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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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この週末も練習試合の日々でした。
やはり他チームとの試合は、練習とは違った緊張感があっていい。
いっさいの甘えがないのがいいと私は思います。
平日に基礎練習をして、週末にそれを試す。
失敗したら、次にどうすればいいかを考え、成功したらまだまだもっとやれると自分の自信にする。
そうやって少しずつ強くなっていくんです。

そんな練習試合をしていて、思いました。

「やはり野球は、状況判断のスポーツだな。」と。


レフトを守ったマナト。
きちんとライン寄りに位置を変えました。
左打者の守備位置は、わかっているようです。
しかし、ひっぱりスラッガーの右打者の時に、みんなにもっとライン寄りに守れーと、言われると混乱しました。

ベンチに戻ってきたときに、私にいいました。
「前にコーチに、右打者の場合は、左打者よりもセンター寄りに守れと言われました。それを守って、あのスラッガーのときにセンター寄りに守ったのになんでみんなに怒られなきゃならないんですか?」

「そうだな、マナト、それはそれでいいんだ。
だが、今回の場合はまた違うんだ。
あのスラッガーは、かなりの引っ張りバッターだ。あのレフト線よりも左に行ったファールと、あのスイングをみて分かるんだ。だから、俺ら指導者はマナトにレフト線寄りに守るように指示したんだ。
セオリー通りにやるのも大事だけど、ケースバイケース=時と場合によって、対応を変えることはもっと大事だ。」

わかったようなわからないような感じでしたが、いつも教科書通りとは限らないことがあるということがわかっただけでも儲けものです。

さらにもう一コマ。
イーグルス攻撃で、ノーアウト、一二塁にランナーをおくスコアリングポジション。チャンスです。
バッターは、レン。
サード強襲のライナー気味のゴロ。
これを見て、セカンドランナー、ユウキはライナーだと判断して走りません。
それをみたファーストランナーコタローも走らない。こちらは、混乱して走れなかったというのが本音でしょう。
サード、三塁を踏んでワンアウト、続けざまにセカンドに投げてツーアウト。


ライナーとゴロの判断を間違えた。
そしてゲッツーを食らう。
この場合も状況判断のミス。

慣れるしかないところもありますが、いろんな状況、状況で動きが変わってくる。
それを指導者、コーチャーは補助的なサポートはできますが、土壇場ではみんなが声が出ないモノ。
そこで頼りになるのは、自分の判断です。
最後に判断するのは、自分しかいないんです。
そして、瞬時に次にどう動くかを考え、行動する?
そこに、いろんな主観、客観、経験、直感、セオリー、イレギュラーなどが入ってくる。
あの時、こうすれば良かった、なんていうのは全部終わった後の結果から見たときだと思います。

野球、ソフトボールというのは他のスポーツに比べて、情報が多いスポーツだと思います。
アウトカウント、ストライクカウント、点差、バッターの力量、ランナーの走力、投手の傾向、キャッチャーの配球、監督の癖などなど、その状況下でのいろんな要素がある。

それらを全て把握できる者などいないと思います。それでも、いろんな経験からなんとか確率の高いところを選ぼうとする。
これは、野球だけではなく、仕事はもちろん生きていく上でとんでもなく役に立つはずです。
なぜなら生きていくことは、状況判断と選択の連続だからです。

だからなのか、私の思考はいつも野球に基づいています。
仕事でやることが、同時多発にやってくる。
そんなピンチの時はノーアウト満塁。
思った通りに物事が運んだときは、絶好球で3打数3安打。
確実に仕事を進めるときは、送りバント。
イチかバチか賭けるときは、ヒットエンドラン。
あらゆる思考が、野球に基づいています。

間違いなく、私の思考には野球の考え方、状況把握、判断力、それに基づいた対応策が形成されています。

スポ少の選手たちも、そういう状況判断の練習をしています。
今はボールがとんできても、何をしていいかわからないかもしれませんが、いつかは自分で考えて対処できるようになるはずです。
それを少しずつ増やしていく。
対応できるパターンを増やしていく。
そして、未経験な状況が現れても、それまでの経験からかならず、自分が進むべき道を選ぶことができるようになります。
それもスポ少のチカラだと思います。

今の彼らの失敗をどう受け止めて、次にどうつなげるか?マナトの守備位置も、コタロー、ユウキの走塁も、かならず糧となる。

その指標となるべく、私たち指導者がいるんです。
野球は状況判断のスポーツ。
そして今日も、高田イーグルスの選手たちのために、一番いい選択肢はどれかを考えています。
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