは走塁のファインプレー。
相手の守備位置を見ながらかなり大きくリードをとっていたようです。
私もそこまでは気づきませんでした。
1塁コーチャーの長峰代表、三塁コーチャーの小島コーチ、ケンタ、ソウゴ、全員のファインプレーです。
私が言わなくても、こういう走塁ができるようになってきたんですね。
そりゃ強くなっているはずです。
ランナーがきれいになったところで、もう一回作りたかったですが、ここのユウゴは抑えられます。
初回の裏、一挙4点をもぎとり、試合の主導権をがっちり掴みます。
さぁ、あとは長沼さん打線を抑えるだけ。
ストライクを先行させて、いかに打ち損じを多くさせるか?レント、ユウキのバッテリー、イーグルスの守備の見せどころです。
中盤までは、エース、レントも安定していましたが、少しずつほころびが見え始めました。
抑えにいった要所要所で、チカラのある球がこない。
「ん?」と思ってしばらくは流していましたが、とうとう捕まる場面がやってきます。
襲いかかる長沼さん打線。
どうなるイーグルス!
次回!
海千山千の集う、食うか食われるかの県大会。
イーグルスは、いかに戦ったか?
それを話しましょう。
その前に、前日からの雨でビシャビシャのグランドを水取りをしたり、砂を入れたりして、少しでもいいコンディションで試合ができるようにご尽力いただきました、県南のスポ少の保護者のみな様に感謝いたします。特にイーグルスのコートは、濃紺赤つばの帽子に「O」のマーク。地元の大東スポ少さんだと思います。大東さんをはじめ、他のスポ少のみな様、ありがとうございました。
さて、県大会。
前日の監督会議も少しびびりましたが、いざ試合が始まると心構えが違います。
どの監督さんも戦闘モード。
監督会議も心なしかピリピリしています。
とはいいながらも、みんな自分のチームの実力を試したくてウズウズしている感じ。
ここに集うチームは、みんな腕に覚えありの面々です。
我がBコートの一試合目は、県北の庭塚さんと、全国大会準優勝の中山さんです。
中山さんのエース。すでに高校生のレベル。
高田中のどの三年生よりでかいです。
で、でかい!去年のオオタキマル大会でも見ましたが、さらにでかくなっている。
この中山さんを相手に、庭塚さんはどう戦うのか?
イーグルスも同じ挑み方をするでしょうね。
自分たちを信じて、真っ向勝負!
両チーム激突しますが、パワーに勝る中山さんが圧倒してしまいます。じりじりと庭塚さんが追い込まれていく。
エースに打った瞬間、柵越えだとわかるホームラン。しかも二打席連続のおまけ付き。
あの角度で、あの飛距離を出す小学生はみたことがありません。
さらに追撃する多彩な攻撃の手はいっこうにやみません。
そしてレーザーのような快速球がバンバンきまる。球が落ちません。
アウトコースのあの低めにあのチカラのある球が来たら大人でも打つのは難しいでしょう。
それにすごいのは、あのエースだけではありません。1番のリードオフマン、何でもできる2番、エースの後の4番、そのほか下位まで切れ目のない打線。
そして、エースの投球特性を活かした思い切った守備位置。
バッターによって守備位置というかシフトを敷いています。全く、あきれるくらいよく訓練されています。
試合慣れというか、数々の修羅場をくぐってきていることからくる「おれ達は大丈夫という余裕」があるなあと私は見ました。
そうこうしてるうちに、やべーな、すげーなと言ってるうちにゲームセット。
庭塚さんが弱いのではありません。
中山さんが強いんです。
イーグルスだったらどう戦うか?
そう思ってすぐに、やめました。
その前に、倒さなければならない相手、長沼さんがいる。
目の前のライバルに集中しなければいけない。
指揮官からして、先走るとろくな事がありません。
さて、長沼さんは?といっても中々アップする姿が見えません。
ああそうか、ものすごく地元だからわざわざこっちに来てアップする必要がないんですね。
県南の他のチームからの情報もほとんどないし、試合前のアップも見れない。ノーデータです。
まぁそんなデータがあっても、データ野球なんてできないんですけどね。
やることはひとつ。
まずは、先手をとって落ち着く。
自分たちのペースに持ち込む。
相手に呑まれる前に、飲み込む。
これしかありません。
これが1番難しいんですけどね。
ピッチャーが普通にストライクが入ること。
エラーしないこと。チャンスで打つこと。
これを当たり前にやるチームが強い。
強いチームほどその精度が高いレベル。県大会にきて、中山さん、三神さんをみてつくづくそう思います。これが、全国レベルか!と。
次回、長沼さんと開戦です。
イーグルスは、いかに戦ったか?
それを話しましょう。
その前に、前日からの雨でビシャビシャのグランドを水取りをしたり、砂を入れたりして、少しでもいいコンディションで試合ができるようにご尽力いただきました、県南のスポ少の保護者のみな様に感謝いたします。特にイーグルスのコートは、濃紺赤つばの帽子に「O」のマーク。地元の大東スポ少さんだと思います。大東さんをはじめ、他のスポ少のみな様、ありがとうございました。
さて、県大会。
前日の監督会議も少しびびりましたが、いざ試合が始まると心構えが違います。
どの監督さんも戦闘モード。
監督会議も心なしかピリピリしています。
とはいいながらも、みんな自分のチームの実力を試したくてウズウズしている感じ。
ここに集うチームは、みんな腕に覚えありの面々です。
我がBコートの一試合目は、県北の庭塚さんと、全国大会準優勝の中山さんです。
中山さんのエース。すでに高校生のレベル。
高田中のどの三年生よりでかいです。
で、でかい!去年のオオタキマル大会でも見ましたが、さらにでかくなっている。
この中山さんを相手に、庭塚さんはどう戦うのか?
イーグルスも同じ挑み方をするでしょうね。
自分たちを信じて、真っ向勝負!
両チーム激突しますが、パワーに勝る中山さんが圧倒してしまいます。じりじりと庭塚さんが追い込まれていく。
エースに打った瞬間、柵越えだとわかるホームラン。しかも二打席連続のおまけ付き。
あの角度で、あの飛距離を出す小学生はみたことがありません。
さらに追撃する多彩な攻撃の手はいっこうにやみません。
そしてレーザーのような快速球がバンバンきまる。球が落ちません。
アウトコースのあの低めにあのチカラのある球が来たら大人でも打つのは難しいでしょう。
それにすごいのは、あのエースだけではありません。1番のリードオフマン、何でもできる2番、エースの後の4番、そのほか下位まで切れ目のない打線。
そして、エースの投球特性を活かした思い切った守備位置。
バッターによって守備位置というかシフトを敷いています。全く、あきれるくらいよく訓練されています。
試合慣れというか、数々の修羅場をくぐってきていることからくる「おれ達は大丈夫という余裕」があるなあと私は見ました。
そうこうしてるうちに、やべーな、すげーなと言ってるうちにゲームセット。
庭塚さんが弱いのではありません。
中山さんが強いんです。
イーグルスだったらどう戦うか?
そう思ってすぐに、やめました。
その前に、倒さなければならない相手、長沼さんがいる。
目の前のライバルに集中しなければいけない。
指揮官からして、先走るとろくな事がありません。
さて、長沼さんは?といっても中々アップする姿が見えません。
ああそうか、ものすごく地元だからわざわざこっちに来てアップする必要がないんですね。
県南の他のチームからの情報もほとんどないし、試合前のアップも見れない。ノーデータです。
まぁそんなデータがあっても、データ野球なんてできないんですけどね。
やることはひとつ。
まずは、先手をとって落ち着く。
自分たちのペースに持ち込む。
相手に呑まれる前に、飲み込む。
これしかありません。
これが1番難しいんですけどね。
ピッチャーが普通にストライクが入ること。
エラーしないこと。チャンスで打つこと。
これを当たり前にやるチームが強い。
強いチームほどその精度が高いレベル。県大会にきて、中山さん、三神さんをみてつくづくそう思います。これが、全国レベルか!と。
次回、長沼さんと開戦です。
県大会、雨で明日に延期になりました。
須賀川のグランドは湖と化しました。
これでは、誰もが無理だと思うでしょう。
その延期を協議する監督会議。
各地の予選を勝ち上がってきたチームの監督さんたち。
私なんかまだまだヒヨッコでした。
まわりは海千山千にしかみえません。
地元県南のソフトボール協会、県のソフトボール協会の偉い人たちが一同に会しています。
ああこんなにちゃんとした監督会議っていうのは、この前の白獅子の県大会の時以来だなあなんて思い返してしまいます。
ただ、規模こそ違え、確認することは同じです。
どのチームもルールを守って公平に!
それが試合をする選手たち、それをサポートする保護者、しいては参加チーム全体のためなんですね。
そう考えると何も怖くはない。
監督会議とはそういうところです。
どの監督さんも強そうに見えます。
そんな中で、この前練習試合をやっていただいた信夫第一さん、スリーゴッズの三神さん、富田さんに声をかけていただいて、だいぶ緊張もほぐれました。
さらに薫橘さん、東和さんからも声をかけられる。
やはり、いろんなチームとの繫がりをつくっておくというのは大事ですね。
顔の広いイーグルスの代表や小島コーチに感謝です。
かくして延期になりました。
場所と時間は変わりません。
雨上がりのグランドコンディションも頭に入れる必要があります。
気持ちをきらさないで、明日にのぞみましょう、
須賀川のグランドは湖と化しました。
これでは、誰もが無理だと思うでしょう。
その延期を協議する監督会議。
各地の予選を勝ち上がってきたチームの監督さんたち。
私なんかまだまだヒヨッコでした。
まわりは海千山千にしかみえません。
地元県南のソフトボール協会、県のソフトボール協会の偉い人たちが一同に会しています。
ああこんなにちゃんとした監督会議っていうのは、この前の白獅子の県大会の時以来だなあなんて思い返してしまいます。
ただ、規模こそ違え、確認することは同じです。
どのチームもルールを守って公平に!
それが試合をする選手たち、それをサポートする保護者、しいては参加チーム全体のためなんですね。
そう考えると何も怖くはない。
監督会議とはそういうところです。
どの監督さんも強そうに見えます。
そんな中で、この前練習試合をやっていただいた信夫第一さん、スリーゴッズの三神さん、富田さんに声をかけていただいて、だいぶ緊張もほぐれました。
さらに薫橘さん、東和さんからも声をかけられる。
やはり、いろんなチームとの繫がりをつくっておくというのは大事ですね。
顔の広いイーグルスの代表や小島コーチに感謝です。
かくして延期になりました。
場所と時間は変わりません。
雨上がりのグランドコンディションも頭に入れる必要があります。
気持ちをきらさないで、明日にのぞみましょう、
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