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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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この二日間の練習試合。
「あーこいつを2番においてよかった。こいつをショートにおいてよかった。こいつがチームにいてくれてよかった。」と思わせてくれたマナヤについて語ります。
ご幣があるといけないのでいいますが、こいつがイーグルスにいてくれてよかったってのはみんなに思っていますのであしからず。

ここ二日の練習試合で1番として塁にでるユウト。
そしてこの次の展開から始まります。

相手チームは「あーあんな小さな奴を出会いがしらのまぐれで出してしまった。あーしょうがねぇなぁ、次の2番を打ち取るか?」と思ってる矢先の初球をひっぱたくマナヤ。あざやかに外野に運んでいく。まさに奇襲です。弱者が強者に勝つにはこれしかないという戦法。信長の桶狭間強襲のごとくです。
この幼いイーグルスの中でおそらく一番大人の思考に近いであろうマナヤ。子供らしい馬鹿さがなくなってきて、すこし冷めている感じ。そうはいってもまだ小6なんで、馬鹿をやりたいところもあるんだけどクールにいきたいところもあるというめんどくせぇところをもっていますが、私が言っていること一番実践してくれている男。
この年にして、いろんなことが見えすぎているんでしょうね。その意味で大人です。
指揮官の思っていることを読み取り、どう動けばいいかをわかっていることに関しては主将のタカヤよりも上かもしれない。ただ、上役の思ってるとおりに動くことは自分がおもしろくないんでその道を大幅にはずれないように、自分に害が及ばないようにそれなりの評価をもらえる程度に振る舞う。生き方としてそれなりに上手くわたっていける。この幼いチームに何かしらの物足りなさを感じてるのかもしれません。ここ最近、一歩離れてチームを見ているような気がする時があります。
子猫の集団がこぞって飯を食っているときに、一人だけ離れて危険がないかどうかを見極めている感じ。そんな感じを最近のマナヤからは感じます。
だからこそこのタカヤ不在の時になおさら頼もしく感じたのかもしれません。

インサイドアウトの振り、一か八かの反応。なぜ二番に置くか。なぜショートに置くか?こちらが意図したことに答えくれる。
インサイドアウトが一番できています。バットがインから出てくるので速い球に押されて、ミートポイントが後ろになってもセンターから右方向にヒット性の当たりを打つことができる。だから強引に打って引っ掛けることがない。ボールの内側を打つ感覚がわかっています。人よりもヒット性の当たりを打つことができるゾーンが長い。フライが少ないのもこれができているからです。

この二日間一番効果的に打ったのはこのマナヤです。一番が打って出て、すかさず連打することで味方は「あーこれ打てるな!」と錯覚でもいいから思い込むことができる。と同時に相手は「あー連打された、やばいなぁ。」と士気をくじくことができる。ここにタカヤがいてくれたらもうひと押しできるんですが、本郷戦ではその役目をマナトが務めてくれていた。3連打で先制。
この「勘違い」でもいいから、「おれたちいけるんじゃねぇ!」と思わせることが大事なんです。特に自分たちより強い相手と戦う時に飲み込まれる前にとりあえず飲み込む。
子供らの場合この勘違いが本当になることがあるからすごいですよねぇ。この勘違い、思い込みが結果的にチーム全体の実力を底上げしてしまう。2年前の全国いったときもその気はありました。
未熟なイーグルスを強者だと勘違いさせる力。この役割をマナヤがやってくれていた。河東戦しかり、本郷戦しかり。先制攻撃の核になっていた。初回の得点にかならず絡んでいた。強者と戦ううえで先制点の大きさはいわずともわかると思います。
心に余裕を生む。焦ることからくるエラーを減らしてくれる。守備でも思い切ったプレーができる。
強者に勝つにはこれしかありません。少しでもいいから先に余裕を持つことで心理的、戦略的に有利に進めることができる。
その意味で本郷戦に2点リードできたことは今後のお手本になるでしょう。
この余裕が実力以上のものを引き出させる。4回裏に逆転されるまでは、完全にこちらのペース。勝負の分水嶺の4回裏のギリギリのプレーをものにすることができれいればイーグルスに勝機はあったはず。このペースを維持できるようになれればもう一つ上の段階のチームに成長するはずです。

その他マナヤに限らず、随所に相手投手のボールを完璧に捕らえた当たりがありました。河東戦のヤマト、リョウ、坂下南線のユウヘイ。高田戦のマナト。彼らにはいままでにない手の感触が残っているはずです。
ボールを完璧に捕らえた時のあの感触。おそろしく気持ちのいい感触。何千回、何百回に1回かもしれませんがそれは確実に脳に刻み込まれました。
いままでできなかったことが「できる!」という感覚。例えばそれは初めてトカゲが空を飛んだ時のような感覚。それが鳥類への進化であったように、イーグルスを大空へ運んでくれるかもしれません。
こんなわくわくして総体を迎えることができるとは・・・
体調管理だけお願いね。
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この二日間の練習試合、2勝、2敗1分けと勢いをつけるにはちと心もとない結果でしたが、はなから結果を求めるというより、どんだけチャレンジして、どんだけ収穫できるかを確認しようと思ってました。その過程で勝って勢いがつけばいいかなぁくらいの感覚。
10の種をまいて、6割は刈り取れたんじゃないかと思います。
大きく勝ち越したわけではありませんが、単なる勝ちよりも大きな経験をした者が多かった。特に打撃面で。
みんな開眼しつつある。ここにタカヤが戻ってきたときに一段と層が厚くなることを実感しました。
ただし打線は見通しの立たないもの。
どんだけ練習試合で打っても、総体の大事なところで打てなければ意味はありません。
その一撃のための練習している。

その可能性を確信させてくれたのは2番に置いたマナヤでした。
しかしその前に1番のユウトの話をします。

1番のユウトのアイデアは前々から持っていました。リードオフマンとしては最適の人材。ボールになりやすい小さめの身長。左打者。そしてなにより負けん気の強さ。体全体から顔全体からというより、あいつの目からそれが伝わってきます。どんな好投手が来てもあいつは「必ず打ってやる!」と闘志を燃やしている。それは大人に対してもそうです。あの小さい体躯でこちらが一瞬たじろぐほどの気迫を感じさせる時がある。逃げる気ゼロの真っ向勝負。やじリとしてはこれ以上にない鋭さを持っています。その鋭さがあだになる場合も多々あるところが玉にきずですが、野球からそのコントロールを学んで欲しいと私は思っています。
今はチームとしてその鋭さを必要としている時。以前はそのやる気が空回りしていましたが、今は比較的ボールをみることもできている。
「お前の仕事はヒットを打つことじゃない。何をしてでも塁にでることだ。この意味がわかるか?」
と初球のくそボールに手を出して簡単にアウトになっていたユウトに諭してきました。最近はそれができるようになってきている。ステゴザウルスなみの脳みそですが、野球仕様になった時にこいつはとんでもなく化けます。

ユウト「ワンストライクすてていいですか?」(状況の応じて敬語を使えるようになってきました。)
ワタシ「みていくということだな。いいぞ!」

ユウト「初球から打っていいですか?」
ワタシ「打てる自信があるということだな!それでいっていいぞ!」

この確認がものすごい大事です。年々そう思うようになってきています。
ユウトに限った話ではありません。
「一か八か、三振してもいいから初球からガンガンふっていけ!」
子供たちの迷いを断ち切り、シンプルに目の前のことだけに集中させることができる。このシンプルってのが肝です。あれもこれも欲張らない。ひとつだけでいい。一点集中。それもその選手を活かすために得意分野にもてる力を集中させる。めんどくさいことなんてない。得意なこと思い切りやれ。これだけであいつらは実力以上の力を発揮します。時として格上を食ってしまうほど。それが河東戦、本郷戦で確認できました。
そんで失敗したら、それを命じた指揮官の見立てが悪かったということで、実行する選手の責任ではありません。そこを徹底することにしました。選手の行動の責任は指揮官が持つ。積極的な行動の結果の失敗は許す。
結果は気にすんな。ケツはもってやるから思う存分にあばれてこいって意味です。失敗を恐れず、前だけ見ていいというお墨付きをもらった安心感がこいつらの限界を突破させます。
こうなったときのユウトは、こと野球に関しては水を得た魚です。縛り付けないほうがいいタイプ。あまり指示をだす必要がありません。というかむしろ細かい指示をださないほうが力を発揮するタイプ。こちらが期待した以上の働きをしてくれます。
ただ逆転の場面などテンションがあがって回りが見えなくなってきている場合は特にワタシとユウトの意思確認だけはしとかないといけない。
この前はじっくりいかなきゃいけない場面でいきなり初球打ちをして凡打。チャンスをつぶしたこともありました。だから、これだけはやるな!とかだいたいの方針だけは共有しとかないといけない。結果が悪く出てお互いに気持ちよくないことを経験している。ユウトもだんだんそれがわかってきてるようです。
だから、どうしたらいいかと方針を聞いてくるようになりました。一応あいつも確認してケツを持ってほしいんでしょうね。ヤツに与える支持は、待て、打てくらいの大まかな支持だけででいい。これがまた最近ユウトと私の思惑が一致することが多くなってきました。それどころか、自分で考えることで私の思った以上のことをしてくる。

河東戦、本郷戦でも打って先頭打者として塁に出ています。ユウトもタカヤと同じくボールを見て打っています。スピードボールに一か八かではなく、投げた後で反応できるタイプ。ただしタカヤのように今は振り切れてはいない。小手先で当てているだけ。インパクトで手首を返しているにすぎません。まぁそれだけでも十分すごいんですが・・・。だから芯でとらえているのにそんなに飛ばない。
しかし、これはこれでいいのかもしれないと思えるようになりました。物は考えよう。パワーがない分外野の前に落ちる確率が高い。実際それを実証しています。下手にパワーがあってもちょうどよく外野フライになってしまう。これはこれで自分の特性を活かした打ち方なのかもしれません。
最近の試合すべてに初回に塁にでたユウト。リードオフマンとしていかんなくその才を発揮しています。対戦相手の指導者からも「あのちっこい9番、負けん気が強くていいですねぇ!」と評価されている。気持ちの強さが前面に出て、それがプレーにも表れている証拠です。またこういうタイプってのは目立つんですよねぇ。野球を知ってる人の多くが好きなタイプ。
ユウトも自分の置かれている立場を少しずつわかってきている。どうすればチームに貢献できるかを考えて実践しようとしてきている。ここは大きな成長で、認めざるを負えない。
野球以外にもいろいろ心配もあります。この成長を野球以外の場面でも活かしてほしいなぁと思いかすが、野球という共通言語を通して私の言葉はあいつに響いていてくれると信じています。
野球の神様がユウトを成長させてくれている。あいつもいつかそれがわかる日がくるでしょう・・・くんのかな?

ながなが言いましたが、ユウト編はこれにておわります。
次回はこの二日間のチーム躍進の原動力、2番ショート、マナヤ編です。





この二日間の練習試合、ひとつのアクシデントがありました。
投打の要、主将タカヤの不在です。体調不良によるものですが、「あーこれはやばいな」と思いつつ、誰をキャッチャーにするか、必死に頭の計算機をはじく。
この前いい結果を残したコウセイだなと思いましたが、コウセイも肩がいたいとのたまう。
気合でなんとかなるレベルかと思いましたが、本気で痛がっていたのでしゃれになりません。
さてどうするか・・・ああ、そういや昔やらせたことがあったなぁという理由でヤマト。
大幅な守備力の低下を覚悟しました。

河東さん、本郷さん、坂下南さん、高田さん。6試合をこなしましたが、思いのほかよくやっていた。途中でコウセイに代えることも考えましたが、コウセイのレフトも思いのほかよくこなしている。コウセイをキャッチャーに置くと、左利きのヤマトでは守備位置が限定される。5年のリョウもファーストで経験を積ませたい。いろんな思惑もありました。タカヤ不在でもそれなりに安定してきたので、あまりいじらなうほうがいいなという判断でヤマトをキャッチャーで固定しました。
弱い肩だとみるやバンバン走ってきますが、終盤はキャッチング、スローイングに速さと安定性が出てきた。
「内角なげてもいいですか」とリードまでする余裕もでてきた。
ああどこかが欠けてもみんなでカバーできる奥行きの深さも出てきたんだなぁと思いました。
フクダのユーティリティーっぷりも素晴らしい。欠けたポジションを埋めるためにどこでも守れるようになっています。借りてきた猫になっていた以前のようにビビっていない。状況判断もできる余裕がでてきた。ということは自分の守備の少しずつ自信が出てきたということです。

こうやっていろんなオプションができるようになっている。今回のような危機管理の状況では大事なことです。
いきなりやったことのないポジションでは、不安が勝って自分のポテンシャルをうまく発揮できません。ですが、こうやってスクランブル時のオプションを経験させて、それなりにうまく機能することを確認できた意味でもこの二日間はいい機会でした。
急造キャッチャーがボールを取れない、走られまくるボロボロの展開。そこから悪い流れになる。はっきりいって、もっと点数をくれることを覚悟していましたが、そこそこできていた。
急造キャッチャーをその他の8人でうまくカバーしていたということでしょう。

高田スポ少戦、最初は新人仕様でのぞみましたが、途中から総入れ替え。
その時の安心感が半端なかった。バックの守備陣が変わってピッチャーのマナトが安堵しています。私もものすごく頼もしく見えた。
特にいつも大事な時にそこにいてくれるヒカルのカバーが頼もしい。
「カバー行けよ!」と言わなくても、自然とボールの延長線上にいてくれる。ヒカルのカバーは職人の域に達しています。99%必要なくても1%の可能性がある限り、全力でカバーに入る。
まさにフォアザチームの精神。まぁヒカルはそんな気はないでしょうが、それが風景にとけこむくらい自然に動いている。それを見せてくれるだけでものすごい安心感を私にくれます。

打線は水物といいます。これをやっとけば完璧というものがない。
しかし、鍛えられた守備は鉄壁の守りになります。点数をやらなければ負けない。
これってわかってるんですけど、人間である以上鉄壁もありません。
必ずミスはでるもの。そのミスを最小限で食い止めることができるかどうかにイーグルスの浮沈はかかっています。
その最たるものが本郷戦の4回の攻撃を受けているとき。2点リードをしながらも、ここで4点を献上。ふんばることができなかった。たらればはありませんが、あそこでこうしていればという場面が3つありました。
先頭打者のセンターへの打球。処理を間違えなければ単打。
レフトのフライ。ギリギリおいついてグラブにいれながらも落球。
ライトのライナーのポロ。
この3つがなかればここは2点で済んでいた。
どれもギリギリのプレーで懸命にやったうえでのミスですが、もうひとつ上にいくためにはここを踏ん張らないといけない。これは内野手にも言えること。
イーグルスがもうひとつ強くなるかどうかはここにかかっています。
限界ギリギリをつかみ取れ!
総体でその真価を見せて欲しいと思います。



こいつらの成長のスピードの速さには驚かされます。
総体前、最後の調整の練習試合ウィーク。昨日と今日で合計5試合。
その試合でも、「はぁ~、やるねぇ~。」と驚かされました。

何に驚かされたか?
スピードボールに対する適応力です。
総体であたるピッチャーはどこも速い。打撃力が弱いイーグルスにとって打てない、当たらないということは死活問題です。
昨年まではいろいろありました。「魔の三振地帯」「魔の凡打地帯」
上位はそこそこなんですが、下位はからっきし、アウトの票田です。
投手力、守備力は平均よりやや高め。打撃と機動力は平均以下でした。
過去形ですよ過去形。
ここ数週間速い球を意識した練習をしてきました。思い切ったやり方で。
このチームでピッチャーの投げたボールを見て、打てる球かどうかを判断して打っているのは数人しかいません。0.何秒かの間にそのむつかしい判断を的確に下せるバッターがいいバッターだと思います。
たいていは少し遅れる。おそいピッチャーだとみんなそれができてくるので打てる確率はあがるのが道理。
速球のピッチャーはそのバッターに思考させるの時間がおそろしく短い。
自然と判断力は追いつきににくくなる=打てなくなる。

非凡な才能などないこの平均的?それ以下のこの集団にその天才的な適応力を求めるのが酷というもの。
そこで考えました。
どうせ考えていてないならはなから考えない。
一か八か作戦です。
見て打てないなら、丁半ばくちでいくしかない。
あてに行くのかふりにいくのかでは当たった時のボールの飛び方が違う。
そこでイーグルスは一発しか狙わない打線にしようと思いました。
バッターは最低でも3回振ることができる。その三回をフルスイング。三振してもいいこともしました。その代わり迷いなく振ること。迷いはその人のポテンシャルを下げます。
大いにリスクはありますがそこに賭けるしかないのが現状。
しかし、その向こうに目指して手に入れたい意図もあります。
そうやって最初から振り切っていくことで見えてくるものもある。
待ちに徹しないで、こちらから攻めていく姿勢。昨日今日の試合で、それが確信につながりました。手ごたえを感じつつある。子供たちが「打てる!打てる!」という自信を持ちつつあります。
打てるという自信が、できるという確信になる。これをチーム全体で共有できた時にこいつらは本当に強くなるでしょう。
たった数週間でこの変わりよう。とんでもない進化のスピードです。特に下位打線の成長が著しい。
それを確認できたことがこの二日間の収穫でした。
練習試合に勝ち負けは求めません。
意図して試していくことに練習試合の意義があります。
それが上手くいけば自然と勝利は転がり込むもの。それができなければ負けるだけです。
そのボタンをはめる作業。一つ間違えるととんでもないことになります。今日の坂下南さんとの試合では悪いほうにそれが出る結果になりました。その危険性もわかった。
成功と失敗の分水嶺。ものすごく微妙なかけひき。グラム単位の積み重ね。そのギリギリのところをつかみとれるかどうか?
坂下南戦ではそこを取れなかった。というよりファーボールとエラーでこちらから渡してしまった。
どのチームにもチャンスはあります。お互いに一生懸命。そのギリギリの最初につばぜり合いとれるか、とれないか?勝利はここにかかっています。
試合後のミーティングでもみなの顔が少しずつ本気モードに変わってきているのがわかりました。
みなが「俺たちはできる!」という精悍な顔つきになってきている。
いい顔つきです。
今年のイーグルスは体も小さく、非凡な才能もいない。高度なプレーもまだできません。ただしタダで負けてやる気はそうそうない。ひとりひとりの小さなベクトルが、大きなベクトルにまとまりつつあります。
その手ごたえを感じました。やるだけのことはやりました。
後は体調を万全にして総体にのぞむのみです。




今年のチームを考えるに「9番目の選手」がキーになってきます。
私はどちらかというと守備力を重視するタイプ。
よって、次世代のことを考えるにセカンドのユウトははずせません。
新人チームでユウトが投げることを考えれば、レツやユウキ、タケル、ハルヤあたりをセカンドの置いて鍛えるプランもありです。
そうなると9人いる6年生で誰かひとりがスタメンになれない。
勝負の世界ではよくあることだとしながらも、そのあたりの子供の心理も考えてあげたい。
幸い今はDPが使えます。打撃専門と守備専門に分けることで10人のラインナップが組める。
ここに9番目の6年生を入れることで問題は解決するはずでした・・・

しかしここにきて波はありますが、リョウの思い切りのいい打撃も魅力的になってきている。
好投手にどれだけ通用するかは未知数ですが、リョウも次世代を担う選手の一人。
出すとなると6年生の打撃機会をリョウにまわすしかない。
しばらくはここぞのときの代打での起用になるでしょうが、そこで結果を残せば4番DPでの起用もありえます。

リョウのよさを生かすにはフルスイング。
一か八かでいいんです。当てにいくのは愚の骨頂。三振を恐れずにブンブンぶん回していい。

バットに当たる確率は好投手ほど下がります。当てにいっただけでは内野を越えてくれない。
少ない確率でも当たったときのためのフルスイングを心がけてほしい。

迷いは人の力を分散させます。
ボールを「見て」、ここでいう「見て」とは、打てるボールかどうか、コース、タイミングを判断して打っているという意味です。
その意味の「見て」打っているのは、このチームではタカヤとマナヤぐらいです。
そのほかは、厳密に見ていない。
であれば、次のボールをタイミングだけ合わせて思い切り振るという選択は有効だと思います。
見ているだけでは打てませんから。
タイミングだけ合わせておけば、あとは体が自然と反応してくれると思います。
その反応がそのうちスタンダードになる。そうやって「見る」ということが後からついてくると思います。
できてくると「ああ、これが見て打つということか!」とわかる。
これができないといいピッチャーに会ったときに攻略できません。
少ない確率にチームの命運を賭ける時が来るはず。
その時に迷いなくフルスイングできる打線になってほしいものです。そういう三振は攻めていった結果の三振なので許しますし、誰にも攻められるものでもない。
だから胸を張っていいと教えていきたいものです。
柳津の練習試合でうれしい誤算がありました。
2試合目にこの秋口からのチーム構想を考えての布陣。
無論キャッチャー、ショート、センターの背骨は6年生を配置しますが、その他はこの秋の新人戦から主力となる人たち。
現段階では穴が多い、というか穴のかたまりのような人たち。
この子達がどこまでやれるか見てみたかった。
次期エースのマナトはファーボールも少なく、なんとか試合を作れています。
ファーボールが少ない=ストライクが入るっていうことは新人のチームには重要です。
四死球が多いと集中力が切れます。チームの崩壊が早くなる。そこをなんとか止めている状態です。
そして打撃が覚醒しつつあるリョウ。自分の力を信じて当てに走らなければいいスラッガーに成長するはずです。唯一の長距離砲といっていいでしょう。守備はまだまだです。

いろんな野球の動きにまだ慣れていないレツ。もっているものはすばらしいので早く、おかれた状況で自分がどうすればいいのかを判断できるようになればもっともっとソフトが面白くなるはずです。

最年少なのにいきなり代打で出てレフトに鮮やかにもっていくユウキ。
強烈なライナーも冷静にさばきました。すでにどう動けばいいかを考えて動いている。
上級生に対してもズケズケとものをいう姿はたいしたもんです。

そこにタケとヨウスケのある意味ゴールデンコンビ。(ここにハルがいればトライアングルになります)
曲がりなりにもヒットをうったり、ボールを捕れないまでも止めている。
タケのセンター前ヒット、2-3と追い込まれてのヨウスケの右中間。
あの二人がそこまでできることにはっきり申し上げて期待していませんでした。
失敗して自分がどれだけできないか悟ってこい!といったのにそこそこできている。

今度の喜多方タクシー杯では、Bチームのキャッチャーを務めるコウセイ。
やはり練習ではなくて、試合で経験することで「次の自信になった。」といっていました。
右中間の満塁ホームランも見事でした。あれが振り切れた状態です。

そして、まじめにひたむきに練習に取り組んでいるフクダ。
練習では見事な打撃をするんですが、本番で萎縮してしまう。借りてきた猫状態。
それを脱却するためには実戦で成功して自信をつけるしかない。
努めて多くの打撃機会、守備機会を与えたことで何かをつかんだようでした。
最終打席、センターへの強いあたりでアウトにはなりましたが一番いい当たりでした。
コンパクトなレベルスイングをすれば彼も覚醒してくれると思います。

それぞれ雑ですが、それなりの成功を収めた新鶴さんとの練習試合。
これが大きな自信につながったようです。そして、もっと練習してうまくなろうとする心に火を点ける。指導するよりも何倍の効果があると思います。
試合に出れた選手は口々に「試合は面白い!」といいました。

ふっふっふ・・・
今はそれでよしとしましょう。
試合に出ることが恐ろしくなることがわからないと、そのひとつ上の本当の面白さはわかりません。
大事な場面で自分のミスによって試合が負けるような自体。
それまでのみんなの努力を水の泡にするエラー。
そういう失敗を経て成長していくんです。
まぁまずは黎明期、少しの成功を積み重ねていきましょう!

今週末も忙しかった。
4/9土曜は練習、4/10は午前中練習試合、午後入団式。
これで今年やっていくぞというひとつの区切りがつきました。
あとは前のめりでいくのみ。
その意味で、この練習試合をやる意義はありました。
グランドを3面もつくっていただいた柳津スポ少さんをはじめ一同に会したスポ少のみなさんありがとうございました。

さて、初戦は只見さん。動きのいいショート、体の大きなファースト、人数は少ないながらバランスのとれたチームだと見ました。打撃にしろ、構えがいい。スイングも振れている。
特に先頭から中軸は振り切ってくるので注意が必要です。

この練習試合の最大のプレーは初回の最初の遊撃手マナヤの好プレーでした。
あの難しい早く勢いのいいショートバウンド。
これをさばいたのは大きかった。あそこで先頭バッターを出したとしたら、すべての歯車が狂ったでしょう。いっきに崩れていたのは間違いありません。
年度初めでいきなり大敗は、思い切り出鼻をくじかれることを意味します。
アウトはたったひとつですが、とんでもなく大きく意味のあるプレーだったと思います。
4番の大飛球をとったコウセイもよかった。あそこでツーアウトであの飛球だった。
それをきっちりとって相手の勢いをそいでおいたのがよかった。
こちらの得点も相手のミスがらみですが、その虎の子の1点を守りきった。
この一戦に今年の進むべき道のイメージができました。
我慢して削られながら進みきる。
この我慢ができるかどうかに、今後の進退が決まってくるでしょう。

ピッチャー3枚もなんとかなる見通しがついた。
打撃陣も少しずつ振れている子が出てきた。
角度は小さいですが、右肩あがりな感じがでてきた。
あとはブースターをつけて、爆裂的に進めるかどうか?
全員が覚醒しないと倒せないチームも確認できました。
さぁ、いけるところまでいってやろうじゃないの!

この前の日曜日に今シーズン初めての練習試合を行いました。
対戦相手は、新鶴さんと柳津さん。
新鶴小学校におじゃましての対戦となりました。
勝敗は別にして、どの程度の仕上がりかを確認することが目的でしたが、あまりにもひどかった。
まず、バットが全然振れていません。ものすごく思い切りが悪い。
新鶴さんと柳津さんは振り切ってくる。
ストライクゾーンのぎりぎりの見極めができていません。
おいこまれて迷うような球がくると、中途半端な手だけのスイング、ハーフスイング、見逃しのオンパレード。
自分のスイング、ストライクゾーンに自信がない証拠です。
これでは戦えない。
それと状況をわかっていない行動が多々みられた。
野球は状況判断のスポーツです。
めまぐるしく変わるケースバイケースにどれだけ対応できるか?
あらゆるパターンを想定して、次にどう動くかを考えておかないと機先は制せない。
あまりにいきあたりばったりな対応が多かった。
その中でカバーのことについて試合前に確認しました。
カバーはあんまり近くにいっても意味をなさないから4メートル以上離れろよと!
さぁ、実際にそういう場面が回ってきました。
ファーストランナーが走る。セカンド入る。キャッチャー送球。送球それる。
カバーがいる・・・近すぎる・・・後逸・・・ランナー生還。

あーこの一連の流れ。最悪です。
この試合は1点差で負けました。
たらればの世界の話ですが、ここでも1点をくいとめることができた。
あの時、「なにしてんだー、カバーっていったべこの野郎!」と汚い言葉を発してしまいましたが、ものすごくがっかりしたり、ものすごくあたまに来ました。
ただ、怒りに任せて汚い言葉をはいたことは配慮に欠けていたと反省します。

カバーには上手いも下手もありません。
ただ一点。心遣い。
ボールが逸れないかもしれない。だけど、逸れたときの1%の可能性のために全力を尽くす。
ここにカバーの美点があると私は思います。
そこをないがしろにして、へらへらしてるやつにものすごい怒りを覚えた。
よっぽど感情をあらわにしたので、次から後ろ目にカバーにはいるようになったのはいいことでしょう。
練習試合でこういう細かいミスがでてよかった。
これが本番だったら目も当てられません。
私は、いつもカチコチに緊張していろとはいいません。
「張り詰めた弓はいつかゆるむ」
これが楽しいとは思えません。
普段はちゃらんぽらんでもやるときは全力を尽くす。このぐらいのスタンスでいいと思います。
そのやると決めたときぐらいは全身全霊を傾けて欲しい。
それが出来たときチーム全体で本当の勝利を掴み取ることができると思います。
まずは今日の練習試合は第一歩。わるいところを全部出す。
ビシビシ行きたいと思います。

昨日は高田スポ少さんとナイターで練習試合をしてきました。
今回は6年生を除いた新人チーム。
来週のフェスタ 新人戦 会津予選を見据えての練習試合となりました。

何が「扇の要」か?
タカヤのキャッチャーです。
キャッチャーが安定していると、ピッチャーの制球も安定します。
制球が安定すると、バッターは打ちづらい。
うちそこねが多くなると、守備にかかる負担も減る。
負担が減ると、守備の時間が短くなり、リズムが生まれる。
リズムが生まれると打撃に集中できる。
結果、得点に繋がる。
得点に繋がると、ピッチャーのエンジンがかかり、ますます調子がよくなる。
全体として、チームに勢いを与えるいい連鎖になります。
特に経験不足で、パニックになりやすい新人チームにおいてキャッチャーに安定感があるのは大きいと思います。
チームの中心的な存在であるほど、その果たす役割は大きい。
なにより、気持ち的に「任せたぞ!」と言い切れる、それがタカヤです。
4年生のときからレギュラーをはり、上学年にもきちんとものを言える。
野球に対する情熱と研究心をみんながわかっているから、その言葉も届きます。
そんな彼が扇の要とはよく言ったものです。
キャッチャーのためにあるような言葉ではないですか?
野球のダイヤモンドはまさに扇。その頂点の「要」にいる存在。スタートでありゴールでもあるポジション。
一人だけ、みんなと向き合って全体を見渡せる位置。
そこにしっくりとはまるのは、やはりタカヤ。
マナヤ、マナトの投球が安定していたのはもちろん二人のたゆまぬ努力の成果だと思います。
それをいかんなく発揮させるキャッチャー。
まだまだ荒削りな部分もありますが、この小さい集団がどこまでいけるか?
楽しみになってきました。

土曜日の運動会。晴天に恵まれました。
いやー暑いし、熱かった。
スポ少メンバーの活躍も見れました。
いかんなくもっている力を発揮する子。
まとめやくとして牽引する子。
たとえ負けていても最後までやりぬく子。

スポ少以外のよく知らない子どもたちもいるので、それはそれとして面白かったです。
しかし、全体としてあきらめるのが早いかなぁ。
見通すのが早いというか、見切るのが早いというか。
特に負けているとき、逆境のときに、最後まであきらめずにやりきる覚悟がないような気がしました。
あきらめないのは、馬鹿なんでしょうかね?

さて、それと次の日の日曜日、練習試合3試合。
監督の都合が1試合のみだったので、2試合は私が指揮をとりました。

1試合目は、ほおのきさん。
総体会津予選で4強の実力です。
バッテリーを中心とした守り、上位打線の破壊力。
どこまで食い下がれるかが課題でしたが、バッテリーのミスから簡単に失点する始末。
早いカウントで追い込んでいくように指示しましたが、どうしてもボール先行。
甘く入ったところを打たれる、必然の展開。
均衡しているときはいいのですが、崩れると一気に崩れる。
次の本郷さんのときもそうでした。我慢ができないというか、耐えられないというか。
まぁ、今の時点でそれが実力なんだと思います。
打線もちぐはぐ。
機能してるのは1番大斗と2番貴哉のみ。
これでは、とって一点。当然勝てません。
3試合目の高田さんは、5年以下の先発メンバー。
ここでわってほしいことは、自分に何ができて、何ができないか。
特に2年生や今年入ったばかりの新人の子どもたちに実際に試合にでて、それをわかってほしかった。
試合に出てみないとわからないことがあります。
試合に出て実際活躍しないと面白くありません。
その前に、どんだけできないかを知ること。
それは何をすればいいかを考えるいいきっかけになるはずです。
3試合全敗。
まだまだ通用しないことがわかりました。
まず、立て直すべきはバッテリー。
それと打撃。自分の持ち味をきちんと発揮できる覚悟が必要です。
まず、ボールの見逃し方が悪い。
特に2回連続見逃しの三番ヤマト。
見逃すときに体も上下するので、低いボールなのに、審判からはストライクに見えてしまう。
本来、見逃すときはトップの位置でなければいけない。
なのに、ハーフスイングや全然タイミングのあっていない見逃し方。
トップの位置を理解していないということです。
たとえ顔面から5mmのところをとおっても、涼しい顔で平然と見逃すぐらいがかっこいいんです。
自分の判断に絶対の自信を持つ。
見逃し方の練習もしていかないと。

しかし、全部負けはしましたが、試合後にみんなで弁当を食いながらああでもないこうでもないと議論する時間は貴重な時間でした。
これからもっともっと熱くなる中でするたあいもない会話が友情を育むことでしょう。
がんばれソフト少年たち!
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