時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
福島県内の頂点、やはり聖光学院でした。
安定した投手力と守備、ここぞの打撃、所作、取り組む姿勢、勝ち上がるのに相応しいと言うべきでしょう。
甲子園での快進撃を期待したいです。
一方で、3年生は即引退、2年生以下のチームが始動しています。
この時期になると思い出します。
調子に乗って先輩に怒られたことを。
どうしてかというと……
夏の大会に負けるということは、当然ながら3年生は即引退、次の日から練習に来ません。
部室の明け渡しがありました。
それまでは、野ざらしの軒下が1年生の部室でした。
それも終わりということで、私は調子に乗って
「俺たちの時代が来た~!」と叫んでしました。
それをたまたま聞いていたのが、2年生。
3年生と苦楽をともにしてきた2年生でした。
しかも、1番熱い漢(おとこ)。
「なんだ!おめぇの時代がきたのか!調子こいてんじゃねえぞ!」と激怒ですごんできました。
それを見ていた他の1年生は、笑いながらも私と同じことを思っていたはずです。
見てろよ!2年、レギュラーを取ってやる!と。
ここからが、私達の本当の高校野球の始まりでした。
あん時怒られた、ねもっさん、元気かなぁ?
さて、戻します。
王者猪苗代さんを相手に初回の攻防を制した高田イーグルス。
しかし、世の中そんなに甘くはありません。
微動だにしなかった王者の反撃があるはずです。
それをどう凌ぐか?
このまま運も続くとも思えません。
こちらがほころびを見せずに、ロースコアで終盤まで持ち越せば、一寸の光明が見えてくるはずです。
ここからが、より困難な戦い。
チームとしての真価が問われるところです。
ほころびを見せないということは、ノーエラー、ノーファーボールです。
打たれるのは仕方ないにしても、こちらから崩れては相手につけいる隙を与えることになります。
なるべくランナーを出さずにいくこと。
特に回の先頭バッターを討ちとっていくことが大事になってきます。
先頭バッターは、ランナーもいないから思い切った勝負ができます。
そこにまんまとはめていくこと。
「あれっ?なんか調子でないなぁ~」と思わせることで、焦りがでてくる。
焦りは焦りを呼び込みます。
そして、進んでいく時間。
高田イーグルスはなんとかこの「沼」に引きずり込みたいというのが、戦略です。
これが守備からリズムを作ると言うことなんです。
しかし、先頭をファーボールで出してしまいます。もちろん、ピッチャーだって、ファーボールを出してくて投げている奴はいないでしょう。
それは分かっている、分かっているんですが、高田イーグルスがもうひとつ上に行くためには、ここをなんとかしなくてはいけません。
リズムが掴みきれない。
反対に、次は何をやってくるんだ?と不安になってしまいます。
盗塁もある、バントもある、エンドランも……
前進もしなくてはいけない、ランナーの警戒も……選択肢が増えることで、ひとつひとつの対策の集中力を分散されなくてはいけません。
これがエラーのもとになります。
人間やることが多くなるとパニックになります。
まして、それが同時多発するともうお手上げです。
訓練である程度まではいきますが、個人の対応力に任せるしかありません。
あっ!?これだ、あの場面だと瞬時に気づけるか?
ソフトボールは、ひとりではできません。アウトに絡むプレーヤー全員が、ひとり、ひとりがそのに気づくことができるか?
脳細胞の電気信号がビビッと一瞬で繋がることに似ています。
これが難しい。
ここがチームプレーの難しさ。
ほんと、難しい。
だからこそ、これができたときの達成感は個人競技の比ではないと、私はかってに思ってます。
人間は社会的動物であることの証明だと思います。
組織の歯車のひとつでいい。
確率は低い。
その全ての歯車がきちんと動いたとき、自分たちより強い巨大な相手を倒すことができます。
これがあるからチームスポーツはやめられません。
ここをどれだけ練習でどれだけ研ぎ澄ましてきたか?が問われています。
だからこそ、打たれた時は仕方がない。
まだ、アウトにできる可能性がゼロではないんですから。
しかし、ファーボールは可能性ゼロ。
なので、時としてヒットよりもダメージがでかい場合があります。
いいピッチャーになる条件はまずここです。
覆水盆に返らず。出してしまったものは仕方ありません。
この仕方ないという、空気、これもチーム全体から潤滑さを奪っていきます。
これを払拭するためには、さっきのように盗塁を刺したり、バントを阻止したりする高度なプレーが要求されます。
小さいヤマ場を守備的視点から取っていくしかない。
面倒なことに、ランナーがいればいるほど、そのプレーに要求されるレベルは上がっていきます。
レベルが上がるということは、エラーの確率も上がるということ。
反対に言えば強いチームはそれができる。
それができるから、強いチームだと言えることになります。
まさに猪苗代さんはそういうチーム。
対してイーグルス、まだその実力はないとしか言いようがありませんでした。
ピッチャーユウシンのコントロールが微妙に狂い始めます。
この試合終わってみれば、全ての回の先頭バッターをファーボールで出しています。
相手もよく見ている、先頭バッターとしての役目を分かっていると言った方がいいでしょう。
初回はキャッチャーの強肩、バックの好守備でなんとか防ぎました。
しかも、今回は次の代表決定戦のためにエース、ミソラを温存すると言う方針。
コントロールが定まらないからという理由で、序盤に投手交代もできません。
ここは、ユウシンにがんばってもらうしかありません。
2回にファーボールを3つ出しながらも、2点、同点に抑えます。
ここで一気に崩れなかった。
2回まできて、同点に持って行かれました。
しかし、猪苗代さんを相手にまだまだ互角、点数上ではありますが、互角の戦いを繰り広げている。
依然として、士気が高いのが救いです。
ユウシンも強力打線のプレッシャーを受けながらなんとか凌いでいる。
真ん中に入ればもっていかれるという恐怖と戦っています。ギリギリの戦い。
これが今後の自信に繋がっていってくれればいいなぁと思いました。
しかし、その願いは崩壊します。
ランナーをためられた後に留めの1発。
そう、これなんです。
大事なところ、欲しいというところで、きちんと打つこと。だから、強い。
打たれた球も決して甘いところではありませんでした。
むしろ、高めの釣り球、ボールだった。
それを振り抜いた。
スラッガーの一撃は、右中間を破り、高田イーグルスの命脈を断ち切りました。
そこからは、一方的な展開。瓦解しました。
ここを食い止める力は今のイーグルスにありません。
やはりというか、やはり負けました。
まだまだ、足りない。
猪苗代さんの牙城のふもとにやっとたどり着いたに過ぎません。
今はここまでか!
しかし、当初の目的は果たしました。
猪苗代さんを相手に、2回までは互角の戦いを演じることができました。
そして、ミソラも温存できた。
もう少し言えば、1回スリーアウトをミソラでとって、よっしゃぁいける!という自信をつけてやりたかったところですが、時間切れでたいした投げさせることができませんでした。
ここは、いいように考えましょう。
初回から一方的な展開も予想されましたが、最初に噛み付けた。クリーンヒットを叩き込むことができました。
そして、早い段階でやられた。
そのために、体力は温存できた。
フルタイムで戦い、抜け殻のような状態では次の代表決定戦は戦えません。
しかし、この猛暑、思ったより選手の体力と気力を奪っていると思いました。
それでも、私が思ったよりもいい精神状態で、やる気を保ったまま次の坂下ヒーローズ戦を迎えることができます。
ミソラの体力を残してしてる。
打撃も好調、キャッチャーの肩も外野も調子がいい。
選手も保護者も士気が高い。
いい条件がそろっています。
後は、やるだけ。
久々の代表決定戦という大舞台。
磐梯山は何も語りません。
ただ、雄大な緑で我々を見守ってくれています!
さて、どちらに味方してくれることやら……
次回、運命の一戦!
安定した投手力と守備、ここぞの打撃、所作、取り組む姿勢、勝ち上がるのに相応しいと言うべきでしょう。
甲子園での快進撃を期待したいです。
一方で、3年生は即引退、2年生以下のチームが始動しています。
この時期になると思い出します。
調子に乗って先輩に怒られたことを。
どうしてかというと……
夏の大会に負けるということは、当然ながら3年生は即引退、次の日から練習に来ません。
部室の明け渡しがありました。
それまでは、野ざらしの軒下が1年生の部室でした。
それも終わりということで、私は調子に乗って
「俺たちの時代が来た~!」と叫んでしました。
それをたまたま聞いていたのが、2年生。
3年生と苦楽をともにしてきた2年生でした。
しかも、1番熱い漢(おとこ)。
「なんだ!おめぇの時代がきたのか!調子こいてんじゃねえぞ!」と激怒ですごんできました。
それを見ていた他の1年生は、笑いながらも私と同じことを思っていたはずです。
見てろよ!2年、レギュラーを取ってやる!と。
ここからが、私達の本当の高校野球の始まりでした。
あん時怒られた、ねもっさん、元気かなぁ?
さて、戻します。
王者猪苗代さんを相手に初回の攻防を制した高田イーグルス。
しかし、世の中そんなに甘くはありません。
微動だにしなかった王者の反撃があるはずです。
それをどう凌ぐか?
このまま運も続くとも思えません。
こちらがほころびを見せずに、ロースコアで終盤まで持ち越せば、一寸の光明が見えてくるはずです。
ここからが、より困難な戦い。
チームとしての真価が問われるところです。
ほころびを見せないということは、ノーエラー、ノーファーボールです。
打たれるのは仕方ないにしても、こちらから崩れては相手につけいる隙を与えることになります。
なるべくランナーを出さずにいくこと。
特に回の先頭バッターを討ちとっていくことが大事になってきます。
先頭バッターは、ランナーもいないから思い切った勝負ができます。
そこにまんまとはめていくこと。
「あれっ?なんか調子でないなぁ~」と思わせることで、焦りがでてくる。
焦りは焦りを呼び込みます。
そして、進んでいく時間。
高田イーグルスはなんとかこの「沼」に引きずり込みたいというのが、戦略です。
これが守備からリズムを作ると言うことなんです。
しかし、先頭をファーボールで出してしまいます。もちろん、ピッチャーだって、ファーボールを出してくて投げている奴はいないでしょう。
それは分かっている、分かっているんですが、高田イーグルスがもうひとつ上に行くためには、ここをなんとかしなくてはいけません。
リズムが掴みきれない。
反対に、次は何をやってくるんだ?と不安になってしまいます。
盗塁もある、バントもある、エンドランも……
前進もしなくてはいけない、ランナーの警戒も……選択肢が増えることで、ひとつひとつの対策の集中力を分散されなくてはいけません。
これがエラーのもとになります。
人間やることが多くなるとパニックになります。
まして、それが同時多発するともうお手上げです。
訓練である程度まではいきますが、個人の対応力に任せるしかありません。
あっ!?これだ、あの場面だと瞬時に気づけるか?
ソフトボールは、ひとりではできません。アウトに絡むプレーヤー全員が、ひとり、ひとりがそのに気づくことができるか?
脳細胞の電気信号がビビッと一瞬で繋がることに似ています。
これが難しい。
ここがチームプレーの難しさ。
ほんと、難しい。
だからこそ、これができたときの達成感は個人競技の比ではないと、私はかってに思ってます。
人間は社会的動物であることの証明だと思います。
組織の歯車のひとつでいい。
確率は低い。
その全ての歯車がきちんと動いたとき、自分たちより強い巨大な相手を倒すことができます。
これがあるからチームスポーツはやめられません。
ここをどれだけ練習でどれだけ研ぎ澄ましてきたか?が問われています。
だからこそ、打たれた時は仕方がない。
まだ、アウトにできる可能性がゼロではないんですから。
しかし、ファーボールは可能性ゼロ。
なので、時としてヒットよりもダメージがでかい場合があります。
いいピッチャーになる条件はまずここです。
覆水盆に返らず。出してしまったものは仕方ありません。
この仕方ないという、空気、これもチーム全体から潤滑さを奪っていきます。
これを払拭するためには、さっきのように盗塁を刺したり、バントを阻止したりする高度なプレーが要求されます。
小さいヤマ場を守備的視点から取っていくしかない。
面倒なことに、ランナーがいればいるほど、そのプレーに要求されるレベルは上がっていきます。
レベルが上がるということは、エラーの確率も上がるということ。
反対に言えば強いチームはそれができる。
それができるから、強いチームだと言えることになります。
まさに猪苗代さんはそういうチーム。
対してイーグルス、まだその実力はないとしか言いようがありませんでした。
ピッチャーユウシンのコントロールが微妙に狂い始めます。
この試合終わってみれば、全ての回の先頭バッターをファーボールで出しています。
相手もよく見ている、先頭バッターとしての役目を分かっていると言った方がいいでしょう。
初回はキャッチャーの強肩、バックの好守備でなんとか防ぎました。
しかも、今回は次の代表決定戦のためにエース、ミソラを温存すると言う方針。
コントロールが定まらないからという理由で、序盤に投手交代もできません。
ここは、ユウシンにがんばってもらうしかありません。
2回にファーボールを3つ出しながらも、2点、同点に抑えます。
ここで一気に崩れなかった。
2回まできて、同点に持って行かれました。
しかし、猪苗代さんを相手にまだまだ互角、点数上ではありますが、互角の戦いを繰り広げている。
依然として、士気が高いのが救いです。
ユウシンも強力打線のプレッシャーを受けながらなんとか凌いでいる。
真ん中に入ればもっていかれるという恐怖と戦っています。ギリギリの戦い。
これが今後の自信に繋がっていってくれればいいなぁと思いました。
しかし、その願いは崩壊します。
ランナーをためられた後に留めの1発。
そう、これなんです。
大事なところ、欲しいというところで、きちんと打つこと。だから、強い。
打たれた球も決して甘いところではありませんでした。
むしろ、高めの釣り球、ボールだった。
それを振り抜いた。
スラッガーの一撃は、右中間を破り、高田イーグルスの命脈を断ち切りました。
そこからは、一方的な展開。瓦解しました。
ここを食い止める力は今のイーグルスにありません。
やはりというか、やはり負けました。
まだまだ、足りない。
猪苗代さんの牙城のふもとにやっとたどり着いたに過ぎません。
今はここまでか!
しかし、当初の目的は果たしました。
猪苗代さんを相手に、2回までは互角の戦いを演じることができました。
そして、ミソラも温存できた。
もう少し言えば、1回スリーアウトをミソラでとって、よっしゃぁいける!という自信をつけてやりたかったところですが、時間切れでたいした投げさせることができませんでした。
ここは、いいように考えましょう。
初回から一方的な展開も予想されましたが、最初に噛み付けた。クリーンヒットを叩き込むことができました。
そして、早い段階でやられた。
そのために、体力は温存できた。
フルタイムで戦い、抜け殻のような状態では次の代表決定戦は戦えません。
しかし、この猛暑、思ったより選手の体力と気力を奪っていると思いました。
それでも、私が思ったよりもいい精神状態で、やる気を保ったまま次の坂下ヒーローズ戦を迎えることができます。
ミソラの体力を残してしてる。
打撃も好調、キャッチャーの肩も外野も調子がいい。
選手も保護者も士気が高い。
いい条件がそろっています。
後は、やるだけ。
久々の代表決定戦という大舞台。
磐梯山は何も語りません。
ただ、雄大な緑で我々を見守ってくれています!
さて、どちらに味方してくれることやら……
次回、運命の一戦!
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