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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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さぁ始まりました6月の毎週大会。
その口火を切るのが、熱塩加納のひめさゆり大会。
その昔、旭スポ少健在のころ、どうしてもこの大会に呼んで欲しくて直談判した記憶があります。
それだけ、春先の段階での大きな大会。
しかし、近年のスポーツ少年団の減少の影響でしょうか?
参加チームは10チームでした。
チャンスですよ、これは。3回勝てば優勝が見えてくる。
イーグルスの選手たちに大きな自信をつけるチャンスになるかもしれない。

1回戦は、同じ美里の新鶴さんです。
この前の練習試合で引き分けています。5年生エースが君臨するバッテリーを中心としたチーム。
手の内はお互いにしっていますので、先手をとって有利に進めつつ、あとは大きなミスをやるかやらないか、ここが勝ちにつながります。

ここ最近のイーグルスは先攻が大好きです。
まぁこの辺りは好きにやらせていますので、先攻で先に勢いに乗ろうという意図を買いましょう。
ヨウスケあたりがただ早く打ちたいだけなのかもしれませんが、やたら「先攻」を押してきます。

初回、四球と相手のミスでノーアウト満塁で4番ハルヤ。
右打ちのうまさ、ミートをかって4番に据えました。ピッチャーであり、打の主役になって、チームに勢いを挙げて欲しいという意図がありましたが、とうの本人はプレッシャーしか感じないようです。
4番という名前にびびっている。
いつものようにやれば、いいバッターになれるのに、4番になったとたん平常心でいられない。
追いこまれて、アウトコースを見逃し三振。
この辺りの弱さを克服してほしいと思います。

ノーアウト満塁で得点できないとやばいです。
だいたい負けるでしょう。この後にどうつなげるか?
バッターはタケルです。
インサイドアウトの打撃をなんとかものにしようとする努力は認めます。
後はそれを本番で実践できるかどうか?
いつもは引っ掛けてサードごろあたりで終わるのですが、1、2塁間にゴロ。
相手のミスにも助けられて、先制点をもぎ取ります。
ここで打てなかったらやばかった。波にのることはできなかったでしょう。
そんな苦しい中、追い込まれながら引き付けて右に打つ。
意識をもってやり続けた結果だと思います。
頭で理解し、実際にとっさに反応できる。それでこそモノにしたといえるでしょう。
初回にながれをつくったイーグルス。

4-1で新鶴さんに勝利しました。

次の相手は湯川男子さん、総体会津予選の覇者です。
どこまでイーグルスが通じるか?挑戦していくだけでしたが・・・
こてんぱんにやられました。
確かに湯川さんは強い。強いのがわかっているうえで挑戦していく強さがありませんでした。
初回表、1、2番を打ち取り、あっという間に二死にしますが、ここからファーボール。
そして、やばい大柄なバッターの時に、イーグルスエース ハルヤの気持ちは「逃げの一手」しかありませんでした。
「はやく終わりたい、はやく逃げたい。」この一心。
アウトコースしか投げれず、球も浮く。プルプル震えて、ヘビににらまれたカエル状態。
それが続く。悪いなら悪いながらも少しずつ修正していく能力が必要です。
ここがハルヤ、できていなかった。
マウンドでは自分一人でなんとかするしかない。
打たれても、「俺のせいじゃねやい。相手が上手かったんだ。」とか身勝手さが必要です。
打っても、はなから打てるわけないと思って打席にたっている。
ビビりまくりなのがわかります。
案の定、そんな精神状態では打てるはずもありません。ハルヤ、タケル、6年生の主軸が戦意喪失。
後は野となれ山となれ。0-7で負けました。
むしろ、4年生のユリア、ケンタのほうが立ち向かっている。
相手が強かろうと、どうだろうと全力を出し切ることに集中している。
こういうチャレンジ精神の塊のほうが相手にとって怖さがある。
ふっきれている怖さ。怖さは強さです。

どうせ相手のほうが強いに決まっているならば、どこまで通用するか、全力を出すほうに舵を切ってほしい。
倒れるならば後ろ向きではなく、前向きに、前のめりで倒れる。
そうなれば相手をつかめるかもしれない。チャンスが生まれるかもしれない。
わずかな可能性を見出せるように、前向きでいくことを確認して今後にのぞみます。












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イーグルスの生命線の守備が崩壊した猪苗代さんとの敗戦で終わった総体会津予選。
この試合で、キャプテンのコウノスケには酷なことをしました。
初回裏猪苗代さんの攻撃、ほかにいろいろな原因がありますが、決定的な守備崩壊の原因をつくったコウノスケでした。
もどってきて円陣の最中、彼は泣いていました。嗚咽に近い泣き。次の打順はすぐにコウノスケ。
この精神状態では、打つことはできないと判断し、ケンタを代打におくりそのまま守備にだしました。
懲罰の意味ではなく、あの場面、彼はどう動けばよかったのかを考えさせる時間をもたせるためです。
そして、このまま負けるわけにはいかないので、弱気になって落ち込んでいる選手をそのまま出すことはできないという判断でした。

普通であるならば、失敗して落ち込んで当たり前の場面、ですがここはソフトボールというチームの勝ち負けがかかった試合、そしてすぐに打席も控えている。
この状況でコウノスケをフォローしている暇と優しさはありません。
あの場面、酷ですが、コウノスケ自身で立ち直るしかなかった。
それを小学生に求めることは重々酷だとわかっています。

今回のエラーは彼にとっていい試練になったと思います。
普通の学校生活を送っていれば、勝負を分けるワンプレー、こんな切迫した状況には出会いません。
ソフトボールというチームスポーツに出会っていたからこその試練の場面。
しかもあんまり出会いたくない失敗の場面。

大人であってもあの場面で気持ちを切り替えることは至難の業でしょう。
ですが、やらなければならない。
なぜなら、彼はキャプテンだからです。
チームの精神的な支柱であらねばならない。折れたままではだめなんです。
折れてもいいけど、さらに強く瞬時に再生しなければならない。
それが彼に求められたことです。かなりのハードルの高さ。
ですが、この6年生の中で一番それができると私は判断しました。
だからこそ彼をキャプテンに指名しました。彼はチームの理性。

あの場面、コウノスケはどうすべきだったか?
自分のミスが口火となりチームは崩壊寸前、だけどここで諦めるわけにはいかない。
自分はここでどうすればいいか?どうすればチームをもう一度ふるいたたせることができるか?
彼は今後も自問自答しなくてはなりません。
こうすればいいという答えはひとつではないでしょう。
コウノスケの言葉、行動でチームに示さなくてはならない。
そしてこの後の同じようにチームがピンチになった場面に出くわした場合、それを実践していく。
それが彼の役割です。
私はこの先も彼にそれを求めていくでしょう。
それがチーム全体で受け止めた時、今年のチームはさらにいいチームになるでしょう。
私はそれが見てみたい。
その時に本当の涙を、うれしくて流す本当の涙を選手、保護者と流してみたい。そう思っています。


こんなプレッシャーはくその役にも立たないという人もいるでしょう。
ですが、我々はソフトボールを通して、あえてそういう道を進んでいます。
こういうところが、この後の人生の中のやばいところでどうするかの訓練になってると私は思います。

なにもしないか?なにもできないか?逃げるか?立ち向かうか?一人でやるか?仲間に助けを求めて、仲間といっしょにがんばるか?

どれを選んでもやり直すことはできません。であれば、どうするか?

私も自問自答の日々です。

守備の崩壊。
それすなわちイーグルスの負けるとき。
それは、次の2回戦、猪苗代スポ少さんと試合でやってきました。

前の試合を見る限り、投手力、打力、走力でイーグルスを上回っています。互角なのは守備力くらいか、まぁとにかく中通りの大会でもすでに優勝している実力のあるチームです。
その強者に勝つためには、先制してイーグルスのペースに持ち込むこと。
そのための先攻でした。
1番ルイがまたしてもリードオフマンの役目を果たし先頭で出塁しますが、後続が続きません。
それでもなんとか二死三塁まで進めます。
ここで4番やみあがりのヨウスケ。体調も回復したので彼の一振りにかけることにしました。
10本に1回のいつでるかわからない意外性が少しずつ確実性に変わってきています。
ですが、三振・・・ながらもパスボール、あっけなく先制します。この回は1点ながらも、好投手から、形はどうあれ、先制できたのは大きい。
余裕をもってできそうだと思っていると、その裏、1、2番であっという間に同点にされます。
なおも相手のピンチ、ここは最少得点で抑える、ギリギリを制するのがイーグルスの生命線。
その生命線、切れるときは意外なほどあっさりきれます。

前の関柴戦、セカンドの守備をそつなくこなしていたキャプテンコウノスケ。
1死1,2塁でセカンドライナー。いいポジショニング、正面でキャッチ、おりよく1塁ランナーが飛び出しています。
ですが、コウノスケの頭にファースト送球の選択肢はありませんでした。
保護者、ベンチの「ボール、ファースト!」の指示。
ですが、なぜファーストなのかわかっていない。
軽いパニックに陥ります。案の定、ファーストへ悪送球。
このあたり、試合経験と事前のシミュレーションが必要でしょう。

しかし、私もミスを犯していました。セカンドライナーを捕った時点でチェンジだと思っていた。
みんながファーストと指示している中、私はツーアウトでチェンジだと叫んでいました。
ベンチもわかっていなかった。
これはアウトカウント、ランナーの毎回確認を怠った私のミスでもあります。
心の中で「ごめん、俺がわるかった。」と謝ります。

このプレーがイーグルスに逆風を呼びました。
この回、エラーが重なります。ショート、ファースト、むつかしいながらも取れない球ではない。このギリギリを制しなくてはイーグルスに明日はありません。
相手の勢いを止められないまま5点を献上。
攻撃でもいい当たりは正面をつく。
やることなすこと裏目にでる。やられるときの典型です。
2回にも1点を取られ、1-6、ワンサイドゲームになりつつありました。
その流れを変えたのが打順をあげたヒロヤでした。
速球でぐいぐい押してくる猪苗代さんのエースに振りまけていない打撃。
ここで欲しいという場面で、ことごとく打ちます。
相手のミスもあって2点を獲得。3-6「まだ、わかんえぇぞ!」と反撃ののろしがあがります。

ですが、反撃もここまです。
最後はタッチミス、悪送球などイーグルスの守備が崩壊し4点をとられ5回7点差コールドゲーム。3-10で猪苗代さんに負けました。

ギリギリの守備で相手を食い止めてきましたが、今回はそれができなかった。
それが猪苗代さんの強さんなんですが、イーグルスの弱さでもあります。

相手からみて、「このチームでかいのもあんましいなくて、そんなでもなさそうだけど、なかなかやるな。」と思わせることができなかった。
「やっぱり、そんなでもなかったな。」になってしまった。
本当は、「なかなかやるな、あれ、もしかして強いな。やっぱり強ぇな。負けそうだ、くそ負けた・・・」の展開にしたかった。

かくしてイーグスルの全国大会への挑戦は終わりました。
試合後、泣いている選手もちらほらしていましたが、そんな涙はぜんぜん訴えかけてきません。
なぜなら、そこまでなにもやっていないから、その涙は自分へのあわれみの涙にしか見えません。
涙を流していいのは、やることをやりきった人のみ。それ以外の涙は、私は認めません。

今の段階でできること、できないこと、そしてこの先どうしていけばいいかの糸口は見つかりました。

必ず今後につなげてやると柳津の地に誓いました。




県内の小学生にとって一番大きな大会である総体会津予選。
勝ち進めば全国大会への道が開けます。
その初戦、ここ最近いつもこの大会であたることが多い関柴さんが相手です。
だいたいこてんぱんにいつもやられていますが、今年はそのリベンジを誓います。
その関柴さん、昨年度全国のメンバーが数人残っています。
上位打線とバッテリーは破壊力があります。
先週の喜多方タクシー杯では、ミスに乗じることができて勝ちましたが、総体は80分の長丁場。
イーグルスの集中力がどこまで持つかがカギになります。

お互いにチャンス、ピンチは2,3回くるでしょう。
相手の要所を抑え、味方の好機を制す。ミスでくずれたほうが負けるでしょう。

関柴さんが先攻の初回。
1,2番をショートゴロ、順調に打ち取り二死。快調な立ち上がりです。
このところの守備の安定は、ショート、タイセイによるところが大きいです。
一年前の今頃は、初回の一番をエラーで出すことが多かった。そこからほころびが大きくなって崩壊していくパターンを何度見たでしょう。
しかし、今は違います。成長の跡が目に見えてわかる。
守備機会が多く、むつかしい処理の球もさばけるようになり、スローイングも安定してきてます。

二死で相手の最強バッターを迎えます。ランナーなしという有利な状況で迎えられたのは大きいです。
バッテリーは立ち上がりなので、審判がどのコースをとるかさぐりながら攻めて行きます。
強打者の攻撃をよけながら急所をつこうとしていますが、四球でだします。
この四球は逃げではなく攻めたうえでの四球。精神的ダメージはすくないです。
抑えはできませんでしたが、二死からランナーを出してしまった。
二死なので、そのままおさえたいところですが、すかさず盗塁でスコアリングポジションに送ってくる。
得点の形を作ってからの4番を迎えます。
おそらくこれが関柴さんの得点パターン。ここはなんとしても抑えたいところですが、右中間へ二塁打。
先制をゆるしてしまいます。しかも、相手ののぞんだとおりの形で。
なんとしても後続を断ち切らねば、このままずぶずぶ泥沼にはまっていきます。
そこはバッテリーも十分にわかっていて、5番バッターを打ち取り相手の流れを切りました。
このあたりも成長のあかしが見えます。
いつもなら、ここでパスボール、四球、エラー、ヒットで相手に続かれてしまう場面でした。
しかし、きっちり後続をたちきることができるようになった。
最少得点にとどめておく限り、精神的支柱はなかなか折れません。
弱さがもろに顔にでるハルヤ。最近はそれが影をひそめます。
それどころか投げること、打ち取ることを楽しみだしました。その裏には、乗せ方上手のユウキの適切なリード、安定したみんなの守備があることを忘れてはいけません。
ハルヤの自信がチームの自信につながります。

さぁ、反撃です。
80分の長丁場ですが、心に余裕をもつためにも早い段階で追いついておきたいところ。
そのためにも1番ルイの出塁がキーになります。
そこをルイも十分にわかっています。思い切りのいいスイングで鮮やかにセンターへはじき返す。
ここ最近は、自分の「間」をもって打席に入っています。
ルイなりのルーティンがある。なにかっこつけてんだと思い、忠告しようと思いましたがやめました。ここはルイの打席。ルイとピッチャーの勝負の時間です。この「間」がルイなりの準備。好きにやらせましょう。そして、今のところその準備が功を奏していると思います。

先頭がでました。
イーグルスも上位に強打者をならべる戦術です。
上位で得点できなければはっきりいってきびしい。
連打を期待します・・・が2番ユウキ、三振。3番タイセイがショーゴロに倒れます。
2死でこの試合、病休のヨウスケにかわって4番に入ったヒロヤ。
まだまだ状況をみた打撃はできませんが、思い切りのいい、速球にも負けないパワフルなスイングが魅力です。
ぼてぼてのサードごろながら、送球エラーでたなぼたの1点がころがりこみます。
さぁ初回で追いつきました。そして5番タケルが四球を選んで、チャンスを広げて6番レント。
ここはいっきに逆転したいところです。
そのみんなの想いを受けてセンター前ヒット。
ヒロヤが帰って逆転に成功します。
左打者への転向してまだ日が浅いながらもシャープな振りでチームに貢献します。
先制されてもすぐに逆転する。
エラーがらみに乗じることができる。
そんな強みがでて来たと思います。

その後両チーム走者を出しながらも抑える我慢の展開で2-1のまま中盤の4回裏。
途中イーグルスも何度も危ない場面がありましたが、センターレントのファインプレーと強肩に救われました。
硬直状態になった時は、次の1点が入ったほうがぐーんと勝利に近づきます。

2死ランナーなしで1番ルイ。
ここは狙っていい場面です。何を狙うか?それはホームランです。
3ボール、2ストライクとフルカウントからサード線を切り裂きます。
そしてそのボールにレフトも追いつけない。
放物線を描きはしませんでしたが、ここ一番でほしい1点。
それもホームランが欲しい場面でのホームラン。この1点は大きかった。
そして相手の連続エラー、いっきに攻め込みたいところですが抑え込まれました。

5回の関柴さんの打順よく1番からです。
時間も迫っているので、関柴さんもこの回に賭けてくるでしょう。
1,2番を抑えてランナーなしで3、4番とあたりたいところ。
そして、まんまと1,2番を抑えて二死でまた最強の三番を迎えます。
2点リードとはいえ、ホームランを避けたいところ、バッテリー慎重にギリギリのところを攻めますが、やはり好打者、手を出しません。ファーボール。
この展開は初回と同じだなと思っていると、またしても4番にまたもセンターへ二塁打、2点目を献上します。
ここは関柴さん、いけいけドンドン。先ほどは抑えましたが、5番にセンターへ運ばれます。
だれもが同点を覚悟しましたが、センターからレーザービーム。
関柴の三塁コーチャー、止めざるを得ませんでした。
これはチームを救ったビックプレーです。捕球からバックホーム返球まで一切無駄のない動き。
センターレント、敵味方がかたずをのんで状況を見守る場面で見事実力を出し切りました。
彼はこの試合、初回の逆転打、センターフライをダイビングキャッチで反撃の芽を摘んで、そしてここでもチームを救いました。
彼はこの裏の攻撃でもヒットを放ち、獅子奮迅の活躍でした。左打者を開眼したことでしょう。

これにイーグルス全員が奮起、その後押して受けてハルヤもきっちり後続を断ち切ります。
ここで、この大事なところで、ファーボールを出さなくなった。
そして最終回の関柴さんの攻撃は7,8,9番。
一人でも出せば、相手を勢いづかせることになります。
ここでの課題は、四球をださずにきっちり当たり前に抑えること。
いままではそれができなかった。
三振をとれる剛速球ではありませんが、着実にショートに打たせてアウトをとる。
そして最後は狙って三振までとってのけました。
ピッチャーハルヤ、キャッチャーユウキのバッテリーにも成長が見えます。

いつもこてんぱんにやられていた関柴さんにひさびさのリベンジ。
決して楽な勝利とはいえませんが、それぞれが役割をきっちり果たしました。
とびぬけたセンスはないながらも、その場面でだれかが実力以上を発揮する。
そして誰もがその準備をしている。
いまのところ、それが上手くいっている。それが今のイーグルスです。
着実にうまくなっている。
こういうギリギリの我慢の展開を制することができるようになってきた。
まだまだ課題は多いですが、大事なところでミスをしなくなってきた。
この関柴さんとの試合を3-2で制することができました。
攻め込まれながらも薄氷一枚のところで退ける。やられてもぎりぎり倒れない。
ここがイーグルスの生命線です。
これが崩壊するとき。
それが負けるところでしょう。







4.21ピンカン天気の本日、一路TKC鈴木会計杯、白河遠征に行ってきました。5
そこで得たものは、「確かな手ごたえ」でした。


平成30年度新生美里イーグルス、総勢19名。
本日参加は、15名。
6年生から3年生までのバランスよくそろっています。
ですが、どこまでやれるかは毎年未知数。
春先の挙動でなんとなくはわかりますが、実際はやってみないとわからないところ。
春先の大会で、中通りの強豪チームとお手合わせ寝返るなんて願ったりかなったりです。

不案内ないまのイーグルスにできること、それは「先んずれば人を制す」
機を見てではなく、物理的に早く動くこと。
そのために、集合時間は朝4:30。
とにかく早くついて、バッティングをやって余裕を持つことにしました。
地元のチームもまだまだ集まっていない最中、駐車場もスキスキでした。
グランドもがんがん開いています。
バッティングし放題。ですが、みるみる埋まっていきます。
はやくやんないと。
サンドボールではなく、普通の球を複数回打てました。
そのかいあってか、バッティングでもそれぞれ結果をだしました。

1回戦は、泉崎さん。
小島コーチの職場で縁のある方が指導者です。
となりの陣地でしたが、人数も多くて体もでかい。
練習内容をみても、強そうです。今のイーグルスよりも強い。
さてどうやって戦っていくか?
私が考える前に、選手たちはそれを知っていました。
ずば抜けた選手はいないけれど、ぎりぎりのところを制している。そしてすくないチャンスを確実にものにしていく。
初回の3点の取り方は鮮やかでした。
そして、バッテリーをはじめとした守備。自分たちより強い相手を倒すには、ここを鍛えるのは当たり前です。
ミスをしない、ミスを最小限に抑える。
自分たちのリズム、間合いで戦う。それをよく心得ていました。
ピッチャーを活かす、キャッチャーのユウキ。
1、3塁などのトリックプレーを春先のこの段階で使いこなせるキャッチャーユウキとショートタイセイの意識の高さ。
それに呼応してカバーリングのはいるセカンド、コウノスケ、センター、レント。
それぞれが自分の役割をわかって動いています。
春先の短い練習期間で、こんな動きを教えて覚えはありません。
これら一連の動きは、選手たちの自主性によるものです。
うえからの押し付けではなく、自ら考えての行動。
それが「はまった」。これも野球の面白さのひとつです。
どうりで、実力以上を発揮するはずです。見ていて面白い。
泉崎さん相手に、一歩も引かないどころか、最終的にピンチを迎えても抑えてしまう強さ。
ピッチャー、ハルヤの制球力が格段に上がっています。それはレントも同じ。
なんでこんなにコントロールがついてんだろう?
・・・確信しました。冬の走り込みです。
この冬、かつてないほどハルヤを追い込みました。ハルヤひとりをとことん追い込んだ。
ハルヤはいやでいやで仕方なかったでしょう。それでも毎回練習にきて、最後までがんばった。
そのがんばりがいまここで開花しています。
そして、「俺はやれる!」という自信をつけてきている。
それは他もメンバーも同じです。
スピードボールの対応力のあるヨウスケ
守備は不安ながら一振りにかけるヒロヤ
サードからの送球に不安のありましたが修正してきたタケル
左打者を開眼しようとしているレント
攻守ともに要になってきている泣き虫だったタイセイ
打球のおいついてグローブにいれながらも落としていたユリアも落とさなくなった。
出してるか出してないかわからないくらいのか細い声だったテンカイも自分から動いてボールを呼ぶようになりました。
セカンドに加えてライトも守れるようになったレン。
思い切りのいいスイングで芯をとらえるのがうまくなったソウゴとユウゴ。
打撃も守備もいいところで活躍するケンタ。
上の学年も下の学年も選手の個性を生かすユウキ。
自分のプレーに迷いながらもこれらの個性をまとめるコウノスケ。

抜きんでるものがない以上、個々の平均を上げていくのか今年のチームの戦い方です。
いうなれば「アリの集団」
小さいながらもまとまった時は、大きなものも倒す。
そして、それを支える保護者のみなさんも気合が入っています。
いい雰囲気で戦える選手たちは幸せもんだと思います。
失敗するときもあるでしょう。
ですが、また立ち上がって前に進む。
今年もおもしろい展開がありそうです。





昨日の大会、シーズン始まったばかりの春先の大会であんな熱い試合ができたのは儲けもんでした。
最終回、1-4。二死から相手を追い詰めた場面。
誰もが、この試合終わったなと思ったとき、かすかな可能性がつながっていきます。

いい当たりのなかったヒロヤ(この前は完璧なホームランを打ってるんですが・・・)に代打、ケンタ。豪快な振りが持ち味ですが、ボールを見極めることにもたけている。
二死ツースリーからでも、自分を見失うことなく、ボールを見極め四球を選びました。
ふつうは焦って、ボール球に手を出して三振の場面で、よく見ました。
この落ち着き、スラッガー特有のやつです。憎らしいくらい、自分をもっている。
やばい場面でも楽しんでいる。ケンタのいいところです。

ここからは綱渡り、失敗は許されません。
すかさず、レンを代走に送ります。

レントも四球を選んで2死1、2塁。
バッターはラストバッターのユリアの場面ですが、さっきの高瀬戦で、あの速球を打って見せたソウゴを代打に送ります。ユリアとソウゴ。
この状況下での可能性の高いほう、ソウゴの思い切りのいいスイングに賭けてみました。
この場面で、一部の選手は負けを覚悟し、整列の準備をしていたそうです。
仲間を信頼していなかった。多くが、「ああ負けたな。」と思って試合を捨てていたそうです。
しかし、そうはならなかった。ソウゴは見事二塁打を放ち、チームをよみがえらせた。
ひとふりで世の中を変えました。

こうなると、いけいけどんどん。1番ルイもこの場面で早打ちせず、じっくりみて選んで満塁。
そしてこの試合のもうひとつのハイライトがやってきます。
二年前にみた風景に近い場面。
2点を追う展開、2死満塁。一打逆転の場面。そしてバッターボックスには、こういう星のしたに生まれたヨコヤマ家のばっちっこのユウキ。
いまのうちの最強バッターです。
みんながつくったおぜん立て。それをいかすもころすもは、ユウキの双肩にかかっています。
もうひとつの戦いが始まりました。

初球、打ち気を外してか?外角のボールから入る。
それにつられるユウキ、中途半端な空振りです。
これがいちばんだめです。
いちばん悔いがのこる。
やるならば、成功するにしろ、失敗するにしろ、迷いなく100%だしきるべきです。
ユウキもそれがわかっているようです。
もう一度自分に気合を入れなおす。
勝負師の顔になってきました。
そこに、兄貴たちの姿が重なります。
きつねうち温泉大会、決勝戦ナイター、サヨナラの打席のタイキ。
雨中、激闘の関柴戦、同点満塁ホームランのタカヤ。
そして今のユウキ。
いずれもキャッチャーでキャプテン。
そういう星のもとに生まれてきた兄弟なんでしょうね。
キャプテンシーと実力をそなえつけているからこその守備の要のキャッチャー。
そして攻撃でもかかすことのできない存在となる。
こういう場面で、ここしかないという場面でおはちがまわってくる。
しかし、今のユウキ、ふたりの兄は超えられなかった。
まだまだ精進しろという意味もあるんでしょうね。
大槻さんの左エースピッチャーのほうが上でした。
高めのボール球ではありましたが勝負を賭けに来た切れのあるウイニングショット。
全力スイングの三振。
自分のスイングで勝利をもぎとることができなかった。
試合後、おそろしく号泣して嗚咽していたユウキ。その姿に思わず笑ってしまいました。
泣くほどまだやってねぇだろ。
自分のふがいなさ、よわさ、悔しさ、いろんなものがその涙にまざっていたでしょう。
野球の神様はまだユウキに打たせてはくれなかった。
それは同時にイーグルスにも、「まだおまえらが勝つには早い。」と言っているんでしょう。
それでも面白かった。
薄い可能性を全員でたぐり寄せていくことの楽しさを知りました。
あのいっかいも失敗できないやばい場面でつながっていく楽しさ。
「俺たちだってやればできる!」
そう思わせてくれた戦いでした。
まだまだへたくそで未熟。
それでも前しか向かないプラス思考。今できることを全力でやる。
そして、できることを少しずつ増やしていく。
今年のチームも面白いチームになってくれそうです。

100kmの道のりをこえてやってきたかいがありました。次戦もたのしみです。







いってきました石川町あすなろ杯。ほぼ100km。
遠かった。しかし、行く価値のある大会でした。
小島コーチの縁、ご招待ありがとうございました。

さて、結果。三戦全敗です。
かえでさん、0-7
高瀬さん0-7
大槻さん 2-4

どのチームも今のイーグスルよりも、走攻守にわたって格上。現段階でまともにぶつかっての勝機はむつかしいと思いました。
勝敗よりも、チャレンジしていくことに重きを置きます。
メンバーも主軸を固定しつつ、全員にチャンスを与える布陣で臨みます。
すべての選手、守って打つことができたはずです。
ただ、その中でアピールできた選手、失敗してしまった選手がいました。
それは仕方ないこと。
成功した人は、この次もいい結果を残せるにはどうしたらいいか?
ミスった人は、なぜミスって、次はどうすればいいか?
今のイーグルスは実戦で身をもって経験していくのが一番の教科書です。

ミスをざっとあげてみる。
サード、タケルの横投げからくる不安定な送球。かえで戦で総崩れになる二死からの送球ミス。タッチの仕方。
レフト、ヒロヤの左バッターの打球処理。
センター、ユリアのショートカバー。
その他にも小さなミスがそこかしこに。

反対にいいところ。
アウトにはなりましたが、内野ゴロの間に積極的に一塁から三塁を狙うルイの走塁。
代打ソウゴの思い切りのいいスイングでの2塁打。
ショート、タイセイのセンター方向への球際の処理。ギリギリのところよくとった。
ハルヤ、レントのそこそこ安定したピッチング。幅、バリエーションも出てきました。

チームの中に競争が生まれています。
あえて背番号も入れ替えています。
6年だからといって、いい番号はもらえません。アピールして、勝ち取らなければならない。
みんなが、「あいつが3番なら仕方がない。」と周りに思わせなければいけない。
背番号が低いからといって、腐るようでは話になりません。
私がその番号を渡したのには意味があるんです。
プレーだけでなく、道具の片づけ、グランド慣らし、ゴミ拾いなどいろんなことを私もコーチも見ています。
その中でふさわしい背番号を決めていきます。
それでも4月の中旬までにはもう一回決めなくてはならない。

今日の最後の試合、誰もが諦めた最後の場面、ラストバッターユリアに代打ソウゴ。
この前の試合で速球にアジャストしていました。まだまだ確率は低いですが、思い切りのいいバッティングが持ち味のソウゴに賭けてみました。
そうはいいながら私も90%諦めていました。次につながるバッティングをしてくれればいい。
そんな思いで送り出しましたが、振り遅れながらもライトに運び2塁打。ボールデッドにならなければホームランでした。
あの泣き虫ソウゴがたくましく見えました。
セカンドの塁上にいるのはまぎれもなく、男になりつつある野球少年の姿がありました。
「やったぞ!」と自信を身につけたソウゴがいました。
一振りで世界を変えることができる自分に気づいたソウゴ。
野球の魅力の扉を開きつつあります。
みんなが少しずつ変わってきている。
みんなが俺もやんなきゃと思いつつあります。

各自の発奮に期待します。






早く起きすぎたので一考を。

さて今シーズンの初戦、3月の末に大会に呼んでいただけるなんて、なんて幸せなんでしょう。
まだまだ会津は寒い。
だけど中通りはバンバン大会をやっている。
うらやましい。
そんな中、中通りで仕事をしている小島コーチのつてでよんでいただきました。
しかも、4チームのリーグ戦。勝っても負けても3試合はできます。
序盤で試合を経験を公式戦で積ませていただく貴重な機会です。いかさない手はありません。
ご招待していただきました関係者の皆様、ありがとうございます。

どうたたかうか?
ほとんどグランドで練習していない以上、こまかいプレー、作戦は期待できないでしょう。
それよりかは、今の自分たちでどこまで戦えるかを図るべき。
ドラクエでいえば、「ガンガンいこうぜ!」です。
打線のつながりなんぞ考える必要はない。
初球から全力で3回振っていけばいいんです。
そんでうまくいけば自信がつくし、そうでないならどうやっていくかを考える。
今日の3試合はその試金石となるでしょう。

ポジションもまだきまっていない。
その中で、どうアピールしていくか?
出場機会は、全員に与えていきます。
いかすもころすも自分たち次第。

それと今シーズン、戦い方を変えていくといいました。
具体的にどうしていくか?
主役は選手たち。
それを今日の実戦で試してみようと思います。


今日はいろんなことがありすぎました。

生きていくうえで、いいこともあるし、その反対も…しかし、今日のはきいた。
ショックです。


それでも、生きている限りまえを向いて、めしをくって、生きている限り生きてやろうと思います。
11/25 いわき市新舞子で、県下の選抜チームが一堂に会して戦いました。
イーグルスは会津選抜チームに入りました。
美里の4つ、本郷、高田、新鶴、イーグルス。柳津、湯川、坂下南、坂下東の6年生からの選りすぐりのチーム。
私も今年からコーチとして名を連ねます。
イーグルスからは、ユウト、レツ、リョウの三人。各チーム3人までのしばりがありますが、イーグルスはぴったり3人。
誰を選んで誰を選ばないかの葛藤はなくてほっとしましたが、他のチームでは泣く泣く選ばなかった事情があったと聞きました。
そして選ばれた19名。各チームの主力として活躍した選手たち。
やはりうまい。ですが、ばらつきがあります。
ずっとやってきたポジションではなく、ちがう場所を守る選手もいました。
経験がなくてもボールへの反応、肩の強さなどもっているスペックは高いのですが、ランナーがいた時の動き、右バッター、左バッターのポジショニング、アウトカウント、点差によってのポジショニング、送球のセオリーなどいろいろわからない場合が多い。
そういうのって、雪がふりつもっていくように、毎日の練習はもちろん、いままでやってきた実際の試合で失敗したり、成功したりして身についていくものもあります。

そういう時に、その人の生き方がでてくると思います。
自分以外のポジションに興味を示さず、やれといわれたことだけやる、それはそれで一点に集中しているといえなくもないですが、まわりが見えていない。
私もそうですが、だいたいはこっちに入ります。
自分のポジション以外でも、「自分だったらどう守るか?」「あの場面で自分だったらどうするか?」それを、プレーのたびに、自分の中で検証していく。
試合中、練習中に遊んでるすきはなくなります。
すべてが将来の自分の糧になるかもしれない。もちろん無駄になることもあるでしょう。
でも、その歩みを止めない。
それを小学生に求めることは酷でしょうか?
ひるがえって、私自身もそうやってきたとは言えません。
ですが、指導者になってみると、すべてのポジションはもちろん、ベンチ、控え、コーチャ、いろんなポジションに目を向けなくてはならない。
そうなると、スポ少以外でも「自分だったらどうするか?」と考えるようになりました。
いままで見えなかったことが見えてきました。

話が脱線しました。
毎年の選抜チームでのあるあるらしいです。ポジションが被るが、出さないのは惜しい。
そこでのコンバート。それが吉と出る場合もありますが、凶になったこともある。
ここがむつかしいところです。
今年のチームも最後まで外野は固定で聞かなかった。
どの選手も一長一短。その場面、その場面での最善の一手を打つしかない。
そうしてのぞんだ1回戦、残念ながら私は大雪が降って仕事になり、見れませんでしたが、5-0でいわき選抜に勝ちました。
チームの持ち味をいかんなく発揮して勝ったようです。
そして、2日目の生き残りをかけた2回戦、VS県南選抜チーム。
それは、次回!
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