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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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メキメキという言葉が似合う六年生がいます。

ここ最近、成長著しい一人と二人。
今回は、その内の二人、バッテリーについて書きます。

新人チームが上向き傾向であることは、先にも書きました。
それに刺激されてというか、その少し前からなんですが、今年のエース、ユナのコントロールが格段に良くなってきました。
紅白戦をやるようになって、これまでの、高く浮く球が少なくなってきています。
スリーボールからの簡単にファーボールを出さなくなってきてきているのも賞賛に値します。
ねばりがでてきた。
いい、いいんです、ユナが。

なんで、いきなりそうなったんだろうと考えます。
いきなりではないですね。
コップに水をはった表面張力のように、粘りに粘って、やっとのこと溢れるような成長曲線。
今は、やる気と覇気がほとばしっています。
あぁ~、他のチームと試合をやらせてやりてぇ!
そんで、もっともっと二人に自信をつけさせてやりてぇ~!
この思いは日々強くなっています。

こうなるには、家族との努力もあったでしょう。
宮川小学校のグランドに映る影が3つ。
その影が長くなり、消えゆくまで投げ込みを続けていたに違いありません。
ユナは、兄貴の背中をみつつ、ご両親と努力を続けてきました。
ここにきて開花しつつあります。
それもしかり。 
それを認めつつ、私が思うにもうひとつ要因があります。

それは、キャッチャーとの信頼関係です。
最近のシュンペイは止めまくります。
ユナのどんなワイルドピッチであろうと、止めまくります。
平泉の武蔵坊弁慶ばりに止めまくる。
ユナの球はここ最近、スピード、球威ともに男子顔負けの威力です。
それが、シュンペイが要求したコースにくるとは限らない。
ホームベース付近でバウンドしたものなら、キャッチャーは体で止めるほかにありません。
ちょっと前のペイ(=シュンペイ)なるば、グローブさばきのみで捕りにいっていましたが、
ここにきて、体を移動させてなるべく正面でとれるようにしています。そしてなおかつ、体全体で、ぬりかべのようにブロックをかけます。
体に当たることを怖がらなくなりました。
これは新人チームのキャッチャー、トウマにもいい影響を与えています。
ペイを見て、トウマもブロックを覚え始めました。
目の前に先輩という教材がいる。
そこから吸収していくという形ができている。
これもうれしい副産物となります。
余裕があるんです。
だから、バッターを打ち取るための配球にも気を使える。
中学生や大人を相手にしての、最近の組み立ては見事です。
そのペイの後ろで主審をしている私むかって、軽口をきく余裕さえ見て取れます。

どんなボールでもキャッチャーが捕ってくれる。
ピッチャーにとって、これほど心強いキャッチャーはいないでしょう。
だから、ユナも全力で腕が振れるんです。
もはや、ファーストミットでは手が痛くて捕れません。
キャッチャーミットでなければ無理。
女子のエースもいままでいませんでしたが、
歴代の女子のピッチャーでも一番速いと思います。そして球質も重い。
そのエースを、エースたらしめているのは、間違いなくキャッチャーのシュンペイです。
かつて、ノーコンのユナに対して「もぅ、やだぁ~。」と女々しく悪態をついていたペイはもういません。
あんときは、お互いにこのやろーちゃんとやれよという空気が強くて、ふたりでどんどん沈んでいきました。雰囲気悪かったもんなぁ。
あのころの二人はもういません。
というか、あの頃があったから、今があるんです。
すがすがしいほど、お互いを補強しあっています。
最近のユナは気持ちよさそうに投げます。
シュンペイのミットもぱち~んと気持ちいいほどいい音を奏でる。

ユナとシュンペイのバッテリーが黄金期を迎えようとしています。

こういう光景に目を細める。
指導者冥利につきます。
なのに、試合がない・・・という現実。かなしい・・・

しかし、このバッテリーにとっては今はどうでもいいことなのかもしれません。
キャッチボールが終わって、一番最初に打撃練習を終えて、投球練習に入る。
以前は、投球練習にいくのもおっくうそうでした。特にペイが。
しかし、今は嬉々として向かいます。
構えたところにビタリとくる。これほど気持ちいいことはないんでしょうね。
いろんなバリエーションを試そうとしています。
この二人で投げることができること。
今のふたりは、それが楽しそうです。

ふと考えてみる。
万事が塞翁が馬のプラス思考。
コロナがあったからこそ、きちんと向き合えたのかもしれません。

コロナのせいにしないぜ。

ぱち~んという気持ちのいいミットの音。
このふたりが奏でる音はそう言っているのかもしれません。

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