時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
残す大会も今週末の二つを残すのみとなりました。
今年は本当に大会が少なかった。
子どもたちのチャレンジする機会が減るということは、成功体験や失敗体験をする機会がへるということです。
成功するにしても失敗するにしてもそれにチャレンジすることさえもなくなっていくことは、それまで練習してきたこと自体を否定されるようで身を切る思いです。
そんな中に開催された白坂スポ少さんの大会。
遠く白河で行われるにも関わらず、高田イーグルスから3チームの参加を認めていただきました。
日頃から懇意にしていただき、ありがたい限りです。ロビー活動が得意な美里イーグルスの小島監督によるところも大きいでしょう。
さて、試合はといえば6年生チームはどうやら死の組に入った模様です。
県大会2位と同グループ、勝ち上がっても王者の矢吹さんがいるトーナメント。
私はこれをみて、最後にきて県大会レベルの戦いができるんだなと高揚感を覚えました。
といいつつ、残念ながら私は私用でいけませんでしたが。
聞いた話によると、県大会2位の中島ジュニアさんを相手に結果的は2:4で負けて予選リーグを勝ち上がれなかったそうです。
初回が全てだったと大橋監督が振り返っていました。
そして、満塁機を二度作るもそこてワンヒットがでない。
先制されて、こちらの好機をいかせない展開。
今年の課題が白河でも繰り返されたようです。
ここで今後の対応はだいたい二つに分かれます。
ミスの原因を徹底的に究明して、次に活かそうとすること。
もうひとつは、ミスは仕方ないとして切り替えを優先するやり方。
その時のチーム状態によってどちらも正解だと思います。
残りの試合が少ない中、そして気温も低い中、モチベーションを保ちながらソフトボールをやろうと思うのは子供たちにとって中々難しいことだと思います。
その気持ちを切らさないで、いつも前を向かせることの難しさ。
私はそれを考えてしまいます。
特に6年生に限って言います。
先が長ければ、この白坂大会の反省点をあげて、対応策を徹底的に練る。相手が泣くほどの苛烈さを持って望んでも大丈夫でしょう。
先があれば子供たちには立ち直るための長い時間が用意されているのですから。
しかし、今はそうではない。
細かい修正点をひとつひとつ直していくことも大事でしょうが今は彼らのモチベーションを高めるような施術のほうが有効だと私は思います。
マラソンで言えば、ゴール直前でほどけた靴紐を結び直すよりも、勢いに任せてそのままゴールを狙う。
細かい技術などの基礎はいままで積んできたことを信用しましょう。というか、信用するほかない。
そのうえで、今彼らに必要なのは「勢い」だと思っています。勢いに任せて切る、ゴールテープ。
願わくばあと二つ、先頭で切りたい!
明日明後日決戦です!
今年は本当に大会が少なかった。
子どもたちのチャレンジする機会が減るということは、成功体験や失敗体験をする機会がへるということです。
成功するにしても失敗するにしてもそれにチャレンジすることさえもなくなっていくことは、それまで練習してきたこと自体を否定されるようで身を切る思いです。
そんな中に開催された白坂スポ少さんの大会。
遠く白河で行われるにも関わらず、高田イーグルスから3チームの参加を認めていただきました。
日頃から懇意にしていただき、ありがたい限りです。ロビー活動が得意な美里イーグルスの小島監督によるところも大きいでしょう。
さて、試合はといえば6年生チームはどうやら死の組に入った模様です。
県大会2位と同グループ、勝ち上がっても王者の矢吹さんがいるトーナメント。
私はこれをみて、最後にきて県大会レベルの戦いができるんだなと高揚感を覚えました。
といいつつ、残念ながら私は私用でいけませんでしたが。
聞いた話によると、県大会2位の中島ジュニアさんを相手に結果的は2:4で負けて予選リーグを勝ち上がれなかったそうです。
初回が全てだったと大橋監督が振り返っていました。
そして、満塁機を二度作るもそこてワンヒットがでない。
先制されて、こちらの好機をいかせない展開。
今年の課題が白河でも繰り返されたようです。
ここで今後の対応はだいたい二つに分かれます。
ミスの原因を徹底的に究明して、次に活かそうとすること。
もうひとつは、ミスは仕方ないとして切り替えを優先するやり方。
その時のチーム状態によってどちらも正解だと思います。
残りの試合が少ない中、そして気温も低い中、モチベーションを保ちながらソフトボールをやろうと思うのは子供たちにとって中々難しいことだと思います。
その気持ちを切らさないで、いつも前を向かせることの難しさ。
私はそれを考えてしまいます。
特に6年生に限って言います。
先が長ければ、この白坂大会の反省点をあげて、対応策を徹底的に練る。相手が泣くほどの苛烈さを持って望んでも大丈夫でしょう。
先があれば子供たちには立ち直るための長い時間が用意されているのですから。
しかし、今はそうではない。
細かい修正点をひとつひとつ直していくことも大事でしょうが今は彼らのモチベーションを高めるような施術のほうが有効だと私は思います。
マラソンで言えば、ゴール直前でほどけた靴紐を結び直すよりも、勢いに任せてそのままゴールを狙う。
細かい技術などの基礎はいままで積んできたことを信用しましょう。というか、信用するほかない。
そのうえで、今彼らに必要なのは「勢い」だと思っています。勢いに任せて切る、ゴールテープ。
願わくばあと二つ、先頭で切りたい!
明日明後日決戦です!
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最近会津選抜の練習をみています。
その中に柳津唯一の選出選手のヒカリ。
彼のバッティングには見習うべきところが多いです。
まず足が速い。
その足の速さを活かすためのバッティングを知っています。
アウトコースに決めに来るとみるや、無理に引っ張らないでレフトに流す。
そんなに大きい体ではありませんが、甘く入ってくるとフルスイングに切り替える。
なかなかパンチ力もありながら、ミート力も高く、簡単に三振もしないしぶとさもある。
その上バントも上手い。
スラップぎみにもできる。
相手にすればなんでもできる嫌なバッターですが、今は味方にいてくれるこの安心感。
我が高田イーグルスの同じタイプのバッターはといえば、副キャプテンのソウゴです。
パンチ力はソウゴのほうにやや分がありますが、ランナーを進めたり、必要なところでゴロを打つ技術など小技全般は、ヒカリの後塵を拝していると私は思います。
それを踏まえて考えます。
高田イーグルスは、監督の方針からあまり型にはめずに選手の自主性を信じて活かすチームです。
なので、ノーサインであれば何をやってもいい。
この前のみさとじげんカップ、オール矢吹ジュニアさんを相手にした準決勝。
同点に追いつかれた最終回の攻撃。
打順は上位打線のいい打順でした。
確かユキノブ倒れて、二番のソウゴ。
なんとか塁に出ようという意志が、ソウゴの目に見えました。
彼が選択したのは、意表を突いたセーフティバント。
後で監督に確認しましたが、あれはノーサイン。
最終回のこの場面で打ちにいかずに、あえてセーフティバントによる奇襲を選択した。
惜しくもファールとなりましたが、これをみた大橋監督
「あぁ、この場面でセーフティ、いいな!」
最後の打席にノーサインでセーフティバントをこころみる。
そこには必ず塁に出るという意志が見てとれました。
少し前までであれば、普通にフルスイングで迎え撃っていた。それはそれでいいとは思います。
しかし今回は、セーフティ。
私はそこにソウゴのクリエイティブ性を見ました。
自らの工夫と創意で道を切り開くパイオニア。
これこそが自分より強い巨人を倒すカギ。
それを私たち指導者の先導ではなく、ソウゴは自分でその道を開拓しようとしました。
しかも、このギリギリの場面で雌雄を決するような決断を自分で下した。
ソウゴ。
奴は打席に入る前から考えていたはずです。
ランナーがでれば送りバント。
1点取らなければならない場面で先頭バッターがアウトになった。
ここは必ず塁に出なくてはならない。
どうすれば、塁に出れるか?
打つか?…いや待てよ、それよりも俺が出る確率が高いのは…ん?サードの位置は後ろめ…やっぱりセーフティだな。
よし!やろう!
これは私の想像ですが、ソウゴの中にそういった葛藤、意思決定があったことでしょう。
試みは結果的に上手くはいきませんでした。
が、場面に応じてのチャレンジを誰にも言われずに決めた。
監督も私もそこを評価しての「すげぇな!」の感嘆符。
私は思います。
優れた指導者といわれる人の人智を越えるのは、現場の選手たちの判断だと。
窮極のケースバイケース。
それは現場の選手たちにしかできないことなんです。
方針に囚われない自由度、選択肢の多さ。
そこを認めて育てる土壌が、大橋監督をはじめ高田イーグルスにはあります。
選手たちの、選手たちによる、選手たちのためのソフトボール。
government of the people, by the people, for the people.
(人民の人民のための人民による政治、第16代アメリカ合衆国大統領、エイブラハムリンカーン)
選手の選手たちのクリエイティブ性をチームとして活かす。
私はこれこそが窮極に求めるチームの強さだと思っています。
そして、いつか、いつの日にか、分厚いメガネをかけた野球経験者以外の素人指導者が甲子園で優勝する日が来て欲しいとさえ思っています。
選手たちが考えて、行動にうつす、そこにソウゴはチャレンジし続けています。
小学生ながら、自分で考えて自分でチームのために考えて、行動にうつすことができた。
それに対する「すげぇな!」です。
私はこうも思います。
自分で考えて、チャレンジする勇気。
このソウゴの姿勢がみんなに伝染していってくれれば、スポ少でソフトボールをやる意味があると。
これがある限り、ソウゴは、高田イーグルスのメンバーはどこにいってもやっていけると。
登る山は高い方がいい、戦う相手は強い方がいい、挑戦するなら難しい方がいい。
真っ正面からいくか、横から行くか、上から行くか?
挑み方は千差万別。
そこにチャレンジする時、にやっと笑う。
その打席に立つのは、もちろんソウゴです!
その中に柳津唯一の選出選手のヒカリ。
彼のバッティングには見習うべきところが多いです。
まず足が速い。
その足の速さを活かすためのバッティングを知っています。
アウトコースに決めに来るとみるや、無理に引っ張らないでレフトに流す。
そんなに大きい体ではありませんが、甘く入ってくるとフルスイングに切り替える。
なかなかパンチ力もありながら、ミート力も高く、簡単に三振もしないしぶとさもある。
その上バントも上手い。
スラップぎみにもできる。
相手にすればなんでもできる嫌なバッターですが、今は味方にいてくれるこの安心感。
我が高田イーグルスの同じタイプのバッターはといえば、副キャプテンのソウゴです。
パンチ力はソウゴのほうにやや分がありますが、ランナーを進めたり、必要なところでゴロを打つ技術など小技全般は、ヒカリの後塵を拝していると私は思います。
それを踏まえて考えます。
高田イーグルスは、監督の方針からあまり型にはめずに選手の自主性を信じて活かすチームです。
なので、ノーサインであれば何をやってもいい。
この前のみさとじげんカップ、オール矢吹ジュニアさんを相手にした準決勝。
同点に追いつかれた最終回の攻撃。
打順は上位打線のいい打順でした。
確かユキノブ倒れて、二番のソウゴ。
なんとか塁に出ようという意志が、ソウゴの目に見えました。
彼が選択したのは、意表を突いたセーフティバント。
後で監督に確認しましたが、あれはノーサイン。
最終回のこの場面で打ちにいかずに、あえてセーフティバントによる奇襲を選択した。
惜しくもファールとなりましたが、これをみた大橋監督
「あぁ、この場面でセーフティ、いいな!」
最後の打席にノーサインでセーフティバントをこころみる。
そこには必ず塁に出るという意志が見てとれました。
少し前までであれば、普通にフルスイングで迎え撃っていた。それはそれでいいとは思います。
しかし今回は、セーフティ。
私はそこにソウゴのクリエイティブ性を見ました。
自らの工夫と創意で道を切り開くパイオニア。
これこそが自分より強い巨人を倒すカギ。
それを私たち指導者の先導ではなく、ソウゴは自分でその道を開拓しようとしました。
しかも、このギリギリの場面で雌雄を決するような決断を自分で下した。
ソウゴ。
奴は打席に入る前から考えていたはずです。
ランナーがでれば送りバント。
1点取らなければならない場面で先頭バッターがアウトになった。
ここは必ず塁に出なくてはならない。
どうすれば、塁に出れるか?
打つか?…いや待てよ、それよりも俺が出る確率が高いのは…ん?サードの位置は後ろめ…やっぱりセーフティだな。
よし!やろう!
これは私の想像ですが、ソウゴの中にそういった葛藤、意思決定があったことでしょう。
試みは結果的に上手くはいきませんでした。
が、場面に応じてのチャレンジを誰にも言われずに決めた。
監督も私もそこを評価しての「すげぇな!」の感嘆符。
私は思います。
優れた指導者といわれる人の人智を越えるのは、現場の選手たちの判断だと。
窮極のケースバイケース。
それは現場の選手たちにしかできないことなんです。
方針に囚われない自由度、選択肢の多さ。
そこを認めて育てる土壌が、大橋監督をはじめ高田イーグルスにはあります。
選手たちの、選手たちによる、選手たちのためのソフトボール。
government of the people, by the people, for the people.
(人民の人民のための人民による政治、第16代アメリカ合衆国大統領、エイブラハムリンカーン)
選手の選手たちのクリエイティブ性をチームとして活かす。
私はこれこそが窮極に求めるチームの強さだと思っています。
そして、いつか、いつの日にか、分厚いメガネをかけた野球経験者以外の素人指導者が甲子園で優勝する日が来て欲しいとさえ思っています。
選手たちが考えて、行動にうつす、そこにソウゴはチャレンジし続けています。
小学生ながら、自分で考えて自分でチームのために考えて、行動にうつすことができた。
それに対する「すげぇな!」です。
私はこうも思います。
自分で考えて、チャレンジする勇気。
このソウゴの姿勢がみんなに伝染していってくれれば、スポ少でソフトボールをやる意味があると。
これがある限り、ソウゴは、高田イーグルスのメンバーはどこにいってもやっていけると。
登る山は高い方がいい、戦う相手は強い方がいい、挑戦するなら難しい方がいい。
真っ正面からいくか、横から行くか、上から行くか?
挑み方は千差万別。
そこにチャレンジする時、にやっと笑う。
その打席に立つのは、もちろんソウゴです!
ユリアバックホーム。
あのプレーは間違いなくチームを救いました。
みさとじげんカップ、準決勝。
オール矢吹ジュニアさんを相手に、先制しながらも追いつかれる展開。
流れは対岸に移りつつありました。
二死二塁とされて、ユウゴ、センター前にはじかれます。
センターにぬけるとみるやランナーにサードを蹴ってホームに突っ込む指示を出すコーチャー。
やべぇ、やべぇーよ。
世界が破滅してしまう、イーグルスにとっての世界が。
ぅうわぁ~!悲鳴にも似た叫び声がこだまします。
大勢がこの後の展開に固唾をのむ。
その中で冷静かつ優雅に動く男がいました。
センター、前目に守っていたユリア、待つことを選択せず、すかさず前進して捕ることを選択しました。
少しでも前で捕る、そしてホームとの距離をつめる。
これがよかった!
ヒットのバウンドに合わせて、勢いをつけながらレーザービーム。
キャッチャーオオタケさんのミットにどんぴしゃでストライク送球!
この一連の流れは、中森明菜の曲に乗せたいくらいです。
出会いはスローモーション。
ユウトのミットがランナーの足を捉える。
アウト!
His Out!
大歓声に沸く高田イーグルスベンチ。
てんやわんやのお祭り騒ぎです。
そんな中、投げた瞬間にアウトを確信してベンチに帰ってくるユリア。
渾身の力をこめて放ったボールはまさに彼にとっての元気玉。
それが世界を救いました。
意気揚々と走ってくるユリア。
かっこいいぜ、このヤロー!
守るイーグルスナインも、すぐにベンチに引き上げずに、ハイタッチのためにユリアを待ちます。
みんながユリアに駆け寄る。
そのハイタッチには、ユリア、ピンチを救ってくれてありがとうな!の意味がこめられています。
笑顔、笑顔、笑顔。
みんないい顔してます。そしてみんなカッコイイ。
こういう瞬間がいい。
私はこういう瞬間をココロのカメラに収めています。
いいチームになったなと、無言で語りかけます。
終盤で同点、ひとつのミスも許されない場面。
ユリアは、まず迷いなく前進した。
バウンドにあわせての慎重な捕球。
ワンツーのリズムで投げるためにきちんと歩幅の調整もしていました。
何回も何回も練習してきた成果がここで活きる。
勢いを活かした速い送球。
それてはいけないストライク送球。
キャッチャーオオタケさんがきちんと捕って、ランナーにタッチをする。
アウトにするための行程がたくさんありました。
しかも相当なプレッシャーの中で。
しかし、ユリア、そしてオオタケさんもやってのけた。
高度なプレーです。
それをやってのけた。
こういうビッグプレーも実戦でできるようになったんですね~。
上がりノックで二死二塁バックホームを想定しての練習をやってきて良かったと思いました。
この2人、おちゃらけているようでいて……やっぱりおちゃらけています。
宮川まつり(文化祭)でセリフに詰まって、笑う、ただのお笑い担当ではないんです。
やるときはやる。
これでいいんです。
なぜかいつもチームの勝ち負けを左右するような場面で攻守にわたって、ユリアがでてくる場面が多いような気がします。
昨年の新鶴戦、そしてこの大会。
同じセンターというポジションのユウヘイを思い出します。
彼も何回もチームの危機を救ってきました。
どっかぬけていることもある。
調子ににのりすぎるところもある。
つっこみどころも多いけど、声も大きくて、みんなを笑わせるムードメーカー。
ユリアの献身が高田イーグルスを支えます。
あのプレーは間違いなくチームを救いました。
みさとじげんカップ、準決勝。
オール矢吹ジュニアさんを相手に、先制しながらも追いつかれる展開。
流れは対岸に移りつつありました。
二死二塁とされて、ユウゴ、センター前にはじかれます。
センターにぬけるとみるやランナーにサードを蹴ってホームに突っ込む指示を出すコーチャー。
やべぇ、やべぇーよ。
世界が破滅してしまう、イーグルスにとっての世界が。
ぅうわぁ~!悲鳴にも似た叫び声がこだまします。
大勢がこの後の展開に固唾をのむ。
その中で冷静かつ優雅に動く男がいました。
センター、前目に守っていたユリア、待つことを選択せず、すかさず前進して捕ることを選択しました。
少しでも前で捕る、そしてホームとの距離をつめる。
これがよかった!
ヒットのバウンドに合わせて、勢いをつけながらレーザービーム。
キャッチャーオオタケさんのミットにどんぴしゃでストライク送球!
この一連の流れは、中森明菜の曲に乗せたいくらいです。
出会いはスローモーション。
ユウトのミットがランナーの足を捉える。
アウト!
His Out!
大歓声に沸く高田イーグルスベンチ。
てんやわんやのお祭り騒ぎです。
そんな中、投げた瞬間にアウトを確信してベンチに帰ってくるユリア。
渾身の力をこめて放ったボールはまさに彼にとっての元気玉。
それが世界を救いました。
意気揚々と走ってくるユリア。
かっこいいぜ、このヤロー!
守るイーグルスナインも、すぐにベンチに引き上げずに、ハイタッチのためにユリアを待ちます。
みんながユリアに駆け寄る。
そのハイタッチには、ユリア、ピンチを救ってくれてありがとうな!の意味がこめられています。
笑顔、笑顔、笑顔。
みんないい顔してます。そしてみんなカッコイイ。
こういう瞬間がいい。
私はこういう瞬間をココロのカメラに収めています。
いいチームになったなと、無言で語りかけます。
終盤で同点、ひとつのミスも許されない場面。
ユリアは、まず迷いなく前進した。
バウンドにあわせての慎重な捕球。
ワンツーのリズムで投げるためにきちんと歩幅の調整もしていました。
何回も何回も練習してきた成果がここで活きる。
勢いを活かした速い送球。
それてはいけないストライク送球。
キャッチャーオオタケさんがきちんと捕って、ランナーにタッチをする。
アウトにするための行程がたくさんありました。
しかも相当なプレッシャーの中で。
しかし、ユリア、そしてオオタケさんもやってのけた。
高度なプレーです。
それをやってのけた。
こういうビッグプレーも実戦でできるようになったんですね~。
上がりノックで二死二塁バックホームを想定しての練習をやってきて良かったと思いました。
この2人、おちゃらけているようでいて……やっぱりおちゃらけています。
宮川まつり(文化祭)でセリフに詰まって、笑う、ただのお笑い担当ではないんです。
やるときはやる。
これでいいんです。
なぜかいつもチームの勝ち負けを左右するような場面で攻守にわたって、ユリアがでてくる場面が多いような気がします。
昨年の新鶴戦、そしてこの大会。
同じセンターというポジションのユウヘイを思い出します。
彼も何回もチームの危機を救ってきました。
どっかぬけていることもある。
調子ににのりすぎるところもある。
つっこみどころも多いけど、声も大きくて、みんなを笑わせるムードメーカー。
ユリアの献身が高田イーグルスを支えます。
この前のじげんカップでのできごと。
オール矢吹ジュニアさんのシャープな打撃の前に味方がたまらずエラー。
初回の虎の子の2点を死守できずに、ついに追いつかれてしまいました。
二死からエラーでの加点。
流れは対岸にいこうとしています。
さぞかしピッチャーのユウゴはアップアップになってんだろうなぁと見て見る。
ん?笑顔だな!
笑ってるな!
そういや、ここ最近の試合でもよく笑っているのを見かけます。
白獅子猪苗代戦の泣きそうな、崩れそうな破顔ではありませんでした。
なんというか、達観した笑顔。
感情のダムが崩壊していない。
あぁこんな場面で笑うことができるようになったんだな。
そこでそうなるのは、まぁ、仕方ない!
さぁ、切り替えて次に行こう!
その笑顔がそう言っている、私はそう思いました。
今年のチームは強い強いといわれながら、結果がなかなか出なくて、いいところまでは行くんですが、頂点には立てない。
その最前線に立つのがエース、ユウゴです。
県内の屈指のそのスピード、そのチェンジアップをもってすれば押さえて当たり前、そのくらいの技量だと思っています。
しかし、はじまった今シーズン、大事なところでファーボール、ストライクを取りに行ったボールを痛打。
この悪循環、デフレスパイラル。
ファーボールとはいいますが、厳しいコースを攻めた上でのファーボール。決して逃げてはいないんです。チャレンジしたうえでのファーボール。
ボールを半個、1/4くらいの差だと思っています。
ストライクと言っていいくらいのコース。
しかし、判定はボール。
試合を決めるような大事な場面。
ここで、ストライクをとれるピッチャーか?とれないピッチャーか?
この後に成長していくうえで大きな分岐点となります。
結果的に、ストライクをとればいいピッチャーといわれる。
本当わずか数ミリの違い。
そこを逃してきました。
今年は練習試合も少なく、実戦経験を積み重ねることができなかったことも大きいでしょう。
本来であれは、ここでブラッシュアップできた。
そういうギリギリの場面がたくさんあったんです。
失敗しても打たれても取り返すチャンスがあったはずなんです。
いいところで何回も打たれながら、何回もファーボールをだしながらも、少しずつ修正していく経験を昨年までは、積むことができた。
しかしこのコロナ禍ではそれもできません。
昨年のエース、レントも何回も何回も修羅場をくぐってきました。
ガラスのエース、レントも幾度どなく泣いていました。
5年の秋の柳津のほおのき戦、県大会、さくら戦、強敵を相手にすればするほど自分たちも強くなっているという実感があったと思います。
泣いた分だけ強くなったといえるでしょう。
そして最後の最後には、うれし涙に変えた。
ところが、今年は自分の実力を支えてくれる経験が極端に少ない。
こういうの春先で経験して、総体、白獅子に活かすステップアップ・・・それができなかった。
ここはむずせぇところでした。
ただ、私は思います。
今がその自分を支えてくれる経験を積んでいる時だと。
ユウゴをはじめ、ソウゴ、ユズキ、ハレル、ヒカリ、ユリア、ユキノブ、オオタケさん、ケンタ、そしてダイ。
彼ら全員がまさに臥薪嘗胆、研鑽の時。
彼らにはまだまた前途洋々たる未来がある。
その先の未来からみれば、今の経験がかえってプラスに働くかもしれません。
結果が出ても出なくても、自分のやるべきこと、やりたいことを探して、やろうとするその意志。
その意志が継続するように、私たち大人は見守り続けましょう。
6年生の意志。試合の中で1番先頭にたって、敵の矢じりを受けているのは、やはりユウゴだと思います。
現に直撃のピッチャーライナー、数回くらっています。
彼の流した涙。
痛さだけではなく、心も折れた涙。
かつてそうだったイーグルスの歴代エースたち。
順風満帆なんて面白くない。
苦労をしなければ見えない景色があるはずです。
ひとりしか立つことが許されないマウンド。
打たれるかもしれない。
強敵を前にして、逃げ出したくなるココロ。
仲間の支えを順風として、満帆に帆を張る。
さぁ、いくぜ!
白球を握りしめて放つ!
何回も、何回も折れた心を糧にして、彼はまたマウンドに立ちます。
彼ならば大丈夫。
笑うユウゴ!
オール矢吹ジュニアさんのシャープな打撃の前に味方がたまらずエラー。
初回の虎の子の2点を死守できずに、ついに追いつかれてしまいました。
二死からエラーでの加点。
流れは対岸にいこうとしています。
さぞかしピッチャーのユウゴはアップアップになってんだろうなぁと見て見る。
ん?笑顔だな!
笑ってるな!
そういや、ここ最近の試合でもよく笑っているのを見かけます。
白獅子猪苗代戦の泣きそうな、崩れそうな破顔ではありませんでした。
なんというか、達観した笑顔。
感情のダムが崩壊していない。
あぁこんな場面で笑うことができるようになったんだな。
そこでそうなるのは、まぁ、仕方ない!
さぁ、切り替えて次に行こう!
その笑顔がそう言っている、私はそう思いました。
今年のチームは強い強いといわれながら、結果がなかなか出なくて、いいところまでは行くんですが、頂点には立てない。
その最前線に立つのがエース、ユウゴです。
県内の屈指のそのスピード、そのチェンジアップをもってすれば押さえて当たり前、そのくらいの技量だと思っています。
しかし、はじまった今シーズン、大事なところでファーボール、ストライクを取りに行ったボールを痛打。
この悪循環、デフレスパイラル。
ファーボールとはいいますが、厳しいコースを攻めた上でのファーボール。決して逃げてはいないんです。チャレンジしたうえでのファーボール。
ボールを半個、1/4くらいの差だと思っています。
ストライクと言っていいくらいのコース。
しかし、判定はボール。
試合を決めるような大事な場面。
ここで、ストライクをとれるピッチャーか?とれないピッチャーか?
この後に成長していくうえで大きな分岐点となります。
結果的に、ストライクをとればいいピッチャーといわれる。
本当わずか数ミリの違い。
そこを逃してきました。
今年は練習試合も少なく、実戦経験を積み重ねることができなかったことも大きいでしょう。
本来であれは、ここでブラッシュアップできた。
そういうギリギリの場面がたくさんあったんです。
失敗しても打たれても取り返すチャンスがあったはずなんです。
いいところで何回も打たれながら、何回もファーボールをだしながらも、少しずつ修正していく経験を昨年までは、積むことができた。
しかしこのコロナ禍ではそれもできません。
昨年のエース、レントも何回も何回も修羅場をくぐってきました。
ガラスのエース、レントも幾度どなく泣いていました。
5年の秋の柳津のほおのき戦、県大会、さくら戦、強敵を相手にすればするほど自分たちも強くなっているという実感があったと思います。
泣いた分だけ強くなったといえるでしょう。
そして最後の最後には、うれし涙に変えた。
ところが、今年は自分の実力を支えてくれる経験が極端に少ない。
こういうの春先で経験して、総体、白獅子に活かすステップアップ・・・それができなかった。
ここはむずせぇところでした。
ただ、私は思います。
今がその自分を支えてくれる経験を積んでいる時だと。
ユウゴをはじめ、ソウゴ、ユズキ、ハレル、ヒカリ、ユリア、ユキノブ、オオタケさん、ケンタ、そしてダイ。
彼ら全員がまさに臥薪嘗胆、研鑽の時。
彼らにはまだまた前途洋々たる未来がある。
その先の未来からみれば、今の経験がかえってプラスに働くかもしれません。
結果が出ても出なくても、自分のやるべきこと、やりたいことを探して、やろうとするその意志。
その意志が継続するように、私たち大人は見守り続けましょう。
6年生の意志。試合の中で1番先頭にたって、敵の矢じりを受けているのは、やはりユウゴだと思います。
現に直撃のピッチャーライナー、数回くらっています。
彼の流した涙。
痛さだけではなく、心も折れた涙。
かつてそうだったイーグルスの歴代エースたち。
順風満帆なんて面白くない。
苦労をしなければ見えない景色があるはずです。
ひとりしか立つことが許されないマウンド。
打たれるかもしれない。
強敵を前にして、逃げ出したくなるココロ。
仲間の支えを順風として、満帆に帆を張る。
さぁ、いくぜ!
白球を握りしめて放つ!
何回も、何回も折れた心を糧にして、彼はまたマウンドに立ちます。
彼ならば大丈夫。
笑うユウゴ!
いつも余裕のないレオ。
これが私のレオの印象です。
器用なタイプではない。
むしろ不器用。
そんな彼がホームランを打つ。
こんな日が来るんですねえ。
レオ。
バッティングの構え、猫背。
まだいろんなところの固さがとれていません。ただ、以前よりは反応に速さがでできて、スイングに迷いがなくなっています。
ストライク、ボールの見送り方も良くなっている。
体つきはヤングイーグルスの中では大きい方です。
筋肉量はあっていいはず。
問題はその使い方。
前記しましたが、器用な方ではありません。
こちらがアドバイスしたことは、すぐに流しそうめんのように流れていく。
トップの作り方、前足のあげ方が遅い。
その分遅れる。足を上げないやり方にするか、トップの入りを速くするように!
何回同じことをいったでしょう。
それでも、何回も何回も言い続けないとだめなんでしょうね。
今回もトップの作り方が、遅いと思っていました。
しかし、レオはレオなりにアジャストしようとしていました。
そして、振り遅れるなく振り切った。
三遊間を切りさき、レフトを破った。
あのレオが、こうやってホームランを打つまでになる。
一塁を全力で駆け抜け、二塁を蹴り、サードへ。
レオは全力疾走をやめません。
ホームランを打ち慣れていないから周りを見る余裕もない。
こういうところは6年のケンタとは真逆のところに位置します。
まさに無我夢中。
へんな計算、打算がない。
ないというか、できないといった方がいい。
これはこれで好感がもてます。
世界をドラスティックに変えるのはこういう男なのかもしれません。
こういう成功体験を積み重ねていくことで、自己肯定感=自信が生まれます。
俺はやれる!ここでやれる!
学校でもなく、家庭でもなく、厳しいスポーツという勝負の世界、ここで仲間から認められる、指導者からも、保護者からも認められる。
これほど自分を推してくれる経験があるでしょうか?
レオよ、これがソフトボールの楽しさだ!
この経験をもっともっと体験したくなる。
それがもっともっと上手くなるための種となるでしょう。
その種をどう育てるか?
我々指導者、保護者、チームメイトも関わってくることでしょうが、つまるところ最後。
それはレオ次第です。
毎日の素振り、筋トレ、ルールのおさらい。
コーチがいうところの毎日の積み重ねが、レオの種を大きく育ててくれるでしょう。
大歓声の中、全力でホームベースを駆け抜けたことは、彼の中の辞書にこう刻まれたでしょう。
ホームランは気持ちいい!
これが私のレオの印象です。
器用なタイプではない。
むしろ不器用。
そんな彼がホームランを打つ。
こんな日が来るんですねえ。
レオ。
バッティングの構え、猫背。
まだいろんなところの固さがとれていません。ただ、以前よりは反応に速さがでできて、スイングに迷いがなくなっています。
ストライク、ボールの見送り方も良くなっている。
体つきはヤングイーグルスの中では大きい方です。
筋肉量はあっていいはず。
問題はその使い方。
前記しましたが、器用な方ではありません。
こちらがアドバイスしたことは、すぐに流しそうめんのように流れていく。
トップの作り方、前足のあげ方が遅い。
その分遅れる。足を上げないやり方にするか、トップの入りを速くするように!
何回同じことをいったでしょう。
それでも、何回も何回も言い続けないとだめなんでしょうね。
今回もトップの作り方が、遅いと思っていました。
しかし、レオはレオなりにアジャストしようとしていました。
そして、振り遅れるなく振り切った。
三遊間を切りさき、レフトを破った。
あのレオが、こうやってホームランを打つまでになる。
一塁を全力で駆け抜け、二塁を蹴り、サードへ。
レオは全力疾走をやめません。
ホームランを打ち慣れていないから周りを見る余裕もない。
こういうところは6年のケンタとは真逆のところに位置します。
まさに無我夢中。
へんな計算、打算がない。
ないというか、できないといった方がいい。
これはこれで好感がもてます。
世界をドラスティックに変えるのはこういう男なのかもしれません。
こういう成功体験を積み重ねていくことで、自己肯定感=自信が生まれます。
俺はやれる!ここでやれる!
学校でもなく、家庭でもなく、厳しいスポーツという勝負の世界、ここで仲間から認められる、指導者からも、保護者からも認められる。
これほど自分を推してくれる経験があるでしょうか?
レオよ、これがソフトボールの楽しさだ!
この経験をもっともっと体験したくなる。
それがもっともっと上手くなるための種となるでしょう。
その種をどう育てるか?
我々指導者、保護者、チームメイトも関わってくることでしょうが、つまるところ最後。
それはレオ次第です。
毎日の素振り、筋トレ、ルールのおさらい。
コーチがいうところの毎日の積み重ねが、レオの種を大きく育ててくれるでしょう。
大歓声の中、全力でホームベースを駆け抜けたことは、彼の中の辞書にこう刻まれたでしょう。
ホームランは気持ちいい!
みさとじげんカップ、無事開催できました。
参加して下さったチームの方々、ありがとうございました。
このじげんカップ、コロナ禍で大会数が激減した子どもたちに一つでも多くの大会を経験させてやりたいとう親心がスタートでした。
誰もがそう思っていても、なかなか行動に移すことは難しい。
その壁を破った人たちがいました。
大会を運営するということは、思ったよりもたいへんなことです。
決してひとりではできない。
いろんな方々の協力が不可欠です。
それでも、大事なところは、やはりやるべき人に負担が集中します。
そして、いろんな細かいところの判断や作業が必要になってきます。
私も裏方をやったときに、それを思い知らされました。
そしてそういう時に限ってプライベートでも仕事でもいろいろ忙しい。
重なるときは重なるもんです。
頭の中の円グラフがあっちもこっちも幅が広い。
やらなければいけないことが、重なる場合が多い。寝る時間を削って大会の準備をする。
正直、俺はなにをやってんだろうと思うときもありました。
これを毎年毎年継続している他のスポ少さんは、やはりすごいなぁと思います。
大変な苦労がある。
それでも大会をやる意味、意義はあるんです。
この苦労をしてでも、大会に出るあの子たちの笑顔が見たい。
その一言に尽きます。
いざ大会が始まっても、あれは大丈夫か?これは大丈夫か?
心配になって動き回ってしまう。
準備品や段取りを全部を知っているのは、自分。
だから、いろんなことを皆が聞いてくる。
人に頼む前に自分が動いた方がはやい。
わかります。
かつての私がそうでした。
なんか落ちついて試合を見ていられない。
それでもふと、がんばっている彼らの顔を見たときに、全力で応援する保護者を見たときに、
「やってよかった!」と苦労が報われるでしょう。
私はそんな時、槇原敬之さんの曲「僕が一番欲しかったもの」を思い出します。
自分が一番苦労して、一番割に合わないと思っていたけど、実はそうではない。
そういう苦労をしたからこそ、見える景色がある。
その苦労をした人たちでなければ見ることができない風景がある。
それが一番のご褒美。
得難いものは、やはり苦労をして手に入れなければならない。
その道のりの途中で協力してくれた仲間と分かち合う風景。
何にも代えがたい。
この大会を企画立案し、仲間を集め、段取り、実行までこぎつけた、役員の皆様、
惜しみない協力をいただきました保護者のみなさんに感謝いたします。
じげんカップ、いい大会でした!
参加して下さったチームの方々、ありがとうございました。
このじげんカップ、コロナ禍で大会数が激減した子どもたちに一つでも多くの大会を経験させてやりたいとう親心がスタートでした。
誰もがそう思っていても、なかなか行動に移すことは難しい。
その壁を破った人たちがいました。
大会を運営するということは、思ったよりもたいへんなことです。
決してひとりではできない。
いろんな方々の協力が不可欠です。
それでも、大事なところは、やはりやるべき人に負担が集中します。
そして、いろんな細かいところの判断や作業が必要になってきます。
私も裏方をやったときに、それを思い知らされました。
そしてそういう時に限ってプライベートでも仕事でもいろいろ忙しい。
重なるときは重なるもんです。
頭の中の円グラフがあっちもこっちも幅が広い。
やらなければいけないことが、重なる場合が多い。寝る時間を削って大会の準備をする。
正直、俺はなにをやってんだろうと思うときもありました。
これを毎年毎年継続している他のスポ少さんは、やはりすごいなぁと思います。
大変な苦労がある。
それでも大会をやる意味、意義はあるんです。
この苦労をしてでも、大会に出るあの子たちの笑顔が見たい。
その一言に尽きます。
いざ大会が始まっても、あれは大丈夫か?これは大丈夫か?
心配になって動き回ってしまう。
準備品や段取りを全部を知っているのは、自分。
だから、いろんなことを皆が聞いてくる。
人に頼む前に自分が動いた方がはやい。
わかります。
かつての私がそうでした。
なんか落ちついて試合を見ていられない。
それでもふと、がんばっている彼らの顔を見たときに、全力で応援する保護者を見たときに、
「やってよかった!」と苦労が報われるでしょう。
私はそんな時、槇原敬之さんの曲「僕が一番欲しかったもの」を思い出します。
自分が一番苦労して、一番割に合わないと思っていたけど、実はそうではない。
そういう苦労をしたからこそ、見える景色がある。
その苦労をした人たちでなければ見ることができない風景がある。
それが一番のご褒美。
得難いものは、やはり苦労をして手に入れなければならない。
その道のりの途中で協力してくれた仲間と分かち合う風景。
何にも代えがたい。
この大会を企画立案し、仲間を集め、段取り、実行までこぎつけた、役員の皆様、
惜しみない協力をいただきました保護者のみなさんに感謝いたします。
じげんカップ、いい大会でした!
喜多方ボーイズさん主催大会に参加させていただきました。
数少ない貴重な大会です。
しかも、6年生チームと新人チームの二チーム参加させていただきました。ありがたい。
大会関係者の皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
雨で順延なったので参加チームが減りました。
ぜひともあの猪苗代さんとやりたかったのですが、雨で流れていろいろ変わって猪苗代さんは不参加となり、その夢はかないません。
そんな中でも優勝をめざすことにはかわりはありません。
さて、高田イーグルス、坂下さんジュニア、準決勝で坂下さんAチームを破り決勝に進みました。
久々の大会なので、緊張というよりはやっとできるという期待感のほうが多い。
プレーがのびのびしています。
坂下さんのA、B二チームを相手に、快音を飛ばしまくる。
かといって、だらけることなく、引き締めるところはきちっと引き締めていた……と思います、思いたい。
決勝で、関柴さんとあたることになるのですが……
残念ながら、私は息子の新人戦でそっちにいってしまいました。
なので、見てません。
この勝ち方はあぶないなぁと思っていました。
上手くいきすぎている。
大差で勝つとどうしても気の緩みが出てしまいます。これを勢いとすればいいんですが、いきなりブレーキをかけられたときの、落差に耐えられるか?
何度もこういう場面を見てきました。
だからどっかで警鐘を鳴らしていますが、中々、自分たち自身を律することは難しいものです。
決勝戦は、私は督戦してませんので、コーチのスコアブックだけ見て判断しています。
ロースコアでリードして最終回に持ち込むも、下位打線にファーボール二個と、最後は追いつめつつもラストバッター9番に打たれてサヨナラ負けだそうです。
なんとも後味の悪い負け方。
ランナーはだすもあと1本がでない。
そうこうしているうちに最終回にロースコアで持ち込まれる。
相手が後攻。
プレッシャーのかかる場面、ヒットを打たれるよりもファーボールの方が痛い。
普通に打たせれば、討ち取る確率が高いのにファーボールで塁に出してしまう。
いいコースにはいっているにも関わらず、ボールの判定。
ピッチャー自身にもそうでしょうが、守る仲間全員にボディーブローのようにきいてきます。
終盤にきて、ランナーがでる。
これが意味するところは、緊張によってエラーの確率が高くなることです。
こりぁー、やべぇーぞ!という空気が漂ってくる。
いつものようなリラックスした感覚で守備はできない。
緊張から一歩が遅くなり、いつもなら簡単に追いついていた打球にも反応が鈍くなる。
無理な体勢で捕る。
そして無理な体勢で、かつヤバイ心理状態で投げる。悪送球を生む環境が整っている。
プレッシャーからくるエラーの構造です。
そして本当に怖いところは、これが伝染するということ。
どんなに練習していても、どんなに上手いと言われていても、その凹みにハマるときがあります。
強いチームは、そういう状態に陥らないチーム。
当たり前のプレーを当たり前にこなして、自分たちにそのプレッシャーがかからない状態を維持します。
しかし、いつも成功ばかりするチームなどありません。
必ずどこかで、そのプレッシャーの洗礼を受ける時がきます。
問題は、その時どうするか?
そこにそのチームの真価が問われる。
お前のチームは、どうなんだ?
ここで崩れるのか?
持ちこたえるのか?
跳ね返すのか?
今年のチームは、強い強いといわれながら、最後の最後でいい結果に恵まれないパターンが多いです。
いいところまではいく。
その先のもう少し、ほんのもう少しのところをとれない。
もってこれない。
ここが、ここが歯がゆい。
それは選手たち自身がいちばんそう思っていることでしょう。
普段の練習でも、きちんとやれていること、10回に9回はうまくやっている、しかし1回のミス。
それが大事なところ、本番で出てしまう。
ここに、我々指導陣も指導力不足を感じてしまいます。
俺たちの何がいけないのか?何が悪いのか?
考えすぎるほど考える。
そして、考えるのをやめました。
うだうだ立ち止まって考えるより、まずは動き出して、走りながら、気付いたら直せばいい。
むしろその方が、イーグルスっぽくていい、そういう結論に達しました。
セオリー、理論、計画は確かに大事です。
ただ、まったくそれに支配されるようでは、本末転倒なのではないか?
最近、特にそう思います。
もちろんやることをきっちりやった上での話ですが、頭でっかちよりも、感覚や反応を大切にするやり方もありなんじゃないかとも思います。
頭を真っ白にして、立ち向かう!
考えすぎるな!
ブルースリーもこういっています。
Don't think.feel!
数少ない貴重な大会です。
しかも、6年生チームと新人チームの二チーム参加させていただきました。ありがたい。
大会関係者の皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
雨で順延なったので参加チームが減りました。
ぜひともあの猪苗代さんとやりたかったのですが、雨で流れていろいろ変わって猪苗代さんは不参加となり、その夢はかないません。
そんな中でも優勝をめざすことにはかわりはありません。
さて、高田イーグルス、坂下さんジュニア、準決勝で坂下さんAチームを破り決勝に進みました。
久々の大会なので、緊張というよりはやっとできるという期待感のほうが多い。
プレーがのびのびしています。
坂下さんのA、B二チームを相手に、快音を飛ばしまくる。
かといって、だらけることなく、引き締めるところはきちっと引き締めていた……と思います、思いたい。
決勝で、関柴さんとあたることになるのですが……
残念ながら、私は息子の新人戦でそっちにいってしまいました。
なので、見てません。
この勝ち方はあぶないなぁと思っていました。
上手くいきすぎている。
大差で勝つとどうしても気の緩みが出てしまいます。これを勢いとすればいいんですが、いきなりブレーキをかけられたときの、落差に耐えられるか?
何度もこういう場面を見てきました。
だからどっかで警鐘を鳴らしていますが、中々、自分たち自身を律することは難しいものです。
決勝戦は、私は督戦してませんので、コーチのスコアブックだけ見て判断しています。
ロースコアでリードして最終回に持ち込むも、下位打線にファーボール二個と、最後は追いつめつつもラストバッター9番に打たれてサヨナラ負けだそうです。
なんとも後味の悪い負け方。
ランナーはだすもあと1本がでない。
そうこうしているうちに最終回にロースコアで持ち込まれる。
相手が後攻。
プレッシャーのかかる場面、ヒットを打たれるよりもファーボールの方が痛い。
普通に打たせれば、討ち取る確率が高いのにファーボールで塁に出してしまう。
いいコースにはいっているにも関わらず、ボールの判定。
ピッチャー自身にもそうでしょうが、守る仲間全員にボディーブローのようにきいてきます。
終盤にきて、ランナーがでる。
これが意味するところは、緊張によってエラーの確率が高くなることです。
こりぁー、やべぇーぞ!という空気が漂ってくる。
いつものようなリラックスした感覚で守備はできない。
緊張から一歩が遅くなり、いつもなら簡単に追いついていた打球にも反応が鈍くなる。
無理な体勢で捕る。
そして無理な体勢で、かつヤバイ心理状態で投げる。悪送球を生む環境が整っている。
プレッシャーからくるエラーの構造です。
そして本当に怖いところは、これが伝染するということ。
どんなに練習していても、どんなに上手いと言われていても、その凹みにハマるときがあります。
強いチームは、そういう状態に陥らないチーム。
当たり前のプレーを当たり前にこなして、自分たちにそのプレッシャーがかからない状態を維持します。
しかし、いつも成功ばかりするチームなどありません。
必ずどこかで、そのプレッシャーの洗礼を受ける時がきます。
問題は、その時どうするか?
そこにそのチームの真価が問われる。
お前のチームは、どうなんだ?
ここで崩れるのか?
持ちこたえるのか?
跳ね返すのか?
今年のチームは、強い強いといわれながら、最後の最後でいい結果に恵まれないパターンが多いです。
いいところまではいく。
その先のもう少し、ほんのもう少しのところをとれない。
もってこれない。
ここが、ここが歯がゆい。
それは選手たち自身がいちばんそう思っていることでしょう。
普段の練習でも、きちんとやれていること、10回に9回はうまくやっている、しかし1回のミス。
それが大事なところ、本番で出てしまう。
ここに、我々指導陣も指導力不足を感じてしまいます。
俺たちの何がいけないのか?何が悪いのか?
考えすぎるほど考える。
そして、考えるのをやめました。
うだうだ立ち止まって考えるより、まずは動き出して、走りながら、気付いたら直せばいい。
むしろその方が、イーグルスっぽくていい、そういう結論に達しました。
セオリー、理論、計画は確かに大事です。
ただ、まったくそれに支配されるようでは、本末転倒なのではないか?
最近、特にそう思います。
もちろんやることをきっちりやった上での話ですが、頭でっかちよりも、感覚や反応を大切にするやり方もありなんじゃないかとも思います。
頭を真っ白にして、立ち向かう!
考えすぎるな!
ブルースリーもこういっています。
Don't think.feel!
自らのサードコーチャーの判断ミスで、チームを1点ビハインドの窮地に陥れて、ゲームは最終回へ。
その姿は四方を敵に囲まれたまま、寡兵をもって、最後の突撃を敢行する真田雪村のごとし。
さて、最終回は6番ヒカリから。
ここから下位打線にいくので、関柴さんのエース、気合いが入っています。
しかし、こちらも先頭バッターをなんでかんで出さないといけない。
頼むーヒカリ~何とかして出てくれー。
願い、通じました。
サードエラーで出塁します。
相手も同じ小学生、この緊張した場面で固くなるなという方がおかしい。
こういう状況でも、きちんと普段通りのプレーができるかどうか、それは緊張して、なにも考えられなくなっても、体がきちんと動くかどうか?
いかに普段から、基本を体に染みこませているかどえかに、限ります。
こういう場面は、やはり日頃の積み重ねがものを言う。
それでもやはりミスはおこる。
これがソフトボールの怖さです。
ともあれ、先頭ランナーを出しました。
ヒカリが帰ってくれば同点。
監督は確実に得点するために送りバント。
7番ハレル、きっちり送ります。
こういう大事なところできちんと送れるというのが大事です。チームに勢いをつけます。
さて、ワンアウトでスコアリングポジションに送ります。
さぁ後は打つだけだ!
nextは8番ユズキ。
前の打席で送りバント、スリーバント失敗しています。
ここは打たせるだろうと監督を見ると、バントのサイン。
えー、前回失敗してるんだぜー、自信がなくなってるところに、塩を塗るべくもう一回バント?
鬼の采配だなあ……でもまてよ、ここは誰もが打ってくると思っている、ユズキを打たせるよりは、セーフティ気味のバントの方が面白いかもしれない。
監督の意図が見えました。
あとは、ユズキのメンタルに賭けるしかない。
この逆境を跳ね返してみろ!
しかし一方で、もしもう一回失敗したら、ユズキは立ち直れるか?という心配もあります。
そんな中で、非常とも言える采配を振るう鬼の監督。反対から見れば、失敗することなど微塵も考えていない、100%ユズキを信じるという大橋監督にしかできない采配だとも思いました。
そして、ユズキ、見事にその期待に応えます。
いいバンドを決めましたが、サードに捕らせることはできませんでした、アウト。
二死。
しかし、ヒカリを三塁まで持ってきました。
関柴さん、イーグルスどちらもあと一歩で相手の牙城を打ち崩せます。
そして、こういう場面で回ってくる星の下に生まれた男、ユリア。
昨年の新鶴戦でも値千金のヒットを打っています。
何か知りませんが、奴ならばなんかやってくれるんじゃないかという期待があります。
このくせ者感は高田イーグルス随一でしょう。
相手も勝利まであとワンアウト。
俄然、気力をふりしぼって剛球を投げ込んできます。
マンガであれば見開きで、「おりゃあー!」と「うぉりゃー!」の戦い。
刹那。
ユリアのバットがなんとか剛球をとらえる、
打球は速い、
しかしセカンドゴロになる打球、
万事休すか……
天を仰ぐ、高田イーグルス全員。
しかし、そうはならなかった。
ユリアの執念、高田イーグルスみんなの執念がユリアの打球を抜けさせました。
同点。
ついに追いつきました。
ユリア、あいつはどんな球も振り切る奴です。
その分打球が速かった。
ここにきて関柴のセカンド、最後なので慎重に深めに守っていました。それ自体はむしろセオリー。
しかし下がってる分、ゴロの入り方のタイミングがズレた。
彼はシングルキャッチを選びました。普段であれば、3回に2回は捕るところでしょうが、今回その2回がこなかった。
もし彼が大事に捕ることを選んで、正面で自分の体を盾にして捕球にいったら、とれなくても前ストップで、一塁は間に合っていたかもしれません。たらればの話しです。
果敢にシングルキャッチで取りに行った彼を責めることは誰もできないと思います。
こちらの記録は、セカンド強襲でヒット。
しかし、彼のこころにはこう刻まれたでしょう。
俺が捕っていれば……
……次は必ず捕る。
このプレーを糧に、彼は必ず上手くなって必ずイーグルスの前に再び立ちはだかるでしょう。
さぁ、次からは高田イーグルスが誇る最強の打順になります。
1番のユキノブ、ショートへの内野安打でつなぎます。ユリアは三塁へ。
いけいけどんどんの展開。
二番ソウゴ、早打ちしません。
わかっている、この試合の流れをソウゴはわかっている。
それでいて、甘く入れば振り抜く準備は怠らない。
その研ぎ澄まされた気迫におされたのか、さすがの関柴さんエースもうかつに勝負できない。
そこにきて、少しずつ虫食んできた疲労が彼を襲います。
微妙にコントロールが乱れる。
きわどいコースに来ますが、ソウゴことごとく見極める。
去年の薫橘、さくら、中山、東和、二本松東、ほおのきと戦ってきた経験、剛速球の見極めのスキルがここで活かされます。
これも値千金のファーボール。
満塁。
さぁ試合のボルテージはマックス。
ここで登場するは千両役者、3番ケンタ。
二死満塁、敬遠もできない勝負をするしかない状況。
追いつめているのはイーグルスですが、関柴さんもまたイーグルスに槍を突き立てている。
コップの上、表面張力の水のごとく均衡はまだ保たれています。
次の一球で確実に決まる。
あの瞬間、あそこにいた全ての人達が固唾をのんで、これからおきるふたりの勝負を見守ります。
エースが投げる、全てをかけた直球!
イーグルス全て想いをのせたケンタのひとふり。
またしても刹那。
ほぼ完璧にとらえた打球は、下がりきったレフトをさらに越えていきます。
まさに起死回生、会心の一撃!
走者一掃のツーベースとなります。
打ちも打ったり。
ケンタらしい放物線がサードコーチャーのわたしの目の前を越えていったとき、こいつらの本当の強さを垣間見ました。
ここは、ほぼ満塁にして、ケンタに持ってきた時点で勝負はついていました。
今のケンタに打てない球はありません。
それほど、高田イーグルスはこの逆転打をみんなが信じていました。
逆転。
試合を最後の最後でひっくり返しました。
そして、罪を背負っていたわたしの大きなミス、サードコーチャー判断ミスで同点にならずという罪をみんなが清算してくれました。
信じてたぜ!
あー良かった。これで俺の罪も消える。肩の荷が下りました。
それにしても、二死からよくぞ逆転した。
薄い可能性をこれしかないというところでつないでいくチームワーク。
それを見せてもらいました。
この子らの消えてなくなりそうな自信をもう一度奮い立たせる大きな勝利になりました。
打ちまくって逆転したわけではない。
関柴さんの気迫に押されながらも、自分たちの気迫を何とかつないでの薄氷の勝利。
薄氷の勝利であっても、自信をなくしかけている今のイーグルスにはとてつもなく大きなささえになってくれるでしょう。
我慢して我慢して、ケンタにつなぐ、ケンタはみんなの想いをバットに載せる。
やつは純粋にエースとの勝負を楽しむタイプ。
ただ今回はみんなの気持ちが少なからず、ケンタの背中を押したと思います。
それを見事に放物線として描いたケンタ。
去年のタイセイに重なります。
ほんとケンタらしい打球、アーチでした。
たいしたもんです。
あの逆境をみんなでひっくり返したという事実。これは必ず自信になります。
まだまだ俺たちはやれる!
そう思って欲しい。
そう思っている限り、負けてなんかない。
この回一挙に5点。試合を決めました。
これだけの援護射撃をもらったエースユウゴははにかみの仁王立ち。まず打てないでしょう。
ぴしゃりと抑えてゲームセット。
この試合にいろんな要素が詰まっていました。
監督のユズキへの鬼の采配。
私のサードコーチャー判断ミス事件など、いろんな要素が複雑に絡まってこの結果を導いています。
あそこでユウゴを本塁に突入させていれば、もしかしたらユウゴがケガをして投げれなくなっていたのかもしれない。
ユウゴを三塁で止めた後の、ユウトが素早く三振していたから、わずか数分の時間を確保できて、次の回に入ることができたのかもしれない。
逆転したから、なんでもいいように解釈していまいます。
しかし、どちらに転んでもおかしくない状況だった。
ほんの数ミリの違い。
高田イーグルスは、そこを制しました。
こういうギリギリの経験値を今年は積み重ねてきていない。
だからこういう展開になれば、どうしても弱さが出て来てしまっていた。
しかし、今日はひと味違いました。
その弱さの壁をぶち破ったと思います。
肉薄したギリギリの戦いを制する。
経験上、負けても糧にはなりますが、勝てば飛躍的に各自のパラメータが伸びます。
それまでできなかったことが、当たり前にできるようになったりします。
そこがスポ少の、子供たちの成長の面白いところ。
こういう経験をもっともっと積ませてやりたかった。
しかし、ここにきて関柴さんを相手に激闘を制しました。
決勝戦は、六年生ゼロ、五年生一人、全員四年生以下の磐梯さん。
まだまだこれから伸びるチームです。
2年後今度は高田イーグルスがやられる番になるかもしれない。
今回は高田イーグルスの勝利です。
優勝!
優勝です。
みんな、いい顔しています。
私たちが見たかったのは、この笑顔。
MVPは誰という問いに、私たちは迷いました。
それぞれみんなよくやった!その中でも誰か?
殊勲打のケンタか?1点抑えたユウゴか?
迷いながらも感得はユウゴを選びました。
あの猪苗代戦の悔し涙を今度こそうれし涙に変えてみろ!という思いがあったに違いありません。
残り少ない試合、今回のように最後まであきらめることなくプレーして欲しいと思います。
どんな逆境の中でも準備されたこころにチャンスは訪れる。
みんなで俺のサードコーチャー判断ミスを帳消しにしてくれてありがとう!
その姿は四方を敵に囲まれたまま、寡兵をもって、最後の突撃を敢行する真田雪村のごとし。
さて、最終回は6番ヒカリから。
ここから下位打線にいくので、関柴さんのエース、気合いが入っています。
しかし、こちらも先頭バッターをなんでかんで出さないといけない。
頼むーヒカリ~何とかして出てくれー。
願い、通じました。
サードエラーで出塁します。
相手も同じ小学生、この緊張した場面で固くなるなという方がおかしい。
こういう状況でも、きちんと普段通りのプレーができるかどうか、それは緊張して、なにも考えられなくなっても、体がきちんと動くかどうか?
いかに普段から、基本を体に染みこませているかどえかに、限ります。
こういう場面は、やはり日頃の積み重ねがものを言う。
それでもやはりミスはおこる。
これがソフトボールの怖さです。
ともあれ、先頭ランナーを出しました。
ヒカリが帰ってくれば同点。
監督は確実に得点するために送りバント。
7番ハレル、きっちり送ります。
こういう大事なところできちんと送れるというのが大事です。チームに勢いをつけます。
さて、ワンアウトでスコアリングポジションに送ります。
さぁ後は打つだけだ!
nextは8番ユズキ。
前の打席で送りバント、スリーバント失敗しています。
ここは打たせるだろうと監督を見ると、バントのサイン。
えー、前回失敗してるんだぜー、自信がなくなってるところに、塩を塗るべくもう一回バント?
鬼の采配だなあ……でもまてよ、ここは誰もが打ってくると思っている、ユズキを打たせるよりは、セーフティ気味のバントの方が面白いかもしれない。
監督の意図が見えました。
あとは、ユズキのメンタルに賭けるしかない。
この逆境を跳ね返してみろ!
しかし一方で、もしもう一回失敗したら、ユズキは立ち直れるか?という心配もあります。
そんな中で、非常とも言える采配を振るう鬼の監督。反対から見れば、失敗することなど微塵も考えていない、100%ユズキを信じるという大橋監督にしかできない采配だとも思いました。
そして、ユズキ、見事にその期待に応えます。
いいバンドを決めましたが、サードに捕らせることはできませんでした、アウト。
二死。
しかし、ヒカリを三塁まで持ってきました。
関柴さん、イーグルスどちらもあと一歩で相手の牙城を打ち崩せます。
そして、こういう場面で回ってくる星の下に生まれた男、ユリア。
昨年の新鶴戦でも値千金のヒットを打っています。
何か知りませんが、奴ならばなんかやってくれるんじゃないかという期待があります。
このくせ者感は高田イーグルス随一でしょう。
相手も勝利まであとワンアウト。
俄然、気力をふりしぼって剛球を投げ込んできます。
マンガであれば見開きで、「おりゃあー!」と「うぉりゃー!」の戦い。
刹那。
ユリアのバットがなんとか剛球をとらえる、
打球は速い、
しかしセカンドゴロになる打球、
万事休すか……
天を仰ぐ、高田イーグルス全員。
しかし、そうはならなかった。
ユリアの執念、高田イーグルスみんなの執念がユリアの打球を抜けさせました。
同点。
ついに追いつきました。
ユリア、あいつはどんな球も振り切る奴です。
その分打球が速かった。
ここにきて関柴のセカンド、最後なので慎重に深めに守っていました。それ自体はむしろセオリー。
しかし下がってる分、ゴロの入り方のタイミングがズレた。
彼はシングルキャッチを選びました。普段であれば、3回に2回は捕るところでしょうが、今回その2回がこなかった。
もし彼が大事に捕ることを選んで、正面で自分の体を盾にして捕球にいったら、とれなくても前ストップで、一塁は間に合っていたかもしれません。たらればの話しです。
果敢にシングルキャッチで取りに行った彼を責めることは誰もできないと思います。
こちらの記録は、セカンド強襲でヒット。
しかし、彼のこころにはこう刻まれたでしょう。
俺が捕っていれば……
……次は必ず捕る。
このプレーを糧に、彼は必ず上手くなって必ずイーグルスの前に再び立ちはだかるでしょう。
さぁ、次からは高田イーグルスが誇る最強の打順になります。
1番のユキノブ、ショートへの内野安打でつなぎます。ユリアは三塁へ。
いけいけどんどんの展開。
二番ソウゴ、早打ちしません。
わかっている、この試合の流れをソウゴはわかっている。
それでいて、甘く入れば振り抜く準備は怠らない。
その研ぎ澄まされた気迫におされたのか、さすがの関柴さんエースもうかつに勝負できない。
そこにきて、少しずつ虫食んできた疲労が彼を襲います。
微妙にコントロールが乱れる。
きわどいコースに来ますが、ソウゴことごとく見極める。
去年の薫橘、さくら、中山、東和、二本松東、ほおのきと戦ってきた経験、剛速球の見極めのスキルがここで活かされます。
これも値千金のファーボール。
満塁。
さぁ試合のボルテージはマックス。
ここで登場するは千両役者、3番ケンタ。
二死満塁、敬遠もできない勝負をするしかない状況。
追いつめているのはイーグルスですが、関柴さんもまたイーグルスに槍を突き立てている。
コップの上、表面張力の水のごとく均衡はまだ保たれています。
次の一球で確実に決まる。
あの瞬間、あそこにいた全ての人達が固唾をのんで、これからおきるふたりの勝負を見守ります。
エースが投げる、全てをかけた直球!
イーグルス全て想いをのせたケンタのひとふり。
またしても刹那。
ほぼ完璧にとらえた打球は、下がりきったレフトをさらに越えていきます。
まさに起死回生、会心の一撃!
走者一掃のツーベースとなります。
打ちも打ったり。
ケンタらしい放物線がサードコーチャーのわたしの目の前を越えていったとき、こいつらの本当の強さを垣間見ました。
ここは、ほぼ満塁にして、ケンタに持ってきた時点で勝負はついていました。
今のケンタに打てない球はありません。
それほど、高田イーグルスはこの逆転打をみんなが信じていました。
逆転。
試合を最後の最後でひっくり返しました。
そして、罪を背負っていたわたしの大きなミス、サードコーチャー判断ミスで同点にならずという罪をみんなが清算してくれました。
信じてたぜ!
あー良かった。これで俺の罪も消える。肩の荷が下りました。
それにしても、二死からよくぞ逆転した。
薄い可能性をこれしかないというところでつないでいくチームワーク。
それを見せてもらいました。
この子らの消えてなくなりそうな自信をもう一度奮い立たせる大きな勝利になりました。
打ちまくって逆転したわけではない。
関柴さんの気迫に押されながらも、自分たちの気迫を何とかつないでの薄氷の勝利。
薄氷の勝利であっても、自信をなくしかけている今のイーグルスにはとてつもなく大きなささえになってくれるでしょう。
我慢して我慢して、ケンタにつなぐ、ケンタはみんなの想いをバットに載せる。
やつは純粋にエースとの勝負を楽しむタイプ。
ただ今回はみんなの気持ちが少なからず、ケンタの背中を押したと思います。
それを見事に放物線として描いたケンタ。
去年のタイセイに重なります。
ほんとケンタらしい打球、アーチでした。
たいしたもんです。
あの逆境をみんなでひっくり返したという事実。これは必ず自信になります。
まだまだ俺たちはやれる!
そう思って欲しい。
そう思っている限り、負けてなんかない。
この回一挙に5点。試合を決めました。
これだけの援護射撃をもらったエースユウゴははにかみの仁王立ち。まず打てないでしょう。
ぴしゃりと抑えてゲームセット。
この試合にいろんな要素が詰まっていました。
監督のユズキへの鬼の采配。
私のサードコーチャー判断ミス事件など、いろんな要素が複雑に絡まってこの結果を導いています。
あそこでユウゴを本塁に突入させていれば、もしかしたらユウゴがケガをして投げれなくなっていたのかもしれない。
ユウゴを三塁で止めた後の、ユウトが素早く三振していたから、わずか数分の時間を確保できて、次の回に入ることができたのかもしれない。
逆転したから、なんでもいいように解釈していまいます。
しかし、どちらに転んでもおかしくない状況だった。
ほんの数ミリの違い。
高田イーグルスは、そこを制しました。
こういうギリギリの経験値を今年は積み重ねてきていない。
だからこういう展開になれば、どうしても弱さが出て来てしまっていた。
しかし、今日はひと味違いました。
その弱さの壁をぶち破ったと思います。
肉薄したギリギリの戦いを制する。
経験上、負けても糧にはなりますが、勝てば飛躍的に各自のパラメータが伸びます。
それまでできなかったことが、当たり前にできるようになったりします。
そこがスポ少の、子供たちの成長の面白いところ。
こういう経験をもっともっと積ませてやりたかった。
しかし、ここにきて関柴さんを相手に激闘を制しました。
決勝戦は、六年生ゼロ、五年生一人、全員四年生以下の磐梯さん。
まだまだこれから伸びるチームです。
2年後今度は高田イーグルスがやられる番になるかもしれない。
今回は高田イーグルスの勝利です。
優勝!
優勝です。
みんな、いい顔しています。
私たちが見たかったのは、この笑顔。
MVPは誰という問いに、私たちは迷いました。
それぞれみんなよくやった!その中でも誰か?
殊勲打のケンタか?1点抑えたユウゴか?
迷いながらも感得はユウゴを選びました。
あの猪苗代戦の悔し涙を今度こそうれし涙に変えてみろ!という思いがあったに違いありません。
残り少ない試合、今回のように最後まであきらめることなくプレーして欲しいと思います。
どんな逆境の中でも準備されたこころにチャンスは訪れる。
みんなで俺のサードコーチャー判断ミスを帳消しにしてくれてありがとう!
先日行われた福島リトルホープスビクトリーカップ。
高田Eは見事優勝しました。
コロナ禍で大会が少なくなってる中、少しでも六年生に大会を経験させてやりたい、その思いを成し遂げて下さったリトルホープス関係者の皆様には感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。
さて、試合です。
我がチームは、六年生のみの主力チーム、5年生以下で編成されるジュニアに分かれて、別々のブロックを戦うことになりました。
私は主力チームのコーチとして帯同します。
1回戦は、猪苗代メッツさん。
真夏の練習試合で対戦しています。
どちらかというと打撃のチーム。
ここをハレルがどうやって抑えるか、抑えつつ、イーグルスの打撃力を遺憾なく発揮するかに勝負がかかっています。
先発のハレル、ビシビシ、コースに決まります。
「あぁ、こりゃあ全国クラスなのも納得だわ~!」
ほんとに女傑です。
でかい男子を相手に一歩も引かないどころか、押しまくる。3回までに三振を8個奪い、メッツさんを完全に沈黙させます。
対するイーグルスの打線は、四球、エラーを見逃さず、着実にためたランナーをチャンスデキッチリ返すセオリー通りの展開で、メッツさんに大量出血を強います。流れは完全にイーグルス。
その流れを離さないまま、試合を決めました。
そして、2回戦、関柴さん。
六年生が少ないながら、安定したバッテリーを中心とした守りのチーム。少ない得点を守り切るのが勝ちパターンです。
そのバッテリーをどうやって打ち崩せるか?ここに勝機がかかっています。
イーグルスの打線であっても、大量得点は難しいでしょう。5回戦、60分。チャンスは来て2回。
そのチャンスを確実にものにしなければ、負けます。
終わってみれば、この大会の一番の山場がこの戦いになりました。
これまでの対戦からピッチャーが好投手なのはわかっています。
なかなか打てない。
となると、先にパンチをもらわないことが絶対条件。
このチームはとてもいいものを持っているのに、先制されると、途端に弱気になり、自分の実力を発揮できません。そこきて、短い試合時間。焦りは、さらにチームを弱体化させます。
先に点を取られないこと、これが勝つための絶対条件です。
先攻を取ったイーグルス。
先頭バッターのユキノブがヒットで幸先よく出塁します。初回のノーアウトのランナー。この好機をいかさねば。
手堅く、二番ソウゴがバントでおくり、スコアリングポジション。先制するチャンスを先に作ります。
あとは、三番ケンタ、四番ユウゴが打つだけ。
ここで打てばぐっと勝利が近づきます。
しかし、しかし、サードゴロ、セカンドライナーに倒れる。攻めきれません。この好機をいかせなかった。うーん歯車がうまくかみ合ってくれません。いい調子に乗りきれないのは、この大事なところでカタチはどうあれ得点できないところ、ここなんでよね。
ともあれ、先制のチャンスを先につくった。
あとは、裏の攻撃をきちんとしのぐこと。
ここをゼロに抑えれば、落ちつくことができるでしょう。
関柴さんの前にたちふさがるイーグルスのエースはユウゴ。
県内でもトップクラスのスピードをもったいいピッチャーだと思います。
課題は、たちあがりを当たり前に立ちあがること。これが中々難しい。
特に相手の1番からの打順は鬼門といっていい。
どのチームもやじりとなるので1番いいバッターがきます。
当たり前に立ちあがるには、まずこの1番を討ち取らなければならない。
うちとることで、チーム全体が落ちついてくれるでしょう。
といいながら、いきなりファーボール。
うーん、ここ、ユウゴがいまひとつ乗りきれないのは、こういう大事なところで、運にも恵まれませんが、結果がでてくれないところ。
少しでも上手くいってくれれば、のってくると思うんですけどね。
ランナーを出してしまったものは仕方がありません。
なんとはここはゼロに抑えなくてはならない。
関柴、ランナーをスコアリングポジションに置きたいでしょう。
ここはバントか?
しかし、させません。
ユウゴの球はバントもしづらいでしょう。
二番を空振り三振に討ち取ります。
しかし、バッテリーエラーでセカンドに行かれてしまう。
1点が致命傷なることは、いままでの経験からも学んできたはずです。
ランナーを進めないこと。
ここを確実にしていかないと、うえのレベルでは勝ちきれません。
次の打者は、1番を返すために置かれた関柴さんの最強クラスのバッター。
このバッターを討ち取ればなんとかなるでしょう。
バッテリー、最初の入り方、討ち取るイメージ、勝負する球を考えながらの配球をいかにできるか?
それでもやや甘く入ったコース、見逃してくれません。
レフトに運ばれて、先制の1点を献上。
またしても、先に殴られます。
まぁ、後続を討ち取り出血を最小で止めたことが救いです。
逆転しなければならない。
どんなに強いチームでも、負ける原因となる足かせ。回を進むに連れてだんだんと重くなってくるであろう、焦りを背負い込みました。
その後も再三チャンスを作りますが、関柴さんの牙城を落とすことはできません。
攻め込みながら、点が取れない展開。
時間が無情に過ぎていきます。
そして、私のサードコーチャーの真価を問われる場面がやってきます。
二死で3番ユウゴのセンターオーバー、ランニングホームランか?と誰もが思ったでしょう。
よし、これで追いついた!と誰もが思ったでしょう。
しかし、ユウゴ三塁に到達する前に、ボールはショート後方の中継まで返ってきていました。
私の経験上、これはアウトになる、いかせるな!と脳が言っています。
ユウゴを止めました。
そして、後悔しました。
そのワンプレーだけ見て判断した自分自身に、バカヤローということになりました。
たった1点のビハインド。
中継プレーをするのは小学生、バックホームでボールがそれる可能性の方が高い。
そして、ホームはクロスプレーとなり、走者に絶対的に有利。
次の打順は5番のユウト。いいバッターではえりますが、二死。
関柴さんのエースも絶対点をやれないので、エンジン全開で挑んでくるでしょう。
試合展開からみて、あそこはいかせるべきだった。いかせれば、おそらく同点になっていたことでしょう。
後悔の念がこみ上げてきます。
その場のプレーだけでなく、試合の流れ、相手投手の性格疲労度、次のバッターの打力、点差など「大局」を見極めて判断しなければならない。
チームの命運を左右する生殺与奪権がサードコーチャーにはある。
そういや昨年のほおのき杯、決勝の下郷戦でも、サードランナーレント、小島コーチサードコーチャーでもそんな場面があったことを思い出しました。
いくか、いかせないか、それが重要。
シェークスピアのハムレットの一節ではありませんが、生死を分ける判断。
改めてサードコーチャーの重要さ、怖さが身にしみました。
三塁コーチャーをしていて、こんなにも後悔したのは高校以来です。
しかし、止めてしまったことは戻らない。
ここはユウトに賭けましょう。賭けるしかない。
舘岩戦で見せた、センターオーバーホームランのような当たりを期待するしかない。
頼むー打ってくれー、でないと私が戦犯になってしまう~。
私の悲痛な願いは、むなしく、簡単に追い込まれて、エースのこの試合1番の剛速球がイーグルスの逆転の夢を切り裂きました。
この時点で、タイムアップギリギリ。
裏の関柴さんの攻撃が長くなれば、その時点で終わりとなります。
手早く抑えて、次の回にいかなくてはいけないという難しいミッションになります。
しかそ、先頭バッターに不運も重なり、出塁を許してしまいます。ピッチャー?サードが触らなければ、ショートユキノブがなんなく裁いたゴロでしたが、前に触ったために弾道が変わるという不運。
それでま、スリーベースを放ち、長駆走ったユウゴですが、集中力は切れません。
キャッチャーユウトのけん制で、ランナーを刺します。
チャンスで打てないながらも、こういうところでエースを支える動きはたいしたもんです。
味方の援護にも支えられながら、ユウゴは勇躍します。連続三振。残り時間数分を残し、ミッションクリア。
首の皮一枚つないで、重い1点を追う最終回に入ります。
流れはイーグルスにきつつあります。
私はというと、ユウゴを三塁で止めた後悔の念に押しつぶされて、ガクガクブルブル((((゜д゜;))))です。
頼むー、なんとか逆転してくれー。
私のみならず、イーグルス全員の叫びが点に通じるかどうか!
次回。
高田Eは見事優勝しました。
コロナ禍で大会が少なくなってる中、少しでも六年生に大会を経験させてやりたい、その思いを成し遂げて下さったリトルホープス関係者の皆様には感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。
さて、試合です。
我がチームは、六年生のみの主力チーム、5年生以下で編成されるジュニアに分かれて、別々のブロックを戦うことになりました。
私は主力チームのコーチとして帯同します。
1回戦は、猪苗代メッツさん。
真夏の練習試合で対戦しています。
どちらかというと打撃のチーム。
ここをハレルがどうやって抑えるか、抑えつつ、イーグルスの打撃力を遺憾なく発揮するかに勝負がかかっています。
先発のハレル、ビシビシ、コースに決まります。
「あぁ、こりゃあ全国クラスなのも納得だわ~!」
ほんとに女傑です。
でかい男子を相手に一歩も引かないどころか、押しまくる。3回までに三振を8個奪い、メッツさんを完全に沈黙させます。
対するイーグルスの打線は、四球、エラーを見逃さず、着実にためたランナーをチャンスデキッチリ返すセオリー通りの展開で、メッツさんに大量出血を強います。流れは完全にイーグルス。
その流れを離さないまま、試合を決めました。
そして、2回戦、関柴さん。
六年生が少ないながら、安定したバッテリーを中心とした守りのチーム。少ない得点を守り切るのが勝ちパターンです。
そのバッテリーをどうやって打ち崩せるか?ここに勝機がかかっています。
イーグルスの打線であっても、大量得点は難しいでしょう。5回戦、60分。チャンスは来て2回。
そのチャンスを確実にものにしなければ、負けます。
終わってみれば、この大会の一番の山場がこの戦いになりました。
これまでの対戦からピッチャーが好投手なのはわかっています。
なかなか打てない。
となると、先にパンチをもらわないことが絶対条件。
このチームはとてもいいものを持っているのに、先制されると、途端に弱気になり、自分の実力を発揮できません。そこきて、短い試合時間。焦りは、さらにチームを弱体化させます。
先に点を取られないこと、これが勝つための絶対条件です。
先攻を取ったイーグルス。
先頭バッターのユキノブがヒットで幸先よく出塁します。初回のノーアウトのランナー。この好機をいかさねば。
手堅く、二番ソウゴがバントでおくり、スコアリングポジション。先制するチャンスを先に作ります。
あとは、三番ケンタ、四番ユウゴが打つだけ。
ここで打てばぐっと勝利が近づきます。
しかし、しかし、サードゴロ、セカンドライナーに倒れる。攻めきれません。この好機をいかせなかった。うーん歯車がうまくかみ合ってくれません。いい調子に乗りきれないのは、この大事なところでカタチはどうあれ得点できないところ、ここなんでよね。
ともあれ、先制のチャンスを先につくった。
あとは、裏の攻撃をきちんとしのぐこと。
ここをゼロに抑えれば、落ちつくことができるでしょう。
関柴さんの前にたちふさがるイーグルスのエースはユウゴ。
県内でもトップクラスのスピードをもったいいピッチャーだと思います。
課題は、たちあがりを当たり前に立ちあがること。これが中々難しい。
特に相手の1番からの打順は鬼門といっていい。
どのチームもやじりとなるので1番いいバッターがきます。
当たり前に立ちあがるには、まずこの1番を討ち取らなければならない。
うちとることで、チーム全体が落ちついてくれるでしょう。
といいながら、いきなりファーボール。
うーん、ここ、ユウゴがいまひとつ乗りきれないのは、こういう大事なところで、運にも恵まれませんが、結果がでてくれないところ。
少しでも上手くいってくれれば、のってくると思うんですけどね。
ランナーを出してしまったものは仕方がありません。
なんとはここはゼロに抑えなくてはならない。
関柴、ランナーをスコアリングポジションに置きたいでしょう。
ここはバントか?
しかし、させません。
ユウゴの球はバントもしづらいでしょう。
二番を空振り三振に討ち取ります。
しかし、バッテリーエラーでセカンドに行かれてしまう。
1点が致命傷なることは、いままでの経験からも学んできたはずです。
ランナーを進めないこと。
ここを確実にしていかないと、うえのレベルでは勝ちきれません。
次の打者は、1番を返すために置かれた関柴さんの最強クラスのバッター。
このバッターを討ち取ればなんとかなるでしょう。
バッテリー、最初の入り方、討ち取るイメージ、勝負する球を考えながらの配球をいかにできるか?
それでもやや甘く入ったコース、見逃してくれません。
レフトに運ばれて、先制の1点を献上。
またしても、先に殴られます。
まぁ、後続を討ち取り出血を最小で止めたことが救いです。
逆転しなければならない。
どんなに強いチームでも、負ける原因となる足かせ。回を進むに連れてだんだんと重くなってくるであろう、焦りを背負い込みました。
その後も再三チャンスを作りますが、関柴さんの牙城を落とすことはできません。
攻め込みながら、点が取れない展開。
時間が無情に過ぎていきます。
そして、私のサードコーチャーの真価を問われる場面がやってきます。
二死で3番ユウゴのセンターオーバー、ランニングホームランか?と誰もが思ったでしょう。
よし、これで追いついた!と誰もが思ったでしょう。
しかし、ユウゴ三塁に到達する前に、ボールはショート後方の中継まで返ってきていました。
私の経験上、これはアウトになる、いかせるな!と脳が言っています。
ユウゴを止めました。
そして、後悔しました。
そのワンプレーだけ見て判断した自分自身に、バカヤローということになりました。
たった1点のビハインド。
中継プレーをするのは小学生、バックホームでボールがそれる可能性の方が高い。
そして、ホームはクロスプレーとなり、走者に絶対的に有利。
次の打順は5番のユウト。いいバッターではえりますが、二死。
関柴さんのエースも絶対点をやれないので、エンジン全開で挑んでくるでしょう。
試合展開からみて、あそこはいかせるべきだった。いかせれば、おそらく同点になっていたことでしょう。
後悔の念がこみ上げてきます。
その場のプレーだけでなく、試合の流れ、相手投手の性格疲労度、次のバッターの打力、点差など「大局」を見極めて判断しなければならない。
チームの命運を左右する生殺与奪権がサードコーチャーにはある。
そういや昨年のほおのき杯、決勝の下郷戦でも、サードランナーレント、小島コーチサードコーチャーでもそんな場面があったことを思い出しました。
いくか、いかせないか、それが重要。
シェークスピアのハムレットの一節ではありませんが、生死を分ける判断。
改めてサードコーチャーの重要さ、怖さが身にしみました。
三塁コーチャーをしていて、こんなにも後悔したのは高校以来です。
しかし、止めてしまったことは戻らない。
ここはユウトに賭けましょう。賭けるしかない。
舘岩戦で見せた、センターオーバーホームランのような当たりを期待するしかない。
頼むー打ってくれー、でないと私が戦犯になってしまう~。
私の悲痛な願いは、むなしく、簡単に追い込まれて、エースのこの試合1番の剛速球がイーグルスの逆転の夢を切り裂きました。
この時点で、タイムアップギリギリ。
裏の関柴さんの攻撃が長くなれば、その時点で終わりとなります。
手早く抑えて、次の回にいかなくてはいけないという難しいミッションになります。
しかそ、先頭バッターに不運も重なり、出塁を許してしまいます。ピッチャー?サードが触らなければ、ショートユキノブがなんなく裁いたゴロでしたが、前に触ったために弾道が変わるという不運。
それでま、スリーベースを放ち、長駆走ったユウゴですが、集中力は切れません。
キャッチャーユウトのけん制で、ランナーを刺します。
チャンスで打てないながらも、こういうところでエースを支える動きはたいしたもんです。
味方の援護にも支えられながら、ユウゴは勇躍します。連続三振。残り時間数分を残し、ミッションクリア。
首の皮一枚つないで、重い1点を追う最終回に入ります。
流れはイーグルスにきつつあります。
私はというと、ユウゴを三塁で止めた後悔の念に押しつぶされて、ガクガクブルブル((((゜д゜;))))です。
頼むー、なんとか逆転してくれー。
私のみならず、イーグルス全員の叫びが点に通じるかどうか!
次回。
新人戦会津予選、県大会をかけて8チームのトーナメント。
わが高田イーグルスは、1回戦柳津さんと戦い、1:4で敗れました。
これで、今年の公式戦は2敗となり勝ちなしという結果に。
負けに不思議の負けなし。
この負けた原因を探り、その弱点を克服していかなくてはならない。
ここは、六年チームも新人チームも同じです。
我々指導陣が思っていることは、いくつかあります。
まずは精神的なところ。
はっきりいってまだまだチーム全体が幼すぎます。まだまだ、「やらされている」から抜け出せていない。
ソフトボールを戦術的、戦略的にやろうとする、自らの意志がたりません。
そこまで達していない。
そこまでいく余裕がないというところ。
だから、いろんなところが幼稚園。
分かったのか?と聞いても、
「うん!」
俺はおめぇの父ちゃんか!
大きい声で「はいっ!」と言え!
家での会話がグランドでも出てしまう。
気持ち、心の持ち方のスイッチの切り替えができていません。
大人にお膳立てしてもらって、何も考えずに、とりあえずやる。
今の高田イーグルスの新人の大半はこのスタイルです。
普段から自分でどうすればいいかを考える訓練をしてきていない。
あれやりなさい、これやりなさい。
あれやったの?これどうなったの?
考える前に、効率優先の大人が先回りして答えを教えてしまう。
子どもに考えて行動するきっかけを奪っています。
それもそのはず、毎日の生活の中でいろんな時間の制約を受ける。
となれば、子どもが気付いて、考えて行動するのを待つことなんて、ほぼできないでしょう。
となると、このスポ少というものはやはり有用になり得る。
私はどうしたら、彼らに自分で考えて行動できるようになるかを考えてきました。
そして、行き着いたこと、それは、子供たちに今の状況を整理して教えるだけでいいということです。
2点差で、勝ってる。
相手の攻撃で、ワンアウト二塁。
ランナーは足が速そう、バッターは3番の好打者。
さて、どうすればいい?
守備位置によってもその動きは違います。
バッテリーは、打ちそうなバッターだから、慎重に外角のボールから入る。
アウトコースにキャッチャーが構えたから、ライト方向に行く可能性がある、だからセカンド、ライトは深く守る。
それぞれのポジションが考えて動く。
これが理想です。
これも最初からできはしない。
何個もある準備のうち、最初はひとつからはじめて良くしかない。
その成果は少しずつ現れています。
この柳津戦でもランナーをためてのレフトオーバー。
ヤバイ!抜けた。満塁ホームランか?と思った時にセンターのコタロウが素早くレフトをカバー。
2点で出血を止めました。
こういう所を少しずつ増やしていくほかありません。
そのためには、その場面をシミュレーションし、何回も何回、うまくできるまでやるのがいい。
合わせて、なぜそうするのかというプレーの根拠をしること。
そうすることで、考え方に応用性が生まれてきます。これは、学校生活にも社会人になってからも役に立つはずです。
頭で分かって、行動でもわかる。
これが最強。
残念ながら今のイーグルスジュニアでは、訳は分からないけど、コーチがそういうから、こうしよう、このレベルです。
なぜそうするのか?を考える。
とっかかりとしては、これでいい。
やっていくうちに、「あぁ、なるほど、だからこういう動きをするんだな!」と腑に落ちる。
私たちはこれを期待しています。
今のイーグルスジュニアは、今年の六年チームよりもさらに厳しい戦いになるでしょう。
これができてくれば、格上のチームでも互角に渡り合える勝機が開けてきます。
まずは「うん。」から「はいっ!」への意識転換、ここからです。
少しずつ開拓していくとしましょう。
わが高田イーグルスは、1回戦柳津さんと戦い、1:4で敗れました。
これで、今年の公式戦は2敗となり勝ちなしという結果に。
負けに不思議の負けなし。
この負けた原因を探り、その弱点を克服していかなくてはならない。
ここは、六年チームも新人チームも同じです。
我々指導陣が思っていることは、いくつかあります。
まずは精神的なところ。
はっきりいってまだまだチーム全体が幼すぎます。まだまだ、「やらされている」から抜け出せていない。
ソフトボールを戦術的、戦略的にやろうとする、自らの意志がたりません。
そこまで達していない。
そこまでいく余裕がないというところ。
だから、いろんなところが幼稚園。
分かったのか?と聞いても、
「うん!」
俺はおめぇの父ちゃんか!
大きい声で「はいっ!」と言え!
家での会話がグランドでも出てしまう。
気持ち、心の持ち方のスイッチの切り替えができていません。
大人にお膳立てしてもらって、何も考えずに、とりあえずやる。
今の高田イーグルスの新人の大半はこのスタイルです。
普段から自分でどうすればいいかを考える訓練をしてきていない。
あれやりなさい、これやりなさい。
あれやったの?これどうなったの?
考える前に、効率優先の大人が先回りして答えを教えてしまう。
子どもに考えて行動するきっかけを奪っています。
それもそのはず、毎日の生活の中でいろんな時間の制約を受ける。
となれば、子どもが気付いて、考えて行動するのを待つことなんて、ほぼできないでしょう。
となると、このスポ少というものはやはり有用になり得る。
私はどうしたら、彼らに自分で考えて行動できるようになるかを考えてきました。
そして、行き着いたこと、それは、子供たちに今の状況を整理して教えるだけでいいということです。
2点差で、勝ってる。
相手の攻撃で、ワンアウト二塁。
ランナーは足が速そう、バッターは3番の好打者。
さて、どうすればいい?
守備位置によってもその動きは違います。
バッテリーは、打ちそうなバッターだから、慎重に外角のボールから入る。
アウトコースにキャッチャーが構えたから、ライト方向に行く可能性がある、だからセカンド、ライトは深く守る。
それぞれのポジションが考えて動く。
これが理想です。
これも最初からできはしない。
何個もある準備のうち、最初はひとつからはじめて良くしかない。
その成果は少しずつ現れています。
この柳津戦でもランナーをためてのレフトオーバー。
ヤバイ!抜けた。満塁ホームランか?と思った時にセンターのコタロウが素早くレフトをカバー。
2点で出血を止めました。
こういう所を少しずつ増やしていくほかありません。
そのためには、その場面をシミュレーションし、何回も何回、うまくできるまでやるのがいい。
合わせて、なぜそうするのかというプレーの根拠をしること。
そうすることで、考え方に応用性が生まれてきます。これは、学校生活にも社会人になってからも役に立つはずです。
頭で分かって、行動でもわかる。
これが最強。
残念ながら今のイーグルスジュニアでは、訳は分からないけど、コーチがそういうから、こうしよう、このレベルです。
なぜそうするのか?を考える。
とっかかりとしては、これでいい。
やっていくうちに、「あぁ、なるほど、だからこういう動きをするんだな!」と腑に落ちる。
私たちはこれを期待しています。
今のイーグルスジュニアは、今年の六年チームよりもさらに厳しい戦いになるでしょう。
これができてくれば、格上のチームでも互角に渡り合える勝機が開けてきます。
まずは「うん。」から「はいっ!」への意識転換、ここからです。
少しずつ開拓していくとしましょう。
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