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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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前段で話して、そのままになってました。
田島から帰る道すがら、どうやったら子供たちの理解を得ることができるかを考えました。

なぜ、挨拶をするのか?
なぜ、キビキビ動かなければいけないのか?

大人となった今ではいろんな、理由、根拠が出てきます。
そして、それは人それぞれでいい、ということもわかっています。
子供たちも基本的には、人それぞれでいいと思います。
しかし、強制はできませんが、人としてのベースとなるところは同じであって欲しいと思います。

挨拶(あいさつ)。
人と人とのコミュニケーションの基本となるところです。
そして、いろんな人、モノ、事象、信仰の基本となる動作だと思います。

野球部的に言えば、まず先輩、指導者へのあいさつ。基本中の基本ですね。
これをやらなかったばかりに、反省会で先輩に絞られて、辞めてった野球人を何人も見ています。
あったんですよね、理不尽が。
それが、まかりとおっていた。
それが、スタンダードの時代だったといったらいいでしょうか。
それのおかげで、なんの抵抗もなく、挨拶は気持ち良くできるようになりました。
それなりに頭のいい高校なのに、最後に「し」をつける。
先輩が3人以上いたら、挨拶は3回するなど、へんなご当地ルールがあったことを今でも思い出します。
そして、地獄の「杉の木」という約400mのダッシュ。
しごきにはこれがつきものでした。
練習してヘトヘトなのに、長時間の説教。
なにをいっても全否定。口答え、論破はできません。そして、最後に校庭の端から端まで行って戻ってくる「杉の木」と呼ばれるダッシュ。
一本で終わればいいんですが、帰ってきた途端に、もう一本のおかわりもある。
残っていない体力の限界をこえていました。
これが、つらくて30人以上いた、1年生の仲間は半分になりました。
そういう時代だったんですよね~。
とにかく、挨拶をしなかったら、先輩にしばかれる。
なぜ、挨拶をするのかという根本的なことは後回しでした。
怒られたくない、しごかれたくない、仲間に迷惑をかけたくない、この点のみ。
挨拶の大切さなんて、じっくり考えたことはありませんでした。
なぜ挨拶するかを考える前に、私の中では、挨拶することは当たり前になっている。
しかし、今から学んでいく小学生にはそういう訳にはいきません。
なぜ、挨拶をするのか?
この意味、大切さを腑に落としてもらいましょう。

挨拶の意義はと考えて、まっ先に私はグランドへ入る時の挨拶を思い出しました。
どこのグランドにいっても、中を入る時は、必ず帽子をとって、「お願いします!」と挨拶をする習慣がついています。
これをやらないと、気持ち悪いんです。
そのグランドにいると思われるグランドの神様、整備していただいている選手はもちろん保護者、関係者の方々に対する、ありがとうございます、この気持ちですよね。
そういうのを全部ひっくるめて、グランドの神様と私は呼んでいます。
野球のあるところ、ソフトボールのあるところ、その神様は必ずいてくれます。
グランド整備を自分たちと同じように、同じ気持ちでやっている人達が必ずいるんです。
それを思えば、自然と帽子をとって、ありがとうございますのひと言が出てくる、私はそう思います。
高田イーグルスの子供たち、保護者の皆さんもそういう気持ちであって欲しいと切に思います。

そして、もうひとつ。
これは、最近思っていることです。
グランドに挨拶をすること、それは自分自身の「やる気スイッチ」を入れるためです。
自分自身のためでもあり、隣のいる仲間のためでもあり、チーム全体のためでもある。
自分が大きいやる気のある声で挨拶をすれば、隣にいる仲間もつられて大きい声で挨拶をしたくなります。
それが、連鎖すればチーム全体が大きな声で挨拶をするようになります。
こういうチームの中で、大きな声を出していると、自然と大きな声が出るようになってきます。
声の大きさは自信の大きさ。
自然と自分に対する自信も大きくなっていくと私は思っています。
自信がないなら、まず声を出せ!
声をおおきくだすことで、横隔膜の筋肉が鍛えられます。
肺活量が大きくなると、1回に呼吸できる量が大きくなる。
ということは、取り入れる酸素量が大きくなります。
これは、運動量、回復量、思考力の上昇を意味します。
声を大きくだすことには、きちんとした根拠、理由があることに気づきます。
この大きな挨拶というやる気スイッチ、これがいつもひとりひとりが、きちんとやれていれば練習の密度は確実に向上するはずです。
大きな声で、挨拶するのは、自分のため、隣にいる仲間のため、そしてチームのため。
これ以外にチームスポーツが目指す目標はあるでしょうか?
これができる子、この意味がわかる子はどこに行っても大丈夫だと太鼓判を押します。
挨拶は、ペイフォワード。
いいことの先送り。
必ずいつか自分のところに戻ってきます。 
全部できなくてもいい。
完璧にやらなくてもいい。
でも、ここだけはやる!ここは必ずやるという覚悟を時折もつだけでいい。
それが、選手全員で一致したときに無類の強さを発揮することでしょう。
私は、そういう瞬間を何回か見てきています。
前評判の強さなど無視した、現場の強さを。
その子たちを思い出す時、彼らは必ず大きな声で叫んでいます。
さぁ、こい!俺のところにこい!
大人になったら、絶対に出すことができない声です。
心の底から、仲間のため出す声。
自分のために出す声。
チームのために出す声。
そんな昔の選手たちに、今の選手たちが重なります。
ゼンジが、アオトが、
……
そこに選手全員が追随していく。
近い将来が見えます。
我々指導者は、それを続けていけるように支援をしていきましょう。
一時は誰でもできます。 
難しいのはこれを継続していくこと。
させるのではなく、自分たちでやろうと思わせること。
主役は俺たちだと思ってもらいましょう。
厳しさも必要です。
そして、それ以上のパッションも。
遅ればせながら、原点に立ち戻った高田イーグルス。
何回スタートしてもいい。
さぁ、ここからです。




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