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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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七回表、泣いても笑ってもイーグルス最後の攻撃。

みんなで守って、なんとか拮抗を保ってきました。くずれそうなのをもちこたえてきた。
ここで逆転できないわけがない。

3:4で1点のビハインド。
ワンチャンスをつくり、いかせるかどうかにかかってます。

打順は、1番の切り込み隊長のルイ。
ここにきて最高の打順です。
出塁率、長打力、どれをとってもイーグルス最強バッター。
この打順で得点できなければ、仕方ない。
すべてを先頭の三人に賭けます。

ルイの今日の四打席目。前の三打席は全て出塁しています。
今回もやってくれるはず、長打でイーグルスの未来を切り拓いてくれる。
頼む!
打たせて!

相手エースもギア全開。
なんとか当てますが、振り遅れてヒットせず、セカンドゴロ。
先頭が倒れます。


二番目の矢は、ユウキ。
二打席目でクリーンヒットを飛ばしています。
数少ないとらえているひとり。
愛刀のブラックキャノン(ゼット製バット)を上段に構えます。
初球フルスイングでファール。
この大事な場面で、初球から全力スイングができるやつは尊敬します。
準備ができている。牙を研いでいる。
それをいかんなく最初から発揮できる。
体も反応して、心も反応できる。
ピッチャーも最初から、こんなに全力でかかってくる相手はいやなものです。
間違いが起きやすくなる危険性をはらんでいる。

ユウキもわかっている。
ボール球には手を出しません。
打てるボールを見極めている。

ツーツーからの五球目。
とらえました。完璧に。
とらえすぎて大ファール。
それがレフト後方ラインを越えて高田スポ少さんのボールをいれるバケツにヒット。
ナイスバーディー!
飛距離は文句なくホームラン。
ツースリー。
上三宮さんバッテリーもヤバイ気配を感じたのか、チカラでねじふせることよりもきわどいコースで勝負。
高めのストレート。
空を切る。ブラックキャノン沈黙。
三振。
私にはわかります。
あの振りは、全力スイングではなかった。
やや迷いと、振りに行くというよりは当てに行った分遅くなった。
ユウキにとって悔いの残るスイングになったはずです。

残る矢は、タイセイのみ。
上三宮さん、最終回二死にして、ほぼ勝利を手にした感じ。
心にもプレーにも余裕がみてとれます。
タイセイも初球フルスイング。
タイセイも自分の役割をわかっている。
イーグルスの中で、数少ない状況を判断して動くことのできるタイプ。
だからこそ、私は最初に彼をショートに置きました。
ショートは捕球技術もさることながら、状況判断の的確さが問われるポジションです。
何回も何回も失敗して、エラーしてうまくなってきた。
打撃に関してもそれは言えます。
たとえ最後のバッターになるとしても、タイセイは全力スイングでいくでしょう。
初球フルスイング。
振り抜いたがゆえにショートの奥深くにいった。
エラーを呼び込みます。悪送球も重なり、タイセイは二塁へ。
さぁ、美里イーグルス123の三本の矢、最後の最後で、スコアリングポジションの好機を作り上げました。
このしびれるようなシブトサにイーグルスの真価を見ました。
ひとりひとりは非力なれど、束になったときの強さというかシブトサ。
見てて、惹きつけられます。

あとは次のヨウスケに託すしかない。
今日はすでに三振ふたつ。
いつものイチかバチかではなく、迷いが見えるスイング。
今日のヨウスケ、怖さが影を潜めています。
イチかバチかではなく、当てにいっているスイング。
グリップも全開にもつのではなく、少し余している。
ヨウスケなりの考えなんでしょう。
そこは受け入れます。
その上で言わせてもらいますが、ヨウスケの良さを殺している。
私がヨウスケに求めるのは、戦斧のごとき破壊力。
確率は低くても、相手エースの自信やプライドをこなごなに粉砕する破壊力。
セオリーはどうあれ、それができるだけの筋力、スイングの速さをもっています。
それを自分で封印した感がある。
この先、どうするのか決めるのはヨウスケ。
彼が考えた末のことですから、とやかくいいません。
ただ今回に限っては、まだ自分の中に落とし込んでいない。
こうやるぞという覚悟が感じられない。
その中途半端さがスイングを捕られてしまいます。ツーストライクと追い込まれる。
次の一球が勝負の球。
打ち返すだけのチカラ、今のヨウスケにありませんでした。三振を狙って取りにくる高めのチカラのあるストレート。空を切る。
三振バッターアウト。試合終了です。
3:4イーグルス初戦敗退です。

いい試合でした、負けたけど。
この言葉は使いたくなかった。
勝ちたかった。
勝たせてやりたかった。
子供たちもさることながら、お父さんお母さん、じいちゃんばあちゃん、弟妹、兄ちゃん姉ちゃんみんなが支えてくれた。
みんなが、がんばってくれた。
その想いを成果として出したかった。
おそらくこれは、上三宮さんも同じ。その他全てのチームが同じでしょう。
その本気のぶつかり合い。
だからこそ、一生懸命さを賭ける価値がある。
これは中学にいっても高校にいっても、どんなスポーツをしていても同じ。
その一生懸命になれる時間。なれた時間。
結果を出してやりたかった。
もう少しで、届くところまできていた。
勝ちをつかみ取れそうだった。
だからこそ、よけい悔しい。

負けは負けです。

それでも今のイーグルスを出し切ったと思います。
いい勝負ができた。
上三宮さんにも感謝です。
直後は悔しかったですが、いまは感謝しかありません。
面白かった。

次回は必ず勝つ!
いまのままでは、だめだ。
もっともっと練習して、強くなって、上手くなって必ず倒す。
イーグルスの誰もがそう思ったでしょう。
そのために今回は泣いていい。

悔し涙がうれし涙に変わるまで、頑張る!
新たな決意が生まれました。

こまかいところ、直すところはまだまだあります。伸びしろがある。

まだまだイーグルスの真価は止まりません。














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