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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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青空杯が最後の大会になるかと思いきや、その閉会式で、小原田スポ少さんから翌週の新人大会のお誘いを受けました。
信夫第一さんの主催の新人交流大会です。
小原田さんのお誘いも、信夫第一さんのお誘いもうれしいかぎりです。
イーグルスにまた戦うチャンスを与えていただいてありがとうございます。
こういう繫がりを大事にしていかなくてはと。
つくづく思います。
そのあたり、ネットワークの広がり、小島コーチが今年チカラを注いでいてくれるところです。
小島コーチの人脈で、イーグルスは何個も試合が増えました。
それはイーグルスの選手ひとりひとりにチャンスの場を与えてくれることと同意です。
1回でも多く、打席に立たせてやりたい、
1回でも多く、守備機会を経験させてやりたい、
1回でも多く、チームでも勝つことの楽しさを味あわせたい。
この思いです。

民友杯新人大会で、ぶざまな負けっぷりを呈したヤングイーグルス。
そのリベンジの場として、そのお誘いを受けることにしました。
コントロールが定まらず、ファーボールを連発する試合を作れないピッチャー。
捕球で、グローブを落とし盗塁を刺せないキャッチャー。
ちいさなミスを重ねて、守り切れない内野、外野。
そして、打てない、工夫のない打線。
課題は山積みですが、なんとか活路を切り拓いて欲しい。
私は私用でいけませんので、小島コーチにお願いしました。
高田中野球部の三年生引退試合をやりながら朗報を待つとしましょう!
といってるそばから、小島コーチからLINE。
なめつさんを相手に0:2で負けました、と。
しかも、打ったのはタイセイの2塁打一本のみ。
また、貧打を露呈してまけた。
想像できます。
また、アウトコースを打てずに、なんの工夫もせずに振り回して、たったの一撃を加えるのみで負けた。
あのほおのきさんと激闘を繰り広げたヤングイーグルスは、どこにいったんでしょう。
しぶとさ、ねばりがない。
二点はどうやってとられたのでしょうかね。
最後の最後にきて、落ち気味、下降線でおわる尻切れトンボ。
期待させるだけさせやがって、最後にその期待を裏切ってくれる。
それが、いまのイーグルスでしょう。
とはいっても、そうさせてるのは最後は指導者の責任です。
事態を受け止めて、次の手をうたないといけない。
春に躍動するために練習するしかありません。
昨日大会でイーグルスも新鶴さんも休みだと聞いてました。
しかし、この寒空でもないですが、高田スポ少さんはユニフォームを着て二本柳で練習をしてました。
先んじれば制す。
みんながんばっている。
戦い続けてきたイーグルスには、休息も必要だとの判断で休みにしましたが、我々が休んでいる最中にもその牙を研いでいるスポ少さんがいる。
かんばってるのはイーグルスだけではないんです。
離されたくない。負けたくない。
そう思ったなら、バットを握りしめて素振りにいきましょう。
いきなりは上手くならない。
積み木を積んでいくように毎日毎日を積み重ねていく。これを怠らない者。
これを我慢できる者。
前を向いて、進む者にのみ栄光はやってきます。

イーグルスもそういう集団になってくれることを祈ります。
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落ち込んでいる人たちを勇気づけるホームランを見ました。
劣勢のイーグルスの選手、保護者を奮い立たせる一発。 
一撃で世界を変える。
白黒だったイーグルスの世界に、虹を架けるがごとく、鮮やかな色彩をあたえてくれた。
そのチカラを持つことを許された、迷えるスラッガー、ルイ。
最後の最後で、会津トップのピッチャーから、かっ飛ばしました。
あのルイが、かっ飛ばしたホームランの放物線が描いた時間。
誰彼かまわず、みんな絶叫!
まわりを気にせず、みんなが両手をあげてガッツポーズ!
誰もがルイの名前を何回も何回も絶叫しました。
数秒間のフィーバーですが、ルイが、イーグルスが世界を歓喜で支配していた。

自分たちよりも強いものに対して、簡単に負けてやらねえぞ!という強烈な意思表示。
それをルイが体現してくれました。
まさに世界を変えたルイの一発。

本人の苦労と辛酸を見てきただけに、ぐっときました。
「ああ、最後の大会でこんなにも見事なホームランを打っちまうんだなあ。」
もうこいつは大丈夫だなと思いました。

振り返ってみると、メンタルの浮き沈みの激しいめんどくせえ奴でした。
ひとりで落ち込むのは構わないんですが、まわりを巻き込んでしまって、マイナスオーラを出しまくる。
コーチが厳しく言っているのはそこだと思います。
チーム全体が、腫れ物に触るように気をつかう。
そうはいってもまだ小学生ですから、感情のコントロールがつかないこともあるでしょう。
それも含めてのスポ少なんです。
いままでそんなやりとりを何回もしてきて、ルイも少しずつ感情のコントロールができるようになってきました。
ここが、野球という、ソフトボールというチームスポーツのいいところ。
ルイの心が折れていれば、誰かがフォローに回ります。
私なんか空気を読めずに、チャンスに三振したルイに向かって
「どうした?三振大魔王!」
と軽口をたたいて、
「うっせぇぼけ!死ね!」と本気で切れられた事がありました。あれは怖かった。

扱いが難しい落ち込んだルイ。
イーグルスの仲間は、わかっていました。
あざとく声をかえるのではなく、ただとなりにいて一緒に歩く。
そんな姿をみてきました。

これだけで、ルイは救われたことでしょう。
多少のミスやエラーで落ち込むことはなくなりました。打たれ強くなった。
そんなメンタルの成長もルイをしてホームランを打たせた。
チームのみんながびびるくらいのお父さんも満面の笑みでした。ちょっと泣いてたかも。

「ルイ、よくやったぞ!」
交わす言葉は少ないけれど、お互いにわかっています。
ふたりのあんな笑顔は見たことがありません。

父子の努力が描いた、世界をかえるアーチ。
父子の夢はまだまだ続きますが、ここまでの苦労はすべてが報われたでしょう。
イーグルスにとっても優勝の呼び水となる貴重な一発でした。

次の日の優勝の立役者である最優秀選手賞。
私が選ぶのではなく、6年生に選ばせました。
「ルイだな。」
「ルイでいいべ!」
「ルイしかいねえべ!」
誰もがルイの名前をあげたことも納得できます。
心も体も、技術も大きく成長しました。
みんなもそれを認めたMVPでした。

あんだけひねくれて流した涙は、無駄ではなかった。
こういう瞬間をみるのが指導者冥利に尽きます。
おめでとうルイ!
ありがとうルイ!そしてお父さん!




なんなんでしょうね。
昨日の流れ。
決勝戦大一番、勝っても負けても今年のイーグルスの最後の大一番の一試合。
すべてがこの優勝のためだけにあったような出来事が連続します。

オーダー表が、ちょうど最後の5枚。(オーダー表は5枚一組なんです!)

スコアブックがちょうど最後の1枚。

そして、決勝戦の最中に監督鈴木の頭にとなりのコートのファールが当たる。あれは痛かった。
青空杯ににつかわしいぴんかんの青空にイーグルスが羽ばたく!
いろんなことがイーグルスを優勝に導く天啓となり慶兆となっていました。
今日は勝つ、優勝するためにいままでのイーグルスはありました。
そして、本当に優勝してしまう。

これも保護者のみなさんのご支援なしにはなしえなかった。
毎週土日の朝早くから俺たちをおこして、朝飯を用意してくれて、気持ちよく送り出してくれました。
前の日仕事で遅くても、飲み会でいくら呑んででても送り出してくれました。
そして、いつもいつも傍らで全力応援をしてくれました。

選手たちもそうですが、その家族みんなもふくめてのイーグルスです。
いろんな人の顔が浮かんできて、言葉になりませんでした。
今思い出しても泣けてくる。
うれしい優勝でした。

最後の最後に優勝を勝ちとる!
なんとも野球の神様、ソフトボールの神様の粋な計らい。

イーグルスには、とんでもなく速いピッチャーもいない。
とんでもなくかっ飛ばすスラッガーもいない。
(ちかいのはいますが)
飛びぬて上手い選手は少ないながらも、イーグルスというチームになると部類の強さを発揮する。
ひとりひとりが、いつもよりも少し頑張る。
少しずつ小さな頑張りを、毎日毎日積み重ねてきました。
積み重ねては、逆転満塁ホームランで崩され、また積み重ね直す。
何回も何回も失敗して、エラーをして、怒られて、厳しくいわれてもまた前を向いて歩き出す。
よくぞ、ついてきてくれました。
最後の大会もミスをしても、最後の最後で踏みとどまる。
それができました。
ひとりのミスをみんなでカバーする。
ひとりのホームランはみんなのホームラン。
ユウキャノンはみんなのユウキャノン。
やることなすこと、上手くいくのは、チームの雰囲気がいいからです。
何回も何回も組んでいる円陣ですが、丸く並んだみんなの背番号が
「みんなでやるのが、イーグルスでソフトをやるのが、楽しくて楽しくてしょうがねえや!」と言っていました。

何回も流した悔し涙が、みんなを巻き込んでのうれし涙に変わりました。

ありがとうイーグルス選手諸君、保護者のみなさん!

すべては大きな勘違いでした。
ゆめまぼろし。
この前の柳津で激闘を演じたヤングイーグルスの姿はどこにもなかった。
ことごとく、長瀬さんのペースで進む試合。
面白いところは何もなく、盛り上がらない。
打てないので、なにも策も練れない。
これで県大会にいくなんて、ちゃんちゃらおかしい。
自分たちの実力を見誤っていました。

俺たちは弱い。

弱いなら弱いなりの必死さ、ひたむきさがなかった。
はなからなめてかかってましたね。
私自身も含め、たかをくくっていた。
気合いをいれて、相手を飲み込もうとすることと、たかをくくることは違う。
ほおのきさんにリベンジするところではありませんね。
足下にも及ばない。
指導者からして、俺たちは強いと勘違いしてました。
ピッチャーの調子が良くないことをいち早く見抜いて、交換させるべきだった。
打てないなら、バントで揺さぶるなり方針展開をするべきだった。
今となっては、すべてが後手。
あれで、すべてを出し切ったなんて、おこがましてくてく言えません。

再戦の場はありません。

さて、どうやってたてなおしていくか。
美里の6年生連合で、戦ってきた大東さんの大会。

海千山千があつまると、いい出汁がでるようです。
イーグルス単独とはまた違った雰囲気。
何事もプラスにとらえる高田さんと同じチームメイトになる。
そこに、新鶴スポ少の唯一の6年生のシュウも重なる。
お互いのいいところが、相乗効果で倍増していきます。
「ああ、この光景は近い将来の高田中野球部になっていくんだなぁ。」
と思いました。
まぁ、野球を選ばない子もいるし、新鶴は別の中学なんですけと、これはいいチームなります。
イーグルスの6年にないものを、補ってくれている。

甲高い声と闘志あふれるセンスのあるプレーでチームをひっぱるタカ。
ほどよくみんなのつっこみをもらいながらも、いい雰囲気になります。
これは、みんな楽しくなってしまう。
人数も10人。控えはなく、DP、FPを使うので出番のない選手はいません。全員が毎回戦っている。
いわば、全員が主役。
そのなかで、ソフトボールが楽しくて仕方がないという雰囲気。
エラーをしたとしても、すぐに前向きになります。
指導者が怒る暇もないくらい、まわりからドンマイの声。
その雰囲気が、体をリラックスさせて、いつも以上の実力を発揮させます。
私はヨウスケがあんなにかっ飛ばすところをみたことがありません。
あれ以上のドンピシャはみたことがない。
さがっていたレフトの遙か上空を流星のごとく抜けていった。本人もびっくり。
あの感触は気持ち良くて忘れることができないでしょう。
他に何個もエラーをして、さんざんチームをピンチに陥れますが、みんながカバーしてしまう。
ランナーを背負っても高田のルイがバンバン三振をとってくる。
頼りがいのあるエースです。
みんながみんなのびのびやっていました。
これがチームプレー。
このまま優勝してしまうと思ってました。
それほど、このチームがどこまでいくかを見届けたくなる。
いいチームでした。
今回は、優勝を逃しましたがチャンスはもう一回あります。
次戦は10/28(日)、民友杯とダブルで優勝を勝ちとることを祈って、練習をしていきます。

目の前を通りすぎていったボール。
あのコースを忘れることはできないでしょう。
そして、そのストライクに全力でスイングしにいかなかった自分を許すことはできないでしょう。
コウノスケが流した涙は、本当の涙だったはずです。
最終回、二死三塁で、ラストバッターのコウノスケ。
ボールから入ってくる川崎スポ少さんのバッテリーを冷静に判断できていたようです。
しかし、追い込まれると精神状態、判断力は混乱します。
コウノスケのまだ短い経験では、まあ性格的なものもあると思いますが、やや積極性をひそめた状態になった
たしかに難しいコースでした。
塁は空いていました。
無理に甘いコースで勝負しなくていい場面。
つぎのバッターは、1番のルイ。
こちらのベンチもファーボールになってくれないかなあという期待があったと思います。
手を出しづらい状況でもあった。
ですが、コールはむなしく「ストライク、バッターアウト!」
主審もこれで、勝敗が決するので自信を持ってコールします。
崩れ落ちるコウノスケ。
両チームの歓喜と落胆が入り交じる中、ひとり涙を流すコウノスケ。
自分の無力さを味わったことでしょう。
彼はこの先も自問するはずです。
「何であの時、自分はフルスイングをしなかったんだ?」と。

それでいいんです。
それが次につながっていく。
つなげていかなければならない。
そうでなければ、ここまでいい試合を作り上げてきたチームメイトに申し訳ない。
支えてくれているお父さんお母さん、家族に申し訳ない。
そのぐらいの気持ちで、必ず次の結果につなげて欲しいと思います。

パニクりナンバーワンのコウノスケですが、それを克服していくには、普段から状況判断のクセをつけるのがいいと思います。
そして、そうする理由を考えていく。
昨日もライトを守らせましたが、守備位置がおかしい。
いくら指示しても元に戻ってしまう。
コウノスケの守備位置にかっこたる理由があってそうしているなら私はそれを尊重しますが、そうではない。
昨日の先発の高田のルイの球は速い。
右バッタは、振り遅れて、球威押されるだろうからライト線によってやや前。
そこに位置する理由があるんです。
人に言われたからといって、ただ動くだけではなんの成長もない。
世の中のいろんな事象が、なぜそうなるかを考えましょう。
理由が分かれば、行動の根拠になります。
頭で分かれば、体もスムーズに動くと私は思います。
それが、最後には考えなくても、人の体の機能の「反射」のように出てくる。
そうなって、はじめて「できる!」と言えます。

コウノスケに限らず、スポ少の子どもたちはいろんな失敗をします。
その失敗を糧としていくのか、わらってごまかすのか?
昨日の試合の敗戦の原因は、コウノスケではありません。
その前に、初回にミスが響いています。
彼らにもコウノスケのような受難が降りかかっている。
それをこの先にどうつなげていくか?
私はごまかすような男になって欲しくないので、バンバンいっていきます。
覚悟して置くように!ヨウスケ。
あの簡単なミスがなければ、あの1点はなかった。
それはヨウスケにも響いていたようです。
次の回から、使い慣れないファーストミットから使い慣れた自分のグラブに持ち替えた。
彼なりに取り返す意気込みはあるようです。
この姿勢が大事です。

そして、この先もコウノスケにチャンスで、3ボール2ストライクの場面がくるでしょう。
その時に、コウノスケがどういう成長を見せてくれるか?

楽しみで仕方がありません。


この9月の連休、黄金色になった会津平野。
ああ稲刈り手伝いしないとなあと思いつつ、早朝から出撃します。

日曜日は、けやきさんの宇津木妙子杯。
1回戦は関柴さん。
昨年全国大会のチーム。
いつも接戦になる強敵です。
春先の1回目の喜多方での大会、喜多方タクシー杯で対戦しています。
なんとか勝ちました。

そして、2回戦はなぜか今年初対戦?の河東さん。
赤いユニフォームが特徴的なチームです。
足を絡めてくる攻撃で素早く先制されます。
しかし、こちらも足を絡める。
ユウキの思い切った走塁が光りました。
すかさず同点。

競っていく展開に持ち込みたかった。
ですが、ここ最近なかったようなミス。
そして、そのミスをズルズルと引きずる。
そしてまたミスを呼ぶ連鎖。

三盗されるとかは、事前の確認で防げるミスです。
最近のタイセイからは考えられませんが、やはり確認は大事だと思いました。
自分でも、普段しないようなミスをしたために、がっくり落ち込む。
打線も湿る。
得意の1.3塁でも初球、走ってくるのにストライクを取りに行って打たれる。
これはキャッチャーの配球ミス。
ショートとセンターは、足トラップ、胸トラップでサッカー選手になる。
ピーゴロからファースト、バックのリターンで焦って落球。
あれよあれよで、引き離されていく。
ここ最近の我慢強いイーグルスは、そこにいませんでした。
クソみたいな試合とは、まさにこのこと。
人のミスをあげつらうくせに、自分がミスをするとシュンとしてしまう。
悪い雰囲気が漂う中で、救世主は現れるはずもなく、敗戦。
こういうイーグルスは弱い。
残り少ない中で、急激に上手くなるはずもない。
その中で、どうしていくか?

おごってはいけない。
過信していたと思います。
たしかに少し調子にのっていた。
それに対する鉄槌。

状況を把握していてこその、いいプレー。
行き当たりばったりができるのは、天才のみ。

地味であっても、アウト、ストライクカウント、ランナーの位置、風、太陽などを確認する。
そからまたはじめます。
この試合、私が1番にチームとしての成長を感じた瞬間があります。

それは、何回かは忘れましたが、
おそらく1:1の同点で緊迫した場面。
ツーアウトからショートゴロ、タイセイ裁いてファースト、テンカイに送球。

ん!?
少し高い。

テンカイ、懸命に伸びますがポロリ。
あーと残念の声。

ここから、ズルズルいかないといいなあと思いましたが、いかなった。

その次のバッター。
またしてもショートゴロ、タイセイ慎重になりながら今度はいい送球、そしてテンカイもガッチリキャッチ。
それを見て
「あー、こいつら分かってきてるなあ。」と思いました。
それが成長のあかし。
ずっと試合にで出た主力組も、この秋から主力になる新参組も自分の役割を分かっている。
いったんちぐはぐになって、ミスをしても自分たちで修正する自己修復能力を備えている。

あの時も、まえと同じようなショートゴロですが、ファーストに送球するタイセイには優しさがありました。
「テンちゃん、頼むよ!」
テンカイも
「さっきはごめん、今度はきっちりとるよ!」
あのショートゴロ、たかがショートゴロですが、そんな会話が聞こえてきそうでした。
ただ、今度からはテンカイにファーストミットになれてもらわないと。
あと三センチ五センチくらいは落とさないで捕れるはずです。

それと、6番ユリアからの下位打線の連打。
アウトを計算できる下位打線にファーボールではなく、打って塁に出た。
これは、相手に大ダメージを与えました。
まさに、胸のすく展開。
その中でも、ソウゴ、レンのセンター前は見事でした。
打ち方は、スピードピッチャーに合っていることは分かっていました。
小さいながらもきっちりとらえていた。
あのピッチャーから、あの捉え方ができているならば、怖いものはありません。
上位も怖いが下位もこわい。
相手は脅威でしょう。

これで、県大会を戦いたかったなあ。
来年までとっておきます。
確かに負けました。
だがしかし、俺たちはやれる!という自信が持てた戦いでした。
この敗戦は大きな糧となります。

負けたり、失敗したことを反省することも大事ですが、今回、成功したこと、いい結果をもたらしたことを取りあげましょう!

子ども達にとって、1番の原動力は成功した結果です。
「俺はやった!やったんだ!」と自他共に認められること、それが自己の存在を大いに肯定してくれます。
いろんな意味でした自信になる。
このソフトボール、スポ少で得た自信が他の分野にも波及していくから不思議なものです。
このスポ少の場での、成功体験が今後のいろんな場面にいきてくる。
そういう課程をいくどとなく見てきました。
たかがスポ少ですが、されどスポ少。
端から見れば、なんだそんなことと思われるかもしれませんが、その子にとってはとてつもなく大きいこと。

私はその小さな成功の証言者になります。
その一歩となる成功体験が、このほおのきさんとの試合でもたくさんありました。

ワタシ「ナイスセーフティバント!」
レント「監督!オレ初めて決めたよ!」

ユウキ&テンカイ「ナイス牽制アウト!」

レン「ナイス守備範囲!ナイスヒット!」
ソウゴ「ナイスライトゴロ&ナイスヒット!」

ユウゴ「左バッターの守備位置の取り方、ナイス!」

シュンペイ「ナイス、全力スイング」

いままで、控えであった彼らにもスポットがあたる。
それをみんなが自覚しています。
俺らも頑張んないといけない。
確かな覚悟を感じました。

そんな彼らを声に出して、頭をなでて誉める。
照れくさそうにしてますが、内心はうれしくて仕方がない。
こういうところで、「俺はやれる!」と、存在意義を見いだしていく。
脳内にはアドレナリン出まくりです。
これが脳内麻薬。
こういう成功体験は癖になります。

失敗したらどしよう→から→失敗するかもしれないけれど、やってやる!成功させてやる!に変わる瞬間です。

これが、人を育てるきっかけとなり、しいては、チーム全員を強くするきっかけとなります。

今回は、それが上手くいかなかった。
それが負けにつながった。
だとしても、あいつらはわかっています。
それでも、前にいくことを。
次にいくことを。

見せましょう、新星イーグルスのチカラを!
まだまだですか、彼らのこれからの一歩一歩を見守っていきます。
昨日のスコアブックを見返してみます。
最後のホームラン、ひし形に囲うんですけどその記入がない。
記入する気もなく、してやられたと、ただぼう然と右中間を抜けていったボールと追っていくユリアとレントを見ていたことを思い出しました。

最終回、連続ヒットとエラーで2点を献上した後、タイムを取りました。
チームにやべぇやべぇ感が漂い、ずんずんと敗北の歌が遠くで聞こえてきました。
この空気を変えたい。
一瞬とはいえ、物理的に流れを断ち切れるのがタイムです。これが監督の権限。
回数が限られているタイムをどこでとるか?
ここが名監督の見せどころ。
この夏の金足農業中泉監督、大阪桐蔭の西谷監督は実にいいタイミングでタイムをとります。

昔は、タイムをとるのが嫌いでしたが、その効果に気づいてからとるようになりました。

マウンドに皆が集まってくる。
ランナーがいなくなった方が守りやすいこと、点差があるのでアウトはすべてファーストでとること、打順は7番からの下位打線にであることの確認でした。
あたふたしているやつらにひと息いれてやる意図がありました。
言っている最中も、みんな目が泳いでいました。
どうしようもない不安が見てとれますが、まだ闘志の炎は消えていない。
この時点では、いける!のりきれる!と思ってました。

このタイムで、一息ついた。
タイムは、魔法です。


ケンタ、7番を三振にとり、ワンアウトで2点差。よし、いける!
あとアウト2つで、8.9番。
普通ならば、計算してアウトをとれる打線。
ところが、この8番にストレートのファーボール。
誰もが、よしいける!大丈夫だ!と安心したところで、真逆の悪い結果。
なにがあるかわかりませんね。
あのケンタでさえも動揺の色が見える。

この試合の流れを大きく変えたファーボールでした。

心理的に、体力的に大きなダメージとなります。
ヤバイぞ、ヤバイぞという空気。
天秤が、ほおのきさんに傾いた瞬間でした。
息を吹き返えした。活気づくベンチ、応援団。

明らかに球は走っていなかった。
抑えのケンタに疲労が見えましたが、故障しているレントをマウンドに戻すことはできない。
かといってユリアはこの場面では、プレッシャーがかかりすぎる。

どうする?俺。

私の計算がはじき出したのは、ケンタでいく。
この場面を乗り切ったら、自信がついてもっとタフなクローザーになって欲しいという願いからでした。

勝負師でない、気心をおこしてしまった。
この場面は、希望や祈りではなく、冷静な分析官、アナライザーでなくてはならない。
それを忘れていました。
こうあって欲しいなどどいう希望は、まず通らない。他力本願になっていた。
なんども経験していることなのに、希望、願望を優先させた。

終わった結果から、たらればの話になります。
もうひとつの選択肢。8番にファーボールを与えた時点でユリアにチェンジしていたらどうなっていたか?

クローザーとしてのケンタの異変を見抜けなかった。見抜けなかったというより、気づいていて、大丈夫だとたかをくくっていた。
ケンタが抑えて欲しいという願い。
大丈夫であって欲しいと楽観していました。
ここはマイナス思考であるべきだったか?
臆病者であるべきだったか?
答えはありません。
いい結果が出たほうが、正解なんです。
今回はいい結果にならなかった。
ということは、どこかに間違いが合った。
その全ての責任は監督にあります。

だとしてもあの場面、ケンタに託す選択肢をとったとしても、もうひとつ道がありました。
もう一回、あの打たれる前でタイムを取ること。

今年の甲子園、大阪桐蔭対高岡商業戦。
昨年、仙台育英に9回二死から逆転負けを喫して春夏連覇を逃している。
それと同じシチュエーション。
勝ってはいますが、9回二死、この場面で、キャプテンの中川クンが自主的にタイムをとる。
これは西谷監督の指示ではありません。
あの悪夢のデジャヴをチーム全員で、共有し、乗り越えるためのタイム。
西谷監督も、「選手をたのもしく思えた。」と言っています。
いったん、間を取って、冷静になるためのタイム。


ケンタからユリアに代えないで、打たれなかったかもしれない方法。
ファールフライをとれなかったあの後に、タイムだった。
ツーアウトであること。
ツーストライクに追い込んでいること。
バッターは、ほおきさんの最強バッターであること。
かなりの打ち気であること。
この後は、ストライクはいらないこと、ボールをふってくれるであろうこと。
2点のリードがあるので大丈夫であること。

こちらにプラスの要素はたくさんあった。
あの場面でタイムを取るべきでした。
魔法を使うべきだった。

ただ、あの場面、みんなもそうでしょうが、私も早く楽になりたかった。早く勝ちたかった。
その、一瞬の油断、焦り。
ソフトボールの神様は見逃してくれませんでしたね。

あそこで、タイムをかけていたら、勝っていたかもしれない。

ここは、やはり監督のミスということになります。

あと一球で終わるという場面。
あと一球で終わったのはイーグルスでした。

ここが悔やまれる。

この身を焼かれるような教訓を、必ず次に活かします。
まずは、こんなピンチを事前につくらない努力を、つくってしまったら、それに対する対応策を考えていきます。
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