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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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聖光学院なんとか勝ちました。
勢いのある初出場のクラーク国際をなんとか振り切った。
序盤は攻め込まれるも8回の集中打、逆転劇はお見事でした。
あのプレッシャーのかかる場面で打った選手の集中力には脱帽です。

わが美里イーグルスも昨日は白河遠征して、東きつねうち温泉杯に出場してきました。
結果は、優勝!

2年前エース、コウダイを擁して初優勝して依頼2年ぶり2回目の優勝です。
1回戦、VS 棚倉ファイターズさん 5:1
2回戦 VS 白坂さん 9:0
準決勝 VS あやめさん 6:0
決勝  VS 小田倉さん 4:1

スコアだけみると安定しているように見えますが、ここまでの道のりは険しかった。
勝つならここしかないという細い道をぎりぎりで通ってきた。決して簡単ではなかった。
優勝できるようなチームにまでなった選手たちの成長がまぶしすぎます。

最優秀選手賞には、コウセイ。
決勝の逆転スリーランを含む3発のホームラン。緒戦の棚倉戦でもいいところで打ってくれた。
やや棒立ち気味ですが、ひきつけてセンターからライト方向。
2ストライクに追い込まれても、ヘッドを遅らせて出そうとする。
ボールを内側からたたく、インサイドアウトを愚直なまでにやろうとする意思がスイングに見えます。
ヘッドが遅れて出てくるから、インパクトの時のバットがしなって十分に加速されている。
つったち気味ですが、前の大きなフォロースルー。
筋肉量もこのチームではあるほうなので、芯を食ったときの飛距離はあります。
マナト、マナヤほどダイナミックなスイングではありません。
ホームラン打者というよりは、中距離ヒッター。体重移動、ひざから腰にかけての下半身からのひねりをつかったスイングに改良すればもっと飛距離はでるでしょう。
しかし、コウセイが自分なりに考えてのスイング。
「監督はそういうけど、俺はバットを立てたほうが振りやすいんで、こうします。」
「んじゃ、どっちがいいかをためして自分のいいほうをとれ。」
盲目的に私のいうことを聞かないところがいい。
今のイーグルスには、そういうやつらが結構います。はなから言ってもまったく聞かないやつもいます。理屈では受け入れてくれない。
こいつ、こうしたほうがいいんだけどなぁと思っても、頭からこうしろといわない。
「こうしたほうがいいんじゃないかなぁ。」的なアプローチが功を奏している。
正解はないんです。常に変化している。

そうしたやりとりの中でコウセイは
「あっ、ほんとだ。こっちのほうが打ちやすい。速い球に対応できる。」
「あの練習をしてきたから、速い球が打てるようになってきてるみたい。」
とか反応を見せてくれます。
コウセイの反応を通して、「ああ、こいつらわかってきてくれてんだなぁ。」と、感じる。
それが私の中で一種のバロメーターになっている。
無反応なやつは無反応なんです。いいともわるいとも言わない。
今回の逆転スリーランは、2回バントミスのやばい雰囲気を跳ね返してのホームランでした。
80%以上三振の場面。そこまでうまくいくとは思っていなかった。開き直ったのがよかったんでしょうね。できすぎです。
このあたりが、すぐ泣くやつとは違うところかな。
自分の心の持ち方をわかっている。やばい場面でもパニくらずに、自分がどうすべきかに切り替えられる。そこに迷いがなかった分、全力をあのスイングに込められた。
普段の練習から、私たち指導者の言葉の意味を理解しようとし、なんでそういうのかを考え、実際に動いて試してみる。
それを自分の中で消化して、言葉にだしてみんなに伝える。
行動に、言葉に意味があることをわかっている。そう思うのは買いかぶりすぎでしょうか。

私がアイスのごみをみんなから集めているのをみると、「僕がやります。」と買って出る。
決してごますりではない。ひけらかすこともない。
目立つようにではなく、さりげなくやるところがいい。
別に私も声にだして誉めもしません。やりたいからやってくれている。「サンキュー」というのみです。
そういうのをみんなに強要する気もありません。
それぞれにあった役割がある。それを果たせばいい。私たちはそれを見て、認めてやればいい。
今回はそんなコウセイがMVPになってくれたことは、野球の神様粋な計らいだと思います。



この大会。打線が奮起しました。
相手に打たれる前に打ってこちらのペースにもってきている。
特にセンターからライト方向への打球が多かった。
右方向に強い打球を飛ばすことができるようになってきているのは、それを意識させるインサイドアウトを徹底してやってきたからだと今は言えます。
決勝の小田倉戦で、セカンド方向の惜しい当たりが続いた時、捕られてしまいましたがフクダの電光石火のセカンドライナーの時、やってきたことは間違ってなかったと確信しました。
それをあいつらは実戦の中で答えを出してくれている。
勝つこともうれしいですが、試合の中で成長のしるしを感じさせてくれるのが一番うれしい。
言葉ではなくプレーで「俺たちはうまくなったよ。」と見せてくれる。
私にしかわからない。自己満足に浸れる。
この大会、「こいつら、本当にうまくなったぁ。」と何回か感涙する場面があった。
泣かせてくれるなぁ、今日はサングラスをしててよかったと思いました。

全員に見せ場があった。

県大会でストライクをとれずパニくってないたユウト。こん大会は3ボールから取り返した場面が何度もあった。エースマナトの穴を見事に埋めてくれました。

快音は遠ざかりながらも、守備に打撃にそつなくチームをまとめる主将タカヤ。全て後攻をとってきたことで守備でリズムをつくるということをチームにもたらしました。

4番らしくない4番ながら、先頭打者でチャンスメーク。難しいゴロもエラーなくこなしていたヤマト。

急なコンバートながら、そつなくセカンドをこなし、チャンスで3ホーマーのコウセイ。

守備機会は一番多かったでしょう。抜ければ致命的な難しいゴロを裁き、ユウトをロングリリーフ。一撃必殺のダイナミックなスイングのマナヤ。

泣きのサード返上か。打球への反応はピカイチ。私の無理難題のバントも見事にこなすフミヤ。

自信なさげに見えるけど、内に秘めた闘志。右中間の3ベースとあの暴走は見事だったフクダ。

あの大飛球になんなく追いつき、にくらしいまでの片手でキャッチ。外野の高いところから全員を見渡すポジションに君臨するユウヘイ。

内野手のファースト送球に毎回毎回バックアップのカバー。一番走ってるのはこいつかも。右中間のホームランを必死に走って3塁打にとどめたヒカル。

速球への強さを買われてのDP。チャンスの時にボール球に手を出さない選球眼も見事、レツ。

兄貴譲りの黄色いカタリスト。受け継がれるスラッガー魂。ホームランか三振か。見事ホームラン打ったリョウ。

人数が少ないながら、いい応援。試合中に寝なかったタケル。口のまわりにケチャップのユウキ。

骨折していてもなにかチームへ貢献したいとの想い。率先してコーチャーボックスや用具の片付け、応援をしてくれたマナト。


全員がヒーローだと私は思っています。
成功するにこしたことはないんですが、失敗してもいいんです。
自分の役割を果たそうとして一生懸命にがんばっているその姿。
指導者として、保護者として、そういう姿を応援したい。
昨日の大会は、それがうまくいった結果の優勝です。

お互いをカバーしあういいチームです。
象徴的なプレーが。
ショート、マナヤエラーで胸トラップ→図らずもサード、フミヤのクラブへ。フミヤそのままファーストへ。ヤマトが伸びで捕ってアウト。打ち合わせてできるプレーではない。偶然であってもお互いをカバーにいった結果です。

エースの不在をみんなで埋めようと必死になった結果の優勝。


そして、どうしてももう一回優勝しなくてはならない理由ができました。

マナトを優勝投手にしてやりたい。

新たな野望ができました。


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