時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
確かに聞こえました。
あの場にいた全員が、絶体絶命という扉をぶち破る音を。
江川スポ少さんの主催大会。
よくぞ開催してくれました。
このコロナ禍の中で細心の注意を払っての運営に頭が下がります。
軒並み大会がなくなっている今年にあって、開催するという決断を下した関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうごさいました。
さて、地元南会津の舘岩ベアーズさんを対戦相手に迎えての決勝戦。
猛暑、酷暑、激暑の中、3試合をすべて高田イーグルスペースで進めて、快勝して決勝に駒を進めました。
やはり大会はいい。
練習してきたことにチャレンジして、積み重ねて、みんなで勝ちに行く。
その徐々にボルテージが上がっていく様がいいんです。
自分たちがやってきたことをひとつずつ確認しながらただひとつの頂点への階段を上がっていく。
選手、保護者、指導者みんなを巻き込んだ一体感、高揚感。
われわれが灼熱のグランドに存在する理由がそこにあります。
そして、むかえた決勝戦。
我々高田イーグルスは勝つことのみを考えて行動していました。
それは至極当たり前のことではありました。
やるからには、負けることを考えている人などいません。
しかし、そうはならなかった。
新生高田イーグルスにとって初めての試練が音もなく訪れました。
先発は、キャプテンダイ。
病み上がり明け、しばらくぶりの今年初めての先発マウンドです。
ブルペンでいい球が来ていました。
この球威ならばいける!
監督が思ったように私もそう思いました。
ユウゴ、ハレル、そしてこのダイがいてくれることでピッチングのバリエーションが格段に増します。
連戦になったときに必ずダイの力が必要になります。それを今このマウンドで証明してこい!そして、俺は大丈夫だという自信をつけてこいという願いをこめて送り出しました。
あとは無難に立ち上がれるかどうか?
このバックの守備ならば大丈夫だろうという思惑もありました。
当たり前に立ちあがって当然の場面ですが、初回先頭バッターをファーボールて出してしまいます。この先頭バッターへのファーボールというのが、高くつきます。
二番を三振に仕留めますが、制球に苦しんでいるのは明らか。ブルペンの球威はなくなっていました。
三番にレフト前に運ばれて、舘岩さんに簡単に1点を先制されます。
ん、どうした?と思いながらも舘岩さんの速球への対策と打力の高さを感じました。打つなぁ。
このチームは、速球対策をきちんとやってきている。
やばいか!しかし、今後もこういうチームと対戦するはず。1点ならば大丈夫だろうというイーグルスの思いは打ち砕かれます。アンラッキーも重なり、主軸にツーランを浴びます。
いきなり3点を先制されます。
流れが完全に舘岩さんにいきました。
ここで、ダイを降板させ、左のハレルを送り、流れを断ち切ります。
ライトに守備を変えたダイが、顔をしかめながらベンチに帰ってきます。
彼に試練を与えてしまった。ダイならば大丈夫、彼は必ず不死鳥のごとく立ち直るでしょう。
重くのしかかる3点のプレッシャー。
これを背負いながら逆転を狙います。
この打線ならば大丈夫。
裏攻めなので、1点ずつ返していけばいい。
そのチカラは充分にある。
誰もがそう思ったはずですが、3回までヒット1本に抑えられてしまいます。
巧みに外角をつく舘岩さんのエース。
バッテリーは審判もきっちり味方にして、巧みにコースをついてきます。
強力打線も完全に沈黙しました。
チャンスの糸口さえつかめない。
この大会、合併した強みをいかんなく発揮し、常に先制して、引き離し、相手を圧倒してきました。
それが、ここに来てつかまりました。
誰もあきらめていませんが、しだいに「焦り」という疫病神が暗雲を運んできます。
遠くからだんだん聞こえてくる敗北の歌。
大会経験がないので、こういう展開にみんな慣れていません。
大丈夫だと言い聞かせながらも、どこかに焦りがある。
やることなすことが上手くいかない。
みんなが実力の半分も出し切れていない。
おそらく、白獅子でもこういう展開はあるはずです。劣勢の時こそ、自分たちのチームの本当の姿が反映されます。
審判の判定に文句言って腐るか?
全員でそのコースへの対応策を練るか?
いつもと違うストライクコースならばそれに対する備えをしなくてはいけません。
今回は見逃しも多かった。
何とかしなくてはいけない。
流れをどうにかして変えなければいけない。
こういう時にどう動くか?
そこを確認しておく必要があると思いました。
まだ今年最初の大会なんです。
合併して強くなったといってもまだまだ穴はある。
その穴を埋める対策をしていきましょう。
俺たちは強い。
我々もどこかであぐらをかいていたと思います。
それに対する強烈なしっぺ返し。
調子こいてんじゃねーよ!
とソフトボールの神様が言っています。
どんな劣勢にあっても、俺たちはちゃんと強いと胸を張って言えるように、細かいところにも気を遣っていこうと思いました。
最終回。
二番からの好打順で始まりながら、二死ランナー二塁、0:3と追い込まれる。
終始舘岩さんペースで試合を進められてきました。
あと一人で敗北が決まるという場面で、5番のユウトが起死回生のツーランホームランで2点を返します。
下がりきったセンターの頭上を越えていく放物線が、死に体のイーグルスに息を吹き返しました。
ユウト、この場面で自分のスイングをキッチリできるということがすごい。さすがキングオブマイペース。
しかし、二死。
ここから下位打線で、劣勢に代わりはありませんが、今年のイーグルスもどこからでも点は取れます。
まず、6番のソウゴが出塁することが条件、だからここは大事にいけよーと思うそばから、ソウゴは初球をフルスイング。
この絶体絶命という崖っぷちの状態から、初球をフルスイングするその度胸がすばらしい。
すばらしいというか、すげえ漢だと思いました。
鋭い打球はセカンドを抜け、右中間を切り裂き、イーグルスに同点という道を切り開きました。
全力でダイヤモンドを駆け抜けるソウゴをみて、この男はすげえ男だなとあらためて実感しました。
ベンチはてんやわんや。
44にもなったおっさんが、両手でガッツポーズをしながら涙を流して、しかもジャンプしてよろこんでいます。
ソウゴのお母さんは号泣。
私もそれをみて、さらにぐっともらい泣き。
他にも泣くほど喜んでいた人、多数。
こういう涙はいくら流してもいい。
こういう涙こそ流したい。
こんなことってあるんですね。
あの劣勢を跳ね返して、追いつく。
しかもホームラン2本で追いつく。
パーセントにしたら、5%もない展開だと思います。
それを実行してしまうあいつらがすげえ。
ホームランを打ったユウト、ソウゴはもちろんですが、その打順に巡り合わせたみんながすごい。
ユウト、ソウゴの前にとんでもない当たりを二本も放ってチームを鼓舞したケンタもたいしたもんです。
私は、あらためて思いました。
高田イーグルス、このチームは強い。ちゃんと強い。
コンディショニングを整え、戦術、戦略を練り、彼らの強さをちゃんと引き出すことができれば、その可能性は、無限大。どこまでもいける。
上には上がいます。
だからこそ、合併した意味があります。
そんな強敵とゾクゾクするような試合をして、敵味方みんなを感動させて勝つ!
イーグルスだけではいけない場所。
高田スポ少さんと一緒になって、高田イーグルスならばいける高み。
どこまでその高みをみることができるのか、我々はそれを見て見たい。
今回の江川杯は、同点となり抽選で負けてしまいました。
お前たちは確かに強い。
しかし、まだ足りないと神様が言っています。
ただ、我々は確かに聞きました。
逆流に逆らう翼をもち、限界という扉をぶち破る音を。
それが、今年の高田イーグルス!
あの場にいた全員が、絶体絶命という扉をぶち破る音を。
江川スポ少さんの主催大会。
よくぞ開催してくれました。
このコロナ禍の中で細心の注意を払っての運営に頭が下がります。
軒並み大会がなくなっている今年にあって、開催するという決断を下した関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうごさいました。
さて、地元南会津の舘岩ベアーズさんを対戦相手に迎えての決勝戦。
猛暑、酷暑、激暑の中、3試合をすべて高田イーグルスペースで進めて、快勝して決勝に駒を進めました。
やはり大会はいい。
練習してきたことにチャレンジして、積み重ねて、みんなで勝ちに行く。
その徐々にボルテージが上がっていく様がいいんです。
自分たちがやってきたことをひとつずつ確認しながらただひとつの頂点への階段を上がっていく。
選手、保護者、指導者みんなを巻き込んだ一体感、高揚感。
われわれが灼熱のグランドに存在する理由がそこにあります。
そして、むかえた決勝戦。
我々高田イーグルスは勝つことのみを考えて行動していました。
それは至極当たり前のことではありました。
やるからには、負けることを考えている人などいません。
しかし、そうはならなかった。
新生高田イーグルスにとって初めての試練が音もなく訪れました。
先発は、キャプテンダイ。
病み上がり明け、しばらくぶりの今年初めての先発マウンドです。
ブルペンでいい球が来ていました。
この球威ならばいける!
監督が思ったように私もそう思いました。
ユウゴ、ハレル、そしてこのダイがいてくれることでピッチングのバリエーションが格段に増します。
連戦になったときに必ずダイの力が必要になります。それを今このマウンドで証明してこい!そして、俺は大丈夫だという自信をつけてこいという願いをこめて送り出しました。
あとは無難に立ち上がれるかどうか?
このバックの守備ならば大丈夫だろうという思惑もありました。
当たり前に立ちあがって当然の場面ですが、初回先頭バッターをファーボールて出してしまいます。この先頭バッターへのファーボールというのが、高くつきます。
二番を三振に仕留めますが、制球に苦しんでいるのは明らか。ブルペンの球威はなくなっていました。
三番にレフト前に運ばれて、舘岩さんに簡単に1点を先制されます。
ん、どうした?と思いながらも舘岩さんの速球への対策と打力の高さを感じました。打つなぁ。
このチームは、速球対策をきちんとやってきている。
やばいか!しかし、今後もこういうチームと対戦するはず。1点ならば大丈夫だろうというイーグルスの思いは打ち砕かれます。アンラッキーも重なり、主軸にツーランを浴びます。
いきなり3点を先制されます。
流れが完全に舘岩さんにいきました。
ここで、ダイを降板させ、左のハレルを送り、流れを断ち切ります。
ライトに守備を変えたダイが、顔をしかめながらベンチに帰ってきます。
彼に試練を与えてしまった。ダイならば大丈夫、彼は必ず不死鳥のごとく立ち直るでしょう。
重くのしかかる3点のプレッシャー。
これを背負いながら逆転を狙います。
この打線ならば大丈夫。
裏攻めなので、1点ずつ返していけばいい。
そのチカラは充分にある。
誰もがそう思ったはずですが、3回までヒット1本に抑えられてしまいます。
巧みに外角をつく舘岩さんのエース。
バッテリーは審判もきっちり味方にして、巧みにコースをついてきます。
強力打線も完全に沈黙しました。
チャンスの糸口さえつかめない。
この大会、合併した強みをいかんなく発揮し、常に先制して、引き離し、相手を圧倒してきました。
それが、ここに来てつかまりました。
誰もあきらめていませんが、しだいに「焦り」という疫病神が暗雲を運んできます。
遠くからだんだん聞こえてくる敗北の歌。
大会経験がないので、こういう展開にみんな慣れていません。
大丈夫だと言い聞かせながらも、どこかに焦りがある。
やることなすことが上手くいかない。
みんなが実力の半分も出し切れていない。
おそらく、白獅子でもこういう展開はあるはずです。劣勢の時こそ、自分たちのチームの本当の姿が反映されます。
審判の判定に文句言って腐るか?
全員でそのコースへの対応策を練るか?
いつもと違うストライクコースならばそれに対する備えをしなくてはいけません。
今回は見逃しも多かった。
何とかしなくてはいけない。
流れをどうにかして変えなければいけない。
こういう時にどう動くか?
そこを確認しておく必要があると思いました。
まだ今年最初の大会なんです。
合併して強くなったといってもまだまだ穴はある。
その穴を埋める対策をしていきましょう。
俺たちは強い。
我々もどこかであぐらをかいていたと思います。
それに対する強烈なしっぺ返し。
調子こいてんじゃねーよ!
とソフトボールの神様が言っています。
どんな劣勢にあっても、俺たちはちゃんと強いと胸を張って言えるように、細かいところにも気を遣っていこうと思いました。
最終回。
二番からの好打順で始まりながら、二死ランナー二塁、0:3と追い込まれる。
終始舘岩さんペースで試合を進められてきました。
あと一人で敗北が決まるという場面で、5番のユウトが起死回生のツーランホームランで2点を返します。
下がりきったセンターの頭上を越えていく放物線が、死に体のイーグルスに息を吹き返しました。
ユウト、この場面で自分のスイングをキッチリできるということがすごい。さすがキングオブマイペース。
しかし、二死。
ここから下位打線で、劣勢に代わりはありませんが、今年のイーグルスもどこからでも点は取れます。
まず、6番のソウゴが出塁することが条件、だからここは大事にいけよーと思うそばから、ソウゴは初球をフルスイング。
この絶体絶命という崖っぷちの状態から、初球をフルスイングするその度胸がすばらしい。
すばらしいというか、すげえ漢だと思いました。
鋭い打球はセカンドを抜け、右中間を切り裂き、イーグルスに同点という道を切り開きました。
全力でダイヤモンドを駆け抜けるソウゴをみて、この男はすげえ男だなとあらためて実感しました。
ベンチはてんやわんや。
44にもなったおっさんが、両手でガッツポーズをしながら涙を流して、しかもジャンプしてよろこんでいます。
ソウゴのお母さんは号泣。
私もそれをみて、さらにぐっともらい泣き。
他にも泣くほど喜んでいた人、多数。
こういう涙はいくら流してもいい。
こういう涙こそ流したい。
こんなことってあるんですね。
あの劣勢を跳ね返して、追いつく。
しかもホームラン2本で追いつく。
パーセントにしたら、5%もない展開だと思います。
それを実行してしまうあいつらがすげえ。
ホームランを打ったユウト、ソウゴはもちろんですが、その打順に巡り合わせたみんながすごい。
ユウト、ソウゴの前にとんでもない当たりを二本も放ってチームを鼓舞したケンタもたいしたもんです。
私は、あらためて思いました。
高田イーグルス、このチームは強い。ちゃんと強い。
コンディショニングを整え、戦術、戦略を練り、彼らの強さをちゃんと引き出すことができれば、その可能性は、無限大。どこまでもいける。
上には上がいます。
だからこそ、合併した意味があります。
そんな強敵とゾクゾクするような試合をして、敵味方みんなを感動させて勝つ!
イーグルスだけではいけない場所。
高田スポ少さんと一緒になって、高田イーグルスならばいける高み。
どこまでその高みをみることができるのか、我々はそれを見て見たい。
今回の江川杯は、同点となり抽選で負けてしまいました。
お前たちは確かに強い。
しかし、まだ足りないと神様が言っています。
ただ、我々は確かに聞きました。
逆流に逆らう翼をもち、限界という扉をぶち破る音を。
それが、今年の高田イーグルス!
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