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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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つづきです。

この大会は、すべて裏の攻撃をとれました。
それは航大の運のおかげ。この決勝戦も裏の攻撃。
ここで先攻になったらちょっといやな空気が変わるかもという心配も杞憂に終わりました。
ここでも運がある。
特に信心深いわけではありませんが、野球の神様とグランドの神様は特に信じて、功徳を積んできたつもりです。
いい方向に転がったとき、今回は裏をとりつづけられたこと、こういう時にありがとうございますとひそかに拝みなおします。

ロースコアで後半に持ち込むほど、こちらに分があります。
それは、航大がいるからこそ。
表攻めの場合、前半で攻めきれずに後半にいけばいくほど打線が打たなくてはならないという無言のプレッシャーにさらされます。
あまり味わいたくありませんが、なんとなく焦り始める。あの感じです。
そう思ってなくても、自然とそういう雰囲気になってしまう。人の心理とは不思議なもの。
裏攻めでリードしてから後半になると余裕が出てくる。
守備もファインプレーがでたりして、いけるぞという雰囲気になります。
それをはねかえすには、ものすごい精神力が必要でしょう。
しかもこのバッテリーだとなかなかそれさえもさせてくれない。
本当に頼りになります。

ここに来て日が落ちてきました。
しかも寒い。よくこの中で、あの速球を捕れるなぁと捕球技術に感嘆します。
この中ではバッターのほうが不利でしょう。
サスペンデットかと思われたところで場所替え。
ナイター設備のあるグランドに移ります。
こんなことははじめての経験ですが、最後までいい環境でやらせてやりたいという運営側のお心遣いがうれしかったです。

舞台をナイターに替えての最終回。
本当裏でよかったと思いました。
この回で勝負がつかなかった場合はタイブレーカーになります。
寒いし、周りは暗いし、タイブレーカーはなるべくやりたくない。みんなそう思ってたはずです。
ここは絶対守りきって裏の攻撃につなげたいところ。
そしてここがこのチームでの最後の回になるかもしれない。
さぁ後はやるだけです。向こうも本気できます。
最初のアウトをとることがものすごく大事になってきます。反対に先頭バッターをだすとヤバくなる。
信夫さんも絶対塁にでてやると気合の入ったバッター。この大事な場面、飛んだところは、ショート希実のところ。
しかもセンター前へのヒット性の当たり。
ヤベエと思いましたが、長い手足の希実がギリギリところ、目一杯のばしたところにボールは収まります。そしてナイススロー。あーよかった。
いつも捕球体勢が高いので、低く速いゴロのさばきはいまいちですがこの大事なところをきちっと守るところが希実です。この女の子は伊達じゃない。ここでワンアウト。

次に飛んできたのは、勝太郎。
三塁ボテボテのゴロ。
ヤバイ、いつもの悪夢が脳裏をよぎります。
勝太郎、大事に大事にとって、いつもならおもいきり投げてやっちまうところですが、人生最大級の丁寧さでファースト楓太に送ります。ツーアウト。
緊張したでしょう。過去の経験から、自分の行いを直す。
その気遣いがここでできたことに彼の成長を確認できます。
ツーアウト。

俄然チームは乗ってくる。その勢いをボールにのせていく航大大貴バッテリー。
こうなると手がつけられない最強クラスです。
「抑えてくれー。」選手保護者の想いを乗せたウイニングショット。
このバッテリーの最後の投球は、大貴のミットに収まります。
空振り三振。
最後も航大らしい。
チームを勢いづけて、最後の攻撃になります。

つづく。

ひっぱります。
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