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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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さて、メキメキという言葉が合う6年生がもうひとり。

そのひとりは、マナトです。

ここ最近、マナトには打撃と投球フォームに関して、具体的な指示を出してきました。
打撃ついては、自分の長所を生かしたスウィングをすること。
彼の長所、筋肉量。
言い換えれば、パワーです。
そのパワーを投げるときも、打つときもいかしきれていませんでした。
投球フォームは上半身のみの手投げ。
打撃フォームも上半身のみの手打ち。
捕球も体の中心で捕ることなく、グローブさばきのみ、小手先のみなのでポロポロ落とします。
これはあかん。
もったいないなぁと常々思っていました。
ことあるごとに、そこを指摘してきました。

キャッチボールにて
私「マナト、(捕球は)両手っ!」
マナト 憮然として、ぶすくれた様子。
そういや、以前レフトの守備位置を指摘したとき、激高してグローブをぶん投げて、そのグローブをふんづけていましたねぇ~。
これも奴の悪いところなんですが、まぁ、こういう態度になる理由もなんとなくわかるので、ここはすきにさせます。

打撃練習にて
私「マナト、フォームなんてどうでもいいんだ。とりあえず、お前の体重を使え!バットに体重をのせろ。のせろというか、こめろ。」
マナト 何を言われてるのか、いまいちわかってない様子。
それでも、私の指示で、元近鉄のタフィーローズのようなスウィングに近づけようと苦心していますが、なかなか上手くいかない。

私から見ていても、不器用なタイプだと思います。
そして、素直ではない。
そして、すぐに忘れる。
1番悪いのは、くさった態度を外に出してしまうことです。まわりの雰囲気を悪くしてしまう。
この傾向は、タイチ、コタロー、そしてキャプテンのレンにも言えることです。
まだまだ、みんな幼い。
自分の心と向き合うことができないから、外に出してしまう。
心のダムが浅いんです。
だから、漏れてしまう。あふれ出てしまう。
今の時代、それを無理に押さえるなといいますが、それも保育園が小学校低学年まででしょう。
勝負事のスポーツとして、チームとしての一緒に戦っていく上では、それは許されません……というのが、建前ですが、人間みんなそんなに上手くは出来ていません。
なので、小学校6年になっても、ふてくされ、あきらめ、弱音、嫉妬などの悪い思いを態度に出してしまうのは仕方のないことなんでしょう。
それを、いったんは引き受けます。
しかし、それをわかったうえで、練習や試合の中で、その弊害を教えていきたいと私は思います。
マイナス思考は間違いなくチーム内に伝染します。
チャンスは準備された心に降り立つ。
ハイキュー!!でも言ってますね。
自分のやるべきとこを放棄したり、途中で投げ出す奴には絶対奇跡は起こりません。
しかし、マナトもタイチも自ら、その奇跡を体験していないと思います。
実体験がないから、実感がわかない。
だからこそ出る弱音、あきらめ、ぶすくれ。
彼らがそう思うことは誰にもとめられせん。
ただ、それを表に出すかどうか、それは彼ら自身が決めることができます。
メンタルマイナスストッパーを彼らの心の中に育てていくことにします。
前にも書いていますが、息子たちと同じように、彼らと私の間には大きな意味で同じ目的意識でつながれたソフトボールという共通言語があります。
ソフトボールの指導者だからこそ響く言葉。
この多感な時期にスポ少をやっているからこそ響く言葉。
それが確かに存在すると私は信じています。
練習や試合のプレーの中で、諭す。
お互いの信頼関係の中だからこそ、すっーと入っていくことを願って。
それでも何回も何回も言い続けます。
無駄ではないんです。
砂漠に降る雨のように、最初は浸透してしまったとしても、何回も何回も降るうちに、コケになります。
そのコケが大きくなり、ゆくゆくは土となり、最後にはオアシスになる。
私たちが毎回やっている練習とは、そういう壮大なことなんです。
地球の温暖化に抗うことと同じなんです。

そうやって、まいてきた水が、種が、花を咲かせて実となるとき、その時こそ、われわれ指導者がガッツポーズを心の中で、ひとりでしていい時なんです。
誰かが言ってましたね。
菊作り、菊見るときは、陰の人。
その陰で、ひとりほくそ笑む。
「よし!いいぞ!マナト!やっとわかってきたな!」
最近の私は、その心の声が漏れているときがあります。

ここで、やっとマナトに笑顔が戻ります。
できない、彼はそこで立ち止まっていました。
どうやったら、できるか?そこに踏み出せてなかつた。
きっかけ、なんですよね。
我々が砂漠にまいている水は。
マナトにとってのきっかけ、タフィーローズ打法が彼を、もう一段上に押し上げました。
上にいけばいくほど、見えてくる景色が広がり、変わってきます。
心も強くなる。
私とマナトの小さな勝利です。
まぁ、誰とも戦ってないんですがね。
とりあえず、勝ったと言っておきましょう。
その方が気持ちいいので。

マナト編、次回に続きます。
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