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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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秋風を感じます。
秋風を感じるということは、今シーズンの終わりが近いことを意味します。
カナト世代の終わりが近づいています。
なんか大したことしたかなぁと考えると、やはりあの白獅子会津予選を思い出します。
三者連続ホームランが出たのに、なぜ負けたのか?
負けるべくして負けていたんだと思います。
最近の練習試合をやっていても、そう思う場面が多々ある。
コーチたちと話していても、その弱さがわかります。
チームになってない。
組織的なプレーが必要な場面で、組織的に動けていないんです。
みんなで同じプレーを思い浮かべることができない。
練習でやってきてるんですよ。
しかし、いざその場面になると、できない。
ボールが来た時に、まだ迷いがあります。
だから一歩遅くなる。遅くなるから、焦る。
焦るから、ちゃんと投げれない、ちゃんと捕れない。
カバーもいない。
エラーした後のフォロー、指示もない。
だから、さらに焦って、投げることないのに投げて、さらにエラーの傷口に塩。
そしてこの世の終わりかのように、落ち込む。
モチベーションが低いから、次のプレーが思い浮かばない。
そしてそれは伝染していく負の連鎖。
弱小スポ少を見続けてきた私の二十数年は、この風景と共にありました。
上手くいかないほうが、圧倒的に多い。
仕方ないとは、言ってられません。
なんとかしなくてはいけない。
スポ少とは、思えば、こういう課題との対峙の歴史でした。

ここ最近のコーチたちの見方に共通点があります。
それは試合中のベンチを観察すればよくわかります。ベンチが休憩所に成り下がっている。
ベンチは、次の戦いのための準備の場ではなく、のんびり休む場所。
全ての選手が指示待ち人間になっています。
あれをしろ、これをしろと言われ続けてきて、自分でどうしていいかを考えていない。
これは、家族に大切に育てられてきたからです。
先回りして、大人がやってしまっている。
普通であれば、恵まれた環境で良かったねで、終わりますが、手を出しすぎるのも考えものだなと思ってしまいます。
私の世代でさえも、その傾向はありました。
私も間違いなく、その部類の人間です。
しかし、打席に入ったら親は助けてくれません。
最後は自分でどうにかしなくてはいけない。
そして自分ができなければ、回りに迷惑をかける。それがチームスポーツです。
で、あればどうするか?
考えるしかありません。状況を把握して、分析して、観察して、どう動くことがチームのためになるか?
ここにたどり着くはずです。
それは自分の楽しさや気持ち良さとかけ離れていることもあります。苦手なこともあるでしょう。
嫌なこと、やりたくないこともある。
しかし、チームのためにはやらなくてはいけない。
これが、日本人が好きな、好きなというか、比較的得意な「組織的」というやつです。
護送船団方式、この考え、しばしば、個を粉砕するときにも使われてしまいます。
そして、なんだかんだといいながら、私達は組織が大好き。
歯車として動きたいんです。
いろんな原理によって、小さい歯車の集合体がとんでもなく大きなものを動かすことを知っているからでしょうか?
重機もない紀元前に巨大なピラミッドを作り、万里の長城を築いてきた。
小さな歯車が、巨大な敵を打ち破ることがある。
ジャイアントキリング。
弱い者が強い者に勝つ、だから人生は面白い!
今年の甲子園の決勝、下関国際の坂原監督の言葉です。
弱さがわかるからこそ、そこを克服するし、準備をする。弱者は弱者のままではないという強烈なメッセージが隠れていると思います。
そして、そこが面白いという。
そうだからこそ、面白いといいます。
私もそう思います。
この臥薪嘗胆、準備が面白いんです。
選手がいきなり強くなるわけでもない。
設備がいきなり整うわけでもない。
あれもこれもできない、限られた中で、自分たちの弱さを見つめて、何ができて何ができないかを知る。
削りに削った研ぎ澄ました武器で、強者の急所を突く。
可能性は低い。
確かに前評判はある。しかし、その通りになるとは限らない。
やってみなくてはわからない。
その課程を楽しもうじゃないか!
下関国際の坂原監督は、こうも言っていると思います。

そのためには、最低限の準備が必要になります。
大きな敵と戦う前に、チームがひとつにまとまっていることが大前提でしょう。
今の高田イーグルス、それができているとは到底言えません。
グランドはもちろん、ベンチの中でも・・・
コーチたちがいっているのはここなんです。
相手が全力でかかってくるグランドならまだしも、相手のいないベンチ。
自分たちの心のもちかたひとつで、変えることができる。なのにそれをしない、できない・・・
一生懸命に教えているのに、相手に響いていないと、がっかりしますよね。
教えてきたことが行動に表れない・・・
そういうのも今まで何回もありました。
それでも、続けていくこと。
砂漠に水を撒いていくこと。
響いては、います。そう信じるしかない・・・
いつか、行動でしめしてくれることを信じる。
私たちにできることは、これくらいです。
言い方を変えたり、さくらを作っておくこともいいでしょう。
大事なのは、チーム全体でそういう心意気になって、全体で行動してくれること。
小学校の時にできなくてもいい。
いつかわかる時がくる。
今の私はこのスタンスです。
少しでもそういう心意気になってきてくれた時に、それはグランドでも発揮されることでしょう。
お手本のようなゲッツー、1.3塁のカットプレー。ソフトボールはひとりでは成立しない連係プレーが欠かせません。
そしてそれはピンチの時ほどやってくる。
この時に、チームとしてのまとまりが試される時です。
それができた時、もう一段上の楽しさ、達成感、一体感を味わうことができるでしょう。
歯車の一員としての矜持が芽生える。歯車は他の歯車なしでは動きません。
そこに他者への観察が生まれ、誰にも言われることのない状況判断の意識が芽生えます。
他人のプレーがよく見えるでしょう。
他の選手のプレーを我がことのように喜び、ほめたたえる。
ミスを挽回してくれた日には、感謝しかありません。自然と声も大きくなる。
それをチームで、大きな声でほめたたえてほしい。
試合前に誰彼に言われることなく、素振りをして、相手投手を観察する。
チーム全体の準備を大きな声でかけてほしい。
キャッチャーの防具をみんなでつける。
フォアザチームの精神をみんなで気づいて行動してほしい。
ほかにもいろいろありますが、ソフトボールはやることが多い。
歩みは遅々としてですが、少しずつ、少しずつ進んではいます。
負の連鎖を断ち切る方法は、正攻法のこれしかないのかもしれませんね。
ぶっとい鎖をやすりでキコキコ少しずつ、少しずつ削っていく。
それでも手を止めたら、断ち切れません。
手を変え品を変え、続けていくことにしましょう。



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