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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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決勝戦は、新鶴さんと磐梯さんを倒して勝ち上がった、湯川スポ少さんです。
おそらく会津で1番長い経験者である熟練の監督さんが率いる強豪です。
これまで、永井野旭、美里イーグルス、高田イーグルスを通して、通算は負け越していると思います。
ユニフォームも紺に赤のオーソドックスな柄で強豪にふさわしい配色です。

湯川スポ少さん、今年は総体、白獅子とケガによるアクシデントなどで上位に名を連ねてはいません。
しかし、ここに来てチームを作り上げてきています。
これほどのピッチャーと打線があったとは……
高田イーグルスは、それを前にして、実力を発揮することができませんでした。
いい流れはあったんですが、そこからものにできなかった……。

結論からいうと、高田イーグルスの敗北に終わりました。
初回の先頭バッター、アユキがなんとかファーボールを選んで出塁してパスボールで先制します。
よーし、ノーヒットで削りとっていくスモールベースボールをやっていこうと思いますが、塁に出ません。
負けた原因のひとつ、まず打てない。
ノーヒットです。
速球対策をしていますが、なかなか成果として表れてくれません。
当てることは当てますが、芯を食っていないアタリが多い。
バッティングは一朝一夕には上手くいかないといわれていますが、そのとおりだと思います。

それでも流れを作ったのは、初回でしょう。
1点を先制した後の守り、流れに乗るためにはゼロに抑える必要があります。
コーチ陣と確認してきたことがあります。
「最初のワンプレーを大事にいこう!」
その約束どおり、ミソラトウマのバッテリーは細心の注意で投げていきます。
ファーストコンタクトは、またもやショート。
アユキ、軽快に捌いてワンアウト。
我々が、第一の目標に置く、先頭バッターを討ち取りました。
しかし、2番にデッドボールを当てて、出塁を許します。
パンパンとアウトが取れない。リズムに乗り切れません。
こういうところの精度をあげていくとミソラはもっと良くなり、チームも勢いづくでしょう。
そしていいバッターの3番を追い込んでいきます。ツーツーとなっての勝負球は、アウトコースに。
しかし、バッターも反応していました。コースに流されない、器用なバッティング。芯をとらえています。強く、ややホップ気味な打球は、ファースト、カナトの頭上を襲います。
あぁ!やべぇ!抜けたらホームランだと思っている刹那。
カナト、めいっぱいのジャンプでファーストミットの一番深いポケットに収めます。
そして、飛び出しているランナーをランダウンプレーで挟殺にしとめてスリーアウト。
一瞬の出来事でした。一瞬でスリーアウトチェンジ。
あの時の光景を思い浮かべてみるに、ジャンプしてたカナトの後ろに、カバーであるライトのキヒトは間に合っていませんでした。
抜けた場合、打球も速かったので、確実にホームランになっていたと思います。
ツーランホームランを帳消しにした。
キャプテンカナトのファインプレーがチームの危機を救いました。
私がここで思うのは、ライナーに素早く反応したこともすごいですが、ジャンピングキャッチをした後のカナトの判断です。これがたいしたもん。
冷静にランナーを挟んで、ランダウンにもちこんだ。
セカンド、ショート、ピッチャーもすぐさま挟殺のカタチに持ち込んで、まんまとアウトにしました。
いつもあたふたして、ミスって、自分で勝手に落ち込んでいたメンタル激弱だったカナト。
そのカナトが状況をみて、自分で冷静に判断できるようになった。
そして、それに追随して他のプレーヤーも自分で判断して、動くことができるようになった。
カナトの成長と、チームとしての成長を証明してくれるプレーだと思います。
ここでも、我々がやってきたことが間違いでないことを選手たちが証明してくれています。
ベンチにもどってくる、カナトたちのどや顔。
こういうのが見たいんです。
じーんと来ました。
カナト、やりやがったな!
こいつら、やりやがったな!
ベンチも応援席もてんやわんやのお祭り騒ぎ、こういう一体感がスポ少でなければ味わえないところです。
よーし!、この試合もらったぁ~!と意気込んで打席に送り出しますが、三振と凡打の山・・・
湯川さんのエースがでーんと立ちふさがります。
手も足もでないとはこのこと。
世の中、そううまくはいかないものです。

そして、2回にミソラが捕まります。
先頭バッターの4番を三振に討ち取ります。これもスリーツーから、粘りのある投球。
しかし、5番に初球の外角を右中間にホームラン。
不用意にストライクを取りにいった結果です。
このあたりのバッテリーの嗅覚というか、警戒心、それを求める段階に来たということでしょう。
普通に投げていては抑えられない相手に対して、どういう配給、球種、コースでいくかという投球術が必要とされる段階にきています。
これは、ミソラとトウマ、このふたりのバッテリーのレベルが上がっているということです。
ただ単に、何も考えずにストライクゾーンに投げ込むだけでは、抑えられない相手がでてくるレベルに達したということです。
打たれたコースを覚えておけ!
このふたりのバッテリーがさらにうえにいくには、実戦で打たれそうな気配を感じ取るしかありません。
そして、その対処法を学んでいく。
このバッテリーはまだまだ強くなります、がそれは将来の話です。

ホームランを打たれたことで、ミソラに動揺が走ります。
明らかにテンポが速い。
下位打線にいきますが、味方も浮足立っています。
それでも、アウトはすべて三振で捕りましたが、9番までいかれて3点を取られ、逆転を許します。
さっきまでのお祭り騒ぎは、跡形もなく消えました。

9番ハルトから始まる好打順も、3人できられ、完全に湯川ペースとなります。
それでもなんとか食らいつこうとします。
3回の湯川さんの攻撃、1番からの好打順ですが、1、2番を打たせてアウトにとります。
二死で、クリーンアップを迎えます。
3番の好打者を、ツーツーまで追い込みます。
スピードに変化をつけますが、甘く入りました。これを痛打でセンターに運ばれます。
センターマナトの処理の遅さが仇になり、セカンドまで進まれてしまいます。
ここも反省材料。
そして、4番との勝負。
初球の入り方はよかったんですが、次が甘く入りました。
強い打球は、またしてもセンターマナトへ。
打球がセンターへ飛んでいるということは、ミソラの球をほぼ完ぺきにとらえ始めたということです。
マナト、懸命に反応し、落下点にはいろうとしますが、打球の速さ、勢いが勝ちました。
懸命に手を伸ばす一寸先を抜けていきます。
広大な吹上のセンターを抜ければ、そこはフロンティア。
ホームランは確定ですが、ここから高田イーグルスは中継プレーに入ります。
確実にホームランだとわかっていても、懸命にボールを追い、中継を最後までやり抜きます。
中継の精度をあげていく。
選手が意識しているか、どうかはわかりませんが、ここで懸命にやろうとすることは決して無駄にはならないと私は信じています。
いつか、この中継が活きるときが必ずきます。
私はそういう場面を見てきています。
今の高校3年生、センターユウヘイ、ショートマナヤ、キッチャータカヤの芸術的な中継で、ホームランを阻止したことを今でも覚えています。
探していたらその文があったので、次回に載せます。
今読んでも泣けます。
そして、この秋によく練習にきていた高校生のフミヤのすごさがわかると思います。


さて、このホームランで2点追加、1:5となります。
ここ最近、こんなに打たれたことはないので、ミソラのテンションはだださがりです。
私が打たれている。
そして、攻撃も糸口もない。
八方ふさがりの状態。
強いチームと戦うということはこういうことなんです。
ミスではなく、打たれる。
それぞれちゃんとやっているのに、点差がついていく。
こういう展開にも慣れておく必要があるでしょう。
頼みの高田イーグルスのクリーンアップの三人も倒れ、湯川さんが1点を追加し、こちらの攻撃が空振りになったところでゲームセットとなりました。
完全なる力負け。
実力差を感じた試合でした。
そして、ミソラが良く打たれました。

我々は、負けた原因を分析し、次に活かさなくてはなりません。
希望は、ないわけではない。
負け方にもいい負け方と、悪い負け方があります。
今回はいい負け方、次に繋がる負け方だったと思います。
10月は大会ラッシュ、次を見据えます。



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