暗くなるのが早くなりました。18:30ごろにはもうボールが見えにくい。
暗くなってくると練習終わりの合図のようで、「ああもう終わりだー。」と子供たちの集中力も落ちてきます。
どうしたら危険ではなく、効率のいい練習ができるか?
二人組のペッパーっていうのがあるんですが、それが小学生にできるとは思えない。
120%ふざけて終わります。
近距離からのゴロ。捕りにくそうなぎりぎりのゴロを打つことに決めて、グローブの裁き方、左右のすばやい動きの訓練としてはじめました。
まずは勝太郎から。
この男はチームのムードメーカーで、こいつが打ったり、きっちり守ったりするとチームは勢いづきます。なにより体も精神もタフ、うたれ強いです。
前へ、前へ向かってくる。場の空気を読めないところも多々あり、誤解を生むことが多いですが、素直でいいやつだと私は思います。
そんな彼を左右にふって、檄を飛ばしていると、みんな食いつき始めました。
捕れそうで捕れないボールって、捕ると気持ちいいんですよねぇー。
抜かせないという意地、とったぞ!という達成感。
試合ではそんなボールはめったに来ません。
討ち取ったあたりを安全に取って投げて当たり前にアウトにすることが求められる。
それができないとエラーになり、チームをピンチに陥れる。
ファインプレーのボールなんてほぼきません。
だからこそその時のために準備をする。
チームを救うプレーだから、みんなに認められるし、なによりかっこいい。
大きな自信になります。その残像が心に残り、打った瞬間にこのボールは取れるぞというシグナルにかわるでしょう。
その達成感にみな飢えている。自分自身で、まわりからもやったぞ、できたぞと思うこと、思われることうに飢えている。心から達成感を渇望しています。チャレンジしたくてうずうずしている。どんどん挑戦してもらいましょう。練習ですから失敗してもいいんです。
この練習のいいところは自然と盛り上がること。
捕球の技術うんぬんより、追いついて捕ること。止めること。
逆シングル等、足のさばきなど技術をさりげなくフォローを入れることも忘れません。
声も自然と出てきます。「あーくやしい」「あー今の取れたー」「やった、捕ったぞ!」。
自分から動こうと努力します。
昨日もいいましたが、上達することに近道はありませんが、楽しいと思えることが自分自身を動かすエンジンになる。やらされているようでは上手くなりません。
自分で工夫し、自分で考え、自分の意志で動く。そうなれば勝手に上手くなっていきます。
その方向を間違えないように微調整する役目。それが我々の役目です。
落下点。
打ったボールの落ちてくるところ。
これの見極めがなかなか難しい。
ロッテの岡田選手。
とんでもなく広い守備範囲をもっています。その秘訣はスタートの早さ。
投球コースと打者のスイングをみて、打つ前に動くこともあるそうです。
そこまでなれとはいいませんが、投球コースである程度の予測はできます。
その際に体重のかけ方を工夫しておく。
右打者に対してアウトコースだったら、左足にやや加重という風に。
ただし、構えたコースにいくとは限りません。
インコースにいってひっぱられるという場合もあります。
対策に完璧はないのです。
その岡田選手のブログにフライの取り方の練習法がありました。
うちの選手にぴったりです。
ワンバンドノック。
わざとワンバンでとります。
目の前でワンバンさせることで落下点を確認できることが利点です。
フライをとれない多くの場合は、落下点の前にですぎて、バンザイ状態でボールが後ろにいってしまうこと。
捕球地点より落下点が後ろになってしまうケースです。
捕球地点を後ろにして落下点を前になるように動く。
いい練習です。すぐに取り入れました。
それといろいろな動きのドリル。
ボールが右側後ろにいく場合、左側後ろ、前、左右などボールを使用せず、動きだけを数回繰り返す。
これを飽きない程度に繰り返し、体に叩き込む。
するとあらふしぎその状況のボール、たとえば左側後ろのボールがきたときに、前にやっているので自然とその動きができるようになる・・・そうです。
やってないよりは、やったほうがいいでしょう。ボールを使用しないので、いっぺんに大人数でできて効率もいい。
ノックの前にこのドリルを取り入れて、ワンバンドノック、そのあとノックと段階を踏むのがいいと思われます。
最近へたくそな選手の一人がメキメキ上手くなっています。
なにが原因か?いままでみそっかすレベルだったのに、捕れる様になってきたんです。
それがうれしいのでしょうね。どんどん早いボールが捕れる様になっていく。
うれしい。さらに高いレベルのボールを捕りたくなる。周りに認められる。
自信がつく。楽しい。
これこそがうまくなる最大の要素でしょう。たのしいこと。できると自分で思えること。
楽しくなければやってられません。楽しいからこそ、つらいことにも耐えられる。
おっ、こいつ成長したなと思わせてくれること。
コーチ冥利に尽きます。
今回の6年生とはあまりに実力にギャップが・・・
でも、なぜか面白い。このレベルが一番いいのかも。
一生懸命にやることが評価されること。
勝っても負けても面白いこと。成功、失敗に一喜一憂する。
ただ、できる限りの準備はしなければなりません。
ピッチャー、キャッチャーのバッテリーは一朝一夕には育ちません。
練習から練習試合に昇華し、「やれる!」という自信をつけさせねば。
なんとか、試合になる形になるように彼らと一緒にがんばっていきます。
なんでしょう。こうも高いレベルの戦いをするようになったことに未だに違和感を感じます。
投手の強打者への入り方。
カウントによって相手チームの仕掛け方の防御法。
高度な盗塁の防御法など。
いままで、そこまで考えてやっていたかっていうのを今やっています。
本当に強くなっている証拠なんでしょうね。
もうただ一生懸命やるだけでは、だめなレベル。
相手もガッツがあって、一生懸命なのはあたりまえ。
そこをどうやって、効率よく、効果的に実践していくか。
指導陣が口でいっただけでは、伝わりません。
要求が高くなっていき、それになかなか答えられないのはかわいそうな気もします。
練習で実際にやってみて、練習試合で試して、成功率を上げていく。
根性だけではどうしようもありませんが、実力が同じだとすれば根性や気合などの精神論は勝負をわける分水嶺になると思います。
うちのチームはなかなかそこが表に出てこないし、見えずらい。
ただ、そんな状況でもいやでも盛りあってきているのもたしか。
昨日の練習試合でも自発的に行動に現れています。
内野、外野、確実に声も大きく、試合以外の動きも機敏なっています。
環境が彼らを成長させている現状。
4年生以下にもいい意味でそれが作用しています。
方向を見誤らないほうに、気をつけたいと思います。
実力は5だけど迷いがない思い切った選手
さてどちらが強いか?
弱者が強者を倒すときは、その迷いが作用します。
強者を曇らせ、弱者を不屈にするこころの持ち方。
違います。
弱者はそうしなければ勝てないことがわかっているからある一方に賭けるしかないのです。
確率が低いことがわかっていようともそこに賭けるしか勝機はない。
そこをねじ伏せられれば、立つ瀬がありません。完敗です。
そこをこじ開けるのは、やはり個人の力か。練習に裏づけられた自分を信じる力。
それでも上手くいくとは限らない。
迷う余地などないくらいに気持ちを昇華させる。
八番九番がツーストライクに追い込まれたバッターボックス。あのギリギリの場面で起死回生のヒットを打つ。
しびれます。その迷いなき強さに。
全部勝つ必要はない。ここぞでそれを発揮する。
そういや今年はそういうの多いような気がします。
春先の入団式、そこで航大がはじめにいったからか、みなが「県で優勝して全国大会にいきます!」なんて、決意表明をしてたんです。
われわれ大人は、笑って「あれ!うちのスポ少いつからあんなことをいうようなチームになったんだっけ?」と不思議な顔で聞いていました。
指導者の私も、「夢は大きく語るのはいいが、いまのソフトボールに対する姿勢では絶対に無理だ。」と思っていた一人でした。
大人の大部分は、本気でとらえていなかった。
県大会を、全国大会をなめんじゃねぇぞと思っていました。
そして、今回の県大会の優勝。
ごめんなさい。私が悪かったです。馬鹿にしていました。
ブレなかったのは子供たち。大きな夢を見ることも、かなえる努力をすることも彼らの特権。
われわれ大人のやることは、それを全力でバックアップすること。
さぁ、チーム一丸。思う存分前へ進むがいい!
よほど徹底してやらないと直らない。
だが、無理に直さなくてもそれを利点としてつかえるならば、活路は開ける。
打つときに、どうしても右肩(右打者)がさがり、首が寝てしまう選手がいる。
ボールを上からみれないために、ヘッドがさがり、振り遅れるし、フライ気味な打球が多くなる。
ずっとそれを指摘し、直そうとしてきたが、あるとき
「そんなにそのうち方がいいなら、いっそのこと右打ちをやってみろ!」
その狙いは的中した。
真ん中からアウトコースならば、その打ち方で右方向へヒット性の打球が面白いように飛ぶ。
おそらくそのぶん、インコースはてんで打てなくなるが・・・
ステップもあまりとらない子で、右肩さがりでアッパー。ミートポイントが後ろになる。
それを修正しようとしていたのだが、逆にそのポイントで打てる練習をするように切り替えた。
右打ち、アウトコースのスペシャリストとして。
もともと自分にそのうち方があっていたのだろう。
以前よりもいい打球を飛ばすようになってきている(実践で役に立つかはまだ未知数)。
それはそれでいいのかもしれないが、安易に妥協してしまったのではないかと思う自分もいる。
直してやったほうが、のちのちの彼のためだったのではないか?とも思う。
根気強く、直るまでやるべきだったのではないかと。
それは結果がでるまでわからないが、その子にとってどっちの道がいいのか?
そこに自信がもてないときもある。
いい方向にいってくれればいいし、こうなった以上いい方向へいくようにサポートするのみだ。
5年生以下を対象に練習していると、明らかに6年生はものたりない。
自分たちが新人の時代もそうやって先輩たちがサポートしてくれたのだから仕方ないといったら仕方ない。
だが、なにかいい方法はないものかと考える。
新人にも6年生にも有効な方法。
同じメニューをこなすにしてもハードルを上に設定してやるが有効だと思う。
自分たちはサポートもするが、自分たちの練習もする。
そういった意識付けがないならこないほうがいい。
明らかに力量不足の新人の基礎レベルの向上が目的なので、6年生はできて当然で面白くはないだろう。
つまんないことを延々と続けることは苦痛で、あまり実にならないと思う。
そこで我慢して集中してやることも大事だと思うが、やって楽しいことで実につくほうが効果は大きいと考える。
ただのバッティングもふつうのバットではなく。細い棒に変えてみる。
とたんに当たらなくなるだろう。
当てようとするとボールをしっかりみるようになる。
そんな練習も有効だなと確認してみる。
それにしても、新人の面々は未だやらされている感が抜けていない。
声はでない。支持待ちで自分から動けない。
来年が予想できて怖い・・・。
だいぶ顔をみていない気がする。
ただでさえテンションのあがりにくい室内練習。
そこにきて12月は、冬休みに突入するので再開してもまた正月休みに入ってしまう。
そこでまたモチベーションが下がってしまう。
指導陣としては頭のいたいところだが、雪国チームの宿命。
ここをのりこえていかにゃ、高い目標にはたどり着けない。
いったん大きな目標をたてたなら、それを達成するには日々のどういった小さな目標を達成していけばいいかを改めて確認する必要がある。
スポ少はレクリエーションではないのだから。
いろいろ調べた結果、軸は二つある。
回転軸と、重心軸。
「重心軸」(もちろん、中心軸も存在する)。つまり、体の重心点と地球の中心とを結ぶ線である。
「打撃の真髄」ブログでは重心軸をこう解説している。
http://plaza.rakuten.co.jp/dagekinoshinzui/diary/200706150000/
今日は、回転軸を意識する練習について。
スバリ長尺バットの素振り。
120センチ750g。約6000円。欲しい。
息子らにはまだ重くて触れないが、スポ少の子どもたちに振らせたい。
回転軸が曲がっている子どもが多いので否が応でもまっすぐにならないとうまく触れない長尺バットは有効だと思う。インからアウトへ、前を大きくする振りにもつながるはず。
最近ケガで不振だが、ジャイアンツの高橋は毎日数メートルの竹を振っていたという。
体の中心を貫く回転軸。
習得すれば、こつぶの山椒打線にも活路はある。