時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
中三の夏休み、軽いノリと度胸で新潟まで、チャリンコで海を目指した7人。
出発当日の集合時間は早朝というか、深夜3:00。
なんとか、じいちゃんに起こされて出発した私。
自転車をこぎながら、あれ待てよ、これみんな起きれんのか?と心配になりました。
携帯電話もないので、家から出てしまえば連絡の手段はありません。
なので現場にいってみるしかない。
深夜3時にうすらかすらしている人はまずいません。
なんか心配になって、先を急ぎました。
みっちゃんちに到着すると、すでに数名の仲間が待ってました。
あーよかった。
しかし、肝心のみっちゃんが出てこない。
玄関で大声を上げるわけにもいきません。
部屋はわかっています。
ロミオとジュリエットよろしく、小石を窓に投げます。ガラスをわらないように。
ようやくみっちゃんも起きだしました。
まず一同、ここで爆笑。深夜なので、押し殺しますが、笑いをこらえられません。
げすらげすら、みんなで笑いながらのスタート。
7人は一路1号線を北上し、49号線をめざします。
坂下に抜けて、49号線にのる。
今の新しい七折峠トンネルではなく、古い峠のラブホテルを横目にどんどん西に向かいます。
まだまだこの辺りは、みんな元気、ぐんぐんペダルをこいでいきます。
七人のシルエットがはっきり道路に映るように朝もやが晴れていきます。
前日にいきなりいくことになったマサヨシをいじりながら、柳津のでっかい橋を越えて、上り坂をえっちらおっちらこいでいく。
七折峠を越えてまた峠の上り坂、今回の柳津西会津の峠はかなり長そうです。
登り切って、長い下り坂が西会津の町へ伸びているのが見えた時、みんなこの先は下りが続くことがわかりました。
「おっしゃ競争だ!」と誰かがいうと同時にレースはいきなり始まりました。
勢いよく飛び出したのはぽっちゃりけんちゃん。
自分の体重をいかんなく発揮して加速度運動に繋げています。
彼は自転車に名前を付けていました。その名も「松風」。これは当時ジャンプで連載されていた「花の慶次」からとったものです。主人公、前田慶次の愛馬の名前が「松風」。
さぁて、いくぞ松風とけんちゃんが先陣をきります。
続いて、チャリンコやのコウジ、俺、マサヨシと続きます。
道は49号線1本。迷いようがない。
どんだけ先にいっても、待ってれば後から追いつくだろうという計算のもと、全員がぶっ飛ばします。
こんな長い峠を下る機会はなかなかありません。
早朝なので車も皆無。
まさに俺たちだけのフィールドでした。
まてぇーコノヤロー!
つかまえられるもんなら捕まえてみぃ!
ちゃりんこですが人馬一体と化した中坊軍団。
支流を集めて肥え太った阿賀野川ぞいを進みます。
ゆったりと緑色に流れる大河に切り立った崖、そこに大小の松。中国大陸の四川省みたいです。
このあたり、いったことはありませんが、なんか杜甫とか李白が読んだ国語の教科書にあった漢詩の場面にでてきそうだと勝手に思いました。
西会津をこえて、新潟県に入ります。
さて少し疲れてきました。
そんで、気づく。
あれ、後ろが来てねえぞ。
先頭をいく、コウジとけんちゃんを制して止まります。そこにマサヨシも合流。
ちょっと待つことにしました。
さてここはどの辺だろうかとあたりを見渡してみる。
なんか山の中腹に見える観覧車、あぁここは、小さいとき親父とかあちゃんに連れてきてもらった安田アイランドの近くでした。
ということは、阿賀町。
自販機で飲み物を補給し、しばらく待ちましたが、待てど暮らせどこない。
ここにいないのは、ミッチャン、しのぶ、ワンボの3人。
待つのも飽きてきました。そこにちょうどオープンするTSUTAYAがありました。ということは、10時か。
買いたかった漫画本があることを思いだし、中に入ります。
私がはまっていたのは、わたるがぴゅんという野球漫画。ハブボールや3トンボールなどあり得ない魔球を投げる主人公が活躍する漫画です。
ギャグも抜群に面白い。
私はマサヨシに貸していましたが、あいつはこともあろうに授業中にそれを教科書に隠して読んでいたら、爆笑してしまい、漫画本が先生見つかり没収されるというエピソードがあったくらいです。
それ以降、わたるがぴゅんは授業中には読んではいけないという暗黙のルールができました。
また当時はジャンプ全盛期。ドラゴンボールがちょうどサイヤ人と対決したあたりでした。
続きが見たくて仕方がない。
それはみんなも同じでした。
10時とはいえ、真夏のクソ暑さ。
TSUTAYAはクーラーがガンガンに効いています。
その誘惑には誰も勝てません。
全員がTSUTAYAに吸い込まれました。
涼しいユートピアでの読者、後からくる3人のために、見張りを立てることもしないでみんな漫画の立ち読みにふけります。
その頃、とりのこされた3人、ミッチャン、しのぶ、ワンボは何をしていたのか?
次回。
出発当日の集合時間は早朝というか、深夜3:00。
なんとか、じいちゃんに起こされて出発した私。
自転車をこぎながら、あれ待てよ、これみんな起きれんのか?と心配になりました。
携帯電話もないので、家から出てしまえば連絡の手段はありません。
なので現場にいってみるしかない。
深夜3時にうすらかすらしている人はまずいません。
なんか心配になって、先を急ぎました。
みっちゃんちに到着すると、すでに数名の仲間が待ってました。
あーよかった。
しかし、肝心のみっちゃんが出てこない。
玄関で大声を上げるわけにもいきません。
部屋はわかっています。
ロミオとジュリエットよろしく、小石を窓に投げます。ガラスをわらないように。
ようやくみっちゃんも起きだしました。
まず一同、ここで爆笑。深夜なので、押し殺しますが、笑いをこらえられません。
げすらげすら、みんなで笑いながらのスタート。
7人は一路1号線を北上し、49号線をめざします。
坂下に抜けて、49号線にのる。
今の新しい七折峠トンネルではなく、古い峠のラブホテルを横目にどんどん西に向かいます。
まだまだこの辺りは、みんな元気、ぐんぐんペダルをこいでいきます。
七人のシルエットがはっきり道路に映るように朝もやが晴れていきます。
前日にいきなりいくことになったマサヨシをいじりながら、柳津のでっかい橋を越えて、上り坂をえっちらおっちらこいでいく。
七折峠を越えてまた峠の上り坂、今回の柳津西会津の峠はかなり長そうです。
登り切って、長い下り坂が西会津の町へ伸びているのが見えた時、みんなこの先は下りが続くことがわかりました。
「おっしゃ競争だ!」と誰かがいうと同時にレースはいきなり始まりました。
勢いよく飛び出したのはぽっちゃりけんちゃん。
自分の体重をいかんなく発揮して加速度運動に繋げています。
彼は自転車に名前を付けていました。その名も「松風」。これは当時ジャンプで連載されていた「花の慶次」からとったものです。主人公、前田慶次の愛馬の名前が「松風」。
さぁて、いくぞ松風とけんちゃんが先陣をきります。
続いて、チャリンコやのコウジ、俺、マサヨシと続きます。
道は49号線1本。迷いようがない。
どんだけ先にいっても、待ってれば後から追いつくだろうという計算のもと、全員がぶっ飛ばします。
こんな長い峠を下る機会はなかなかありません。
早朝なので車も皆無。
まさに俺たちだけのフィールドでした。
まてぇーコノヤロー!
つかまえられるもんなら捕まえてみぃ!
ちゃりんこですが人馬一体と化した中坊軍団。
支流を集めて肥え太った阿賀野川ぞいを進みます。
ゆったりと緑色に流れる大河に切り立った崖、そこに大小の松。中国大陸の四川省みたいです。
このあたり、いったことはありませんが、なんか杜甫とか李白が読んだ国語の教科書にあった漢詩の場面にでてきそうだと勝手に思いました。
西会津をこえて、新潟県に入ります。
さて少し疲れてきました。
そんで、気づく。
あれ、後ろが来てねえぞ。
先頭をいく、コウジとけんちゃんを制して止まります。そこにマサヨシも合流。
ちょっと待つことにしました。
さてここはどの辺だろうかとあたりを見渡してみる。
なんか山の中腹に見える観覧車、あぁここは、小さいとき親父とかあちゃんに連れてきてもらった安田アイランドの近くでした。
ということは、阿賀町。
自販機で飲み物を補給し、しばらく待ちましたが、待てど暮らせどこない。
ここにいないのは、ミッチャン、しのぶ、ワンボの3人。
待つのも飽きてきました。そこにちょうどオープンするTSUTAYAがありました。ということは、10時か。
買いたかった漫画本があることを思いだし、中に入ります。
私がはまっていたのは、わたるがぴゅんという野球漫画。ハブボールや3トンボールなどあり得ない魔球を投げる主人公が活躍する漫画です。
ギャグも抜群に面白い。
私はマサヨシに貸していましたが、あいつはこともあろうに授業中にそれを教科書に隠して読んでいたら、爆笑してしまい、漫画本が先生見つかり没収されるというエピソードがあったくらいです。
それ以降、わたるがぴゅんは授業中には読んではいけないという暗黙のルールができました。
また当時はジャンプ全盛期。ドラゴンボールがちょうどサイヤ人と対決したあたりでした。
続きが見たくて仕方がない。
それはみんなも同じでした。
10時とはいえ、真夏のクソ暑さ。
TSUTAYAはクーラーがガンガンに効いています。
その誘惑には誰も勝てません。
全員がTSUTAYAに吸い込まれました。
涼しいユートピアでの読者、後からくる3人のために、見張りを立てることもしないでみんな漫画の立ち読みにふけります。
その頃、とりのこされた3人、ミッチャン、しのぶ、ワンボは何をしていたのか?
次回。
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