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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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6月初旬、まだそんなに暑くもない、真っ青な空の絶好の野球日和。
遠く福島市では、全国大会への最終章の県大会をやっています。
会津代表の湯川男子さん、イーグルスを撃破した猪苗代さんの健闘を祈りつつ、新鶴スポ少さんと練習試合にのぞみました。

今日は2試合、6年生をいれたフルメンバーと、この秋からの新人戦を見通したアンダー5年生の試合でいきます。

今日の課題は、「失敗を恐れず、チャレンジしていくこと。」
その他、スライディングをしよう!とか細かい指示はしましたが、7月の白獅子へむけて個々のスキルアップ、チーム全体の底上げが目的です。

ただ無策でのぞむのではなく、試合の流れをみて、今この状況で自分に何がもとめられているか?
なぜそう思うか?
そしてその状況に対処するのは、今の自分の持てる限りの武器を総動員して、どう戦うか?
そのビジョンが必要です。

6年生をいれたフルメンバーでの結果は6:6の同点でした。
ミスを恐れず、積極果敢にいった結果としてはまずまずの出来でしょう。
新鶴スポ少さんの5年生エース、まだ一段と速くなっていました。
まだ粗削りながら、外角のやばいコースにバンバン入る時もあります。
あと10キロは早くなるし、もっと厳しいコースをつけるようになるでしょう。
まさしく今も将来もイーグルスの前に立ちふさがる強敵と書いてライバル。
ここで苦手意識を持つわけにはいきません。

今日の作戦は「ガンガン行こうぜ!」防御、MP消費を考えず、はなから持てる全力を出していきます。
今現在の自分たちの持てるすべてを最初から出し惜しみせずぶつけていく。
イニングが3球でおわろうとかまいません。
三球三振でも構いません。ボールに合わせることなく、とにかく、振って振って振りまくる。
三振しても、ごろアウトでも構いません。
迷いなく全力スイングを指示しました。
その意味を一番わかっているのが、思い切りのいいスイングの今日の4番に置いたヒロヤ。
今日の彼のスイングの迷いはありませんでした。
外角だろうと、高めだろうと、タイミングを合わせてフルスイング。
行先はボールに聞いとくれのスタンス。
それでいいんです。100のチカラを持つ人が、ストレートに60%、チェンジアップに40%とチカラを分けていたとして、ストレートが来た時の対処するチカラは60%。
兵力、集中力を分散させていては、自分の持てる力の60%しか出せない状況でしょう。
ヒロヤは違います。100%をフルスイングしている。
あてにいこうなどと思っていないでしょう。とにかく、タイミングを合わせて全力スイング。
その時ヒロヤの打撃力は100%になるでしょう。吹っ切れている分を出して120%。
そして、ホームランを打って結果をみせる。どや顔をしていい場面です。
自分のストライクゾーンに入ってきた球は、すべてうつ、ボールでさえも打ってやるという気迫が見えました。なにより、迷いなく、初球から全力スイングがいい。
そんなヒロヤの背中を野球の神様は、少し押してくれたようです。
左中間まっぷたつのホームラン。迷いのないスイングである分、当たった時の加速力、貫通力が違います。
ヒロヤにも手ごたえがあったでしょう。また彼のココロに分厚い自信という名の層が積み重なりました。
ヒロヤのいいところは、迷いがないところ。
迷いがない人などいないでしょうが、彼はわりきっています。
打てなかったらどうしよう?とか、打たないとやばいなとか、マイナスの思考があまりありません。
ただ自分は、フルスイングをするのみと心得ている。一孤のサムライ。
一球一球に全身全霊をかけています。
準備ができている状態でした。
そこからのホームラン。チームに3点をもたらすことができました。見事でした。
4番としての仕事をきっちりこなしました。

迷いをまったく消し去ることはできませんが、対処はできる。
今日一番、ヒロヤがそれを実感させてくれました。
チームために自分にできることは、なんだろうと考え、最善を尽くしてチャレンジしている。
それがいい結果に繋がってくれる。
これほど、ヒロヤを成長させるものはないでしょう。
その自信の積み重ねが、さらなる飛躍を生んでくれます。

そしてそれを見ているイーグルスの面々。
「ヒロヤには負けてらんねぇ。よーし、俺もやってやろう!」
いい意味で刺激になります。

エース、ハルヤの不在を埋めたタケル。
いつもはコントロールが安定しませんが、今日は安定しないながらもなんとかしようという気概が見えました。
3ボールまでもちこまれますが、どうにか打たせて打ち取る。
この試合で、きっかけをつかみかけていると思います。

そしてそのタケルを支えるキャッチャー、ヨウスケ。彼も要職のキャッチャーというポジションをなんとかしようとする意志が見えます。

凸凹ならぬ凸凸コンビですが、なんとか機能している。
バックもちゃんと守ってくれています。
二死でスコアリングのポジションまで攻め込まれますが、なんとかしのぎ切る。
このあたりにも成長のあかしが見えます。

ほかにも、2打数二安打のユウゴ。ピッチャーもやってどこでも守れるユーティリティぶりを発揮したケンタ。
いい材料はそろってきています。

あとは、それをどう活かしていくか?
子どもたちも自分の役割をわかってきています。

それは、自分で考えて行動している証拠だと思います。
よく練習中に、「監督、どこ守ればいいですか?」と聞いてきます。
それを最近よく聞いてくるのは、レン、ユウゴ。
いろんなポジションを守らせているのもありますが、自分のポジションを確認したいという意思が見えます。
「おい監督、俺はどこで活躍すればいいんだい?」
そういう風にもとれる積極的な質問。自己主張があって大いにいいと思います。
自分をだしていくということの練習になっています。

さて、ここまでのいい流れをどういい結果に結び付けていけばいいか?

さぁ毎週大会のシーズンに、お母さん、お父さんを泣かせるような試合をしてほしいと思います。









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高田さんとの毎週ナイター練習試合。
ここはチャレンジの場です。結果の可否はともかく、多くの選手に出場機会をあたえる場所です。
前にも触れましたが、下級生の成長が著しいです。
今回は、3年生に注目します。
彼らもいままでできなかったことができるようになってきている。
ピッチングに目覚めたケンタ。まじめにやっていけば、この先もっと伸びるでしょう。
外野にはいって、誰に言われるまでもなくサードのカバーに入るセイ。
カバーリングは、相手に対する気遣いができるかどうかです。
そして先を読んでいる。「もしかしたら、はずすかもしれない。もしランナーが走ったら、サードに投げる。ファーストがあの位置にいるんだったら、あいつの肩の強さだったら、届かないかもしれない。だから、カバーはこのあたりだな。」
この状況判断、いい訓練になります。
周りから言われて、とりあえずいくんではなく、自分で考えてカバーに入る。
セイだけではなく、ユリアもできてきています。
ユウゴも捕ったあとにどこに投げるかを考えて、ファーストに投げやすい体勢で捕球しようとしている。

ただ一生懸命やることから、少し考えてやるようになってきている。
精神的に成長しているあかしだと思います。

その中で、この前一番「うんうん。いいぞ!」と納得したのが、ソウゴのバッティングです。
高田さんのエースからツーストライクに追い込まれながらも、きっちりとらえてのセンター前タイムリーヒット。
相手のエース、ルイ君は、次世代の会津でも屈指の好投手になるはずです。
その彼からヒットを放つ!
無我夢中の中の結果ですが、いい結果が出るには必ず理由があります。
私がソウゴをかってる一番の理由はおもいきりがいいことです。
スウイングスピードがはやい。
そして、器用ではありませんが、なにより素直なところ。
素直さが吸収力を高めます。
入った当時は、キャッチボールもままならず、すぐに泣くことも多かった。
ですが、このところ一番伸びてきているといっていいでしょう。
自信がついてきている。
それが顔に出ている。態度に出ています。
どんなピッチャーに対しても物怖じしなくなってきています。
それよりか、もっと打たせて欲しいと積極ささえ出てきました。
打つことが楽しくて仕方ない。
その思いが、お尻フリフリのビートを刻ませます。
そのビートが余裕を生んで、いいバッティングにつながっていく。
いい傾向です。

特にバッティングについては、5,6年生に引けを取らないスイングスピードをもっている。
前後に小刻みに揺れながらスタンスをとる。ビートを刻むようにリラックスしている。
これは他の選手にもまねしてほしいところ。
そこから、前の大きなスイング。当たればヒットになる領域「ヒットゾーン」が大きい。
相手のエースの三振を取りに来る力のあるボールに振り負けなかった。
お手本のようなきれいなセンター返しです。
やっと結果がでたなとほっとしました。
期待をかけていた選手たちが結果をだしてくれるとやはりうれしい。
ソウゴも「やれる!俺はやれるぞ!」と自信になったはずです。
まだまだ伸びるでしょう。ここをこうすればもっと打てるというポイントがまだまだあります。
ソウゴに限らず、伸びしろが多い3年生。
同じようなタイプの選手がいないのも彼らの個性でしょう。新チームになって、カギを握るのはこの世代かもしれません。
さぁ、彼らの公式戦デビューは近日公開です!

昨日も高田さんとの恒例のナイター。
こういった他チームとの試合は、いろんなチャレンジができていいです。
その中でも、今回の課題は投手の安定と初回の守備でした。
後攻のイーグルス。当然初回は守りからです。
高田の1番のリードオフマン、強烈なサードゴロ。
タイセイ、正面ですがよく反応しました。
しかし、送球が少しそれた。ファースト、ルイが捕球しますが体勢をくずして落球。
課題の立ち上がりの安定を手に入れられません。
ですが、その後ファーボールをだしながらも今回先発のレントがふんばります。
そして、ひさびさに初回を0で守り切りました。
苦しみながらも、たちあがりに先制されなかった。
クイックやチェンジアップを駆使した投球。
レントは現状で、できる限りの投球をしたと思います。
そして、投手の間に競争の心理が働いたと思います。
学年がしたのピッチャーが0点に抑える。
スタメンを外される。
当然、おもしろくないでしょうが、なぜそうなったかを考える。
そうすれば自分がなにをすればいいかわかるはずです。
腐ってもいいでしょう。人間です。でも、くさりっぱなしで終わるにはもったいない。
謙虚に自分を見つめなおしてほしいと思います。

さて、白獅子まであと2週間。
いまだ答えのないイーグルスの形。なんとか、いちばんいい形を見つけていきたいと思います。

昨日も恒例となっている高田さんとの水曜ナイター練習試合。
試合の多くは、土日に行われますが、平日のナイターで経験値をあげることができるのは貴重です。
身内の紅白戦では、どうしても緊張感がなくなってしまう。
ユニフォームを着て、ライバルチームと戦う。
あくまで「試合」というカタチにこだわる。
このお膳立てが大事なんです。
子どもたちのソフトボール魂にスイッチが入ります。
これは、イーグルス、高田スポ少どっちにとってもWINWINです。
シーズンを通して、このやり方ができればと思っています。


さて、そのナイターについて。
「ただ」やるプレーをなくすこと。目標をもって、プレーすることを試合前に意識づけました。
今日の課題は、

1、ランナーにでたら走る。スチールでもディレードでもいい。
2、ファーストストライクから打ちに行く。
3、打撃のトップをはやくつくる。

これがチームとしての目標です。
そこに個人個人の目標をもつ。
キャッチャーリョウであればキャッチング。
捕る瞬間、押し込みながら握るようなキャッチング。
それと、ゴロでそれた場合、体をダムの壁のようにひざをついて止める。
ピッチャー、レツ。シュート回転=右にそれるボールの修正。
個人個人が、「今日はこれに気を付けてやろう!」と意識することを課しました。

試合に入ると、いろんな失敗した場面が出てきます。
昨日目立ったのは、ファーストルイの守備。
まだ自分の守備範囲がわかっていません。そもそも守備範囲は、その状況によって変わるもの。
自分が捕れると思った場合は、捕りに行っていいです。
準備はできていたんでしょうね。反応はしていました。
もう少しで捕れるところで、ファーストに戻ってしまう。
あきらめたわけではなく、自分のボールだと思わなかったんでしょう。1、2塁間を破られます。それが何度かあった。
打った瞬間に、「俺のボールだ!」と判断し、セカンドユウキの動きを見ながらどう動くか判断する必要がある。
野球は選択と判断のスポーツです。
状況に応じて、どれだけ的確な判断を、個人でして、チームに落とし込むか。
これがスムーズにできるチームが強いと思います。
今は、失敗してもいいんです。むしろどんどんミスっていい。
そのミスをしないように次に備える。
今回は、こうだったからミスった。だから、次は「こう」やってみよう!
指導者の私たちもいいますが、それを自分で考えるようになると面白くなってきます。

高田さんのエースは変則モーション。普段のタイミングの取り方では合いません。
いつものタイミングの取り方をしていた、タケル、ハルヤ。
最初の打席は三振ながら、次の打席、その次の打席で早めにタイミングをとろうとしている姿勢は見えました。
打席に入る前から戦いは始まってるんです。打席に入ってから、「やべ、遅いな」と気づくようでは負け決定です。
ですが、おそまきながらも状況を打開しようという努力が見られました。
結果がでなくても、そこは評価すべきところでしょう。

そして、収穫もありました。
レントがピッチャーとして計算できること。
ピッチャーレツが少しずつ安定する方法がわかってきたこと。

普段の練習の中ではなかなか気づかないことを気づかせてくれるこの水曜ナイター。
今後も選手全員のチャレンジの場としたいと思います。









この土曜日は今季初の練習試合でした。
桜舞う、春風強襲の吹上グランド。
坂下南さん、新鶴さん、柳津さんの3チームと対戦しました。
結果は、3連敗。
この結果は見えていました。まぁいまの実力ではこんなところでしょう。
計算できる選手が3人ではそうでしょうね。
昨年からレギュラーを張っていたユウト、代打の切り札のリョウ。俊足のレツ。
この6年3人はなんとか計算できる。
しかし、そのほかは・・・

どこまでできて、なにができないか?
それを私を含め、チームメイト、そしてなにより自分がしること。
勝ち負けはおいといて、それをこの練習試合の目的としました。
収穫はありました。

ピッチャー。試合を作れるのはやはりユウト、レツはまだ不安があるけど、この先経験を積んでいけばなんとかなる気配。

キャッチャー、ユウキがゲホゲホいっているのでリョウの一択。以前よりアップアップしなくなりました。なにより、ピッチャーを勇気づけるような「ナイスボール」の声がいい。

ファースト、ルイ。明らかに経験不足ですが、自分の面に入ったボールはきちんとさばいていました。あとは悪い送球の時の対応を覚えれば使えます。

セカンド、ユウキはそつなくこなしますが、レンにはまだまだ育つ時間が必要なようです。やる気はあるので経験を積ませていきましょう。

サード、レント。途中で足首の負傷交代。まだまだサードの守備範囲や積極性が前面に出てきていません。受け身にならないようなサードを目指してほしいです。その後のタイセイも来た球をさばくという感じ、自分から取りに行くようなどう猛さ、積極性がサードには必要なので、そのあたりを教えていきます。

ショート、レツ。守備範囲の狭さ、処理の遅さが目につきます。どこに打つかを予想して動く感覚が必要です。レツもまだまだ受け身、そのあたりは自信のなさからきてるので、この先経験を積む必要があります。ユウトは、ショートを守るときは、自分のことだけではなく周りに指示をだし、鼓舞するようなキャプテンシーが必要です。

レフト、守備機会がほとんどなかったです。テンカイ、ユリア、タイセイ強い打球がいったときが心配です。

センター、タケル。むつかしい打球はありませんでした。ただ、慎重にいこうという大事さに欠けます。まだ握力も低いので簡単なボールのシングルキャッチはやめましょう。

ライト、ヨウスケ。思ったよりできるんだなというのが素直な意見。もっとできないのかと思いました。声は間違いなく一番出ていました。打球に追いつく意識もある。
うまくなる要素はあるので、なだめすかしていけば化けるかもしれません。

そのほか、チーム初ヒットのケンタ、試合に出たくて出たくて仕方ないセイ、ソウゴ。

この16人にチャンスを与えつつ、自分で成長していくという意識をもってもらいたいです。
全体的には、思ったよりできるんだなというところ。
もっとできないと思っていました。
バッテリーが成長し、一定の守備力が身につけば、ジャイアントキリングも夢ではない。
なによりも、試合にでることが楽しくて仕方ない。
やってて楽しいぜ!というたぐいの声は去年のチームより出ていました。

まだまだ幼い。
そこはぬぐえませんが、なんとかできそうだという手ごたえはあった。
それをどうやっていくかが問題なんですが、そこを考えて実践していくことがだいご味でしょう。


試合の後にいいました。
試合にでるだけがスポ少ではない。
試合中のベンチをきれいに整えること。
声をそろえて挨拶をすること。
どれも生まれ持った才能に左右されないことです。
気を付けていればできる小さなこと。
まぁこれが普通にできるのが難しいといえば難しいんですがね。
それができなくて、高度なチームプレーなどできるはずもない。

私は見ていました。
3年生が自分のことしかできないでいる中、
2年生のレンがひとり、チームの散らかっているヘルメットを並びなおしていることを。
それをみて、3年生もベンチを整理する。
私は何回か、散らかっているヘルメット、ボールを気が付いたら整理するようにと厳しくいっていました。
それをもくもと実践する2年生。まわりをみて、自分のやるべきことを判断できるということです。
これは野球のチームプレーにつながります。

こういうところがスポ少です。
こういう気持ちが育つチームは強くなります。その心がチームをひとつにし、強くしていくと思います。

小さいことができなくて、大きなことはできない。

私自身にも耳がいたい言葉ですが、折に触れ言い続けていきたいと思います。




4週連続の高田さんとのハッピーウエンズデーナイター練習試合。
距離が近いのでお気軽にナイターで練習試合ができます。
毎週末に大会が入っているこの時期、日照時間もないのでまともにグランドで練習できません。
そこで、ナイター。
しかし、使用回数が限られています。
そこで知恵を絞りました。
1チームで1回より、2チームで2回を合同でやったほうがいい。
そんなわけで8月9月はお付き合いいただきました。

私はこのナイターに勝敗は求めていません。
いろんなことを試す場になっている。その意味で気持ち的には前向きにリラックスした状態で挑戦できるのではないでしょうか。
ここで、試して上手くいったことを次の公式戦で試してみる。
反対に失敗したことを修正していかす。
この実践経験は貴重だと思います。

その最終戦。
このナイター、一言でいえば
「雨降って地固まる(ああ、うまく収まってよかったぁ)。」です。

初回、先頭をセンター前でだしますが、ツーアウトを取る。
三塁にすすめますが、二死なのでここを踏ん張ればというところで、ここから崩壊します。
ショート、センターよりにむつかしい打球。
マナヤよくおいついて、むつかしいごろにアジャスト、
「んー、うまい。」と思った次の瞬間、送球が少しそれます。
ランナーの足も速いので送球も速くする必要があった。力が入った。
ファースト、ヤマト、グラブに当てながらも捕球できずそらす。
いやな雰囲気になります。
この時、この二人には確執が生まれました。
「ちゃんととれよボケ。」
「ちゃんとなげろよ、くそ。」
お互いの心のうちの代弁です。そこから、ちぐはぐな展開。
二死からリズムを狂わされたピッチャー、パスボール。
打ち取ってるあたりも飛んだところがよかったりしてセーフ。
盗塁もアウトのタイミングなのでポロリ。
そのショート、マナヤのピッチャーへの雑な返球を見た時に、私が切れました。
自分のミスを、外に八つ当たりしている。それがプレーにでた。
これが許せませんでした。がっとばす。
こんな奴をのさばらせておくことはできません。

ベンチに帰ってきたとき、自分でもわかっていたんでしょう。半泣き。
目を合わせない。と、いうか合わせられない。
自信とプライドが崩壊寸前でした。
周りも気を使う。気を使わせる時点でだめなんですけどね。
あそこは、マナヤかヤマトのどちらかが、「みんな、ごめん。俺のミスだった。」と大きな声であやまって、否を認めるべき。
これを小学生に求めるのは酷か?
どんな態度でベンチにもどってくるのか、試したかったんで、椅子にすわったままあえて動きませんでした。
「俺はあったまにきてるぞ。」
不穏な空気を感じさせる。

案の定、3点をリードされて最悪の雰囲気、この原因となった二人に気をつかった、密集できずに、とおまきな円陣。
私ははらわたが煮えくり返っています。
この原因を作った二人を攻める。お互いの限界のプレーではないことを確認する。
あれは少しの気遣いで防げたミスです。
マナヤは、強くいい球をなげる努力。
ヤマトは、むつかしい球をとって体制不十分でもアウトにしようと精一杯投げてくる魂のこもった送球を捕らないといけない。グラブに当てているので、なおさらとらないといけない。あれは精一杯、伸びれば捕れた球。
お互いに最初のボタンを掛け違えてしまった。
これはよくない。チームのネットワークが崩壊してしまいます。
あの初回のスカスカの円陣。あの円陣はみんな組みたくなかったでしょう。
ここ最近にない、クソクズな立ち上がり。
おめぇのせいだの応酬。
なんかこれはやばいぞと、守備機会のなかった能天気なユウヘイも思ったはずです。
最悪の空気がベンチに漂う。

この終盤にきて、しかも右肩あがりのこの時期にこの展開。
練習試合としては最悪の立ち上がり。
この状態は、あの総体戦に似ている。
しかも、チーム内で軋轢もある。
こうなると流れは完全に高田さんペース。
それでも、追加点を許さず、1点ずつ追いついていく展開。決して打ち勝っているのではなく、ミスがらみの得点。しかも、1点ずつにきられている。

この未熟なチーム。
みんなが同じ方向を向いて、初めてその真価を発揮できるこのチームが、ばらばらの状態。
まずはそこをなんとかしなくてはいけない。
腐ったままのショート、ファーストを復活させる。お互いに和解をさせる。
ここは策を使いました。策というかアドバイス。
それを実行させたあたりからゲームの流れも変わってきた。
チームの中で争っているようではうまくいくはずもない。
自分の否を認め、そこを繕う努力をみんなですること。
みなが同じ方向を向いたときに、小さいベクトルがとんでもなく大きなベクトルになる。
今日のこのナイターでもその光景をみることができました。
あんなに「この野郎」とお互いに思っていたチームが、少しずつゲームの中で生まれ変わる。
プレーもそうでしょうが、態度もそうです。
次はやらない。
という覚悟がある。
それを後押しする、サードフミヤのむつかしい打球の捕球。
それを見せられたショートのプライド全開。
あの2球はむつかしい打球でした。
見事な捕球。
「上手い!」と言わざるを得ない。
ただ突っ込むのではなく、間合いを図りながら突っ込んでいる。

そして、ファーストへの最大限の注意を払っての送球。
6-3のホットライン。
むつかしい打球をさばきながら、ファーストへのやさしさを感じる鋭い送球。

「今度はちゃんと投げよう。ファーストのために。」

「今度はちゃんと捕ろう。ショートのために。」

これなんです。二人に足りなかったものが満たされていく。
ああ、このふたり、わかってくれたんだなと思いました。
最初からやれよ、ぼけがと思いました。
男はそれ以上言わなくていい。プレーで語れ。
この二人、次は、やらないでしょう。またひとつレベルがあがりました。
お互いの不注意でのエラーがチームをどん底に落としたけれども、そのゲーム中に立て直すリカバーの速さ。
それぞれの選手のベクトルが同じ方向を向きました。
そうなると、イーグルスは強い。
初回のこの世の終わりの円陣から、いつもの、いや、さらにもう一枚進化したイーグルスの円陣。
そこからは一気呵成。
逆転のタイムリーを放ったマナヤ。気持ちよかったはずです。
口には出しませんが、腐るよりも自分の否を認めて、前向きにプレーすることに切り替えた。
この切り替えはなかなか難しいものです。
引きずってしまうのが大抵。私もそうでした。
そうなると、周りも面白くないし、自分も面白くない。
クヨクヨやっても、気持ちを切り替えても過ぎる時間は同じ。
どっちが利巧か?
いわずもがなですが、いったんへこんだところを回りに見せてしまうと、なかなか収められないものがあります。泣いたカラスはすぐに笑えない。
最終回が終わったときに、目もあわせられなかったくせに、最後は笑顔になっていました。
「んっ、一皮向けたな。」
難しいゴロを裁いて、ファーストヤマトへの丁寧な送球。
今度はちゃんと投げよう。
その丁寧さに気づいた。私を含め、選手全員がほっとしたでしょう。
「ああ、よかった。丸く収まって。」と。
あの二人がケンカしたまま終わらなくてよかった。そしてゲームも逆転してよかった。

まさに雨降って地固まる。

最後はいつも以上にいい雰囲気になったイーグルスがあった。
「こいつら、またドラマをつくりやがって。」
私も安心しました。

思うんです。
「心の結集力」っていうのはあると。
あんなに雰囲気の悪いチームが、最後の最後で立ち直り、さらに以前よりもよくなる。
みんな同じ目標を見ている。射るような視線。
そう感じた時のあいつらの強さ。
改めて、それを感じました。

そこを確認させてくれるには、やはり実践がいい。
こんな経験は紅白戦ではできません。
終盤にこんな経験をさせてくれる高田さんに感謝です。
さて、今週末の美里連盟の主催試合。
おたがいにがんばりましょう。
























18:30
今のだいたいの日照時間です。
日が短くなって、まともな平日の練習ができません。
これはどのチームも同じ境遇。
この境遇の中で、どうするか?
この問題に10何年も取り組んできました。
保護者の車のヘッドライトに囲まれて練習をしたこともあった。
投光器を買って、並べたこともあった。

今は、9月の第2週あたりから長峰代表の尽力で藤川公民館で室内練習ができます。
そしてシーズン終了まで、高田スポ少さんとの合同のナイター練習。
単独のスポ少だと1回しかできないところ、高田さんと組むことで2回できる。
うちのチームは外交的なやつが多いので、どんなチームでもたいてい仲良くなってしまいます。
高田さんも盟友というべきチーム、他に新鶴さん、本郷さんで美里連盟の四公。
お互いに気ごころが知れているチーム。
先の大仏杯では、おそらく史上初となる美里連盟、しかも高田地域のアベック優勝でお互い波にのっている。
春から切磋琢磨してきました。
お互いを削りあい、造形を極めていく。
総体でメッツさんを最終回まで追い詰めた高田さんを見て、俺たちもやらなきゃと鼓舞される。
そして、白獅子でイーグルスが県大会にいく。
そして、先のアベック優勝。
お互いいいチームになったと思います。
両チーム入り混じっての優勝の記念写真は、本当にいい写真だと思います。
勝つことだけに特化しない。
相手をリスペクトしながら、一緒にバカもやれる。
ほんのすこし前のスポ少ではできなかった。
なんか垣根を感じました。
それをなくせていけばいいなと常々思ってきました。
もちろん、戦う時は敵として。そこはけじめをつけて。
だけど、終わったら、ソフトが大好きなあほな野球少年どうしで肩を組んでバカをやる。
この距離感がいい。
まして、高田さんとイーグルスは中学校で敵ではなく味方になる存在。
小学生の時に、大いに戦い、大いに認め合ってほしいと思います。

その意味で、この秋口のナイターはいい。
お互いにウィンウィンのナイター。
実力拮抗で、どちらに転ぶかわからない。
いろんな戦術を試すうえで、ちょうどいい。

戦術的にいろんなバリエーションを持ち始めたイーグルス。
練習では試していますが、練習試合でそれが使えるかどうかを見極める。
今回のナイターでも新しい作戦の弱点がわかりました。
そこを修正して、次回に臨む。
ここに積み重ねがあります。
そうやって、イーグルスは自らの戦術を増やしてきた。
それ以上に、自分たちで考えてやってるなと思う場面が今日のナイターでありました。

4:0でイーグルス優勢
終盤の高田さんの攻撃
ワンアウト、1、2塁の場面。
いきなりダブルスチール。私は想定もしていません。
サードフミヤ、バッターのバントの構えにチャージ
高田さん自慢の快速ランナー走ります。
「え?走った?」
そう思う前に、キャッチャータカヤ捕球と同時に送球。
それを見越したように、走ったランナーを警戒していたマナヤがサードのベースカバー。
2塁ランナーと競争ぎみになりますが、タカヤの送球はマナヤのタッチするポイントにレーザービーム。
マナヤはタッチするだけでアウト。そしてその背後にきっちりカバーに入るレフトのコウセイ。
ミリ単位のミスも許されない場面。
相手の終盤にきての起死回生の攻撃をあっさり摘み取る。
私がノー警戒なのに、自分たちの状況判断で危機を乗り越える。
私の指示なしでも、ここまで見事な連携。
感動すると同時に、デジャヴな感覚。
2年前の全国チームと同じような感覚。
「ああ、俺がいなくてもこいつらできるな。」という私の手を離れていく感覚。
もう教えることがないなという、あのデジャヴがよみがえりました。
このさみしいながら、まぶしく成長したあいつらを誇らしく思いながらも、また寂しい。
このジレンマ。

だっこしなくては寝れなかった赤ちゃんが、一人で寝れるように。
まして、一人で寝るから近寄んな、みたいな。
手を離れていくあのさみしさのデジャヴを感じてしまった。

今日の練習試合の前のミーテイング。
「俺は次の大会、お前たちは負けると思っている。俺もそうだが、おまえらにもどこかに油断がある。お前たちが負ければ、やっぱそうだっただろうとなる。そうならないように、気を引き締めていけよ。俺の予想を裏切ってみろ!」
そんな風にはっぱをかけてみる。

高田さんとの緊迫した投手戦。
お互いに攻め手を欠きますが、中盤4回の2死から相手が初めての四球をユウトに与える。
最初の打席であまりあっていませんでしたが、ここは幾分コンパクトにいったようです。
ライトにツーランで2点先制。
この2点で、イーグルスの相乗効果。相手よりも精神的優位に立つことで実力以上がでる。
そして打つべき時にタカヤ、代打のリョウが打つ。
効果的な追加点を小刻みにいれるところ。
この強さは本物か的な空気。
いやいやまてよ、まだまだ待てよ。まだまだそうじゃないでしょうと打ち消してみる。

この試合、エラーらしいエラーはありませんでした。
アウトをどこで一番とったかといえば、ショート、そしてサード、ファースト、ピー、セカンド。
むつかしいフライを取ったライト。
守備が固い。
この守備力がイーグルスを支えている。
だから、あのエースが安心して司令塔のキャッチャーに投げ込める。
守備位置の指示さえいらないのかなぁと、今日のショートライナーゲッツー。
いいところに守っている。予想している証拠です。
つくづくいいチームになったなぁと思ってみる。

まぁ慢心してはいけないので、このあともチャレンジャーの覚悟でいきます。
不思議なんです、あいつらから、
何が何でも勝とうという気が感じられない。
変な気負いもない。
私は、それでいいと思います。
何が何でも、って。
そじゃなくて、私は自分たちの矜持に基づいて気持ちよく勝ちたい。
守ろうなんて気はさらさらない。
ただただ全力をだして、気持ちよく笑おう!これです。

磐梯噴火記念大会、第3試合からの参加。
メンタルの最大の敵はもてあます時間。
そこを集中切れずにできるか?

次回は金曜、宮小で練習です。
























試合の勝敗を別けるであろうギリギリのプレー。
その重要性については、何回もいってきたし、何回もミスって逃してきたところ。

しかし、この前の練習試合のやつらは違っていました。


細かいミスはあるんですけど、
ここをミスってはいけないプレッシャーのかかる場面で、自分のやるべきプレーができていた。
結果的にそれが試合の要所を締めることになる。
勝利につながる。
狙って点数を取りに行って、狙って相手を封じ込める。
それができていました。

大きく崩れることが無くなったエースマナト。
抜けたらヤバイ大飛球を落とさずキャッチしたユウヘイ。
2死からここぞの場面でダメ押しのタイムリーを打ったヤマト。
それこそ全員がチームとして機能している状態。
この状態になると強いことを証明しました。
相手が強くてもこれができれば、勝機はあります。

本郷さん、坂下南さんに勝利しましたが、高田さんには負け。
いつも対戦している相手ですが、気合の入り方で既に負けていました。
特に高田さんの下位打線に勢いがある。
4年生が中心ですが、こちらの6年生よりも勢いがあります。
何が何でも打ってやろう、塁に出てやろう、ランナーを進めてやろうという気迫が声や態度に表れている。
その気迫に押されてしまうイーグルス。
不用意に甘く入った球を見逃さず、フルスイング。
下位から上位につないで、その上位がきっちり返す。
これができている高田さんは強かった。
まさに一丸。
イーグルスがまさにやろうとしてることを先にやられてしまった。
その口火を切ったのは7.8.9番。
すばらしい働きでした。

反対にイーグルスには、それがなかった。
気迫だけは勝てませんが、気迫なしにも勝てません。


高田さんは、本当に好敵手です。
イーグルスが勝つこともあれば、高田さんが勝つこともある。
そうはいっても勝った回数で言えば高田さんのほうがうえでしょう。
決定的に負けているものがあります。
高田さんの声のだしかた、取り組む姿勢。
これにはイーグルスは敵わない。
指導者の取り組む姿勢の問題でしょうね。
私もまだまだ甘いということ。
声は出したほうがいいとは思いますが、人にだせと言われて出す声ではダメだと思います。
その意味で今のイーグルスはどのチームにも負けているでしょう。
その点高田さんは、そこを振り切っている。
気持ちいいくらいに清々しい全力の声。
チーム全体を鼓舞しています。
見てる人のだいたいは「いいチームだなぁ。」と思うでしょう。
声を出すことに迷いや恐れ、抵抗、恥ずかしさがない。
中心選手が率先してかれるまで声を出している。
ひるがえってイーグルスは…。
勝っているとき、調子のいいときに出るのは当たり前。
しかし、ピンチの時、自分がミスったときにこそ、声を出す。
それを強要されて出る声では、本当に深いところで高田さんのようなチームには勝ちきれないでしょう。
私はこの先も特別、声をだせと強要することはないでしょう。
しかし、自発的な声や行動の大切さをとくとくと説いていくでしょう。
小学生の今、気づくことは難しいかもしれない。
だけど、本気で勝ちにいくとき、本気で野球をやるときにその大切さに気づくはずです。
それに気づいて行動に移すときに、はじめて勝ち負けだけでなく、ほんとの意味でいいチームになって高田スポ少さんに追い付くことができるでしょう。

さあ、明日は白獅子杯最後の練習。
いよいよ決戦間近です。
白獅子杯に向けて、実戦練習を積み重ねています。
まずは練習試合で、いろんなことを試してみる。
高田スポ少さんの協力のもと、毎回ノーアウト2塁の場面からの練習試合。
守るほうは、最小失点に抑える意図で、打つほうは確実にチャンスをものにする意図があります。
これは、いい経験になります。
同じチームではないので、いっていの緊張感がある。
かといって、緊張してカチコチになる必要もない。思い切ったことをためせるチャンスです。
この場面、いかに早い段階で3塁にランナーを送るかが肝になります。
ノーヒットで得点できる場面。
ヒットを打てなくても得点できる機会を確実にものにする。
それができるか・・・

わがイーグルスは、まだまだ不十分。
バントにしても確実性にかけます。
ワンアウト、3塁の場面をつくっても後続が三振の山。
昨日はそこが高田さんとは違いました。
高田さんは好機に打つ。
イーグルスは打てない。かすりもしない。4、5番が内野ゴロさえも打てない場面があった。
こりゃあきまへん。


守備でもまずい守備がなんこか、ファースト、ライト、セカンドのエラー。
あたりまえにやってほしいところでそれができない。
落としていけない場面では、落としてはだめなんです。
そらしていけない場面では、そらしてはだめなんです。

もしこれが本番だったら・・・想像するのも怖いです。

今週末はひめさゆり大会。当日抽選なので、どことやるかもわかりません。
そこそこはやれると思いますが、厳しい試合になった場合にどこまでやれるか?
最近、気になっていることがあるんですが、なんとなく慢心しているような感じがあります。
馴れ合いになっているというか、ひたむきさがない。
これっていうのは、私にもその原因があるんでしょう。私もゆるんでいる。
そういうのは伝染していくものです。

なんとかくいとめて、もう一回まとまりのあるチームにならないと勝ち上がることは難しいと思います。

そのきっかけを金曜の練習でしこんでみます。








やりました。バレー日本女子、リオオリンピック出場決定。
韓国戦の敗戦、タイ戦のキセキ。時間が戻れないことを考えると、失敗しても落ち込む暇なんてない。
それを見事に実践してくれました。

そのモチベーションの持ち方たるや、ものすごくむつかしい。
ミスが続いて、やばい負けそうだと思ってしまうとき。
負けムードのあのへばりつくような悪寒にもにた感覚。
このままみんな負の渦に飲み込まれそうになるとき。
そこをどうたてなおすか?
ここって、最終的には選手を含め、全員の信頼感をどうやってとりもどすかの葛藤だと思います。
亀裂のはいった岩。
完全に崩れるか、もちこたえるか?
少しのことで、一気に崩れるし、持ちこたえて、押し返すときもある。
接着剤となるのは人の人の信頼感、指導者と選手、そして選手同士、わすれてならないのが陰で応援してくれている保護者の思い。
それら全部を勢いとして乗せられるか?
要は全員が同じ方向をみれるかどうか?
ひとつひとつの小さな力を大きなうねりにして、相手チームをのみこめるかどうか?
あたえられた短い時間で、お互いのやるきを同じ方向に集約できるか?
そこにかかっていると思います。


やもすれば、全員がばらばらの方向を向いて空中分解の危険性。
イーグルスにおいてもコールドの大差で負ける場合はこのパターンです。
みんなが機能しなくなる。
みんながやばいやばいと浮き足立つ。
打つ手がすべて裏目にでる。
いい当たりが敵の正面にいつてしまう。
負の連鎖。
チームとして死んでしまった状態。あとは殴られるままにやられるだけ。
そんなサンドバック状態は避けたいところ。
人間としての尊厳もめちゃめちゃにされ、野球、ソフト自体おもしろくなくなる危険性がある。

そうなる前の転ばぬ先のつえ。
無理まず指揮官が熱くなってはいけない。
カッカした状態で、まともに選手の状態や試合の状況を客観的に見れるとは思えません。
ますます泥沼にはまる。

こんなときこそ、一呼吸。
こうなるきっかけを与えてくれた苦い経験があります。

何年か前のひめさゆり大会。
いまの美里イーグルスの前身の永井野旭スポ少がはじめて決勝戦にいった試合。
3点くらいリードしてのまもりで、まさかの満塁ホームランを献上。

あの時、指導者としてはじめて、本気の悔し涙を選手が泣く前に泣いてしまいました。
選手の悔しそうな顔を見渡して、こらえきれなくなった。
嗚咽のレベルまでいって、何も言えなくなったと思います。
見かねた保護者にフォローをしてもらったくらいでした。
指導者としての自分のふがいなさを思います。

時候でしょうからいいますが、センターのエラーでした。グローブではなく、何を思ったか右手のひらでとりにいった。私は、ランナーを見たいたと思います。それであせって、グローブを賭けていない手で取りに行った。
あの時、センターに「点差があるから捕ることに集中しろ」と声をかけていくべきだった。
それで防げてかもしれない、それが言えなかった力不足を思います。
悔いが残る。
号泣です。次の言葉がでてこない。
あの時私は100%勝利を確信していました。終盤で、3点リードがある。
主軸が打って勢いはこっち。このままいけば「もしかして優勝・・・」
その野望を見事に、あの当時の柳津スポ少さんは打ち砕いいてくれた。
人間である以上、どんな場面でも100%なんてないということを思い出させてくれました。

それを頭において、その時点で自分たちができることに集中すること。
できることだけでいい。背伸びはしない。後でできるかもしれないけれど、その時点で、できる最高のプレーするだけ。
そう思うと、やることが決まってきます。
客観的にみるけれども、そこはシンプルに。
それをチーム全体で声にだして、選手全員のあたまのなかに共有すること。
これで打たれたり、エラーしてもそれがその指示をだした私の責任。
あの経験があったから、これはやばいなと思う時は、その可能性のあるところに声をかえるようにしています。
それでもまだまだ足りない。やはり、最後はグランドにたつている選手たちの判断になります。
大抵やられる場合は、その気づかない一点。その一点を突破されます。
常の最悪を想定するようになると、たいていのミスは許容できます。
その上で起きてしまったことは仕方がない。問題は、そのあとの対処のしかたでしょう。
最小限で食い止めて、なおかつ次に継げる。
これって、大人になってからのいろんなところで通用するもんだと思います。
この次につなげる。
転んでもただでは起きない精神。
たかが野球、ソフトのミス、命までは取られません。だったら、おもいきりやるだけ。
ビビってやるのも、やってやるぞと思うの同じ時間、同じ機会。
そう思うと、おのずとどっちがいいかはわかるはず。


この前の練習試合でも大ポカをした選手が何人かいました。
やってはいけないところ、防げた可能が高いところでのミスはたいてい準備不足。
そこはがっ飛ばします。やるべきことをやっていない場合は、容赦なくおこります。
「あぁ、やっちまったぁ。」と落ち込むヤツもいるでしょう。
でもそこで止まってはいけません。
落ち込んだだけでは、なんの解決にもなりません。次のつながるように、なんでそうなったか?どうすればそれが防げたかをまず、自分で考える。
そして、それを頭に刷り込んで、その次の同じような場面が来たときに活かす。
それでこそ、そこでミスした「価値」があるでしょう。

まぁ、うちの選手もなぜミスをしたかは痛いほどわかっているはず。
それが防げなかった自分に対してと、みんなへの申し訳なさ。
それがわかってるから、くさった態度や涙となって現れます。
そこの浅いお盆から水がこぼれるように。
自分の感情をコントロールできるように、せめてお盆よりも深いボールくらいにはなっておいたほうがいい。
いろんな感情が混在しているのを自分で落ち着いて整理しなければならない。
人間生きてるうえでミスはつきもの。問題はその後の対処の仕方です。

泣きたい、くさりたいところを、ぐっとこらえて、「ごめん、みんな。次はやらない。」
この一言でそのチームは救われます。
腐ってしまって、ハリネズミのように孤立してしまっては、その後もいいプレーはできないでしょう。自分からそのハリを脱ぎ、潔くミスを認める。そして次の備える。
一生懸命、チームのためにやったプレーであれば、誰が攻めるでしょう。
一生懸命のプレーができなかった、準備不足のプレーだったのであれば、次やればいいんです。

まだまだ感情のコントロールもあまいチームですが、そんな荒削りなところに可能性があると思います。

白獅子杯まであと一ヶ月。
練習試合を増やして、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思います。

5/27の練習は指導者都合により休みます。
5/28 5,6年ソフトボール講習会 二本柳
   4年生以下及び準団員 ティーボール大会 矢吹

5/29 正規団員のみ 練習試合 VS本郷さん、河東さん、坂下さん


以上です。








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