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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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これも、少し前の話。

9月最後の週末、われらが地元、美里連盟4チーム主催の美里親善大会が開催されました。

地元でということもあり、なんとしても欲しいタイトルでした。 
といいつつも、この大会なかなかとれない。
私の記憶では、イーグルスになってからとったことがありません。
たしか最後に私がとったのは、いまの高田さんの監督さんと同じチームだった、永井野旭時代。
決勝で、河東さんを破って初優勝でした。
その時のこどもたちは、28,9くらいになったか?
あの年代も個性豊かな面白い連中でした。
そこから10数年の無冠。今年は、すでに三つのタイトルをとっていて、てっぺんを狙える戦力が整っている。
となれは、狙わなければいけない。
やるからには全て勝つ!
というか、自分たちのチカラをだしきれば、おのずと結果はついてくる、そう思っていました。

1回戦は、下郷さん。
南会津の雄、強敵です。
しかし、ここはなんとか倒して勢いにのりたいところ。
50?60分の短い丁場なので、先手を打って押し切るのが定石となるでしょう。
といいながらも、初回先手をとれず、逆に1点を先制される展開。
ん?これはよくないぞ。
相手ピッチャーもいい仕上がりで、レントと投手戦になります。
反撃の機会がきたなら、必ずものにしなければならなくなりました。
それが可能な打順、5回の試合ならば2回しかまわってきません。
イーグルスはすでに1回をつかっている。あと1回でなんとかしないといけない厳しい展開になりました。焦るなといっても、どうしても余裕がなくなります。
その中で、今まで研いできた牙をどうやったら確実に打ち込めるか、ここにかかっています。

30分以上経過し、回も終盤の3回、なんとかランナーをためて上位に回ってきました。ここしかない。
ここで逆転できなければ、明日はない。
この土壇場の場面で、イーグルスは自分のなすべきことを理解し、懸命にその役割を果たすことに集中していました。
基本に忠実に!
ボールを打たない。
こういうどちらも余裕がない場面では特に重要になります。
ピッチャーもバッターも焦るな。
その焦る中で、バッターとして、ストライクとボール、きちんと見極めることができるということは一定の実力がついたということだと思います。
焦りながらも冷静さもある。
焦りに負けない精神力がついてきたという証拠。
ボールを見極められるとピッチャーの精神力をガツガツと削り取っていきます。
そして、失投をよぶほころびとなる。
そこまで、がまんしてがまんして千両役者の打順に回す。
それがイーグルスにできました。
この回、先頭の8番ユウゴが追い込まれながらもボール選ぶ。イーグルスにとっても下郷さんにとっても、このファーボールが大きかった。
そして、すかさずレンに送りバント。
一発で決めたこのバントは見事でした。
さぁスコアリングポジションにユウゴをおいてイーグルスの上位打線。
1番タイセイ、打てるボールがくるまで待つことができるバッターです。
早打ちして、ピッチャーにアドバンテージを渡しません。ファーボール。
この兵糧攻めがじわじわ効いてきました。
バッテリーの焦りが、パスボールを呼びます。
三塁そして本塁と陥れます。
待望の1点、これが同点となります。
負けはなくなった。
余裕が生まれます。
次は2番キャプテン、ユウキ。
ユウキもまたあえて難しいコースに手を出さない。
このあたり、彼らはわかっています。
まずは塁にでること、それが相手にプレッシャーをあたえるということを!
そして、こういう場面、チャンスにめっぽう強いバッターが後ろにいてくれるから、ファーボールを選ぶことができます。
イーグルスのデスパイネ、ケンタの登場です。
5年生ながらやつほど冷静に打席に立てる男がいるでしょうか?
チャンスの場面でも劣勢の場面でも、ケンタはただ「打つ」ことのみに集中することができます。
ケンタほど、優れたピッチャーとの対戦を渇望するバッターはいないでしょう。
いいピッチャーから打つことを至上の喜びとしている。
そして、トップクラスのピッチャーから打ってきました。
ケンタは自分なりの間合い、タイミングのとり方がある。
あれこれ指示を出すよりは、全てを信頼して任せた方がいい。
だいぶ前からケンタはノーサイン、好きなように打てです。
イーグルスの誇る稀代のスラッガー。
そうしてみんなの期待に見事に答えてきた。

ベンチからは、
あふれるパワー、見せつけろ闘志!
楽天イーグルス、ウィーラーの応援歌。

下郷さんもここは抑えなければいけない、お互いの意地と意地のぶつかり合い。

ですが、勝ったのケンタ!
体勢を崩されながらもレフトにもっていきます。
タイセイ、ユウキのスタートもいい。
2点追加で逆転。
勝利をぐっと引き寄せます。
ここで終わらないのがイーグルス。
ケンタが打った後、その後ろには冷静なテンカイがいます。
彼もボールには手を出さない。
味方が打った後は、自分も打ちたいので打ち気になりがちですが、きちんとファーボールを選ぶことができるテンカイ。冷静な青い炎。
このあたりもイーグルスの強さでしょう。
さぁまたチャンス。
次は新キャプテンのソウゴ。
ソウゴが打てば試合はほぼ決まるでしょう。
キャプテンという役割はそれほど大きい。
打順もそれほどマークされることが少ない6番。
ですが、ここ最近は空回り気味、いい結果がついてきてくれません。
それを本人もわかっているから、なおさら焦っているようです。
もがいている。
ですが、それでいいんです。
もがいて、考えて、いろいろ試す。
スタンスをかえたり、バットが出やすいように斜めにしたり、膝を柔らかくしたり、ソウゴがいろいろ試していることを私たちはわかっています。
ただ、なんの考えも無しに打席にたっているわけではない。
それがわかるから、ソウゴにいい結果がでてほしいと思っています。
しかし、今回は相手が上手でした。
ボール球を降らされて三振、ツーアウト。3:1とリードしていますが、ランナーは、二人残っています。
ここは、もうひと押ししたいところ。

病み上がりのレフティ、ラッキー7のレントを迎えます。
この打順に上位も打てるバッターがいると、心強い。ここはレントにかけましょう。
まだバッティングの勘が完全に戻っていません。
振り遅れている。
ですが、少しずつ修正しているようです。
追い込まれていますが、集中している。
その集中力や見事です。
レフト線を切り裂く、2点タイムリー。
これで、ほぼ流れをイーグルスにもってきました。
最初の3点で終わらないところが、強いと思わせるところ。
見るべきを見て、打つべきを打つ。
単純ですが、いざ実践することの難しさ、これができているうちは大丈夫!
これで浪に乗れるな!
そう思ってしまいました。
下郷戦は5:1で制することができました。
万事うまくいっていると思ってしまった。

ところが、そううまくはコトが運ばなかった。
次戦、江川スポ少さんと対戦です。
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