時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
大多鬼丸杯1回戦の二本松東戦。
回は大詰めの最終回五回裏、二死で一塁にユリアをおいてのこの場面。ここしかないという場面です。
さぁ、次のバッターはタイセイ。
イーグルスの誇る長距離砲です。
白獅子県大会の少し前あたりから、微妙にタイミングが合わなくなっていました。
本人もわかっていながらなかなか修正ができない。
チャンスに打てていたのに、打てなくなった。
昔はそこで、ポロポロ泣いていましたが、今はぐっとこらえて気持ちを切り替えることができるようになりました。タイセイもまた泣き虫だった。
イーグルスは、泣き虫がたくさんいますね。
たが、それでいい。
なんでもかんでも手軽に効率よくなってきてる世の中にあって、こんなにも感情を出せると言うことは、この子たちのココロにとってもいい影響だと思えます。フィクションではない、実体験なんですから。
私は泣いても放っておきます。
大丈夫!なんてフォローはかえって泣かせるだけ。わかってるんですあいつらも、自分で立ち直るしかないということを。
最近では、かえって泣くのをあおります。
そのエジキに、シュンペイあたりがなっています。
そんなくらいで泣くのか?弱っかすが!と。
必ず立ち直って、はい上がってくる、それがわかっているから、なおさら言います。
タイセイもよく泣いていました。
ですが、今はココロが強くなっている。
打てないなら、守備でチームに貢献する。
自分が打てなくてもチームの誰かが打てばそれでいい。
自分は、その時が来たら全力を尽くすだけ。
その準備はしておこう。
いいショートになった。
ベンチで、戦っているときに、どこかのチームの指導者が言ってのるが聞こえてきました。
イーグルスのショートは上手い。坂本(勇人)みたいだ、お前もあんなショートになればいいなぁ。
他のチームからこんな褒め言葉をもらうようになるとは。
タイセイも上手くなった。
打撃不調の中、フォームを変えたり、いろいろ試してきました。
ここ何試合か、1番を打たせているのは少しでも多くの打席に立たせて、実戦でその感覚を取り戻して欲しいという意図からです。
その意図が的中。
まさか、こんなにいい場面で、こいつしかいないというバッターに回ってくるとは、なんという巡り合わせでしょう。
しかし、ユリアは一塁。
ヒットではホームに帰って来れません。
ワンヒットでは1点がとれない。
ここは盗塁して、スコアリングポジションに進めておくか?
ユウキに聞きます。
ユリア、いかせるか?
いや、やめておいた方がいいとの表情。
そうか、お前もそう思うか?
俺もそう思う。
となると、タイセイに長打を期待するしかない。
なんだか、タイセイ打ちそうな気がするんだ。
二本松東さんのエース。
最後の力をふりしぼって、腕もちぎれよとばかりに気合いの入った球を投げ込んでくる。
あのアウトコース低めの力のある球が来たらタイセイでもヤバいかもしれない。
もうタイセイに任せるしかありません。
たしか、ツーツーの平行カウント。
追い込まれていますが、相手もスリーボールにはしたくないので、ここはストライクゾーンで勝負にくる。
両雄の研ぎ澄まされた集中力。
滝根の空は、大地は一瞬、無音になったと思います。
竜虎相打つ。
渾身のストレートがアウトコース高めにイーグルスの命運を断ちに来る。
タイセイ、迎撃態勢。
読んでいたというよりは、ちゃんと反応できたといったほうがいいでしょう。
フルスイング。
きちんと内側からひねり出された加速されたヘッドが芯でとらえます。
白球は、天高く舞う放物線。
イーグルスの夢を乗せてライト頭上を越えていく。
ベンチから全員飛び出す。
ユリア、打った瞬間にスタートを切っていました。
イーグルスベンチ、応援団、総立ちで、回れ回れの大合唱。
すげぇ、タイセイすげえぞ、ユリアもすげえ、お前ら全員すげぇぞ!
振り返るとトレーナーでベンチ裏で選手の体調管理をしていたタイセイのお母さんと目が合いました。歓喜!
試合を決めた息子たち。
うれしくてしようがない。
ハイタッチしようと思いましたが、まだ試合が終わってないので、ぐっとこらえて思いとどまりました。
やってくれましたねえ。
その予感があったとはいえ、やはりすごいぞタイセイ。ここで打つのがやはりタイセイ。
お父さんお母さんもうれしくて仕方ないでしょう。
こんなことってあるんですね。
キセキってあるんだなぁと、子どもたちが我々大人に思わせてくれる。
相手のエラーながら出塁してタイセイにつなげたユリア。
繫がったバトンを落とさず勝利に導いたタイセイ。
この二人につなげていったイーグルスの子どもたち全員。
おのおのの点が、線になり、イーグルスという円になっていく。
オレたちはすごいものをこの子たちに見せてもらってるんだなぁと思いました。
大人の目が潤んでいる。
うれしくて、涙腺ゆるみっぱなしですよ。
大多鬼丸の緒戦で、こんなにもいい戦いができまして。これは、相手が強かったからこそです。
強敵がイーグルスも強くしてくれる。
相手の二本松東さんに感謝です。お互いに全力を尽くしました。あれで打たれんなら仕方ねえ、そんなすがすがしささえ、二本松東さんのエースから感じました。
また次がある。そん時は負けませんよ、こちらものぞむところです!そんなゲームセットのあいさつを聞ききました。対戦、ありがとうございました。
なんとか勝った。
まだまだイーグルス、次に進めます!
次は、またまた強敵の薫橘さんです。
回は大詰めの最終回五回裏、二死で一塁にユリアをおいてのこの場面。ここしかないという場面です。
さぁ、次のバッターはタイセイ。
イーグルスの誇る長距離砲です。
白獅子県大会の少し前あたりから、微妙にタイミングが合わなくなっていました。
本人もわかっていながらなかなか修正ができない。
チャンスに打てていたのに、打てなくなった。
昔はそこで、ポロポロ泣いていましたが、今はぐっとこらえて気持ちを切り替えることができるようになりました。タイセイもまた泣き虫だった。
イーグルスは、泣き虫がたくさんいますね。
たが、それでいい。
なんでもかんでも手軽に効率よくなってきてる世の中にあって、こんなにも感情を出せると言うことは、この子たちのココロにとってもいい影響だと思えます。フィクションではない、実体験なんですから。
私は泣いても放っておきます。
大丈夫!なんてフォローはかえって泣かせるだけ。わかってるんですあいつらも、自分で立ち直るしかないということを。
最近では、かえって泣くのをあおります。
そのエジキに、シュンペイあたりがなっています。
そんなくらいで泣くのか?弱っかすが!と。
必ず立ち直って、はい上がってくる、それがわかっているから、なおさら言います。
タイセイもよく泣いていました。
ですが、今はココロが強くなっている。
打てないなら、守備でチームに貢献する。
自分が打てなくてもチームの誰かが打てばそれでいい。
自分は、その時が来たら全力を尽くすだけ。
その準備はしておこう。
いいショートになった。
ベンチで、戦っているときに、どこかのチームの指導者が言ってのるが聞こえてきました。
イーグルスのショートは上手い。坂本(勇人)みたいだ、お前もあんなショートになればいいなぁ。
他のチームからこんな褒め言葉をもらうようになるとは。
タイセイも上手くなった。
打撃不調の中、フォームを変えたり、いろいろ試してきました。
ここ何試合か、1番を打たせているのは少しでも多くの打席に立たせて、実戦でその感覚を取り戻して欲しいという意図からです。
その意図が的中。
まさか、こんなにいい場面で、こいつしかいないというバッターに回ってくるとは、なんという巡り合わせでしょう。
しかし、ユリアは一塁。
ヒットではホームに帰って来れません。
ワンヒットでは1点がとれない。
ここは盗塁して、スコアリングポジションに進めておくか?
ユウキに聞きます。
ユリア、いかせるか?
いや、やめておいた方がいいとの表情。
そうか、お前もそう思うか?
俺もそう思う。
となると、タイセイに長打を期待するしかない。
なんだか、タイセイ打ちそうな気がするんだ。
二本松東さんのエース。
最後の力をふりしぼって、腕もちぎれよとばかりに気合いの入った球を投げ込んでくる。
あのアウトコース低めの力のある球が来たらタイセイでもヤバいかもしれない。
もうタイセイに任せるしかありません。
たしか、ツーツーの平行カウント。
追い込まれていますが、相手もスリーボールにはしたくないので、ここはストライクゾーンで勝負にくる。
両雄の研ぎ澄まされた集中力。
滝根の空は、大地は一瞬、無音になったと思います。
竜虎相打つ。
渾身のストレートがアウトコース高めにイーグルスの命運を断ちに来る。
タイセイ、迎撃態勢。
読んでいたというよりは、ちゃんと反応できたといったほうがいいでしょう。
フルスイング。
きちんと内側からひねり出された加速されたヘッドが芯でとらえます。
白球は、天高く舞う放物線。
イーグルスの夢を乗せてライト頭上を越えていく。
ベンチから全員飛び出す。
ユリア、打った瞬間にスタートを切っていました。
イーグルスベンチ、応援団、総立ちで、回れ回れの大合唱。
すげぇ、タイセイすげえぞ、ユリアもすげえ、お前ら全員すげぇぞ!
振り返るとトレーナーでベンチ裏で選手の体調管理をしていたタイセイのお母さんと目が合いました。歓喜!
試合を決めた息子たち。
うれしくてしようがない。
ハイタッチしようと思いましたが、まだ試合が終わってないので、ぐっとこらえて思いとどまりました。
やってくれましたねえ。
その予感があったとはいえ、やはりすごいぞタイセイ。ここで打つのがやはりタイセイ。
お父さんお母さんもうれしくて仕方ないでしょう。
こんなことってあるんですね。
キセキってあるんだなぁと、子どもたちが我々大人に思わせてくれる。
相手のエラーながら出塁してタイセイにつなげたユリア。
繫がったバトンを落とさず勝利に導いたタイセイ。
この二人につなげていったイーグルスの子どもたち全員。
おのおのの点が、線になり、イーグルスという円になっていく。
オレたちはすごいものをこの子たちに見せてもらってるんだなぁと思いました。
大人の目が潤んでいる。
うれしくて、涙腺ゆるみっぱなしですよ。
大多鬼丸の緒戦で、こんなにもいい戦いができまして。これは、相手が強かったからこそです。
強敵がイーグルスも強くしてくれる。
相手の二本松東さんに感謝です。お互いに全力を尽くしました。あれで打たれんなら仕方ねえ、そんなすがすがしささえ、二本松東さんのエースから感じました。
また次がある。そん時は負けませんよ、こちらものぞむところです!そんなゲームセットのあいさつを聞ききました。対戦、ありがとうございました。
なんとか勝った。
まだまだイーグルス、次に進めます!
次は、またまた強敵の薫橘さんです。
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