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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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5月末までコロナ対策として練習自粛となりました。
練習をやらないことに体が慣れていくのがわかります。
総体が終わって、ここを重点的に練習しようと思っていたことができないジレンマ。
まぁそれはどこのチームも同じだと思います。

ひまさえあればスマホでネットサーフィン。
いろんな記事を読んでいます。
その中でも私の目に留まるのは、野球関連、スポ少関連。
最近読んで実感するのは、「野球離れ」という現象です。
野球をやらない人から見れば、何の関心もないでしょう。
私の周りにも、むしろ嫌悪感さえ感じる人もいることも確か。
いろんな人がいていいと思うので、他人の考えは否定してません、
むしろそういう人が、どうやったら野球やソフトに関心をもつかというヒントをもっていると思います。
それはさておき、会津の高校、中学、小学校でも球児が年々減少しています。
私の聞いている範囲で、特に高校、中学の野球部員の減少が著しい。
会津農林、若松商業、大沼高校など今年入った部員は9人に満たない。
大沼高はここ数年部として単独でチームが組めていません。

それは中学でも同じ。
若松市内の中学校、一中でさえも単独でチームが組めないという状況。
高校に人材を供給する中学の段階で部員不足が起きています。
少子化の影響をはるかに上回る野球離れ。
おそらくこれは全国的なもので、会津に限ったことだとは思いません。
そしてこれは、ほかのスポーツにも言えることだと思います。
人々が、特に子供たちがスポーツに、野球に関心をもたなくなっている。
関心を持てなくなっているといっていいでしょう。

原因はいろいろあります。
少子化、核家族化による親の負担増、金銭的な負担増、余暇の過ごし方の多角化、価値観の変化などさまざま。
ひとつでないと思います。

それに対策を打つべく、動いている人たちもいます。
どっかで読んだ記事ですが、何年も前からそうなることはわかっていたはずです。
野球教室を開いたり、少しでも関心を持ってもらえるような工夫な努力をしている人たちもいる。
ただみんなが単独でやっている、そう記事にありました。
サッカーのようにみんながつながり、全国的な組織展開をして、すそ野をひろげようとしていないと。
ふむふむ、それは私も思っていました。
野球、ソフトは小さいころから一貫した育成のシステムがないと。
これを個人や各チームの立場から改善していくことはできないと思います。
現段階では、それを憂いている人たちがそれぞれの現場でがんばっている。
ここをなんとかしないと、ますます野球離れが進んでいく。
そう思っている人はたくさんいると思います。
憂うばかりでなにも進まない・・・
そのジレンマも年々大きくなっていきます・・・



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4月に入って、コロナ対策をとりながら通常どおりの練習をなんとかこなしてきました。
そして練習試合で今の実力を試してみる。
このレン世代、そうとう厳しい戦いになるなぁと我々も実感しています。
スポ少には、いくつかの側面があると思います。
ソフトボールを通して、精神的、身体的、そして社会的にも自己鍛錬の場であること。
そして、スポ少は紛れもなく勝負の世界であるということ。
時として、無慈悲なほど勝ち負けがはっきりしています。
敵も真剣。味方も真剣。
だからこそ、いろんなことを少なからず犠牲にして(この言い方は少しあれですけど)スポ少の活動に重きを置く。
それでも、その子のためになるならという思いが、家族をも巻き込みます。

世の中いろんな見方があっていいと思います。
なにもそんなに本気にならなくてもいいよね、という見方もあることも確か。
もっと家族の時間や子供の時にしかできないことをやろうという選択肢もある。
それも真実。それも正解でしょう。
たくさんある選択肢の中から、スポ少という選択肢を選んだこと。
その選択を失敗とは思ってほしくない。
むしろ、選んでよかった。
スポ少をやってよかったと感じてもらえるようにという思いで我々は指導を続けでいます。
スポ少をやった子供たちが成長して大人になる。
そうやって大人になった彼らと再び会う。
最近では、大人になった彼らと一緒の職場になり、一緒に働くこともあるようになりました。
いい大人になったなと思えること。
その子の昔をしっているだけに、格別にそう思います。
そして、この子を形成している成分のなかに、「スポ少」という因子が何パーセントか入っている。
そのことがたまらなくうれしいんです。
この子(いくつになっても私から見れば「この子」になります)がスポ少を終わって、中学高校大学、社会人となって、ソフトボール野球と離れても、少なからずスポ少で学んだことが生かされたり、役にたったり、その子自身をを支えてくれたことでしょう。
集団の中での自分のポジションの位置をつかみ取る。
状況をみて、自分のできることを探して実行する。
先輩や後輩とうまくやる。
上司やクライアントが何をしてほしいのかを察する。
自分のスキルを活かす、などなど。
その子の中にスポ少で学んだことが生きている。
それを感じる時、ああ我々のやってきたことは間違いでなかったと実感できる瞬間です。
だいぶ長くやっているので、そういう瞬間も多くなってきました。
その最たる例が、いまの監督のコジマ監督です。
かつての・・・敵にデッドボールを当てたのに、ピッチャーが泣いている・・・あの泣き虫エース。
そいつとまたいっしょにソフトボールを、スポ少をやっている。しかも目標を同じくする指導者として。

振り返ったときに、通ってきた道に満開の笑顔が咲いている。
槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」を地でいってるなと感じます。
自己満足で十分です。

私だけでなく、みなさんひとりひとりにそういう振り返る道があるはずです。
いろんな人の道が交差する町。
そこが笑顔でいっぱいになれば、そこに住んでよかったと言いえる町なり、ふるさとになり得るでしょう。

確かにスポ少はたいへん。しかし得るものがある。
その良さを今後もライフワークとして広めていきます。



今年のチームの目標「キャッチボールをきちんとできるようにする」
これを実現するべく私たちが選んだ方法、それはキャッチボールクラシックです。

キャッチボールクラシック。
五人と四人、7メートルにわかれて、2分間でどれだけ往復できるか?
その数を競い合います。
福島県のトップは、2017の表郷スポ少さんの「116」。これはすごい数字です。
2分間つまり120秒。その中で116回の早投げ。
1秒に1回はやっている計算。
ひるがえって、今の高田イーグルスはといえば……
まず2分間ノーミスはできません、無理。
1分間で35回が限界というところです。
これを倍にしても70回。
遠く116回には及びません。
ここが現状、それをわかることが大事です。
いまの自分たちの実力を客観化すること。
そして、ここからどうするか?
そのためにはどんなことが必要か?
ここが、こここそが人が人である所以(ゆえん)でしょう。 
現状にあまんじない。
現状打破のために何が必要かを考える。
こんなもんでいいべという奴には進化はありません。
高いところにある葉っぱを食べたい。
誰よりも速く走って獲物を仕留めたい。
空を飛びたいと願う。
キリンしかり、チーターしかり、イーグルもしかり。
そうやって生物は進化してきました。
人間はそこに、知恵を絞ることができます。
今の高田イーグルスにもできること、それをこのキャッチボールクラシックから学んで欲しい。

案の定、最初から上手くいくはずがありません。
1分間でも35回をクリアできない。
1時間半やってもできませんでした。
やっていくうちに、ミスが連続して雰囲気が悪くなる場面が何度も来ました。
これって、試合と同じ空気でした。
みんながみんな、下を向いてうなだれる。
あーあいつのせいだという空気、そして自分もまたミスをする。
全員が、俺はやってんのにみんながやらないからクリアできない、という空気。
なんだかなーという疑心暗鬼。
声も出ず、カバーもおろそかになり、全員の動きが緩慢になる。
そして、つまらない。
ひとっつもおもしろくない。

これって何かに似てるなと思いました。
この嫌な感じ、そう、負け試合の空気。
しかも、コールド負けの雰囲気です。
そう思ったとき、ああこれはいい練習だなと確信しました。
試合をやることなく、練習の中で、こんな短時間で、精神的肉体的にダメージを体験できてしまう。
上手くいかないときの空気は最悪です。
これが、お気軽に練習で実践できる。
このやろめら、ミスれ、エラーしろ、人のせいにしろと思いました。
といいつつも、一縷の望みにかけます。
そのどん底から何かを見つけてこい!
そこを期待します。
「このままでいいのか?どうすればいいんだ?」と効果的にフォローをいれながら、彼らの中からの改善策を待ちます。 
この待つのがたいへん。
あそこをこうすればもっと上手くいくのになぁとか思ってもすぐには言わない。
わかっていてもあえて指摘しません。
じっと待つこと。

グランドに立つのはあくまで彼ら。
本当のところでは、私たちは何もできません。
だからこそ、自分たちでなんとかしなくてはいけない。
自分たちで問題を解決しなくてはなりません。
それをここで練習してもらいます。
それでも、なかなかうまくいかないときがあります。
みんながとげとげして、やればやるほど落ちていく、底なし沼。
そんなどうしようもなくなったときのみ、助け船を出しますが、その他は彼ら自身で乗り切らなくてはならない状況にします。
そうなると、レンやシュンペイあたりがいったん止めます。
そして、どうすればいいかをみんなで話し合う。
ここが大事なところです。
我々大人ではなく、自分たちで自分たちを客観的にみようとします。
ここで自分たちがいかにできないかを知ります。
ここがスタート地点になります。
厳しい意見もでるでしょう。
「おめえが、ちゃんと捕ればいいんだよ!」
「そんなら、おめぇがちやんと投げろや!」
厳しい言葉や表に態度として表れてしまうコノヤローという雰囲気。
そして、疲れ切っている。
それでも上手くいかないとき、これ以上お互いに言い合っても進歩はないということに気づきます。
どん底だからこそ、気づくこと。
厳しい言葉の中にも、チームとしてできることをさがそうとします。
みんなが本気でチームのためを思うなら、厳しい言葉も彼らたちで咀嚼できるはずです。
真の意味でささる言葉。
それが高田イーグルスの栄養になります。
自分たちの奮い立たせ、改善し、前を向かせてくれる言葉になる。
そこがチームスポーツのいいところ。
ひとりでは解決できないこともみんなならば解決できる。
そこを我々は信じています。
それを彼らにもわかって欲しい。

それをキャッチボールクラシックで実践できます。
この練習は本当にいい練習です。
最初はできなかった回数、到達時間もやればやるほどみるみるできるようになってきます。
回数も増えていくし、タイムも縮まっていく。
それは全体のミスがなくなっていくと言うことです。
敵は昨日の自分たち。
過去の自分たちを越えていくこと。
それは、強いチームに勝っていくことと同じような感覚になります。

捕球姿勢を気をつけるマナト、レオ。
カバーリングにみんな速く入ろうとする姿勢。
ステップなどできるだけ、すこしでも速くしようとする姿勢。
みんながみんな気をつけるようになります。
そうしていくうちに、少しずつ、みんなが上手くなっていくことを実感できる。
それが、回数となり、タイムの短縮として数字に表れます。

ついこないだも、いつもは何回もかかってクリアしていた目標を1発でクリアしました。
これも全員が意識して動いた証拠です。
みんないい顔してました。
またいい笑顔。
こういう小さな成功の積み重ね。
これこそ王道。
近道なんてないんですね。
手間も時間もかかりますが、我々はこういうところを大事にしていきます。
それは彼らにも着実に伝わっていると思います。
思いたいなあ。

キャッチボールをきちんとできるようにする。
この目標をきちんとできるようになった時、その時こそグランドの上で本当の笑顔を誇らしげにたたえ合う彼らの姿を見ることができるでしょう。

その時を信じて、毎日を積み重ねていきます!
どうやって今年のチームを鍛え上げていくか?
そう考えた時、彼らの意見も聞いてみたいと思いました。
人に言われるよりも、自分たちでこうしたい!と思えること。
そのほうが強いと思っていますんで。

4月の最初のグランド練習で、彼らに問いました。
「今年のチームの目標を決めてくれ。」と。

6年生中心のレギュラーチーム。
5年生以下のマイナーチームの両方に問いました。

さて、結果は、

6年チームが、「キャッチボールをきちんとやる」
5年以下チームが、「いつも元気よく声を出す」

んー、そう来たか!
こちらが想定していなかった目標を設定してきました。
普通ならば、「県大会にいきたい」とか、「どこどこのチームを倒したい」とか、具体的な到達目標でくるだろと予想していました。
ところがどっこい、普段の練習の「こころがまえ」的な目標。
私から言わせれば、やって当たり前なこと。
しかし、彼らはあえてそこを目標としてきました。
予想外とも思いましたが、考え直して、なるほど彼ららしいとも思いました。
遠くを見るよりも、足元をまず見よう!
自分たちのできること、当たり前にやるべきことをできるように普段からこころがけよう!
そういう境地なんだと思います。
ここは過分にレンの意見が入っていると思います。
彼は普段から、他のメンバーにそれを言っています。
「キャッチボール、声出し、ちゃんとやっていこう」と。
そのうえで、さらに目標設定をそこにした。
この目標をみんなであらためて共有して、徹底していこうと彼らは決めました。

さて、それを受けて我々のやるべきことも決まりました。
ソフトボール、野球の基礎中の基礎。キャッチボール。
簡単なんですが、ものすごく奥は広い、深い。
ここをおろそかにしては、ソフトボールは語れません。
いかに意識してキャッチボールに取り組ませるか?

そこで、思いついたのが「キャッチボールクラシック」です。
7m間を9人で2分間の早投げ。それを何回できるか?という競技です。
全国大会まであります。

いろいろやった挙句、高田イーグルス独自のルールに変えてやっていますが、これはなかなかいい練習です。

簡単なんだけど、なかなか続かない。
二人のキャッチボールではなく、9人、5-4のチームでやることに意義があります。
この練習がどう彼らに作用するか?
それを見ていきます。













コロナ禍で何もできませんので、私なりの今年のチーム分析を。
R3レン世代、今年のチーム、ひとことで言えば、「バッテリーを中心とした守りのチーム」と言えるでしょう。
今やエースとなったユナ、その女房役のシュンペイ。
このバッテリーが機能するかしないか、ここにかかっています。
そして、このチームの精神的な支柱であり、頭脳であり、背骨であるレン。
実質的なレンの右腕となり、リリーフでありほぼどこでも守れるユーティリティープレーヤーのユウキ。
そこに血肉となる、コタロー、ユダ、タイチ、レオ。
この6年生たちが中枢を担います。
そこに、次世代の5年生、カナト、キヒト、チヒロの三人衆と4年生ながら守備を買われて、アユキとユウシン、打撃を買ってトウマ。
サポート役として、リツ、ミソラ、マナト。応援の声の大きさを買ってラストにゼンジ。
18人、このチーム編成。

完成度の高かった昨年、ダイソウゴ世代と比べると……。
比べるのはやめましょう。
レンの世代はレンの世代。
彼らのいいところを伸ばす、それが我々の役目です。
ただ、目の前にはやるべき事が山のようにあります。

まずは、バッテリーが試合を作れるか?
ファーボールをいかに少なくして、威力のあるボールを活かして相手打線を打ち取る。
ここが第一の課題。

その打たせたボールを当たり前のように処理できる守備力、そこが第二の課題。

そして、守りで作ったリズムを打撃に転化、
数少ないチャンスを活かして、相手よりも1点だけ多くとって勝ちまで持ち込むが、第三の課題。

この3つが試合で発揮されれば、けっこういいところまでいくはずです。
まぁそれはどんなチームにでも言えることだと思いますが。

着地点は見えています。
そこに到達するのためには、どうするか?
ここが我々の腕の見せどころでしょう。
しかし、時間は限られています。
全てに割り振っていたらいくら時間があってもたりません。
どこに注力するか?投手力、打撃、守備、走力・・・
1点集中という手もありますが、私は最後に大事なのは「バランス」だと思っています。
1点特化だと、とんがってしまって自立できません。
なので、あれもこれにも手を出さず、厳選したのびしろの多い分野の2点、3点くらいにチカラをいれる。
その形が円になるか、三角になるか、四角になるか?
今のチームにとっての1番いいカタチを模索する。
これがいいんじゃないかと思ってます。
そして、そのカタチは絶えず変化している。
大きくなることが望ましいですが、しぼむときもあるでしょう。
その都度、その時期の1番いいカタチ。
それをいつも考えています。

例えば今のチームにとって、ヒットエンドランなどの戦術は高度すぎます。
数ある戦術があっても、なぜそうするかを理解していなければ作戦をやる意味もなく、成功率も低くなります。
できることを少しずつ増やしていく。
それは守備でも同じです。
そして、ピッチャーの力量によって変化するバッティングよりも、我々は守備を重視します。
守備こそ自分たちを守る最後の砦。
どんな攻撃にさらされても、守備が守り切れば点を与えることはありません。
そして、えてしてきっちり守り切った後にチャンスはやってきます。
守備からリズムをつくる。
我々はこの神話を信じています。
ここを大事にしたい、そういうチームが私たちの理想です。

今年のチームにも自力でそういうリズムを呼び込む力量を授けたい。
そのために何ができるか?

それは、次回。






さて、新チームの体制についてです。
指導体制は、監督にコジマ監督、31コーチにスズキ、32コーチにフクダ、公式スコアラーにサイトウとなります。
去年まで高田イーグルスを率いていたオオハシ監督は、すべてを後任に託されました。
代表職も固辞。スポ少のいっさいから身を引かれました。
これは、そのほうが新しいコジマ監督体制がやりやすいだろうというオオハシ監督の配慮だと私は思っています。
私はといえば、自分の子供たちがスポ少を去りながらも、いまだ続けています。
なぜか?
それは私がそうしたいから、その一心からです。
ソフトボールを通して、子供たちとその保護者、ひいては地域、そのコミュニティー全体の成長を見届けたい、見続けたい。
そこに貢献したいし、自分たちが求められている、第一人者のひとりなんだという思い込み。
その一心。
へたな趣味、ギャンブルにのめりこむよりも全然いいじゃないかと勝手に納得しています。
自己満足なんだと自分でも思います。
でもそれが自分を支えていてくれるなら、それで充分。私のライフワークたりえます。
家族の反対もありますが、家族優先ということにして、なんとかスポ少に携わることを許されています。
指導者をやるということは、まず家族の理解がないとできません。
これは指導者あるあるでしょうが、そこが大前提。
そしておうおうにして、家族の理解は得られないことのほうが多い。
「スポ少!?いいよいいよ、全力でやってきて、こっちも全力でサポートするよ。」という家族なんてみたことありません。
言い方は悪いですが、少なからず家族を犠牲にしてしまう。
自分がいない分、必ずどこかで家族に負担を強いてしまうのは事実です。
なんかの指導者研修で聞いたことがあります。
スポ少指導者の離婚率の高さ・・・それをきいて納得してしまう自分もいます。

自分の我を通しているだけなのかもしれませんが、
そこになんとか折り合いをつけて、
本当は自分を正当化して、
だましだましやっている。やってきたといっていい。
理解をしてくれというのが、おこがましいのかもしれません。

舞台の大小はあれど、高校野球の監督さんも似たようなもんだと思います。
あんだけ高校球児にかかわっていれば、自分の家庭を顧みる余裕がどこにあるんだろうかと。
どっちも大事なのに、一生懸命になればなるほど、片一方がおろそかになるジレンマ。
そこに少なからずすれ違いが生まれると思います。
そこをわかる人は、菩薩様か観音様でしょう。
そしてその観音様さえも、鬼となり、阿修羅となっていってしまう。
このたとえ、わかる人にはわかるはずです。

それをどうやってつなぎとめるか?
そこ、みんなどうやってるんでしょうね?

地域のため、こどもたちのため、ソフトボール、野球のため・・・
といいながらも最後は結局、自分のためなんですけどね。
いろんなことをこじつけて自己を正当化しているとわかっているんですが・・・
そんな葛藤をずっと抱えています。
おそらく、今の高田イーグルスの指導者も、そして他チームの多くの指導者のみなさんも同じようなものを抱えてる・・・
答えのでない、おそらく答えなんてない、解けない問題。
だからといって、「大変ですよね?いろんなものを犠牲にしてスポ少に貢献してくださってありがとうございます。」という言葉や気持ちを欲しているわけでもない。
全くないというわけではないけれど、そればっかりではないんですという言い訳めいた気持ち。
言葉ではいらないといいつつも、いろんなところでおそらくそういうものは態度になってでているというのが正直なところでしょう。
察していただきたというのが正直なところ。
なんていったらいいんでしょうね。
みんなのためでもあり、自分のためでもある。
葛藤、かっとう、ふじのつたと書いて葛藤。
どこに伸びていくかはわからない。這うように、絡みつくように、不規則に伸びていく。
最後は「・・・」しかでない・・・

私の場合、あきらめられながらもなんとかまだ離れないでいてくれていることに感謝して(それを表面にもだしもしません・・・それもだめなんでしょうけど・・・)またグランドに向かっています。
今年から正式に高田スポ少さんと美里イーグルスが合併したことは先にいいました。

そして最近の美里町のスポ少をとりまく状況は……
少子化の影響もあるでしょうが、美里町のソフトボールスポ少の状況は厳しいといわざるを得ません。
高田とイーグルスが合併して1つに。
なので1チーム減。
そして、長年の盟友、本郷スポ少さんがチームを組めなくなり休部?解散?となり1チーム減。
全盛期は、高田だけで7チームありました。
それも、今で美里町全体で2チーム。

会津全体でみれば、河東さんもチームが組めなくなり、会津若松市にソフトボールスポ少はなくなりました。若松がゼロ!
会津最大の人口をかかえているにも関わらずですよ。
喜多方市も昨年からチーム数を減らさずになんとか持ちこたえている様子。
そこに柳津と猪苗代。
猪苗代さんも町で2つにチームを絞るカタチ。
私が子どものころの環境、指導者になってからの環境。
そのどちらからも想像だにしない今の現状があります。
いろんな環境、条件も変わったこともあるでしょう。
にしても、減りすぎた。
以前は町で予選をやって、両沼予選、会津大会、そして県大会といろんな予選を勝ち抜かなくてはならなかった。
しかし現状はいきなり会津大会。
それも今では、1日で消化できるほどのチーム数になってしまった。
なぜか?

少子化もありますが、それだけではないと思います。
ソフトボールに限らず、スポーツをやろうと思う子供=保護者が減ってきています。
ゴールデンエイジの小学校時代になにもやらないという選択肢。
それをもったいないと思う保護者が少なくなってきている。
私はそう思います。
これをいうと、なんでやんなきゃなんないの?という返答。
この時点で、スポーツの有効性を説いてもその人には入っていきません。
わからない人、嫌いな人からみれば、私たちのいる世界は狂気の沙汰でしかないのかもしれません。それも真実。
私たちの側からみれば、寂しい世の中です。
中学校にいって、部活動に所属する義務があるので、そこからのスタートになる。
もちろん適応できる子供もいるでしょうが、3年は損している。
ゴールデンエイジのとても貴重な3年間を損していると思うのは私だけでしょうか?
スポ少側もこの現状を嘆いていても仕方がありません。
そのやろうと思わない人たち=無党派層をを巻き込む必要があります。
あっ、やってもいいかなぁくらいまでもっていきたいところ。
グランドという現場も大事ですが、グランドの周りの環境の整備も必要だと痛切しています。
そして、この状況をなんとかしたいと思っていますが、やることが多すぎて手が回らない・・・
どこのスポーツもそうじゃないんでしょうか?
選手、指導者、保護者、慢性的な人で不足。
やはり最後はマンパワーなんですよね。
人が多く集まるところ、そこに人々も面白さや価値を見出す。
人も数だけ考えも集まるし、変化や多様性に富む。
そしてそこに多くのドラマが生まれるんです。
人はそこにひきつけられるんです。

そんな中に船出した新生高田イーグルス。
今風な状況に対応したやり方、そして潜在的にやろう思える人たちを発掘できるような新しい魅力を考えながら今後も活動を続けていこうと思っています。

またしてもコロナですね。
五月いっぱい、施設の貸し出しが禁止になり、対外試合も練習もできなくなりました。
またしても自粛、自粛の嵐。

日本中が、世界中(一分快方に向かいつつあり)が同じ気持ち。
またしても、いろんな行事、大会、試合が延期もしくは中止になっています。
去年もそうでしたが、今年も最終学年の子供たち、保護者にとってはいままでやってきたことを否定されるようで、なんともいたたまれない気持ちに支配されます。
こんな状況の中で、どうやってモチベーションを保てばいいんでしょうね。
全体で練習もできない。
個人でできることには限界があります。
自然と下ばかりを見つめてしまいます。
時間の経過を忘れ、ぼーっと一点を見ている・・・
あぁ~と深いため息をつく・・・
そんな弱い自分を出す時間があってもいいと思います。
絶望していい。
不安になっていい。
そういう中で、少しだけ顔をあげて周りを見てみる。
修学旅行や大会がなくなり、やけになっている兄弟、家族。
仕事がなくなり、経済的にどうしていいかわからなくなっている会社。
すぐ近くまでやってきていることを実感するほどのコロナの感染力におののく人たち。
同じような人たちがたくさんいるでしょう。

その中でも、少しでも上をみようとしている人たちもいます。
今の状況で自分たちができることを探して、やろうとしている人たち。
落ち込むことも当たり前です。
しかし、いつまでも落ち込んでばかりでいられない。
高田イーグルス、私たちにできることはなにか?
少しでも体力が落ちないように体力トレーニングを行う。
今こそ投球フォーム、バッティングフォームをよりいいものに改善する。
コロナが明けた時に、少しでも前よりいい状態になるように準備をすること。
ここにチャンスを見出すこと。
それを信じて、ひとつひとつを積み上げていくこと。
これが今の我々にできることなんじゃないでしょうか?
気張らず、気負わず、少しずつでいい。
大人数で集まることはなかなかできませんが、少人数でときどきみんなの顔を確認しながら、上を向いて、前を向いて進んでいきましょう。

今年から高田スポ少と美里イーグルスが正式に合併して、新生「高田イーグルススポーツ少年団」となりました。
今までお見知りおきの方々、今後ともよろしくお願いいたします。
お互いに長い歴史をもつそれぞれのスポーツ少年団のふたつがひとつになる。
なにもおこらないわけがありません。
しかし、ここ数年我々美里イーグルスは高田さんといろんなことを一緒にやってきました。
こうなることを予想していたわけではありませんが、結果として一緒になるべく動いてきたといっても過言でない軌跡を残してきています。
初めは毎週水曜のナイターから。
すべてはここからはじまったと私は思っています。
そしてこれは大橋監督とそれに賛同していただいた他の指導者、高田スポ少と美里イーグルスの保護者のみなさんがいなければこうはならなかった。
お互いに違うところもあるけど、それを認めながら、みんなにとって一番い形になるようにみんなが歩み寄る。
障害があれば、それをどうすればとりのぞけばいいかを考え、行動する。
最終的には子どもたちが気持ちよくできるように動く。
これがみんなの原動力になっています。
我々は人に恵まれている。
そこははっきり言えます。
そんなこんなで、今一緒になっている。
修正点や納得がいかないところもまだまだあることも事実。
そうであったとしても、歩みを止めず、歩きながらどうすればいいかを今この時も考えて進んでいます。
それが今の高田イーグルスです。

今年もいいチームです。
私の所属するチームも旭スポ少、永井野旭スポ少、美里イーグルスときて、ついに高田イーグルスと四チーム目になりました。
ここまて20数年くらい。
長いようであっという間でした。
よくもここまで、できたもんだと自分でも思います。

そして、かつての敵のグランドで、今度は味方同士となって目標を同じくして練習をしている。
あの時はこうなるということを微塵もおもっていませんでした。
私が高田の指導者になるとは……
あの小島が高田の監督になるとは……
あの当時の他のチームの監督さんたちもこうなるとは誰も思っていなかったでしょう。
なんか不思議な縁を感じますが、我々はどこに行っても、相手が誰であってもやることは同じです。
こどもたちと一緒にソフトボールをやり、人間としての成長を見守る。
その根底にあるのは、ソフトボール、野球を、選手も保護者も指導者も楽しくやること、これです。
いろんなしがらみもあります。
それでもあのグランドで真剣になってソフトボールをやるのが楽しい。
やっぱりこれですよね。
これで20年以上やってきています。
この根底がぶれない限り大丈夫。

さて今年の高田イーグルス、レン世代。
今年もくせ者ぞろい。
これはこれで面白い。
彼らのこころに火をつけて、同じ方向を向いて突進する日。
木曽義仲の倶利伽羅峠の戦いように。
猛牛となりバッサバッサと敵をなぎ倒す。
それを夢見てやっていくこととしましょう。


年度も切り替わり一ヶ月が過ぎました。
また新しい世代になる。
私は、その年のキャプテンの名を冠して呼んでいます。
となると、今年は「レン世代」。
敬意を持ってそう呼ばせてもらいましょう。
ソウゴ世代から引き続きの世界中コロナ禍まっただ中、あとで歴史を振り返ったときに今の時代はどのように映るのでしょうかね。
まぁそんなことは後世の人たちに任せて我々はやれることをやる、それしかありません。

スポ少をとりまく情勢もずいぶん変わってきています。年々スポーツ少年団の数が減少しています。
ソフトボールだけではなく、それは他のスポーツにもいえることだと思います。
少子化の影響はありますが、それだけではない要因もあると私はにらんでいます。
小学校のうちにスポーツをやろうという選択肢を選ばない人たちが増えてきた。
スポーツの他にもいろんな選択肢が増えたことも要因でしょう。
しかし、他に何かやってるの?と聞くと何もやっていない子ども達の多いこと。
人間の運動神経が一番伸びる時期、ゴールデンエイジに何もやらない、私はそれがもったいないと思いますが、他人に強要するものでもありません。
そちらから見れば、学校が終わってからも夜まで練習をやって、週末も練習やら試合やらで忙しい。家族同士の時間がつくれないではないか?
あんたらのほうが狂ってるよという意見もあるでしょう。
それにお金もかかるし、親の負担も大いにある。
それもわかっています。
スポーツが嫌いな人から見れば、スポーツ少年団の活動は狂気の沙汰としか映らないでしょうね。
私も反対の立場であったらそう思うでしょう。

しかし、いろんな障害や精神的なハードルの高さを越えてまでやろうとする魅力がスポーツになくなってきてるんだとも思います。
これも事実。
将来スポーツ選手になろうと思う子供たちが減ってきている。
家でゲームをやっていた方がまし。
私も子どもの頃はそういう時もありました。
しかし、ゲームよりも同世代の仲間とソフトボールや野球をやってるほうが何倍も面白かった。
そんなに強いチームではありませんでしたが、ゲームよりも私たちの中での価値は高かった。
そういう時代ではないといえばそれまでですが、衰退していく流れに迎合する気はありません。
座して待つことは性(しょう)に合わない。
動きまくって環境を変えましょう。
そんで上手くいかなかったら、そん時は仕方ない。
その方が後悔しないと思います。
やるだけのことはやった。
そう思いたい。

幸いなことに、高田イーグルスは昨年度の合併を機に人数的には恵まれています。
6年生中心のチームと5年生以下のマイナーチーム、二チーム編成ができます。
そしてそれを指導する指導者の体制もなんとかできている。
さらに保護者の協力体制やスポーツ少年団に対する意識、理解がとてもあると思います。
だからこそ我々は指導者もとてもやりやすい。
新年度になって新たに高田イーグルスの門をたたくこどもたちも複数いてくれます。
しばらくは大丈夫かと思いますが、今後も高田イーグルスがこの地域の子ども達の小学校時代の身体的精神的な成長の場となるためには、工夫が必要だと思います。


このブログは個人的な備忘録の役割もあるので、書きとめておきます。
私がいつも考えていること。
どうやったらスポーツ少年団が子ども達の成長の場、ひいては保護者も含めた成長の場として、効果的な組織であることができるか?
そのモデル的なケースにどうやったらなり得るか?
そして最終的には、スポーツ少年団が地域にどうやったら貢献できるか?
ここを考えています。
それが大好きなソフトボール人口、野球人口を減らさないための手段となると私は思っています。

みんながソフトボールをやりたいと思えるにはどうするか?
できるかできないかは別として、まずはアイディアをだすことです。
それをいつも考えています。

最近思いついたいいと思うことは、
スポーツだけではなく、勉強も教えること。
誰が教えるか?
これはスポ少OBがいい。
教員志望のOBに実践的な練習の場になり得る。
夏休みとか、大人が働いていてできない時間帯に中高生となったOBが現役に勉強も教える。
びびたるもんですが、実費相当のバイト代も払えればなお良し。ウィンウィン。

いずれ私が仕事をリタイヤしたら、スポ少をやるやらないに限らず、放課後に子ども達を預かり、勉強を教えながら、ソフトボールも教えられるような環境を作りたい。
そこにカフェ食堂をつくり居酒屋をつくり、温泉をほってサウナをつくって、人が集まるような場所を作りたい。そう思っています。
そのためには、高齢化してきている農業を法人化して、農地を集積、機械化をすすめる。
収穫物の販路を確保するとともに、加工も手掛ける。
人が必要になるので、卒業したOBOGを採用し、その子供たちがまたスポ少をやろうと思える環境を作りたい。
役場やいろんな場所にスポ少のOBOGがいるという環境、町とそこに住む人たち、ひいてはスポ少をやってきた私たち自体も住んでよかったという地域にしたいと思っています。
その中心に、スポ少があったらいい。
スポーツがいろんな人たちをつなぐハブとなる。
スポーツってそういうものなんじゃないかなと思います。
勝手にそう思っています。
だいぶ大きな話になりましたね。
しかし、私の野望もまだまだ道半ば。
ほかにもバイクで世界一周とか、ナイルやアマゾンで釣りなどやりたいことはたくさんあります。
千里の道も一歩から、今は眼前のやれることからやっていこうと思います。

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