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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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美里イーグルスの卒団式も終わりました。
しかし、ここで少し心残りのことが・・・

合併したのに、六年生全員が会してのけじめがない。
そこで保護者の許可をとって、指導者主導の合同卒団式を執り行わせていただきました。
コロナに見舞われたこの世代の6年生。
始動は2月と早かったものの、その後長い謹慎期間。
私が生きてきた中でも、こんな自粛自粛の連続は初めてでした。
夜が明けない夜はない。
やまない雨はないとはいいますが、世の中は油膜のようなベールにつつまれ、晴天であっても幾日も雨が降り続いているようでした。
それは、毎日の生活においてもそうであり、知らず知らずに私たちの心の中も雨を降らせているようでした。
晴れない日々。
気持ちが晴れない日々。
何事もこころから喜べない日々。
なんなでしょう。
誰もがそう思いつつも、自己防衛、家族防衛に努める。
そんな中でまともにスポ少なんてできるわけがない。
しかし、そうであっても私たちは、子供たちは、お母さんお父さんたちは、自分たちにできることをしようと継続してきました。
数多くの大会が中止に追い込まれ、数少ない大会を実行するために奔走する。
暗闇の中の一筋の光。
いろんな努力を惜しまずに、こどもたちの笑顔のために大人のみなさんも一所懸命にできることをする。
親は鏡といいますが、子供も同じように鏡なんです。お互いを映している。
子どもたちが笑顔になる。
大きく笑った瞳に大人たちの笑顔も映ります。
子どもたちが笑えば、自然と大人たちも笑顔になる。
そんな日常に笑顔の大切さ、それを気づかされました。

グランドでボールを追いかける。
ソフトボールができることの大切さ。
仲間といっしょにソフトができることの大切さ。
それをこの世代はいつもより深く刻んだことでしょう。
そんな中で2020初代高田イーグルスの戦いをみんなで振り返る日。
この10人ひとりひとりの足跡をたどっていきます。

毎回毎年思います。
いつまでも、彼らと一緒にグランドでチームとしてソフトボールをずっとやっていたかったと。
でもそれはかなわない。
自分たちに区切りをつけるうえで、彼らに対して、その彼らを支えてきたお母さんお父さんその家族に対して、気持ちを正直に伝えようと。
さびしい。
とてもさびしい。
そのさびしさにお別れして、お互いに新たなスタートを切るための儀式。
この時期はそういうもんだと私は思っています。
そうやっていままでも、送り出してきました。

でもやっぱり、さびしい。
「おい、ユリア!」
もう、名前を呼ぶこともできない。
「なぁ、ケンタ?」
もう、尋ねることもできない。
「いいぞ、ユウゴ!」
もう、褒めることもできない。
「任せたぞ、ソウゴ!」
もう、頼ることもできない。
練習にいってもその姿がない。
彼らがもういないと思うこと、思わされることがたまらなくさびしいんです。
そうはいっても時は戻らず。
せめて彼らを記憶に刻もうと思います。

次回から。
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