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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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決勝戦をおえて、小田倉スポ少の斉藤監督とお互いの健闘を称え会いました。
その時に、
「いやー、やられました。うちは豪速球には強いんですが、のらりくらりにはからっきし。みんな前につっこんで自分のバッティングができませんでした。県大会はどこと戦ったんですか?」
「県北の杉田スポ少さんに負けました。」
「うちは今年は杉田スポ少(イーグルスが県大会で負けた)さんにも負けたことがないんです。」
「そうなんですか?うちは、ノーヒットで完敗でしたよ。じゃんけんみたいなもんなんですね。」
「下位打線には、あまり打たれたことないんですが、イーグルスさんの下位打線はすごいですね。」
そんなような会話をしてきました。
連絡先を交換して、機会があれば再戦をお願いしてきました。


これをみても、勝ち負けっていうのはわからない。
その時の状況にもよりますが、やってみないとどっちに転ぶかわからない。
本当にそう思います。まさにじゃんけんみたい。
その時勝てるかどうかは、やってみないとわからない。
ただし、全くの運ではないところに勝負の面白さがある。
体がでかい、足が速い、とんでもない球をなげる。いろいろありますが、見た目のスペックの高いほうが勝つとは限らない。
先に自分達のペースに持ち込んだほうが有利。
そのやり方がイーグルスとしてだんだん板についてきたというところです。


決勝戦は小田倉スポ少さんに、味方のフィルダースチョイスで一点献上。最大のミスらしいミスで先制されました。この大会、はじめて追う展開になった。

すかさず四番のヤマトが先頭バッターでセンター前に弾き返して出塁。いいところで打ちました。流れを引き寄せる一打。
次のフミヤが送りバント。ここでエンドランでもバントでもできるフミヤに私の無理難題をふっかける
「えー、そんなの無理~」と言いつつ、そつなくこなすフミヤがいてくれるのは心強い。
そのフミヤのバント、相手のエラーを誘い出して、一二塁の好機をつくる。
ここで、コウセイ。
私は、ここでワンアウト三塁の形にしたかったので、バントのサイン。
計算しました。ノーヒットの内野ゴロでも一点、スクイズても一点とれる形を作りたかった。

しかし、なに思ったか1球目、強振。
明らかにまちがっています。エンドランと勘違いしている。これは私の意図が通じていない。
首をかしげている。このあほ野郎と思いつつ、一番確かな声で「バントで送れ。」の指示。
コウセイ、不安げな表情。いやな予感がします。
くそボールを空振り。ツーストライク。
コウセイのバント力からしてと考えていると
どこかから「打たせろ~」の天の声。
これって、「ちゃんと打て~」の応援を私が聞き間違えていたんですね。

とは言え、スリーバントは無理と判断。
強振に作戦変更。

しかし、サインミス、バント失敗で心理状態は最悪でしょう。90%以上三振だと思っていました。

低めの難しい球、長いリーチですくい上げました。
バットのやや先ながら振り切った真芯でとらえた。
逆転のスリーランホームランです。

どんな心理状態で打ったのか、コウセイに聞くのを忘れました。

まさに結果オーライ。
要求した以上の結果、しかもとびきり可能性の薄いところを引いてくる。
まさに起死回生の一発。大したもんです。
さらにすごいのが、ここで終わらないこと。
次のフクダが右中間に三塁打。
もう少しでホームランでした。おしい。
この下位打線で畳み掛けている!
以前は、「魔の三振地帯、魔の凡打地帯」とか言われていたのに。
ホームランの後に後続が切れないのは強いチームにになったみたいです。
ノーアウト、三塁。
レツとヒカルが内野ゴロで、もう一点の計算も連続三振。
ん?計算狂ったぞ。
しかし、ピッチャーをおりたリードオフマンのユウトがレフトにだめ押しのタイムリーを鮮やかに弾き返す。
ツーアウトになっても残塁にしないでとりきることができた。
県大会クラスを相手にこの攻撃の展開。
ここしかないってところ、まさにミリ単位の戦いを制している。
ここをとれなかった場合、流れが向こうにいって負けていたかもしれません。
まさにこの回が天王山。

この試合、上位はそれなりに打ってますが、小田倉スポ少の監督さんがいうように下位打線の活躍が著しい。
全ての得点は、下位からたたき出しています。
切れ目ない打線になってきたということか?

そして、ロングリリーフのマナヤ。
「どうみても俺がMVPでしょう?」なんて、憎まれ口を平気でたたく。
ちっとは誉めてやらにゃーいかん。

初回から連投の疲れで握力がないのでしょう。ユウトの球に球威がない。ベースの端で伸びてこないで、落ち込む。
いわゆるおじぎするボール。
「やばいな、何回までもつかな?」
小島コーチ「だんだんやばいですよ。もちません。」
三回にマナヤにスイッチと予定をたてる。
そこまでもってくれ~と祈ります。
それでも初回はマナヤのファインプレーでなんとかしのぎました。
あれが抜ければやられていた。そのくらいのビックプレー。
二回も満塁ながら、二死までこぎ着けましたが、限界を感じとりました。
打ち取らなければならないラストバッターを四球でだし、一番を迎えて投手交代。
ユウトからマナヤにスイッチします。
ここは、県大会でも経験済み。
ユウトにもグラブを変えるよう指示。投手用でエラーした県大会の轍を踏まない指示です。

マナヤ、いきなり満塁で、当番。臭い顔をしますが、あの場面自分しかいないことをマナヤはわかって、心の準備をしていたでしょう。
あの臭い顔はむしろルーチン。
ボールを先行させないところ、やはりあいつはわかっています。
打ち取った当たり、ボテボテがサードへ。
ツーアウトなので当然ファーストへと…。
何を思ったか、サードへ。
ベースカバーに、ピッチャーから代わったばかりのユウトが入れない。
野選でエラー、その間に先制の一点を献上。
ヤバイ空気なります。
ここでも反省します。マナヤであればサードへカバーに入ったでしょう。まだ、ユウトにその余裕はない。この当たりの連携不足も予想して、ボールファーストの支持を徹底しておくべきでした。
私もツメが甘い。次は的確な指示をするようにします。

一度打ち取ったあたりがエラーで失点、なおも満塁。
ここを四球、もしくは打たれれば一気に崩れていく予感。
しかし、落ち着いていました。
ゴロに打ち取ってスリーアウトチェンジ。
一点に押さえたのがよかった。
もちこたえた。ギリギリの場面で、当たり前のプレーができている。
勝てば優勝なんて、へんな気負いもありません。
目の前のプレーに集中できている。
頼もしいです。

四球を出さなかったマナヤも素晴らしい。
ここからロングリリーフ。
もはや、ユウトは投げれません。
マナヤに全てを託します。
相手の監督さんがいうようにのらりくらりの投球。
簡単に二死をとってから四球だして、みずからピンチを作る悪い癖がありますが、要所要所でうまーく交わしています。
相手からみれば、いつでもつかまえられそうなのにとらえきれない。

はっきりいえば、こんな遅いピッチャーにあったこともないからタイミングがあわないといったところでしょうか。

ともあれ、ランナーを出しながらも、内野外野の守備、キャッチャーのタカヤのリード、キャッチングにも助けられながら、自分の持ち味を発揮して小田倉打線を押さえていく。

投打、攻守が噛み合った試合。
こんな試合ができるようになったんですね。

「あいつらうまくなりましたね。」
「そうだな。」

小島コーチとそんな会話をかわす余裕さえある。

大量リードに守られながらイーグルスのペースを貫くことができた、会心の試合運び。
その状況でこうするのがベターどころじゃなくてベスト以上を引っ張ってくる。

逆に怖くなります。
今は上手くいってるからいいけど、必ず上手くいかない時もくる。
上手くいってる時をしっている分、私が求めるハードルは高くなる。
そこをあいつらは越えてこられるか?

できていたことができなくて、
どっかでもう一回くらい沈むでしょう。
こんなにうまくいき続けるはずがない。
これは私のマイナス方面の予測です。
大空を気持ちよく飛んでいたイーグルの翼が折れる。
その時、仲違いせずに、したとしてももう一度大空をみんなでめざすことができるか?

一方で、このいい流れのまま最後まで行ってほしいなぁというプラスの私の希望。
さて、この幼虫からさなぎあたりまできたこのチーム。
蝶として飛び立つことができるかどうか。まぁ、モスラみたいな蛾でもいいか。

8月、9月、最終章へ突入します!
近くは8/21のほおのきさんのほおのき杯です。
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