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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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子供たちっていうのは、実にさまざまな反応を示します。
あの県大会の負けムードのベンチ。

「どうせ、負けるよ。」
「このまま負けてもいいや。」

そんな言葉もあったようです。
誰とはいいませんが、誰がちくったととかそんなこともどうでもいいです。
誰しも思ったことでしょう。「このままいけば負ける。」
人が思うことは止められない。
問題はそれをそれを口にだすかどうか?
それを口に出したことの影響を考えているのか?
言葉に発した以上、その言葉は威力を持ちます。
みんなやばい、やられるかもしれないと必死に自分の中の弱気と戦っています。
自分で自分を奮い立たせている。負けそうな心、あきらめる心と戦っている。
そんな時に、おなじベンチの仲間から
「ああ、今日は負けたな。」「もう負けるな。(やっても無駄だな。)」
という言葉か聞こえたらどうでしょうか?
必死に踏みとどまっていたところに、あきらめる方への誘い。
これが負けムードというやつでしょう。
杉田さんに逆転されたとき、確かにその空気を私も感じた。
打線は打てない、エラーはかさむ。投手は四球。やることなすこと上手くいかない。
反撃の糸口さえない。
「負けたな。」の声が出るのも自然なことかもしれません。

そうだとしても、私は認めません。まだ試合は終わっていない。
負けたと過去形にするのは、本当に試合が終わってからでいい。
終わってから初めて、「負けたな。」と言っていい。

試合中にそんな言葉を出してしまうような選手にした私のせいなんです。
先制したものの、その後打つ手なしで、「思い切っていけ!」くらいのアドバイスしかできない能無し。
一番あきらめていたのは私だったんです。

それが選手の口から試合中に「負けたな。」と言わせた。
私もまだまだです。
そんなこというなと、激烈に怒って、恐怖で言わせないことはできます。
しかし、それは心底からくるものではない。
力で抑えることはできますが、感情に任せた一方的な言葉は彼らには届かない。
北風は太陽に勝てません。


選手にそんな言葉を吐かせるようでは、選手と私の信頼なんていうのもまだまだだということ。
あーまだ私も馬鹿は馬鹿でも野球バカになりきれていない。
自分がなりきれてない以上、こどもたちも敏感にそれを察します。
最初この話を聞いたときは、そんなふうにいうやつは許せない、絶対がっとばしてやると思いましたが、がっ飛ばすべきは自分でした。
やばい、負けそうだなと思っても、負けムードをふっとばすような声、動き。
負けそうでも絶対負けないことを貫く強い意志。
負けそうでもあきらめず最善を尽くすことを貫く強い意志。
誰がなんといおうが自分を鼓舞し、仲間を鼓舞し、最後まで全力を尽くしてやり抜く強い意志。

野球の技術うんぬんより、こういう気持ちの持ち方を言葉ではなく、ソフトボールという言語を通して伝えていく。

私もここに戻らないといけない。
ただし昔のスポ根よろしく悲壮感をもってではなく、その苦しいいばらの道をバカ笑いの笑顔で進むような快活な意思の強さ。

あいつらからこんな大事なことを教わるとは。
明日の釜子さんの狐うち温泉大会。
胸襟を開いて、おめえら選手にそんな言葉を吐かせることなく、勝っても負けてもすがすがしくやり抜けるチームになることを改めて実践していこうと思います。


















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