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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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下郷ジュニアさんに負けた関柴大仏杯には、後日談があります。
全体ミーティングの後、ほおのきスポ少さんにお誘いを受けて、練習試合をやることになりました。
私は、次男の高校野球があるのでここからコーチ陣に頼んだので、試合を見ていません。
夕方、いつものようにスコアラーからのスコアが届きました。
そして、スコアラーからのメッセージ。

キヒトのホームラン、見せたかった!

トリハダが立ちました。
どんなホームランかは、見てないのでわかりません。
おそらくカチ上げた、高い放物線かなぁ。
スコアをみれば、四辺を一筆で結ぶ四角いダイヤモンド。
それはホームランの証です。
満塁か?と見直しましたが、先頭バッターでした。
うれしかった!
うれしかったです。

「巨人の星」という昔のアニメの明子姉ちゃんのように、
木の陰から、ばつの悪そうに、我々指導者のミーティングを盗み聞きしていたキヒトがホームランを打った!
これを読んだとき、思わず立ち止まってしまいました。
そして、熱いものがこみ上げてきました。
キヒト、あんにゃろめーと、思いつつ、うれしくて仕方がない。
その直前の大仏杯で、大エラーをした後に、すぐに結果をひっぱってくる。

彼の、はにかんだ笑顔が思い浮かびます。
奴は絶対に、おっしゃーとか雄たけびをあげないタイプ。
本当に自分が打ったかどうか、わからないんじゃないでしょうかね。
わけがわからないけど、みんなよろこんでいる。
その原因が自分のホームラン。
いいじゃないですか!
三者連続ホームランもそうですが、
神様はときどき、こういう粋な計らいをプレゼントしてくれます。
しかも、今回は、私がそこにいない場面で・・・
私は、キヒトがダイヤモンドをせかせか走る場面を想像します。
ホームランを打ち慣れていないので、余裕をもってゆっくりと回るなんてことは、彼にはできないとわかっています。
いい場面でしょうね。
この成功は、彼なりの努力と注意を積み重ねてきた結果です。
いっぱい、いっぱい、失敗も重ねてきました。
ついさっきも、大きな失敗をしたばかり。
彼なりに反省して、次はどうしたらいいかということを具現化した結果です。
失敗を失敗のままで終わらせず、前の失敗をきちんと糧としています。
こう言うところが泣かせるんですよね~。
キヒトの背後に、いままでそうやってきた子供たちが重なります。
子どもたちのがんばりが見える。
それをちゃんと神様がご褒美として与えてくれる。
それをみんなで見ることができる。
いい場面。

そして、我々はまた確信します。
播いた種は確実に育ち、やがて花を咲かせる。
私たちがやってきたことは、間違ってない、間違ってないんです。
それをキヒトのホームランは証明してくれています。
練習しても、なかなかいい結果には繋がらない。
もしかしたら、全く繋がらないかもしれない。
それどころか、大きなミスを連発することもあるでしょう。
しかし、ゆっくりと、ゆっくりと育っていてくれるんです。キヒトのように。
それは、チヒロもそうです。カナトもそう。
みんなそうなんです。
その小さな変化を、褒め称えましょう。
スポ少は、そういうところです。
指導者も保護者も、私たちにしか、気づくことができない変化を、彼らと共有していきましょう。
青春はすっごく密。
仙台育英の須江監督が、優勝インタビューで言ってました。
そういう時間を子供たちと共有できる保護者も私たち指導者もしあわせもんだと思います。
私の次男も高校球児です。なので、保護者の気持ちも痛いほどわかります。 
子供たちが少しずつ、少しずつ、上手くなっていく。
それは、少しずつ、自分に自信をつけていくことと同義です。
自分の存在に自信をもつこと。
俺は、やれる!と思えることで、世界の見え方は変わってきます。 
これこそ、生きる力だと思います。
付け加えるとすれば、楽しんで、生きる力。
自信はさらにその子を成長させていくガソリンとなります。
今日の打撃練習でも、キヒトに余裕が見えました。
そして、振りの思い切りが格段に良くなっている。
センター前ヒット。
小さな成功の積み重ね、これこそが練習をやる意味です。
そして、彼らはまた自信をつけていく。
自信が子供たちを育ててくれます。
子供たちも私たちもソフトボールに育ててもらってるんです。
次男の高校の野球部の先生が言ってました。
「高校野球は、プロ野球のようにホームランや華麗な守備や走塁を見るものではない。ダメダメだった選手の成長、チームの成長を応援するもの。」
小学生のソフトボールもその通りだと思います。
しかし、その成長に我々は感動させられます。
我が子もそうですが、他の子や相手チームの選手にさえ感動します。
キヒトもそうですが、キヒトの背後には現役の選手たち、そして今まで一緒にやってきた子供たちのがんばりと活躍が重なります。
私たちは確かに彼らを支えていますが、
反対に、彼らに励まされて、勇気と元気をもらっています。
一喜一憂のgive-and-take。
これからも、彼らの心を動かされるプレーを支えていきます。

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