忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

次男坊の野球を見てきました。
大体がイーグルスと高田スポ少のOBなんで、かってしったるメンバーです。それは保護者も同じ。
いつもの顔がそこにはある安心感。
部活も大切な地域のコミュニティのひとつだと感じます。
このコミュニティの中で確かに子ども達は育っていると今回もつくづく思いました。
野球人口激減の中、どんどんチーム数がへっていく中、なんとかふんばって野球に情熱を燃やしている彼らをみる。
相手チームにも保護者にも審判にも敬意を表します。
こんなに面白いスポーツなのに、野球を選択しない子、保護者が増えている。
面白いだけではだめな、理由があるんですね。
それも考えつつも、まずは息子どもの全力プレーを応援します。

長らく野球というスポーツに関わってきて、毎回思わされるのは、野球は奥が深いということです。
いいピッチャー、いいバッターをそろえるのはもちろん勝利の近道ですが、そうではない強さもある。
普通の中学生が、いろいろ考えて監督の思惑やチームへの貢献、いろんな要素がとんでもなくチームを後押しする場面があります。
今回もそれはありました。
その時のベンチ、保護者を巻き込んだ一体感。
日本において、野球が衰退しつつあるといってもまだまだそうでもない。
プロ野球を頂点に、高校野球など野球コンテンツがそれなりの賑わいをみせる。
会場全体を巻き込む「野球のチカラ」。
野球が存在感を見せるのはこのあたりにあるんじゃないでしょうか?
そのダイナミズムが多くの人を巻き込む。
ひいきのプロ野球選手もそうですが、それが我が息子たちならば、なおさらです。

中学3年になった息子たちにもだんだん引退の季節は迫ってきます。このメンバーでの終わりも近い。
1番の目標だった、中体連はまさかの緒戦負け。
昨年の新人戦では会津大会にいってそれなりの成績を残してきただけに、両沼予選、しかも緒戦で負けることは選手も指導者も保護者も想定していませんでした。
勝負は、やってみないとわからないということを再確認しました。
どんなにチカラがあっても、出し切れなければ(相手から見れば、出させなければ)、負けるときは負ける。
負ければ何の言い訳もできません。
そうやって負けていった強者は腐るほどいます。
チカラをださせなかった相手が強かったということです。
それをこの最後の中体連大会、大舞台で喰らわさせるとは思いませんでした。

そうはいっても試合をやるのは彼ら。彼らが立ち直って、本当に最後の大会に向けて立ち直さなければいけない。
そのための田島遠征でした。
六月末にある最後の大会の前に失地回復の機会、しかも中体連会津大会優勝チームとの対戦の機会を作っていただいた先生、関係者に感謝します。
とは言いながらも、優勝チームは強かった。
初回先頭バッターにいきなりホームラン。
打撃のシャープさをまじまじと見せつけられます。
あー、こりゃ強ぇな。
そこにきてミス、ファーボールがからみ出血が続きます。
瀕死の状態、あれよあれよと中盤までに0:5の展開。失地回復どころか、さらに自信喪失になりかねない状況。
あ~ぁ⤵️
見ている保護者もため息しかでません。
すぐ後ろに崖っぷち。転落の危機。
しかし、そうは終わらなかった。
野球の神様が、一寸の光を差し込んでくれました。
神様と言うよりは彼らの執念、このまま終わってたまるか!というガッツが好機を呼び込んだんだと思います。親としてはそう思いたい。

裏攻めの終盤に一挙に六点をあげて逆転します。
5点差なんで犠牲バント等のアウトを献上する戦術はとれません。となると基本打つしかない。
打撃のみで5点とることの困難さ。
その低い可能性のバトンを彼らは薄氷の上をゆくがごとく繋いできました。
打つべき者が打ち、送るべき者が送り、見るべき者がきちんと見る。
各自の良さを遺憾なく発揮した。
確率的にはかなり低いところが連鎖する。
これって運もありますが運だけではないんですよね。
いままで練習してきた、右方向の打球、エンドランなど細かいサインプレーがうまく機能しました。
練習の場面場面で見てきた光景が経験値として血肉になっている。
ソウジ、ルイの右方向の打球。
あれは追い込まれたことを想定して、何回も何回もやってきた練習です。残像のように脳裏にこびりついている。
本番で追い込まれても「ぁあこの場面か?」と冷静な洞察力が働いたことでしょう。
「この場面ならば、外のカーブ。よし、それを狙おう!」
そう思ったかは、さておき、
お手本のように引きつけて、体を開かないで右中間を破った。
これはだいぶ難しい打撃技術ですが、この打撃ができるならば、この先も好打者となれる道が開けます。
それはソウジ、ルイだけでなくチーム全員に言えることです。
刃を研ぎ澄ませてきて、ここぞという場面でつかいこなす。これですよ。

結果としてもぎ取った、六得点。
選手もベンチも一体。

ここで、やるしかねぇ。
やるなら今しかねぇ!
彼らのスイッチが入った音を、私たちは確かに聞きました。
崖っぷちからの生還を果たしました。

試合後、なんでこのチームが予選を突破できないんだ?という疑問の嵐。
どちらもこのチームの本質なんでしょう。
歯車の噛み合わせ次第。
野球の難しくも面白いところ。
彼らと我々はふたたび自信を取り戻しました。
大きな収穫を得ました。
牽制や守備位置のとりかたなど、まだまだ細かい修正点はあります。 
まだまだ伸びるということです。
遠く田島まで来た甲斐がありました。
最後の試合前に修正できてよかった。
保護者はそればかりを話していました。
さぁ、来週だ!といいたいところですが、来週は期末テストウィーク、練習試合はできません。
この調子がいいというところで、大会にのぞみたいところでしたが、そうもいかないようです。
セミのように短い高田中野球部3年生、ラストの中学野球人生をどこまでのばせるか?
このメンバーでできる試合もあとわずか、彼らの勇姿を焼き付けておきましょう!





PR
≪  1108  1106  1105  1104  1103  1102  1101  1100  1099  1098  1097  ≫
HOME
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
プロフィール
HN:
高田イーグルスコーチ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]