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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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さて、この世代。
私はキャプテンの名前をファーストネームにして呼んでいます。
いろんな世代があった。
初代はダイスケ世代。
それが大学をでて、就職してすぐの時代。
仕事でもスポ少でも右も左もわからなかった。
それでもまわりのみなさんの支えもあって、なんとかここまでやってこれた。
今のさいとうコーチの世代も面白かった。
そして、こじまコーチの世代も面白かった。
一生懸命のすえの面白さ。そこに賭けていた。

そして、2016はタカヤ世代。
リアルタイムですが、この世代は面白い。
そうはいっても、この世代もあと2試合。
明日の親善大会と、宇津木杯。
今日も言われました。
「イーグルスは伸びたなぁ。」
この枕詞には、「最初はたしいたことなかったけど」が入ります。
最高の褒め言葉です。
マイナス転じてプラスとなす。

さて、明日。
地元の最後の大会。
プレッシャーのかかる中で、全力を尽くせるか。
勝ち負けを含め、後塵に胸をはるプレーができるか。
おめぇら、背中で語れや!
その姿を焼き付けたいと思います。

さぁ寝よ。

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シーズンも終わりになって、次の世代のメンバーが気になります。
そんな中、この秋、美里イーグルスの門をたたいた少年がまたふたり。
1年生が入ったのはすごいことです。兄貴がやってるからという理由で入ってたやつはいますが、自分から自発的に入ろうと思ったこともすごいし、それを応援しようと思った保護者もすごい。

これで美里イーグルスは総勢24名。
6年生9人、5年生3人、4年生3人、3年生2名、17名が正規団員。
準団員として、3年生2名、2年生4名、1年生1名で合計7人。

この準団員制度が効いていますね~。
ホップスッテップジャンプ、いい意味での準備段階の役割。
親御さんの信頼を勝ち取るための猶予期間。
いまのところは功を奏しています。

どもスポ少、どのスポーツも子供を集めることに苦労しています。
私が携わってきたスポ少もそうでした。
その中で私は常々思っていました。
旧態依然を打ち破ろうと。
人が集まらないのは、わけがあるんです。
そこに寄り添わないでいてはそこは平行線。
お互いの歩み寄りが必要です。
そのさじ加減がむつかしい。
まったくのレクリエーションであれば、スポ少である必要がない。
スポ少は、勝負の世界の要素がある。
保護者が情熱と労力を無尽蔵にだせれば、子供たちも比例して強くなるでしょう。
それは道理。
しかし、今の世の中、仕事そっちのけで、子供のスポ少に全力を傾けられる保護者がいるでしょうか?
スポ少がそれを求めていたのも事実。
でも、そうではないでしょう。
保護者のみなさんも、忙しい仕事や家事の合間を縫って、できうる限りの協力をしてくださる。
われわれ指導者は、その協力なしにはスポ少は運営できません。
そこにあぐらをかいていては、いけないと思いました。
待っているだけではいけない。
今までのやり方とは違うやり方。
まずは子供たちが、そして保護者が、指導者が、
みんなが「ああ、スポ少をやってよかった。」と心から思えるWINWINの関係を私は作りたかった。
それにはお互いの歩み寄りが必要でしょう。
「こうしてもらわないと困る!」
それをやめる。

どこのスポ少さんもそうだと思います。
そうでなければ、この今のご時世、存在していけない。

私自身もそうですが、保護者の負担は相当なものだと思います。
その最初の敷居を何とかして低くできないものか?
そう考えて発足したのが、今の「準団員制度」です。

・年会費5000円
・保護者の役員負担、送迎負担なし。
・審判、グランドつくりもなし。
・練習の参加自由、報告の必要もなし

はいったばかりの低学年の子供たちが、6年のレギュラークラスと同じ負担を負うのはどうかと思っていました。
「それは、いままでそうやってきたんだから」と思う人もいるでしょう。
私は、そうやってきたから敷居が高くて、入るのをためらった人もいると思います。
息子が2年なのに6年生と同じ負担を背負う。
補欠でほとんど試合にでれないのに、負担は同じ。
フォアザチームの考えからすれば、あたりまえのことかもしれませんが、そうでもない。
まして、野球、ソフトボール経験者の保護者でなければ、得体のしれない団体の怖さしかないでしょう。
だからこその「お試し」=準団員。
ここで見極めようじゃぁないですか?その子の本気を。
まずはためしで入ってはみたが、次第に子供が本気なっていく。
楽しそうにやってるのをみて、親はどう思うでしょうか?
協力してやろうと思うのが普通だと思います。
その考える期間をもてることで、いろんな負担を担う決心がつくと思います。
私たちはスポーツのすばらしさ、チームプレーの有用性、なにより野球も面白さを伝えたい。
野球を通したひろい意味での人間形成をやりたいんです。
子供たちだけでなく、野球という言語を通して、お互いに協力し、知らず知らずに親を含めた家族が成長していく。
「今日どうだった?」
「だめだった、エラーした。」
「そうか、でも、がんばったな。あの、最初の打球の反応の一歩速かったぞ。」
「(労をねぎらってくれたことはうれしいけど)いや、まだまだたりない。」
「次は、がんばれ!」
スポーツが家族のコミュニケーションのツールになりえる。
何気ない会話で、ああ支えてもらってるんだなぁと気づく。家族のありがたみを知るでしょう。
そこは何物にも代えがたい、プライスレスです。ここを多くの人にわかってほしい。


それでも、やらない人もいると思いますが、できうる限り敷居を下げてみる。
その努力は運営側もするべきでしょう。
殿様商売では成り立たない。待っていては人は集まりません。

どのスポ少も過渡期だと思います。
いままでどおりではなりたたない。
だから考えなくちゃいけない。今まで以上に。
スポ少も転換期でしょう。
スポ少の担う役割を時代にニーズに合わせる。
迎合して何が悪い。
滅んでしまっては、終わりです。
生きて、存在し続けて、次世代にバトンをわたす。

これはまぎれもなくライフワークになりえる。
次世代の種をまき続けたいと思います。




















不協和音。
どんな組織、チームにもかならずあります。

3週連続優勝なんてしてみても、根はがきめら。
模範になるようなチームではない。
自らの過ちを正すこともできない。それを許す雰囲気があった。
見過ごせませんでした。

いろんな人が集まる以上、いろんな問題もある。
それをチームとしてどうのりこえていくか?
これもフォアザチームの精神のチームスポーツならではのいいところ。
大人になっても、こういう問題はどこにでもあります。
いじめ、いやがらせ、けんか、無視。
表に出てこないと分かりにくいですが、その根底はどこにでも存在しているといっていい。
全員が100%満足できる組織なんていうのは存在しないと思います。
どっかで我慢している部分がある。
その我慢の仕方、自分なりの対処法を学ぶことができるのもスポ少のいいところだと思います。
誰だって、会わないやつ、気に食わないやつはいるでしょう。
だからといって、疎外していいのか?
同じ目標に向って進むチームの一員であれば、お互いに理解しあわないとその上にはいけないと思います。
まして、少数を多勢で圧倒するこの方式。
昔から変わらないんですね。
集まった時の人の凶暴性。集団の脅威。
この前には人は無力だと思います。
自分を全否定される感じ。必死にがんばっても無力さ、孤独しか感じない。
少しでも認めてくれる存在、友人であったり、家族であったり、先生であったり、指導者であったりするかもしれない。
「大丈夫だ、お前は大丈夫だ。」
この一言で救われるでしょう。

こういう不協和音の芽は小さい時に摘んでおくに限る。
大きくなると取り返しのつかないことが多い。
最近、勝って調子をこいているなぁとは思っていました。
のさばらせておいたのが悪かったのか?
変な方向に行くときもありました。
そこを粛清してこなかった私の責任もあります。
ソフトボールをやる以前の問題。
へたくそ同士お互いに協力して強くなっていくのに、その協力さえもできない。
それどころか、つまはじきする。
一部でしょうが、それを見て止めない周りも同罪です。
この野郎!と思ってもぐっとこらえられるか?
吐いてはいけない言葉を飲み込めるか?
中心選手が言えばいうほど、周りは手がつけられなくなる。
その影響力の大きさをわかっているのか?
吐いた言葉はもう戻りません。
これを子供の時分にわかれというのは酷かもしれません。
私もあの時代はわからなかった。
しかし、今は分かります。
わけがわからなくとも、協力しあうことは分かるでしょう。
外の敵に立ち向かうのに、内に敵を作ってはいけない。
そんなチームが相手を倒せるはずがありません。
大人が立ち止まらせるきっかけをつくるべきですが、最後は本人たちがそのおろかさに気づくしかない。
監督に怒られるほどになっちまってめんどくせぇなぁ。
とは思いつつ、少しは言い過ぎたなと後悔してくれればそれでいい。
そう思えないようならば、何回でもいいますが、それでもできないようならば、
野球なんてやめたほうがいい。
チームは解散したほうがいい。
そんな人間が野球の神様に愛されるはずがない。
そのまがった精神は野球をやるにあたっていろんなところに出てくるはずです。
そんな人間がうまくなるはずがない。
上手いとしても私は認めません。

チームスポーツの野球の中で、それに気づいてほしいと私は思います。
どんなやつだって、いいところあるはず。
目に付くところはあるかもしれないが、いいところから見てやって欲しい。
怒るばかりが手段ではない。罵倒することばかりが手段ではない。
怒りは自分さえも醜くしてしまう。
かといって無視や放置もいけない。
めんどくさいやつだから関わりたくない。
それもそうでしょうが、そうではつながっていかない。
できるだけ我慢もしましょう。

少しでいいから、いいところを認めて、それを伝えることでお互いの理解にきっかけになる。
フォアザチームの第一歩。

難しい課題です。
うまくいく保障もありません。
ですが見過ごせない。
聖人君主になれとは言っていません。
「それでいいのか?」と自分に問うて、自分に恥じない行動をとれる規範を自分の中に作って欲しいと思います。
その規範に野球の精神が入ってくれることを切に願います。




噴火記念と称される大会。
参加チーム数も多く、2日にわたる会津最大の規模を誇る大会です。
会津だけでなく、県内各地から強豪が集まる。
磐梯スポ少さんの交友範囲の広さがわかります。
県大出場のスポ少がごろごろいます。
ハイレベルな戦いになるといっていいでしょう。

イーグルスは、河東学園で2回戦第3試合からの登場です。
開会式が磐梯二小で行われるので、その会場の参加チームのみで行います。
よってイーグルスは開会式免除。
7:30には会場入りして監督会議。
試合はというと、11:00ごろからの開始になると思います。
柱沢さんと田島さんの勝者。
田島さんとは、シーズン序盤で高田さん主催の練習試合で戦っています。
田島さんも過去に(昨年)全国にいっているチーム。
しかも2回?勝っています。
柱沢さんはまったく情報がありません。

しかし相手がどこであろうが全力を尽くすのみです。
私が一番懸念するのは、時間です。
第3試合からの登場なので、間が空きます。
その間に集中力と体力のコントロールができるかどうか?
気が緩むには十分な時間です。
緩んだところに最初のワンプレーでエラー。いっきに崩れる。
負けるシミュレーションができてしまう。
「次の大会、おそらく負けるだろう。」そう言い放っています。
負けるだろうけど、簡単に負けんな。
あわよくば私の予想を裏切ってみろ。

変にこずるくならず、技巧に走らず、謙虚にカバーやフォローにいくこと。
自分たちが強いなどと間違っても思ってはいけない。
その瞬間から闇に引きずりこまれます。
全力でやって、気がついたら周りに誰もいなかった。
この無我夢中さこそ、イーグルス。

出師の表。
さて、明日もあいつらが気持ちよくプレーできるように私も全力でいくとしましょう。



今日の巨人阪神戦
0-1で、巨人ビハインド。
ワンアウト、1.2塁。
代打、スタメンではなかった坂本。
ここしかない場面、敵地甲子園のレフトスタンドに悲鳴とともに突き刺さる放物線。
やってのけた坂本。
坂本を代打に送り出した高橋監督。
すげぇ。


坂本vs藤川。
ここ一番の場面。
一振りで試合をひっくり返す打棒。
ここで、打つのが千両役者。
やっぱ打つもんなあ、坂本。
うちのタカヤに匹敵する。
逆なんですけど、なんか置き換えてしまう私がいます。

最優秀選手のある大会は3つありました。
きつねうちのコウセイ。
ほおのきのマナヤ。
大仏のフミヤ。

ここ一番で一番の輝きを放った選手。
しかし、その選手をその場面に送り出したのは選手全員です。
だから、全員がMVPといっていい。
私はそう言ってきました。
勝負を決める、ここ一番の場面はどうしても終盤に多い。
だけど、その前段に大事なところで押し負けないように試合を作っている選手もいます。
それが誰であるか、みんながわかっています。
初回、先制点の多くをたたき出しているタカヤ。
この1、2、3のトリオは会津でも最強クラスだと思います。
バランスがいい。
ユウトがでて、マナヤがでて、スコアリング。
そして、当たり前のように打つタカヤ。
相手エースの出鼻を見事にくじいてくれます。
大事な初回にイーグルスに流れを呼び込む。
あいつら全員に狂戦士の血液を流し込むといっていい。
それで全員が「これはいけんじゃねぇの!」と思い込む。
思い込んだ時のあいつらの強さはすでに実証されています。

そして、タカヤのいいところは、その功を皆の前では誇らないところ。
これがかっこいい。
本当のかっこよさをわかっています。
タカヤに限らず、過ぎた自己顕示欲がないのは助かる。
「俺が俺が。」というやつはいなくはないが、少ない。
ふざけた拍子に「あの時俺が打たなかったら勝てなかったべ。」「俺があれを捕らなかったら負けてたべ。」とかはいいます。
ちょっとは思っていても本心からではない。
いいプレーをした選手も自分一人の力では成しえなかったことをわかっている。
そして、自分の得意分野をいかんなく発揮している。
このバランスが絶妙だと思います。どこか一点に特化していない。
どんなチームが来ても対応できるバリエーションを持っている。
お互いがみんなのすごさをいい距離感で認めていると思います。
これが崩れると、ばらばらになって、ろくなチームになりません。
そこを扇のかなめでまとめてくれているタカヤ。
みんな思っているはずです。
「こいつがキャプテンで、キャッチャーでよかった。」と。
歴代のキャプテンの中でもかっこいい背中でかたるタイプ。
背番号10の背中は絵になります。

そしてよく見ている。
ある時、タカヤがいいました。
「監督がバットでオーダーを地面に描かなくなってから勝ち続けているジンクスがある。」
気づきませんでしたが、よく見ています。
裏には「バットは筆記用具じゃないよ。道具を大事にしてよ、バチあたるから、頼むよ、監督。」の意があると推測します。
ゲンを担ぐのは野球人に多い。
そこから地面にオーダーを書くのをやめました。
監督さえもコントロールしている。おそるべし。


あの白獅子大会は最優秀選手賞はありませんでした。
あの大会、MVPがあったとすれば、満場一致でタカヤ。
そんなのは誰がいわなくても周知の事実。
そうなってしまうことがタカヤの不幸といえば不幸です。
活躍してあたりまえの状況、ヒットの一本や二本では皆が満足しなくなってきている。
MVP級の活躍をしても、もとめるハードルが高くなっている。
求められるハードルの高さに辟易しながらも、そのむつかしさを楽しんでいるような節がある。
強い相手であればあるほど、いい顔をするドラゴンボールの孫悟空のような不敵さ。
心底野球が好きなんでしょうね。
好投手と対戦している時のタカヤはものすごく楽しそうです。

その一方で、不満もあるでしょう。
たまに漏らすときもある。
だけど、あいつは自分の役割をわかっている、
といったら買いかぶりすぎでしょうか?
そして、みんなもキャプテンのタカヤを信頼している。
特にキャプテン風を吹かせるわけでもない。
言葉ではなく、どちらかというと実力やプレーでチームを率いるタイプ。
お調子者や扱いのめんどくせぇやつら、魑魅魍魎のこいつらをよくまとめているといっていい。
背負う苦労も野球の楽しみのひとつ。
それを背番号10のキャッチャーの背中で語る。
大事な場面、私はいつもいいます。
「お前にまかせた!」
みんなの心の中のMVP、それがタカヤです。


総体、3回戦。猪苗代メッツさんに敗れたときのタカヤの涙。
「なんで、泣いてんだ?」あの涙のわけに気づいたやつはあの時点では少なかった。
私も「なんで、こんな序盤の大会で泣いてんだ?」と思いました。
しかし、今はイーグルス全員が、あの時のタカヤの涙のわけがわかると思います。
全員で勝つことの楽しさがわかった今、全員で負けることの悔しさもわかるでしょう
そんな涙は流したくはない。
その悔しさを味わうことになるかどうか?
神のみぞ知る。
終焉までのカウントダウンが始まります。






大仏杯のMVPはフミヤでしたが、迷いました。
タカヤはもちろん、ユウト、そして守備で大いに貢献したユウヘイ。
カバーのコウセイ、ヒカルもよく走りましたが、一番走ったのはユウヘイでしょう。
抜けると見るや、即回れ右しての全力疾走。
あの全力疾走。
おそらく、ユウヘイは「このくそったれー!」とか叫んでいたはずです。
感情が前面にでるわかりやすい男。
きらいじゃないです。

やばいホームランになるという当たりをホームで刺した。
ユウヘイだけでなく、中継にはいったマナヤ、バックホームに座すタカヤこの3人の連携プレーなしには成し得なかったプレーです。

普段から理論やセオリーなどを研究している節はなく、まさに感覚で活きている男。
しかし、ユウヘイの守備のセンスには脱帽せざるをえません。
センターに守っていても、集中している様子はあまりありません。
他の試合を見ていたり、グローブをいじっていたり、自然体。
この自然体がいいのかもしれません。

鳥かごに入っているより、大自然の中で育った鳥のほうがおいしいように、下手に縛らないほうがユウヘイはのびのびできるはずです。
あれこれ指示をださないほうがいい。
ただ、カバーリングの位置取りなど細かい点はあいつも忘れているので、そこを忘れないように言ってやることは必要だと思います。

総体の磐梯戦。
たしかに難しい球でしたが、初回の最初のプレーでエラーをした。
このプレーがチームに及ぼした影響は大きかったです。
初回を0に抑えて、まず自分たちが落ち着く。
たちあがりにやられないようする。
これを守れたときに、イーグルスはその力を発揮できます。
だから、最初のワンプレー、ワンアウトがものすごく大事だと言ってきた。
それも選手たちも実感してきたはずです。
そういっていたにも関わらずのいきなりのエラー。
普段ならやらないようなエラーです。
あきらかに油断していた。
準備不足だった。
それを、ユウヘイも分かっていたのでしょうね。
やっちまったというよりも、俺のせいで・・・と自責の念に駆られていた。
こうなると、とたんに弱くなる。
まわりに当り散らすので雰囲気も悪くなる。
むくれるとめんどくさい。
春先にマナヤの首根っこをつかんでぶん投げたときは、
「このチーム大丈夫なのか?」と不安になりました。
ちょっとずつ探りを入れながら、我慢強く見守ってきました。
まだまだ子供ですが、ユウヘイの感情むき出しは、ある意味うらやましいか。
そう思っているやつは他にもいると思います。

こういういろんなやんちゃや過去のミスが今の自分たちを作っている。
あのやんちゃ、あのミスがあってよかったんです。
それを忘れないよう謙虚さがないといけない。
やもすれば、ユウヘイをはじめ忘れるヤツがイーグルスには多いのでビシバシいきたいと思います。

絶体絶命のチームのピンチを救った8-6-2タッチアウトのビックプレー。
「ユウヘイ、お前をセンターに置いてよかった。」
心底思いました。

あと何回、あの傲慢な片手キャッチを見れることか。

あと3試合です。









今日は練習にいけません。
土曜、5年生は宿泊学習、6年学年行事
日曜、各地区運動会。
そしてこの週末も練習も試合もない。
ひさしぶりのスポ少のない週末。

月水金土日、いつも顔を合わせているやつらと会わないとなるとなんとなくさびしい気もします。
いて当たり前のような感覚。

私からスポ少をとったら何がのこるか・・・
スポ少をやってなかったらどうだったのか・・・

それなりにやってたとは思いますが、こんなに充実した毎日を送ってこれなかったでしょう。
それも選手たち、指導陣がいて、保護者のみなさんがいて、他のスポ少さん、審判のみなさん、
いろんな多くの人が関わっている。

これもすごい。

そして、私のスポ少に理解を示してくれている家族。
こんなに自由にやりたいことをできるのは、家のことをやってもらっている家族が健康でいるからです。
選手たちに家族に感謝しろといっていますが、私もいわなきゃならない。
面と向ってはいえないんで、なんかうまいもんで食卓を囲みたいと思います。

さて、今週の練習態度をみるに、明らかに落ちている。
メンタル、フィジカル、いろんな意味で落ちていると思います。
イーグルス、その落ちた翼をもう一回大空に羽ばたかせることができるか?
次週磐梯噴火記念大会に臨みます。
サッカー日本代表、UAEに負けました。
終始押し気味な展開。なのに攻めきれない。
シュート数は日本が倍以上。
ボール支配率も、数字のうえでは日本が上になのに、試合には負けた。
見ててもものすごいフラストレーションがたまりました。
やってる選手ははかりしれないでしょう。

サッカー素人ではありますが、同じスポーツの土俵にいる勝負師として見てみる。

いくべきときにいけなかった。

これに尽きると思います。

よく耳にする、決定力不足。
ものすごい緻密に組み立てて、決定機をつくるも最後の最後で決めれない。
不運もある、ミスもある。
はい、はい、はいはいときて決めきれず、あーあぁとなる。
だいたい、その後が失点につながっていると思います。
野球にも「流れ」があると思いますが、サッカーほどその「流れ」がドラスティックに変わるものはないでしょう。

私もそうですが、ちょっとでもやられると
「ああ、(何とはなしに、)今日は負けそうだ。」と思ってしまう。
そこを覆す選手たちはすごいと思います。


大量リードを奪われての関柴戦、
勝ってたのに追いつかれてタイブレークの本郷戦
最終回に2点のビハインドの上三宮線

「ああ、こりゃぁだめだな。」
なんども負けの空気を感じました。
試合が傾きかける、もしくは相手に傾いている。

しかし、その都度、ここを逃してはだめだぞという場面で、ことごとくすごいところを引いてくる。
しかも、そこくるかぁと私が思った以上のところを引いてくる。
メンタンピンだとおもっていたら、三色ができてたよー。みたいな。

今日のサッカー日本代表は、そこができなかった。
反対にUAEは、そこができていた。

それだけの違いですが、限りなく大きな違い。
最終予選第1戦で負けた時は、日本はW杯にいっていません。
引き分けで約30%。
しかも、今回はホームで負けている。
まったくの逆境。
でも、私はもうドラマが始まっているような気がしてならないんです。

戦っている当事者は、負けるはずがない、負けないと強い気持ちを持つように努力をしていると思います。
ぜったい勝んだ、強い気持ちをもてと。
しかし、私はそうではないと思います。
「こりゃ、やばいぞ。」と思う気持ちはどっかにあるはず。
そのマイナスの気持ちを持ちつつも、そうならない準備を最大限にしましょう。
弱さも味方につける。
やばいと思う弱さを私は100%否定できません。
誰しもある。
だけど、それを乗り越えようとする時に「強さ」が生まれると思います。

弱さがあっていい。
「自分ができないこと」弱さを知らないと、他者に対する配慮、周りへの感謝に気づかない。
「なんて俺はできないやつなんだ。」そう思っていい。
そこから、
「どうせ、俺なんか。」にいくか
「もう1回やってみよう。」にいくか?

強さの中の弱さ


そこの本当の強さがあると私は思います。
最初から上手くやろうと思うな。ミスって、エラーして、失敗して、自分のできなさに気づいてほしい。
そこと真剣に向き合った時に、本当の強さを備えると思います。

それは野球に限らず、いろんな場面で出てくる。
何回負けてもいい。何度打ちのめされてもいい。
落ち込んで、さけずんで、自己否定してもいい。
だけど、その都度、カウント9でロッキーのように立ち上がれ。
何かにごまかさないで、まごうことなき自分をみる。
そして、自分を支えてくれる家族、友人、周りをみる。
そこで、自分の力で立ち上がってほしい。

野球以外に伝えたいことは数あれど、これは伝えたい。
強さの中の弱さと向き合え。

次戦、日本代表はやってくれると思います。
さぁいけ、ハリルジャパン。





















うれしいニュースがあります。
エース、マナトの骨折からの復帰です。
やっとあのアックスボンバー(ギブス)が外れてくれます。
思えば骨折したのが7/17。
柳津霊まつり大会7/30。
県大会が8/6.7。
きつね内温泉大会が8/11。
3つの大会、グランドに立てなかった。
みんなががんばっているときに、自分はあそこにいない。
複雑な思い、悔しい思いをしたでしょう。
自分がチームに貢献できない無力さ。
仲間と一緒に戦えないふがいなさ。
しかし、一方で自分がいなくてもみんなが力を合わせて勝ち上がっていく様をファーストコーチャーボックスからみる。
自分の穴をみんなが必死に埋めようとがんばっている。
自分ができること、応援や用具の準備など献身的にサポートしてくれました。
しかし、どこかに、おいていかれたような一抹の寂しさ・・・
「俺がいなくても、勝てるんかい!」
優勝したときも、みんな喜んでるけど、心から喜べない。そんな複雑な表情が読み取れました。
こころの持ち方が難しかったと思います。
プレーできない分、余計なことを考えてしまう。
純粋に、無心でプレーできるってことは健全な心を作る上で大切な要素だと思います。


塞翁が馬ということわざがあります。
悪いことが悪いことだとは限らない。何が不幸で、何が幸か?
それを決めていくのはこの後のマナト自身です。
この苦境をバネにして今後に備える。
それでしか、あの悔しさやモヤモヤを吹き飛ばすことはできない。

思う存分暴れて欲しい。
あのイーグルスの馬鹿どもの中に入って、思い切り野球馬鹿になる。
あの仲間たちは、いまこの小学生時代でしか一緒にプレーできないかもしれない。
そんな、かけがえのない仲間とぞくぞくするような試合で自分の限界に挑戦する。
ただただ、思い切り声を出して、ひとつの目標に進む。
横を見れば、同じように本気の仲間がいてくれる。心強い。
俺はひとりではない。
俺はイーグルスの一員なんだと自覚する。
また、あの世界にもどってきた。

おかえり、マナト。

今日からまたビシビシいくぞ!

背番号1番の帰還です。
甲子園には魔物がいます。
なにを芝居じみたこといってんだといわれますが、
それをまざまざと見せつける死闘。
八戸学院光星VS東邦。
凄まじい展開。一寸先は闇。相手にとっては、希望の光。
負けそうな時、あふれる涙をこらえる。
声にならない応援。
必死の仲間の奮起。
奇跡がつながる奇跡。
絶体絶命の窮地から三連打のサヨナラヒット。
涙が歓喜の涙に変わる。
無慈悲なまで残酷な勝者と敗者の入れ替わり。
これも野球。交錯する無情と歓喜。
果たしてイーグルスが最後に立っているのはどっちなんでしょう。

ここ最近のイーグルスの上昇ムード。
県大会に出場したり、会津ではなく白河の大会で優勝してみたり、
まさに破竹の勢い。
この勢いはどこから来ているのでしょう?
それを考えてみる。
みんながよくやっているのはわかります。
実力以上をだしている。その点が線としてつながり、円になる。
円は図形の中でもっともの強い形。
打撃にしろ、守備にしろ、バッテリーにしろ、歯車がかみ合っているこの感じ。
どこからでしょうか?
私が思う限り、その分岐点。
それは、白獅子の1回戦の磐梯スポ少戦でした。

あの試合、確かに勝ちはしました。ぎりぎり、薄氷の勝利。
はっきりいって勝った気がしなかった。
傲慢からくるミスの連続、怠慢のカバー放棄、チャレンジしない守備。最悪のムード。
油断をよんだ守備交代の采配。
今思えば、ここがどん底でした。
歯車がかみ合うどころの話でもない。悪いところが全部出た。
試合後のミーティング「馬鹿だ、あほだ、クソだ。」と罵倒しながら、自分の采配の迷いも悔やむ。
しかし、思い直します。
終わってしまったことを悔やんでも仕方ない。
今この時から、どうすればいいか最善をとろうとする。
下なんか見てる暇はない。
三振してもスキップで帰ってきて怒られていた中学時代を思い出します。
この切り替えができるのが、自分のいいところだと思います。
幸いにもこの苦い勝利の後に1試合開きます。
心を整理する時間がもらえる。
「お前たちのプレーはなんだ。自分で最大の準備をしてあのプレーか?自分たちの傲慢さ、怠慢さがあのミスの連鎖を生んだ。お前たちは、そこまでのチームか?
幸い、ここで1試合時間が開く。この時間で自分のこころを整理しろ。」

この試合、一番大きなミスをしたショート、マナヤ。
カバーを怠った、レフト、コウセイ、センター、ユウヘイ。
捕れるフライを積極的にとりにいかなかったライト、ヒカル。
そのほか、小さいミス。
どれもプレー前の心がけ次第で防ぐことができるミス。
どれも自分自身のおごり、怠慢、油断が生み出すミス。


ここでは、イーグルスの守備の要、ショートのマナヤに注目します。

ひめさゆり大会、一回戦で本郷さんにボロクソに負けました。
その後にお誘いいただいた関柴さんとの練習試合。
試行錯誤をしていた時代。
マナヤをショートしないでピッチャーにした時、
イーグルスの守備は崩壊しました。
あんときは、ぼっきり背骨が折れた音がした。
遊撃手マナヤの代わりができるヤツがいない。
現時点でイーグルスの最高の守りにするには、屋台骨となるべきショートにマナヤをおいておかないとイーグルスは落ち着かない。崩壊する。ささえられない。
そう確信しました。

マナヤ本人も守備に自信を持ち始めていました。練習でも試合でも数々の難しい球をさばけるようになった実績がある。
自信を持つことはいいんですが、一方で天狗になる傾向が今年の春先からあった。
逆シングルのショートバウンド。
わざわざそう捕らなくてもいいボールを、それがやりたいがためにわざとスタートを切らない。
サードのカバーにいかないことが目に付き始めました。
自信が傲慢に変わっていく瞬間。
少々のはねっかりは大丈夫だろうと私もそれを野放しにしておいた。
チームの中心選手になってくると、プライドも高いので、なかなかいさめるのも遠慮がちになってくる。
選手たちが増長していく原因の一翼になった私。

それが、あの磐梯戦で噴出した。
ショート、自信を持っていた守備でトンネルし、その後ろにいるべきセンターのカバーもない。
ホームラン。あのプレーはあほの極みだった。ため息しか出ない。
壊れたプライドへ襲い掛かるシュートゴロ。連続ミス。
負の連鎖。
負けたとしてもおかしくない展開。
マナヤのプライドはズタズタだったでしょう。顔を上げられない。
涙の顔をみんなに見せたくない。うずくまっている。
ただし、立ち直ってもらわねばならない。たった1試合の時間しかありません。
マナヤの横に寄り添うのは私の役目ではありません。ここはお父さんに任せましょう。
私は辛抱して待つのみ。立ち直るのを信じるしかない。

その間、指導者でミーティング。
磐梯戦での、私の迷いを吐き出してもう一回戦う意思をつくるための確認です。
あの試合、大量リードになった時点で勝ちを確信し、迷いましたが、試合経験を積ませるために次の世代を担う選手を送り出しました。
育成に切り替えてしまった。
ここに私のおごりがありました。そこを野球の神様は見逃してくれなかった。
交代した選手のエラーが呼び水になった。ここから悪い流れになった。
今思えば、勝負に徹する覚悟がなかった。
次の世代にも経験をと欲張ってしまった。負けたら終わりの一発トーナメント。
そこに育成の余地なし。その選手を育成のために出すことで6年生が錯覚してしまいます。
「んっ?あいつを出せる余裕があるってことか、楽勝だな。」
油断が生まれる。これがいけなかったと自分で振り返ります。
「俺が甘かった。今後は育成に走らない。」
これを斎藤、小島両コーチにだめだししてもらって、自分に渇を入れる。
背水の陣、勝負に徹することを指導陣で確認しました。


今後の展開はご承知の通り。勝ち進んで準優勝で県大会初出場を勝ち取りました。
マナヤ、ユウヘイをはじめ、私自信も自分の中の甘さ、おごりに気づいた。
この間、マナヤがどんなふうに心をおさめたのかはわかりません。
それはあいつにしかわからない。
となりにいてくれる家族に感謝せねゃいかん。
ただ、マナヤは戻ってきた。
それで十分です。しかも、自分のおごりに気づいて、自らの行動を正してきた。
野球の面白さに気づく前に、くさって、自暴自棄になってもおかしくなかった。
どんな化学反応があったのか聞いてみたい。
もう一回前を向くことを決心したマナヤ。
とんでもなく多くの人に支えられてることを忘れんな。
一番近くで応援してる人に感謝しろ。
俺もなかなかその感謝を表現できなかった者のひとりなんです。
あれで、間違いなく一回り大きくなった。
自分の小ささに気づいたとき、本当に大きくなる試みが始まる。
ソフトボールが気づかせてくれたもの。
それはイーグルスにいい相乗効果をもたらしました。

その後の試合、磐梯戦では見せなかったサードのバックアップにマナヤが入るようになりました。たとえ、サードのフミヤが確実に捕る事がわかっていてもバックアップに入る。
こころを入れ換えた。
さらに相乗効果。
ユウヘイもヒカルもコウセイも内野が捕ると分かっていてもカバーに入るようになりました。
いい連鎖です。

無駄なバックアップ、カバーかもしれないけれど全力でやる。
こういう姿勢が大事だと思います。
何事もおろそかにしない。それを心がける。
こういう姿勢が他の練習全般にも活きてくる。
小さな心がけひとつが物事に取り組む姿勢を作る。
たとえそれは小さくとも毎日の積み重ねで、最後には大きな財産になる。
いい結果を導いてくるようになった今、イーグルスはそれを経験しています。

守備の奥の深さ、難しさに気づいたマナヤは慎重さが備わりました。
あの時に、「なにやってんだ俺、かっこわるい。みんなに見せる顔がない。」と落ち込んで泣いたこと。失敗してはじめてわかる「こわさ」を経験したことで一回り大きく成長した。

そう考えるとこの磐梯戦のあの最悪のムードはイーグルスにとって、いい結果をもたらしたことになります。
災い転じて福となす。

優勝したあの大会も、マナヤは全力でバックアップに入っていました。
ユウヘイは全力でカバーに入っていました。

物事に対する謙虚さ。
私も時として忘れそうになる時もありますが、彼らのプレーがそれを教えてくれます。

謙虚さを取り戻した。
大丈夫、この謙虚さがあるうちはまだまだ伸びます。まだまだ上手くなる。
イーグルスはまだまだ強くなります。

ただ、安心するとすぐに気をぬくので、今後もがっとばしながらいきます!





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