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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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6年生最後の大会の関柴大仏杯、準優勝。
これまでいくつかの大会の3位を祝って、久々に祝勝会をやることになりました。
このコロナ禍においても、やっとそういうことが許されるようになってきました。
他のスポ少さんもすでにやっているということも確認した上で、このタイミングを狙いました。
とはいえ、まだ保護者の職場では規制が解除されないところもあるので、自由参加としました。
そして、あまり密にならないように、各家庭保護者はひとりのみ。コロナ対策はおこたりません。
段取っていただいた会長、副会長に感謝ですね。

場所はいつもお世話になっている、きらくやさん。旧高田スポ少のOBのお店です。
ホルモンが看板メニューですが、中華にパスタにスリランカカレーと多彩なラインナップ、ソフトクリームもあり、子供たちにも保護者にも受けがいいお店です。

何年ぶりがわからないくらい、みんなで祝勝会をやっていませんでした。長いトンネルでしたね。
待望。
私たちは、この時を待っていました。
その長いトンネルを抜けた後の祝勝会のお酒がまずいわけがない。
百薬の長が、五臓六腑に染み渡ります。
あぁ~ぁ、美味い!
ハイボールが、ハイハイハイハイハイハイボールになります。
いろんなことを、保護者のみなさんと話しました。
今年のスポ少のいろんなプレー、その裏にあったいろんな苦労、子供たちの思い、保護者の思い。
選手ひとりひとりに、保護者ひとりひとりの思いをお酒を介して話し合います。
背負っていたものをひとつずつ確認しながら下ろしていきます。
あんなことがあった、こんなことがあった。
そのたびに、その時の感情がよみがえります。
福田コーチなんて、三星臨時コーチとお互いに泣き合って何言ってるのかわかりませんでした。
みんなの思いがあふれ出る。
やはりこういう時間は大事なんですね。

私はといえば、今日の大仏杯のタイチのエピソードを声高に話していたと思います。
あのタイチが、あのタイチがですよ。
あんなにマイナス思考の後ろ向きな奴が、
負けそうになって泣いている私に向かって、
「泣くのはまだ早い!」という。
あのタイチが……。
スラムダンクの流川みたいにかっこよく見えました。かっこよすぎるじゃないですか!
そう言って、酔っ払いの馬鹿笑い、ガハガハぁ。
子供たちや保護者のプレーや気づかい、行動が1番の酒の肴なんですよね。

そしてもうひとつ。
今日の大仏杯の山場となった、三回裏トウマのタッチアップについて。
あのプレーを私は引きずっていました。
みなこコーチが私にハイハイハイハイハイハイボールを、注ぎにきてくれた時にその話をしました。
あのプレーが今日の試合の勝敗を分けた分水嶺だったと。
トウマが生還していれば、2:3、一点差に詰め寄り、ツーアウト、二三塁で2番のユウキ。なにかあったかもしれない。同点、もしくは逆転していたかもしれない……
あそこで、的確な指示を出せなかったサードコーチャーだった私の責任、小島監督、福田コーチ、みなこコーチ、ごめんと吐露しました。
私がそう言うと、みなこコーチが
「トウマがタッチアップの感覚になれていないのはわっていました。6年生たちとのAチームに入っていると、ランナーを想定しての守備練習の機会は多くなりますが、反対にランナーの練習はできなくなります。同様にアユキもトウマと同じ傾向があります。
なので、今回のトウマのタッチアップホーム突入憤死は、トウマにタッチアップの感覚がないということをあらかじめサードコーチャーに伝えなかった私の責任です。」
みなこコーチはキッパリと私の目を見て言いました。意志の強い眼差しでした。
いえいえ、あれは事前にタッチアップの可能性を伝えなかった俺のミスですってというと、いえいえあれは私のミスですってとみなこコーチ。
すいません、ごめん、すいませんのダチョウ倶楽部のような応酬。
それをやりながら、私は、ひとりやってるのではないなぁ、と思えました。
こうやって問題意識を言わなくても共有していただける。
そのやりとりをしかながら、いい指導者たちだなぁと思いました。
こんないい指導者がいる、高田イーグルスはいいチームだなぁと思えました。
ミスはミスとして、試合が終わった後にきっちり検証する(今回は酒の席ですが)。
原因を明らかにして、次にそういうミスが起きないように責任の所在を明らかにする。
選手にあれば、選手に、
指導者にあれば指導者に。
そこをはっきりさせておく、これって大事です。
これをやらないと次につながりません。
今回は私に否があったので、後でトウマに謝りました。
タッチアップ憤死について、ご家族からも怒られていたと聞いたので、なおさら悪かったな、ごめんなと謝って起きました。
大人もちゃんと謝るというところを示しておきます。
自分に否があるのに、変なプライドが邪魔して謝れない。
そういう時もありますが(家では特に)、今回はトウマに対しても、チームに対しても申し訳なかった。
このまま、うやむやにはできません。
そんな、気持ちで飲んでる酒はまずくなるでしょう。
みなこコーチと話すうちに、ちゃんとトウマに謝ろうと思いました。
自分の否を認める。
そうすることで、気持ちが晴れやかになりました。
そして、ハイハイハイハイハイハイボールが、また美味くなりました。
自浄。
まだこれができるうちは、私は指導者としてまだやれると思います。
まだまだ私も指導者として、成長できるはずです。
指導者としてだけではなく、人間としても。
間違えない人なんていないんですから。
問題は間違えた時、その時なんです。
その後にどうするか?
それをみなこコーチは気づかせてくれました。
そういうお気づかいがありがたい。
たまにぐさぐさっときますが、
そう言うと、うるさいと思われるかもしれませんが、これからも私は、言うべきことは言っていきますと、みなこコーチははっきり言いました。
さっきよりも、強い眼差しで。
私は、どうぞどうぞ、どんどん言って下さい、
その意見を採用するかしないかは別として、みなこコーチもそれ以外の人の意見も聞かなくなったらば、そのチームも私も終わりだと思います、
そう伝えました。
だいぶたじろぎながら。
言うべきことは言う、
どうぞどうぞ、バンバンいらっしゃい!
お互いの立場を再確認したといっていいでしょう。
まったくもっていいチーム。
大橋監督、あなたがいなくなっても高田イーグルスはいいチームになっていきますよ。
私はかつての盟友に向けて、杯を傾けます。

その辺までは覚えています。
えっ、なぜって?
ご承知のとおり、あの時はすごく快調にお酒が進みました。とても美味しいお酒。
そのお酒が私の記憶を奪っていきました。
いろんなことを話したと思いますが、覚えているのはこの辺までです。
後は、まったく記憶がございません。
いい話も覚えていません。いい話だったら、あっもぅ、もったいないなぁ。
でも、いい祝勝会だった。
お父さんお母さんたちの笑顔の奥に、子供たちの笑顔を見る。
これまで何年も何年も、何十回も私が見てきた風景です。
そのひとつひとつがすべて違うページです。
最初のダイスケ世代から昨年のソウゴ世代、そして今のレン世代。
みんなうれしそうだった。
それだけで十分です。
それだけで、やってきた意味があります。
昔を思い出しながら、今に至ります。
そして、小島監督と福田コーチ、みなこコーチ、保護者のみなさんと祝杯をあげる。
杯を開けまくる。
明日、地獄の二日酔いになることも知らずに。

2021高田イーグルス、記憶のない大祝勝会&慰労会でした。
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