時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
今日もナイター練習でした。
白獅子会津予選を控え、レギュラークラスは、ヤングイーグルスを相手に実践者形式。
われらがヤングヤングイーグルスも、草野球、三角ベースならぬ、一直線ベース方式での実践練習です。
おっ今日は美里イーグルス、高田スポ少5人ずついてちょうど10人でした。
それを5:5に分けて、二チームつくる。
べつに野球は9:9じゃなくてもやれるもんです。
我々がガキの頃は、1:1でもやってました。
とにかく、試合をして、勝負することに飢えていた。
やるからには勝ちたい!
時代は違えど、いまの子供たちも何かにつけて勝負にこだわります。
このやる気をソフトボール技術の向上と、チームワークの醸成に役立てるように仕向けます。
なんとはなしにやるよりも、相手に勝つためにはどうすればいいかという目標を示す。
そうすれば、いまのできない自分はどうすればできるか?ということを考えるようになります。
今日の草野球試合の中で、サードを守っていたホノカが捕球しても、ファーストまで届かない場面が何回か続きました。
大人であれば、どうすればいいかということき気づきますが、彼らは気づかない。
そして、いっこうに変えようともしない。
せっかく捕球するのに、ファーストに届かないホノカのフラストレーションがマックスになります。
「あーもう、やだ。」とホノカがダークサイドに落ちそうなところで、
「おーいみんな、ホノカ、送球がファーストまで届かないみたいだけど、どうすればいい?」
と聞きました。
……ん、この人何言ってんだという沈黙。
ん、だめか、んじゃもっと助け船を!
肩はセカンドを守ってるソウスケの方がいいぞ。
となれば、どうすればいい?
またしても
……ん、この人何言ってんだという沈黙。
ソウスケがサード、ホノカがセカンドを守ればいい話じゃねぇか?
我が意を得たり。
ようやく、ソウスケ気づきました。
サードに移動し、ホノカをセカンドに移動させます。
そして、ホノカところに、ゴロが三連続で来ますが、ファーストに近いので余裕をもって全てアウトにとります。
ただやればいいというモノではない。
同じメンバーでも、その子にあった守備位置をとれば、もっともっと効率よくアウトがとれるということを学んだと思います。
ホノカが、ファースト、左のマナトに向かって
「おらぁ!捕れよ!」と投げるのが、迫力がありました。
アウトを捕れるようになったことで、彼女の溜飲も下がったようです。
それともうひとつ。
打撃に自信のある左のマナトが、いいます。
「コーチ、打つのが俺ばかりで点数が入らない。だから、チームメンバーの入れ替えをして!」
ズケズケものを言う奴なんです。
それを聞いた私は、
「んじゃもっと、後に打つことだな。前の打者が打って、塁を埋めれば、マナトはランナーを抱えて打てることになり、一挙に2点入るぞ。まぁ、お前が打てばの話だけれどな!」
マナト、気づいたようです。
劣勢の中にあって、効率よく点数をとる方法。
出塁率の高いソウスケの後に自分が打つことで、この逆境を克服できるかもしれない。
彼らも彼らなりに考えてソフトボールをやるようになってきました。
いい傾向です。
少し前までは、文句ばかりですぐに感情的になっていました。
今では置かれた環境をみて、どうすれば少しでもいい状況にもっていけるかを考えて動けるように成ってきました。
いいぞ、いいぞ!
試合は、先攻チームが常に先手をとってリードするも、後攻チームが点差が離れないようになんとかすがりつくという展開。
最終回、守る先攻チームにアクシデントがあり、後攻チームが同点に追いつきます。
そしてランナーを置いて最終バッター、左のマナトを迎えます。
今日は、ホームランを二本打っています。
絶好の逆転の場面。
守る方は絶体絶命です。
ピッチャーが投げる。
左のマナト、鋭いスイングで芯をとらえる。
抜けたーぁ!と誰もが思った瞬間、ライナーの正面にアオトがいました。
アオト、抜ければ逆転を許すマナトのライナーをがっちりキャッチ!
打つも打ったり、捕るも捕ったり。
お互い会心の一撃をくり出しながらも、引き分けに終わる。
みんな全力を尽くした。
そのうえでの引き分け。
ノーサイドでいいじゃないですか!
あんだけ、勝負にこだわっていた彼らも、やるだけやったうえの引き分けに納得の様子。
こういう草野球、私たちは子供の頃にやってきました。今みたいに大人の干渉なしに、リーダーがいて、時に喧嘩しながら、上下関係や地域のこどもたちの絆を深めてきました。
それを今、スポ少でやっています。
並んだ後のアオトの一言
「俺が捕らなかったら、負けてたよね?」
「そうだなあ、アオト、すげえなぁ!」
アオトのしてやったりの顔の奥に、捕られてしまったマナトの悔しさのにじむ顔。
これが、ソフトボールです。
あんなにそれぞれが、あっちこっちみていたヤングヤングイーグルス。
少しずつ、少しずつではありますが、ソフトボール、野球の魅力にとりつかれていると思います。
野球が面白くないわけがない。
どうやら、彼らの中に野球の種が根を少しずつはらせてくれているようです。
白獅子会津予選を控え、レギュラークラスは、ヤングイーグルスを相手に実践者形式。
われらがヤングヤングイーグルスも、草野球、三角ベースならぬ、一直線ベース方式での実践練習です。
おっ今日は美里イーグルス、高田スポ少5人ずついてちょうど10人でした。
それを5:5に分けて、二チームつくる。
べつに野球は9:9じゃなくてもやれるもんです。
我々がガキの頃は、1:1でもやってました。
とにかく、試合をして、勝負することに飢えていた。
やるからには勝ちたい!
時代は違えど、いまの子供たちも何かにつけて勝負にこだわります。
このやる気をソフトボール技術の向上と、チームワークの醸成に役立てるように仕向けます。
なんとはなしにやるよりも、相手に勝つためにはどうすればいいかという目標を示す。
そうすれば、いまのできない自分はどうすればできるか?ということを考えるようになります。
今日の草野球試合の中で、サードを守っていたホノカが捕球しても、ファーストまで届かない場面が何回か続きました。
大人であれば、どうすればいいかということき気づきますが、彼らは気づかない。
そして、いっこうに変えようともしない。
せっかく捕球するのに、ファーストに届かないホノカのフラストレーションがマックスになります。
「あーもう、やだ。」とホノカがダークサイドに落ちそうなところで、
「おーいみんな、ホノカ、送球がファーストまで届かないみたいだけど、どうすればいい?」
と聞きました。
……ん、この人何言ってんだという沈黙。
ん、だめか、んじゃもっと助け船を!
肩はセカンドを守ってるソウスケの方がいいぞ。
となれば、どうすればいい?
またしても
……ん、この人何言ってんだという沈黙。
ソウスケがサード、ホノカがセカンドを守ればいい話じゃねぇか?
我が意を得たり。
ようやく、ソウスケ気づきました。
サードに移動し、ホノカをセカンドに移動させます。
そして、ホノカところに、ゴロが三連続で来ますが、ファーストに近いので余裕をもって全てアウトにとります。
ただやればいいというモノではない。
同じメンバーでも、その子にあった守備位置をとれば、もっともっと効率よくアウトがとれるということを学んだと思います。
ホノカが、ファースト、左のマナトに向かって
「おらぁ!捕れよ!」と投げるのが、迫力がありました。
アウトを捕れるようになったことで、彼女の溜飲も下がったようです。
それともうひとつ。
打撃に自信のある左のマナトが、いいます。
「コーチ、打つのが俺ばかりで点数が入らない。だから、チームメンバーの入れ替えをして!」
ズケズケものを言う奴なんです。
それを聞いた私は、
「んじゃもっと、後に打つことだな。前の打者が打って、塁を埋めれば、マナトはランナーを抱えて打てることになり、一挙に2点入るぞ。まぁ、お前が打てばの話だけれどな!」
マナト、気づいたようです。
劣勢の中にあって、効率よく点数をとる方法。
出塁率の高いソウスケの後に自分が打つことで、この逆境を克服できるかもしれない。
彼らも彼らなりに考えてソフトボールをやるようになってきました。
いい傾向です。
少し前までは、文句ばかりですぐに感情的になっていました。
今では置かれた環境をみて、どうすれば少しでもいい状況にもっていけるかを考えて動けるように成ってきました。
いいぞ、いいぞ!
試合は、先攻チームが常に先手をとってリードするも、後攻チームが点差が離れないようになんとかすがりつくという展開。
最終回、守る先攻チームにアクシデントがあり、後攻チームが同点に追いつきます。
そしてランナーを置いて最終バッター、左のマナトを迎えます。
今日は、ホームランを二本打っています。
絶好の逆転の場面。
守る方は絶体絶命です。
ピッチャーが投げる。
左のマナト、鋭いスイングで芯をとらえる。
抜けたーぁ!と誰もが思った瞬間、ライナーの正面にアオトがいました。
アオト、抜ければ逆転を許すマナトのライナーをがっちりキャッチ!
打つも打ったり、捕るも捕ったり。
お互い会心の一撃をくり出しながらも、引き分けに終わる。
みんな全力を尽くした。
そのうえでの引き分け。
ノーサイドでいいじゃないですか!
あんだけ、勝負にこだわっていた彼らも、やるだけやったうえの引き分けに納得の様子。
こういう草野球、私たちは子供の頃にやってきました。今みたいに大人の干渉なしに、リーダーがいて、時に喧嘩しながら、上下関係や地域のこどもたちの絆を深めてきました。
それを今、スポ少でやっています。
並んだ後のアオトの一言
「俺が捕らなかったら、負けてたよね?」
「そうだなあ、アオト、すげえなぁ!」
アオトのしてやったりの顔の奥に、捕られてしまったマナトの悔しさのにじむ顔。
これが、ソフトボールです。
あんなにそれぞれが、あっちこっちみていたヤングヤングイーグルス。
少しずつ、少しずつではありますが、ソフトボール、野球の魅力にとりつかれていると思います。
野球が面白くないわけがない。
どうやら、彼らの中に野球の種が根を少しずつはらせてくれているようです。
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