この週末は、釜子スポ少さんのご招待で、白河市東風の台公園で、きつねうち温泉杯にいってきました。昨年は、ナイターがつくまでの激闘を制して初出場初優勝。全国いったあとに伸び悩んでいての最終戦だったこともあり、歓喜の涙に包まれた思い出深い大会でした。
今年にしても、この大会が美里イーグルス最後の大会です。
結果は3回戦で米スポーツ少年団に3-0で負けてしまいました。
ふたたび優勝旗をもってかえることはできなかった・・・
しかし、6年生最後の大会。随所に今年のチームらしいプレーが見られました。
緒戦は、信夫第一スポ少さん、その次が地元釜子スポ少さん。この組み合わせは、すごい。
昨年美里イーグルスが飛躍できたのはまちがいなくこの二つのチームのお陰です。
その残照が今年まで残っていてくれる。その光はまだ我々を導いてくれています。
縁は異なもの味なものとはいいますが、これほど縁を感じる組み合わせはありません。
もちろん去年のチームではありません。お互いに今年は今年のチーム。
去年の先輩方の戦いを胸に戦います。
まずは、信夫第1スポ少さん。
最近のダイトは、ものすごく調子がいい。この試合の前に、全会津6年選抜と練習試合をやっていただきました。これやっといてよかったぁ。直前の話にも係らず、ご尽力ありがとうございました。
その練習試合、全会津選抜を相手に被安打2の好投。これでダイトはますます自信をつけたようでした。
この試合で、試したかったことは2つ。
タカヤがキャッチャーとして機能するか?
そして、ヒカリがファーストとして機能するか?この2点です。
結果は、0-0で引き分けでした。それ以上に今の美里イーグルスに大きな自信を与えてくれました。これは大きかった。
タカヤ、ヒカリも充分機能している。当日、いきなりぶっつけでやるよりは心の準備ができて余裕が生まれたと思います。
打線も試合から遠ざかっていたわりにそれなりに当たっていた。しかし、なかなかヒットを打たせてくれなかったのはさすが選抜チームでした。ここで、一回叩いておいて、速いボールに慣れておく。前日にこの試合を組んでもらって本当によかったと次の日につくづく実感しました。
さて、試合に戻ります。いつものように、立ち上がりを無難にこなして先制パンチを入れる。これが必勝パターンです。というか、これしかない。
ダイト前日に一回叩いてるので、初球から威力抜群の投球。やはり、ここ最近のダイトはよくキレています。ぐんぐん伸びのある速球。時折ポロっとするところもありますが、その球の威力を増すようなタカヤのキャッチング。私は、あえてこのバッテリーで望みたかったんです。来年チームを牽引していくタカヤにダイトの球を捕らせてやりたかった。なによりも、私がこのバッテリーを見てみたかった。そしてどこまで通用するか試したかったというのがありました。
この布陣ができるのは、ショートとして成長したマナヤの存在が大きい。タカヤをショートにおく必要がなくなった。それだけマナヤがショートして成長したということです。まかせることに不安がなくなった。
そうすることで、一番チームを牽引するのに最適なポジション、そのキャッチャーのポジションにチームの精神的な支柱でもあるタカヤを置くことができるようになった。これはでかいです。
セカンドには4年生のユウト。次の次の世代を見ての配置です。人格的に問題ありですが、私はこいつの守備は信用しています。負けん気の強さ、ぎりぎりの球際にとびこむ思い切りの良さ、反応、タカヤの後をひっぱていくのは今のところこいつしかいません。机上の理論で覚えるタイプではない。いろんなケースを経験することによって体で覚えてもらうのがユウトには一番です。その他の5年生には悪いと思いますが、ここはユウトを使います。
最後の大会でいままでの守備を変更するリスクはありましたが、監督にまかせてもらった以上、私は私のベストを尽くします。まぁ半分以上は私のわがままです。このいつもの違う布陣を思い切ってできたのも、前日に一回練習試合をしてもらっていたからです。本当によかった。
その守備がきちんと機能している。ひとつのミスで一気に崩れる危険性はありますが、ミス自体がない。凡打の山を築かせる。威力抜群のダイトの球威がそれを支えています。
初回表を抑えて、勢いよく裏の攻撃にはいります。なんとしても先制点が欲しいところ。最後の大会の切り込み隊長は、ダイトを指名しました。一番打席が多く回る打順。
いいピッチングの影響もあったと思いますが、バットも絶好調。この大会7割くらいの出塁率だったと思います。
信夫さんの守備にほころびもあって、ヒットらしいヒットはないながらも先制点をもぎとります。これで一息つけます。もう一点追加して初回2点をとりました。
これで気持ちに余裕が生まれてプレーにも思い切りのよさが出てくれることを期待します。
順調にこなしていって、ダイトにホームランが飛び出しホームラン饅頭をゲット。
あんこが嫌いだとかいってますが、かあちゃんやばあちゃんにもっていくように厳命しました。
しかし、バントの姿勢で揺さぶることに有効性を見出して、徹底してきます。揺さぶられることをいやがるダイト、キャッチングも完璧でないためにキャッチャーのタカヤもいやそうです。捕る事だけに集中できない。このあたりのところを突いてくることが信夫の監督さん、さすがです。ファーボール、パスボールを連発するにあたり、あの「涙のダイト」のほおのき戦があまたをよぎりました。しかし、私は、ダイトを信じて任せるのみ。なんとか反撃を2点に抑えました。ひしひしと追いついてくる感じが背中から感じます。ここは、再度引き離しておかないと。ランナーをおいた場面でダイト、故意四球、作戦としては当然です。タカヤが倒れ、3番においたヒカリ。ここも故意四球かと思われましたが、勝負をしてくれる様子にほっとしました。こいつもよく泣きました。思うに、悔しくて泣いているのではないと思います。パニクッって泣いている。そのパニクッた自分をどうしようもできなくて涙が止まらない。ヒカリの涙はそういう涙だと思います。やりきって負けた、できなかった悔しさからの涙ではない。そこまでいっていません。その意味で、まだまだ伸びる要素がある。いつか、やりきったときに本当の涙を流してほしいと思います。
そのヒカリ、効果的なタイムリーで追加点これで4-2と引き離しに成功します。ヒカリも学年が低い頃は、ユウヘイ、ヨウスケ、タケルと同じ臭いのする○○の部類でした。考えのないタイプ。しかし、考えるようになってしまった。そこに迷いが生まれて、自分のプレーに自信が持てなくなった時期もありましたが、よくぞ最後まで戦った。これはこれで成長したというべきでしょう。この大会は、結果を考えず思い切りやってほしいその一心でした。
6年生の活躍もあって、信夫第1スポ少さんに勝利しました。いい出だしです。
大型捕手にヒットは打たれましたが致命傷にはしなかった。それほど、今日のダイトの調子がよかった。
試合後、信夫の監督さんと話しました。
昨年の激闘とこの大会の数奇な縁の組み合わせについて。それと、あの場面で故意四球を選択したことについて。
作戦ですから、あの場面では私も同じことをしたでしょう。あやまる必要などないんです。
おたがい子どもたちの成長を熱く願っていることがひしひしと伝わってきました。
また来年、上の大会で会いたいですねと握手をしてお互いの健闘をたたえあいました。
いい試合をありがとうございました。
そして続きは次回。