時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
4週連続の高田さんとのハッピーウエンズデーナイター練習試合。
距離が近いのでお気軽にナイターで練習試合ができます。
毎週末に大会が入っているこの時期、日照時間もないのでまともにグランドで練習できません。
そこで、ナイター。
しかし、使用回数が限られています。
そこで知恵を絞りました。
1チームで1回より、2チームで2回を合同でやったほうがいい。
そんなわけで8月9月はお付き合いいただきました。
私はこのナイターに勝敗は求めていません。
いろんなことを試す場になっている。その意味で気持ち的には前向きにリラックスした状態で挑戦できるのではないでしょうか。
ここで、試して上手くいったことを次の公式戦で試してみる。
反対に失敗したことを修正していかす。
この実践経験は貴重だと思います。
その最終戦。
このナイター、一言でいえば
「雨降って地固まる(ああ、うまく収まってよかったぁ)。」です。
初回、先頭をセンター前でだしますが、ツーアウトを取る。
三塁にすすめますが、二死なのでここを踏ん張ればというところで、ここから崩壊します。
ショート、センターよりにむつかしい打球。
マナヤよくおいついて、むつかしいごろにアジャスト、
「んー、うまい。」と思った次の瞬間、送球が少しそれます。
ランナーの足も速いので送球も速くする必要があった。力が入った。
ファースト、ヤマト、グラブに当てながらも捕球できずそらす。
いやな雰囲気になります。
この時、この二人には確執が生まれました。
「ちゃんととれよボケ。」
「ちゃんとなげろよ、くそ。」
お互いの心のうちの代弁です。そこから、ちぐはぐな展開。
二死からリズムを狂わされたピッチャー、パスボール。
打ち取ってるあたりも飛んだところがよかったりしてセーフ。
盗塁もアウトのタイミングなのでポロリ。
そのショート、マナヤのピッチャーへの雑な返球を見た時に、私が切れました。
自分のミスを、外に八つ当たりしている。それがプレーにでた。
これが許せませんでした。がっとばす。
こんな奴をのさばらせておくことはできません。
ベンチに帰ってきたとき、自分でもわかっていたんでしょう。半泣き。
目を合わせない。と、いうか合わせられない。
自信とプライドが崩壊寸前でした。
周りも気を使う。気を使わせる時点でだめなんですけどね。
あそこは、マナヤかヤマトのどちらかが、「みんな、ごめん。俺のミスだった。」と大きな声であやまって、否を認めるべき。
これを小学生に求めるのは酷か?
どんな態度でベンチにもどってくるのか、試したかったんで、椅子にすわったままあえて動きませんでした。
「俺はあったまにきてるぞ。」
不穏な空気を感じさせる。
案の定、3点をリードされて最悪の雰囲気、この原因となった二人に気をつかった、密集できずに、とおまきな円陣。
私ははらわたが煮えくり返っています。
この原因を作った二人を攻める。お互いの限界のプレーではないことを確認する。
あれは少しの気遣いで防げたミスです。
マナヤは、強くいい球をなげる努力。
ヤマトは、むつかしい球をとって体制不十分でもアウトにしようと精一杯投げてくる魂のこもった送球を捕らないといけない。グラブに当てているので、なおさらとらないといけない。あれは精一杯、伸びれば捕れた球。
お互いに最初のボタンを掛け違えてしまった。
これはよくない。チームのネットワークが崩壊してしまいます。
あの初回のスカスカの円陣。あの円陣はみんな組みたくなかったでしょう。
ここ最近にない、クソクズな立ち上がり。
おめぇのせいだの応酬。
なんかこれはやばいぞと、守備機会のなかった能天気なユウヘイも思ったはずです。
最悪の空気がベンチに漂う。
この終盤にきて、しかも右肩あがりのこの時期にこの展開。
練習試合としては最悪の立ち上がり。
この状態は、あの総体戦に似ている。
しかも、チーム内で軋轢もある。
こうなると流れは完全に高田さんペース。
それでも、追加点を許さず、1点ずつ追いついていく展開。決して打ち勝っているのではなく、ミスがらみの得点。しかも、1点ずつにきられている。
この未熟なチーム。
みんなが同じ方向を向いて、初めてその真価を発揮できるこのチームが、ばらばらの状態。
まずはそこをなんとかしなくてはいけない。
腐ったままのショート、ファーストを復活させる。お互いに和解をさせる。
ここは策を使いました。策というかアドバイス。
それを実行させたあたりからゲームの流れも変わってきた。
チームの中で争っているようではうまくいくはずもない。
自分の否を認め、そこを繕う努力をみんなですること。
みなが同じ方向を向いたときに、小さいベクトルがとんでもなく大きなベクトルになる。
今日のこのナイターでもその光景をみることができました。
あんなに「この野郎」とお互いに思っていたチームが、少しずつゲームの中で生まれ変わる。
プレーもそうでしょうが、態度もそうです。
次はやらない。
という覚悟がある。
それを後押しする、サードフミヤのむつかしい打球の捕球。
それを見せられたショートのプライド全開。
あの2球はむつかしい打球でした。
見事な捕球。
「上手い!」と言わざるを得ない。
ただ突っ込むのではなく、間合いを図りながら突っ込んでいる。
そして、ファーストへの最大限の注意を払っての送球。
6-3のホットライン。
むつかしい打球をさばきながら、ファーストへのやさしさを感じる鋭い送球。
「今度はちゃんと投げよう。ファーストのために。」
「今度はちゃんと捕ろう。ショートのために。」
これなんです。二人に足りなかったものが満たされていく。
ああ、このふたり、わかってくれたんだなと思いました。
最初からやれよ、ぼけがと思いました。
男はそれ以上言わなくていい。プレーで語れ。
この二人、次は、やらないでしょう。またひとつレベルがあがりました。
お互いの不注意でのエラーがチームをどん底に落としたけれども、そのゲーム中に立て直すリカバーの速さ。
それぞれの選手のベクトルが同じ方向を向きました。
そうなると、イーグルスは強い。
初回のこの世の終わりの円陣から、いつもの、いや、さらにもう一枚進化したイーグルスの円陣。
そこからは一気呵成。
逆転のタイムリーを放ったマナヤ。気持ちよかったはずです。
口には出しませんが、腐るよりも自分の否を認めて、前向きにプレーすることに切り替えた。
この切り替えはなかなか難しいものです。
引きずってしまうのが大抵。私もそうでした。
そうなると、周りも面白くないし、自分も面白くない。
クヨクヨやっても、気持ちを切り替えても過ぎる時間は同じ。
どっちが利巧か?
いわずもがなですが、いったんへこんだところを回りに見せてしまうと、なかなか収められないものがあります。泣いたカラスはすぐに笑えない。
最終回が終わったときに、目もあわせられなかったくせに、最後は笑顔になっていました。
「んっ、一皮向けたな。」
難しいゴロを裁いて、ファーストヤマトへの丁寧な送球。
今度はちゃんと投げよう。
その丁寧さに気づいた。私を含め、選手全員がほっとしたでしょう。
「ああ、よかった。丸く収まって。」と。
あの二人がケンカしたまま終わらなくてよかった。そしてゲームも逆転してよかった。
まさに雨降って地固まる。
最後はいつも以上にいい雰囲気になったイーグルスがあった。
「こいつら、またドラマをつくりやがって。」
私も安心しました。
思うんです。
「心の結集力」っていうのはあると。
あんなに雰囲気の悪いチームが、最後の最後で立ち直り、さらに以前よりもよくなる。
みんな同じ目標を見ている。射るような視線。
そう感じた時のあいつらの強さ。
改めて、それを感じました。
そこを確認させてくれるには、やはり実践がいい。
こんな経験は紅白戦ではできません。
終盤にこんな経験をさせてくれる高田さんに感謝です。
さて、今週末の美里連盟の主催試合。
おたがいにがんばりましょう。
距離が近いのでお気軽にナイターで練習試合ができます。
毎週末に大会が入っているこの時期、日照時間もないのでまともにグランドで練習できません。
そこで、ナイター。
しかし、使用回数が限られています。
そこで知恵を絞りました。
1チームで1回より、2チームで2回を合同でやったほうがいい。
そんなわけで8月9月はお付き合いいただきました。
私はこのナイターに勝敗は求めていません。
いろんなことを試す場になっている。その意味で気持ち的には前向きにリラックスした状態で挑戦できるのではないでしょうか。
ここで、試して上手くいったことを次の公式戦で試してみる。
反対に失敗したことを修正していかす。
この実践経験は貴重だと思います。
その最終戦。
このナイター、一言でいえば
「雨降って地固まる(ああ、うまく収まってよかったぁ)。」です。
初回、先頭をセンター前でだしますが、ツーアウトを取る。
三塁にすすめますが、二死なのでここを踏ん張ればというところで、ここから崩壊します。
ショート、センターよりにむつかしい打球。
マナヤよくおいついて、むつかしいごろにアジャスト、
「んー、うまい。」と思った次の瞬間、送球が少しそれます。
ランナーの足も速いので送球も速くする必要があった。力が入った。
ファースト、ヤマト、グラブに当てながらも捕球できずそらす。
いやな雰囲気になります。
この時、この二人には確執が生まれました。
「ちゃんととれよボケ。」
「ちゃんとなげろよ、くそ。」
お互いの心のうちの代弁です。そこから、ちぐはぐな展開。
二死からリズムを狂わされたピッチャー、パスボール。
打ち取ってるあたりも飛んだところがよかったりしてセーフ。
盗塁もアウトのタイミングなのでポロリ。
そのショート、マナヤのピッチャーへの雑な返球を見た時に、私が切れました。
自分のミスを、外に八つ当たりしている。それがプレーにでた。
これが許せませんでした。がっとばす。
こんな奴をのさばらせておくことはできません。
ベンチに帰ってきたとき、自分でもわかっていたんでしょう。半泣き。
目を合わせない。と、いうか合わせられない。
自信とプライドが崩壊寸前でした。
周りも気を使う。気を使わせる時点でだめなんですけどね。
あそこは、マナヤかヤマトのどちらかが、「みんな、ごめん。俺のミスだった。」と大きな声であやまって、否を認めるべき。
これを小学生に求めるのは酷か?
どんな態度でベンチにもどってくるのか、試したかったんで、椅子にすわったままあえて動きませんでした。
「俺はあったまにきてるぞ。」
不穏な空気を感じさせる。
案の定、3点をリードされて最悪の雰囲気、この原因となった二人に気をつかった、密集できずに、とおまきな円陣。
私ははらわたが煮えくり返っています。
この原因を作った二人を攻める。お互いの限界のプレーではないことを確認する。
あれは少しの気遣いで防げたミスです。
マナヤは、強くいい球をなげる努力。
ヤマトは、むつかしい球をとって体制不十分でもアウトにしようと精一杯投げてくる魂のこもった送球を捕らないといけない。グラブに当てているので、なおさらとらないといけない。あれは精一杯、伸びれば捕れた球。
お互いに最初のボタンを掛け違えてしまった。
これはよくない。チームのネットワークが崩壊してしまいます。
あの初回のスカスカの円陣。あの円陣はみんな組みたくなかったでしょう。
ここ最近にない、クソクズな立ち上がり。
おめぇのせいだの応酬。
なんかこれはやばいぞと、守備機会のなかった能天気なユウヘイも思ったはずです。
最悪の空気がベンチに漂う。
この終盤にきて、しかも右肩あがりのこの時期にこの展開。
練習試合としては最悪の立ち上がり。
この状態は、あの総体戦に似ている。
しかも、チーム内で軋轢もある。
こうなると流れは完全に高田さんペース。
それでも、追加点を許さず、1点ずつ追いついていく展開。決して打ち勝っているのではなく、ミスがらみの得点。しかも、1点ずつにきられている。
この未熟なチーム。
みんなが同じ方向を向いて、初めてその真価を発揮できるこのチームが、ばらばらの状態。
まずはそこをなんとかしなくてはいけない。
腐ったままのショート、ファーストを復活させる。お互いに和解をさせる。
ここは策を使いました。策というかアドバイス。
それを実行させたあたりからゲームの流れも変わってきた。
チームの中で争っているようではうまくいくはずもない。
自分の否を認め、そこを繕う努力をみんなですること。
みなが同じ方向を向いたときに、小さいベクトルがとんでもなく大きなベクトルになる。
今日のこのナイターでもその光景をみることができました。
あんなに「この野郎」とお互いに思っていたチームが、少しずつゲームの中で生まれ変わる。
プレーもそうでしょうが、態度もそうです。
次はやらない。
という覚悟がある。
それを後押しする、サードフミヤのむつかしい打球の捕球。
それを見せられたショートのプライド全開。
あの2球はむつかしい打球でした。
見事な捕球。
「上手い!」と言わざるを得ない。
ただ突っ込むのではなく、間合いを図りながら突っ込んでいる。
そして、ファーストへの最大限の注意を払っての送球。
6-3のホットライン。
むつかしい打球をさばきながら、ファーストへのやさしさを感じる鋭い送球。
「今度はちゃんと投げよう。ファーストのために。」
「今度はちゃんと捕ろう。ショートのために。」
これなんです。二人に足りなかったものが満たされていく。
ああ、このふたり、わかってくれたんだなと思いました。
最初からやれよ、ぼけがと思いました。
男はそれ以上言わなくていい。プレーで語れ。
この二人、次は、やらないでしょう。またひとつレベルがあがりました。
お互いの不注意でのエラーがチームをどん底に落としたけれども、そのゲーム中に立て直すリカバーの速さ。
それぞれの選手のベクトルが同じ方向を向きました。
そうなると、イーグルスは強い。
初回のこの世の終わりの円陣から、いつもの、いや、さらにもう一枚進化したイーグルスの円陣。
そこからは一気呵成。
逆転のタイムリーを放ったマナヤ。気持ちよかったはずです。
口には出しませんが、腐るよりも自分の否を認めて、前向きにプレーすることに切り替えた。
この切り替えはなかなか難しいものです。
引きずってしまうのが大抵。私もそうでした。
そうなると、周りも面白くないし、自分も面白くない。
クヨクヨやっても、気持ちを切り替えても過ぎる時間は同じ。
どっちが利巧か?
いわずもがなですが、いったんへこんだところを回りに見せてしまうと、なかなか収められないものがあります。泣いたカラスはすぐに笑えない。
最終回が終わったときに、目もあわせられなかったくせに、最後は笑顔になっていました。
「んっ、一皮向けたな。」
難しいゴロを裁いて、ファーストヤマトへの丁寧な送球。
今度はちゃんと投げよう。
その丁寧さに気づいた。私を含め、選手全員がほっとしたでしょう。
「ああ、よかった。丸く収まって。」と。
あの二人がケンカしたまま終わらなくてよかった。そしてゲームも逆転してよかった。
まさに雨降って地固まる。
最後はいつも以上にいい雰囲気になったイーグルスがあった。
「こいつら、またドラマをつくりやがって。」
私も安心しました。
思うんです。
「心の結集力」っていうのはあると。
あんなに雰囲気の悪いチームが、最後の最後で立ち直り、さらに以前よりもよくなる。
みんな同じ目標を見ている。射るような視線。
そう感じた時のあいつらの強さ。
改めて、それを感じました。
そこを確認させてくれるには、やはり実践がいい。
こんな経験は紅白戦ではできません。
終盤にこんな経験をさせてくれる高田さんに感謝です。
さて、今週末の美里連盟の主催試合。
おたがいにがんばりましょう。
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