忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨日のパリーグCS、ソフトバンクvsロッテ戦、すごかったですね。
22:00過ぎに家に帰って、テレビをつけるとまだやっている。
延長戦、しかも、表にソフトバンクが3点をとり、逃げ切りを図ります。
千葉ロッテファンで溢れかえったマリーンスタジアムですが、ソフトバンクファンは、この時点で、90%くらい勝ちを確信したと思います。
かくいう私も、あ~ソフトバンクの勝ちだな、くらいしか思いませんでした。
どうやって、リリーフが押さえるか?この配球に興味があって、晩酌をしながら見ていました。

ロッテの最後の攻撃は、代打角中。
ここで、ベテランを送り出す吉井監督も凄い。
この角中が、粘りに粘る。
この打席の大事さをしっかり理解しています。
なんとかして、塁に出よう、その気概が痛いほどわかるし、それを行動にしている。
2-2と追い込まれても、独特のノーステップのスタンスで、ポイントを後ろにする背水の陣。
ここから、角中の真価が発揮されます。
選球眼が上がったうえにファール、ファールで、ねばられる。
3点リードしているとは言え、ピッチャーからすれば、これほど嫌なバッターはいないでしょう。
こういうバッターは、ホームランをかっ飛ばすバッターよりも怖い場面、それが今です。
そして、圧倒的有利な状況の突破口をセンター前ヒット出切り開いていきます。
野球はチームプレーとはいえ、バッターに立った時はピッチャーと1対1の勝負、一騎打ちになります。
そこで、いかにして自分の良さ、強みを発揮するか?
みんなが半ば駄目だと思っている。
その逆境の中でこそ、光る角中という選手。
すごい。すごいです。
大きな流れも最初は、一滴なんです。
その一滴を作り出した。
90%の勝ちを、80%70%まで、戻しました。
続く荻野も、ボテボテながらもしぶとく内野安打。
振り切っているのがまたいい。変に合わせにいってない。そして、全力疾走。
みんなの思いをつないでいきます。
この時点で、まだ逆転を信じている人は半分もいないでしょう。
まだ1点もとっていない。
最終回の裏で3点を追う。
送りバントでは、2点しかとれません。
ここは、強打しかない。
守る方とすれば、長打を警戒し、1点よりもアウトひとつずつを積み重ねていけば良い。
選択肢が少ない。
精神的にはまだ楽な気持ちで臨めているはずです。
このままいけば、勝てるという余裕にくさびを入れる一打。
こういうところで、打てる角中がすごい。
そして、続く荻野もしぶとく内野安打。
ボテボテでした。
フルスイングしたからこそのボテボテ。
こういうところで、消極的な当てにいく姿勢はかえって徒になることを知っています。
そして、全力疾走。
ベテランであっても全力疾走。
勝負の神様が少しずつ、こちらを向き始めている。
こういう時の感覚が、たまらなく好きです。
まだわからない。
勝負の展開はまだどちらにころぶかわからない。
しかし、確実に押しはじめている。
折れ線グラフが水平から急上昇を描く前触れ、長くやってると、その前兆のようなもの、空気がわかるようになります。
その流れを、この二人が作った。
そして、打席に入る。藤岡選手。
その初球を振り抜く。思い切り振り抜く。
100年前からそのコースに、そのスピード、その球種で来ることが分かっていたかのようなスウイングから放たれた打球は、みんなの口をあんぐりとさせるに十分に美しい放物線となります。
歓喜。
同点スリーラン。
スタンドが揺れています。
観客が抱き合って喜んでいる。
これだから、野球は面白いし、辞められない。
ちなみに藤岡選手、ヒーローインタビューで狙ってましたと言っていましたが、彼の今シーズンのホームランは、1本。
確率的には、かなりの低さ。
それでもきちんと準備をして、集中力を研ぎ澄ましていた。
確かに少し甘い球でした。
投げたリリーフも失投には違いない。
延長戦の10回、表で3点のリードをもらって、7割方勝っている試合を引っくり返された。
この3人の打者の集中力が凄いんです。
確率は限りなく低くても、諦めない。やるべき事に集中する。
この時点で、結果の事など考えていないと思います。
目の前の事に全力を尽くすのみ。
そして、薄いところから結果を引っ張ってくる。
ここがプレーで人を魅せる、プロ野球選手という職業なんでしょうね。
こういうのを見ると野球の、チームプレーのすごさ、まとまったときの人間の可能性すごさがよく分かります。
そして、それは人を引きつける。
大なり小なり、スポ少にもそれがあります。
こういうゾクゾクするような場面にあと何回出会うことができるでしょうか?
高田イーグルスのシーズンもクライマックスです。













PR
新人チームとなったアオト世代。
会津予選を勝ち抜いて、猪苗代さんとの決勝戦。
またしても敗れましたが、準優勝。
県大会出場を決めました。
よーし!よくやった!
選手はもちろん、保護者、指導者一丸となった結束力の賜物だと思います。
私は仕事や我が息子の高校野球のため、新人チームには、なかなか携わることができませんでしたが、彼らはやってくれました。
次の世代は確実に育っている、そう思わせてくれました。
どのチームの人数不足に悩まされています。
そしてこれはソフトボールに限ったことではない。
こういう話になると、根本的な解決が望まれますが、それも考えていますが、少しおいておきましょう。
まずは、一生懸命にプレーして、結果を引っ張ってきた選手たち褒め称えましょう。
良くやった、本当に良くやった。
高田中駅伝もそうですが、いろんなことを我慢して、練習に対してもを自ら進んで取り組む。
ここ、ここなんだと思います。
やらされているのではなく、自分でやりたいから、やる。
ここが大事だと思います。
嬉々としてやる。
好きこそものの上手なれ。
この状態にすることこそ、指導者の役割だと思ってます。
技術もそうでしょうが、好きだという気持ちほど大事な基礎の基礎はないでしょう。
高田イーグルス、それが上手くいっている。彼らはそれを地でやっています。
六年生は終わりが見えている。
新人チームも育てなくてはならない。
チームはいやがおうにも二分されてしまう、難しい時期、秋風が吹いています。
先が見えている者と無限の未来をめざす者。
グランドには同じ秋風が吹いている。
この時期は、どうしてもノスタルジックになってしまいます。
選手たちの成長がまぶしすぎる。
「俺たちは、こんなにも上手くなったぜ!」と彼らの一生懸命なプレーが物語っています。
グランドで、こらえきれなくなりむます。
シーズンも終盤。
彼らの雄姿を脳内ハードディスクに納めることにしましょう。


その瞬間、我々は間違いなく奇跡を見ました。
スタジアムの大歓声のバックストレート、高田中のアンカーがゴールテープを切りました。
渾身のガッツポー%&%$$’”Q’GAガァー%&%$$’”Q’GAガぁー~
言葉にならない叫びと歓喜。
これまでの彼らにしかわからない苦労、ままならないレース展開。
その最後の最後に、勝負の神様は高田中に微笑んでくれました。
その笑みの光は、選手と指導者、保護者を温かく包み込んでくれていました。
外野の私はその御光が彼らに差しているのを見ています。ワイパーが必要でした。
よかった。ほんとうによかった。
結果がすべてではないということもわかっています。
しかし、よい結果のほうがいい。
一生懸命にやってきた人たちが、きちんと報われることが、きちんと証明される。
私はここに安心します。
安心して、一生懸命になることができます。
そういう背中を、後からつづく子供たちにも彼らは道を示しています。
そして、辛苦をと至高の歓喜を本当の意味でわかり合える一生の友を得る。
何にも代えがたい戦友。
師弟の絆、親子の絆を再確認したことでしょう。
そして彼らはまた次の高みを目指します。
全国という高み、日本一といういただき。

我々も応援せずにはいられません。
スポーツの力は、世の中を変える力があると思います。
ミクロにせよマクロにせよ、人の世に彩りを与えてくれます。
ソフトボールもそう。
プレーしてても、サポートしてても、応援してても、
俺は、私は、我々は、私たちは、ここで生きていることを実感してしまう。
それがスポーツ。
遺伝子に組み込まれた生存競争に類似している。
生存競争の疑似体験と言っていい。
本能なんでしょうね。
より多くの人に、子供たちに経験してほしいと切に思います。マジで。
間違いなく生きる力に直結します。マジで。

このスポーツの力を、いろんなところで活かしてみせます。
これも私のライフワーク。











連日の猛暑ですね
そして連日の甲子園での好ゲーム。
猛暑の中で戦うことに議論が沸いてますが、プレーしている選手たちは目の前のゲームに集中していると思います。 

報道や熱闘甲子園でも、いろいろな人の思い、試合の裏側を見せてくれています。
大垣日大の坂口監督とお孫さんの話、鳥栖工業の兄弟バッテリーと鬼のマネージャーの話などなど人を惹きつけるストーリーが満載です。
そこに一生懸命なプレーが絡む。
そして、残酷なまでの勝負の厳しさ。
勝ちと負け、思いの強さに優劣はあるのだろうかと、考えさせられます。
なぜ、そちらが勝ったのかと言う理由を探してしまいます。
県大会を勝ち抜いてきたくらいですから、どのチームもまぎれもなく強い。
どちらも同じくらい、野球に真摯に取り組んでいる。
それでも、勝負という世界は白黒をつけます。
だからこそ、面白いのかもしれません。
プレーしている選手、指導者はもちろん、見ている我々も魅了してしまう、麻薬のような面白さ。
あの大歓声のスタジアム、甲子園が、その面白さを何倍にも倍増させてしまいます。


規模の大小はあれ、我々のソフトボールも、おっちゃんの草野球も根っこは同じです。
野球が好き、ソフトボールが好き、仲間と一緒にやるのが好き。
同じ時間を共有し、同じ目標に向かって一丸となって突き進む。
これ以上の生き甲斐があるでしょうか?
野球やソフトボールなんてやらなくても、なんら人生に関係はないのに、こんなにも一生懸命になってしまう。
そこに価値を見出し、意味を見つける。
価値観は人それぞれなんです。
なのでよそ様を否定したりはしません。
生きていく上で、一生懸命になれるものを見つけられた我々は、幸せなんでしょうね。

そういう想いを、この時期の熱闘甲子園はいつもリフレインで考えさせてくれます。
願わくば、スポ少の子供たち、息子たち、娘にもその価値が分かる人間なって欲しいと思います。
誰が何と言おうが、結果が良かろうが悪かろうが、一生懸命に取り組むことの大切さ、それを分かる人間になって欲しいと思います。

生きていくことを、輝かせるスパイス。
恋に仕事に、美食にお酒に、子育てに、趣味にいろいろありますが、スポーツもあっていい。
野球が、ソフトボールがあっていい。

さぁ、御盆休みも明けます!
またあのグランドが私たちを待っていてくれています。
さぁて、行きますか!



昨日、今日の猛暑の中、福島市十六沼運動公園で、小学生のソフトボール全国大会が行われています。

かつて美里イーグルスの時に、1回だけ踏んだ舞台、その場所は滋賀県でした。
奈良県代表の志都美旭が丘スポ少さんに、0:1で負けた試合。
今でも、私を支えてくれている試合です。
あの時こうしていれば、ああしていればと後悔と逡巡の苦い思い出とともに、生きています。
あれがあったから、今もこうして指導者たり得ている。
あの雨の中の関柴戦もそうですが、他にもそういう試合と共に今の私は存在しています。

それにしても、この猛暑の中、全国から48チームがこの福島市に会する。
小学生ソフトボーラーの甲子園。
本家と規模は違えど、選手や保護者、指導者の想いは同じです。
まじりっけなしの「白球夢追い人」。
その想いの集まった大きな渦がこの十六沼にあります。
猛暑と相まって、熱くならない訳がない。
こういう大きな舞台で、プレーができる選手たち、それを応援できる保護者、指導できる指導者、勝ち負けはどうあれ、そこはプライスレス、掛け値なしの幸せだと思います。
こういう目標もあっていい。
しかし、全国大会という大舞台に立てるのは選ばれし者、チャンスをきちんと捕まえた者たちです。
何チームか見てみると、各県の予選を勝ち抜いてきた理由がわかります。
各県の王者だけにそつが無い。
もちろんピッチャーはいいし、キャッチャーもいい。
いいショート、セカンドもいるし、チャージの速いサードもいる。
外野も足が速くて、ファーストもどんなボールも捕る。
そんなチームばかりですが、私よりも大きな大阪のエースやミソラよりも大きい広島県板城スポ少の女の子エース。
大阪のエースは、175cm、2.88の円は簡単にはみ出して、そこから90キロ以上の剛球を投げこむ。そして、同じフォームでのチェンジアップ。
これは、大人でも打てないんじゃないかと思わせてくれます。
実力もさることながら、見た目でも楽しませてくれます。
長崎の西海さんも細身で長身からなげる、ムチのような糸を引く、切れのあるボール。
初速と終速が変わらないので、レーザーのような球筋です。
海千山千の天下一武道会。
この中で、福島県代表として、油井さん、中島ジュニアさん、白河東さん、中山さんが出場し、順調に勝ち上がっています。

自分たちのチームがどこまでやれるかという期待、そして自信、チームとしての一体感。
勝つためというよりも、まとまるから勝つことができるということを知っているチームです。
そのために、自分たちが何をやるべきかを末端の背番号をつけていないちびっ子たちまで、わかっている。
どうりで、強いはずです。
それをみて、はたと私は立ち止まります。
そして考えます、我々はどこをめざすか?と。

48チームの気迫がこだまする十六沼。
そのまぶしすぎる気迫を前にして、高田イーグルスはどこをめざすかと自分たちに問いかけます。

会津に帰るまでの長いロングドライブ、ゆっくり考えることにしましょう。


WBCの時も思いました。
そして、会津高校の会津選手権の優勝を見てもそう思いました。
そして、今日もまた我々社会人の野球を見て、またそう思う。
野球ってやっぱすげえ!
そう思わせる選手たち、そう思わせるチームがすごい。
だから、楽しい。

強敵を相手に一歩も引かない。
ビハインドであっても諦めない。
ひとりひとりがやるべきことをやり、それが輪になっていく時の強さよ。
その輪が円になり、強敵を弾き飛ばしていくさまを見る。
それが、自分の息子であったり、教え子であってり、同僚であったりすればなおさらのことです。
成長著しい子供たち。
春にボコボコにやられて負けていても、この短時間で逆転してしまう。
そういうキセキ、ここはこちらの「軌跡」を使いますが、そういう軌跡を見せられると、おっさんたちはたまりません。
泣いてしまいます。心を洗われてしまう。
優勝して、校歌を聞く。
自分たちも練習終わりにさんざん歌った校歌です。
もう、♪飯盛山の~♪から声になりません。
前がゆるんで見えません。
野球が私と息子を繋いでくれています。
多くの家族がそうなんです。

野球は楽しい!

これを心から思えるように、来るべき準備を日々していきましょう。





表面張力。ひょうめんちょうりょく。
コップに水を入れて、コインを入れていき、先にこぼした方が負けというゲーム。
ジョジョの奇妙な冒険やカイジなど、たびたび出てきます。
水の表面張力とコインの体積が押し上げられるアルキメデスの原理のせめぎ合い。
いつ、水があふれ出すのかわからない。
自分や仲間の運命をそこに賭けている、手に汗握るギリギリの展開。
単純なんだけど、面白い。ドラマティックに場面が描写できるから、選ばれるのだと思います。
野球やソフトボールの世界でも同じような状況に陥った時、私はこの「表面張力」を思い出します。

この前も次男の高校野球春季予選。
会津工業と会津学鳳の代表決定戦でもそうでした。両チーム、最終回まで負うか追われるかのシーソーゲーム。まさに、ルーズベルトゲームの展開で見ている方は面白い。
しかし、やってるとうの選手たちは気が気ではなかったでしょう。
両チームの気迫がまさに均衡している場面。
しかし、その均衡は最終回に破られます。
そこまで抑えてきた4番打者をはじめてヒットで許してしまいます。
ここから、プレッシャーが守る学鳳ナインに襲いかかります。
最終回表、ノーアウトランナー。
この1点は大きい。どちらがとるかで勝敗を左右する1点になるでしょう。
それはお互いにわかっている。
工業は、送りたい。
学鳳は、なんとか阻止したい。
こういう場面で、これまでやってきた練習を当たり前にできるか、どうか?まさにここにかかってきます。
それは、攻撃する工業も守る学鳳のどちらにも言えることです。
きちんとバントができるか?
きちんとシフトを敷いて、最低でもアウトひとつがとれるか?
何回も練習してきたはずです。
監督ならば、「普通にやれば大丈夫!」と思ってる場面。
後は、お互いの覚悟と準備と練習の再生能力と応用力、そして運にかかっています。
しかし、運命は残酷です。
何回もやってきたバントシフト。
投げるコースで、バントの方向をある程度コントロールしたうえで対応する。
打球の勢いやランナーのスタートで、二塁で刺せるかどうかを判断し、だめなら最低でも一塁でアウトにする。
最終回のこの場面での二塁にランナーを置くことは避けたい。
しかも、ランナーは4番でそんなに足は速くない。
早めにチャージすれば、二塁はアウトになるはず……そんな思惑でピッチャーはバント処理に向かったはずです。
しかし、思いのほか打球の飛んだ方向が良かった。
バッターもピッチャー、サードの正面は避けたい。なるべく間をぬって、打球の勢いを殺したいという意図がありました。それが功を奏しました。
ルーズベルトゲームとなり、とったりとられたりの展開は、ピッチャーの体力筋力を奪っていきます。
知らない間に足にきていた。
ピッチャー、バント処理で、つまずいてしまった。
アウトをとれる計算が狂いました。
均衡が大きく動こうとする場面。
舞台は整いました。
会津球場の観客も会津工業の得点を期待してしまう状況ができあがりました。
大きく会津工業に針が振れています。
ここで、会津工業は打たなければいけない。
きれいなヒットではなくてもいいので、なんとかして点数をとらなければいけません。
反対に会津学鳳は、なんとかして、ゼロに抑えなければならない。
ここにも、意地と意地のぶつかり合いがあります。
ただ、この場面、工業に勢いのアドバンテージ、行け行けどんどんです。
いつもの倍以上の実力が出てしまう。
学鳳は、ここをなんとかして抑えなければならない。
ここに、野球の、ソフトボールの、チームスポーツの面白さが凝縮されています。
攻める方も守る方も選手だけでなく、お母さんお父さん、弟妹、ばあちゃんじいさん、家族、育ててきた指導者などとりまく人々の思いが詰まっています。
どちらも勝ってほしい。
しかし、勝つのはどちらか片方。
みんなの思いを感じつつも、選手は目の前のプレーをこなすことに集中しますが、思い通りにならないこともある。
ここぞ!の場面を制する。
これを多く積み上げていった方が勝者となります。
あの場面から、集中打で工業が学鳳を退けました。
終わってみれば、大差。
最終回まで、均衡していた両チームだったのに、なぜこんなにも差がついたのか?
私は、自分のチームにもそうですが、この「なぜ?」「なぜ、そうなったのか?」が1番気になります。
ここに、負けた原因があるからです。
そこを解決しないと、また失敗していまいます。
そうならないようにするには、どうしたらいいか?
常にその自問と分析、そして対策は継続しています。

ただ、選手たちは一生懸命にプレーしています。
当たり前ですが、エラーしようと思ってプレーしている選手などひとりもいません。
上手くやりたい、チームに貢献したい、自分がいい結果を残したい。
そのひとりひとりの思いがチームとして結集してぶつかり合う。
お互いに、上手くやらせたいところですが、そうはいきません。上手くいくのは、片方のみ。
勝つのは、ひとり。

そこを分ける分水嶺はどこなんだろうかと、20数年前考えていますが、答えは見つかりません。
思いの強さか?万全の準備対策か?選手の巧さか?そして、「運」か?
おそらく、その全てだと思います。
そして、その全てを達成するのは、およそ人間には無理だと思われます。
100%の対策などできない。
私はそう思ってます。
しかし、そうだとしてもそこに近づけようとする努力と行動は必須だと思います。
最初から、諦めている者に運命の女神は微笑んでくれません。
高みにいこうとする、努力と行動。
求めなければ、与えられない。
信じなければ、キセキはおきないし、訪れないし、手に入らない。

そのギリギリの場面で、野球の神様はどちらに微笑んでくれるのか?
表面張力は、どちらに味方してくれるのか?
味方してくれるためには、何をしたらいいのか?

実力ご拮抗した両チームを、残酷にも勝者と敗者に分けたバックスリーンを背に、「ふたちを分けた原因は何か?高田イーグルスには何が必要か?」、私は自問して帰途につきます。
2023の4月からアユキ世代となりました。
バッテリーを中心とした、どちらかというと守備のチームだと思っていますが、どう転ぶかはわかりません。
この年代の子供たちは、ガンガン成長していくので、思っていたことが、いい意味で裏切られることが、多々あります。

この世代は、去年の秋に県大会を経験しています。
勝つことをある程度経験している。
成功体験があるんです。
なので、勝利を渇望している。
上手くいっているときは、実力以上を発揮しますが、勝ちが遠のき、敗北が強くなってきた時に、恐ろしくもろい。
危うさを内包しています。
勢いと脆さの両面を持つ。
しかし、私はそんなに心配していません。
どちらも、彼らと彼女らの本当でしょう。
どちらであっても、そこからの少しでもの成長を促す。
それが、我々の役目です。
高校野球は、プレーの巧さを見るのではなく、人の成長を見るもの。
次男の高校の野球部の先生の言葉です。
それは、スポ少でも同じ。
どんな場面であっても、人は変わることができるし、成長できる。
私もそれを信じていますし、それを全力で見せてくれる、子供たちを応援したい。

さて、早いもので、明日はいよいよ総体の会津予選です。
アユキ世代、最後の全国大会への挑戦です。
今年の2月に彼ら、彼女らは大きな目標を掲げました。
そのひとつが、全国大会。
大きく夢を見ることができるのが子どもの特権です。
これがこうだから無理だ、ああだからできない。
できない理由をさがすのをやめましょう。
できないと思ったらできないんです。
成功した人の多くは、できると信じている。
たとえその可能性が限りなく低くても。

どこまで、いくのか?
どこまで、私たちを連れて行ってくれるのか?
さて、明日、決戦が始まります!

ひっそりと再開します

人って余裕がないと、人のことを見れません。
真剣に向き合うことができません。
そういう余裕と時間って、とても貴重なものだということを何年も何年も経験しています。

それでも、やはり子供たちと保護者と指導者のスポ少のことを書きたくなります。
だって、ノンフィクションでドラマがあるんですもの。
心を動かされる瞬間があるんです。


春は出会いの季節、いろんな場所で自己紹介をする場面があります。
先日も1人3分間の自己紹介がありました。
先の順番から出身地、やるべき内容、趣味、すきな食べ物などいろんな話題が出てきました。

さて、何を早そうかと思案します。
私の人となりを、みんなにどう伝えるか?
私が今までやってきたことは何か?となると、私には、やはり「スポ少」なんですね。

20年以上携わり、教え子も同じ職場に入るようになり、そして今もまだグランドに立っている。
なぜ、グランドにいるのかと、自分に問います。
なぜ、なんだろうと。
すると、出てきた答えは、
「人が成長していく過程に携わり、一番近くで見たいから」
これに尽きます。
「人」は、「チーム」という言葉にも置き換えることができるでしょう。
成長していく瞬間を一番近くでみる贅沢。
これは、どんな映画、漫画よりもドラマティック。
みんなにわかって欲しいとは思いません。
理解できる人にだけ、わかればいいんです。
何より、自分だけわかっていればいい。
間違いなく、私の生きるモチベーションのひとつ。
二本柳に集まる、今のメンバーも間違いなく、私が生きる理由のひとつだと言えるでしょう。
今はカナト世代からアユキ世代へ。
そんな彼らと彼らの保護者と熱き指導者のみんなと新しい船で、今年の大海へ繰り出すことにしましょう!

さて、どんな物語がまっていることでしょうか?
アユキたちをlookでもなく、seeでもなく、watchしていきます。
今年も面白くなりそうです。
だから、人生は面白い!




新人戦県大会は、高田イーグルスの挑戦は1回戦で潰えました。
負けた、負けたんです。
結果は結果として受け止めます。
しかし、この県大会が見せてくれた景色は、高田イーグルスにどう作用するでしょうか?

まず、ここ最近県大会という大舞台に久しく行っていなかったので、その舞台の大きさに対する高揚感が違います。
あと2つ勝てば、全国大会に手が届くところまで来ていました。
俺たちだってやればできるという、大きな自己肯定感が高田イーグルスを包んでいました。
さぁやったろうじゃん!と意気込む強さは普段の比ではありません。
だからこそ、いろんなことが頑張れた。
いろんな練習をしてきました。
一三塁のフォーメーション、実りませんでした。
バント、全部アウトにされました。
外角うち、ヒットはトウマの2本のみでした……
やってきたことが、積み上げてきたものが、例えその時には出なくても、必ず積み上がっています。
決して無駄ではない。
無駄ではないんです。
そう思っていた方が遥かに気分がいい。
結果がでないあまりに、過去のがんばりを否定することはないと思うんです。

今回のサッカーワールドカップの前のNHKのスポーツの特番で、日本代表のキャプテン、吉田選手が言ってました。
「グッドルーザー(良い敗者)は、正直、もういいんすよ!」と。
前回大会で善戦して負けた日本代表が、帰国した時に負けたのに褒め称えられた時、ふと立ち止まってみたときに、正直に思ったことなんだと思います。
良き敗者として褒めたたられるより、勝者になりたい。
ただの勝者になりたい。
本音だと思います。

なるほどなと思いましたが、グッドルーザーでもいいんじゃないかと私は思います。
もちろん、グッドユーザーに甘んじていてはなりません。
負けの原因を分析して、次に活かさなければいけません。
しかし、褒め称えられるだけのプレーをしたことに、少しは満足してはだめなんでしょうかね。
少しは、自分たち自身を褒めてもいいと思うんですよね。
甘いか?
甘いのかもしれません。
ここが、私の最後の最後で負ける要因のひとつなのかもしれません。

試合に負けた後に、団として大きな旅館にみんなで泊まりました。
私もかつては小学生、昔みんなでスキー合宿で泊まったことを思い出しました。
チームメイトと保護者、指導者みんなで同じ飯をくって、ゲームは禁止なので、枕を投げたり、他愛もないことでゲラゲラ笑ったりしたことを今でも覚えています。
これも、県大会に来られなければできなかった経験です。
スポ少をやっていなければ、結びつかなかったかもしれない面々。
スポ少という触媒が、みんなを結びつけています。
飲み過ぎて、あんまし覚えていませんが、あんなに車座になって、いろんなことを話したのは、何年ぶりでしょうか。
何を話したかは、そんなに覚えていませんが……
ひとつ覚えているのは、夕食のバイキングの際にうるさくて、かなり注意されたこと。
団をあげて、調子に乗ってしまいました。

調子にのったといえば、思い出します。
スポ少の指導者をはじめて駆け出しのころ、確か最初のころ、柳津の御霊祭りソフトボール大会で、当時の旭スポ少でしたが、その大会では、参加賞として、柳津の無料温泉券がもらえました。
1回戦でそうそうに負けた我々は、汗を流しに月見が丘温泉にいきました。
午前中の早い段階だったので、ほとんど貸し切りでした。
雄大な只見川をみながら、早々の1回戦で負けてありあまってる体力を温泉にぶつけます。
お湯を掛け合い、飛び込み、バタフライ。
貸し切りだと思っていた20歳前半の若僧の私も、子供たちと一緒になって騒いでいました。
ところが、おっかないおじいさんの一喝で、シーンとなりました。
なんだお前たち、どこの子供だ?
責任者は、誰だぁ?
との怒声で怒られます。
責任者は、一緒に遊んでいた私です、と手を小さく上げたことを思い出しました。
今回も泊まりもそうですが、調子に乗って、ご迷惑をおかけしたことを、お詫びします。
ごめんなさい。
自制を促す立場にありながら、一緒になって、怒られる……
他人様に迷惑をおかけしている以上、
立場がありませんね。
二十数年たっても同じことをやっている。
またまた、進歩がありませんね。
ここは、反省します。

反省もしますが、せっかく来たからには、やはり楽しまないと。
基本的には、どんな場面でも、楽しみをほどよく、ほどよく見つける必要があると思うんですよね。確かに、今日は負けはしましたが、今回の泊まりは、今年今まで、頑張ってきた、選手をはじめ、家族、指導者みんなへのごほうびだと思っています。
だから、大いに楽しんで、いい想い出にしたらいいんです。















執筆中
 1  2  3  4  5  6  ≫
HOME
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
プロフィール
HN:
高田イーグルスコーチ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]