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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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県内の小学生にとって一番大きな大会である総体会津予選。
勝ち進めば全国大会への道が開けます。
その初戦、ここ最近いつもこの大会であたることが多い関柴さんが相手です。
だいたいこてんぱんにいつもやられていますが、今年はそのリベンジを誓います。
その関柴さん、昨年度全国のメンバーが数人残っています。
上位打線とバッテリーは破壊力があります。
先週の喜多方タクシー杯では、ミスに乗じることができて勝ちましたが、総体は80分の長丁場。
イーグルスの集中力がどこまで持つかがカギになります。

お互いにチャンス、ピンチは2,3回くるでしょう。
相手の要所を抑え、味方の好機を制す。ミスでくずれたほうが負けるでしょう。

関柴さんが先攻の初回。
1,2番をショートゴロ、順調に打ち取り二死。快調な立ち上がりです。
このところの守備の安定は、ショート、タイセイによるところが大きいです。
一年前の今頃は、初回の一番をエラーで出すことが多かった。そこからほころびが大きくなって崩壊していくパターンを何度見たでしょう。
しかし、今は違います。成長の跡が目に見えてわかる。
守備機会が多く、むつかしい処理の球もさばけるようになり、スローイングも安定してきてます。

二死で相手の最強バッターを迎えます。ランナーなしという有利な状況で迎えられたのは大きいです。
バッテリーは立ち上がりなので、審判がどのコースをとるかさぐりながら攻めて行きます。
強打者の攻撃をよけながら急所をつこうとしていますが、四球でだします。
この四球は逃げではなく攻めたうえでの四球。精神的ダメージはすくないです。
抑えはできませんでしたが、二死からランナーを出してしまった。
二死なので、そのままおさえたいところですが、すかさず盗塁でスコアリングポジションに送ってくる。
得点の形を作ってからの4番を迎えます。
おそらくこれが関柴さんの得点パターン。ここはなんとしても抑えたいところですが、右中間へ二塁打。
先制をゆるしてしまいます。しかも、相手ののぞんだとおりの形で。
なんとしても後続を断ち切らねば、このままずぶずぶ泥沼にはまっていきます。
そこはバッテリーも十分にわかっていて、5番バッターを打ち取り相手の流れを切りました。
このあたりも成長のあかしが見えます。
いつもなら、ここでパスボール、四球、エラー、ヒットで相手に続かれてしまう場面でした。
しかし、きっちり後続をたちきることができるようになった。
最少得点にとどめておく限り、精神的支柱はなかなか折れません。
弱さがもろに顔にでるハルヤ。最近はそれが影をひそめます。
それどころか投げること、打ち取ることを楽しみだしました。その裏には、乗せ方上手のユウキの適切なリード、安定したみんなの守備があることを忘れてはいけません。
ハルヤの自信がチームの自信につながります。

さぁ、反撃です。
80分の長丁場ですが、心に余裕をもつためにも早い段階で追いついておきたいところ。
そのためにも1番ルイの出塁がキーになります。
そこをルイも十分にわかっています。思い切りのいいスイングで鮮やかにセンターへはじき返す。
ここ最近は、自分の「間」をもって打席に入っています。
ルイなりのルーティンがある。なにかっこつけてんだと思い、忠告しようと思いましたがやめました。ここはルイの打席。ルイとピッチャーの勝負の時間です。この「間」がルイなりの準備。好きにやらせましょう。そして、今のところその準備が功を奏していると思います。

先頭がでました。
イーグルスも上位に強打者をならべる戦術です。
上位で得点できなければはっきりいってきびしい。
連打を期待します・・・が2番ユウキ、三振。3番タイセイがショーゴロに倒れます。
2死でこの試合、病休のヨウスケにかわって4番に入ったヒロヤ。
まだまだ状況をみた打撃はできませんが、思い切りのいい、速球にも負けないパワフルなスイングが魅力です。
ぼてぼてのサードごろながら、送球エラーでたなぼたの1点がころがりこみます。
さぁ初回で追いつきました。そして5番タケルが四球を選んで、チャンスを広げて6番レント。
ここはいっきに逆転したいところです。
そのみんなの想いを受けてセンター前ヒット。
ヒロヤが帰って逆転に成功します。
左打者への転向してまだ日が浅いながらもシャープな振りでチームに貢献します。
先制されてもすぐに逆転する。
エラーがらみに乗じることができる。
そんな強みがでて来たと思います。

その後両チーム走者を出しながらも抑える我慢の展開で2-1のまま中盤の4回裏。
途中イーグルスも何度も危ない場面がありましたが、センターレントのファインプレーと強肩に救われました。
硬直状態になった時は、次の1点が入ったほうがぐーんと勝利に近づきます。

2死ランナーなしで1番ルイ。
ここは狙っていい場面です。何を狙うか?それはホームランです。
3ボール、2ストライクとフルカウントからサード線を切り裂きます。
そしてそのボールにレフトも追いつけない。
放物線を描きはしませんでしたが、ここ一番でほしい1点。
それもホームランが欲しい場面でのホームラン。この1点は大きかった。
そして相手の連続エラー、いっきに攻め込みたいところですが抑え込まれました。

5回の関柴さんの打順よく1番からです。
時間も迫っているので、関柴さんもこの回に賭けてくるでしょう。
1,2番を抑えてランナーなしで3、4番とあたりたいところ。
そして、まんまと1,2番を抑えて二死でまた最強の三番を迎えます。
2点リードとはいえ、ホームランを避けたいところ、バッテリー慎重にギリギリのところを攻めますが、やはり好打者、手を出しません。ファーボール。
この展開は初回と同じだなと思っていると、またしても4番にまたもセンターへ二塁打、2点目を献上します。
ここは関柴さん、いけいけドンドン。先ほどは抑えましたが、5番にセンターへ運ばれます。
だれもが同点を覚悟しましたが、センターからレーザービーム。
関柴の三塁コーチャー、止めざるを得ませんでした。
これはチームを救ったビックプレーです。捕球からバックホーム返球まで一切無駄のない動き。
センターレント、敵味方がかたずをのんで状況を見守る場面で見事実力を出し切りました。
彼はこの試合、初回の逆転打、センターフライをダイビングキャッチで反撃の芽を摘んで、そしてここでもチームを救いました。
彼はこの裏の攻撃でもヒットを放ち、獅子奮迅の活躍でした。左打者を開眼したことでしょう。

これにイーグルス全員が奮起、その後押して受けてハルヤもきっちり後続を断ち切ります。
ここで、この大事なところで、ファーボールを出さなくなった。
そして最終回の関柴さんの攻撃は7,8,9番。
一人でも出せば、相手を勢いづかせることになります。
ここでの課題は、四球をださずにきっちり当たり前に抑えること。
いままではそれができなかった。
三振をとれる剛速球ではありませんが、着実にショートに打たせてアウトをとる。
そして最後は狙って三振までとってのけました。
ピッチャーハルヤ、キャッチャーユウキのバッテリーにも成長が見えます。

いつもこてんぱんにやられていた関柴さんにひさびさのリベンジ。
決して楽な勝利とはいえませんが、それぞれが役割をきっちり果たしました。
とびぬけたセンスはないながらも、その場面でだれかが実力以上を発揮する。
そして誰もがその準備をしている。
いまのところ、それが上手くいっている。それが今のイーグルスです。
着実にうまくなっている。
こういうギリギリの我慢の展開を制することができるようになってきた。
まだまだ課題は多いですが、大事なところでミスをしなくなってきた。
この関柴さんとの試合を3-2で制することができました。
攻め込まれながらも薄氷一枚のところで退ける。やられてもぎりぎり倒れない。
ここがイーグルスの生命線です。
これが崩壊するとき。
それが負けるところでしょう。







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