何気にニュースを読んでいると今年最多安打を記録した秋山翔吾選手の記事がありました。
どんな内容かというと、プロ野球の秋季キャンプをやる必要性について、今年活躍した秋山選手と筒香選手について書かれていました。ふたりとも躍進した今年の前年の秋のキャンプは、怪我や自主トレにあてていた。秋季キャンプの有効性を否定はしないが、突出した結果を残すことは難しいのではないかと締めくくっていました。
この時期に体のメンテナンスをしたり、感覚をリセットしたりすることの有効性を説いている。
まぁこれは二人の結果がよかったための結果論だと思いますが一理あります。
要は、どんな状況であれ、自分で工夫すること。これが大事だと思います。
ここ最近のイーグルスでも、自分で工夫しているやつがいます。
動物的な感覚の守備で幾度となくチームを救っているユウヘイです。
守備はいいんですが、バッティングが・・・
この前の大会では、思い切って守備専門(DEFO)にしました。
はっきりいって、いまの振りでは打てる気がしません。
彼は、ここに危機感をもったようでした。
「やべぇ、このままだと打たせてもらえねぇ!」
インサイドアウトの感覚をなかなか伝えきれない私の指導力も不足しています。
言って聞くようなやつじゃないんです。感覚で勝負するやつなんで、感覚をつかませないといけない。言葉は無力かもしれない。
そのかわり、一度つかむと忘れないタイプだと思います。
「あーこの感覚かぁ!」とわからせにゃいけない。
どちらかというとアウトからインへのドアスウィング。
パワーはありますから、おもいきりパワーのみスイング。
当たればそれなりに飛びますが、当たらないゾーンが大きい振り。インコースは打てないでしょう。
いいところを活かしきっていない。そこを直すのが我々の役目なんですが、上手くつたわらないんです。
右手の肘の使い方だと思うんです。
彼なりに直そうという意識はとって見れます。
右の感覚がなかなかなおらないので、まっさらな感覚の左で打とうとしている。
右よりは当てにいくスイングにはなっています。
このままでは打たせてもらえないという危機感からくるスウィング。
考えていないようで結構考えているんですね。必死さが伝わってきます。
しかし、これはユウヘイのいいところを消しています。
あれこれ考えずに思い切りいくことができるのはある意味才能です。
左のちょこちょこ当てにいくスウィングは、右の感覚の矯正には有効かもしれませんのでしばらくはやらせておきますが、本格的に左にするつもりはありません。
ユウヘイが感覚をつかんだとき、ヤクルトのユウヘイのように覚醒するかもしれません。
来年のチームは長打がのぞめるタイプは少ない。
その中で腕っぷしの強いユウヘイのパワーは捨てがたい。これを有効活用していかない手はありません。そのためにも、彼なりの「工夫」でインサイドアウトの感覚をつかんでほしい。
根気のいる作業になるでしょう。
他のコーチ陣と優先順位の高い課題として取り組んでいきます。