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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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白獅子県大会、代表決定戦。
高田イーグルスは、坂下ヒーローズさんに3:9で敗れました。
二日目に残った四チームのうち、三チームが県大会へ駒を進めます。
その表彰式、四チームが整列してますが、高田イーグルスだけが、県大会に行けなかった。
なんとも屈辱的な表彰式となりました。
しかし、これは紛れもない事実、ここをしっかりと受け止めて、この屈辱を焼き付けて、次に備えなければならないと思いました。
今の高田イーグルスをどう立て直すか?
まずは、コーチ陣との意思の疎通、現状の把握、情報共有、方針の共有が必要だという結論に達しました。
監督不在の中、同列のコーチが7人いて、方針などの統一が取れていないことが、選手、保護者、チーム全体に混乱を招いていると思っています。
ここは、いったん立ち止まって、今の立ち位置、今後の方針、打開策を確認しようと思いました。
まずは、今の自分たちを見つめ直す。
ここから始めます。

坂下ヒーローズさんとの試合が終わって、失意のどん底にたたき落とされた選手たち。
キャプテン、カナトをはじめ、選手たちの多くが泣いていました。
その中でも、エース、ミソラの泣きっぷりが忘れられません。
「ごめんなさい、ごめんなさい、私のせいでごめんなさい……トウマ、ごめんなさい……」
まるでこの世の終わりだというような慟哭と嗚咽。
そして、それはベンチの中ではなく、少し離れたところで、ひとりで泣いています。
みんなに申し訳ないという思いから、ベンチに身を置くことさえできません。
チームの責任を一身に背負っている。
弱冠小五の小さな背中に、その重みを背負わせてしまいました。
その嗚咽に震える背中を見つめて、私も押さえていた感情があふれ出します。
すまん、ミソラ、ごめんな。お前が謝る必要などみじんも無い。
敗戦の責任は全て、私にあります。
ごめんなさいと謝るのは俺の方です。
みんなが、打ちひしがれています。
しかし、こういう時間も必要です。
しばらく、失意にくれていい。
泣きたいときは泣いたらいいんです。
表彰式がありましたが、時間の許す限り、泣くことにしました。

思えば、生きている中で、本気で泣くほど悔しいことはどれくらいあるでしょう?
おそらく、スポ少などをやらずに、普通に生きている限りは、そんなにないでしょう。
そしてそれは、自分のみに限ったことが多い。
しかし、スポ少というチームスポーツをやると、自分だけではなく、自分に関わりのある仲間たちを巻き込んでの悔しさになります。
スケールが大きくなる。
だからこそ、悔しさは倍増し、反対に達成感も倍増します。
仲間の成功を自分のことのように喜び、仲間の失敗を自分以上に気遣う。
それが、チームスポーツのいいところなんです。
そして今、高田イーグルスはみんなで悔しさに暮れている。
これも今しか経験できないことです。
本気でやってきたからこその悔しさ。
ミソラが泣きじゃくるのは、本気の裏返しだからです。
だから今は本気で泣いていい。
だからこそ、次に進めます。
どうでもよければ、次へのステップを踏むことなどしなければいいんです。
しかし、この悔しさを味わってしまった。
どうでもよくない。
ミソラばかりではありません。
泣くほど悔しいということは、次は何とかして改善してやろうと思っているということです。
次は見てろよ!と、進化を望んでいる。
泣くだけ泣いたら、この子たちはまた、前を向くことでしょう。
スポ少はこれの繰り返しです。
そして、生きていくことも同じです。
失敗して、負けて、打ちひしがれる。
たまに成功して、勝って、みんなで喜ぶ。
こうやって、心は強くなっていくんだと思います。
自分のちっぽけさに気づき、仲間や保護者、先生、指導者の大切さに気づき、自分なりのものごとの取り組み方、メンタルの持ち方を学んでいく。
ここが「生きるチカラ」だと思います。
そして、そこに生きがいを感じる。
失敗ばかり、負けてばかりでもだめですが勝つばかり、成功するばかりでは、気づかないことがあります。
たいていの人は、失敗と負けの方が多い。
それでも、前に進んでいきます。
時間は誰のもとにも平等です。進むのみ。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
であれば、私は、その前への進み方を工夫したほうがいいという結論に達しました。
負けも勝ちも、成功も失敗もすべてを糧として進みます。
勝ちも楽しみますが、負けも失敗も楽しみましょう。
この失敗があったからこそ、この次の成功がある。
そうしてやりましょう。

今回の手痛い負けを、必ず次にいかします。
ミソラの慟哭と嗚咽を、歓喜の慟哭と嗚咽に変えて見せましょう。
ミソラだけではありません。
高田イーグルスの選手たちに宿った悔しさ。
本気でやったからこそ、手に入ったものです。
今年のチームも、ようやくそのレベルにまで来たということですね。
負けて一緒に泣けるところまで、きた。
一生懸命にやって、勝負のあやを楽しめるトコロまで来ているということです。
よちよち歩きで、試合ができることだけで満足していたチームがですよ。
成長している。
それを感じる。
人の成長を目の当たりにすることほど面白いことはありません。
こういうところが、私の生きがいです。
ライフワークです。
一喜一憂してしまいます。
久々に「慟哭」なんて書いたので、工藤静香を思い出しました。
いい曲ですね。

今回の敗戦をどう活かすか?
ここは高田イーグルスが誇る、指導陣の出番です。
組織的な戦いに負けました。
組織的な戦いに勝つことでしか、抗えません。
そうなるためには、より組織的になるほかにありません。
それは、まだまだヒヨッコですが、高田イーグルスが、より「戦う集団」なっていくことを意味します。

やるべきことは、たくさんあります。
ありすぎて困ります。
何に重きを置いて、何を選んでいくか?
我々の腕のみせどころです。
今回の敗戦を糧として、慟哭と嗚咽の中から、高田イーグルスは何度でも立ち上がります。
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