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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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天栄阿武隈さんをすんでの所でかわして、なんとか勝利を納めることができました。
県大会にくるチームはやはり強い、堅い。
それでも勝ちきったイーグルス、この子たちも強くなりました。

エース、レントは暑さでバテバテです。
途中、打席に立たせられないほど消耗していました。
代打シュンペイを送ったのは、レントをなるべく休ませるためです。
会津大会の比ではない暑さと消耗。
レントに、打席に立つか?と聞いたら、どっちでもいいですといいながら、肩で息をしている。
明らかに疲れが見えます。
点差はたった1点。
ここで打たせたら、確かに打つかもしれない。
さらに得点するとこができるかもしれませんが、あえて、打たせないで体力温存策をとりました。
天栄阿武隈さん最後の攻撃は全勢力を傾けてくるでしょう。
虎の子の1点を守り切るためには、レントでなければいけない。
だからこその温存。
これが功を奏して、相手の攻撃を防ぎきりました。
あの土壇場での安定感は、やはりエースです。
レントの好投で勝利を納めることができましたが、それでもレントの消耗は激しい。

これ、次の試合大丈夫なんか?と思いました。
クーラー全開の車に押し込み、少しでも回復を待ちます。

次の対戦相手は、県中部1位の桜さん。
総体県大会で、ほおのきさんが敗れた相手です。
投手力、打力ともにイーグルスより上だとみました。
互角なのは守備力くらいか。
強敵中の強敵です。

イーグルスが勝つにはロースコアに持ち込んで、先に崩れるのを待つしかない。
ユウキ、強者に勝つために後攻を勝ちとります。
なんか、いいジンクスでもあるんですかね。
県大会は狙い通りの後攻をとってきます。

さぁ、桜さんの初回をぴしゃりと抑えて、イーグルスのリズムにもってこよう!
と言ってる間に、先頭をストライク一球も入らずファーボール。
慎重に入るのはいいんですが、慎重過ぎました。
先頭を打ち取らないと、相手のリズムになってしまう。
桜さんもピッチャーがリードオフマン、塁に出ることでピッチングに調子に乗ってきます。
ここから、上手くないプレーが連続します。
打ち取っていたのに、セカンドとピッチャーの間に落ちるポテンヒット。
瞬く間に、3点を献上。
桜さんにとっては、十分すぎるリードとなってしまいました。
先に余裕を持たせてしまった。
こうなると桜さんのエース、完璧にエンジンがかかりました。
速い、速い。
イーグルス自慢の1,2,3が完全に沈黙。
主砲のケンタ、バッターボックスで、その速さと絶妙なコントロールに笑うしかない。
顔が「監督、あんなの打てません!」と笑っています。
会津では経験できない速さ。
手足も長く、ビュンビュン伸びてきます。
そして、審判も合ってる模様。
これはとっても1点だろ、しかしすでに3点。
どうするべ?
前半にして、万策尽きた感じ。
ただ、何が起こるかわからない。
その時を待つべく、耐えるしかない。
これ以上点数を与えないこと。
これしかありません。
しかし、相手の強力打線。
調子に乗り切れないレント。
甘く入ったところを痛打されます。
とんでもなく、速い打球がレフト、テンカイを襲います。
打った瞬間にやばい打球。
あぁヤバイ、と思ったらそのビームを受け止めるテンカイ。まさに一閃。
正面のライナーをからくもアウトにします。
よく落とさなかった。
その後にも怒濤のライナー。
またもや正面…ですが、ショートバウンド、テンカイ、あまりの速さに顔がよける、正面から逃げなかったので、グラブに収まります。
テンカイの受難。
そらして長打にならなかった。
中々感情を表に出さない男ですが、あの速さのライナー2球はビビったでしょう。
ユリアあたりだったら、捕ったらほえていたでしょうね。
内心、テンカイはほっとしながらベンチに戻ってきてたんじゃないでしょうか。
その後も速い打球が、サード、ソウゴ、ショート、タイセイを襲います。
ノックでは再現できない、難しい角度とリズムで入ってくる強烈なゴロ。
この二人も相当上手い部類だと思いますが、止めるのが精一杯。
打てない悔しさに守備でも捕れない悔しさが上乗せされる。
ベンチに戻ってきたときの、うかない表情からも読み取れます。
守備でリズムを作れない。
やはり桜さんは強い。
右バッターが思いきり引っ張ってきている。
相手の打線の調子がいいこともありますが、明らかにレントのピッチングが落ちてきています。
相手を抑えられなくなってきている。
限界。
中盤、制球が定まらずファーボールを連発したところで、次世代のエース、ユウゴに変えます。
この打線を相手にどこまで戦えるかは、未知数ですが、ここはユウゴに賭けます。
7:1
すでに点差も開いてコールド負けの危機。
イーグルスは勝てないまでも最後の牙城を守り切ることに切り替えました。
負けることが見えてきた。
敗北の大合唱が聞こえてきます。
ですが、まだ目は死んでいません。
負ける。
誰もがそう思いながらも、自分がいまできることを必死にやろうとしている。
速い打球を処理できず、打席では三振の山。
ソウゴはココロが折れて、ポロポロ泣いてます。
下を向き始めた。
オレたちが通用しない↓
自分たちのふがいなさが、情けなくなってきていました。
そんな中でも、キャプテンユウキは試合を楽しんでいました。
1番悔しいのかもしれませんが、彼のキャプテンシーがそれを出すまいとしてるのかもしれません。
俺が崩れたなら本当の負け。
それにまだゲームセットのコールはされてない。
俺は最後までやり抜く!
そんな心意気なんでしょうかね。
打てないなら、ボールを見極めてファーボールでも何でも塁にでる。
強肩のキャッチャーからなんとか盗塁を決めてホームへ帰ってくる。
勝つことは、あきらめていませんが、できることに目の前の目標を設定し直している。
山が大きいならば、細かくゴールを区切って少しずつ登ることを選んでいます。
ボロクソに負けていますが、ユウキに悲愴感はありません。
むしろ楽しそう。ケンタもこの部類です。
しめりきったベンチにある、乾燥剤。
ソウゴたちの涙を渇かして、最後まで立ち向かう勇気をユウキが与えます。
負けるかもしんねえ、だけど最後まで全力を尽くす。
それでいい、それでいいんです。
私たちはその背中を全力で押しましょう。
こう決めたときに、チャンスが訪れます。

無死で満塁?だったか?
スコアリングにランナーをおいて、ケンタの場面。
ノーヒットでよくこの場面をつくりました。
この試合初めて決定機を作り出したイーグルス。
ここしかないという場面での一騎討ち。
三国志でいえば、呂布と関羽。

桜さんのエースもギアをトップにいれる。
ケンタも集中力を極限まで研ぎ澄ます。

力と力の勝負。
誰もが固唾をのむ。

桜さんのエースは、やはり呂布。
人中の呂布、馬中の赤兎。
関羽ケンタでさえも当てるのが精一杯。
三振しないのがケンタのすごいところ。
ゲッツー崩れの間に、1点をもぎ取るのが精一杯でした。

ケンタも、あんなチェンジアップなんか打てねえし、といいながらも悔しそう。
上には上がいるとこを実感しつつも、心の中ではいつか打ってやると思っているはずです。
イーグルスの反撃は2点どまり。
かろうじてユウキのファースト強襲が、ヒットになりノーヒットの試合は免れました。

やはり、桜さんは強かった。
いまのイーグルスでは歯が立ちませんでした。
初回の立ち上がりを攻め込まれで、崩れた。
相手のペースにはまってしまった。
のびのびやらせてしまった。
ここが敗因です。
あの初回をゼロにしていれば…
想像しても仕方のないことだとわかっていますが、悔やまれる。
あそこをゼロにするには、まずどうすればよかったか?を考え始めます。
そのためにはどんな練習をすれば良いかを考え始めます。
これも次に活かさなくてはならない。
ただでは起き上がらない。
何かをつかんで這い上がる!
負けた瞬間から、上手くいかなかった瞬間から、つぎはどうすればいいかを考える。
下なんぞ向いている暇はありません。

かくしてイーグルスの白獅子県大会の挑戦は、ベスト8で終わりました。

あの大舞台で、強敵と戦うことの楽しさをまた経験できました。
そしてまたイーグルスは強くなる。

猛暑の中、大会運営にご尽力頂きました全ての皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
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