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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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こんな日もあってもいいもんだ。
そう思えた一日でした。

喜多方ボーイズ杯、宮川小が学校行事のため、美里イーグルス勢は欠席となり、高田小学校単独での戦いになりました。
総勢11名。
ピッチャーユウキはなんとかなるとして、問題はキャッチャー。
コタローにするか、タイチにするかで大いに迷いました。
悩んだ。
キャッチャーとして経験が多少あるのはタイチ。
しかし、マスクとメガネの相性が悪く、あきらめの早いタイプ。
よっぽど良くなってきましたが、ワイルドピッチやパスボールが続くと、タイチはダークサイドに落ちてしまうでしょう。
きっと毒をまき散らすはずです。
キャッチャーのポジションにいる彼が試合をぶん投げたら、チームは崩壊します。
となると、もう一方の選択肢しかない。
積極的にコタローにしないのは、彼もタイチに似た傾向があるからです。
タイチほどの毒ではないですが、気分がプレーに現れるタイプ。なので、気分が乗ってくればいいプレーがでるでしょう。
そしてピッチャーとなるユウキとの相性がいいと見ました。
普段の会話から見るに、ユウキはコタローの方が突っ込みやすい=投げやすいと判断しました。
左右の瞬発力、状況の判断力もそこそこできる。
そこに期待をこめての配置です。


さて、11人のメンバーをできるかぎり適材適所に置いて、高田スポ少単独の戦いがはじまります。
初回の守備の際に、急造キャッチャーのコタローが守備の前に、なんか檄をとばしていたシュンペイを思い出したようです。
コーチ、なんかいわんなんねぇの?
と聞いてきます。
ぉお、そんなところに気が回るのかと思いつつ、
しまっていこう!と言えといいました。 

さぁ、コタローの第一声。
「埋まっていこう!」

ガクッと崩れ落ちるベンチ。吉本新喜劇ばりのズッコケでした。

そして、二回の守備に二回目の檄、
「湿っていこう!」

またまたガクッと崩れ落ちるベンチ。
コタローのゆるすぎる檄、全然締まりません。
今思えば、逆にこれが良かったのかもしれません。
みんな、おいコタロー!と思いつつも、普段通りになり、変に力が入らない。
変に気負わない、狙ってやってないというか、深く考えていない。
いい意味で自然体。
それがコタローの強みだと私は思っています。
公式戦では初のキャッチャーで不慣れですが、高い対応力を見せます。
びびって下がり気味の位置もだんだん変えていきます。いきなりのセカンド送球もできるようになりました。
ショートバウンドの捕球もなかなか。
ユウキと組んでバッテリーとして機能するという見通しが立ちました。
相変わらず、「締まっていこう!」の掛け声は全然しまりませんが、この二人がなんとかなると、チーム全体がなんとかなると、みんなが錯覚し始めました。
「俺たち、いけんじゃね!」
これでいいんです。
コタローのゆる~い掛け声から始まる守備は、この日の三試合ノーエラーを記録しました。
守備機会の多かった、ショートアオト、セカンドアユキの二遊間が素晴らしかった!
アオトの反応の良さ、速い打球に対する積極性、捕ってからの速さ、強い肩。
アユキのポジショニング、守備範囲の広さ、カバーリング。特にユウキがはじいたセンター前に抜けそうなボールのカバーからの早い送球、体勢を崩していましたがファーストタイチにストライク送球でアウト。チームのピンチを救いました。
そういうチャレンジを瞬時に決断して果敢にくりだす。
ユウキが外すかもしれない、そう思って一歩目を切っている、そしてはじいたボールの角度、位置を予測してカバーに入る。
このプレーで反応していたのはアユキのみでした。
それが、第3位のチームがもらえる個人賞、敢闘賞を引き寄せたプレーになりました。
審査員の方もいっていました。
あのプレーが試合の流れをもってきたと。
たいしたもんです。
このふたりの二遊間は、荒木井端なみの将来性を感じさせます。

他にもこのチームはいろんな可能性を見せてくれました。
バッターの打力をみて、センターの守備位置を変えているユウシン。
次の送球を予測して、サードカバーにはいるナガマナ。
相手のバッターがバントの構えに入るとすかさずチャージをかけるソウスケ。
自分が後ろが苦手なのをわかって後方に位置取るリツ。
俺を試合に出せとアピールするハルト。
ここではタイチもマナトもフォロー役もきっちりこなしています。
そして、六打数五安打、打ってよし、投げてよしのユウキ。 
この高田単独チームもあらためて、いいチームです。

埋まっていこうから始まった、この大会。
どうなることかと思いましたが、なんとなんと今シーズン初の3位の表彰台。
久しぶりに表彰式まで残ることができました。
夕日がみんなを照らしています。
秋口の西日に照らされた3位の表彰盾とみんなの笑顔。

ここにきてチームは上昇気流にのりつつあります。いい感じです。
そして、明日は高田イーグルス保護者総出のあいづみさとじげんカップにのぞみます!
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