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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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さて、ちょっと前の県大会新人戦の話を。

あづま球場軟式野球場。
あれ?先週まであったフェンスがない。
この広さで四面でやるのかなぁ、と思っていたら、やはり四面でやるようです。 
数年前にはじめてコウダイたちときた場所ではなくなっていました。
その場所は、除染でだされた土砂置き場になっていようです。
あの場所で、全国に出場した釜子スポ少さんと一点差の死闘を繰り広げた。あのスクイズの一点になきました。ツーストライクからスクイズやるチームがあるんだと思い知らされました。
釜子スポ少さんは強かった。
そんな全国に行くチームと互角の勝負をしたことが、子ども達に限りない自信を植え付けました。
そこから、目標は全国大会と口に出していうようになった。
間違いなく、あの試合から全国を意識するようになったイーグルス。
そして、本当に全国に私たちを連れて行ってくれた。
あれから、五年。
そして、また再び全国行くチャンスが目の前にあります。
ソウゴたちの世代。
まだまだ足りませんが、その戦力を秘めている。
そこに集いし16チーム。
残念ながら、台風19号の影響で高瀬さんが参加できず、15チームになりましたが、この世代の兵(つわもの)ぞろいです。

イーグルスの相手は、いわき地区代表の中神谷さん。かつて、矢吹町のティーボール大会で対戦したことがありました。
数年前に全国大会にもいっている強豪です。
ソウゴが率いるこの世代、最初の大きな挑戦。
さて、どう戦うか?
イーグルスの強みと弱みはわかっています。
弱みをカバーして強みを活かす。
これしかない。
売りは強打と投手力。
いかにしてイーグルスのペースにもちこむか?
そのためには、投手力をいかして、まずは相手の攻撃力をそぐ。
そして、強力打線でたたみ込む。
この流れにもっていきましょう。

初回は、お互いになんとかゆっくり立ちあがります。どちらも三者凡退の無得点。
1番から3番はどのチームも切れ味のいい選手をそろえてる中、お互いにゼロ。
ここだけみれば、互角の展開か?と思われましたが、イーグルスの4番ケンタが火を噴く。
主砲のソロホームランで先制します。
こういった緊張する展開の中でいかにして先制するか、どのチームもやっきになって考えるところを、ケンタの一振りで先制してしまう。
やつは打撃の神様に愛されていると私は思います。
今年とんでもなくいいピッチャーと対戦してきたことが、ケンタの集中力を研ぎ澄ましています。
この大舞台でも楽しんで打っている。
もはや、任せるのみ、ケンタは何のサインもいりません。
先制の1点で、イーグルスはかなりの余裕を得ることができました。
あ!俺たちいけるんじゃねえ!と思える、そんな展開。
援護をもらったエース、ユウゴ。
心に余裕ができました。
ピッチングにも幅ができます。 
1点ですが、この少しの余裕が大きな余裕になります。
ユウゴは、余裕のある中でこそ悠々と投げることができます。 
相手をぴしゃりと抑えます。
守備でリズムをつくることができました。
となると、攻撃にもいい流れを呼んできます。
8番レオが倒れますが、ラストバッターのミソラがファーボールを選びます。
ちゃんとコースの見極めができるようになっています。
そして、兄貴の1番ユリアがセンター前ヒット。
チャンスがひろがります。 
レンが打ち上げ二死。
しかし3番に置いたキャプテン、ソウゴがセンターはじいて、ミソラ、ユリアがかえって2点を追加。
流れをぐっとイーグルスにもってきます。
ソウゴ、キャプテンとしての役割をきっちり果たします。
しかもここで終わらない。
続く4番のケンタがツーベースでソウゴを帰します。
4:0。
イーグルスの強打が炸裂。
全員が気持ち良くプレーできている。
こうなると、いけいけどんどん。
ピッチャーも調子に乗ってきます。
ユウゴが中神谷さんを寄せ付けない。
最後は、ソウゴのスリーランホームランで試合を決めました。
結果は、8:0の快勝でした。
試合中、中神谷さんは頻繁に守備位置を交換していました。 
イーグルスの打線に応じて、打つコースを予測して守備位置を変えているんだなと判断しました。
やはり、中神谷さんにもウィークポイントはある。
それを、守備位置の交換でしのぐという作戦。
ある意味、賭です。
これはイーグルスにも通じるところあるなと思いました。私もその作戦を、やろうとしたことがありました。
それでも止められなかった。
終始、イーグルスのペースに持ち込めたこと、投手力と強打をきっちり発揮できたことが勝因になります。
この展開に持ち込めば、どんな強豪にも俺たちは通用する。
錯覚が実力になりつつある、イーグルスマジック。
県大会の初戦を制することができました。
あの、中神谷さんに勝てた。
俺たちはやれる!大きな自信を得ることができました。
そして、全国大会まであと2つの勝利。
ここまで接近することができました。
こうなったら、狙います。
次戦は、同じ会津でも南会津の雄、荒海さんです。

小雨降る中、勝利に高揚するイーグルス。
さて、どう戦いますか。
次戦、荒海さんと激突します。
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直近の大会、民友杯新人戦。
この大会はあまりいい思い出がありません。
いつもイーグルスの出鼻をくじいてくれる。
全国を目指した昨年も長瀬さんの前になすすべなく敗れる。まったくいいところがありませんでした。
それがあったので、今回は気を引き締めてのぞんだ大会でした。
相手は同じ美里連盟の本郷さん。
この前のフェスタの大会では、勝っている。
ただ、我々指導陣、保護者は、本郷さん手強しと思ったはずです。
全員がフルスイングするも、ユウゴのナイスピッチングのおかげ、球威が圧倒していました。
なんとかタイミングがまだ合っていない模様。
ゆえに空振りが多かった。
自然と守備機会が少なくなる。
となるからエラーも減る。だから勝てた。
しかし、ひとたび合えば……。
そこにきて、雨。制球が定まりにくい。
球威を抑えてコントロール重視にせざるを得ない。やられる予感がありました。

今回、私は訳あって途中からの参戦になりました。
イーグルスが2点を取った過程を見ていません。
私が来たときは、そのリードを奪っていたようです。
レンがファーボールを選んだあたりから、見ることができました。
うん、いいぞいいぞ!ここで得点しておかないと思いましたが、その回は、上位打順ながら追加点ができなかった。
そのあたりから、ん?という雰囲気になる。
その裏、継投のユウゴがピリッとしなかった。
雨もあるでしょう。
ストライクが入らない。
ファーボール連発。
ん?ん?どうした?そこにきてエラー。
心理的にもあたふた。
ランナーがたまり、打たれていないのに進んでいく。どんどん崖っぷちに追い込まれていくイーグルス。

それをベンチの外から見ていました。
やべぇなと思いつつ、あえて外から見る。
途中から参戦してもベンチの集中力をそぐだけです。今回も小島コーチに任せてあります。
イーグルスがどうするか?
小島コーチがどう指揮をするか?
このピンチをどう乗り切るか?
こうやれば良かったという、答えはありません。
全て結果がわかっていたら何だって言えます。
後からはいくらでも難癖つけられます。
後からなら、いくらでも考察できるし、これが最善の策だと言える。
後からなら、なんですよね。
ただ、欲しいのはその時の最善。
あのピンチの中で、その時の最善を尽くした。
そういうしかないんです。
ただ、私が思うに、その中でも大事なのは、なぜそうしたか?
そうやる理由を確かに自分たちに落とし込むこと、この一段階を大事にしなくちゃいけないと思います。 
あの満塁策はなぜとったのか?
それを指導者だけでなく、選手たちも理解しないといけない。
それができてこその、一枚岩。一個の剣。
ベンチの外から見てると、必死に本郷さんの攻撃をうけつつ、ミスで崩れていくイーグルスをなんとか立て直そうとする小島コーチ、選手の頑張りが見えました。
懸命にやった。
ただ、今回は、チカラ及ばずだった。
であれば、次にどうすればいいか?
もっといい方法、やり方があったか?
策はあっていたとして、どうすればよかったか?
何が悪かったか?
それを探し続けることが、チームの強さに繫がると思います。
それを思うと本郷さんは強かった。柳津の大会では空振りにとっていたのに、今回はみんながみんな当ててきます。スイングスピード、ミート力を底上げしてきた。来年もイーグルスの前に立ちはだかる強敵となることでしょう。


私もいまだにこれで良かったのかという采配がいまだにあります。
あの時こうしていれば、といつも自分に自問自答してきました。
あらゆる可能性からいい結果に導く采配。
針の山から針を探すようなものです。
はなからあきらめてはいけません。
同じような針の山でも、イーグルスにとっての最善の一手となる針がなんとなくわかってくるはずです。
今回のは負けを糧としなくてはいけない。
今年のチームも負けから学んだことは多かったはずです。

今年の民友杯もまたしても敗北に終わりました。
また1からのスタート。
まぁそれもいいでしょう。
むしろ、慢心して冬を迎えるよりは、この悔しさを抱えて冬季トレーニングにのぞんだ方がいいのかもしれません。

キャプテンのソウゴが私に言いました。
「監督!早く冬の練習をやりましょう!」と。
危機感を持っている。
このままではだめだという、危機感。
そういや生物が進化する最大の要因は危機感。
そして、環境に対する対応力。
危機感を持つ者、ソウゴ、一人だけではだめです。
みんながこのままではだめだという危機感。
ただ、この危機感というやつ、これは終わった直後は身にしみますが、喉元過ぎれば得てして忘れやすくなるもの。
それを思い出させて、忘れないようにしていくこと。
それは、指導者の役目でしょう。
選手だけでなく、大人も同じように危機感を持ってのぞんでいかないといけない。
子ども達に危機感を持って行動しろといっても、何言ってるかなかなか伝わらないでしょう。
子ども達だけにハッパをかけてもだめなんですよね。
指導者、保護者も危機感を持つこと。
あの時、うまくできなかった悔しさをイーグルス全員が忘れないように胸に刻みましょう。
ネバーサレンダー。




美里親善大会、1回戦、難敵の下郷さんを5:1でくだし、勢いに乗ったかに見えたイーグルス。
2回戦は、またまた南会津の江川スポ少さんです。
この前の関柴大仏杯、準決勝で対戦し、その時は下しています。
1回勝っている相手、なのでチーム力もある程度把握している。
そう思っていました。

先攻で始まった初回、タイセイとユウキ、ファーボールと足を絡めてノーヒットの二人で先制の1点をもぎ取ります。
あぁこの試合もいけるな!誰しもがそう思ったはずです。私もそう思いました。
これが油断といわれれば、油断なのかもしれませんが、チームがいい状態で得点した以上、いけるなと思って何が悪いのでしょう。
そんなのいつも思っています。
ただ、先制のしましたが、後続が続かない。
1点ではだめだったんです。
ここは、もっと突き放しておくべきだった。
江川さんのピッチャーをとらえることができませんでした。
前と違う?一抹の不安。
ケンタが三振するのは珍しい。
この時点で何かの対策を打つべきだったと今考えると思います。

この試合は、ユウゴに任せます。
病み上がりのレントをひっぱっていくには不安がある。
勝つことを想定してのリスク配分です。
ここ最近のユウゴの仕上がりはいい。
特に立ち上がりの不安がなくなりつつあります。
これは大エースになる予感?
ただ、それにはいろんな経験を積まないといけない。後ろにはユリアも、ケンタもいてくれます。
ある意味投手王国のイーグルス。
昔から育てておいてよかったぁ。
江川さんの打線をきっちり抑えたユウゴ。
初回の攻防を見る限り、イーグルスペース。
よし、大丈夫だな、追加点をとって突き放しにかかるかな、と思っていると逆にきっちり抑えられる。
ソウゴのとらえた打球はセカンド正面、ユリア、ファーストゴロ、レント三振。
とらえきれません。

逆にその裏、先頭バッターにレフト前に運ばれます。
ん?なぜ捕まった?
違和感を感じている最中、次のバッターに左中間をぬけるホームランで逆転されます。
どちらもツーストライクスリーボールから、打ち取りに行ったストライクを痛打されます。
追い込んでから、最後の球が甘く入る。
その怖さを身をもって体験したでしょう。
ユウゴ、これも経験です。この経験を次にいかさないといけない。

さて、打たれた。
となれば、逆転するしかない。
といいつつも江川さんのエースをなかなかとらえられません。
ファーボール、振り逃げなどで、それでもなんとかチャンスはつくります。 
ただ、あと1本が出ない。
江川さんの、おそらくライズボール?に対応できていない。
タイセイ、ケンタでさえも高めのライズボールに押し負けて大事なところで凡フライ。得点できません。
このチャンスを作った3回で追いついておかなければならなかった。
その裏、先頭バッターにホームランを食らいます。これはほぼ完璧にとらえられた。
甘く入ったところ、タイミングを上手く合わせてきます。
さらに突き放された。
江川さんから見れば理想的な点のとり方。
イーグルスは、そこにはまってしまった。
マウンド上のユウゴのメンタルがヤバイ。
打たれたことが悔しいんでしょう。
目には涙が……。
ですが、ここは味方の逆転を信じて、一人で立ち直らないといけない。
総崩れになるところでしたが、ユウゴなんとか踏みとどまります。後続をきる。
この時点で1:3。残る回は少ない。
ベンチに漂う明らかな負けムード。
江川さんのライズボールになすすべがない。
とらえた打球は正面、もしくは好捕に阻まれる。
そこにきて下位打線、もはや打つ以外の選択肢はありません。江川さんのエースも完全に乗ってきた。制球ももはや乱れません。
4回、5回を三人で抑えられてゲームセット。
押し切られてしまいました。
結果的にイーグルスは無安打。

1回大差で勝っているので、油断がありました。
ただ、油断してたとしても江川さんは強かった。
あのライズボールはなんらかの対策が必要です。
それとユウゴの投球内容も見直しが必要です。
直すべき点は見えました。これは後につながっていきます。

油断したなと言われました。
たしかに油断していました。
ただ、私は油断したとしても、現時点でやるべきことはやったと思います。
油断しても、しなくても同じことをしたでしょう。
ただ油断の対策ってなに?どうやるの?
気を引き締める?
気を引き締めるってどうやるの?
油断なんか、したっていいと思うんです。
絶対に負けないという、相手を喰うぐらいの勢い。
勝てば、気持ちに余裕があると言われ、負ければ油断と言われる。
イーグルスは確かに油断していました。
それは悪いことだと私は思いません。
勝てるという、気持ちの余裕は持っていた。
しかし、だからといっていっさい手を抜いてなどいません。
全力を出した上で江川さんのほうが上だったということです。

1回戦を勝って、初回に先制しても負ける展開になる、そういうことが経験できました。
江川さんはこの後、ほおのきさんを倒し、新鶴さんを倒して、優勝します。
たしかに強いチーム。
前にやった江川さんとは明らかに違う。
まさに男子三日会わざれば……。
あのライズの対策。どうするか?
今度やるときは、しっかり対策をとって勝てる展開に持ち込みます。

かくしてイーグルスの美里親善大会は終わりました。
地元なので最後まで自分たちがいない試合をぼーっと見手ました。
やはり、試合をしたかった。そして、勝ちたかった。
このチームで少しでも長く試合をやりたかった。

それもだんだん終わりが近づいています。
シーズンが終わってしまう。
この時期は、大会のたびにその寂しさを感じるようになります。
いい結果で、みんな笑顔のイーグルス、残りの大会、そうあって欲しいものです。
これも、少し前の話。

9月最後の週末、われらが地元、美里連盟4チーム主催の美里親善大会が開催されました。

地元でということもあり、なんとしても欲しいタイトルでした。 
といいつつも、この大会なかなかとれない。
私の記憶では、イーグルスになってからとったことがありません。
たしか最後に私がとったのは、いまの高田さんの監督さんと同じチームだった、永井野旭時代。
決勝で、河東さんを破って初優勝でした。
その時のこどもたちは、28,9くらいになったか?
あの年代も個性豊かな面白い連中でした。
そこから10数年の無冠。今年は、すでに三つのタイトルをとっていて、てっぺんを狙える戦力が整っている。
となれは、狙わなければいけない。
やるからには全て勝つ!
というか、自分たちのチカラをだしきれば、おのずと結果はついてくる、そう思っていました。

1回戦は、下郷さん。
南会津の雄、強敵です。
しかし、ここはなんとか倒して勢いにのりたいところ。
50?60分の短い丁場なので、先手を打って押し切るのが定石となるでしょう。
といいながらも、初回先手をとれず、逆に1点を先制される展開。
ん?これはよくないぞ。
相手ピッチャーもいい仕上がりで、レントと投手戦になります。
反撃の機会がきたなら、必ずものにしなければならなくなりました。
それが可能な打順、5回の試合ならば2回しかまわってきません。
イーグルスはすでに1回をつかっている。あと1回でなんとかしないといけない厳しい展開になりました。焦るなといっても、どうしても余裕がなくなります。
その中で、今まで研いできた牙をどうやったら確実に打ち込めるか、ここにかかっています。

30分以上経過し、回も終盤の3回、なんとかランナーをためて上位に回ってきました。ここしかない。
ここで逆転できなければ、明日はない。
この土壇場の場面で、イーグルスは自分のなすべきことを理解し、懸命にその役割を果たすことに集中していました。
基本に忠実に!
ボールを打たない。
こういうどちらも余裕がない場面では特に重要になります。
ピッチャーもバッターも焦るな。
その焦る中で、バッターとして、ストライクとボール、きちんと見極めることができるということは一定の実力がついたということだと思います。
焦りながらも冷静さもある。
焦りに負けない精神力がついてきたという証拠。
ボールを見極められるとピッチャーの精神力をガツガツと削り取っていきます。
そして、失投をよぶほころびとなる。
そこまで、がまんしてがまんして千両役者の打順に回す。
それがイーグルスにできました。
この回、先頭の8番ユウゴが追い込まれながらもボール選ぶ。イーグルスにとっても下郷さんにとっても、このファーボールが大きかった。
そして、すかさずレンに送りバント。
一発で決めたこのバントは見事でした。
さぁスコアリングポジションにユウゴをおいてイーグルスの上位打線。
1番タイセイ、打てるボールがくるまで待つことができるバッターです。
早打ちして、ピッチャーにアドバンテージを渡しません。ファーボール。
この兵糧攻めがじわじわ効いてきました。
バッテリーの焦りが、パスボールを呼びます。
三塁そして本塁と陥れます。
待望の1点、これが同点となります。
負けはなくなった。
余裕が生まれます。
次は2番キャプテン、ユウキ。
ユウキもまたあえて難しいコースに手を出さない。
このあたり、彼らはわかっています。
まずは塁にでること、それが相手にプレッシャーをあたえるということを!
そして、こういう場面、チャンスにめっぽう強いバッターが後ろにいてくれるから、ファーボールを選ぶことができます。
イーグルスのデスパイネ、ケンタの登場です。
5年生ながらやつほど冷静に打席に立てる男がいるでしょうか?
チャンスの場面でも劣勢の場面でも、ケンタはただ「打つ」ことのみに集中することができます。
ケンタほど、優れたピッチャーとの対戦を渇望するバッターはいないでしょう。
いいピッチャーから打つことを至上の喜びとしている。
そして、トップクラスのピッチャーから打ってきました。
ケンタは自分なりの間合い、タイミングのとり方がある。
あれこれ指示を出すよりは、全てを信頼して任せた方がいい。
だいぶ前からケンタはノーサイン、好きなように打てです。
イーグルスの誇る稀代のスラッガー。
そうしてみんなの期待に見事に答えてきた。

ベンチからは、
あふれるパワー、見せつけろ闘志!
楽天イーグルス、ウィーラーの応援歌。

下郷さんもここは抑えなければいけない、お互いの意地と意地のぶつかり合い。

ですが、勝ったのケンタ!
体勢を崩されながらもレフトにもっていきます。
タイセイ、ユウキのスタートもいい。
2点追加で逆転。
勝利をぐっと引き寄せます。
ここで終わらないのがイーグルス。
ケンタが打った後、その後ろには冷静なテンカイがいます。
彼もボールには手を出さない。
味方が打った後は、自分も打ちたいので打ち気になりがちですが、きちんとファーボールを選ぶことができるテンカイ。冷静な青い炎。
このあたりもイーグルスの強さでしょう。
さぁまたチャンス。
次は新キャプテンのソウゴ。
ソウゴが打てば試合はほぼ決まるでしょう。
キャプテンという役割はそれほど大きい。
打順もそれほどマークされることが少ない6番。
ですが、ここ最近は空回り気味、いい結果がついてきてくれません。
それを本人もわかっているから、なおさら焦っているようです。
もがいている。
ですが、それでいいんです。
もがいて、考えて、いろいろ試す。
スタンスをかえたり、バットが出やすいように斜めにしたり、膝を柔らかくしたり、ソウゴがいろいろ試していることを私たちはわかっています。
ただ、なんの考えも無しに打席にたっているわけではない。
それがわかるから、ソウゴにいい結果がでてほしいと思っています。
しかし、今回は相手が上手でした。
ボール球を降らされて三振、ツーアウト。3:1とリードしていますが、ランナーは、二人残っています。
ここは、もうひと押ししたいところ。

病み上がりのレフティ、ラッキー7のレントを迎えます。
この打順に上位も打てるバッターがいると、心強い。ここはレントにかけましょう。
まだバッティングの勘が完全に戻っていません。
振り遅れている。
ですが、少しずつ修正しているようです。
追い込まれていますが、集中している。
その集中力や見事です。
レフト線を切り裂く、2点タイムリー。
これで、ほぼ流れをイーグルスにもってきました。
最初の3点で終わらないところが、強いと思わせるところ。
見るべきを見て、打つべきを打つ。
単純ですが、いざ実践することの難しさ、これができているうちは大丈夫!
これで浪に乗れるな!
そう思ってしまいました。
下郷戦は5:1で制することができました。
万事うまくいっていると思ってしまった。

ところが、そううまくはコトが運ばなかった。
次戦、江川スポ少さんと対戦です。
ちょっと前の話を。


新人が県大会を決めた翌々日。
下郷スポ少さんの交流大会に招待していただき参加してきました。
1回戦は、なんと全国大会準優勝のいわきの雄、中山スポ少さんです。
総体県大会、須賀川で一度対戦して敗れています。
あれから三ヶ月、白獅子県大会も経験してイーグルスもあの頃のイーグルスではありません。
ただ、やはり中山スポ少さんはどこからどうみても強敵。
イーグルスの全てを出し切ったとしても勝てるかどうか?
勝としたらロースコアで後半に持ち込み、相手の焦りを待つしかない。
50分という短期決戦なのに、兵糧攻めを選択するようなもの。
先に点をとられれば勝機ありません。
そうなるとピッチャーの果たす役割はとんでもなく大きい。
そこに来て、大事な中山戦を託したのは、病み上がりのエース、レント。
成長痛からここ一ヶ月はノースロー。
まともな練習はしていません。
ただ、五年生3人よりは大丈夫だろう、そしてこの秋の陣を戦っていく上でレントの復調は必須です。ユウゴの先発も頭をよぎりました。
ただここは、レント。
格上の中山さんを相手にどこまでやれるか?
一種の賭けですね。
賭けというか、私の希望です。
もう一回レントがマウンドで躍動する姿を見てみたい。
強敵をバッタバッタとなでぎるところを見てみたい。

エースの帰還です。

かっこよく登場したと思えば、あーストライクが入らない。
球もきてません。威力がない。
ボールを連発。
簡単に先頭を出す。

ん?どうした?
小島コーチも、ヤバいですねと一言。
ユウゴ、いかせる準備しといとほうがいいですね。
そうだなと私。
これは、長く持たないかもしれない。
そう言いつつも、なんとかもってくれという希望が交換するタイミングを奪っていきます。

遅い。球が遅い。
中山さん、引っかけてくれます。
遅いがゆえに、ミートポイントの手前で落ちる。
剛速球に合わせ慣れている中山さんにとっては、かえって良かったのかもしれません。
中山さんも合ってない。
ただ相変わらず、ボールが先行する。
いつ、捕まってもおかしくない。ハラハラもんでした。
それでも、なんとかゼロに抑えてくる。
これは、キャッチー、ユウキ。
バックの守りがあるからこそ。

最近見返している、ハイキュー!!にありました。
9人が強いより、9人で強いほうがいい。
ひとりひとりが強いのもいいけど、9人全員で一致団結したときこそ強い。
そういう意味だと思います。

たしかに調子は良くない。ボールも先行する。
全国準優勝を向こうに回して、防戦に回りますが最後の最後は譲らない。
そこにエース、レントの魂の力投を見ました。
レントいわく、監督病み上がりで投球練習してないところに、いきなり中山さんですよ、抑えろなんて無理!
といいながらも、抑えてしまう。
遅いことがかえってよかったのかもしれない。
そこにきて荒れ球。的を絞りずらい。
そして、最終回までスコアレスドローというところまで、持ち込みました。
なんとかここまでは、思惑通り。

ところがやはりそうはいきません。
最終回に、ピンチを迎え、そのまま押し切られてしまいました。
最後の最後のところまできて、打たれてしまいました。
中山さんの1点はとてつもなく重い1点になります。
その重みがわかるから、そのショックを引きずってしまう。
たたみ込まれます。
このあたりはさすがです。

県総体で、その強さを目の当たりにしました。
歴然としたチカラの差を感じながらも、まったく通用しない分けではないということを実感しました。
どうやったら、こういう強いチームに肩を並べることができるか?
そして、勝てるか?
イーグルスの全てをかけて、いままで練習し、試合をしてきました。
そして、ここにきて、エースが戻ってきた。
今年のイーグルスの足りなかったワンピースが戻ってきた。
それでも、その上をいく中山さんはやはり強かった。
それでも、レントがいるという心強さ、それは各選手が自分の1番自信のあるポジションを守れるという安定感に繫がります。
そこに余裕ができる。
チームに余裕をもたらすレントは、やはり今年のイーグルスのエースということでしょう!

残りの少ない時間、ケガで離脱することなくイーグルスを引っ張っていってほしいものです。



昨日、柳津での新人戦会津大会、新生ヤングイーグルス。
関柴さんと決勝にコマを進め、敗れましたが準優勝で、見事県大会出場を決めました!

6年生4人が抜けた穴をどうやってうめるか?
そこがポイントだと思っていました。
現有戦力では、その穴を埋めるまではほど遠い。
それはわかっていながら、新戦力がどこまでやれるか、頑張れるか、そこがイーグルス浮上の条件となると分析しました。

どのチームも人数が不足しています。
育成している暇がない。
入ったらすぐに起用しなくてはならないような状況。捕り方も、投げ方も、打ち方もまだまだ未熟、多くのチームがそんな感じ。
そんな中、この春から五年生を中心に戦ってきたチームがやはり強い。
それは分かっていました。

それでも、県大会にいってとんでもなく強いチームと渡り合ってきたイーグルスの五年生がいてくれます。
こいつらがたのもしく見えるよえになってきました。
この子たちがイーグルスをひっぱっていく時代が来たんですね。
ユウゴが投げて、ケンタが捕って、ソウゴが打って、ユリアが走る。
ピッチャーも3人いる。
これは、レントのお陰です。
エースがケガで不在の期間をみんなで埋める選択肢。どうしても複数のピッチャーが必要だった。
毎日毎日、家族とともに練習に練習を重ねてきた、新エースのユウゴ。
いきなり練習無しにマウンドに送っても、ビビらない。投げることが楽しくて仕方ないユリア。
おそろしくスタミナがないながらも、ここ1番のピンチに強いケンタ。
誰か崩れても、その後を助けてくれる誰かがいてくれる。
この安心感はここ最近ありませんでした。
この新人戦も1番試合数の多い子ブロックに入りました。
県大会にいく条件の決勝までは、四試合。
1人で投げきるには体力的につらい。
負けたら終わりのトーナメントなので、余力を残して負けては意味がない。
それでも、先を見通しながら戦わなくては、じり貧になる。
キャッチーとなったケンタの負担を考えるとケンタにはピッチャーはやらせないほうがいい。
となると、ユウゴ、ユリアの2枚でいく。

時間の短い新人戦は、立ち上がりが命。
いかに無難に立ち上がれるか?
立ち上がりでは、ユリアに分があると思ってましたが、ここ最近はユウゴもいい。
だとすれば、テンポがよく、攻め込みタイプの

猪苗代メッツさん
坂下ヒーローズさんを幸先よく倒しました。
やはりピッチャーが仕上がっているということは強みです。
関柴さん、新鶴さん、本郷さん、イーグルス。
ベスト4に美里連盟の3チームが残りました。
美里の一角を崩したのは関柴さん。
新鶴を下して決勝へ。
イーグルスは、今年1年6年生なしで戦ってきた本郷さんです。
五年生だけで、9人。
体格、スペックではイーグルスがかないません。
ただ、ヤングイーグルスも数々の修羅場をくぐってきました。
要所要所をギリギリのところでかわしてきます。
あの本郷さんの空振りが、進化して捕らえるようになってくるとさらなる強敵になることは間違いありません。
今回はイーグルスに分があった。
次回は、わかりません。それほどスイングにチカラがあった。強敵の予感です。
ただ、10月末の民友杯ですでにあたることが決まっています。
もう一度本郷さんとは刃を交えることが決まっている。
イーグルスも、うかうかしていられません。

さて、なんとか決勝までは駒を進めました。
やはり、経験というものは人を、チームを育ててくれます。
過去に対戦した強豪チームとの経験が生きています。
関柴さんを向こうに回して、先制点をもぎ取るところまでは良かった。
打線は負けていません。
ただ、1点のみ。
やはり、一刺しでは関柴さんの牙城は崩せない。
たたみかけることができませんでした。
逆に関柴さんにたたみかけられて3点を献上。
その点の取られ方が、今後のイーグルスの課題となるでしょう。
経験の浅いポジションの選手たちをどう育てるか?
そこにかかっています。
県大会にいったとしても、そこ狙われたらどうするか?
対策が必要でしょう。

6年生が抜けて、新しいメンバーが試合にでて躍動しています。
ベンチにいるだけではやはりつまらない。
自分が出て、みんな活躍して、勝つ!
自分が活躍するためには、何が必要か?
その厳しさが分かったと思います。
厳しいからこそ挑戦する意義があります。
何回失敗してもいい、過ごした落ち込んでたちどまってもいい。
だけど、立ちあがって前に進みましょう!
10/12強敵ひしめく県大会。
どこまでやれるか?
がんばれ!ヤングイーグルス!
歯車が噛み合いません。
手を抜いているというわけではない。
集中していないわけではない。
少しのところが、うまくいかない。
それが致命傷になる。
関柴大仏杯までは、うまくいってたんですけどねえ。
昨日の磐梯山噴火記念、今日の玉川ライオンズ杯と僅差で負けました。
さすがに二日連続、1回戦で負けるとがっかりします。
今のイーグルスは、強いんだか弱いんだか分からない。
勝つための根性、気迫が足りないとか、そんな前時代的なことを言うつもりはありません。
なんかがたりない。
違和感を感じます。


今日なんか長駆遠征してからの負け。
スポ少という筋書きのないドラマを楽しみにしてきてるのに、あっさり負ける。
たしかにエースを怪我で欠いています。
万全ではありません。
5年のトライアングルピッチャーも、がんばっている。
なのに、追い込んでるのに、大事なところでかわせない。
打たれる。
やはり、エース、レントの抜けた穴は大きい。
そのギリギリのところを制すことができないというのは、やはり弱いということでしょう。
ここを修正していかなきゃいけない。
今日の初回、セカンドとファーストの間に落ちる回転のかかったフライ。
あれを捕れずに、流れがいってしまった。
これと同じようなフライのエラーは、白獅子県大会でやっています。
触らなければファールとなった場面。
あそこて、触ってしまった。
もう少し大きな声で言えば良かったのですが、触ってしまった。
未然の防ぐには、ミーティングの中で確認してしておくべきでした。
こういう場面では、ボールにふれないでファールにしてしまうことを確認しておくべきでした。
ああ悔やまれる。
初めて守る守備位置だとしても、同じミスを繰り返してしまいました。
今度こそ、次からはやらないようにああいうボールに触らないで、ファールにすることを徹底したいと思います。
このミスが響いて、ライト線の2点タイムリーに繫がった。
取り返せると思いましたが、2回しか回っていない上位打線が相手を捕まえることができませんでした。
下位打線も機能しない。
サイン、監督命令の徹底ができていませんでした。
こういう短い時間の戦い方をもう一回、チーム全体で確認しなくては、この秋、敗戦の連続になることでしょう。
負けてしまったことは、仕方がない。
その敗戦から何を学ぶか、そしてどういかすか?
ここが大事です。
いままでもそうしてきたから、今があるんです。
次戦は、フェスタ新人戦会津予選。
そして、その後は、下郷さんの大会で、いわきの雄、中山さんと今年2回目の邂逅です。
伸びしろを見せろイーグルス!
MVP
Most Valuable People
もっとも価値のある人物ということになります。
この大会、このブロックでの最優秀選手を決めて下さいと大会主宰者の関柴さんの監督さんから言われました。

んー、誰にするか?

候補者はふたり出て来ました。
緒戦、桜さんとの戦い。
3点取られた直後の初球ホームラン。
この一撃でイーグルスに魂をふきこんだタイセイ。
決勝のほおのきさんとの戦い。
ここしかないという場面で、チームバッティングで2点タイムリー。
そして、2回戦、3回戦の全ての打席でヒットを放った八面六臂の阿修羅、安打製造機と化したテンカイ。
どちらも甲乙つけがたい。
迷ったあげく、この大会の趨勢を決めたタイセイにしました。 
タイセイのあのホームランがなかったらイーグルスは負けていたでしょう。
そして、決勝に進むこともなかった。
あの反撃ののろしが今回の関柴大仏杯の快進撃の原動力になった。
この功績をもって、私はタイセイを最優秀選手を決めました。
表彰式の時まで、チームには言いませんでした。
私ひとりで決めた。
いきなり呼ばれたタイセイは少々驚いたようでした。

ただ、表彰式のあとタイセイに言われました。
「監督、個人表彰もらってないの、(6年生の中で)テンちゃんだけなんです。だから、今回は…。」
なるほど、そんないきさつがあったのか。
たしかに、タイセイは今年なんかで貰っていましたね。
私達ひとりで決めてしまったことを後悔しました。
せめて、6年生の意見を聞いておくべきだった。
とはいっても、表彰式で発表したものを変えることはできません。
それに甲乙つけがたいが、あのホームランは確かにMVPの価値があります。
テンカイやみんなには悪いが、今回はタイセイでいかせてもらいます。

それにしても、みんな仲間のことを想っていますね。タイセイ自らMVPを辞退するような発言。
これはケンタやユリアならば喜んで貰うでしょう。素直であること、それはそれでいいんですが、ここで他者への気づかいを子供たちから教わることになるとは!
自分一人でなく、チームみんなで戦っていることを自覚している。
そして誰もが、大小あれど、みんなの活躍を認めている。
みんなが、テンカイの決勝打も評価している。
そして、今回、甲乙つけがたいなら、テンカイにMVPをあげて欲しいといってきた。
テンカイこそ、MVPがふさわしいと言ってきた。
そりぁ、いいチームになりますよ。
こういう心遣いができるなんて、いいチームじゃないですか?ジーンときました。
打ったり、守ったりといつ技術もさることながら、こういう心の成長もイーグルスを強くしているんだなあと思いました。
そして、こいつらに聞きもしないで、勝手に決めてしまったことを悔やみました。
ごめん、テンカイ。
こうなったら、テンカイにそのMVPを取らせるようにがんばらないといけない。
みんなが一丸となって、テンカイにそういう場面を作りましょう。
あとはテンカイ自身がやるしかねえ。
勝つという目標の他に、もうひとつ目標ができました。
イーグルス、秋の陣です。
関柴大仏杯、ついに決勝まできました。
桜さん、岩月さん、江川さんを倒し、その決勝の練気闘座、相手として鎮座するのは昨年からのライバル、ほおのきさんです。
昨年秋の新人戦、サヨナラホームランで敗れ、県総体会津大会の決勝で敗れる。
そして、初めて勝ったのが疲れ切って自然体でのぞんだ白獅子会津大会の決勝。
まだ、一勝二敗で五分に持ち込んでません。
まだイーグルスは負けている。
そしてまたこの関柴大仏杯の決勝の舞台でまたほおのきさんに相まみえる。
いつも頂上にまっていてくれる。
何か友情のような、縁のようなものを感じます。好敵手と書いてライバル。
さて、どう戦いますかね!

ほおのきさんの看板は、絶対的エース。
彼をどう攻略するかが、カギになってきます。
ところが、熱中症でダウンの模様。
スクランブル当番で、別の選手が投げます。
ん?速い、しかも伸びもある。
レントより速い。
控えの投手もエース級です。
対して、イーグルスのエース。先ほどの江川戦では最後にピツシャリと抑えて気持ち良くこの決勝で投げるために登板させましたが、こっぴどく打たれます。
かえって消耗が激しくなってしまった。
思惑通りにはいきません。
江川戦に引き続き、球が死んでいる。伸びてこない。チカラがない。
この決勝も、レント、調子が全く上がりません。
そこにもまして、コントロールが定まらない。
3回までなんとか抑えますが、毎回の7ファーボール。
毎回ヒットを2本以上打たれていることと同じです。
キャッチャー、ユウキいわく、
監督、レントどっか痛いみたいですよ。だめかも……
ン?そういや元気ないなあ。
あぁ、悲愴感がただよってるなあ。
ベンチに帰ってきても回りに声をかけるとかいう余裕もない。ファーボールだしてはいるが、なんとか抑えているにも関わらず笑顔がない。
これは、長くは持たないな。
さて、いつ誰と交換するかなあと考えて、ユリア、ユウゴ、ケンタを見る。
そういや全員使って消耗してるなぁ。
ここは下位打線だし、レント気合い入れてなんとか抑えてくれの気持ちで続投です。
それに、思い出しました。
オオタキマルの時に、後半疲れが見えた時に交換した試合のあと。
レントは、いいました。
監督に交換と言われたあたりから調子が戻ってきたんですよね。まだ投げれました!と。
おいおまえ、後出しじゃんけんかい!もっと早くいわんかい!その経験がよみがえりました。
後半から良くなる。
そういや、初回、2回に比べ少しずつ安定が戻ってきてる感じ。
球にチカラがないので、伸びてこないで、逆にベース手前で失速して落ちている。それが低めにくるのでナチュラルなチェンジアップ気味になっています。
そこにきて、遅いのでほおのきさんの打線も早打ちして、ひっかけてくれる。
かえってヘロヘロボールがほおのきさんの打線を翻弄したようです。
結果的にファーボールを七個だしながらもノーヒットに抑える。これって好投といっていいんでしょうか?
常にランナーを背負った状態での守備になりました。何回か危ない場面もありました。センターユリアの下がりながらの捕球、あれをポロッてたらやばかった。バックもよく守りました。
攻め込まれながらも守り切る。耐えて守る。
守備でリズムをつかんだイーグルス。反撃に転じます。
3回の裏、9番のレンは三振も1番のタイセイがレフト前。
2番レント、ファールの後見逃し2球で三振。顔に生気がありません。
3番ユウキ、レフトにツーベース。タイセイが三塁にいくのに気をとられているスキを見逃さないで足でツーベースにしてしまった。
さぁ二死ながらカタチは作って4番のテンカイ。
前の二試合は、全打席ヒット。
速球対策の練習のおかげか速い球に振り負けなくなってきている。
それとこれまでのヒットの内容をみてもわかりますが、速いゴロが多い。打ち上げないでゴロにするとヒットにならなくても進塁打にはなったりする。三振も少ないし、当ててゴロにする技術はかなり高い。イーグルスのチームバッティングを一番具現化しているのはテンカイかもしれません。彼の打撃は、イーグルスのしぶとい打撃の象徴となる。
初球を見逃した後の2球目を振り抜く。
テンカイの打ち方、右グリップはテニスのバックハンドのような握り。
ややパワーは落ちますが、バットコントロールには向いているスイングになると思います。
強いゴロになってセンターに抜けるかというあたり。ところが、ショート追いついて、ふかいところで捕ってしまう。
二死なので3塁上のタイセイはスタートを切っています。
あとは、テンカイの足とショートの肩の勝負。
テンカイが一瞬勝って内野安打。
相手はがっかり、イーグルスはほっとしますが、そこに生まれたスキを逃さない男が、セカンドから迷いのない走塁でホームを陥れます。
おそらくユウキは、テンカイがファーストまでがんばって走ってセーフになることを信じてホームに突っ込むようなサードの回り方をしていました。お互いにトラスト、ミー。
テンカイがギリギリのところで内野安打となれにば、ファーストはアピールをしなければならない。その分、ランナーの警戒はおろそかになる。そこをユウキは見逃さなかった。これが貴重な追加点となります。テンカイもよく打った。タイセイ、ユウキもよく走った。
ここは、6年生トリオで2点をもぎとりました。
終盤での2点は大きい。しかもよりプレッシャーをかけることができる裏攻めです。

2点の掩護をもらいましたが、いまいちピリッとしないエース。やはり、どこかが痛むようです。
ユウキもチラチラこっちをみる。
やばいっすよ、まじでという目線。
それでも、なんとか紙一重でかわしている。
悪いなりにもコース、スピードを駆使してほおのきさんの打線に火をつけさせないところはたいしたもんです。
ただ、いつ捕まるかわからない。捕まったらおわりです。
賭けですね。
変えるだけの相当な理由が見つけられなかったというのが本音です。
痛くてボロボロになりながらも、相手の強打を封じていく。
それは、後ろにいるイーグルス全員の守りがあるからこそです。言われなくても守備位置を変える。本人が気づかない場合は、キャッチャーのユウキが位置取りを指示する。ランナーや打順に応じたシフトをしく。失敗しながら、ボロクソに負けながら、自分たちの引き出しを多くしてきました。こういう場合はこう、この場合は何が予測されるか?その対照的でどううごけばいいか?
そのケースバイケースの動きをひとつずつ、年輪のように自分たちのものにしてきました。
今は何層にもなっている。
はがねのよろいのごとき強度、バックがレントを支えています。
打たせても大丈夫。打たれても大丈夫。
最終回もヤバイ打順からでしたが、ことごとく打ち損じる。ファーボール七つも出しておきながら、ノーヒットでゼロに抑えてしまいました。
最終回の前の回、イーグルスの攻撃。
乗りに乗ってるユリアがヒットででます。
こいつ、本物だなと思わせるスイングでした。
あんなに自信なさげに、おどおどして見逃しばかりしてた奴が、ここまで変わる。あの新鶴戦の満塁からの同点打から少しずつ積み重ねてきた自信がユリアを大きくしてくれています。
人は変われば変わるもんですね。
これなら次世代の中軸をまかせられます。

その後ランナーが一人出てるも三振二つ。
そして、この大会の主役ともいうべき、1番タイセイに最後の打順が回ってきます。
この流れでいくと、タイセイはまた打つ!
それを察したのか、ほおのきさんの監督さん、絶対的エースを投入してきます。
熱中症からまだ完全に回復していません。
万全ではないが、ここは、絶対に打たせない。その覚悟が見えました。
ほおのきさんのエース、監督さんの魂がのりうつったようです。気合いが入っています。

今年、何回もやってくるゾクゾクする場面。
イーグルスの誇る主砲と会津で1番のピッチャーの一騎打ち。
趙雲と馬超。
とらえれば長打間違いなしのスイング。
1ミリも擦らせはしないという剛速球。
意地と意地のぶつかり合い。
この場面だけは、試合の勝敗よりも、このふたりの対決。
その帰趨を見て見たい。
すべてをねじ伏せてきたチカラのある球がバンバン決まります。
桜さん、薫橘さん、二本松東さん、中畑さん、中山さん、三神さん、他にもいいピッチャーを何人も見てきましたが、ほおのきさんのエースもやはりいいピッチャーだということを再確認させてくれました。
タイセイ、豪快なスイングは空を切る。
三振。
この局地戦、一騎打ちはほおのきさんに軍配が上がります。
彼が熱中症ではなく万全の体調であったら、ヤバかった。最初から投げていたらどうなっていたか?
今回は、ワンチャンスをものにしたイーグルスが勝利を収めることができました。
これで通算2勝2敗の五分。やっと互角にもちこむことができました。
次回、近い将来、また彼も全力でイーグルスの前に立ちふさがることでしょう。

今回、1回戦で対戦した白獅子県大会優勝の桜さんは強敵中の強敵でした。
そんな強敵を相手に互角の戦いができるようになったイーグルス。
つくづく、こいつら強くなったなあと感心します。
イーグルスの前には強敵しかいない。
そう嘆きつつ、そんな強敵との会敵を楽しみで仕方ない自分がいます。
おそらく、選手たちも同じ。
今回も面白かった。腹の底から勝負が面白かった。
つわものどもの夢のあと。
今回の関柴大仏杯、見事、優勝することができました。

決勝を対戦していただきましたほおのきスポ少さんありがとうございました。

いつも、この大会は心に残る大会になります。
そんな大会を主催して頂きました関柴スポ少、大会関係者の皆様のご尽力に感謝いたします。
ありがとうございました!

関柴大仏杯、3回戦の準決勝。
相手は下郷の江川スポ少さんです。
バッテリーもいい。
打撃もいい。
県南の強豪チームと五分をはるなどの情報もあります。
気を引き締めて全力で立ち向かいます。
ただ、レント、調子がよくない。
ここはユウゴか、ケンタ、ユリアか?
まだ投げていないケンタを投入することにしました。
短いイニングならばイーグルス最強のクローザー。
そのクローザーのサファテを先発させます。
最近、さらに貫禄がついてきました。
パワーはつきましたが、腰回りの切れが悪そう。
もって、1回か2回。
なるべく長いイニング、試合を作って欲しい。
その思惑通り2回は耐えました。
ユウゴ、ケンタ、ユリア、このスリートライアングルがうまく機能しています。
とくに、今回のように何試合もやるようになればなおさら複数ピッチャーの重要性が増してくる。
高田さんとのナイターでいろんなピッチャーを試しながら育ててきました。
それがここにきて役に立っている。
おそらく決勝に上がってくるほおのきさんには、このスリートライアングルは通用しません。
レントでなければしのげない。
そのためには少しでもレントの消耗を抑えなくてはいけない。
江川さんの攻撃をかわしつつ、イーグルスの攻撃を効率よくヒットさせる。
そんな試合展開ができました。
打っては、安定の6年四天王が早い段階で相手投手を打ち崩す。
この試合もテンカイ、全打席ヒット。
さらに打撃好調のユリアを6番に上げたのが大当たり。
ユリアも全打席ヒットで上位と下位を太いパイプで繋ぐハブとしての役割をきっちりこなしてくれます。
投打がきっちり噛み合っている。
こうなるとイーグルスは無類の強さを発揮します。
ただ、課題もありました。
ランナーを背負ったときのセカンド、レンのフィルダースチョイス。
練習をしてきましたが、まだその感覚がつかめないようです。
サードランナーの足の速さ、つっこみタイプか慎重タイプか?とんできだゴロの強さ、ボテボテさで判断できない。迷う。
捕ったまま、くるくる体ごと回ります。
せっかく打ち取ったアタリなのに判断に迷ってひとつもアウトにできない。
レンにはひとつ上のプレーを求めていましたが、まだ早かったようです。
迷うくらいなら、シンプルに最初からファーストの指示。今回はこれでいいとして、この難しい判断をできるようにならなくてはいけない。
おそらく、近い将来こういう場面が来るはずです。しかも勝負を分けるような場面で、必ずくる。
その時のために、レンに限らず、ソウゴもタイセイもケンタも準備をしておかなくてはならない。
課題、問題は難しければ難しいほど、うまくやれたときの達成感が大きくなります。
おまえらならできるはず。
それまでは、何回失敗してもいい。
ただ、何も考えない無策はだめ。
状況からみて、俺のところにきたら、あらかじめ、こうする、どうするを決めておく。
これが混乱しないための最善の方法です。
これを練習で試しておく、そうすると同じような場面に出くわしたときに、瞬時に、あ!これ前にやったプレーだ。この場合は、こうだ!
と脳神経の回路が一瞬で繫がります。
アメリカ人は、これを大事にします。
シミュレーションを一回やっておく。
なんでもかんでも、やっておく。
大規模に本番とおなじようなセットを作って試してみる。
それは、大事な本番で失敗せず、上手くやるためです。
これを、スポ少でもやりましょう。
だからこそ、高田さんとのナイターでは毎回、2,3塁とかから始まるシミュレーションをやっています。
これが、活きるように考えてプレーするクセをつけましょう。
迷いがあるレン。
今は最低限のファーストのフォースプレーだけでいい。
今できることだけを指示しました。
奴はまだまだ上手くなる。
そのための失敗であり、ミス。
これを次に活かしましょう。


試合が決したと見た三回からエースレントを投入。気持ち良く勝って決勝にのぞんで欲しいとの思惑でしたが、打たれます。
ん?球が死んでる。
ぜんぜん伸びてこない。
完全にとらえられている。
これはどっかおかしいが、ここはごり押ししかない。
レント、2回を投げさせて、思いのほか消耗させてしまいます。
ともあれ、江川スポ少さんにも勝ちました。

江川スポ少さん、対戦ありがとうございました。

次は、決勝でライバル、ほおのきさんです。


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