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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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中継のことを書いていて、過去に1番凄かった中継を思い出しました。
センターユウヘイ、ショートマナヤ、キャッチャータカヤ、8-6-2のみんなの想いを込めたレーザービーム。
あれは忘れられません。
今の高校3年生が関柴大仏杯で優勝したときです。
あの夏は、のりにのっていました。
三週連続優勝で、保護者も美酒に酔っていました。あやめ荘での大慰労会もこのころから定着してきました。
決勝戦は、強打の上三宮さん、あの時は昨年日大東北で甲子園に出場した、那須くんがエースとして君臨していました。強かった。
春先では、相手にならなかったイーグルスですが、一戦一戦着実に、彼らは強くなっていきました。
そして、何回も何回もピンチを乗り越え、やられてきた強者を次々に倒して、三度も優勝します。
確かあの時は、高田スポ少も別ブロックで優勝していました。
アベック優勝での記念写真、美里イーグルスと高田スポ少が混じり合っていました。それが今は同じチーム。
なんとも運命を示唆する写真だと、今思えば思います。
実は、あの頃から、いつか一緒にできたらいいだろうなぁとおぼろげながらに私は思っていたんです。

それはそうとして、あの時代、あの口の中がカラッカラに渇く緊張感を制して勝つ喜び、
ぜひとも、今の高田イーグルスのメンバーと一緒に味わいたいと思います。
そして、あのレーザービームを越える波動砲を見せてくれ!(例えが古いか……)


以下、原文のまま




タイトルは、「関柴大仏杯 優勝」

2016
8.27 土曜
白獅子杯で激闘を演じた関柴さんのご招待で大仏杯に参加してきました。
ご協力いただける審判団のみなさん、大会関係者の雨の中の準備や手配に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

結果は、優勝しました!

予選リーグ

第1試合 VS岩月けやきドリームスさん 13:1
第2試合 VS磐梯さん 5:2

勝ち数でほおのきさんと並ぶも失点数で上回り決勝戦へ

決勝戦  VS上三宮さん 8:6


美 里 3 0 0 0 5 計 8
上三宮 3 0 0 2 1 計 6


強力打線の上三宮さんとは一回やってみたかった。
今のイーグルスが通用するかどうかを試してみたかった。
想像以上の強力打線でした。
しかも最終回に2点のビハインド。
それをひっくり返すあたりが、今のイーグルス。
2点を追いついて、さらに3点をもぎとる。
4回の裏の点数の取られ方が悪かったので、ああ今回はだめかなぁと思いました。

2点を追う最終回。
相手エースの制球が乱れるや、徹底して待球作戦。
見逃し三振してもいいや、くらいの覚悟でいきます。
すごいのはその作戦を理解し、やってのけるところ。
相手の隙につけいることができるようになった。
いつも隙につけこまれてばかりのイーグルスが逆にやっている。
過去の走塁のミス、守備のミスを教訓にそれを修正してありまるほどの活躍を見せる。

今回のMVPのフミヤ。
同点に追いついてからの攻撃。
相手のエラーで出塁し、混乱している場面で大きくリードをとる。
相手の注意を引き、ランダウンプレーに持ち込む。
それをみて、ランナーがホームに突っ込み逆転。
見事な誘導作戦。
ここで終わらないのがフミヤのすごいところ。
挟殺プレーで追い詰められて絶対絶命の場面ですが、スルスルとかいくぐって自分もセーフ。
忍者です忍者。
流れを一気にイーグルスにもってきました。
あの時、はっきり試合が動きました。そのプレーに対してのMVP。


そんなフミヤもかつて1、3塁の1塁ランナーで、おとりになることもなく、ただ走ってさされた過去があります。
そのときは、走る理由がわからなかったためにアウトになった。
私のアウトになりそうなときはひきつけておとりになってくれという意図が分かるだろう。
そう思って走らせました。
それを事前に言っておかなかった私のミス。
なぜおとりになる必要があるか、あの時どうすればよかったを説く。
そして練習で試してみる。
それを練習試合で試してみる。
少しずつハードルをあげていく。
フミヤは走る&挟まれるの間合いを自分のものにしたようです。

無知を切り拓いていく。
こうしろこうやればいいではなく。
なぜ、そうするかを腑に落とす
理屈がわかればあとは応用するのみ。
その過程の失敗はどんどんやれ。
これはフミヤに限ったことではありません。
ミスをしない者などいない。全員があの時の失敗の苦い経験を覚えている。
次に失敗しないためにどうするかを練習してきました。

野球というのは状況判断と選択のスポーツです。
難しい判断を要求される場面で、どう動くか?
知ってると知らないではとんでもなく差がある。
1回経験しておくと、しないとではぜんぜん違います。
迷いからくる遅れ、自信のなさからくるミスを防いで対応のすばやさに代えることができる。
いろんなケースを想定して実際に試してみる。
シミュレーション。
アメリカ人はこういうのが得意です。
特殊部隊の映画でみました。
頭の中でやらないで、実際セットを作って現実さながらに訓練をつむ。
実際試合で起きたミスをそのままにしておかない。
1、3塁。あの時どうすればよかったをみんなで考える。
守備側からの方針、攻撃側の方針。
いくつかのパターンを想定して、実際に動いてみる。
何回も練習する必要はないんです。
1回確認しておくだけでぜんぜん違う。
「あのパターンだぞ!」というだけで、全員が「ああ、あれね。」と思ってくれればいい。
情報、意識の共有ができる。
今のイーグルスの強さはこれだと思います。
ひとりひとりが「今何をやればいいか」を分かっている。
ネットワークの勝利。

上三宮さんの強力打線。なんども外野を抜けます。
新鶴さんと戦ったとき、速い打球を直線で追ってしまって抜けた例がありました。
外野を切り裂く速い打球の追い方。
直線で追うな。
抜けると思ったら、まずはボールを見ないで一目散にバックに走る。
そのうちボールが抜けてくるから、円を書くように後ろから回り込む。
この練習もやってました。

上三宮さんのパワーバッターの外野を切り裂く打球。
一目散にバックに全力ダッシュのユウヘイ。それをカバーするフクダ、コウセイ。
中継に入るマナヤ。
ここはひとつのミスも許されない場面、いい返球を返すユウヘイ。
自分の肩の限界まで深く入ったところからマナヤのバックホーム返球。
捕球体勢を整えながら、ランナーをタッチしやすい位置に動くタカヤ。
このまっすぐな中継ラインが鮮やかなレーザービームとなり、ランナーを刺します。
ひとりひとりがここぞの場面で120%を出して、それがつながる。
すげぇ、こいつら、すげぇとしか言いようがない。
じーんときます。よくやった。
何回かはホームランを打たれましたが、致命傷となる場面ではことごとく鉄壁の守備。

上三宮さんは思ったでしょう。
「なんで、あれがホームランにならないの?」と。

閉会式の時に、他の指導者がつぶやいていたのが耳にはいりました。
「特別すごいやつがいるわけでもない。小さくて打てそうに見えないのに、打つんだよなぁ。」
意訳するに
「なんで、たいしたことなさそうなイーグルスに勝てないんだろう?」だと思います。
私でもそう思います。
しかし、勝っている。このなぜ?


張り詰めた弓はいつか緩む。
いつかはタガが外れるときがくる。
その時がくると思ってやってます。
そんなにうまくいくわけがない。
選手の間にも少しずつ慢心が生まれてくるころ。
それは私たち指導者、保護者にも同じ。

ヒタヒタと迫ってくる油断、慢心につかまらずにいけるか?
つかまったとしても、もう一度謙虚さ、ひたむきさに立ち帰れるか?

野球の神様はイーグルスにどんな結末をもたらしてくれるのか?
最終章は近いです。



以上、こういう戦いをやってきたんですね。
こうなると面白い。見てる方も面白い。
今の高田イーグルスも近づきつつあります。
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