忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨日の練習で俵引きレースのチームメンバーを発表しました。
意外と反応ないというか、不満はなかったらしいです。
ということはそこそこいい分け方だったということでしょうか?
まぁ、問題は当日そのメンバーがちゃんと集まってくれるかなんですけどね。
急な病気や用事ってあるもんです。当日集まるかという運もある。
あの俵6人ではきついでしょう。
参加者は、体調管理をしっかりやるようにお願いします。


さて、昨日の練習です。
ゴールデンエイジのこの子たちに一番効果がある練習ってなんだろうと考えています。
物の本によって書いてることは千差万別。インターネットのこの時代、情報はあふれているといっていいでしょう。
取捨選択をどうやるか?これがうまくできないと苦労するでしょうね。
その中で私は、「体幹」に行き着きました。
小学生時代の筋トレは不要。持久力は中学校になってから。筋トレは骨格が発達しきった高校からで十分。
今年トリプルスリーの山田哲人選手。数年前の入団会見で見事な逆立ちを披露していました。体幹をはじめ体の隅々までのバランス感覚にすぐれているなぁと感心しました。
昔は遊びの中に体幹を自然と鍛えられるものがありました。木登など
今の時代木登りや岩登り等は危ないと思われるので、練習の中で意識してやるのがいいと思います。
腰周りの筋肉。意識して使わないと強化できません。
成績のよくなった選手は、必ずといっていいほど体幹を鍛えるなにかをやっていたと思います。
体幹は頭の中でイメージした動作をいかにして忠実に再現させることができるかという要素だと思います。
頭でわかっててもできないことって多いですから。
鍛えておいて損はないし、これをこのゴールデンエイジでやることに意味がある。
目に見えてムキムキになったりしませんが、そういやなんか動きがいいなぁと思われることがあったらそれはこの冬の練習にあると思ってください。
そうなってくれるといいなぁ。

PR

今年の練習も残すところあと3回。
今日と土曜日と水曜の大掃除、年明けは1/7から。
ひとつの世代が終わって、また新しい世代がやってくる。
この繰り返し何回やってきたことでしょうか?
終わった6年生は、できる範囲内でいいのでお手伝いをお願いしたい。
なぜなら自分もそうやって支えられてきたのですから、そのバトンを次の世代にも渡していってほしい。
ただ、モチベーションの維持が難しいでしょうから、気がのらない時は休んでいいです。
そうならないように6年生にも創意工夫をして、
「しかたねぇ、いってやるか。」と思わせるようなサポートをお願いしていこうと思います。
来てくれるだけでうれしいもんです。


ユウヘイなんかは、上の学年のヒカリを相手に挑むことによってモチベーションを維持している。
ゴジラVSガメラみたいなもんですよ。
ユウヘイの場合、ガメラまでいかないか、ミニラくらいでしょうか?
いまだかかって行って返り討ちにあい泣くというパターンが多いらしいですが、大いに結構。
挑む相手がいるというだけで、やる気がでてくるもんです。
本当の引退までよろしく頼むよ、ダイト、ヒカリ!

毎年恒例の俵引きソリタイムレース(H28.1.9の土曜日)に参加します。
7人1チーム。今のところ3チームで21名の参加の予定です。
全国メンバーを擁した昨年も3チームだして、おしくも女子のバレーボールチームに敗れました。1位をとったことってあったかなぁ?そんぐらい勝てていない。
今回も人数はなんとかいますが、完走できるかな?ってくらいのメンバーです。
ですが、参加することに意義があります。
毎年参加して1、2、3年生が出世魚のように年々力をつけていく様を見せつけるんです。
メンバーを固めることもできますが、あえてしません。
同じくらいの力の3チーム。どこにもチャンスをあたえるような配置にしました。
まだみんなには公表していません。
これが苦労した。
100%みんなを納得させることはできないでしょうが、ここは強行突破。
このチームわけでブーたれるやつがいるんですよねぇ。
メンバーをみて、負けることを予想する。
「あーあ、これは負けたな。」とかすぐ言う。
思うことは止められませんが、口に出すことは止められる。
なんで逆にそのメンバーで勝つことを考えないんでしょう。
ぐっとこらえてみんなを鼓舞するような気概をもってほしい。

昨年のスノーバトルも「ここは優勝は厳しいだろう。」思っていたところが優勝しました。
自分の状況を嘆くより、そのポジションでベストを尽くすことを考える。
負けても全力をだしたらそれでいいじゃないですか?
何があるかはわからない。勝負は下駄をはくまでわからない。
どのチームも全力で突っ走ってください。
民報のサロンを読んでいます。
数日前に、秋田能代工業のバスケットの練習について書いてありました。
練習を三つに区切る。①ストレッチ、準備体操、アップ。②基礎練習、そして最後に③実戦形式。
練習はつらいだけでは面白くない。最後に実戦形式をやることをモチベーションを上げる意図があるとありました。
なるほど、そのとおり!
そう考えると、準団員が最後にやっているミニゲーム方式のティーボールはいいのかな?
ソウゴ、ケンタなんかは「今日、ミニゲームやんの?」とか聞いてきますし、あいつらの中ではモチベーションをあげる効果になっている。
これはこれでよかったんでしょう。
私が思うに、ただ走ったり、キャッチボールをするだけでは野球の面白さは伝わらない。
やはり最後はゲームの中で自分が活躍してチームが勝つこと。
それが面白いと思いました。そのためにルールを覚えたり、技術を磨いたりしていく。
上手くなるための行程ってものすごく時間がかかるし、困難な道です。
でもべつに上手くなくたってゲームはできます。
セオリーや技術なんて無視無視。ああやってボールを思い切りひっぱたいてかっとばす。
なんかわけがわかんないけど、みんなが喜んでるからいいや。やったー!
そんな感じでいいんです。
そうやってるうちに、ワンナウトー!とか声を掛け合うようになる。
ワンナウトってなんだ?ワンって?ナウトって?
疑問に思う。
ここが大事です。そうすると人間は知りたくなる。ボタンがあったら押すのが人間です。
押さずにはいられない。
そこから本当の長い道のりは始まると思います。
それがわかってくるとますます面白くなる。
斉藤コーチも盛り上げてくれますしね。あれって、レベルが違いすぎると面白くないんですよねぇ。あの準団員あたりで、ああでもない、こうでもないとやってるのが面白い。
練習の最後のミニゲーム方式続けていこうと思います。

いってきましたベースボールフェスタ。フェスタっていっても何をやるか想像もつきません。チラッと運動会みたいなものっていうは聞きましたが、まったくそのとおり。
12球団からきた、将来有望な若いプロ野球選手たち。福島や東北にゆかりのある選手が多かった。
その12人が2名ずつ6チームに分かれて、そこに200か300名の小学生も割り振られます。
ボールころがしをやったり、球入れをやったり、リレーをやったり、まさに運動会。
そして昼食にまかないのカレーがでる。そんでもって、最後にプレミア12の腕時計が全員にもらえるというなんとも豪華な設定。
さすが日本野球機構NPBの主催。民報さん民友さんもサポートしている。
紙面の取扱も大きかった。翌日の民報の一面をかざったのは、満面の笑みでガッツポーズするユウヘイでした。ヒカルは個人でインタビューを受けて名前が載っていました。
その他もいろんな場面で露出があった。
運動会が終わって最後の抽選会。300人に対してプレゼントは24本。24/300の確率をイーグルスで突破したのは、タイセイ、レツ、タケルでした。みんなからは羨望のまなざし。
今日のゲストのプロ野球選手ゆかりの品々。きっちりサインも入っています。いい思い出になることは絶対です。
なによりこんなに近い距離で本物のプロ野球選手とふれあえる。ハイタッチや抱っこ、じゃれあったり、「給料いくら?」とか気軽に聞いたりできることはめったにない。
ユウヘイ、ヨウスケあたりは五郎丸ポーズからカンチョーとかしたんじゃないでしょうか?
飛び入り参加の明日香は日ハムの白村選手にずっと抱っこしてもらってました。
もしかすると一生ないかもしれない。あんな立派な会場を押さえてもらって、大々的にやっていただけるチャンスは本当にありません。飯もついてる。
その意味でよかった。本当によかった。我々指導者、保護者は見てるだけでした。
あそこに大人を入れると収集がつかなくなるんでしょうね。きっちり入らないように線引きされていました。
プロ野球選手とじゃれあって、数々のお土産をいただいてみんな大満足で家路につきました。
さて、ここでいい思い出だけにするか?俺もああいうふうになってやると思って素振りを始めるか?
願わくば、いい思い出を強い決意に変えて欲しいと思います。
関係者のみなさまにお礼申し上げます。ありがとうございました。


 

監督と協議して今年の練習の最終日は12/23の藤川公民館の大掃除でスポ少の御用納めとなります。そして、初練習は1/7木曜日からになります。


さて、今シーズンも終わりました。朝早くから朝食を食べさせたり、ユニフォームなどに準備をしてくれたお母さん。送迎、審判など実務面をサポートしていただいたお父さん。応援にきてくれたおじいちゃん、おばあちゃん。中でも2年続けて勤め上げた保護者会長。これほど激動の2年を経験した会長はあなたしかいません。子どもたちのためとは言え、いろいろなまとめ役大変だったと思います。お疲れ様でした。その他の保護者の皆さまも同様です。仕事や家事でお疲れの時もあったでしょう。
しかし、そんな時でも子どもたちにソフトボールができる環境を整えていただいたご家族、保護者の方々全てに感謝いたします。ありがとうございました。
我々がこうやってああでもない、こうでもないとソフトボールの指導ができるのも子どもたちを送り出してくれる家族があってのことです。

これって普通のことではないんですね。
やりたくてもいろいろな事情でできない子どもたちもいます。グランドに立って、ソフトボールを思い切り追いかけることができる。
こうやって大人になっていろんな世界をみれば見るほどそう思う。
ものすごい恵まれたことだと思います。
上手いも下手も関係ありません。それだけでまず十分でしょう。
そんないろんな想いに支えられている子どもたちを預かる身としては、何か得るものがあって欲しいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。


 

昨日は、ヒカリについて書きました。
そして今日はキャプテン、ダイト。
エースとしてもバッターとしてもチーム随一の実力は誰もが認めるところ。
ただいかんせん、同学年の仲間がヒカリしかいなかったのが不幸だったいうべきか。
そうはいってもこればかりはどうしようもありません。
そんな中でひとり気を吐いた試合がありました。そして折れた。
そうあの大仏杯小原田スポ少戦です。(ずっとほうのき戦だと思っていましたが間違ってました)
あの試合ほど「やられた。」と思った試合はありません。まぁ全国大会の負けが喪失感でいったら一番ですけど。
あの試合が私の中である意味今年一番印象に残った試合です。
ベンチでみていても痛々しかった。ぽっきり折れていく様が、その音が聞こえそうなくらいでした。
まずストライクが入らない。パスボール、ワイルドピッチでランナーを進める。ランナーをためる。ボールが先行する。ストライクを取りにいく。いわゆる「置きにいく」状態。痛打される。下位打線で打ち取ったあたりで、味方のエラー。
あの回は何個アウトをとったかわからないくらいに味方守備の援護もなかった。
ここぞと畳み掛ける巧みな小原田さんの攻撃。なすすべもなくサンドバック状態で、おわるのをまつ状態。
すべてがうまくいかない孤立無援の絶望感がダイトを打ち砕きました。
あのダイトが泣くんですから。全国で負けても泣かなかったのに。
私もこいつは痛みとか敗北で泣かないタイプだと思っていました。そのダイトの涙。ポロッポロ泣いてましたよ。
投げることに恐怖を覚えるくらいの深い傷を負ったと思いました。この時点で8月の後半です。
しかし、立ち直るもんですね。不死鳥のごとく。
あまり深く考えていないのかもしれない。実はそう見えていろいろ考えるタイプなのかもしれない。そんなことはどっちでもいいですが、ダイトは再び投げてくれました。
チームを牽引する立場的なものや通用するピッチャーがダイトしかいないという台所事情がそうさせたのかどうかはわかりません。
このチームのエースはまぎれもなくダイトです。あの敗戦から少し変わったような気がします。もともとそうでしたが、多くを期待しなくなった。
自分でがんばれるところはがんばろう。それでだめなら、仕方ない。そんな「さとり」めいたものを感じました。ひとまわり大きくなったような。
小原田戦のあともなかなかいい結果が出ない時に腐らず自分のすべきことをこなす。
たんたんとこなすわけではありません。なにかを調整しているような、なにかをつかもうとしているような感覚。
影で努力もしてるんですねぇ。最強の親父とのハウスでのピッチング練習。これは後で聞きました。シーズン終盤になって調子がよくなってきた。
これは最後の大会の前に会津選抜と練習試合をやった時に確信しました。会津選抜を相手に零封、ヒットらしいヒットは打たせなかった。
なんかふっきれた感がありましたね。そして、「これならいけるかも!」と期待させる力強さ。この試合ほんとやっておいてよかった。
翌日の釜子さんのきつねうち温泉大会。その結果は、みんなの知るところ。準々決勝で敗れはしたものの、3回戦までコマを進めました。
あんなにバンバン威力のある球を投げるダイト、間違いなく今年一番だったと思います。
迷いがない。ふっきれている。3ボールからでもガンガン入る。
あの涙がうそのように楽しんでいる。あの涙があったから今があるといっていいのでしょう。
打撃も好調でした。2ホーマーでほとんど出塁している。速球に対する反応はピカイチ。投手よりも打者として非凡な才能があると思います。反応で打つタイプ。それで間に合うんですからすごい。
ただし、世の中、上には上がいます。最後の選抜大会、大東さんクラスの球はやはりダイトでも打つのは難しいようでした。
この先いろんな強敵とあたることになるでしょう。ですが、もうダイトは泣くことはないと思います。ビビってるかもしれないけど、涼しい顔で打席に入り、かっとばす。ホームインしてベンチで手荒い祝福を受けるときにニヤッと微笑む。その姿が想像できます。
ソフトのユニホームを脱いだダイト。お疲れさん!


 


 

今年の6年生は、ダイトとヒカリの2人。
昨年は6年生だけでチームが組めるくらいの人数がいましたが、ここは数的に谷間になりました。まぁそんなことも気に留めもしない二人ですが、チーム事情は苦しかったでしょう。
なにせ二人しかいないので圧力の逃げ場がない。お互いに面白くないことがあった時に、ぶつける相手がお互いに一人しかいない。同じ次男のバッテリー。難しい立場だったでしょう。
二人とも運動神経は抜群。体格もいい。足も速い。そこそこかっこいい。
これで頭がよければ天は二物を与えたのですが・・・まぁこの点は今後改善の余地ありですからなんともいえません。
この二人をバッテリーにした意図。それは監督にしかわかりませんが、ここはあえてという選択肢と苦しいチーム事情があったと思います。
昨年の秋口の新人戦、そして春先、あの時点でショートを守れるのはタカヤしかいなかった。
ヒカリの足と自由さを封印することになることを承知の上で、あえて6年生バッテリーにした。
これは冒険だったと思います。
この布陣、タカヤが守備で何度かチームを救っていることからも先見の明はあったと思います。タカヤでなければ止められない打球が何度かあった。
そして6年バッテリー。「バッテリー」とは電池のプラスとマイナス。最初から合うわけがないんですよね。お互いに仲良しでは、エネルギーは起こせない。
私は、キャッチャーはやったことありませんが、ピッチャーはやったことがあります。
上手くいっている時はいいんです。打たれたり、エラーしたり、うまくいかないことが多くなるとキャッチャーに当たることが多くなります。歳が離れていたり、大人になってからはそうはなりにくいですが、幼く同級生同士ならなおさらお互いに「ちゃんとやれよ!」という感情が生まれることを止められない。幼いのでそれをうまくコントロールできない。結果、仲がギクシャクしてしまうんですよねぇ。
そんな空気がこのふたりにもあったように思えます。
そしてヒカリはよく泣いた。ミスをしようと思ってしてるわけではないことはみんなわかっています。その中で、不安がやる気を上回ってしまって、自分をどうすることも出来なくなってしまった。ドツボにはまるパターンです。
そんな中、監督は辛抱強くヒカリを使い続けました。それはここを乗り越えて成長して欲しいという思いがあったと思います。
その意図が通じたのか、天の偶然か、最後になった試合で、再びあの場所にヒカリは戻ってきました。まぁ、タカヤが負傷退場したのでああするしかなかったんですがね。
あの時ほどヒカリがキャッチャーでいてくれてよかったと思ったことはありません。
急な交代でありながら、あの試合ミスらしいミスはなかった。米スポ少さんを相手に、試合もイーグルスが劣勢でした。一気に崩れてもおかしくない場面が何度かあった。
そんな中ヒカリは楽しんでいる余裕はなかったと思います。最後の試合になるかもと思うことさえもない。笑顔がなく、眉間にしわがよっている。ただ、目の前のプレーでミスをしないことだけを考える。
そこは、奔放にプレーしているダイトと違うところです。プラス思考とマイナス思考。その意味ではバッテリーなのかもしれない。
試合後、ヒカリは大きな荷物をおろしたようにほっとしていました。
負けはしたけど、なんとか最後までやりきれてよかった。そんな安堵(あんど)の感情が読み取れる。
最後のコメントでも「特になし。」彼らしいです。
私は、その言葉の裏にいろんな意味の気持ちが隠れていることをわかっています。
この1年ヒカリには大きな試練だったでしょう。よく泣いた。しかし、最後までやりきった。
その分は間違いなく成長しているはずです。
あの夏の河東戦の4打数4安打、全て右方向。やればできるんです。
ヒカリはまだ本気をだしていません。ミスを恐れて本気で取り組んでいない。
最大限の努力をして試合に臨んでいない。
まぁ小学生のころからそんなふうな奴なんて数えるくらいしかいません。
我々は役目は、今はそうでなくても、いつかその本気の火をともせるような下準備をすること。
私は、それがヒカリにできたかどうかを自問します。
どんな世界でもいい。パニクッた涙から、本当の涙が流せるくらいの高みにいってほしいと思います。
お疲れさん!ヒカリ。

きつねうち温泉の戦いは終わりました。
この戦いの中で特に印象にのこったプレーがいくつかあります。


1、ダイトのホームラン。釜子さんから放ったあの特大ホームラン。
2、ヒカルの3バント
3、タカヤ負傷交代でそこを補完したヒカリ
4、ラストバッター、ユウト粘り
5、ユウヘイのジャンプで3塁打
その他にもありますが、私の独断と偏見で上位をあげるとすればここまで。
その中でも、一番はヒカルのスリーバントです。
今年再三バントのサインが出るのに上手く決めた記憶がなかった。しかし、失敗してもいい。打たせるよりはやや確率が高いだろうと、ここはバントと腹をくくりました。
「スリーバント、失敗してもそれをお前に命じた俺の責任だから大丈夫だ。」そういってヒカルを送り出します。
もうひとつ、ヒカルの迷いをとってあげるために、サインを使わず声で「スリーバント。」相手にバレバレですが、そんなの関係ありません。やるしかねぇと思わせる。退路を断ち切り、背水の陣です。一発で決めてくれればいいものをツーストライクとやはり追い込まれる。釜子さんのエースもバントしずらいアウトローに集めてくる。
ああだめかもなぁと思ったとき、来ました真ん中やや低めに。
ヒカル、それを鮮やかにバント。しかも相手のエラーを誘い、無死2,3塁のチャンスをつくりラストバッターのユウトにつなぎます。ここで4にあるようにユウトが粘って2点タイムリーを放つんです。「送らなければならない」というプレッシャーの中でヒカルはよく決めました。
この試合は結果的にコールドで勝ちましたが、勝負の分水嶺はこの回のここでした。
7番ヤマトのデッドボール、8番ヒカルのスリーバント、9番ユウトの粘りのレフト前ヒット。
この下位打線で得点し、上位につないだ。その重要な触媒の役目を果たした。
ある意味ホームランよりもでかかったかもしれない。これはヒカルの自信になったはずです。今後もこういう場面がでてくるでしょう。そこで苦手意識をもたず、逆に「バントならまかせろ。やってやろうじゃないの!」と思ってくれるようになればしめたもの。
ホームランやヒットを打つばかりがチームに貢献することではないんです。
他の人ができなくて、自分にできることを磨いていくべきでしょう。それが自分を活かす道。
これは野球ばかりでなく他の道でも通用することだと思います。
ベンチに戻ってきた時に「ヒカル、いいバントだったぞ!」と声をかけると、いい笑顔と自信に満ちた表情に。そして彼は全力疾走でライトの守備に向かいました。
こういう顔をみるために我々はここにいる。
そう思わせてくれたヒカルのスリーバントでした。

大会にいくといつも勉強になることがあります。特にかって知らない中通りだと特に。
知ってる指導者の方がいないとアウェー感が半端ない。そういう時は、せっかくきたんだから少しでも広げていこうと積極的に話しかけるようにしています。しかし、私すぐに顔を忘れてしまうんですよねぇ。そんで頻繁に合わない。名前も聞かないで話してますんで、余計覚えられない。でもまぁ会津と中通りの違いとか、チーム運営の苦労とかそんなことを話してるんですがね。この大会では、3つのスポ少の指導者の方と接する機会がありました。
信夫さん、釜子さん、そして米さん。どなたも勝つだけじゃなく、その人の背景となる人格形成もきちんとしてるんだろうなと思わせる方々。あらためて自分もそうでありたいと思いました。


さて、3回戦、この時点でベスト8です。優勝まであと3つの勝利。
相手は米スポ少さん。聞くところによると、今年最強の大東さんに勝っているとのこと。動きをみても機敏ですし、主力にも体格がいい子が・・・。強敵です。
しかし、今日のダイトの調子ならばいい試合が出来そうな気がします。負けたら終わり。やるしかない。やるからには勝つしかない。ここからの戦いは一つのミスも許されない。
ひとつひとつのプレーがこのチームの最後のプレーになるかもしれない。やるなら今しかねぇと試合前に檄を飛ばします。
ひとつ不安があるとすれば、ここまでミスらしいがまったくないこと。
ないならないでこのまま最後までいってほしい。だいたいいつもある大ポカが出ていない。そのことが逆に私を不安にさせています。
三回戦までくるとひとつのミスがらみで一気に畳み掛けられそうで怖い。一瞬層思いましたが、指揮官が不安がっていると伝染してしまうので自分自身に気合を入れなおします。
この大会全て後攻を選んだダイト。そういや、去年のコウダイも後攻ばかりを良くとってきた。勝ちパターンの抑えて反撃カウンター作戦はそこから始まったのかもしれません。
初回、表、米さんの攻撃、いかにも打ちそうなバッターが上位にそろっています。大東さんの球を打っているくらいでしょうから、ダイトの球も甘く入ったら持っていかれます。
と、言ってるそばからセンターへ。ユウヘイ、一瞬迷いました。正面のライナーって難しいんですが、いつものつっこみが遅れた。そこで、止めてくれればいいものを、ショートバウンド気味の打球にビビッて顔をそむけてジャンプしてしまった。ただのセンター前ヒットを三塁打にしてしまいました。
ああ、これがこの大会の大ポカかぁ・・・この大事なところできたかぁと実感。
ホームランにしなかったのがせめてもの救いでしょうか。がっとばしたい気持ちを、深呼吸で抑えながらユウヘイにドンマイの声を送ります。反省は試合の後で。
パスボールで1点を献上してまずい雰囲気に。いやな空気です。立ち上がりに一発食らってしまった。
そしてここでさらなる追い討ち。
キャッチャー、タカヤの負傷退場です。高めのツリ球のファールチップが防具の薄い胸のところを直撃。あの気丈なタカヤがうずくまり泣くくらいの痛さ。これはヤバイと思いました。
タカヤを気遣いつつ、私の頭の中のコンピューターがめまぐるしく回転しています。
「どうする?どうする?」とはいえ、このベンチ事情では選択肢は一つしかありませんでした。
タカヤが回復したときに再出場ができることを確認して、タカヤをいったん下げる。
下げたところにフクダを投入。
そして、ヒカリの顔を見る。首を横に振っています。「ムリムリ。」という表情ですが、「お前しかいない!」この一言でスイッチが入ったようでした。顔が引き締まっていく。
ヒカリの変わりにDPのヤマトを守備につかせてるスクランブル体勢。
ヒカリがキャッチャーをやっててよかったぁ。この時ほどそう思ったことはありませんでした。
これでベンチは、3年生のタケル、ヨウスケ、2年のユウキしかいなくなりました。
これ以上の交代は耐えられません。
ややとまどいながらも、キャッチャーの役割をこなしている。この試合ミスらしいミスはありませんでした。
このアクシデントがありながらも、なんとか耐えることができた。そうはいいながらも、確実にリズム、ここまでのいい流れは影を潜め2点を奪われてしまいます。んー痛い。
抑えてカウンターのパターンが崩れた。しかも米さんのピッチャーもいい。うちの打線ではとって1点か2点。タカヤがいないので、もっと苦労するはずです。
50分なので、チャンス1か2回。そのチャンスをものにしないと全てが終わり。
得点圏に進めますが、2死、いい場面でヤマト。この大会、2死得点圏で回ってくることが多い。昔は上位を打ってたこともあるんだから打って欲しかった。
タイミング、トップを早く作ることは出来ています。ただ、ヤマトの振りはインサイドアウトではない。あれではアウトコースに対応できません。ここも修正しなくてはいけないこところ。
打線も抑え込まれて流れは相手ペース。ショート、レフトの守備位置のまずさからホームランを献上。確かに打球は速かったですが、あんなところが抜けるようではこの先勝ちあがれません。
ここにきて沈うつなムードを吹き飛ばしてくれるのは、ユウヘイ。あいつの底抜けの明るさには助けられます。笑顔がなくなってきているところに、馬鹿をやって明るくしてくれる。まだまだ終わらないぞ!と思わせる。上手い下手のほかにもこういう所もチームに貢献している。本人は計算でやっていないところがまたいい。まぁ、こうなる原因のひとつは大ポカをやったユウヘイなんですけどね。それさえも全然気にしていない。その肝の据わり方、見習いたい。
そしていよいよ最後の攻撃も遮断されてゲームセット。ここで、美里イーグルスの今シーズンは終わりました。
確かに米さんは強かった。要所要所を締めてくるし、エースを温存してもこの結果。しかし勝機がないわけではなかった。5ミリくらいはあったと思います。
ものすごい不安定ながら、来期の戦い方はイメージできつつあります。ピンキリ。ピンを維持できるようになれば、いけるはずです。それが難しいんですが。
そしてユニホームを脱ぐ二人。アクシデントながら最後はこの6年生バッテリーになってしまうあたりが天命なんでしょうか。
もうこの二人でバッテリーを組むことがこの先あるのかどうか?
かくして美里イーグルスの最終戦は終わりました。昨年のように頂点を極めることは出来なかった。悔しさよりも、よくぞこのチームでここまでやってこれたなという達成感のほうがある。一時は、ダイトの調子も崩れ勝てない時期、上手くいかない時期もありました。
最後にきて、2回も勝った。サバサバしたもんです。6年生ふたりがどの道に進もうと私は応援します。
そして、既に来期を見据えてこいつらを鍛え上げていかないといけない。
ああして、こうして、こうする。そして次の世代のことの考えなければいけない。
やることはたくさんあります。そして、楽しみもたくさんある。
来週は全会津選抜大会がいわきで開催されますが、美里イーグルスとしてのシーズンは終わりました。
今シーズンも保護者の方々、関係者各位のご理解とご協力に感謝いたします。
ありがとうございました。


 


 


 

≪  64  65  66  67  68  69  70  71  72  73  74  ≫
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
プロフィール
HN:
高田イーグルスコーチ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]