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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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中通りのチームの多くがこの大会が最後となると開会式でいってました。
12月に入ろうかというこの時期に大会ができることがすげぇなというのが正直なところです。去年も来ましたが、隣の中学校を合わせて8面とれる。温泉もある。駐車場もそこそこある。中通りにはこういう設備がそこらにある。うらやましいです。


さて、2回戦、主催者に名を連ねる釜子スポ少さんです。
試合前に、昨年の監督さんで今はコーチの方と話しました。
去年の全国大会は、一昨年前の釜子さんとの県大会が大きかったこと。全国にいけたのは、釜子さんあってのことで、感謝にたえないこと。
会津のチームのシーズンが終了している中、こうして今年も招待をいただいて、本当に感謝しかないことを伝えました。
そしてお互いのチームづくりに苦労してることなどを話して、お互いの健闘を誓いました。
釜子さんの今年のチームは、6年生一人、女の子、エースで4番です。
開会式での選手宣誓、すらっとした長身で均整のとれた筋肉のつきかた。手足の長さ。チームをひっぱていく強い意志の宿る瞳。将来、さぞかし美人になるでしょう。
しかし、この子を打ち崩さなくてはイーグルスの勝利はありません。
ダイトは後攻を選びます。勝ちパターンはいつもどおり、抑えて先制です。
ピッチング絶好調のダイト。前の試合で信夫さんのバントの姿勢で崩れたことに対しての反省を活かしてストライクゾーンでぐいぐいいきます。
気持ちよく投げている=タカヤが気持ちよく投げさせている。
急造バッテリーですが、だんだんこつがつかめてきたようです。初回の表を0に抑えました。
さぁ反撃です。先頭バッター脅威の出塁率のダイトが出ます。
そういや去年の一番もダイトでした。切り込み隊長が一番あってる。
釜子さんのエース。手足の長さ、やわらかさ、コントロールを武器に押さえ込もうとします。アウトコース、低めに決まり始めると苦戦します。その前に先制して優位に立ちたい。
この試合も右方向の打撃が徹底してました。特に4番においたマナヤがよかった。
ポイントを後ろにもってきて、左肩をひらかずにボールの側面をミートしている。
小学生で意識して打ってるとしたら、将来が楽しみです。ただ、ライトゴロのリスクがある。
詳しい経過は忘れましたが、だれかのタイムリーかなんかで1点をとります。
ただ、2者残塁だったような・・・。攻め込みながらも攻めきれない。しかし、0で終わることなく先制はしました。いい流れです。
守備は、ダイトの球威があるので相手打線も振り遅れ気味です。センターからライト方向のフライもユウヘイ、ヒカルがすばやく落下点に入る。そしてセカンドにおいたユウトが軽妙に裁きます。この投球を総体、白獅子でやっておいてくれよ。そうすりゃもっと夢がみれたのにーと後悔してみます。この回も0に抑えます。
2回、ヤマトから始まる下位打線。魔の三振地帯、魔の見逃し地帯、魔の凡打地帯。今シーズンはまったくといっていいほど機能していない下位打線。ここでなにかあると思わせたり、上位に少しでもつなげようとする工夫がないと来年もきつい。
そういっていると、ヤマトがデッドボール。今年一番当たったんじゃないでしょうか?一応よけてはいるが当たる。スパイクに当たることが多い。同じコースにきても、その点軽妙なフミヤはよけきってしまうので当たらない。ヤマトの死球率は高いです。
さぁまた先頭ランナーがでました。8番においたヒカル。3バントでもいいから、ここはバントだと厳命しました。私の作戦はこうです。一極集中、もてるチカラのすべてをバントに集中する。俺がバントといってヒカルにやらせる以上、失敗してもそれは俺の責任。だから、サインもくそもありません。堂々と「3バント。」と声で伝えます。そうすることで、退路を断って迷いを無くする。失敗しても俺のせいではない。となれば、やるしかねぇ。そうなってくれたかどうかはわかりませんが、ツーストライク追い込まれながらもヒカルはバントを決めました。しかも、自分も生きるバント。快心のガッツポーズと「あーよった、決めてくれて。」という安堵感。
下位打線は基本アウトの票田です。ここでアウトをとっていかないとピッチャーは乗っていけない。そして、ここであえて9番においた小兵のユウト。パワーはありませんが、ガッツとミート、小さいことでゾーンが狭くファーボールも期待できるので出塁率も高くなる。そしてダイトに繋げるという意味でここにおきました。ユウトが最適です。
ノーアウト、2、3塁で相手は浮き足立っている。ここで決めれば試合は決まります。そういったプレッシャーにも負けないガッツがこの男にはあります。それは自分より学年も体も大きい奴を圧倒する。小さいながらも上の学年から一目をおかれるのはこのあたりでしょう。この場面でも打つことしか考えていない。
相手エースも気迫のピッチング。絶対打たせないという決意が球に込められています。ツーストライクと追い込まれるユウト。
最近ではここからでも粘りがでてきました。小ささを活かして、ファーボール狙いの待球作戦でも
俺「ツーストライクまで打つな!追い込まれてもお前なら打てるな?」
ユウト「大丈夫です!」この返しですよ。
そして、初球から打ちにいって凡打するんですけどね。
追い込まれてもボールに手を出さず、カットじみたことまでできるようになってきている。
こいつも成長してきましたよ。アホですけど。
最低でも進塁打。打ち上げてフライは最悪。次はダイトなんで、三振でもしかたねぇかなと思ってると、レフト前に鮮やかにはじき返します。
やってやったぜとドヤ顔のユウト。ややむかつきますがこんな時は、いくらでもさせてやりましょう。
下位打線でこういう点の取り方ができるチームは強いです。チームに勢いを与え、実力が5割ましになるくらい。
そして上位につないだところで、打順絶好調のダイト。これ以上の失点は致命傷になることを理解している相手エース。渾身の力で抑えにかかります。
力が入りました、球威抜群ながら高めのボール球。
その刹那。バゴーンと超大根切りでセンターオーバーの大飛球。
誰も打たないようないわゆる「クソボール」をかっ飛ばした。あの芸当は反射神経、反応で打つダイトにしかできないでしょう。
申し訳ありませんが、ここで相手エースの心を折った。ここからはイケイケの一気呵成です。
ヒカリ、マナヤ、マナト、フミヤ、連打、連打、連打、連打。
ヤマトで切れましたが・・・試合は決まりました。
表の攻撃も相手中軸もきっちりダイトが抑える。守備も乗ってきました。
4回コールドで快勝です。勝者の影に敗者あり。
試合後の整列で釜子さんのエースがこられ切れない涙を必死にこらえていました。
コーチから、釜子スポ少もこの大会が最後になることを聞いていました。
そしてあの子にとってこの試合が最後の試合になった。その相手がイーグルス。
あの子の苦労を想像してみるともらい泣きしてしまいました。
これが本当にやりきった時の涙だと思いました。高校球児と同じ涙、すがすがしい涙、ここまでくると美しささえ感じます。こういう涙が自然と出てくるまで、一生懸命にやったかどうか?イーグルスの連中もこういう涙を流せるくらいやってほしい。
釜子さんのエースでキャプテンの魂のこもった最後の「ありがとうございました。」をしっかり受け止めて次戦に望みます。彼女は立ち直ってさらなる高みを目指すことでしょう。
野球の神様は、もう一試合イーグルスにチャンスをくれました。もしかしたら、我々が負けていたかもしれない。この試合は下位打線が奮起した。あそこで抑えられていたとしたら・・・そんなぎりぎりのところを歩いているような気がします。
そして、上手くいっている。出来すぎです。なんか危ない感じがするくらい。
ただ、確かに勢いはある。この余勢をかっていっきに昨年の高みまで上りきれるか?
次戦、3回戦米スポ少さん戦です。


次回に続きます。


 


 


 


 


 

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