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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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今年の熱闘甲子園を見返しています。晩酌をしながら。
テレビ局の演出が過分に入るとわかりながらも、やはり、気持ちを投影してしまいます。
厳密には、分からないんでしょうが、なんか分かった気持ちになってしまいます。
それだけ、素材のチカラが凄すぎる思います。
なんつったって、真実、ノンフィクションなんですから。

その熱闘甲子園のひとコマ。
ある高校の一選手の兄弟の話です。
兄はセンターで甲子園に、その兄を応援する弟は視覚に障害があり、右眼がほとんど見えません。
なので、音による反応で、兄の高校の活躍が分かるそうです。

「あぁ~」ならば、あまりいい雰囲気ではなく、観客の落胆を表している。
「ぅおぉー」ならば、いけいけどんどんで、観客の歓喜を表している。
なるほど、言えて妙です。
兄の高校の活躍を甲子園のアルプススタンドから、見守る弟。
彼のシーンは、音と共に彩られていることでしょう。

私は、その高校の試合を見ていました。
強豪を相手に押される展開、兄が守るセンターを難しい打球が襲います。
普通であれば、無理をしないで、1点は与えることを覚悟でワンヒットに止めるところです。
しかし、センターの彼は果敢に勝負にいきました。
無理を承知で飛び込んでいった。
野球経験者の98%ぐらいは、それはやめておけと思うでしょう。
しかし、彼の気持ちもよくわかります。
これ以上点差を広げられたら、勝機はますます薄くなる。
可能性は限りなくゼロに近いかもしれないが、ここは賭ける以外の選択肢はない。
彼の思い切ったダイビングには、その覚悟、不退転の決意がありました。

その直後に、「あぁ~」の悲鳴にも似た歓声。
弟の耳にはどう聞こえたことでしょう。

ボールはむなしくもセンターの後ろに転々と転がり、大量得点を与えたうえに、ピンチの継続をまねく結果になりました。

このプレーをどうみるか?

いろんな見方があることでしょう。
そして、その大半が批判的なものになる。
結果とは残酷なものです。
どうやったって、元に戻すことはできません。
こうなることを覚悟のダイビングキャッチです。
それでも、私は思います。
彼のこのダイビングキャッチを責めるチームメイトと指導者はひとりもいないと思います。
強い相手と戦う場合は、リスクをどうしても取らなければなりません。
そうでなければ、相手を上回る事などできない事を知っているからです。
チャレンジした彼を責めるチームであれば、この甲子園まで到達することはできなかったでしょう。
たからこそ、彼は思いきって飛び込むことができたんだと思います。

いいチームです。
高田イーグルスもそうあって欲しいと思いました。
「あぁ~」は、たくさん、たくさん、経験してきました。
これを「ぅおぉー」に変えていかなければなりません。 

番組の最後に、甲子園から帰ってきた兄と一緒に地元の海をみる弟。
青い海に、白い雲、夏空のコントラスト。
いい景色の中、兄弟ふたりは、この夏を振り返ります。

そして、弟は兄に聞きます。
「(甲子園)楽しかった?」
兄は満面の笑みで「楽しかった!」と答えます。
弟は、「それは良かった!」と答える。
妙に大人びた回答でした。
野球の神様が、それでいいんだよと代弁しているように聞こえました。
兄のすべてを包み込み、その高校のチャレンジの全てを肯定するひと言だと思います。

全力チャレンジ。
成功も失敗もありますが、すべてを出し切った後には、この兄弟のように、すがすがしいやりとりが残るはず。 
兄貴も弟もいい顔してるんですよね~。
高田イーグルスも、この全力チャレンジを掲げて、残りのシーズンを戦っていきます!



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