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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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全くデータがないと言いつつ、昨年、長沼さんとは戦っています。聞くところによると、昨年は6年生なしの五年生以下のチーム編成だったそうです。
その若武者軍団を鍛え上げて、ここまできた。
ということは経験値は今年のイーグルスよりも上でしょう。であるならば、なおさら先手をとらねばならない。

先攻後攻の選択は、キャプテンユウキにまかせます。選んだのは後攻。
まずは守備で長沼さんをゼロに抑えて、リズムをつくることを選びました。
その目論見どおり、先頭バッターを三振に打ち取り、次もサードゴロ、簡単にツーアウトを取ります。そして、どのチームも1番の好打者を置く3番を迎えます。ここを打ち取れば、最初のいい波がイーグルスに来てくれるでしょう。
なおかつ、相手チームに「むむ、イーグルスもやるもんだ!」と心理的に有利に立てますが、ボール先行でファーボール。このあたり、チームを勢いづけるピッチングがもう少し足りません。
ただ、ここはキャッチャーのユウキのサイン通り、アウトコースを攻めて、今日の審判の見極めとここで長打=ホームランを警戒しての、あえてせめてのファーボールだとしたら、それはバッテリーの戦略なので責めはしません。
セオリーで考えれば、ツーアウトランナーなしなので長打でもホームランでない限り得点はない。だから、ここは思い切ってアウトを取りに行くべきでしたが結果的にファーボール。
迎えるのは、見るからに長打のある4番。
バッテリーは慎重に攻めてショートゴロに打ち取ります。
この回は80点と言うところでしょうか。
初回表をゼロ封して、その裏、ここで得点できれば主導権はやってきます。

先頭のレントがでればイーグルスの自慢の大砲に球が装填されたことになりますが、ピーゴロ。
んー、あかんかあ。そりゃ敵さんも最大限に警戒してるしなあ、まぁ仕方ない。

続くバッターは、ユウキ。この県大会で打順を上げました。というよりは、確実性のある良いバッター攻撃力を一点に集中したということです。 
それと2番最強説。最強と言うよりは、何でも屋さんを2番に置いておくとなにかと使い勝手が良いんです。1番が倒れても、その時はまた1番の役割を果たす。送るときは送り、得点圏の時はスラッガーにもなれる。そのユーティリティさ、重宝します。
こういうところをわかってるのがユウキです。ラッキーもありました、打ち取られながらもライト前にポテンヒット。この県大会、イーグルスの最初のランナーです。
1番が倒れましたが、すかさず2番が塁にでる。
誰かが倒れても誰かがすぐにカバーする。
良い流れです。
ここで迎えるは、イーグルスの主砲、タイセイ。
ここはランナーユウキ、セカンドに行かせてから、打ちの体勢をとりたい。
県大会レベルのキャッチャーの肩はいい。
盗塁死のリスクもあるので、カウントが整うのを待ちます。
ただ、好球必打がイーグルスの基本。初球からガンガンいく姿勢が基本です。打ちの姿勢を取りながらヒットがでれば、それで良しの二兎を追う作戦。
ツーボール、ワンストライクとカウントが整ったところで仕掛けます。エンドラン。
塁上のユウキ、バッターのタイセイ、ベンチの私のネットワークは完璧です。こいつらならば、サインミスとかを心配する必要がない。
ファールになりましたが、仕掛けた上での結果ですから何の問題もない。
ツーストライクと追い込まれた場面、盗塁に切り替えます。
自然と常にエンドランの体制。
スタートを切るユウキ、甘く入ったインコースを見逃しません。レフト強襲の弾丸ライナー。
ただ、正面すぎる。捕られるかぁ?と思われましたが、タイセイの執念とイーグルスの選手、応援する保護者の思いが勝りました。
グローブをはじいてファールゾーンにボールは転々とします。
スタートを切っていたユウキは三塁を蹴ってホームへ。タイセイのツーベースヒット。
理想的な形で先制します。しかもまだスコアリングポジションにランナーを残している。
大砲に球がリローデッドされています。
次のバッターは、イーグルスのおかわりドスコイ、ケンタ。類い希なる打撃センスを有します。
攻めにくいでしょうね。振りも速い。もっていかれるコースがいくつもある。
きわどいコースをついてスリーボール。バッテリーミスがあってタイセイは三塁に。
待球に切り替える選択肢はケンタにはありません。好球必打。
しかし長沼さんバッテリーも甘いコースには投げてくれません。さすがです。
ファール、ファール、ファール、ファール、ファール。五球連続でファール。
後から試合を振り返ると、この試合の前半の分岐点はここでした。
お互いの意地と意地がぶつかり合う勝負所。
ここをどちらが取るかでその後の流れが変わってくる。
それがまさにこの時でした。
こういうところで、打つのがケンタ!
ねばって、ねばって、センター前に運びます。
状況に応じての大振りしない単打狙い。しかもゴロを意識しての打球。まさに1点をもぎ取る。その勝負強さ、さすがです。
タイセイが返って2点目。
1点で終わらず、初回に2点。
長沼さんバッテリーが全力で抑えに来たところを見事に迎撃したイーグルスのクリーンアップはたいしたもんです。
そして、1塁にはまだケンタが残ります。ワンアウト。1塁。

次の矢は、静かに燃える炎テンカイ。
構えがすでに右狙い、おそらくゴロ、ゴロ、ゴロとゴロも意識してると思います。
自分の役割をよくわかっている。
あわよくば抜けろと気持ちのこもったスイング、これが進塁打になります。ダムの水もいきなりはあふれない。
こういうきっちり仕事することが次に繫がります。ケンタがセカンドへ。ツーアウト。

次の矢は、ソウゴ。
会津大会では、2番を打っていましたが、この県大会では6番に置きました。
その理由は、打線の繫がりを強化するために2番に選択肢の多くなるユウキを置くことを選択しました。
スピードボールにめっぽう強いソウゴは、クリーンアップの最後に置いて残存ランナーを返す役割を課しました。
コースに逆らわずライトへ。ややフライ気味でしたが、エラーを誘います。一三塁になります。

ここで8番の長打力のあるユウゴ。
得意なコースにくれば、一発が期待できます。
早打ち好球必打の原則は変わらずです。
一三塁の走塁は、何度も訓練したので、ソウゴはスキをみてセカンドへ。

ここで、三塁コーチャーの小島コーチが相手のキャッチャーをよく見ていました。
アウトコースの低めの捕球に難がある。パスボールがあるかもしれない。
あれば、突っ込むと決めていたそうです。
その目論見どおり、パスボール。
ケンタが返ります、と同時にすぐ後ろにソウゴがいました。これは走塁のファインプレー。
相手の守備位置を見ながらかなり大きくリードをとっていたようです。
私もそこまでは気づきませんでした。
1塁コーチャーの長峰代表、三塁コーチャーの小島コーチ、ケンタ、ソウゴ、全員のファインプレーです。
私が言わなくても、こういう走塁ができるようになってきたんですね。
そりゃ強くなっているはずです。
ランナーがきれいになったところで、もう一回作りたかったですが、ここのユウゴは抑えられます。
初回の裏、一挙4点をもぎとり、試合の主導権をがっちり掴みます。
さぁ、あとは長沼さん打線を抑えるだけ。
ストライクを先行させて、いかに打ち損じを多くさせるか?レント、ユウキのバッテリー、イーグルスの守備の見せどころです。
中盤までは、エース、レントも安定していましたが、少しずつほころびが見え始めました。
抑えにいった要所要所で、チカラのある球がこない。
「ん?」と思ってしばらくは流していましたが、とうとう捕まる場面がやってきます。
襲いかかる長沼さん打線。
どうなるイーグルス!

次回!


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