時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
ここ最近、上手い選手を見ていて思います。
「これが体幹か!」と。
打撃も、守備も、投球も。
うまいなぁと思う選手を見ていると体幹がぶれていません。
具体的にいうとフォームが一定している。
無理な体勢で捕球してからの送球でも、ボールをコントロールしています。
自分の体全体、末端までコントロールしている感じ。
だからこそ、うまいんでしょうね。
今のチームでいえば、レンのショートの守備を見ていてそう思います。
あいつはよく無理な体勢での捕球をこころみる。そして捕り、投げる。よく捕るし、あの体勢から、よく投げるなぁと思ってみています。
あれも体幹です。
後述しますが、久々にレントのバッティングを見て、さらにそう思いました。
スウィングに「ブレ」がありません。
インコース、アウトコース、高め、低めに投げ分けても基本スタイルは変わらない。
無駄のない、きれいなスウィング。特にフォロースルーがきれいです。
高校の時、2年から先輩を差し置いてレギュラーをはってたマサシ君という同級生がいました。
彼の特徴は打率の高さ。ここ一番の勝負強さ。
守備もうまくて、守備範囲も広い。落下点の予測において、右にでるものはいませんでした。
そんな彼もフォロースルーがきれいでした。
スタンスが変わらないといったほうがいいでしょう。
そういやレントについても思い出しました。
白獅子県大会。雨上がりの須賀川。
全国大会準優勝のいわき中山スポ少の巨漢エース、松本しょうせい君の剛速球を完璧にとらえましたが、レフトその飛球を呼んでいて、正面でアウトになったことを。
スイングスピードはそんなに速くはありませんが、しっかりと安定した下半身から、連動していろんなコースに対応する上半身。
微調整は下から上に連動していくときの体幹が担っています。
スウィングした後も両足はぶれることはありません。
スウィングと同じ角度でボールは放たれていく。
ここが気持ち良し。
昔のジャイアンツの吉村選手がそうでした。
今なら「おぉたに(大谷)さぁ~ん!」といったところでしょうか?
特にライナーの打球の時に、それが見て取れます。スウィングと同じ軌道でボールが飛ぶということ。これが気持ちいい!
私が思うに、作用反作用の法則からいってボールに対してバットの正面、ピンポイントでとらえているということだと思います。
相手の力を利用しますが、真正面と真正面で当たらなければ、作用反作用の力学はあてはまりません。そのポイントは恐ろしく短い。その刹那でとらえる技術。
そうするだけの動体視力、予測能力、体の細部の末端神経まで使い切るバットコントロール。
これはしっかりとした「体幹」から生まれるものだと私は思っています。
シャア風に言えば、「やるな!レント!」です。
二年生でありながら彼が二番という大役を担っていることが納得できます。
対してソウジ。
パワー、スイングスピードはチームで一番。
しかしそのスピード、パワーを使いこなしているとはいえません。
一振り一振りに無駄が多い。
全身を傾斜して、さらに慣性によるパワーを引き出そうとするので、一球一球、足が動きます。スタンスがぶれます。
ティーバッティングではそれなりに安定しますが、フリーバッティングになると、コースが甘く入っても打ち損じが多くなる。
本人が「とらえた!」と思っても、打ち上げてしまいます。
当たる瞬間に押し込むチカラが強すぎて、うまくピンポイントに伝わりません。
角度が鈍角になる。
となると、チカラでは負けていないのに、インパクトで差し込まれ、打ち上がる。
それが何回もある。
精度の粗さ、不安定さ。
これが目立ちました。
ここをアジャストできれば、さらなる成長遂げるはずです。
この前の練習試合、反撃の口火を切ったのもソウジです。
アウトコースの高めの変化球、おそらくカーブ.本番に強いタイプなんでしょうね。
その粗さをわかっていて、自分の感覚で修正ができる。
これも広義でいえば、彼の体幹なんだと思います。
確率は安定しません。常にブレまくる。
毎回ではないんでしょうが、それができるソウジは大したもんです。
粗さが目立つ。
しかし、とびきりの長距離砲。
彼が5番を打っている訳がわかりました。
この二人の体幹を比較してみる・・・
そこに我々指導者へのヒントがあると思いました。
異なる二人の体幹。どちらがいい、悪いというわけではありません。
結果が良ければ、それが当人にとって合っているということなんです。
今日は、スポ少の練習は無し。
高田中野球部の決戦は来週末。
テストウィークなので、学校の練習もありません。となると、自主練しかない。
この前の田島遠征で気づいたことを、息子やその級友に伝えました。
そして、テスト勉強で練習ができなくなって、体が鈍ること、感覚が衰えないようにバッティングピッチャーを買って出ました。
まぁ、夕方の晩酌をよりうまくするために、食前の運動という意味もあります。
打つ前に、気づいたことを彼らに伝えます。
そこに、次男坊をはじめ、ソウジ、レントたちが来ていました。
彼らのバッティングを見ていて、冒頭の考察にいたるわけです。
小学校からソフト、野球をやってきているので、彼らにもそれなりのキャリアがあります。
軸が前にずれている。
見切りが早い。
アドバイスをすると、自分でもわかっているようです。
なかなかついた癖は治りませんが、意識を変えるだけでよくなる場合があります。
「あぁ~、こういうことか!こっちのほうがいいな!」
と脳の神経がよりいいほうにつながる。
できるできないは脳内の電気信号の経路です。
より効率がいいほうのつながり方を採用する。
そのパターンは何億通りにも及びますが、その中のひとつを常習的なものとして体得する。
この時は、この経路と、瞬時に選択する。
それが「できる」ということ。
ただ単に漠然と練習するよりも、こういう時はどうすればより良くなるかを考えながら、試行錯誤しながら試していく。
はじめから、何も考えなくてもできる天才はほんの一握り。
そうではない、我々凡人はいろんなことを「意識」して試していくこと。
それがうまくなるための近道だと私は思っています。
合う合わないもあるでしょう。神経系、筋肉、骨格、電気信号の速さなどは人によって千差万別。
これをやっておけば大丈夫という教科書などありません。
自分にあったものを、自分で取り入れていけばいいんです。
指導者が持つべきは、いろんな選択肢、引き出し。
それと伝達方法です。
これもある、あれもある、こんなやり方もあるがどうだ?
感覚的なこともあるので、言葉ではなかなか伝えられないこともあります。
長嶋監督がいうように、「バァーンと打て」とか擬音を使うこともいいでしょう。
その子の感覚、感性にいかにして訴えるか?
その子の電気信号、脳内の神経がいかに効率よくつながるか?
腑に落ちる。
「あぁ~、これかぁ!」
これを体験させる。
ここが指導者の腕の見せどころだと思うんです。
そしてこれも、教科書はない。正解はないんです。どれも参考程度にしかならない。
ちゃんとわかっているかどうかの確認のしようがない。
しかし、すぐにわからなくても、何年かたって、中学、高校と進んだ彼らのプレーの中に、その進化、真価を発見した時、ほくそえむはずです。
「あぁ、あの時伝えたことは生きてたんだな。」
私達にしかわからないこと。
それでいいんです。
私は、「インサイドアウト」のスウィングを奨励してきました。
それが、中学生になったレントのスウィングの中に生きていました。特にインコースを打った時の打球の回転がそれを物語っています。
ボールの内側をきちんと打っている。
体幹もしっかりしている。
私だけでなく、いろんな良い指導者からたくさんのことを蓄積していってほしいと思いました。
それはレントだけでなく、次男坊もソウジもハルヤもコウスノスケも含め、教え子のみんながそうであってほしい。
彼らのバックボーンに、確かに「野球、ソフトボール」と刻まれていることを確認しました。
練習終わりに、あやめの湯にいって、ひとっ風呂。
今日もうまいビールが飲めそうです。
酒のプレゼントなんてもんはありませんが、彼らが黙って見せた成長の証、父の日の贈り物でした。
「これが体幹か!」と。
打撃も、守備も、投球も。
うまいなぁと思う選手を見ていると体幹がぶれていません。
具体的にいうとフォームが一定している。
無理な体勢で捕球してからの送球でも、ボールをコントロールしています。
自分の体全体、末端までコントロールしている感じ。
だからこそ、うまいんでしょうね。
今のチームでいえば、レンのショートの守備を見ていてそう思います。
あいつはよく無理な体勢での捕球をこころみる。そして捕り、投げる。よく捕るし、あの体勢から、よく投げるなぁと思ってみています。
あれも体幹です。
後述しますが、久々にレントのバッティングを見て、さらにそう思いました。
スウィングに「ブレ」がありません。
インコース、アウトコース、高め、低めに投げ分けても基本スタイルは変わらない。
無駄のない、きれいなスウィング。特にフォロースルーがきれいです。
高校の時、2年から先輩を差し置いてレギュラーをはってたマサシ君という同級生がいました。
彼の特徴は打率の高さ。ここ一番の勝負強さ。
守備もうまくて、守備範囲も広い。落下点の予測において、右にでるものはいませんでした。
そんな彼もフォロースルーがきれいでした。
スタンスが変わらないといったほうがいいでしょう。
そういやレントについても思い出しました。
白獅子県大会。雨上がりの須賀川。
全国大会準優勝のいわき中山スポ少の巨漢エース、松本しょうせい君の剛速球を完璧にとらえましたが、レフトその飛球を呼んでいて、正面でアウトになったことを。
スイングスピードはそんなに速くはありませんが、しっかりと安定した下半身から、連動していろんなコースに対応する上半身。
微調整は下から上に連動していくときの体幹が担っています。
スウィングした後も両足はぶれることはありません。
スウィングと同じ角度でボールは放たれていく。
ここが気持ち良し。
昔のジャイアンツの吉村選手がそうでした。
今なら「おぉたに(大谷)さぁ~ん!」といったところでしょうか?
特にライナーの打球の時に、それが見て取れます。スウィングと同じ軌道でボールが飛ぶということ。これが気持ちいい!
私が思うに、作用反作用の法則からいってボールに対してバットの正面、ピンポイントでとらえているということだと思います。
相手の力を利用しますが、真正面と真正面で当たらなければ、作用反作用の力学はあてはまりません。そのポイントは恐ろしく短い。その刹那でとらえる技術。
そうするだけの動体視力、予測能力、体の細部の末端神経まで使い切るバットコントロール。
これはしっかりとした「体幹」から生まれるものだと私は思っています。
シャア風に言えば、「やるな!レント!」です。
二年生でありながら彼が二番という大役を担っていることが納得できます。
対してソウジ。
パワー、スイングスピードはチームで一番。
しかしそのスピード、パワーを使いこなしているとはいえません。
一振り一振りに無駄が多い。
全身を傾斜して、さらに慣性によるパワーを引き出そうとするので、一球一球、足が動きます。スタンスがぶれます。
ティーバッティングではそれなりに安定しますが、フリーバッティングになると、コースが甘く入っても打ち損じが多くなる。
本人が「とらえた!」と思っても、打ち上げてしまいます。
当たる瞬間に押し込むチカラが強すぎて、うまくピンポイントに伝わりません。
角度が鈍角になる。
となると、チカラでは負けていないのに、インパクトで差し込まれ、打ち上がる。
それが何回もある。
精度の粗さ、不安定さ。
これが目立ちました。
ここをアジャストできれば、さらなる成長遂げるはずです。
この前の練習試合、反撃の口火を切ったのもソウジです。
アウトコースの高めの変化球、おそらくカーブ.本番に強いタイプなんでしょうね。
その粗さをわかっていて、自分の感覚で修正ができる。
これも広義でいえば、彼の体幹なんだと思います。
確率は安定しません。常にブレまくる。
毎回ではないんでしょうが、それができるソウジは大したもんです。
粗さが目立つ。
しかし、とびきりの長距離砲。
彼が5番を打っている訳がわかりました。
この二人の体幹を比較してみる・・・
そこに我々指導者へのヒントがあると思いました。
異なる二人の体幹。どちらがいい、悪いというわけではありません。
結果が良ければ、それが当人にとって合っているということなんです。
今日は、スポ少の練習は無し。
高田中野球部の決戦は来週末。
テストウィークなので、学校の練習もありません。となると、自主練しかない。
この前の田島遠征で気づいたことを、息子やその級友に伝えました。
そして、テスト勉強で練習ができなくなって、体が鈍ること、感覚が衰えないようにバッティングピッチャーを買って出ました。
まぁ、夕方の晩酌をよりうまくするために、食前の運動という意味もあります。
打つ前に、気づいたことを彼らに伝えます。
そこに、次男坊をはじめ、ソウジ、レントたちが来ていました。
彼らのバッティングを見ていて、冒頭の考察にいたるわけです。
小学校からソフト、野球をやってきているので、彼らにもそれなりのキャリアがあります。
軸が前にずれている。
見切りが早い。
アドバイスをすると、自分でもわかっているようです。
なかなかついた癖は治りませんが、意識を変えるだけでよくなる場合があります。
「あぁ~、こういうことか!こっちのほうがいいな!」
と脳の神経がよりいいほうにつながる。
できるできないは脳内の電気信号の経路です。
より効率がいいほうのつながり方を採用する。
そのパターンは何億通りにも及びますが、その中のひとつを常習的なものとして体得する。
この時は、この経路と、瞬時に選択する。
それが「できる」ということ。
ただ単に漠然と練習するよりも、こういう時はどうすればより良くなるかを考えながら、試行錯誤しながら試していく。
はじめから、何も考えなくてもできる天才はほんの一握り。
そうではない、我々凡人はいろんなことを「意識」して試していくこと。
それがうまくなるための近道だと私は思っています。
合う合わないもあるでしょう。神経系、筋肉、骨格、電気信号の速さなどは人によって千差万別。
これをやっておけば大丈夫という教科書などありません。
自分にあったものを、自分で取り入れていけばいいんです。
指導者が持つべきは、いろんな選択肢、引き出し。
それと伝達方法です。
これもある、あれもある、こんなやり方もあるがどうだ?
感覚的なこともあるので、言葉ではなかなか伝えられないこともあります。
長嶋監督がいうように、「バァーンと打て」とか擬音を使うこともいいでしょう。
その子の感覚、感性にいかにして訴えるか?
その子の電気信号、脳内の神経がいかに効率よくつながるか?
腑に落ちる。
「あぁ~、これかぁ!」
これを体験させる。
ここが指導者の腕の見せどころだと思うんです。
そしてこれも、教科書はない。正解はないんです。どれも参考程度にしかならない。
ちゃんとわかっているかどうかの確認のしようがない。
しかし、すぐにわからなくても、何年かたって、中学、高校と進んだ彼らのプレーの中に、その進化、真価を発見した時、ほくそえむはずです。
「あぁ、あの時伝えたことは生きてたんだな。」
私達にしかわからないこと。
それでいいんです。
私は、「インサイドアウト」のスウィングを奨励してきました。
それが、中学生になったレントのスウィングの中に生きていました。特にインコースを打った時の打球の回転がそれを物語っています。
ボールの内側をきちんと打っている。
体幹もしっかりしている。
私だけでなく、いろんな良い指導者からたくさんのことを蓄積していってほしいと思いました。
それはレントだけでなく、次男坊もソウジもハルヤもコウスノスケも含め、教え子のみんながそうであってほしい。
彼らのバックボーンに、確かに「野球、ソフトボール」と刻まれていることを確認しました。
練習終わりに、あやめの湯にいって、ひとっ風呂。
今日もうまいビールが飲めそうです。
酒のプレゼントなんてもんはありませんが、彼らが黙って見せた成長の証、父の日の贈り物でした。
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