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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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なかなか寝付けませんね。
いろんな大会に出ていますが、この総体の県大会はやはり格別。
舞台の大きさ、遠くに見える全国大会という頂。この張り詰め感が違います。
この舞台に立つことを許されたのはたった16チーム。
おそらく福島県内で16/100くらいでしょうか?
私たちイーグルスの後ろにも、高田さん、新鶴さん、本郷さん、そして他の会津のライバルチームがいます。
虎視眈々とこの座を狙いながらも、どのチームもがんばってこいよと暖かい声援。
彼らの強さを証明するためにも簡単には終われません。


決戦前夜。
私も高校野球の夏の大会の前夜を思い出します。負ければ終わりの最後の大会。
会津球場でした。
仲間と夜に素振りをしながら、他愛のない話をする。
勝てるか勝てないかわからない強い相手。
相手は安積高校でした。
明日は、どうなるかはわからない。
明日で、最後の夏が終わるかもしれない。
だけど、あの何も決まっていない時間は間違いなく幸せな時間だったと思います。
だって、まだ決まってない、これから自分たちのチームに来る時間なんですから、考えようによってはどうにでもできる。
勝ったらベスト8だなあ。
そうなると甲子園まで、あと三つ。
その時も、はるか彼方に真っ白い神の座、開成山の優勝旗が少し見えました。
半数以上の県内の高校球児がバットをおいている中で、おれ達はまだ生き残っている。
その高揚感。

いまのイーグルスは、小学生からそれを経験している。うらやましい。

さて、寝酒も回ってきました。
雨も小降り。
明日の須賀川はどんなだ?

イーグルス、いろんな人のいろんな思い。
かっこよく、それを背負って戦います!といいたいところですが、逆にいったんそれを横に置いときます。
横に置かせて下さい。
何より大事なのは、目の前の試合を全力で、楽しむこと。
いつも通りの全力チャレンジ、明日もこれで行きます!

さぁていきますか!





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県大会組合せ、決まりました。
一回戦は、県南第一代表の長沼スポ少さんです。
聞くところによると、昨年は5年生以下で戦っていたとのこと。
試合慣れした精鋭ぞろいというところです。
この山には、全国大会準優勝の中山スポ少さんも御座します。
どこに入ってもハイレベルな強豪ぞろい。
イーグルスの進む道のりは険しいと言わざるを得ません。
何回もいいますが、その中でどこまで普段通りのイーグルスを出せるか?
一旦びびってもいいんです。のまれてもいい。
緊張して当たり前なんです。
人が思うことは止められません。
その上で、自分を、仲間をどうやって奮い立たせるか?
最初のワンプレーを何気なく、慎重に決めましょう。
大丈夫!浮き足立つ前に、体がかってに動くくらい、練習をしてきてます。
選手たちはよくやっています。

後は、ケガをしないで、疲労を残さず、心身ともに充実して県大会をむかえるのみ。

やってやりましょう!
ジァイアントキリング!

6.8須賀川決戦です。
選手の起用。
よく起用があたったとか、外れたとか言われますが、私が思う起用とは、結果はどうあれ、その選手が気持ちよく持てる力を存分に発揮しようと思えるような使い方だと思います。
守備位置、打順。
チャンスの代打。ピンチの守備交代。
いろんな場面で、適材適所を問われる。
チャンスにいい打順が回ればいいですが、必ずしもそうはいかない場合もある。
キーマン。その時は、その選手に託すしかない。
そのうえで、言い結果が出たなら良し!でなかったなら、いい結果がでるまで、選手を励ましつつ、辛抱強くその時を待つこと。
厳しい言葉を言いつつも、決して突き放すことなく、「俺はお前を見てるぞ!」と言葉に出していわずとも、そう感じでくれるようになること。
それが私の起用論です。

今大会でも、上手くいったり、いかなかったり、一喜一憂がありますが、私を一番驚かせてくれたのは、シュンペイのホームランです。
最近、打撃などを開眼しつつあることはみんなも認めるところですが、こんなにも早く結果を出すとは誰も思ってなかったと思います。
指導陣にとっても、これはうれしい誤算。
一回戦、高田スポ少戦。
終盤の下位打線で貴重な追加点を挙げました。
ホームランを打ち慣れていないからか、ベースランニングが全力疾走。
完璧に抜けているのですからある程度回ったら抜いてもいい場面ですが、全力疾走。
初々しさがあります。
右中間を破ったときの、ベンチから「えー!(まじで破ったの?)」の声。
それをよそにファーストに全力で向かうシュンペイ。
その後ろ姿は、自信に満ちてました。


同じように、今大会でいいところで活躍したのが、二番においたソウゴ。
これは小島コーチの推挙です。
これが当たりました。 
イーグルスの先制点や追加点、ほとんどの場面でソウゴの打撃は光りました。
それほど、打棒が冴えた。
私は常々二番最強論を自負しています。
単に送るだけの二番ではなく、場面に応じて単打も長打も打てる、クリーンアップにつなげることもできて、ここ一番では自らをタイムリーを放つ。
そういう八面六臂の打順、それが2番だと思っています。
いままでは、ユウキが長くこの打順を打っていました。
ここにソウゴを置いた。
イーグルスにどんな化学反応をもたらしたか?
一番レントが出る、そして2番ソウゴも出る。
この後に、ユウキ、タイセイ、ケンタと主砲三連を並べることができる。
とんでもなく得点力があがったと言えます。
攻撃力に厚みが増しました。
その重要な役割を担える存在にまで、ソウゴは成長したということです。
今大会の彼の打率はクリーンアップに劣らない成績を残しています。
当初、私はソウゴの二番には疑問をもっていましたが、実際はやって良かった。
それを見抜いて起用を進言した小島コーチもすごい。そしてソウゴも結果をだす。お互いの信頼関係。
このあたりがチームワークなんでしょうね。
この大会は、それが上手くいきました。
ひとりひとりが機能的につながっていました。
各選手のチカラが合わさっていく足し算、それはいつしか、チームの勢いに乗ってかけ算になって相手チームに襲いかかる。
そうなったときの今のイーグルスは、勢いがあります。まさに一気呵成!

ベンチから保護者まで一体感に包まれる。
これがやりたいんです。
選手はもとより、指導者も保護者もみんなこれがやりたい。
声をからして応援した選手、わが子でなくても同じイーグルス。チームです。
わが子も他の子もかわいくて仕方なくなります。

そういや、県大会を決めた後の、ハイタッチ。
やけに列が長かった。タッチが終わらない、終わらない。
いまだかつて、こんなにも応援団がいてくれたことはあったでしょうか?
私がやってきた中で、一番多いと思います。
保護者も、OBもさらにおじいちゃん、おばあちゃんも全力応援。ありがたかったです。
見えない後押しが確かにありました。

その応援が、シュンペイ、ソウゴ、他のイーグルスメンバーの背中を間違いなく押してくれています。それは断言できる。

みんながイーグルスの躍進を期待している。
期待をさせるようなチームになってきているということ。
いい感じですね。
雰囲気がいい。

伸びしろ。
まだまだ伸びます、伸ばしてみせます。
さあ明日はパワーアップ練習試合です!





楚人(そひと)に楯(たて)と矛(ほこ)とを鬻(ひさ)ぐ者有り。

有名な「矛盾」の語源です。
店で、矛(ほこ)の盾(たて)を売る者がいいます。
この矛はどんなものでもつらぬくという。
また一方では、この盾は、どんなものでもつらぬくことはできないという。
それを聞いた気の利く客の一言。
「んじゃ、その盾と矛手を戦わせればどうなるんだい?」
店主はぐうの音も出ない、という話です。
総じて言えば、物事のつじつまが合わないさま、それが矛盾ということになります。

総体会津予選の決勝戦。
私は、その故事成語の「矛盾」を思い出しました。
イーグルスが矛。
ほおのきさんが盾。
イーグルス打線とほおのきさんの投手を中心とした守りの対決だと勝手に思っていましたが、そうは問屋が卸さない。
始まってみれば、イーグルス打線が沈黙。ぜんぜん矛になってません。
反対にイーグルスが打ち込まれる展開。
打線どころではありません。
反対にほおのきさんのエースが冴え渡る。
アウトロー厳しいところにバンバンきまります。
主審がどこまでストライクをとるかを見極めて、そこをらとるとなればグイグイくる。
あの厳しいところに決められると、ユウキ、タイセイ、ケンタでも攻略は難しいと言うことがわかりました。
そこにきて、ほおのきさんに先制点を献上する始末。
初回の先頭ファーボールのランナーの大事さを十分にわかっている采配でした。
そこにパスボールのエラーを絡めて、ノーヒットで1点をもぎとる。
今になって悔やまれるのは、思い切った前進守備をしなかったこと。
ここは1点もやらないという強固な意志を示すべきだったのに、中間シフト。
実質イーグルスにトドメを刺したのはこの1点だと思います。
その後、ほのおきさんの気持ちに余裕が生まれました。
ほんとはイーグルスがこれをやらなくてはいけなかった。先攻であるのならばなおのことです。
ここから、尻上がりに良くなるピッチング。
呼応するバッティング。
反対に打てないことに焦り、そのデフレスパイラルからくる連続エラー。
はい!聞こえてきますね、敗北の唄が。
最後もエラーでコールド負けです。
イーグルスは散発2安打。まったくいいところがなかった。
まさにつじつまが合わない矛盾そのもののイーグルス。
昨年の秋口から、おいついているのではなく、逆に離されている。
このまま県大会にいけば、同じ轍をふむことは確かです。
なにかを変えなくてはいけない。
どこかを変えなくてはいけない。
みなが変わらなくてはいけない。

たいした時間もない中で、どこまでできるかはわかりません。
それでも、目の前に山があれば、壁があれば乗り越えるか、壊していくしかない。
技術革新を加えつつ、落ち込んだ気持ちの整理と自信の回復に努めます。
やれる!俺たちはやれる!という気持ち。
それを再形成していきます。

まずは、この週末に13チームを招いての大練習試合。実戦で試していきます。

選手はもちろん、その保護者、指導者、みんなの想いがぶつかり合う総体会津予選。
今回もいろんなドラマがありました。
一戦一戦に確実に成長を見せてくれている。
その一回り大きくなっていく姿に、いままでの練習の苦労が報われていきます。
我々のやってきたことは間違っていなかった。
それを彼らはプレーで証明してくれています。


今年のチームは、あれこれ指示する必要もなく手がかからないチームです。
それは強烈なキャプテンシーを発揮してくれているユウキがいてくれるからです。
練習の時から、自ら声を出し、仲間を盛り上げ、メニューをこなしていく。
それを認めて、まわりもちゃんとついてくる。
ユウキがふざけると全員がこけますが、良くも悪くも扇の要であることは、大人も子どもも認めるところです。
私はそれに全幅の信頼を置いています。
なんか楽しそうなんですよね。
私も小学生だったら、このチームの一員になって一緒にプレーしてみたいと思うくらいです。
ひとりではつまらない。みんなでやってこそのソフトボール。
それくらいチームでソフトボールを楽しんでいる。
ある意味うらやましい。
少し足りないとすれば、厳しさか?
とはいえ、そんな厳しさなど粉砕してしまうくらい楽しさ、ノリの良さがある。
それでいてふざけているようで、やるときはやっている。
仲間を悪く言ったり、叱責するのではなく、自らを限界に追い込んでその姿勢でもって範を垂れている。
背中で語る。
私はそう見ています。
そうなると、それにぶつかる存在がいてくれてもいいのですがこの世代はそうではなかった。
ベクトルがみんな同じ方向を向いています。
ぶつかり合っての爆発を推進力にするのではなく、主エンジンをサポートするブースターとなり同じ星を目指して進むことを選んだ。
それがこいつらの性に合っていたのかもしれませんね。
みごとに役割分担されて、融合している。
全てのポジション、打順で、かぶった選手がいません。
ひとりひとりの個性がその役割をまっとうしている。
それが今のイーグルスの強さだと私は思っています。
リードオフマンのレントが、まず塁に出る。
打撃理論を無視した加速されたスイングでソウゴが送り、大黒柱のユウキが返し、先制。
先制して余裕をもたせてから、タイセイ、ケンタの長距離砲で一気に突き放す。
残存ランナーをテンカイ、ユウゴがきれいにして、ユリア、レンがまた1番のレントに繋ぐ無限ループ。
そこにきて、ここ1番で代打の切り札シュンペイがいる。
そして、「私の出番はいつなの!」と突っ込みを入れてくるユナ。
その昔も同じ表現をしましたが、パズルのワンピースのごとくはまっていくことの気持ちよさ。
その気持ちよさがいかんなく発揮された試合は間違いなくイーグルスは勝ちます。

それが、この総体の決勝戦までは確かにありました。戦力分析をするに、やってみないとわからないライバルチーム。
ヘマをすれば、すぐにも足もとをすくわれます。
どっちに流れがいってもおかしくない場面が何度もありました。
高田スポ少戦の被本塁打3本。これは全てソロ、ソロでとどめておいた。これにランナーがいたらどうなっていたか?
猪苗代スポ少戦の詰めの甘さ。
新鶴スポ少戦の二死からの逆転攻勢。あそこでたたみこまれていたら、どうなっていたか?
正直それほど余裕はありませんでした。
最後に立っていたのが我々だったという事実。
僅差の拮抗を破って流れをもってきた。
立ちはだかるライバルたちが我々を強くしてくれました。

そこに会津で最大のライバル、ほおのきさん。
決勝戦、全員でリベンジを誓ったのにも関わらず、初回に先制され、徐々に崩され、結果、コールド負けを喫する。
なにもやらせてもらえませんでした。
まだまだ足りない。
神様はそう言っています。

ここからどうするか?
それが一番大事でしょう。
どうやって挽回するか?
案は次々と浮かんでくる。
県大会まで約一ヶ月、崩れた石をまた積んでいきます。




先に行われました総体会津予選、決勝でほおのきさんに0:7のコールドで敗れましたが、準優勝で県大会出場を決めました。


がんばった選手たち、支えて下さった保護者のみなさま、切磋琢磨しあったライバルチームのみなさま、大会関係者のみなさまに感謝です。ありがとうございました。

思えば、険しい道のりでした。
イーグルス創設以来、二回目の県大会です。
舞台は須賀川。
まだまだ未熟ながら、一戦一戦の成長を見せてくれています。
どこまでいけるか?
新たな挑戦が始まります。




3/30昨年からご招待いただいている石川町の宇津木妙子杯交流大会に参加してきました。
結果は、なんと3位。
二日目ベスト4まで残って、県内の強豪チームに肉薄してきたようです。
私は都合によりいけなかったんですけど、こんなに早く結果を出してくるとは!

しかも昨年、中畑清杯でこてんぱんに負けている善郷さんに勝ってのベスト4。
なにがよかったんでしょうね。
指揮をとった小島コーチに聞く限り、ピッチャーレントがとても安定していたとのこと。
コールド負けしないぐらいの失点がないことから、それはそうなんでしょう。
それと、相手に負けないくらい得点をもぎとったということ。
過分に運もあったでしょうが、打順の巡り合わせの中で得点するということは「しぶとさ」があるということでしょう。
負けん気の強さ、「俺を出してくれ!俺を活躍させてくれ!」という貪欲さは、昨年のチームよりも間違いなくある。
いまのところは、いい方向に働いているようです。
他の保護者に考察を聞いたところ、弱点もたくさんあります。
長所を伸ばしつつ、短所を防いでいく。
これが、また難しい。
ここらが指導力が試されるポイントだと思います。
チームを分析し、どうすれば、どういう練習をすれば、その弱点が克服できるか?
そのためには何が必要かをひねり出す。
ストロングポイントにチカラをいれるか、ウィークポイントに注力するか?
その配分、計画性、実効性が難しい。
いままでの経験上、どちらもねらうと中途半端になってうまくいかない方が多い。
いかにバランスよく補強していくか?

上手い選手が上手く出来るのは、ある程度計算のうちとして、そうでなかった選手がどぎまぎしながらも薄いところを引いていい結果を出してくるような練習メニューを考える。
それが補強であり、練習。
最初から上手いやつなんていないんです。
そうやって薄い自信を積み重ねていく。
そこに面白さを感じます。
自信なさそうな横顔がだんだんたくましくなっていく。
その横顔が見れそうです。

さて、今年のイーグルスもいい意味で期待を裏切ってくれそうです。

今週末土曜日は、天気もいいみたい。
そんなところに、湯川男子さんから練習試合のお誘いを受けました。
練習もそうですが、実戦で、それが狙ってできるかどうか?
本番ではここにかかってきます。
まさに渡りに舟。
課題をもって、練習試合に取り組みます。
話は少しさかのぼります。
この前開催したティーボール大会について。


前々からいつも思ってたことなんですが、大会よんでいただいて、いつも呼ばれっぱなし。

いつかは自分たちの大会に皆さんを招待したいなあと思っていました。
こういうのって、中々きりだせない。
自分だけの負担ではなくなるので、保護者の協力が不可欠です。
大会の運営にはいろんな役割があります。
今回は10チームなので、緒戦としてはちょうどいい規模だと思います。
それに室内でやるので、天候の心配もない。
6年生を審判としておくので、他のチームからの協力もない。

労力としては、やるまでの段取り、これが1番大変でしょう。
これをこうして、こうやってけばなんとかなる。
そこもなんとかできる自信がありました。

いままでやってきた経験が活きる場面。

児童館の役員、保育園の役員でやってきた経験がいきました。
賞状のテンプレート、金銀のアイデア。
伊達にいろんなことをやってきていません。
それがこういう場面で活きてくる。
なにが活きるかなんてその時になってみないとわからないものです。
ただ、もしもの時にその選択肢がたくさんあるか?
ないなら、そこを突破できるアイデア、バイタリティー、モチベーション。

壁を越える、避ける、避ける、それでも前に進むことができること。
それが強さ、しぶとさ、したたかさだと思います。

そんなかんなで、イーグルスの主催大会が無事!?開催できました。

いたらないところを、みんなでカバーする。
だいぶ穴もあったはずですが、みなさん自分で考えて動いてくれる。
おかけで、私は審判に専念できました。

この大会の意義は、後でまたイーグルスに返ってきてくれるはずです。

室内の参考記録とはいえ、主催大会で優勝できました。ティーボール、これはこれで面白い。

保護者のみなさま、あらためまして、この大会にご尽力をいただきありがとうございました。
ひとりの世界は、なんと狭いことでしょう。
すべてをわかっているようで、その実、何もわかっていない。
まさに井の中の蛙、大海を知らず。
それを打破する意味で、この選抜の大会は良いきっかけになっているといえます。

シーズン中は、しのぎを削り合うライバル。
そして、選抜になったとたんに仲間になる。
最初はお互いに探りながらの呉越同舟ですか、大会にのぞんで、だんだんまとまっていく。
いろんな選手の特性や性格を見ながら、ベストなポジションと打順を、あーでもない、こーでもない、俺はこう思う、私はこう思うと考えの調整を図りながら、チーム全体のいちばんいいところを結集していく。
その最高責任者である、「会津選抜の監督さん」の役割は重大だと思います。
毎回、自分のチームが終盤を迎えるあたりでやってくるこの選抜の大会。
出来ることなら自分のチームだけに専念したいと思うのが人情というもの。
ですが、方向の違う目標に向かっての、選抜があります。
選手はもとより、指導者も、保護者も決して費用的にもスケジュール的にも楽とは言えない選抜が入ってくる。
私も最初は違和感がありました。
自分チームが終わっていない以上、そちらを優先して欲しいとさえ思っていました。 
でもいざ参加したら、そんな気持ちはふっとびました。
選手はもとより、その保護者も本気です。
あんなに寒いのに、送り迎えをして、練習をする。
そんな一生懸命にやっている人たちを前にしたら、自分も一生懸命にやろうというのが人情でしょう。
自分のチームの選手もそうですが、他のチーム全員が一体となってきます。
その中で、かつての敵のいいところが見えてきます。
「あー、こいつは本当に上手いと思っていたけど、本当に上手いな!」
それを各チームの指導者が実感します。
「あー、こいつがいてくれたらなぁ。」と思える。
この面子でやったら面白いだろうなあと言うのが、すぐそこにある。
できるんですもの。
実際、自分のチームに足りないところを補ってありあまるくらいの高いポテンシャル。
それはこの面子とやったら負けるよなあと思わせてくれます。

それでも、実際の大会にいくとその上をいくチームがいくつもある。
上には上がいること実感します。

そして、それでもその中でどうやって生き残るかを考える。
そこにそのチームの指導者、保護者の「カラー」が出てきます。
この選抜は、相手チームが培ってきたその「カラー」が見えます。
新鶴さん、柳津さんの強さのカラー、根拠が見えてきます。
優れたもの、いいものを目のあたりにすると勉強になります。
こういう指導もあったのか?
こういうタイミングでの声のかけ方があったのか?
やはり違う世界を見ると、違った見方が出てきます。そこが勉強になります。
そして、その監督さんや保護者とつながることで、この先の未来に選択肢が増えていきます。
これはイーグルスにとって大きな財産になります。
広がっていく世界を利用しない手はない。

選抜大会は、6年生の最後の花道であるとともに、指導者にとっても世界を広げる勉強の場でした。
いつの日か、イーグルスの選手たちも交ざってその頂点をめざしたいものです。

長かったソフトボールの今シーズンも選抜の大会をもって終わりました。
会津選抜は、2回戦いましたが、1点も取れず…。
徹底したアウトコース攻めに、対策をとることもできず、空を切りまくるバット。
1番から六連続三振やノーヒットノーランを喰らうなどいいところがありませんでした。
いいところといえばピッチャーの好投や時折の好守くらいでしょう?
連打は1回。
その時、私はサードコーチャーに入っていましたが、あまりの打球の速さにセカンドランナーを止めました。
ライトはライトゴロを狙って、ファーストに投げたので、バックは間に合ったかもしれない。
会津選抜の組織だった攻撃の頂点。
ここからの打撃か、4番、5番、6番という打順も考慮してのストップでしたが、最強のクリーンナップも沈黙。
あそこは打って欲しかった。
あそこが1番の盛り上がりをみせたところだったのではないでしょうか?
あー、回しておけばよかったかなあと今でも思います。
そんな会津選抜の大会も終わりました。
郡山ダルメシアンさんに0:4
田村選抜さんに0:6で敗れて、二日目に残れなかった。
盟友の会津東部選抜さんは、二日目に勝ち上がり準決勝までコマを進めるも、最後は抽選でやぶれたようです。
優勝は安達太良二本松選抜さんでした。
どの試合も、エースに4番の各チームの主力の選手ばかり。
当然ハイレベルの戦いになります。
ひとつのミスも許されない緊迫した展開。
そうなると、先制したほうが断然有利です。
田村選抜さんなんか、4番に3回のスクイズを決行。
スリーバントになるも、最後はきっちり決められてしまいました。
一段落ち着けてから、自分たちのペースにもってくる。
スリーバントを決める。決めきる執念。
そこに会津選抜は圧倒された感がありました。
ツーストライクでもびびらない精神的な強さ。
その強さはまぎれもなく、チームの出れない6年生たちの分までがんばろうとする気概さえ感じました。


打てない会津選抜は、ピッチャー、キャッチャーのバッテリーに相当なプレッシャーがかかっていたと思います。
「俺が抑えないといけない。甘いコースは絶対に投げれない。」
ハルキにしろ、ルイにしろ、ユウセイにしろ、こんな遠いところまで応援にきている保護者やみんなの見えないプレッシャーが体にまとわりついてのびのび投げれなかったのか、追い込んでから甘く入ったところで、痛打されます。
楽しむというよりは、孤立無援の仁王立ち、悲愴感さえ漂います。
この先、こんな場面で投げることがなくなります。
ずっと守ってきたマウンドを下りるとき、彼らは何を思うのでしょうか?


そんな中でもイーグルスのレギュラー、ルイ、ハルヤも活躍の場はほとんどなかった。
他の打席に立ったメンバーも打たせてもらえなかった。
大型扇風機と化してしまう。
ただ、他の選抜メンバーと、違うところは全てが全力スイング。
ボールにあわせに行くスイングはひとつもありません。
最後のルイのデットボールも打ちに行ってからこそのデットボール。
その後、すかさず盗塁するところなどは、あの痛みは演技だったのかと思わせるくらいです。
気持ちいいくらいのスイング。
ソフトボールのバットで打つことはなくなります。
彼らのソフトボール人生は一段落しました。
長い間、いろんな人に支えられながらよく頑張りました。

今年の6年生は、勝負を楽しむというよりは、仲間達とやるソフトボール、スポ少自体を楽しんでいる気がしました。
プレーの善し悪し、勝負うんぬんよりも、選手なり、その保護者なり、相手チーム選手、保護者とも仲良くなってしまう。
これもスポーツの、スポ少のいいところでしょう。
よく最後まで誰もやめないでがんばりました。

静かにバットを置いた6年生。
あー、あいつらが静かに置くわけありませんね。
バットをぶん投げるという表現のほうが、あいつらにはしっくりきます。
バットをぶん投げて、また誰かに怒られてる。
怒られながらも、下を向いて舌を出しているあいつら。
彼らがどのステージにいくのか?
どこに行っても今後も応援しています。


お疲れ様、6年生諸君!

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