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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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日本女子リーグをみた翌日、新人戦前の最後の週末。
よき盟友、高田スポ少さんと、昼間やる最後の壮行試合をやっていただきました。
いつもながら、ライン引きなどグランド準備ありがとうございます。

ナイターは毎週やってますが、やはりいつもの試合は昼間。
いろんな感覚が違います。
昼間に高田さんのダブルエースと対決したかった。
それと、これまでの試合で気づいた点の修正がどこまでできるか?
ピッチャーもバッターも思いきりやって、調子をあげて、自分自身で「よし大丈夫、いけるぞ!」と自信をつけること。
ここにこの練習試合の目的があります。

このイーグルスのわがままにつきあってくれるいいライバルチームがいてくれる。
お互いに切磋琢磨してきました。
高田さんも県大会を本気で狙っていました。
ただ、1回戦がイーグルスも破って優勝した関柴さんだった。
終盤までリードしながら敗れた。
選手、保護者のその涙を見ました。
その悔しさをイーグルスも知っている。
高田さんもそうですが、イーグルスの背中にはそういうチームがいてくれます。
だからというわけではありませんが、簡単に負けるわけにはいきません。

倒してきたチームの思いもありますが、イーグルスのプライド、自信もある。
この練習試合もそうですが、新バッテリーをはじめ、新人全員が、俺たちもやれる!と思いはじめています。
勢いそのまま、いいプレーが出ています。
それが顕著にでているのが、バッテリー。
ひとつ上のイーグルスの素晴らしいバッテリーをお手本としてきました。
そして、そのバッテリーを1番近くで見てきた。
そのあうんの呼吸を継承しています。
身内ながらいいバッテリーです。日に日に進化している。
本人たちのやる気プラス保護者のサポートという栄養。やがて大樹になる。
会津を代表するバッテリーとなるでしょう。
そして、県を代表するバッテリーとなる。
みんなの想いを背負って、それを県大会で試してきましよう。

練習試合を終えて、グランド整備のときに、高田さんのコーチに言われました。
イーグルスさんの強さを見たと。
イーグルスさんは、塁に出たときに、ランナー同士で、次のプレーを確認し合っている。
子供たちだけで、考えてやっている、と。

これは私もわからなかった。
そんなやりとりがあったとは!
それを聞いたとき、あぁ、イーグルスもそこまできたか!と思いました。
昔から私がめざしてきた、空き地の草野球。
大人の思惑を越えて、自分たちで考えて、試すことを楽しむプレー。
このユウキたち世代もまた、私の指導の上を越えてくる。
私たち指導者が思う以上のことやっている。
確かに手が離れているなという感覚ですね。
この感覚は、ユウキの長兄、タイキがいたコウダイ世代、次兄のタカヤたちの世代でも感じました。
あぁ、すでに大人の指導は必要ないな。
こいつらは、大丈夫だなという頼もしさとともに、手を離れていく一抹のさみしさ。
あの感覚ですね。

大人があれこれ、やれというチーム。
私は、そんなのは面白くないと思う。
子ども達が自ら考えて、いっぱい失敗して、その経験から次の成功をめざして、自分たちで考えて、みんなで確認しながら動くチーム。
まさに自主性のチーム。
どちらが強いか?というより、どちらが面白いでしょうか?
どちらが、より野球の、ソフトボールの面白さを感じることができるでしょうか?
私は、高田さんのコーチからそれを聞いたとき、あぁ、だからここ最近のイーグルスは強いんだと思いました。
自分たちで考えて動いている。
ベース上でのやりとり、ユウキたち6年生がソウゴたち5年生以下に、セカンドベース上からアドバイスしている様子がイメージできます。
「ワンアウト!ゴロが来たら、いくぞ!フライ、ライナー注意な!」
「わかったよ!よーし、ゴロは行こう!リードもとらないと!」
これだけで、ゴロになったときのスタートが段違いで速くなる。それがチームとして組織的に機能する。そりゃ強いわけです。

この子ども達だけの現場のやりとりが、上手くいったプレーがありました。
ワンアウト、1,2塁。
ここでもやりとりをしていたでしょうか?
高田さんのキャッチーが一塁ランナーのリードが大きいことみて、一塁にけん制を投げる。
投げた瞬間にスタートをきるセカンドランナーのユリア。 
これは、ユリアのスタートも良かったですが、その前の打ち合わせ、心がけの確認があったからこそ、このプレーが生まれたと思います。
こういう成功が、その次のさらに大きな成功を呼んできます。
そのために全力でチャレンジしての失敗など何回してもいい。
このスタンス。
そのチャレンジすることの面白さが、あいつらにもわかってきたようです。
失敗したらどうしようではなく、どうやったら成功するかを考えている。
この精神の強さ。イーグルスの強さ。
ユウキたちからソウゴたちに受け継がれる、楽しさを求めるチャレンジ精神。
これがある限り、どんなに負けてても、逆境でもイーグルスは大丈夫です。
それを高田さんのコーチを通して、再確認できました。
自分たちで思っていることが、第三者からの客観的視点からでもわかるということがわかりました。
コーチさんありがとう!

いつも、思うことがあります。
勝っている方がいいですが、勝っていようが負けていようが、イーグルスのベンチは楽しい。
選手はいつも、私に持ちかけてきます。
「監督、次これやっていいですか?」
「何でそう思うんだ?」
「相手チームのここがこうだからです!」
「(うん、よく見ているな!それに気づいて自分から意見具申をしてくるとは!)いいんじゃねぇか、やってみろ!」
常に前を向いて、仲間を鼓舞し、失敗を恐れずチャレンジしていくことが楽しい。
これこそがイーグルスです。いいチーム!
毎回毎回、成長を見せてくれる。
そりゃあ、指導者も保護者も面白くなってくるはずです。

ヤングイーグルス、最初の大きな挑戦。
台風が来る今週末、新人戦県大会。
ROAD TO 全国、はじまります!
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この三連休、怒濤の練習試合ラッシュ。
まだ定まらない選抜チームと新人チームに多くの経験を積ませる、これが目的です。
練習も大事ですが、実戦の中でわかることもあります。
試合は子どもたちの集中力の入れ方が違う。
練習でできたことと試合の中でできたことではその子にとって、大きく意味が違います。
それだけ、得るものが多い。
だから、保護者の皆さんのご協力をいただいて、空いている土日にはなるべく多くの実戦を積ませようとしています。

さて、その練習試合。
日曜日は、小島コーチの指揮のもとだったのでくわしく内容はわかりません。
土曜日の湯川さんの試合。
結果からいくと同点に持ち込めました。
よくぞまぁ、あの戦力で試合になったなあと思います。
前年比でいえば、半分くらい戦力ダウンはいなめない。
それほど、いまの六年生の力は絶大です。
その四人が抜ける。
その穴を埋めるのが、一年生ときたもんだ。
さぁ面白くなってきましたよ。
外野にとんだらほぼ終わりのシフト。
内野もまだまだわからない。
比較的計算できるのは、バッテリーと二遊間。
ミスやエラーは仕方ない。
それで落ち込んだり、泣いたりするのもしょうがない。
その仲間を責めるのでなく、大丈夫だと鼓舞し続けることができるか?
それでもなんとか立ち直って前を向いて挑戦していくことをやめない。
今の6年と一緒に戦ってきた五年生にそれができるか?出来なければ崩壊?
これがこの新人チームの課題になりそうです。

いつものイーグルスに戻った感じさえします。
今年のイーグルスはうまくいきすぎた。
その反動なんでしょう。
勝つことはより難しくなりました。
負けることも多くなるでしょう。
ただ、いつもいっているように勝つことがすべてではありません。
難しいこと、いままでの自分達ができなかったことに、失敗を恐れず、持てる限りの力を注いで、思いきって挑戦していく。
結果は二の次でいい。
勝っても負けても、一生懸命にやって力を出しきったならそれでいいじゃないですか?
それで勝てたならみんなで喜びましょう。
今年はそれがうまくいっていた。
それはそれでいい。
この方針はこの後も変えるつもりはありません。

さて、練習試合の前の打撃練習で、
「監督、右で打ってもいいですか?」と持ちかけられました。
最近、憂鬱なレンです。
レンの心理状況からして、失った自信を取り戻すためにはなんらかの思いきった「きっかけ」が必要だと思ってました。
打撃不振に陥ったタイセイを1番で起用したように。
レンは元々は右打者、左の少ないイーグルスのチーム事情とレンの将来を見込んでの左へのスイッチでした。
それが最近はうまくいってない。
バントはできない、一死三塁でも転がすことさえもできない、あげくは見逃し三振。
ソフトボールが大好きで大好きで1年生から志願して入ってきたレンにとっては、できないこと、チームに貢献できないことは、落ち込むのに十分な理由になったと思います。
そのレンが、打撃練習から右で打ちたいといってきました。
我、天啓を得たり。
不安や落ち込みを振り払うには、思い切り力のあるスイングができる右打席がいい。
今日の試合限定ということで、右打席に入ることを許可しました。
そしたら、ホームラン2本。
全打席出塁。
ケンタなんかは、「監督、今度からレンは全部右打席で打たせてください!」とお願いしてくる始末。
打ちまくったレン本人にも、笑顔が戻りました。
「監督、今度から右で打ちます。(左を奨励している)お父さんにもそう言っておいてください。」
目がキラキラしています。
自信を取り戻したようです。
そうなると、守備にもいい影響がでてきます。
自信をもって、余裕がでると他者への配慮もでてくる。
いままで、厳しいことをチームメイトに吐いていた言葉にも変化がでてきます。
今回、右打席作戦は成功したと言えるでしょう。
こういう成功体験が大事なんです。
この小さな自信の積み重ねが、子どもたちを形造っていく。
落ち込んでいる子に対して、追い討ちをかけるような真似は逆効果です。
なかなか自分の子どもにはできませんでした。
私もどちらかというと追い討ちをかけていましたから。
ただ、このスポ少という場面においては、冷静になれます。
いま、この子に必要なのは何かということが。
レンにとっては「自分を取り戻す自信」でした。
私は、そのきっかけを与えたに過ぎません。
結果を出して、自信を取り戻したのはまぎれもなくレン自身です。
子どもたちは自分で自分の道を切り開くチカラをもっています。
それを後押ししてくれる仲間もちゃんと隣にいてくれます。
後は大人が一番チカラを出しやすい状況なり、タイミングなりを図って背中を少し押してやるだけなんですよね。
うまくいけば実力以上のところを引いてきます。
そしてそれが続くと、実力になってしまうからあら不思議。
今年のイーグルスはその連続だったのではないでしょうか?
そして、新チームもその血をまぎれもなく受け継いでいる。
レンもしかり。
まだまだ未熟でひよっこながら、1枚も2枚も化ける要素はあります。

ホームランを打って、ダイヤモンドを駆け抜けるレンを見て、よし大丈夫だなと思うとともに、ちょっと調子こきすぎだから、後でちょっと締めておこうと思いました。

球児たちの夏、白獅子会津予選。
美里イーグルス、見事優勝しました!
決して楽な戦いではありませんでした。
むしろ、地獄を見て、地獄の底から這い上がってきたといった方がいい。

会津代表を決める準決勝、盟友の新鶴スポ少さんとの戦いは、まさに壮絶。
私のスポ少史にのこるベストバウトのひとつになりました。
4:3で結果的には勝ちましたが、終盤までは全くの新鶴さんのペース。
先頭バッターが長打で出塁し、こちらのエラーに乗じて逆転、さらにホームランで突き放し、ダブルプレーでイーグルスの勢いをシャットアウト。
イーグルスの強い当たりは真っ正面をつき、抜けたと思った当たりはことごとくファインプレーに阻まれる。
固く閉ざした堅牢な追手門。
何度も何度も突撃を試みるイーグルスは、ことごとくはじかれました。
途中、心が折れかけるエース、レントをひたむきに支えるキャッチャー、ユウキ。
こいつが折れたらイーグルスは崩壊です。
イーグルス最後の砦、真田丸を必死に守り抜きました。
そして、イーグルスの負けがだんだん近づいていることを察したサード、ソウゴもあふれる感情のダムが崩壊。サードの守備につきながらも泣いています。
私も「ああ、もうだめかもなあ。」と白旗をあげる準備をしていました。
静まりかえるベンチ、静観するしかない応援団。
それでも諦めず、自分たちのやるべきことをやっていこうとする選手たちがいました。
難しいファースト、ファールフライ。
そんなに広くはない守備範囲のケンタが必死に飛びつきながらもボールを落とさない。
抜ければ追加点を許してしまう強い打球が何度もショートのタイセイを襲います。
過去のエラーの経験から、大事に捕球し、なおかつ正確に送球する姿勢をみせます。
彼らの必死さが少しずつ、下を見ていたイーグルスの顔を上げさせます。

新鶴さんのワンアウト三塁の追加点のチャンス。
ファースト、フォースプレーからホームランタッチアウトのゲッツーで追加点と自分たちの折れそうな心、最後の真田丸を死守。
このあたりから、少しずつ流れがイーグルスに来はじめました。
堅牢な追手門にひびが入る。
2点のリード、裏攻めの絶対的有利なポジションの新鶴さんの歯車が少しずつ狂い始めます。
油断するなと相手ベンチ、保護者の応援団もハッパをかけます。
どちらも勝ちたい、負けたくない!
イーグルスと同じように新鶴さんも必死。

天から落ちるひとつぶの雨。
分水嶺に当たる時、どちらに流れをもってくるのでしょうか?固唾をのむ。

試合も後半戦、見えない最大の敵。
プレッシャーがひたひたと近づいていました。
この時点で、イーグルスはもうやるしかないと開き直っていた。
負けてはいますが、いいプレーも出始めてきました。
これで負けるなら仕方ない。
そのくらいの覚悟がチーム全体でできあがっていました。
あとひとまわりしかチャンスはこない。
最後の突撃、この打順にかけるしかない。
打たなければいけない。
塁にでなくてはいけない。
そうではないんです。
自分から追い込まれるのではない。
プレッシャーの籠には入らない。
むしろぶち壊す。
蟷螂の斧でもいい!
嬉々として立ち向かえ!
全力で挑戦する。
その後の結果なんてどうでもいいんです。
チームに貢献するために少ない可能性に立ち向かって、自分の全てを出し切る覚悟をもつ。
あとは、成功すればよし、できないとしても全力を尽くしたならばそれでいい。
たとえ失敗したとしても、チームために全力を尽くした者を責める者など誰ひとりいません。
終わった後でああだこうだ言わない。
みんなで背中を押し続ける。
イーグルスは終始一貫このスタンス。
相手が悪いことに、新鶴さんもイーグルスと同じ「いけいけどんどん」のスタイル。 
新鶴さんのベンチからも、「ピンチの時こそ。笑え!」と聞こえてきます。
それは高田さんも同じです。
だからやりづらい。

打たなければいけないではなく、全力を尽くさなければいけない、なんです。
相手エースが制球に苦しんで、ボール連発のあのツーアウト満塁の場面、初球からフルスイングしていくユリア。
確かに「ユリア、お前に任せた!」と言いました。
ですが、初球、初球ですよ。初球フルスイング。
普通は、ボールを待つ場面です。
やつは自分が打ってヒーローになることしか考えていなかったでしょう。
みじんも、ファーボールを狙うとか、三振した時のことなど考えなかった、と思います。
俺が打って決める!
その気持ちがあの場面でユリアを打たせた。
たいしたもんです。この打順に置いてよかった。
もしユリアがだめだっとしても、次に控えるはレント。
イーグルスはここにかけるしかなかった。
薄い可能性。もうダメだといところから、息を吹き返す。
そのものすごく薄いところを引いてくる。
お前ら佐賀北高校かい!
震えが止まりませんでした。
大人は普通は、震えません。
ただあの時は、たしかに魂が震えていました。
あれを見ていた、たくさんの人の魂を震わせた。

プレッシャーは見えません。
逆転を目指すイーグルスにもプレッシャーはあった。イーグルスも一歩まちがえれば即負けの場面が続いていた。
そのプレッシャーがイーグルス、新鶴さん、どちらの肩をたたいたか?
イーグルスも新鶴さんも死力を尽くしました。
全てを使い切りました。
ただ、少しだけイーグルスに傾きがあった。
わずか数ミリの差でしかないでしょう。
結果、イーグルスが2点差をひっくり返した。
その数ミリで勝利をもぎ取ったイーグルス。
その数ミリで勝利を逃がした新鶴さん。
その悔しさははかりしれません。
紙一重だった。
もしイーグルスがその立場だったら…。
だから、なんとも声をかけづらい。 
試合後、いつもはいい試合をありがとうございましたとあいさつにいきますが、この試合の後はできませんでした。
なんといっていいかわからない。
悔しくて仕方がないでしょう。
ただ、私が新鶴さんの立場だったら、そっとしておいて欲しいと思いました。
だから、あえて声をかけませんでした。
本気でぶつかり合ったからこその尊敬の念からでした。
試合後、新鶴スポ少さんの指導者のひとりからメールが届きました。
おめでとう、そしていい試合をありがとう、いい経験をさせてもらった、悔しいけど県大会がんばって!と。
この言葉を絞り出せるなんて、なんてすごいんでしょう!
絶対絶命の試合を逆転勝ちしてジーンときて、試合後にその対戦相手からのメールを読んでまた泣く。
大人になってそんなに泣きませんよ。
でもその涙が止められない。
昨日の祝賀会でも泣いている保護者さんがいましたね。
心がそんなにも揺れ動くことって、今の世の中、普通に生きていればそうそうありません。
いい涙だと私は思います。
フィクションではない。
それだけの体験、経験をさせてもらった。
それも親子ともどもで。
新鶴スポ少さん、良きライバルがいてくれたからこそ、こういう涙が流せます。
ありがとうございました。

こういう経験をして、育った子どもはどういう大人になるんでしょうね。
たとえ目の前に強力な敵がいても、最善の準備をして、ベストを尽くし、仲間を信じて、最後まであきらめない。
勝っても負けても胸を張って、前を見る。
敗者へのリスペクトも忘れない、いいやつになると私は思います。
そして、その子ども達もまたそういう親をみて育つ。
その子ども達もスポ少をやるでしょうね。
そういうサイクル。輪廻転生。
いいじゃないですか!

白獅子大会、会津予選、イーグルスは親子ともども、できうる限りの準備をして、最善を尽くして、いいライバルにも恵まれて、その上で優勝することができました。

イーグルスはじまって以来の初優勝!
しかも、総体でも県大会、白獅子でも県大会、ダブル県大会もイーグルス初です。
選手はもちろん、お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、いもうと、おとうと、みんながいい顔をしてました。
ひとまわり成長したイーグルス、次の舞台は強豪ひしめく県大会。
さらなる大空を目指します。
白獅子前の最後のナイター。
貴重な実戦経験の場。

より実戦形式に近づけるべく、毎回ノーアウト1塁の場面の設定から始まります。
攻撃側は、このノーアウトのランナーを活かさなくてはいけない。
守備側は、このノーアウトのランナーをホームに帰してはいけない。
ランナーを進める手段は、幾通りもあります。
それにいかに守備が対応できるか?
それが、高田さん、イーグルスに交互にやってくる。
打順でも、戦略、戦術も変わってきます。
いかに効率よく、攻めるか?
ここは、バントなのか?それとも強行でいかせるのか?
実戦でもよくある場面です。
このナイター練習試合が、いいシミュレーションになっています。
いざ、本番の白獅子になって、
「あぁこの場面は、この前経験してる場面だなあ。」
といくらかの余裕をもってのぞむことができるでしょう。
ギリギリの勝負の場面で、この少しの余裕が大事になります。
びびって何もできないか?
少しでも対処方法が頭にあるか?では、ぜんぜん違ってくる。
練習試合でも、その場面を1回経験してるというのは、でかいんです。
だから、実戦形式の練習試合は大事なんです。
白獅子前の最後のナイター。
結果は、高田さんにコテンパンにやられました。
あちらは、自信をもって大会にのぞむことができるでしょう。
ひるがえって、イーグルスは、直すべきところがポロポロでてくる。
ランナーを背負ってのケースバイケースの守備、送球の選択。
守備位置のとり方、などなど指摘するポイントが高度化しています。
それをつぎにいかさねばならない。
そうでなければ、イーグルスとしての進化はありません。
今週末までの修正なんて到底無理です。
ですが、やろうすることに遅いと言うことはありません。 
白獅子までは、間に合わないけどもその次に活きてきます。
修正すべき点を、少しでも直す。
強くなると言うことは、こういうことだと思うんです。

さて、また週末は雨の予報。
どうか、試合ができますように!

昨日も高田さんとのナイターでした。
毎週のこのナイターは、いろんなことを試す上で貴重な機会になっています。
いつもラインを引いて頂いている高田さんの保護者に感謝です。
ありがとうございます!

さて、シーズンはじめは先に仕上がっている分のアドバンテージがあり、試合を有利に進める場面が多かった。
しかし、ここにきて高田さんのバッテリーと守備力が飛躍的に向上しています。
固い、硬い、堅い。
なかなかこじ開けられない。
連打は出ないし、エラーはしない。
何度もチャンスをつくりながらも、その牙城を崩せない。
タイプの違う二枚看板のエースふたり。
この後もまだまだ上手くなるでしょう。
何度も何度もイーグルスの前に立ちふさがるでしょう。
強くなっているのは高田さん、イーグルスだけではない。
この時期、どのチームも成長著しい。
その成長を実感するためには、やはり結果が欲しい。

そのためにはどんな小さなほころびも許しはいけない。
最近のイーグルス、守備を終えてベンチに帰ってきてからの円陣からのかけ声。
あれがだめです。
これから、攻撃していくぞっていう「気合い」がたらねえ。
あんなの全然だめです。
最近の得点力不足の原因のひとつだと思ってます。
たかが、声ですが、されど、声。
円陣は、まさにチームのエンジンを全開にする方法です。
あそこで、相手ピッチャーの調子、ウィークポイントなど報告し合う。
いろんな情報を共有するチャンスなんです。
みんなが環になる。
まさにチームプレーの象徴。
これができてません。
言わないとわからないかなあ。
今週末の練習試合はなんとかできそう。
そこで、イーグルスのチームワークを見せてもらいましょう!


ふと考えます。
人は、なぜ、できなかったことがいきなりできるようになるのか?

例えば、中山戦でのレンのバント。
その前の練習試合では、何回も失敗していました。
練習のバッティング練習でも上手くできなかった。
私も県大会でのレンのバントを諦めたくらいです。
それでも本番できっちり決める。
レンの決意を見ました。
その決意の根底にあるのはなんだったのか…?

ケンタにしてもそうです。
走ること、つらいことが大嫌い。ピッチャーとしては致命的です。
いいピッチャーは例外なく走っている。
でも待てよ?
アメリカのピッチャーってそんなに走ってるか?
キューバは?ドミニカは?プエルトリコは?
ピッチャーはとにかく走るってのは、日本だけじゃないんだろうか?
走るのが嫌いならば、それに変わる練習メニューがあるはず。
投げ込み、筋トレ、スクワットetc
それをケンタの選択肢にいれないといけない。

なにがいいたいか?
詰まるところ、その子にあったメニューがあるはずなんです。
その国にあった伸ばし方。
究極は、個別トレーナーがついての個別メニュー。これができれば、かなり効率は良くなるはずです。これをやった上での全体練習。
これですね。
ですが、多くのスポ少はこれができない。
指導者が少ないからです。
ひとりひとりにつきっきりになれない。
どうしても全体練習でしか、個人の底力を上げることができない。
しかし、これはこれでいいんでしょうね。
むしろ私はこっちのほうが好きです。
ひとりひとりより、みんなでやろうぜ!の方式。
チーム全体。
伸び方は個人メニューよりも劣るでしょう。
分散していまう。ですが、野球というスポーツのメニューを全体でこなしていくことが野球なんです。
その子に合う、合わないの練習がある。
それをひっくるめての野球なんです。
それはバレーでもバスケでもサッカーでも同じ。
そのスポーツのメニーをこなしていくことで、そのスポーツが上手くなっていく。
当たり前の理屈です。

そこに指導者ができることは、なにか?
全体に同じレベルを求めることではありません。
ひとりひとりが違う。
その子の限界を見極めて、つねに限界に挑戦していくことけしかける。
「もっと、いけるよな?」
「まだまだ限界じゃねえぞ。」
「こらぁ、なにチカラを抜いてるんだ?」
大人をなめるな。
俺はちゃんと見てるぞ。
そこはバカシ合い。
それでも、ちゃんとやってる奴とやってない奴の見分けはつきます。
そこは見逃さない。
チカラを抜いてるとわかっても、すぐにはがっとばしません。泳がす。
あーこんなもんでいいんだ、と思った瞬間にがっとばします。
おまえさんたち、さすがに気づけよ。
限界に挑戦していけ!
限界に挑戦することは、自分の100%をしぼることなんでかなりきつい。
チームの雰囲気がよくなってくると子どもたちもむしろ、それ=叱咤激励を望んでいるように思います。
ちゃんと俺をみててくれるか、監督?
そのタイミング。
その潮目を見れる人が人を見る目を持つ人だと思います。
私もそうありたいと思うし、何回も失敗しながらの試行錯誤を未だに繰り返しています。
ここに教科書はなく、同じ答えはない。
その子が、俺はやれる!と思えるタイミング。
そうなれるように、すこしずつテンションを上げつつ、いける、いけるぞと調子づかせていく。
ここがコーチングのしどころ。
チーム全体で盛り上げていく。
ここが、個人競技ではなく、チームプレーのいいところです。
ひとりでは、挑まない。
ひとりでは乗り越えられない壁。
ひとりひとりは小さい波でも、みんなが合わされば大きな波になる。
みんなとなら大きな壁でも乗り越えられる。
俺はひとりでない。みんながいる。
少年ジャンプのノリ。
ワンピースのノリ。
それを現実の世界で経験できるのは、やはりチームのプレーのいいところ。
苦しい練習もちびりそうなピンチの場面でも、となりを見れば、仲間がいてくれる。

イーグルス恒例のインターバルトレーニングが始まりました。
ケンタは大嫌い。
それでも最後まで走りきる。
仲間がいてくれるこそです。
すこしずつ雪のように積もっていく。
蛍雪の功。
それは、ピンチの時に自信になってくれるでしょう。
蛍雪はときとして、巨壁をも飲み込む。
強敵を前にしてビビりながらも、見事なバントを決めたレンのように。
ノーアウト満塁のピンチをを切り抜けたケンタのように。

今日もまた、チリをみんなで積んでいくとしましょう。



県大会を来週に控えたこの週末、県大会出場チームがふんだんに集まる会場に呼んでいただいて練習試合をやってきました。
こういう機会に呼んでいただけることはうれしいです。世界を知ることができる。


その結果ですが、できることと、できないことの確認ができました。
そして、まだまだ足りないなあと実感してきました。

他のチームも既に県大会への戦闘モード。
各自戦略の確認をするチーム、おそらく県大会であたるであろうチームもいるのでそのあたりをわきまえて戦うチームも。
いろんな思いが一同に会したこの大信村運動場。
おそらく県内で1番熱い日ではなかったでしょうか?
そこにきてイーグルスはというと、全力チャレンジです。
出し惜しむ戦術!?
温存するエース!?
カモフラージュする打順!?
そんな器用なことができるチームではありません。
普段どおりのまま、自分たちの限界にチャレンジする。
これしかできません。

そうだとしても、やはり全国大会に出場した「スリーゴッズ」三神スポ少さんには手も足も出ませんでした。
切れ目のない打線、隙をつく走塁、鍛えられた守備、そして強肩のキャッチーとランディジョンソンなみのエース。
よくぞ鍛え上げましたと賞賛するしかありません。
選手の個性、特性を見抜いた育成が隅々まで行き届いている感じがしました。
そこにきて、管理野球、管理ソフトボールではなく、選手の自主性も戦術に活かす采配。
おそらく、ああしろこうしろと細かいところまでは指導しないタイプの育成だと思います。
こうしなければいけないという「型」にはまった選手がいませんでした。
セオリーに厳しくはめようとする気配がなかった。
指導者も保護者も選手自身がもつ個性をフルに伸ばそうとしている。
そりゃ選手たちも保護者のみなさんものびのび、楽しそうにソフトボールを楽しんで勝ちに来ますわ!笑顔がまぶしい!
まさに全国大会にふさわしいチーム。
私たち指導陣も、できるならばそういうチームを目指していますというお手本のチームだと思いました。
さすがに強い。
完敗です、いまのところは!
どんなに強くても、勝負あきらめる手はありません。
可能性は低くても勝機はないわけではない。
項羽と劉邦。
連戦連敗の劉邦でしたが、最後に勝ったのはその劉邦。
100回に1回しか勝てないとしても、その1回を本番に持ってくる。
その努力をせずして、座して負けを待つことはありません。もがくだけもがきましょう!
そういう姿勢が、必ず将来に役に立つはずです。
どうせ負ける。
そうやって最初からあきらめて何もやらないつまらない大人にならない。
「どうせ」が口癖のひとほど、つまらないものはない。
「もしかしたら」「ひょっとしたら、できるかもしれない。」
可能性を信じる大人になりましょう。
後ろ向きより、前向き。
その方が人としての魅力が増す。
その方が絶対にかっこいい。
私はそういう人たちの集団が、チームが世の中を変えていくのだと思います。
スポ少は、まさにその練習。
イーグルスのもしかしたら、それを試す大舞台。
それは今週末!
毎週毎週の高田スポ少さんとのナイター。
毎週毎週顔を合わせていると、自分のチームはもとより、相手チームの上達ぶりに気づくようになってきます。

私「今日のあのインコースの打ち方はすげえわ。あれはインコースが来るってわかっている打ち方だよな?それにしてもすげえわ!」

相手の選手「インコース、大好きなんですよね。なんでも打っちゃう!」


相手のチームの選手でさえも誉めたくなってくる。そして、その選手に興味をもつんですよね。
名前はなんていうのか?
その選手の特長は?
性格は?
その選手自体に興味をもってしまう。
その結果、高田スポ少のほぼ全員の名前は覚えてしまいました。
敵というよりは、スポ少で同じソフトボールをやってて、ソフトボールが好きな仲間です。
ソフトボールが上手くなりたい、そして自分も活躍して、チームが勝ちたい。
その思いに敵も味方もありません。

私が高田スポ少を誉めるように、高田スポ少の監督さんもイーグルスを誉めてくれます。
お互いを認め合う存在。高め合う存在。

今日のショートの動き。
あえて前に突っ込まないで捕球した。
あの一瞬の間で、どちらが捕りやすいかの可能性の取捨選択。
その確実性が増しています。
確実に上手くなっている。

細かいところなんです。
見事なインコース打ちにしても、ショートの下がり方にしても、言われないと気づかないような細かいところ。
それに気づいてしまいます。

それを試合が終わった後に、
「インコースの打ち方、すげえわ!」
と褒め称える。
そんな細かいところまで、見ててくれるのか!
小さな秘密を共有するように、お互いに信頼感が生まれます。年はいくらも違えど友情めいたものが生まれます。
ライバルであっても認め合う関係。
この先も君たちの成長を見てるぞ!
敵ではないんです。この先の中学校で仲間になる心強い存在。
今はライバルチームでも、全員でその成長を見守っていきましょう!
それが、できるスポ少っていうのはやはりいいものだと私は思います。





土曜日は、中畑スポ少さんのご好意により、県南の玉川さん、棚倉さんにも相手をしていただき、総体仕様の強化練習試合をしていただきました。

結果からいうと、トホホです。
自信をつけて、県大会にのぞむところを、逆にフルぼっこ。
自信をなくしてきました。
このままでは、先が見えています。
祭りとか、山頂がみえるとか勢いのいいことをいっていましたが、そんなのぜんぜんダメ。
このままでは、間違いなく緒戦で消えます。

ただ、この3試合でやるべきこと、だめな点が明らかになったのでそこを克服していくしかありません。

どのチームも完全なチームなどないでしょう。
その中で、どうやっていい状態になるようにやりくりしていくか?

イーグルス、いまの状態でいけば、正直、頭が痛い。
すぐに修正ができるところは、直してしまいましょう。
下を見ていても仕方がありません。
やる前から飲み込まれていてもしょうがない。
相手は、強いのはわかりきっています。
浮上のきっかけはどこに落ちているかわかりません。
少しでも、いい状態になるようにしていくしかない。

今日も練習です!

今日のナイター、気の抜けた、許せないプレーがありました。
二死、二三塁のチャンスの場面。
そこで打ち上げてしまう。
1塁に全力で走らない。
チャンスに打てず、悔しいのはわかりますが、これはいただけない。
もしかしたら、エラーするかもしれない。
可能性は低いですが、滞空時間が長いので落とせば、セカンドまでいけるかもしれない。
この準備を怠っている。
それが許せませんでした。
悔しがるのは試合がおわってからならなんぼやってもいい。
だけどプレーが終わるまでは最後の最後まで、全力を尽くさないといけない。
それが覚悟でしょう。
あー打ち上げてしまった、あーあ。
で、終わる選手になって欲しくない。
どんなときでも、最後の最後まで諦めない。
どんなに少ない可能性でも最後までやり抜く。
そういうイーグルスであってほしい。
その姿勢が少しずつ流れを、運気を持ってきてくれると私は信じています。
たとえ、そうならなくともそういう姿勢をくずさないチームは敵としても尊敬に値しますし、どんな小さなプレーにも手を抜かない姿勢は脅威になります。
「やるな!」と思わせる。

細かいところまで、指導が徹底されていることの確認になります。
それについてくる選手も意識が高いことがうかがえる。
そんなチームは、弱いわけないでしょう。
今日の緩慢なプレーの重要さが、子供たちに届いたかどうかはわかりません。
へらへら聞いてたのも気に食いませんが。
ただ、今度そんなプレーをした選手には厳しく接します。一回は許しますが、今度はただではおかない。
できるのにやろうとしない、そういう手を抜くプレーが一番頭にきます。野球をなめてる。
そんな奴はどんなに上手い奴でも私は認めません。そんな選手にはなって欲しくない。
これは上手い下手ではない、こころの持ちようです。気をつけているか、いないか。

最後の最後まで、小さなプレーも大事にするイーグルスであってほしいと思います。
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